総合環境政策
第1回 ESG 金融懇談会 議事要旨
日時
平成30年1月10日(水)10:00~12:00
場所
環境省(中央合同庁舎5号館)22階 第1会議室
出席者
【出席委員(50音順)】
稲垣 精二 委員 第一生命保険株式会社 代表取締役社長
岩崎 俊博 委員 一般社団法人投資信託協会 会長
大場 昭義 委員 一般社団法人日本投資顧問業協会 会長
翁 百合 委員 株式会社日本総合研究所 副理事長
北川 哲雄 委員 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 教授
黒本 淳之介 委員 一般社団法人第二地方銀行協会 会長、
株式会社栃木銀行 取締役頭取(和南城 憲一 氏 代理出席)
佐久間 英利 委員 一般社団法人全国地方銀行協会 会長、
株式会社千葉銀行 取締役頭取(篠崎 忠義 氏 代理出席)
佐藤 浩二 委員 一般社団法人全国信用金庫協会 会長、多摩信用金庫 会長(渋谷 博之 氏 代理出席)
末吉 竹二郎 委員 国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)特別顧問
鈴木 茂晴 委員 日本証券業協会 会長(岳野 万里夫 氏 代理出席)
多胡 秀人 委員 一般社団法人地域の魅力研究所 代表理事
玉木 林太郎 委員 公益財団法人国際金融情報センター 理事長(OECD前事務次長)
成田 耕二 委員 株式会社日本政策投資銀行 取締役常務執行役員
濱口 大輔 委員 企業年金連合会 運用執行理事 チーフ インベストメントオフィサー
平野 信行 委員 一般社団法人全国銀行協会 会長、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
取締役 代表執行役社長 グループCEO(大嶋 幸一郎 氏 代理出席)
牧野 光朗 委員 飯田市長
水口 剛 委員 高崎経済大学副学長、同大学経済学部 教授
水野 弘道 委員 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)理事兼最高投資責任者、
国連責任投資原則(PRI)ボードメンバー
宮原 幸一郎 委員 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長
【オブザーバー】
金融庁
経済産業省
日本銀行
議事
1. 開会
とかしき環境副大臣より、冒頭、環境大臣の挨拶の代読及び挨拶があった。
2. ESG金融懇談会開催の背景等について(事務局)
事務局より、環境を巡る地球の置かれた危機的状況、持続可能性を巡る環境と金融に関するメガトレンド、本懇談会の趣旨について説明があった。
3. 懇談会委員からの話題提供(末吉竹二郎委員、水野弘道委員)
(1) 末吉委員より、概要、以下の話題提供があった。
- 脱炭素社会に向けた産業構造の大転換が既にグローバルに広がっていること
- 世界の潮流を金融界がしっかりサポートし、お金の流れを通じたサステナブルな社会・経済の構築に主体的に関与すべきこと
- そうした取組について、我が国金融業界は長期的視点に基づく戦略・ビジョンをもって、より一層汗を流す必要があること 等
(2) 水野委員より、概要、以下の話題提供があった。
- ユニバーサル・オーナー及び超長期投資家の立場から、スチュワードシップ責任を果たす上でESGを考慮した取組が必要不可欠であること
- グリーンボンドなどサステナブルな要素が考慮された金融商品市場の質的向上・量的拡大も展望し、世界銀行グループとの共同研究を鋭意進めていること 等
4. 自由討議
議事2.3.を受けて自由討議が行われた。討議では、世界の金融市場では気候変動リスク等を投融資判断に加えることがスタンダードとなっていること、我が国金融業界としても金融の持つ社会全体に対する影響力の大きさを考慮し、ESGを意識した取組を積極的に進める必要がある等の認識の共有が図られるとともに、各委員より、主に以下のような論点について意見が示された。
- 我が国のESG投資の規模感について
- 我が国の金融各界におけるESGの取組状況について
- 日本企業によるESGの取組について
- ESG投資の普及について
- 地域レベルでのESGに関する意識について
- ESG要素の評価の知見について
- ESG金融を進めるための政府における政策のハーモナイゼーションについて 等
5. 閉会