自然環境・生物多様性
特別地域内において捕獲等が規制されている動物(指定動物)
和名
マルダイコクコガネ(徳之島亜種)
学名
Copris brachypterus toguchii
指定する国立・国定公園
奄美群島国立公園
特徴
成虫の体長は、13.3~18.8㎜。体色は黒色で、上翅は名義タイプ亜種よりもさらに短く、後半部の傾斜は横から見てより強い。前胸背板は相対的に大きく、より強く膨隆する。頭は名義タイプよりやや狭く、横長で、頬は横にあまり強く突出せず、角度はやや広く直角に近い。後翅は小さく退化して、飛べない。新成虫の発生は秋に多いが、成虫は一年中見られる。アマミノクロウサギ等の糞に依存した生活をしており、糞のあるところに歩いて集まる。
現状
マルダイコクコガネ(名義タイプ亜種及び徳之島亜種を含む)として絶滅危惧Ⅱ類(VU)。徳之島のごく一部地域にしか生息しておらず、個体数が少ない上に移動性に乏しく、採集圧も脅威となっている。近年の減少要因の一つとして、リュウキュウイノシシによる成虫の捕食も考えられる。
指定による効果・目標等
監視やモニタリング、生息地保全等を実施しながら捕獲規制を行うことにより、種の絶滅を防止する。
写真
写真:奄美群島国立公園管理事務所
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