自然環境・生物多様性

特別地域内において捕獲等が規制されている動物(指定動物)

和名

マルダイコクコガネ(名義タイプ亜種)

学名

Copris brachypterus brachypterus

指定する国立・国定公園

奄美群島国立公園

特徴

成虫の体長は、12.8~19.1㎜。体色は黒色で、上翅は短く、後半部の傾斜は強い。前胸背板は相対的に大きく、強く膨隆する。頭は幅広く、かなり横長で、頬は横によく突出し、角度はやや狭く直角よりもかなり狭い。後翅は小さく退化して、飛べない。新成虫の発生は秋に多いが、成虫は一年中見られる。アマミノクロウサギ等の糞に依存した生活をしており、糞のあるところに歩いて集まる。

現状

マルダイコクコガネ(名義タイプ亜種及び徳之島亜種含む)として絶滅危惧Ⅱ類(VU)。奄美大島のごく一部にしか生息しておらず、過去に採集が集中した生息地ではかなり個体数が減少した。加えて、移動性に乏しく、採集圧も脅威である。近年の減少要因の一つとして、リュウキュウイノシシによる成虫の捕食も考えられる。

指定による効果・目標等

監視やモニタリング、生息地保全等を実施しながら捕獲規制を行うことにより、種の絶滅を防止する。

写真

マルダイコクコガネ名義タイプ亜種

 







写真:前田芳之氏

環境省 自然環境局 国立公園課

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