南極キッズ

なぜ南極の自然を守るのか

少年とペンギン

私たちが住んでいる地球では、人間の活動によって、いろいろな環境問題が引き起こされています。例えば、電気やガス、ガソリンなどのエネルギーを使うことで二酸化炭素(にさんかたんそ)などの温室効果(おんしつこうか)ガスが発生し、地球が温暖化する問題があります。また、化学物質(かがくぶっしつ)が、自然の中でなかなか分解されずに残り続け、大気や水、土を汚す問題もあります。南極は、人間が活動をしている文明(ぶんめい)から遠く離れた場所にあるため、こうした汚染をわずかにしかうけていません。南極は、手つかずの原生地域(げんせいちいき)なのです。
また、南極は科学研究のためにも重要な地域です。南極につもった雪に含まれた空気から過去の気候が明らかになり、地質からは大陸が移動した歴史が明らかになります。

その一方で、南極でも、いろいろな国が、基地を建てて活動しています。また、船にのって南極をめぐる観光も行われ、最近では、1年に世界で2万人程度の人が南極を訪れます。こうしたことから、環境への影響が増加していくことも考えられます。

だから、地球に残された最後の原生地域であり、地球の歴史やなぞをひもといてくれる南極の自然を、しっかりと保護し、そのままの姿で将来に引き継いで行く必要があるのです。

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