「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラム in 日田
WEB開催レポート

開催日時
平成28年1月21日(木) 16:00~18:00
開催場所
パトリア日田 スタジオ1
(大分県日田市三本松一丁目8番11号)
参加者数
53名
主催・共催
主催:環境省、共催:日田市
プログラム

 「つなげよう、支えよう森里川海」全国リレーフォーラムである「ミニフォーラム」が、大分県日田市で開催されました。共催である日田市の原田啓介市長をはじめ、川や森林など地域の自然資源を守る活動をされている企業・団体の代表者、日田市をはじめとした多くの地域住民の方々にご参加いただきました。

 まず、司会による開会挨拶及び開催趣旨説明の後、環境省から主催者挨拶、そして、原田啓介日田市長から共催の挨拶が行われました。
 そして、環境省による「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトについての説明の後、特別講演として、NPO法人ひた水環境ネットワークセンター理事長の園田匠さんと株式会社トライウッドの福沢祐子さんより、それぞれの活動を紹介していただきました。
 また、参加者を5~7名程度のグループに分けて「えんたくん」を活用したグループセッションを実施。セッションには原田日田市長や特別講演の園田さん、福沢さんも参加され、それぞれのグループで熱心なディスカッションが展開されました。セッションの最後には、各グループごとに、それぞれの「キーワード」とディスカッションの内容を発表し合いました。
 最後に、各グループの発表を踏まえて原田日田市長より総評をいただき、ミニフォーラムが終了しました。

(1)開会・開催趣旨説明
司会:環境省九州環境事務所 課長補佐 向田健太郎
(2)主催挨拶
環境省自然環境局野生生物課
課長補佐 中島慶次
(3)共催挨拶
日田市 原田啓介市長

 原田日田市長は、日田市が森林に囲まれ、筑後川の水の恩恵を受けながら育ってきたという歴史に触れ、「現在、日田市は『まち・ひと・しごと創生総合戦略』を進めており、参加者の皆さんのご意見をうかがいながら、地勢的な恵みを活かした日田市の地域づくりや今後の施策を、しっかり考える機会にしたい」とコメントされました。

(4)基本講演

「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの紹介
環境省自然環境局野生生物課 課長補佐 中島慶次 

(5)特別講演①
「子どもたちに泳げる川を!」
NPO法人ひた水環境ネットワークセンター 理事長 園田 匠様

 日田を流れる河川の昔と今の風景を見ながら、日田の生活と川・山の恵みの関わりについて触れ、市民に川に触れてもらう様々な活動をはじめ、水質・水量に関する協議や市民啓発を展開している、ひた水環境ネットワークセンターの取組について紹介していただきました。

特別講演②
「後世に残そう かけがえのない森林を」
株式会社トライウッド 福沢 祐子様

 総合林業会社として森林の育成と木材利用を両立し、森林の多面的な機能の維持を図っていること、森林整備によるCO2吸収量のクレジット化によるカーボン・オフセット制度への取組、端材・間伐材の活動事例等について紹介していただきました。

(6)グループセッション
テーマ:
「わがまちやふるさとの思い出」「わがまちやふるさとに残したいもの 」「そのために、私たちは何をアクションしていくか」

参加者が8グループに分かれ、「えんたくん」を活用しながらテーマに沿ってディスカッションを行いました。ふるさとの思い出や、日田の自然環境をいかに次世代に受け継いでいくかなどを語り合うことで、それぞれのグループで活発なディスカッションが展開されました。

グループセッションの最後には、それぞれのグループでまとめたキーワードと、どんな話し合いが行われたかを発表し合いました。「上流と下流の住民がお互いに思いやろう」「未来につなげる人づくり」「子どもに伝える」「実体験!!」「豊かな自然の川・広葉樹林の復活・山村の復活」「遊ぶ・使う(再生エネ)・育てる!!」「まずは森から」「河川の再生、川干し。」といったキーワードがあがりました。

(7)原田日田市長による総評

 各グループの発表を踏まえ、グループセッションにも参加された原田日田市長より総括のコメントをいただきました。今後の新しい国づくりを考えるなかで、自然とともに生きることや、持続可能な開発の大切さについても言及されました。

(8)記念撮影