国際的な取り組み

その他の地域会合(地域ワークショップ)

ICRIが創設された当初は、まずサンゴ礁保全・管理の国際的なワークショップの開催を支援することが参加国の間で合意されていました。ワークショップでは、ICRIパートナーが集って議論し、ICRIの方針を打ちたててパートナー全体を束ね、基本理念を構築することが期待されていました。

その結果、1995年6月にはICRIの最初のワークショップがフィリピンのドゥマゲッティで開催されました。この時、ICRIの基本理念である「行動の呼びかけ [PDF 20KB]」と「行動の枠組み [PDF 35 KB]」が採択されました。また、その他の全ての地域においても同様に地域ワークショップを開催し、各地域の特殊な事情と照らし合わせた行動指針を策定することが奨励されました。

この決議に従って、1995年6月から1997年9月の間に、各地域で相次いで合計7つの地域ワークショップが開催され、地域ごとに地域戦略が策定されました(※写真1)。

また、ドゥマゲッティのワークショップの後には、年に1~2回程度の間隔で総会[以前はCPC(企画調整委員会)と呼ばれた]が開催され、国際的なサンゴ礁保全の方向性について情報交換、政策提言などを行っています。

写真1a  写真1b
※写真1.国際サンゴ礁イニシアティブ第2回東アジア海地域会合
(1997年2月16~20日、沖縄コンベンションセンター)の様子。
会合での討議状況(左)とフェアウェルパーティーでの記念撮影(右)。

これまで開催された(地域)ワークショップ

20017年11月20~21日 GCRMN東アジア会合
詳細は、平成29年度国際サンゴ礁イニシアティブ及び地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク東アジア地域解析推進調査業務報告書 [PDF 3,800KB]をご覧下さい。
2017年2月19~20日 GCRMN東アジア会合
 モニタリングデータの解析によるサンゴ礁の現状及び過去の変化の把握をするため、日本が所属する北東アジア地域と隣接する東南アジア地域が連携し、東アジア地域におけるサンゴ礁モニタリングデータの地域解析を検討することとし、2017年2月にシンガポールにおいて「GCRMN東アジア地域会合」を開催し7ヶ国のGCRMN国内コーディネーターが参加しました。①2017年度を試行解析として、東アジアでも比較的モニタリングデータが収集しやすい国を対象に、各国のモニタリングデータを取りまとめて統計解析モデルを使ったサンゴ礁の変動の分析を行うこと、②2018~2019年度には東アジアのその他の国からもモニタリングデータを収集し、試行解析を行った国々のデータと合わせて東アジア地域の総合解析を行うこと、が合意されました。また、最終的には収集したモニタリングデータのデータベースを構築することや、他の地域と合わせた地球規模の解析に対するデータの提供等についても検討されました。