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一般職事務系(大卒程度):半田さんへのインタビュー

写真:半田 和弘(はんだ かずひろ)さん大量の書類に埋没しないようにデスク周りは整理整頓を心がけています

半田 和弘(はんだ かずひろ)さん
【プロフィール】
中国四国地方環境事務所総務課会計係 現職
平成19年8月II種行政合格
平成19年10月環境省採用
(本省・自然環境局野生生物課企画係 配属)

中国四国地方環境事務所はどんなところですか。

 中四国事務所では、常勤・非常勤を合わせて68名の職員が、岡山、広島、米子、松江、高松、松山、土佐清水に分かれて勤務しています。本所の岡山事務所は、私の所属する総務課の他に国立公園・保全整備課、野生生物課、環境対策課、廃棄物・リサイクル対策課で組織されています。

 管内には、3カ所(大山隠岐、瀬戸内海、足摺宇和海)の国立公園が指定されており、訪れる人々が、安全かつ快適に自然とふれあえるように公園内の自然環境を保全する取り組みや園地内の木道や野営場などの公園施設を整備する取り組みを行っています。その他にも、国内最大の閉鎖性水域である瀬戸内海をはじめ管内全域の海底ごみ・海岸漂着ごみの対策やbikebiz(自転車を日常生活やレジャーなどに積極的に取り入れるエコでスマートなライフスタイル)の推進など、中四国地方の環境に即した環境行政を展開しています。

詳しくは中国四国地方環境事務所HPをご覧下さい

現在のお仕事について教えて下さい。

 私の所属する会計係では、事務所に配分された予算の執行管理、公共工事や調査設計業務などを発注する際の入札から契約締結までに関わる事務、国有財産や物品の管理、国立公園内の国有地や国有施設を貸与した際の使用料の徴収、決算報告など事務所の会計全般を担当しています。日々の業務に当たっては、「会計法令と照らし合わせて適正な処理か」、「費用に見合った効果があがる業務内容か」など、対外的に事務所の支出が適正であると説明できるかをポイントに取り組んでいます。

現在、3ポスト目ですが、今までの業務の中で特に印象に残っていることは何ですか。

 デスクワークが中心になりますが、会計担当でも現場に出る機会はあります。採用当初に配属された野生生物課では、佐渡の第1回トキ放鳥に立ち会い、トキが27年ぶりに佐渡の空を羽ばたく様子を間近で見ることができました。次の地球温暖化対策課では、サトウキビやみかんの搾汁残渣からバイオエタノールを製造する技術などCO2の排出削減に資する多くの先進的な技術や研究に触れる機会がありました。

地方環境事務所での勤務について、特徴や魅力を教えて下さい。

 地方事務所は残業時間が短いことも魅力の一つです(笑)。ただ、個々の業務量が本省にいた頃よりも減った一方で、携わる業務の幅は広がりました。忙しかったというと言い訳ですが、本省の頃を振り返ると公会計に関わる全体像を意識して仕事することが十分でなかったと思います。事務所に来て良かったと思うことは、幅広く会計業務に携わる中で知識や経験を積めたことはもちろん、自分の取り組む仕事への視野が広がったと実感できたことです。

 また、事務系職員は東京での勤務が中心になるので、地方で過ごせる時間は貴重です。瀬戸内海の島々をはじめ豊かな自然の多い中四国なので、岡山に居るうちに色々なところを見て回りたいと思っています。

写真:半田さん その1
中四国事務所総務課へようこそ!

環境省を志望した理由は何ですか。

 もともと環境問題に関心があったので、大学では環境法ゼミに所属していましたし、課外でも香川県豊島の産廃不法投棄現場などの地域へフィールドワークを行っていました。公務員を志望したのは、様々な利害や条件を調整しながら政策を推進していく公務員の仕事にやりがいを感じたからです。実は大手(笑)の市役所からも内定をもらっていたので、かなり悩みましたが、環境省では環境を中心に様々な仕事に携わる機会があると考え選択しました。

仕事が面白いと感じるのはどんなときですか。

 総務課には、各課から様々な無理難題が持ち込まれます。自分なりに問題解決の方針を考え、法令根拠や過去の類似事例を探し、上司を説得して問題が解決した時には達成感が沸きますし、同僚から感謝されれば「また頑張ろう!」とやる気が出ます!

写真:半田さん その2
課長からの難題にも笑顔で答えます

今後の環境省の展望について意見を聞かせて下さい。

 組織の展望を語れるほどエラくないので自分の心構えを。不祥事が起きた場合に厳しく批判されるように、公務員は社会の注目を集める仕事です。特に環境省は、原子力の規制や除染など新たな役割が求められており、非常に注目度の高い役所です。公金を活用して仕事をしていることに高く意識をもって、任された仕事に取り組んでいきます!

最後に受験生にメッセージをお願いします。

 国・地方問わず業務説明会には積極的に参加することをおすすめします。直接、先輩職員から仕事の話を聞き職場の雰囲気を体感することで、「ここで自分がどう働きたいか」が具体的に見えてくると思います。是非、自分の感じたことを官庁訪問で語ってください!

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