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総合職事務系:FAQ

1.環境行政について

Q 環境行政にはどんな特徴がありますか?

A:

環境行政には、[1]人の生活に寄り添って暮らしやすい環境を着実に守っていく役割と、[2]現代社会の抱える問題と正面から向き合って社会の目指すべき方向性を示していく役割、という密接不可分の2つの重要な役割があります。例えばいわゆる公害行政や廃棄物行政、放射性物質の除染等は前者の側面が強く、そうした基礎の上に立った低炭素・循環型・自然共生社会の構築などは後者の側面が強いと言えます。

また、環境行政が対象とするフィールドについては、以下の通り3つの意味でのフィールドの広さが特徴としてあげられます。

第一は、空間的なフィールドの広さです。環境行政においては、我々をとりまく水、大気、土といった身近な生活環境を着実に守っていくことと、地球温暖化対策や越境汚染対策など地球規模で環境を守っていくことの両方が重要です。環境行政のフィールドは我々の身の回りから国境を越えて地球全体にまで広がっているのです。

第二は、時間的なフィールドの広さです。環境行政においては、今日、明日の安全な生活を守っていくことと、50年先、100年先の社会を見据えて施策を実施していくことの両方が重要です。環境行政には、我々の子供や孫の世代に持続可能な社会を引き継いでいく、という重要な長期的視点に立った使命があるのです。

第三は、分野的なフィールドの広さです。エネルギーや資源、ものづくり、まちづくりなどが環境行政と密接不可分の関係にあることはもちろんのこと、金融、教育、農業、など、環境はあらゆる分野と切っても切れない関係にあります。環境という切り口であらゆる分野に変革をもたらしていく、という分野横断性も環境行政の大きな特徴です。