環境省
VOLUME.62
2017年12月・2018年1月号

4.Iriomote Island-西表島/原生的な森林が広がる秘境の島

沖縄本島から南西400kmに位置する八重山諸島の一つ、西表島。島のおよそ90%が亜熱帯の自然林に覆われ、国内最大級のマングローブの群生など原生的な自然が残ります。島の新固有種イリオモテヤマネコの保護も重視されています。

4.Iriomote Island-西表島/原生的な森林が広がる秘境の島

イリオモテヤマネコ、オオハナサキガエル、ヤエヤマセマルハコガメ、カンムリワシ、コガタハナサキガエル、キシノウエトカゲ

MAP

Recommend Comment

島の約90%が亜熱帯の森に覆われた西表島は、今回の世界自然遺産登録を目指す4島の中でも推薦地としては最も範囲が広い点が特徴です。島民の生活エリアと自然環境が一体化しているため、お互いが影響し合いながら生きています。多様かつ繊細な自然とそこで暮らす私たちがどう付き合っていくのかも課題です。島の象徴的な生き物であるイリオモテヤマネコは行動範囲が広く、人間の生活エリアにも重なっているため、人々の暮らしと生き物の保護の両立が大切になります。世界自然遺産登録に向けて、専門知識を持つガイドの養成なども進めながら「自然とのより良い付き合い方」を模索していきたいと考えています。

RECOMMENDER-竹富町役場 政策推進課 課長 通事(とうじ)太一郎さん

OUR EFFORT

ヤマネコ保護

ヤマネコ保護

竹富町では、島の新固有種イリオモテヤマネコ保護のため、「ねこ飼養条例」を公布し、飼い猫にマイクロチップを埋め込むことや島内に猫を持ち込む際の感染症検査などが義務付けられています。また、イリオモテヤマネコは、西表島の広範囲に生息しているため島の外周の一部に伸びる幹線道路を横切ることも多く、県道を横断する際に交通事故も多発。関係機関が連携し、ドライバーに注意喚起を促す看板設置などの対策を講じています。

(写真)イリオモテヤマネコの生息を脅かす交通事故を減らすため、ドライバーに注意を呼びかける道路標識

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