感想文


TEMM13 学生フォーラムに参加して


 

 

宮崎準平
宮崎準平
 大阪府立大学大学院 工学研究科
 物質・化学系専攻 化学工学分野 修士課程1年

私は、大学2年時より学内外で活動を行っており、海外との環境問題における国際協力にも興味がありました。しかし、英語でのコミュニケーションが堪能ではなく、国際的な活動への壁となっておりました。そのような中、共に活動している先輩から「アジア圏での会議では皆、英語が第二言語なので参加しやすい」というアドバイスをいただき、本会議に申し込みました。
全体の会議を通して印象に残ったことは、参加した15人の日中韓学生は皆、「環境問題を解決したい」という同じ目標を持っており、それ以外の理由で実現できていないと感じたことでした。現在、私は自身が通う大学の環境配慮型キャンパスに向けて活動を行っており、この実現には環境に良い施設の存在だけではなく、学生および教職員等すべての大学利用者が積極的に参画することにより近づくものであると考えております。そのため、今回のテーマの一つであった「低炭素グリーン・キャンパスの実現」において、三カ国の学生より宣言できたことに喜びを感じております。一方で、「国内では当たり前」のような会議における進め方、ワードの使い方等の違いで少し戸惑った時もあり、このような会議での難しさも少し理解できました。さらに、中韓の学生との交流では楽しい時間を過ごすことができ、この繋がりを今後も大事にしていきたいと思っております。
この経験を活かし、帰国後、大阪府立大学を環境に配慮したひとつのモデルに作り上げ、他大学にも積極的にアプローチしていきたいです。 また、私は工学研究科 修士課程の学生として、化学工学を用いた研究を行っております。技術面においても持続可能な社会に向けて、多くの問題と直面していると思われますが、私は将来、グリーンリーダーとして環境問題に対して先頭に立って向き合っていけるような人材になりたいと思っております。
最後になりましたが、このような会議に参加させていただき、準備をしていただいた環境省、IGESはじめ全ての方々に感謝しております。

 

 

松原幸平
松原幸平
 東京工業大学工学部
 電気電子工学科4年

TEMM13の学生セッションでは「How to reduce CO2 emissions and build a Green Campus」と「How to nurture future Green Leaders」の2つのテーマについて議論が行われました。議論では日中韓それぞれの国で行われている国の環境政策や学生運動についての情報交換も行われ、非常に有意義なものとなりました。特に印象に残ったものとしては、中国の「1000名青年環境友好使者行動」という環境リーダーシップ育成活動、韓国は「グリーン・スタート・キャンペーン」という環境教育プログラムが行われていることでした。それぞれの国では政策や活動の内容は異なるものの、持続可能な社会にはやはり教育が重要であり、また今後は多国間における人的ネットワーク・信頼関係の構築が必要であるという認識で一致しました。
今回のプログラムでは、実際の議論から共同声明文作成までをすべて一日で終わらせるという非常に短いもので、各国の意見をまとめるのは想像以上に難しいものでした。今まで自分の国の代表として国際交渉を行うのは初めてであったので、今回の会議は私にとって貴重な経験となりました。私は来年から中国へ留学する予定ですので、是非今回の経験そして今回交流した学生とのネットワークを生かし、より深いネットワークを築いていきたいと思います。
最後になりましたが、このような貴重な経験をさせてくださった環境省、IGESを始めとする関係者様に感謝しております。どうもありがとうございました。

 

 

 
廣瀬翔也
廣瀬翔也
 横浜市立大学国際総合科学部
 国際総合学科4年

この会議への参加を通じ、国際交渉の疑似体験をすることができました。学生同士でも一定の結論に収束するには根気と体力を要するのだから、利害の絡む実際の交渉は想像を絶すると言っても言い過ぎではないと思います。まして今回の参加国はたった3カ国。この学生会議への参加を通じてそのような貴重な視点を持つことができたと思います。
また、日中韓というアジアにおける重要国の学生が議論する場を設けることの重要性も感じました。経済的、政治的、また気候変動の観点からも今後のアジアの重要性は高まっていくことが予想され、その中でも日中韓は世界の中でそのアジアを先導していく重要な役割を担っています。その国の学生たちが、学生のうちからこのような形で話し合いの場を持つことに対して、改めてその重要性を認識することができました。学生のうちにしか築くことのできない「信頼」が存在し、その信頼が国境を超えた対話を良い方向へと導き、ひいては低炭素社会の構築、持続可能な社会の実現に貢献することができるのだと強く思います。今後も「衡平で持続可能な社会」の実現に微力を尽くせるよう、日々精進していきたいと思います。
将来彼らとプロフェッショナルとして協力することを楽しみにしています。

 

 

 
山下梓
山下梓
 上智大学法学部
 地球環境法学科4年

(編集中)

 

 

 
立波大地
立波大地
 岩手大学人文社会科学部
 法学・経済過程2年

2011年4月にTEMM13に参加させていただきまして、その準備期間、会議後を含めて私は多くのものを得ました。準備期間では学習会という形で、会議本番では会議の中だけではなく、休憩時間に交わすさりげない会話などからも、様々な活動の知恵を得ることができました。また大学生活ではなかなか体験できない国際会議を体験できました。何よりも国内外に今回の会議を通して多くの友人ができたことが最大の収穫だと感じています。
会議後も今回の機会で得たものを自分のものとし、またそれを周りに拡散することで今後の日本の若者による活動がより活発になるお手伝いをさせていただいており、これは会議に参加できなかったらまったく実現できないものでした。この会議では「初めて」というものがたくさんあったものでありましたが、諸先輩方や会議関係者の皆さまに助けられて最後までやり切ることができました。私も最初は不安ばかりではありましたが、今では不安に思っている若者の背中を押してあげることをしたいと考えております。皆様、本当にありがとうございました。