2011年4月28日、第13回日中韓環境大臣会合（TEMM13）にあわせて、三ヵ国の産業界の代表による意見交換・討議を行う「日中韓環境大臣会合産業フォーラムが韓国・釜山で行われました。

日本からは、アジア都市整備コンサル機構、清水建設株式会社、帝人株式会社、DOWAエコシステム株式会社、パナソニック株式会社より5名が参加しました。

フォーラムでは、環境産業を促進する上で重要となる「環境市場を拡大するための環境情報の共有」及び「途上国の環境を改善するための共同事業」の2つのテーマについて討議が行われました。まず各国の企業代表より、革新的な環境経営戦略、ビジネスモデル及び技術について紹介が行われ、その後、モデレーターの下で活発かつ率直な意見交換が行われました。環境情報の共有に関するセッションでは、既存の「日中韓環境産業円卓会議」への企業の参加や、環境ビジネスに関する展示会の相互出展等が提案されました。また、共同事業に関するセッションでは、事業実施に向けた適切な資金調達の仕組みづくりや政策的インセンティブの必要性について共有されました。

同フォーラムでの議論や意見は成果報告として取りまとめられ、翌29日の大臣会合において、三カ国の参加企業を代表し、DOWAエコシステム株式会社の佐々木代表取締役社長より三大臣に対して報告と質疑応答がなされました。

なお、日本からの参加企業は、29日午前に近藤昭一副大臣及び李萬儀韓国環境部長官を表敬訪問しました。近藤副大臣への表敬では、各企業からの日中韓の民間協働の抱負や課題についてのコメントに続き、副大臣からは政策協調による三カ国のビジネス振興の重要性があらためて示されました。また、李長官への表敬では、環境配慮型製品の浸透や製品の世界標準等、環境ビジネス振興に向けた三カ国の政府と企業のさらなる協力について意見交換を行いました。

モデレーター

京畿大学　Si-jin Lee教授

参加者（企業・団体名）

（日本）※社名順、敬称略
西田　純二（アジア都市整備コンサル機構　ICT部会長）
※株式会社 社会システム総合研究所 代表取締役社長
栗田　弘幸（清水建設株式会社排出権プロジェクト推進部　部長）
小野　達哉（帝人株式会社　環境・安全室　担当部長）
佐々木憲一（DOWAエコシステム株式会社　代表取締役社長）
芝池 成人 （パナソニック株式会社　環境本部ＥＳリサーチセンター　所長）

（中国）※社名順、敬称略
ZHUANG Ping (President, Environmental Protection Research Institute, Yongqing, Hunan Province)
LIU Zhengjun (President, Hunan Yongqing Investment Corporation)
HAN Qingjie (President, Qingdao New World Venous Industry Park Management Company)
GAO Xuguang (Chief Engineer, Qingdao New World Venous Industry Park Management Company)

（韓国）※社名順、敬称略
Ki-suh Park (Chief Technology Officer, KC Cottrell Co., LTD)
Soo-young Lee (Senior Vice President, Kolon Water)
Seung-hoon Lee (Deputy General Manager, Korea Environmental Corporation (KECO))
Tea-seok Kim (Team Leader, Korea Environmental Industry & Technology Institute (KEITI))
Young-min Lee (President, Re-tech Solution Co., LTD)

日中韓三カ国環境大臣会合産業フォーラム