海域再生対策検討作業小委員会(第16回)会議録

日時

平成28年11月2日(水)13:3016:30

場所

経済産業省別館312会議室

出席者

(海域再生対策検討作業小委員会)

小委員会委員長 : 滝川清委員長

委員 : 小松利光委員、樽谷賢治委員、山口敦子委員、山口啓子委員

専門委員 : 桐博英委員、東博紀委員、松野健委員

(生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会)

小委員会委員長 : 樽谷賢治委員長

委員 : 岩渕光伸委員、古賀秀昭委員、 滝川清委員、速水祐一委員

専門委員 : 伊藤史郎委員、佐々木謙介委員、平山泉委員、栁村智彦委員、松山幸彦委員

(事務局)

環境省水・大気環境局長、大臣官房審議官、水環境課長、水環境課閉鎖性海域対策室長、水環境課閉鎖性海域対策室長補佐、水環境課閉鎖性海域対策室主査

13時30分 開会

○鳥山閉鎖性海域対策室主査 ただいまから有明海・八代海等総合調査評価委員会 第16回海域再生対策検討作業小委員会及び第16回生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会を開会いたします。

 最初に、本小委員会は公開の会議となっておりますことを申し上げます。

 本日の小委員会は、御案内のとおり、合同で開催いたします。

 委員の出席状況ですが、欠席の連絡を海域再生小委の小林委員、橋本委員、古川委員、生物小委の内藤委員、山本委員より頂いております。

 また、本日は評価委員会の岡田委員長にも御出席頂いております。

 続きまして、配付資料を確認させて頂きます。

 本日お配りしておりますのは、クリップどめの資料2束と座席表となっております。まず、本日の議事次第が表紙にございます。そちらに配付資料の一覧が載っております。次に、資料1が委員名簿。資料2のシリーズが、これまでの評価委員会、小委員会での委員意見及び対応(案)。資料3-1が委員会報告の目次イメージ。資料3-2、ホチキスどめしたものが、2章に相当する「有明海・八代海等の概要」。続いて、資料4のシリーズが「有明海・八代海等の環境等変化」でございまして、枝番の1番から9番まで、それぞれ汚濁負荷、河川からの土砂供給、潮汐・潮流、水質、底質環境、貧酸素水塊、藻場・干潟等、赤潮、生物で、資料4-10が「有明海・八代海等の環境等変化」のまとめとなっております。ここまでが1つ目のクリップでとじられた資料となっております。

 続きまして、2つ目のクリップでとめた資料です。資料5が4章に相当する「問題点とその原因・要因の考察」の基本的な考え方。続いて、資料6がその構成を書いた1枚の紙となっております。続いて、枝番の1番から9番まで、こちらが有明海の問題点とその原因・要因の考察となっておりまして、順に、A1海域、A2海域、A3海域と続き、A7海域までございます。そして、資料6-8、6-9が有明海全体に係る資料となっております。続いて、資料7のシリーズが八代海関係の資料でございます。枝番の1番から5番まで、それぞれY1海域、Y2海域と、Y5海域までございます。そして、枝番の6番目が、八代海全体に係る資料となっております。

 続いて、資料8が4章のまとめとなっております。ホチキスでとめた資料となっております。

 続いて、資料9、こちらもホチキスでとめた資料となっておりまして、5章に相当する再生への取組のたたき台となっております。

 最後に、こちらもホチキスでとめた参考資料として、ベントスの種類数・個体数と底層溶存酸素量との関係についての資料がございます。

 以上、大変多いのですが、これらの資料を配付しております。不足の資料がございましたら、事務局までお申しつけください。

 報道・取材の皆様、これ以降のカメラ撮影はお控えいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 これ以降の進行についてですが、前半については、生物小委の樽谷委員長に、休憩を挟みまして後半は、海域再生小委の滝川委員長お願いしたいと思います。

 それでは、樽谷委員長、よろしくお願いいたします。

○樽谷小委員会委員長 それでは、早速ですが、時間も限られておりますので、議事を始めさせていただきたいと思います。

 本日の議題につきましては、配付されている議事次第にありますように、1番から5番まで、計5つの議題がございます。今回につきましては、委員会報告の最終的な取りまとめに向け、関係している資料も非常に多く、時間も限られておりますので、議事の進行に御協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 本日の議題についてですけれども、1番目の有明海・八代海等の概要については、目次のイメージにあります2章の部分、2番目の有明海・八代海等の環境等変化については3章、3番目の問題点とその原因・要因の考察については4章、4番目の再生への取組については5章に対応しております。

 本委員会報告につきましては、今年度、平成28年度内を目途に取りまとめることとなっております。今年度、予定されております小委員会につきましては、今回と次回を含めて計2回となります。その後は、評価委員会を開催して、さらにパブリックコメントを行った上で、最終的に報告を取りまとめるという段取りが必要となります。このため、本日の小委員会におきましては、これまで議論を進めてきました3章、4章につきまして、基本的に内容を固めていただきたいと考えております。それで、次回の小委員会で、残りの2章と5章を含めて、全体の内容を固めていただくという形で進めさせていただきたいと考えております。

 それでは、早速ですけれども、議題の1に入ります。こちらが有明海・八代海等の概要について、目次の2章に相当する部分になります。こちらを事務局から御説明をお願いいたします。

○束原閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、2章相当分の前に、資料2から御説明したいと思います。資料2-1という横長の表の資料をご覧ください。

 まず、左側に番号がついております。1枚目は、今年6月に開催いたしました第14回小委員会とそれ以前のもので今現在、対応中の意見と対応です。2枚目以降は、資料2-2で前回の小委員会でいただきました御意見とこれに対する対応案となっています。最後の5枚目に、別添参考として、前回の小委員会で正しい図を示せなかったため、今回改めて示させていただきました。時間の都合上、ここでの説明は割愛させていただきますが、各資料の説明の際に説明いたしますのでよろしくお願いいたします。

 資料3-1をご覧ください。委員会報告の目次(イメージ)です。二重線のアンダーラインが、前回の小委からのタイトルの変更箇所となっています。

 2章につきましては、2章の2として、前回の小委員会では、「海域を取り巻く背景」となっていましたが、文言を整理して、「海域の背景」といたしました。また、1番と2番の項目の順番を入れかえるべきではないかという意見もございましたが、今回の評価対象であります海域についてまず先に述べたほうがわかりやすいのではないかということで、このままにしてございます。

 3章につきましては、2番として、「河川からの土砂流入」とありますが、前回小委では単に「河川」としていましたが、「河川」ですと、何を検討するのかわかりにくいというご意見がございまして、こういったタイトルに変更させていただきました。

 3番目は、当初は「潮流・潮汐」でしたが、「潮汐」のところを本文に合わせて「潮位」にすべきではないかということで一旦「潮位」としましたが、やはり「潮汐」のほうが適当ではないかという意見があり、もとに戻させていただきました。順番は「潮汐・潮流」ということでございます。

 5章ですが、3番目、前回の小委員会資料では、「再生方策と評価」ということで、「評価」という文言が入っていましたが、内容的には再生方策の一部として記載していますことから、「評価」は「再生方策」の小項目として位置づけるということで、タイトルからは落とすことにいたしました。

 4番目に、「今後の調査・研究課題」とありますが、前回までは「今後の課題」としていましたが、3番目の「再生方策」の項目と、4番目の項目との書き分けを明確化するために、タイトルを変えさせていただきました。

 次に、資料3-2をご覧ください。以降の資料には、2ページ以降、右上のヘッダーに資料番号、資料名を記載しており、資料の下にページもございますので、これで参照できるように説明したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 有明海・八代海等の概要ですが、2章関係となります。1番目として「海域の特徴」とありますが、これにつきましては、平成18年の報告書をベースに作成しております。文章が上の3分の1程度が有明海の部分、真ん中ほどが八代海の部分、下3分の1は、平成23年の法律改正により、新たに橘湾及び熊本県天草市牛深町周辺の海面が対象海域となりましたので、その部分の記載を追加いたしました。

 2ページをご覧ください。海域の図でございますが、橘湾、牛深町周辺の海面を含め、図示しております。

 3ページ、有明海・八代海及び他の閉鎖性海域の諸元ですが、この中身につきましては、適宜、更新可能なデータを更新いたしました。下に注がございまして、一番下に米印がございますけれども、特措法改正に基づきまして新たに追加されました橘湾と牛深周辺の海面のデータについて、追加記載予定としております。

 4ページをご覧ください。海域の背景として、有明海・八代海の各流域の市町村数と人口、年平均気温、年降水量、土地区分の状況、九州の産業構造の推移等を記載してございます。

 事務局からは以上でございます。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 ただいま、資料2、資料3-1、3-2について事務局から御説明をいただきました。

 それでは、目次のイメージも含めて、ただいまの御説明につきまして、質問、コメント、御意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。

 山口委員、よろしくお願いします。

○山口(啓)委員 細かいことなんですけれども、5番の底質だけに「環境」がついているのはちょっと変なので、「環境」を取られたらいいんじゃないかなと思ったんです。この「環境」が必要なんでしょうか。3章の5。

○根木閉鎖性海域対策室長 御指摘を踏まえて検討したいと思います。

○樽谷小委員会委員長 ほかに何かございませんでしょうか。

 よろしいでしょうか。

 それでは、目次のほうにつきましては、3章の底質環境の部分について、事務局のほうで再度検討していただければと思います。

 2章の有明海・八代海等の概要につきましては、基本的にこの内容で進めていただければというふうに思います。また何かお気づきの点等ございましたら、事務局に御連絡をいただければと思います。基本的には、この内容で小委員会から評価委員会のほうに上げる案を事務局のほうで再度整理をしていただいて、次回の小委員会で改めてこの部分も含めまして御議論をいただければというふうに思います。

 それでは、次の議題に移りたいと思います。議題の2番目は、有明海・八代海等の環境等変化について、こちらは目次のイメージの3章に対応しております。こちらにつきまして、新たな資料でありますとか、前回の小委員会からの変更点等を中心に、事務局のほうから御説明をお願いいたします。

○束原閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、資料4-1と書いてある資料をご覧ください。資料4-1から4-10、一番最後に参考資料というのをつけていますが、これらについて御説明したいと思います。

 まず、資料4-1でございますが、3ページをご覧ください。(2)陸域からの流入負荷量についてということで、その推移のところ、書きぶりについて御意見ございまして、上から本文の4行目辺り、「1975~1980年度ごろに高く、その後減少し、1990年代後半からは概ね横ばいである」とあります。前回の資料では、「近年、減少傾向」ということが書いてあったんですが、そのようなことは言えないのではないかといった御意見がございまして、文言を修正させていただきました。

 続きまして、7ページをご覧ください。3、海域への直接負荷量を含めた汚濁負荷量についてです。2行目から3行目にかけて、「1997年代後半からは概ね横ばいである」という記載に修正しています。このほか、「近年」という記載を具体的な年数に記載する等の修正をしてございます。

 一番下、八代海のところの下から2行目、魚類養殖についてですが、2009年~2013年、最近の5年間の平均の負荷量ということで、数字もあわせて示させていただきました。負荷量はT-Nでは全体の、前回までは「4割弱」とありましたが、具体的に「27~31%程度」と記載しました。T-Pにつきましても、前回の資料では「6割程度」としていましたが、「34%~48%」といたしました。最近の5年間の数字ではこのようになっておりまして、減少傾向はみられるんですが、引き続き大きな負荷源となっているということでございます。

 参考までに、8ページと9ページに、陸域からの直接負荷量を含めた汚濁負荷とございますが、8ページが有明海、9ページが八代海となっていますが、それぞれ4つのグラフがございますが、それぞれ上から2番目と一番下の4番目のグラフ、これの直近5年間、2009年~2013年について平均値をグラフ化してみました。10ページに4つの円グラフがございますが、これに相当しております。上の2つが有明海、陸域以外のものが結構多くなっておりますけれども、それぞれ魚類養殖由来、酸処理由来、降雨由来などについて掲載してございます。下の2つが八代海でございまして、左側が窒素、右側がりんとなっておりますが、特に右側のグラフでは、魚類養殖のウエイトは目立っているということでございます。

 11ページ、まとめでございますが、先ほどの推移の傾向の文言修正、一番下に、魚類養殖ではT-Pがかなり大きな負荷源となっているといった記載をしてございます。

 次に、資料4-2をご覧ください。河川からの土砂流入でございます。

 土砂流入という用語につきまして、前回の資料では「土砂供給」、「土砂流入」、「土砂流出」という3つの用語が混在しており、それぞれの引用文献等、出典に合わせてこういった書きぶりになっていたわけですが、なるべく統一したほうがいいという意見があり、流入負荷とか、海に流入するという意味で、本委員会では海のことを検討しておりますので、「土砂流入」という用語で統一させていただきました。

 本文ですが、「河川からの土砂流入の変化は」ということで、なぜここで土砂流入のことを記載するのかということで整理をさせていただきました。まず、河川からの土砂流入の変化というのが、海域での底質の粗粒化・細粒化の要因となる可能性があること。このため土砂量に関する情報を整理した。ただし、海域に流入する土砂流入についての実測の経年的なデータがないということなので、砂利採取量の量や河川変動の関連などについての経年変化を整理したということでございます。

 資料4-2の18ページをご覧ください。(2)河川を通じた陸域からの土砂流入の変化ですが、前回の小委では「減少」としていましたが、「変化」に修正させていただきました。

 脚注に掃流砂とございます。今回、掃流砂についても検討を行っておりますが、なぜ検討したのかといいますと、土砂流入の全量が経年的に把握されてないため、ここでは経年的に知られています流量から推定された掃流砂の知見を提示したということで、注意書きをつけてございます。

 22ページにまとめが記載してございます。冒頭の5行ですけれども、本文の冒頭にある記載をそのまま記載してございます。そのほか、記載ぶりについては、わかりやすいように若干整理をさせていただきました。

 次に、資料4-3をご覧ください。潮汐・潮流についてでございます。ここについては、データの更新について御意見をいただいております。

 4ページをご覧ください。これは大浦及び口之津のM潮汐振幅の経年変化です。今回、検討の対象になっているのは1970年から現在までということでございまして、1970年から現在までの直近のデータをグラフ化して、記載いたしました。近年までの長期的な潮流の変動を示してございます。

 説明は1ページ戻りまして、3ページの下のほうに、5行ほどございます。増減を繰り返して、極大、極小を繰り返してございますが、2015年ごろに再び極大を迎えると考えられると、こういった記載をしてございます。

 26ページ、まとめをご覧ください。まとめといたしまして、まとめの下3行目辺りから、以下に示すとおり、潮汐・潮流の長期変化の主な要因として、月の昇交点位置の変化による影響が大きい、それ以外の変化につきましては、(1)から(3)の要因が複合的に作用することから、実際の潮汐・潮流の変化に係る各種要因の影響の度合いは明らかとなっていないというような結論を記載してございます。

 潮位の変動の下から3行目、1970年以降、平均潮位につきましては、有明海・八代海とも上昇が観測されております。

 潮流の変化でございますが、新たに加えた点として、潮流の変化のところの3行目から5行目ですが、有明海では、干拓・埋め立て、海岸線の人工化等によりまして、港湾等の人工構造物の構築、ノリ網の敷設がなされてきた。さらに、外洋の平均潮位の上昇に伴って、有明海の内湾でも平均潮位の上昇がみられている。潮位の上昇が潮流の低下に影響を与えているということです。そのほか大きな内容の変更はございません。

 次に、資料4-4をご覧ください。水質についてでございます。

 6ページをご覧ください。+、-の赤と青の表がございますが、統計解析をしまして、有意なものを赤と青で示しております。++が10%以上の増加、それ未満が+としています。-も逆に-10%以上は--とし、1つ-が10%未満ということでございます。これが有明海分の記載です。

 15ページに八代海分を掲載しております。八代海分は3測点になっておりまして、有明海と同じように分析をしております。後ほど御説明しますが、このうちCOD、T-N、T-Pにつきましては、水質環境基準がございますが、特に水温につきましては、自然環境の影響の要素が強いとのご意見があり、具体的にどのような変化があるのかと示させていただきました。

 16ページをご覧ください。左側が水温、右側が塩分になっておりますが、左側のほうの水温のところ、各グラフの下のところに、(a)1981年、例えば一番上のところですと18.5℃、(b)として2013年、21.5℃。1981年から2013年までで3℃上昇しているということで、こういった水温の実際の変化について、このグラフの生データになっておりますけれども、それぞれ何℃ぐらい上昇しているのかということをお示ししております。同じように有明海につきましては、8ページに記載しておりますので後ほどご覧いただければと思います。

 次に、資料4-4の25ページをご覧ください。水質につきましては、水質環境基準の達成率の推移を載せております。25ページの下のほう、イ)全窒素及び全りんということで、普通は全りんと全窒素を両方満たして、環境基準達成というふうに申しておりますけれども、有明海では、2006年以降、40%で推移しており、かなり低い達成率であったということでございます。

 次のページをご覧ください。上に6行ほど説明部分がございますが、ちょっと誤りがありましたので訂正いただきたいのですが、全窒素のところ、上から3行目、2006年度以降、40%と書いてありますが、すみません、これは2003年度以降、100%で推移しており、直近の2014年は40ではなくて100%であるということでございます。この文章の下に図8というのがございます。これが前回お示ししておりまして、全窒素、全りんのこれは両方達成された環境基準の達成率ということで、有明海を見ますと、2006年以降、40%とあまりよろしくないということです。今回新たにつけましたのは、ではその窒素とりん、どちらが悪いのかということで見たのが、図9と27ページの図10でございます。図9のほうは窒素ですが、概ね100%から80%と高い達成率で推移してございますが、27ページ、りんのほうですと、有明海では2006年以降、40%となっています。これが環境基準達成率を下げていると原因で、りんの達成率が影響しているということでございます。

 32ページをご覧ください。まとめになっております。まとめにつきましては、それぞれ項目の数値につきまして、直近5年間の数値の絶対値を記載してございます。また、測点の場所、何測点のうち何測点と記載されていますが、湾奥の一部であるとか諫早湾であるとか、そういった記載も追加してございます。33ページの下のほうに、注として、表記の仕方につきまして記載してございます。

 資料4-5をご覧ください。底質環境でございます。

 7ページをご覧ください。ノリの酸処理剤、施肥について修正追記をいたしました。本文、一番上から読み上げますと、底泥中に含まれる有機物量や硫化物量の増減には、植物プランクトン由来の有機物の沈降・堆積、流動環境、消費者であるベントスの現存量などの変動が影響を及ぼす。また、有明海では、ノリ養殖が精力的に行われていることから、ノリ養殖に用いられている酸処理剤や施肥の影響についても懸念されるということでございます。

 以下の文章、いろいろ書いてございますが、「以上のことから」というところがございますが、酸処理剤の使用や施肥が適切に行われれば、底泥中の有機物や硫化物の増加の主たる要因となる可能性は少ないと思われます。「ただし」、酸処理剤や施肥により負荷された有機酸や栄養塩の底泥中における挙動については知見に乏しいことから、今後も調査が必要であるということで、こういった書きぶりにしてございます。

 「また」以下ですが、前回の資料に記載しておりますが、チェックを適切に行うことが必要であるということでございます。

 13ページをご覧ください。まとめになっております。先ほどの水質同様、調査地点の何測点というところの場所がどの位置であるかということを記載いたしております。中ほどに、ノリの酸処理剤について記載をしてございます。

 次に、資料4-6をご覧ください。貧酸素水塊についてでございます。

 上から8、9行目辺り、諫早湾で実施されている底層溶存酸素量の連続観測結果というのがございますけれども、前回お示しできませんでした諫早湾での底層溶存酸素の連続観測結果を掲載しております。

 2ページをご覧ください。表が2つございまして、右側が連続観測調査等と書いてございますが、そのうちのA6海域、B3と書いてあるところですが、ここが諫早湾のところになっております。網かけ、斜線となっておりますが、データ無しまたは評価対象外という意味ですが、データ数が少ないため、有意な分析ができなかったということがございます。

 ただ、経年変化のグラフがございますので、5ページをご覧ください。横長の資料の右上のところ、B3:A6海域とございますが、ここに2006年から2014年までの連続観測結果を掲載しています。1日の平均を毎日出しまして、その中の年間の最低値を出したものということでございます。この図の左側にA1海域、A3海域の図もございますけれども、3mg/L以下のところが結構ございまして、A6海域につきましても、全ての年で最低のところは2mg/L以下であったということでございます。

 次に、7ページをご覧ください。今の連続観測結果をグラフ化したものでございます。これは2mg/L未満となった日数がどれだけあったかということでございます。グラフが4つありますが、一番上がA1海域、2番目がA3海域、3番目がA6海域、一番下が、データが有意にありましたA1海域とA3海域のデータの3つ、これを平均したものです。いずれを見ましても、2006年のところは貧酸素水塊の2mg/Lを下回った日数が多く、2009年が比較的少ないという結果でございます。

 次に、8ページ、同様に、今度は3mg/L未満の場合のグラフでございます。これも同様に、上からA1、A3、A6、平均となっていますが、2006年がかなり貧酸素水塊の日数が多かった、2009年が少なかったということでございます。

 次に、9ページをご覧ください。本文の一番下になるんですが、有明海では、貧酸素水塊が湾奥と諫早湾の2カ所で別々に発生するという知見がありますが、諫早湾の貧酸素水塊が諫早湾外への底層溶存酸素に与える影響について記載すべきとのご意見があり、今のところ定量的な評価に至ってないと追記をしてございます。

 次に、18ページをご覧ください。まとめのところでございます。先ほどの連続観測結果のところについて、下から5行目、底層溶存酸素の日平均量が2mg/L未満または3mg/L未満の日数は、2006年で最も多く、2009年で少なくなっており、有意な変化傾向はみられなかったということでございます。

 次に、資料4-7、藻場・干潟についてご覧ください。

 藻場・干潟の減少だけではなく、再生の取組についても記載すべきという御意見をいただきました。このため、(3)藻場・干潟再生の取組として、新たに項立てをいたしまして、2つの取組を記載しました。

 今般、2つ目の熊本港湾空港整備事務所での事例を新たに載せています。5ページをご覧ください。人工泥質干潟造成イメージ、下の表2に、現地実証の概要ということで、こういった取組が行われているということも記載してございます。

 大変申し訳ないんですが、5の下、「(3)」なんですが、「(4)」の誤りでございまして、次のページ、6、「(4)」、「(5)」とありますが、それぞれ「(5)」、「(6)」の誤りでございます。大変失礼いたしました。そのほか、まとめについては変更ございません。

 資料4-8をご覧ください。赤潮についてでございます。

 資料4-1にも記載がありましたけれども、汚濁負荷との関係を記載しております。1ページ中ほど、空の行がありますけれども、その下、有明海における海域への直接負荷量を含めた汚濁負荷量、COD、T-N及びT-Pについて記載しております。結果としましては、その3行目、4行目ですが、汚濁負荷量と赤潮発生件数との増加との間に長期的な関係はみられないということでございます。八代海につきましては、先ほど申し上げましたように、T-N、T-Pについては、1990年ごろから増加傾向ということで、八代海での赤潮の発生件数についても、1981年以降増加して、現在、高い状態で続いており、留意が必要であるということを記載してございます。

 2ページをご覧ください。グラフですが、これまで折れ線グラフだったんですが、件数等を読み取れるように、棒グラフに変更しております。ほかのグラフも同様な修正をしてございます。赤潮のプランクトンの表記ですが、片仮名の表記とアルファベット表記が混在していましたので、アルファベット表記に統一しました。また、「珪藻類」については「珪藻」に統一しております。

 9ページ、10ページ、12ページ、14ページから17ページに、赤潮の被害について掲載してございますが、最新のデータ、2016年まで書き込めるところは書き込むようにしてございます。まだ確定値が示されていないところもございますので、そういったところは注意書きをしてございます。

 17ページをご覧ください。まとめでございます。おめくりいただきまして、18ページの頭のところに汚濁負荷との関係を記載してございます。上のほうが有明海、中ほど、空白行以下が八代海というところで、八代海については留意が必要であると記載。八代海の記載の下のほうに、2015年と2016年の2年連続でKarenia mikimotoi(渦鞭毛藻類)による被害の規模の大きな赤潮が連続して発生したと、最近の情報も掲載してございます。

 次に、資料9をご覧ください。生物でございます。

 (1)ベントスですが、まず、なぜベントスの変化傾向を見るのかということを冒頭に記載してございます。ベントス(底生生物)は、①水産有用種を含めた魚類等の餌となり、海域の生態等を支える機能を持つこと。2番目として、底質等、周辺水環境を表す指標となること。そういったことから、1970年ごろから現在にかけての継続的な調査を調べていくとしています。ただしその辺のデータが無く、1989年に実施した結果がありますことから、その結果と2000年と2006年の結果について、比較検討を行っています。さらに、2005年以降の調査結果について記載し、1993年以降の変化傾向を考察したということでございます。

 4ページをご覧ください。1989年と2000年に実施したときの個体数のグラフを新たに掲載してございます。一番上のマクロベントスが4,000近くあったのが、1,600、1,700ぐらいに激減しています。それを見ますと、二枚貝が減っておりまして、多毛類はほぼ同数、甲殻類が増えているということで、2つ目のグラフとして、二枚貝としてはチヨノハナガイが減少。多毛類もかなり減少。甲殻類につきましては、図にありますように、ホソヨコエビ等が増えているといった具体的な種も掲載いたしました。

 次に、7ページをご覧ください。有用二枚貝についてでございます。中ほど5行目辺りから最近の傾向について新たに追記をしております。2009年から2010年にかけてわずかに漁獲の回復がみられておりますけれども、現在かなり低いということ。このほか、タイラギの漁獲量が水揚げ港ごとに集計されているので、県ごとの漁獲量がそのまま海域を示すとは限らないので、留意が必要であるということ。詳細につきましては、4章で記載しておりますということでございます。

 次に、9ページをご覧ください。9ページの下、八代海のアサリについてでございます。Y1海域、Y2海域でアサリが問題になっているということで、新たに八代海のアサリの漁獲についても記載してございます。

 次に、11ページをご覧ください。有明海・八代海等の固有種、希少種についてでございます。新たに、表3として希少生物の一覧を追加してございます。

 次に、14ページをご覧ください。漁業・養殖業の生産量についての項目でございます。これは前回の小委員会の資料では、魚類の記載の中で記載していましたが、漁業・養殖業生産量の項目として、分離して記載ました。

 16ページ、18ページはまとめになってございまして、ベントスについては、ベントスを検討する理由等を追記しております。そのほか、調査地点の具体的な場所について、他の項目の記載ぶりに合わせ記載してございます。

 次に、参考資料をご覧ください、一番最後に付けている資料です。ベントスの種類数、個体数と底層溶存酸素の関係について示したものです。資料4の中で底層溶存酸素とベントスについていろいろ御意見いただきまして、底層溶存酸素量の連続観測とベントスの調査結果の関係を考察してみました。結果といたしましては、1ページの一番下にございますように、今回提示したデータから両者の間に明確な関係の有無は確認されなかったということでございます。

 時間の都合上、グラフの見方だけ御説明いたします。2ページをご覧ください。A1海域と記載されており、グラフが12枚載っています。上の6つがA1海域の1地点、下の6つが別の1地点です。一番左上の図がT14地点の底層溶存酸素の連続観測のデータです。緑色の三角印がありますが、付近のAsg-2でのベントスをサンプリングした時期を示しています。ベントスの種類数が2番目のグラフで、5月16日と8月1日の2回分の種類数、3番目のグラフが、個体数のグラフになっております。これら3つのグラフがセットで、左側の3つが2005年、右側の3つが2006年となっています。下の図が、もう一つ別な点のT13とAsg-3でのデータを示しています。同様に3ページの左側が2007年、右側が2008年となっておりまして、6ページの2014年分までのデータを掲載しています。底層溶存酸素量とベントスとの関係ですが、イメージとしては、連続観測で溶存酸素量がゼロ付近になった辺りでベントスがかなり減っているのではないかと、そういった思いで見てみたんですが、この辺はくみ取れなかったということでございます。

 参考資料については以上でございます。

 そのほか資料4-10というのがございますけれども、資料4-1から9までのまとめのところをそのままコピーしたもので、参考としてつけてございます。

 資料4、3章の関係については以上でございます。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 ただいま3章に相当する部分、有明海・八代海等の環境等変化について各項目の前回の小委員会からの変更点を中心に御説明をいただきました。

 それでは、量が多いので、できれば順番に御意見、御質問等をお伺いできればと思います。

 まず、資料4-1で御説明をいただきました汚濁負荷の部分について、何か御意見、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。

 汚濁負荷の部分につきましては、よろしいでしょうか。

 それでは、続きまして、資料4-2で御説明をいただきました河川からの土砂供給の部分について、御意見、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。

 小松委員。

○小松委員 この河川からの土砂流入に対してではないんですが、この審議の進め方ですね。どういうことかというと、今、非常にスムーズな御説明で、実は私、なかなかついていけなかったんですけれども。確かに前もって資料はメールで送られてきているので、それに目を通しておかなきゃいけないんですが、どうしても多忙なこともあってなかなか目を通せない。この委員会で御説明を受けても、なかなかついていけない。だけど、この委員会は、この報告書に対して責任を持たなきゃいけないということで、こういうある程度全体でどうなんだという議論をするのも大事なんですが、できたら、例えば論文とかを論文集に掲載するときには、査読委員がついて、必ず精査するわけですね。これも、例えば3章、4章というのは非常に大事なところだと思うので、例えば3の1については、委員の方が2人か3人ぐらいついて、査読を行うというような、そんなやり方でやったほうが、きちんと精査できるんじゃないかなという気がするんですね。それぞれ得意な分野というのはあると思いますので、1つの節に対して2名か3名ぐらいが担当する。そうすると、割り当てられた方は、責任持ってきちんとその部分だけを読むと。そして、事務局に報告すると。そういうやり方のほうがきちんとしたやり方ができるんじゃないかなと思います。

 今、私、御説明聞いて、そして「意見は?」と言われても、なかなか意見言えないです。これでスーッと通っていっちゃって、報告書が出て、最後に「これでいいですか」って言われても、なかなか「はい」とは言えないですね……。ちょっと進め方についての提案です。

○樽谷小委員会委員長 事務局から何かコメント等ございますか。

○根木閉鎖性海域対策室長 貴重なアドバイスをいただきまして、ありがとうございます。

 このあたりは委員の先生方にもお伺いしたほうがいいのかもしれませんが、事務局から一言お願いとしましては、年度内を目途に取りまとめというようなことでずっと進めてきておりまして、評価委員会をこの後、開催していくことも考えますと、11月25日に、この作業小委員会としては基本的にそこで全体を大体固めていただいてというスケジュール感は、その年度内目途に評価委員会の報告書を取りまとめていただくということから是非お願いしたいなと思っておりまして、実現可能性の高い方法というのがどうなのかなというところが、少し悩ましいところかなと思って、お伺いしているところでございます。

○小松委員 そういう事情はわかるんですけれども、今のやり方だと、委員全員がこれを全部きちんと目を通さないと、審議できないというか、議論できないやり方なんですよね。ですから、例えばメールでいいと思うんですよ。例えば仮に私が3の3の潮汐・潮流とか、それから、3の2の河川からの土砂流入を担当すれば、ここだけきちんと読めばいいわけで、それはそんなに時間のかかることじゃない。だけど、これ全部読んで意見を言いなさいって言われたら、なかなか大変ということなので、かえって効率がいいんじゃないかなと思うんですけれどもね。

○岡田委員長 委員長としてお願いとお答えさせていただきます。

 本日のこの案になるまでの間に、実は、私、それから隣の滝川委員長、樽谷委員長初め、ずっといろいろ査読に近いことをやってまいりました。そろそろ、特に気をつけたのは、全体のたくさんの資料とそれからまとめがきちんと論理的に合っているかどうかというのをずっとやってまいりまして、正直に申しますと、本日がようやっと見せられるというか、御納得いただける近いところになった状態でございます。

 そういう意味で、まだ私自身ももう少し査読として手を入れなきゃいけないところはあるかと思いますが、これまで事務局が非常に多分、徹夜しながらでも頑張ってきた成果が今日になっていると思いますので、そろそろ、先生がおっしゃるように、ある程度委員に分担して、今までの状態ですと、分担の負荷が極めて高くて、ちょっとお願いしにくい状態だったと思いますので、先生の御提案をありがたくいただいて、これからもう少し整理をしたものを各委員に査読というか、御意見をいただくようにしていただけると、最終的な委員会にいいものができるだろうと思いますので、ぜひよろしく御協力お願いしたいと思います。

 ということでよろしいでしょうか。委員長としてはそういうふうにお願いしたいと思います。

○樽谷小委員会委員長 事務局としてもそういう進め方でよろしいでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 はい。また分担のほうを、そうしましたら、御相談させていただければと思います。

○樽谷小委員会委員長 それでは、ただいま御説明をいただきました3章に相当する有明海・八代海等の環境等変化の部分につきましては、基本的に、これを持ち帰って、担当部分を決めて、しっかり内容の確認、チェックを行っていただくという方向で進めたいと思います。ただ、本日、御説明をいただいていますので、この場で何か御意見、御質問等がございましたら、全体を通してでも構いませんので、伺っておきたいと思います。

○滝川小委員会委員長 今日の議題の順番ということで、資料4-4についてちょっとだけお願いを含めてなんですが、水温のことを追加してやりましたということで、例えば八代海ですと、資料4-4の16ページのところで、特に水温については非常に重要な環境要素になるということで、別途整理していただきました。この16ページ、水温の変化、八代海で見ますということで、水温が例えば一番上のやつだと、1981年から2013年まで3℃も上がっているという、非常に大きな水温の変化になっていますよね。その割には非常に図が見にくいので、まず縦軸を少し伸ばしていただいて、1℃か2℃か3℃がこの数ミリの範囲に入るようでは、非常に見にくいという気がします。せっかく水温について整理していただいておりますので、これは縦のスケールをちょっと大きくして書いていただきたい。

 それと、それぞれの八代海及び有明海の各地点でのこの水温の変化、出していただいているんですが、それがなぜ上がったというのが考察といいますか、そういうのを検討資料として、多分、水温だったら、陸域の影響もあるでしょうし、外海の影響もあると。じゃあ、一番大きく影響を与えるのは何かといったら、ほかの外海からの水温の変動なんかとも比較して検討しないと、ただ水温が上がりました、減りましたという議論にしかならない。まとめようがない。なぜなんだというメカニズムがよくわからないということでありますので、もしできましたら、この水温についてもう少し外海の水温との比較等を含めて整理していただけると、水質環境というものに対してのまとめが少し進むのかなと思っていますので、ご検討いただければというふうに思います。

 資料4-4については以上です。

○根木閉鎖性海域対策室長 グラフの縦軸について、修正の方向で進めたいと思います。

 また、外海などとの関係の整理という御示唆をいただきました。この点について、滝川先生始め、御支援いただいて、整理できるところを加えていくという方向だと感じております。

○樽谷小委員会委員長 ほかに何かございますでしょうか。

 平山委員、よろしくお願いします。

○平山委員 水質ですね、資料4-4ですけれども、別に3章にだけ関わる話ではなくて、塩分の単位が‰で表記されておりますけれども、現在、塩分はもう無単位での扱いになっておりますので、ほかの章でも塩分、‰表記されているようですので、修正をお願いしたいと思います。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 こちらは、できれば修正をしていただいたほうがよろしいかと思います。

 松野委員、よろしくお願いします。

○松野委員 理屈が合わないかなと思えるところだけ、ちょっとコメントさせていただきたいんですけれども。資料4-3の潮汐・潮流のところですが、16ページで、16ページの終わりから17ページにかけて、「島原半島沿岸で集中的に生じることが示唆されるとの報告がある」。それは報告があるだけなのでいいかもしれないんですが、それに基づいて、27ページのまとめのところで、「島原半島沿岸部の観測結果では、潮汐流速は21~27%減少した」って、まとめのところで書かれていて、この報告をそのままここの見解としてまとめとして述べているように思われるんですが、一方で、もとに戻りますが、16ページのシミュレーションの結果の話のところでは、「島原半島沿いに流下する下げ潮流の流速が変化し」というのが、「流軸がずれたために起こっていると考えられる」という記述があります。これは、島原半島のところでの流れが変化して、例えば図17を見ると、これはシミュレーションの図ですけれども、わかりやすいのは例えば17のdですけれども、減ったところと増えたところが隣同士、非常に大きくずれたのが並んでいるような形になっています。それで、モデルだからそれはそれでいいんですけれども、この結果は、このもとのところに書いてあるのは観測結果なので、観測はたまたまどこをはかったかだけで変わるわけですから、そういう報告があるという記述は、それはそれでも構いませんが、その記述をこの報告書の中でオーソライズするような形でまとめの中で断りもなく使うのは、あまりよろしくないのではないかという気がします。

 それから、27ページの一番下のノリ養殖施設の影響についてですが、これは養殖施設があるときに流速は23%弱まるという報告があると書いていますが、別のところで、やっぱり16ページの上のほうにいきますと、質量保存で流速と潮位は平均すれば対応しているという書き方があるので、そうすると、これは潮位もこのぐらい減っているという記述になるわけで、どこかで23%減っているところはあるでしょうけれども、全体として平均的に23%減っているというのは、潮汐がそれだけ減っているということになるので、そういうデータは多分ないのではないかと思うので、これもまとめとして書くのはちょっとどうかなという気がします。

 もう1点、よろしいでしょうか。貧酸素水塊のところです。資料4-6の10ページ、10ページの文章の一番最後ですが、この前質問したときに、中層に拡散するというのは、ほかの記述とつじつまが合わないんじゃないかというふうに質問させていただいたところ、訂正版として「中層に」というのを除いたというふうに対応されて、そうすると、これは底層に行ったことになるんですが、浅いところで、底層で起こったやつがそのまま深いほうに底層に行くという、流れていくという物理プロセスがあまり思いつかない。基本的にエスチュアリー循環だと逆のセンスになりますので、浅いところでできた底層の水が深いほうの底層に拡散・移流していくというのは、ちょっと説得力がないのではないかなというふうに思いました。

 以上です。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 前半分につきましては、本文はもとより、まとめにどういう記載をしていくかというところが中心の御意見だったと思います。事務局で何かコメント等ありますか。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 報告等の記述をまとめという形で載せるのは、どこに載せるのかということだと思いますけれども、潮流・潮汐のパートにつきましては、まず全体的な長期変化の主な要因としてはというので、いわゆる最初の冒頭のほうに総合的なまとめを今回、追加させていただいて、その下にこれまでの知見という形で記載はさせていただいておりますけれども、ちょっとどこまでそういう報告に係るような部分をまとめの中で記載する必要があるかといったような点は、先ほど先生方とも、御担当の先生も含めて、御相談しながらという形で、再度、調整していきたいなというふうに考えておりますので、また御助言よろしくお願いいたします。

○根木閉鎖性海域対策室長 あと、今の島原半島のところについて確認をいたしますが、この流速が減少したところは、ここまではデータに基づくものだった可能性もありまして、少しこの本文のほうの書き方が、どこからが報告があるというところなのかというところもありまして、本文の書き方とまとめの書き方の整合性も含めて、精査が必要かなというふうに感じたところであります。

○樽谷小委員会委員長 ほか何かございますでしょうか。

○古賀委員 若干関連ですが、先ほどの4-3の17ページの2行目に、「報告がある」と書かれていますけれども、誰の何の報告か書いてないんですよね。一方、例えば4-8の17ページは、文献ということで、参考文献というか、引用文献が載っています。でも、先ほどの潮汐のところを見ると、例えば15ページの下から6行目の「坪野ら(2009)」とか、「井下ら(2016)」とか、書いてありますけれども、これに対応する具体的な文献の内容がどこにも載っていません。4章ではそういった箇所が多々ありますので、後から勉強したいと思って調べようとしても、載ってないので、そういった分については、ちょっと整理をしていただければと思います。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 この部分については、本日の資料だと、巻末に文献がずらっと並んでいるところもあれば、全くない部分もあります。その部分については、まだ十分に整理ができていないのかなと思います。基本的には、どこかに引用した文献の一覧は必要だと思いますので、そういった方向で作業を進めていただければと思います。

 ほかに何かございますでしょうか。

○早水大臣官房審議官 先生、例えば今の御指摘の箇所ですと、確かに本文のほうに引用がないので、これはまずいと思いますが、図18を見ますと、一応出典がありますので、次の19ページにですね。これのことだと思いますので、必ず本文に誰の何年というのが載るように整理をしたいと思いますし、今、御指摘のように、文献リストは当然きちっと整理をしないといけないので、それはこちらのほうで整理したいと思います。

○樽谷小委員会委員長 ほかよろしいでしょうか。

 はいどうぞ。

○山口(啓)委員 すみません。まとめというのは全体にそうなのかもしれませんけれども、あまり突っ込まない、今回は突っ込んだまとめ方はしないという方針でよろしいんですかね。変な言い方なんですけれども。具体的なことを言いますと、底質のところ、泥化の問題があるんじゃないかということがずっと懸念というか、検討の中に入っていて、粒度という意味で、細粒化は起こっていないけれども、有機物はCODとかを見ると増えていて、還元的な要素、TSも増えているという場所がみられたということなんですけれども。このレビューに、これを読みたい人が求めている、恐らく泥化はあったのかないのかといったときに、今言ったようなはっきりとした答えを恐らく期待しているんじゃないかと思うんですけれども、そういうことは書かないという方針でよろしいんでしょうか。変な言い方なんですけれども。

○根木閉鎖性海域対策室長 この3章関係は、環境等変化については、関連する環境の状況、環境からだんだん生物へというところの変化を中心に、必要なところは実測値とか基準を絡めて、まず概況を整理するということだと思っております。その上で、次の議題になりますけれども、この4章のほうでは生物の問題点、二枚貝とかベントスとかノリとか、そういったところに問題点があるのかないのか、あるとすれば、どういったことが主な要因・原因なのかということで、そういったかなり4章のほうでさらに問題点の絡みで整理していくということだと思っております。3章のところについては、環境の変化を、やはりポイントのところは、ある程度正確に整理していくということが必要だと思っておりまして、一言で言えるところは一言で言ったほうが望ましいとは思うんですが、やはり正確に表現するというところも重要だと思っておりまして、今のようなまとめ案にさせていただいていると。そのような考え方でございます。

○樽谷小委員会委員長 恐らく、委員会として何らかの結論で合意が得られれば、そういった記述ができると思います。一方で、委員会としての合意が得ることが難しければ、可能性があるとか、現行のまとめの記載にせざるを得ないと思っています。回答になっていますでしょうかね。

○山口(啓)委員 よくわからないので。そういうふうに、私はこれを見ながら思ったんですよ。この結果を見ながら、泥化というのは、粒度的には起こっていなくて、有機物的には起こっているというふうに読んだんですけれども、そういうことはここでは書かないという判断でよろしいわけですね、要は。いいですね。そういうことですね。そこまでは書かないと。

○樽谷小委員会委員長 いや、それで委員会のコンセンサスが得られれば、全然問題ないと思います。

○山口(啓)委員 そういった場所がもしあったら、やっぱり求められているものというのはあると思うので、何らかの結論の中の一つ、押さえるところは1個ずつ押さえていかないといけないのかなと思いまして、例えばこういうところでそう言えるんじゃないだろうかというところがあったら、今みたいな委員の皆さんで思われたことは言われたほうが、締まりのあるレポートになるんじゃないかなとちょっと思いました。

○樽谷小委員会委員長 それはもっともだと思います。

 ほかよろしいでしょうか。

 はい。

○岩渕委員 資料4-8でもよろしいですか、後半のほうでも。赤潮のところなんですけれども。資料4-8の1ページの中ほどで、汚濁負荷量と赤潮発生件数との関連性についての考察を加えられておられるんですが、有明海においては汚濁負荷量の減少と赤潮発生件数との長期的な関係はみられないというふうに記述されているんです。しかしこれについては、このページの一番下3行の「なお、赤潮発生は原則として海域における」云々という、一つの要因としてこれがあるんだろうと思っていまして、この赤潮発生件数そのものがちょっと客観的なデータと言いづらい面があります。もしかしたら福岡県だけなのかもしれませんが。特に2000年に大不作があった以降、調査機会が随分増えましたので、赤潮を発見する確率がものすごく増えたんですよね。ものすごく件数としては増加しているようには見えるんですけれども、実際には、これ以前もちゃんと調べていたら、もっと多かったというふうに私どもは考えておりまして、この客観性のないデータで考察をここで加えていくと、どうしても結果が出てこないかなというふうに思っております。

 それから、このなお書きは、橘湾とくっついているので、できれば1行あけていただいて、有明海全体のものとして読めるようにしていただければなというふうに思っております。

○樽谷小委員会委員長 ありがとうございました。

 事務局からコメントはありますか。

○根木閉鎖性海域対策室長 今、岩渕委員よりおっしゃっていただいた御懸念のところ、まさになお書きを入れておりますので、1行あけるということを基本としたいと思います。1行あけるということでよいか、何かさらにこのように修文したほうがいいというのがもしあれば。

○岩渕委員 じゃあ、客観的なデータで何があるかと言われると、長年の調査データとしては、問題はありますけれども、プランクトン沈殿量しか浅海定線でずっと測ってないんです。しかし少なくともこの赤潮発生件数のデータよりも、少々問題があっても、浅海定線のプランクトン沈殿量のほうが、まだ客観性はあるかなというふうに私としては考えております。

○根木閉鎖性海域対策室長 そのあたりについては、例えば、少し、今後の課題というような形で今の御提案を取り込んでいくとか、そんなようなことは考えられるかなと。

 プランクトン沈殿量のデータというものが、これまであまり体系的に集計整理、公表されているものでは必ずしもないのかなというところがありまして、それを今からこの報告書の中に解析も含めてというところは、少し時間的にも厳しいかなという感触もあり、そのあたりも御助言いただければと思いますが、そのような観点から少し御指摘の点は、今後の課題的に取り込んでいくということでいかがかな思います。

○樽谷小委員会委員長 ほかに何かありますでしょうか。

○滝川小委員会委員長 ちょっと1点だけお願いなんですが、資料4-7、藻場・干潟等というところで、先ほど御説明いただきましたけれども、5ページのところに国土交通省の九州地方整備熊本港湾というところで、人工干潟の造成イメージという図があります。これイメージというのは、非常に寂しいと言ったら変なんですが、実際にこの下のほうで3カ所もやっておられるし、実際のこの写真があるんだろうと思うんですけれども、そういったやつに変えていただいたほうが見映えがいいんじゃないのかなと思います。ぜひそこをちょっと国土交通省さんのほうに資料提供でもしていただいて、載っけていただいたほうがありがたいかなと。

 それと同時に、文科省のほうでもこの人工干潟ですと幾つか事例がありますので、もし御検討いただいて、記載したほうがよければというふうな御検討をいただければと思いますので、一言また申し上げておきます。

○樽谷小委員会委員長 御対応は。

○根木閉鎖性海域対策室長 関係省庁にお願いをしてみたいと思います。

○樽谷小委員会委員長 それでは、桐委員から。

○桐委員 同じく資料4-7なんですが、この資料の1ページで(3)の藻場・干潟再生の取組というのを追加されたということなんですが、有明海の藻場・干潟、八代海の藻場・干潟って来て、干潟の再生の取組というのが来るというのはわかるんですが、その後にまた今度、有明海における干拓の変遷とか自然海岸というふうに続いていくと、ちょっと並びがおかしいかなという感じがします。

 それから、非常に有明海の藻場・干潟の部分が八代海に比べてすごくボリュームが小さくて、後でまた出てくる有明海における干拓の変遷というのは、ひいては結局は有明海の干潟に関する記述ですので、ここをあえて分けないといけないのかなというところがちょっと疑問です。そういうのは、どうしても分けてしまっているので、1番の有明海の藻場・干潟のところで、これは括弧書きですけれども、「諫早湾干拓により減少した干潟(1,550ha)」云々というところが、また6ページですかね、ここで同じような記述が出てくるというところが重複してしまうので、何かそこを1つにまとめられないのかなというのがちょっと疑問に思うところなんですが、どうでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 記載ぶりを検討してみたいと思います。

○樽谷小委員会委員長 それでは、もうほかよろしいでしょうか。

 それでは、この3章の部分につきましても、本日多数の意見をいただきました。いただいた意見につきましては、事務局のほうで御検討をいただければと思います。

 また、今後の進め方といたしまして、小松委員から、各担当を決めて、至急、査読のような形で内容の精査をしてはとの御提案をいただきました。こちらにつきましては、事務局で至急、担当を決めていただいて、資料を送って、内容の確認と精査をお願いするという方向で進めていただければと思います。

 事務局もそれでよろしいでしょうか。

○早水大臣官房審議官 各委員の方は名前が入って、全体について責任を持っていただくということになりますので、多分、資料としては皆さんに全体をお送りして、特に○○先生にはこの部分を見てくださいと、そんなような形になると思いますが、それでよろしいでしょうか。

○樽谷小委員会委員長 はい、わかりました。それでは、そういう方向で進めていただければと思います。時間のほうが短いですけれども、委員の皆様におかれましても、引き続き御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、ここでこの議題の2については終わらせていただきます。

 ここで一旦休憩をとらせていただきたいと思います。約10分間の休憩ということで、15時5分から再開をさせていただきます。

 これまでの議事の進行に御協力をいただきまして、誠にありがとうございました。

14時54分 休憩

15時5分 再開

○滝川小委員会委員長 それでは、時間となりましたので、議事を再開いたします。

 後半の議事進行を担当します滝川でございます。引き続き議事進行によろしく御協力お願いいたします。

 それでは、お手元の資料の5から6、7、8までをひとまず、これは第4章関係ですが、これについての議題を進めていきたいと思います。議題3の海域ごとの問題点とその原因・要因の考察についてということでございます。新たな資料、あるいは前回小委員会からの変更点等を中心に、事務局のほうからまず御説明をよろしくお願いいたします。

○束原閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、資料5からになりますので、よろしくお願いいたします。

 資料5は、問題点とその原因・要因の考察でございますが、今回、この資料については変更ございません。

 資料6は4章部分の資料構成を示したものですが、これについても変更はございません。

 個別海域の資料6-1から説明をしたいと思います。ただし、資料がかなり多いものでございますから、個別海域の資料では、どういった内容の修正をしているのかを中心に説明いたしまして、各個別海域での整理状況については、資料8で説明したいと思います。

 それでは、資料6-1、A1海域をご覧ください。

 まず1番目といたしまして、「この海域の特性」ですが、「A1海域は図に示すように」ということで、海域の場所や河川との関係等を記載しております。2段落飛びまして、水質について、次の段落では底質について、その次に貧酸素水塊、赤潮といったような形で海域環境、水環境等について記載をしています。前回の小委資料では、最後に有用二枚貝について記載していましたが、3番目の「有用二枚貝の減少」の項目の冒頭に移してございます。

 おめくりいただきまして、2ページをご覧ください。2番目として「ベントスの変化」ということでございます。本文1行目、「1970年代と現在の変化は比較できず不明である」とありますが、比較できなかった点について明確に記載してございます。本文の下から4行目からですが、さらにベントスについては分析を深めまして、例えば「特定の優占種(Corophium sp.やシズクガイ等の日和見的で短命な有機汚濁耐性種)により、総個体数が前年の5倍から10倍になる年があり、群集構造は大きく変動していると考えられる」と、こういったような記載を加えてございます。

 6ページをお願いいたします。8ページまで、各調査地点ごとのベントスの出現主要種の推移を掲載しております。今回、新たにそれぞれ表の右側に個体数割合を掲載いたしました。右側の四角の下に文章が書いてございますけれども、4行目、5行目以下、「総個体数が多かった2005年5月及び2007年5月にはCorophium sp.(ドロクダムシ類)、同じく2011年7月及び2012年2月にはカワグチツボが多くみられた。なお、有機汚濁耐性種で、強内湾性の海域に生息できるとされているシズクガイが2008年までは主要種となっていた」と、こういった記載を新たに加えております。

 7ページをご覧ください。同じように、個体数割合を記載、本文の下半分、「総個体数が多かった2009年10月にはヒメカノコアサリ及びサルボウガイが多くみられた。なお、有機汚濁耐性種で、強内湾性の海域に生息できるとされているシズクガイが2005年から継続して主要種となっている」と追加記載しています。

 おめくりいただきまして、8ページ、同様に個体数割合を追加記載、本文の上から6行目辺りから、「総個体数が多かった2005年8月、2006年11月、2007年8月にはHeteromastus sp.が多くみられた。なお、有機汚濁耐性種で、強・中内湾性の海域に生息できるとされているParaprionospio sp.(B型)や、有機汚濁耐性種で、強内湾性の海域に生息できるとされているシズクガイが2005年から断続的に主要種となっている」と追加記載しております。他の海域でも同様の記載を行ってございます。

 13ページをご覧ください。ベントスの考察ですが、「これらの結果から、底質については、本海域ではデータがある2001年以降において、単調な変化傾向はみられなかった。底質の動向とベントスの生息に明確な関係の有無は確認されなかった」と、記載を入れてございます。

 その次の段落のところですが、水質と貧酸素水塊との関係について、先ほど3章関係の資料4-4、4-6では有明海等の全体のことを記載しておりましたが、ここでは海域ごとの状況をさらに詳しく記載してございます。

 15ページをご覧ください。3番目の「有用二枚貝の減少」について、冒頭の7行の記載ですが、前回の資料では1ページの「この海域の特性」の最後に記載しておりました有用二枚貝の概要をここに移して記載してございます。

 22ページをご覧ください。図16の下でございますが、「浮遊幼生の供給量は、隣接するA4海域での調査結果から、近年、相当低位で推移していると類推される」と、こういった浮遊幼生の状況、その次の次の段落ですけれども、アサリ浮遊幼生と着底稚貝の量に関し、「保護すべき資源量の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないことなどが挙げられる」として、問題点をここでまとめてございます。

 次の23ページをご覧ください、まとめでございます。中ほど、空白行の次のところ、「ベントスについては」として、ベントスの状況について記載しております。

 空白行をおいて、次、「底質については」ということで、底質について、これは前回も記載していたとおりですけれども、ここは若干、文言の整理とかさせていただいております。一番下の行、水質の現状と変化として、貧酸素水塊と水質について、まとめとして記載してございます。

 24ページの下からは、有用二枚貝について整理をしてございまして、25ページにかけて、A1海域についてはサルボウ、アサリについて記載をしてございます。最後に、有用二枚貝の個数減少を引き起こすおそれがある共通の要因の一つとして、エイ類による食害があると記載しておりますが、エイ類については、有明海全体に共通する要因として資料6-8に記載したと。こういったような構成になってございます。

 資料6-2、A2海域以降も同じような形で修正、整理をしてございますので、後ほど見ていただければと思います。

 次に、資料6-6、A6海域、諫早湾のところをご覧ください。

 7ページをご覧ください。九州農政局で行われています1990年からの底質調査のデータを載せるべきではないかという御意見いただきまして、ここに1990年からの底質の推移を掲載してございます。本文については、5ページの中ほどに書いてございまして、参考として、従来示しているベントス調査地点の近傍で、農政局で底質の調査をしてございますので、1990年以降の調査結果について載せましたと。結果としては、「1990年以降、泥化傾向はみられなかったと考えられる」ということでございます。

 次に、9ページをご覧ください。「有用二枚貝の減少」についてでございます。上から4行目、マガキ養殖についての取組について、ある程度の生産があるということで、記載してございます。

 次に、資料6-8をご覧ください。資料6-8は、有明海全体に係る有用二枚貝の減少の原因・要因の考察になっております。追加記載として、下から10行目からですが、前回の委員会報告で、ナルトビエイについて、タイラギ、サルボウ、アサリなどがナルトビエイの胃内容物からかなり高頻度に確認されているということで、A2海域、A3海域では、移植されたタイラギが突然消滅し、かなりその付近にかみ砕かれたタイラギの殻が散乱することが頻発に観察されているため、ナルトビエイの食害がかなり推定されるという記載がありましたが、その部分については改めて記載をさせていただきました。

 次に資料6-9をご覧ください。有明海全体に係る問題と原因と要因の考察です。

 11ページをご覧ください。11ページの図14、15とございますが、その下の文章です。ノリ養殖で、近年の秋期の水温の上昇による影響について整理をさせていただきました。下から3行目ですが、「近年の秋期水温の上昇が採苗時期の遅れやそれに伴う冷凍網期の開始(冷凍網出庫)の遅れなどにつながっており、ひいてはノリ養殖の生産にも影響を及ぼしていることが示唆される」と追加記載し、12ページに、水温と採苗日の推移を示し、1990年代後半から水温が高めで推移しているということを記載してございます。

 14ページをご覧ください。「魚類等の変化」についてです。甲殻類等の考察をすべきではないかという御意見がございまして、本文の下から4行目、「クルマエビも同様の傾向を示している」と追加記載し、魚類では1980年代後半から減少を続けており、1990年後半に過去の漁獲統計の最低を下回っていると記載していますが、こういった傾向が魚類だけではなく、クルマエビでも同様な傾向がみられているということでございます。

 28ページをご覧ください。まとめになっております。(a)魚類等の再生機構ですが、上から4行目、「特に稚魚の成育場の縮小などの可能性が挙げられる」とありますが、その可能性があるということを新たに追記してございます。

 (b)夏期の赤潮につきましては、2行目ですけれども、「2015年に発生規模が大きくなっている」と、最近の状況についても記載をいたしました。

 次に、資料7-1からは八代海についてですが、八代海についても有明海と同様の内容で修正してございますので、飛ばさせていただきまして、資料7-6をお願いいたします。資料7-6は、八代海全体に係る問題点と原因・要因の考察でございます。

 15ページをお開きください。一番下の行ですが、資料4-1、汚濁負荷でお示ししたとおりに、八代海では魚類養殖における汚濁負荷が「大きな負荷源となっている」と追記してございます。

 次に、16ページをご覧ください。2として「魚類等の変化」とありますが、前回の資料では「魚類等の減少」と記載しておりました。八代海におきましては、魚類漁獲量が熊本県海域で減少する一方で、鹿児島海域では増加傾向にあって、トータルとしては増減繰り返しながら続いており、現在は増加傾向に見えていることから「変化」ということで整理してございます。

 18、19ページに魚種ごとの漁獲量の推移を載せておりますが、メバチ等のグラフの記載について整理させていただいてございます。

 ちょっと駆け足で申し訳ございません。海域ごとの資料についてはこれでおしまいにいたしまして、次に資料8をご覧ください。資料8は、4章で示してきた各海域と全体の共通の問題点と原因・要因についてのまとめということで、表形式に整理したものでございます。基本的に、これまでの資料の各項目のまとめに書いてあるものは、ここに書いてあるということでございます。

 I番として、有明海についてですが、まず、個別海域に係る問題点と原因・要因の考察ということで、(1)A1海域についてでございます。

 A1海域、「本海域では、問題点として有用二枚貝の減少がみられ、その原因・要因の考察を行った。ベントスについて問題の有無は確認されなかった。」と記載しております。米印といたしまして、「ポイントとなる記述に下線を付した」としております。

 最初の表は、この海域での問題点は何かとの観点で記載をしております。有用二枚貝、ベントスについて記載しております。ご覧のとおり、サルボウとアサリに「問題点」と記載しており、サルボウの問題点として、夏にへい死が生じており、2001年、2004年、2006年、2011年及び2012年には、大量へい死がみられた。アサリについての問題点といたしましては、現在は過去最低レベルの漁獲にとどまっており、浮遊幼生の供給量は、近年は低位で推移していると類推されるということでございます。

 ベントスについては問題点が特定できなかったため、以下のような書きぶりとなっております。

 2ページをご覧ください。次の表では、「問題点の原因・要因の考察と物理環境等の現状・変化」について整理しております。アンダーラインの部分を読み上げながら説明いたします。

 まず、有用二枚貝のサルボウについてですが、原因・要因としては、夏期の貧酸素化(底層溶存酸素の1mg/L未満)に伴った底質の硫化水素の増加がへい死を起こしている可能性が高いという報告がある。括弧書きとして、エイ類による食害については、有明海全体の項目に記載。

 アサリについては、原因・要因としては、浮遊幼生や着底稚貝の量が過去と比較して近年低位で推移していると類推される中で、課題の一つとして、保護すべき資源量の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないことが挙げられる。

 次に、底質ですが、概況として、西側は泥質干潟、東側は砂泥質干潟が形成されている。変化として、データがある2001年以降において、単調な変化傾向はみられなかったということでございます。底質の各項については増減傾向について記載してございます。

 次に、水質ですが、概況として、夏期に西部干潟沖合(A3海域との境界域)では貧酸素水塊が頻発している。

 次に、底層溶存酸素量について、現状と変化として、貧酸素水塊は東部及び西部干潟域では問題とならないが、西部沖合域(A3海域との境界域)では底質の有機物含量が高く、出水期には成層が形成されて貧酸素水塊が頻発している。月1回の調査による底層溶存酸素量の年間最低値は、1972年以降、全3測点で2ないし5mg/L程度である。連続観測調査による底層溶存酸素量の日間平均値の年間最低値は、データがある2004年以降、全2測点で毎年2mg/Lを下回っている。

 次に、CODについて、現状と変化として、全4測点のうち1測点(佐賀A2)は環境基準A類型に指定された海水域であり、直近5年間は3~4mg/L(75%値)であり、基準値(2mg/L)を上回っている。1974年から現在まで、全4測点のうち1測点(佐賀A2)で増加している。

 3ページですが、T-Pについて、現状と変化として、4測点とも環境基準Ⅲ類型に指定された水域であり、直近5年間では基準値を上回っている。データがある1980年から現在まで、4測点のうち1測点で増加、1測点でやや増加、その他2測点では有意な変化はみられなかった。

 次に、水温・塩分について、現状と変化として、水温は、全4測点で直近5年間は18.2℃程度であり、有明海では最も低く、湾口部と比較して1℃程度低い。データがある1980年から現在まで、全4測点のうち1測点で上昇、その他3測点で有意な変化はみられなかった。

 最後に、一番下、総括という欄がございまして、そこはまだ空欄になっていますが、「下線部(ポイントとなる記述)を踏まえ、各海域の状況について総括的なまとめを記載予定」としております。

 4ページ、A2海域をご覧ください。時間の都合でポイントだけ申し上げたいと思います。

 問題点の確認でございますが、有用二枚貝のタイラギでは、立ち枯れへい死と呼ばれる原因不明の大量死が問題となっております。

 5ページ、問題点の原因・要因の考察、物理環境等の現状・変化でございますが、タイラギにつきましては、立ち枯れへい死については、原因の特定には至っていない。浮遊幼生や着底稚貝の量が過去と比較して非常に低位で推移している中で、保護すべき資源の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないことが挙げられる。

 次に、7ページ、A3海域をご覧ください。問題点の確認のところですが、タイラギにつきましては、成貝について、データがある1976年には100個体/100m以上存在した地点もあったが、その後減少し、2012年以降は平均0.06個体/100mとなっており、資源の低下傾向が顕著。稚貝の出現頻度の低下が顕著になっている。浮遊幼生の供給量は低位で推移している。サルボウについても、問題点として、夏場に大量へい死が生じている。

 次に、8ページをご覧ください。A3海域のタイラギについての問題点の原因・要因の考察です。本海域では、貧酸素水塊が資源量減少の要因の一つと推定される。浮遊幼生や着底稚貝の量が過去と比較して非常に低位しているという中で、保護すべき資源量の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないなどが挙げられる。サルボウにつきましては、夏期の貧酸素化に伴った底質中の硫化水素の増加がへい死を起こしている可能性が高いという報告がある。

 次に10ページをご覧ください、A4海域です。問題点の確認としてタイラギがありますけれども、現在、漁場が形成されていない状況が続いているということでございます。アサリにつきましては、現在は過去最低レベルの漁獲にとどまっており、相当低位で推移しているということでございます。

 次に11ページをご覧ください。問題点の原因と要因の考察についてですが、タイラギにつきましては、A2海域の立ち枯れへい死様の減少が続いている。アサリにつきましては、資源管理に向けた情報が整理されていないことが挙げられるということでございます。

 A5海域につきましては、問題点の記載が無いので飛ばしていただきまして、14ページ、A6海域をご覧ください。問題点の確認として、有用二枚貝、アサリにつきまして、1979年に1,775トンの漁獲を記録しておりますが、近年は300トン以下で推移しているということでございます。アサリについての問題点の原因・要因の考察ですが、課題の一つとして、保護すべき資源量の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないことが挙げられるということでございます。

 16ページ、A7海域をご覧ください。アサリに関して整理してございますが、生息に適した砂質干潟の面積が非常に小さくて、漁獲量が少ない。問題点の原因・要因の考察としましては、アサリが生息する干潟の環境調査や資源調査もほとんど実施されていないため、考察ができないというようなことを記載してございます。

 次に、18ページ、有明海全体に係る問題点と原因・要因の考察をご覧ください。ここては、有用二枚貝の減少について、エイ類による食害と浮遊幼生の減少、このほか、ノリ養殖の問題、魚類等の変化について記載してございます。

 まず、有用二枚貝の減少につきましては、有明海全体の貝類の漁獲量といたしまして、1980年ごろは10万トンあった漁獲が、最近5年間では2万トンを下回るということで、5分の1を下回っているということでございます。エイ類による食害については、2009年は4割弱と最も大きかったが、近年7年の平均では2割弱であった。浮遊幼生の減少につきましては、タイラギの浮遊幼生は、2008年にはA2海域で130個体/m程度の出現があり、A3海域、A6海域でも、2008年から2011年には毎年40個体/mを超える出現密度であったが、2012年以降は10個体/mを超えることがほとんどない状態となり、有明海湾奥全体で減少していた。アサリについては、直近である2015年の調査で、有明海海岸で初期の浮遊幼生が大量に出現していたということでございます。

 次に、ノリ養殖の問題といたしまして、有明海におけるノリ養殖の生産量は比較的高い水準で推移しておりますが、年度によって生産量の増減がみられております。原因・要因といたしまして、病害、色落ち、水温上昇に伴う漁期の短縮などが挙げられております。また、ノリの色落ちにつきましては、珪藻類が赤潮を形成することによって海水中の栄養塩濃度が急激に低下し、養殖ノリに必要とされる栄養塩が減少する結果、生じているものと推察されるとしております。

 魚類等の変化につきましては、問題点として、魚類の漁獲量が1987年をピーク(1万3,000トン台)に減少傾向を示し、1990年には6,000トンを割り込んでいるということでございます。

 次のページ、19ページでございますが、魚類等の再生機構につきまして、魚類の減少要因として貧酸素水塊の発生等の生息環境の変化や生息場、特に稚魚の育成場の縮小などが挙げられております。また、資源として利用されている魚類が減少した可能性もあるということでございます。

 夏期の赤潮につきましては、有明海のChattonella属赤潮について、1998年、2004年、2007年~2010年及び2015年に赤潮の規模が大きくなっている。2009年夏におきましては、有明海湾奥部で発生した赤潮が橘湾へと流入する現象が認められ、養殖魚のへい死を生じさせたということでございます。

 20ページをご覧ください。ここからは八代海になっております。

 Y1海域の問題点として、アサリについて、2008年以降、漁獲量が減少しているとしています。

 次に、問題点の原因・要因の考察ですが、アサリにつきましては、課題の一つとして、保護すべき資源量の把握など資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないということが挙げられる。底質について、データがある2003年以降において、全2地点のうち1地点で底質の泥化傾向がみられ、他の1地点では粘土・シルト分が100%に近い値で推移していたということでございます。

次に、23ページ、Y2海域をご覧ください。

 問題点の確認といたしまして、アサリについて、2008年以降に漁獲が減少している。問題点、原因・要因の考察といたしましては、Y1海域と同じように、資源の持続的な活用に向けた情報が整理されてないことが挙げられるとしてございます。

 次に、25ページ、Y3海域をご覧ください。Y3海域につきましては、有用二枚貝等がなく問題点もございませんので、説明は省略させていただきます。Y4、Y5も同様のため省略させていただきまして、29ページをご覧ください。八代海の海域全体に係る問題点と原因・要因の考察です。ここでは魚類養殖業の問題、魚類等の変化、ノリ養殖の問題について記載してございます。

 まず、魚類養殖業の問題点といたしまして、Chattonella属赤潮の発生による大きな漁業被害が2000年、2008年~2010年及び2016年に発生しているということでございます。原因・要因といたしまして、Chattonella赤潮は、発生すると養殖魚類に甚大な被害を与えることから、八代海における安定した魚類養殖の生産を阻害している重要な要因であると考えられるということでございます。赤潮被害額についても記載してございます。八代海においてT-N、T-Pの海域への直接負荷を含めた汚濁負荷量については、2006年、2009年度ごろが最大であり、2010年度以降はやや小さい値となっている。魚類養殖の負荷量は、T-Nが全体の27~31%程度、T-Pでは全体の34~48%程度を占め、大きな負荷源となっているということでございます。

 ノリ養殖の問題につきましては、2000年代前半以降、八代海においてはノリ養殖の生産枚数の減少が顕著に認められる。要因といたしましては、近年の秋期水温の上昇により、ノリの採苗時期が遅れる一方で、特に湾奥部の熊本県海域では、海水中の栄養塩が早期に枯渇することによって、ノリ養殖の漁期が短縮する傾向にあることが考えられるということでございます。

 4章については以上でございます。

○滝川小委員会委員長 どうもありがとうございました。

 4章に関わる資料として、非常に膨大な資料が資料5から、有明海の海域ごとというのが資料6-1から始まります。それから、資料7に関して、八代海の海域ごとの特性とまとめということの御報告をしていただきました。主に新たな追加点とか修正点ということについて御説明いただきましたけれども、基本的には資料8のほうを今、詳しく説明していただきましたけれども、各海域ごとに物理的な環境の特性、それから、ベントス、有用二枚貝を中心とした生き物、それとの関係をまとめとして、各海域ごとにまとめてある。それが資料8のほうに、各海域ごとのまとめが資料8のほうに来ているという状況でございます。

 これに対して、まとめ方に関わる御質問、あるいは、個々の海域ごとと言っても非常にたくさんありますが、もし御質問、コメント等あれば、まず伺いたいというふうに思いますが、とりあえず有明海のほうから何かお気づきの点あるいはまとめ方等について、コメント、御質問、御意見いただければと思いますが、どなたかございませんでしょうか。

 小松先生。

○小松委員 全体の話なんですが、資料3-1に目次がありますけれども、4章の3のところ、これは私、以前もお話ししたと思うんですが、4章のタイトルは、「問題点とその原因・要因の考察」というのはいいと思うんですね。ところが、3で、「問題点と原因・要因との関連の可能性」ってある。これ、以前もお話ししたように、日本語としておかしいんじゃないかなと思います。関連があるから原因と言えるんで。要因はいいんですけれどもね。だから、「関連の可能性」っていうと、関連がない場合もあり得るわけですね。そうすると、「原因」という言い方はおかしいです。、この3のタイトルをちょっと検討する必要があるんじゃないかなと思います。

○根木閉鎖性海域対策室長 失礼しました。前回御指摘いただいておりまして、少しわかりにくいということで、今考えておりますのが、「可能性」という言葉がわかりにくいので、「問題点と原因・要因との関連」というスッキリしたタイトルではいかがかと考えております。失礼いたしました。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございました。前回御指摘いただいた点でございました。

 ほかに何かございませんでしょうか。非常に膨大過ぎて、短時間で何か意見くださいというのも非常に申し訳ないんですが、何かお気づきの点。

 速水先生。

○速水委員 資料8のそれぞれの海域ごとに、例えば3ページのところで、「潮汐」という記述があるんですけれども、これが各海域ごとにありますが、中身を読むと、ここは潮流と潮汐残差流について書かれていて、潮位変動については書かれてないんですね。ですから、これは前の3章の書きぶりに合わされたんだと思うんですけれども、内容により合った表現だと、やっぱり「流動」のほうがいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○滝川小委員会委員長 今の御指摘、いかがでございましょう。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 ちょっと適切な名前に変えさせていただきたいと思いますので、「流動」を一つの案として精査させていただきます。

○滝川小委員会委員長 「流動」なのか「流況」なのか、ちょっと御検討いただいて、潮汐だけではちょっと不足でしょうという御指摘でございます。

 ほかに何かお気づきの点等ございませんでしょうか。

 あと、まとめ方としては、それぞれの海域ごとに総括を加えていただくということで、まだそれが間に合ってないという状況なんですが、基本的には3章と海域ごとに検討した4章を通じて、それぞれの物理環境あるいは生物の生息状況というものをここでまとめて、そして、それを環境に対してどういうふうな総括ができるのか、あるいは、再生策を考える上でここのところはぜひ必要でしょうということで、この総括という項目をつけられているということで、多分、この総括を見ながら、次に議論いただく第5章、再生策のあり方といいますか、その検討に向かうという構成をとっていただいているということでございます。

 特に御意見がないと言ったら─どうぞ、古賀委員。

○古賀委員 すみません。資料6-2の35ページのまとめのところです。これはA2海域だけではないんですが、今回、ベントスについては一定の整理をしていただいていると思います。私はベントスについては素人でよくわからないですけれども、少なくともA2、A3とか見ると、ベントスの組成とかが結構変わっていますね。ベントスと底質との関係もちょっとみられていますが、結論として、底質はほとんどあんまり変わらないので、よくわからないという事ですけれども、ベントスというのは重要なテーマだと思います。ベントスの出現主要種の推移の表を見てみると、通年、ずらっと書いてありますけれども、基本的には期節によっても当然、組成とか個体数は変わってきますので、そういった見方とか、やはり底質も重要ですけれども、貧酸素の影響とかいろんな部分がベントスに関わってきていると思います。今回は多分そこまでまとめ切らないだろうとは思いますけれども、非常に重要なので、5章の4、今後の課題にはぜひそういうベントスの変化とその原因などについては継続して調査する必要があると記述していただければと思います。

 それと、すみません、A1の23ページ、上から6行目ぐらいに、「ベントスについて問題の有無は確認されなかった」と書いてありますけれども、非常にわかりにくい言葉ではないかと思いましたので、ちょっと検討していただければと思います。

○根木閉鎖性海域対策室長 御指摘いただいた点について、例えば資料8のA2海域ですとかA3海域ですとか、少し昔のデータもある海域が、A2、A3、A4辺りは少し昔のデータも、1980年代後半、もしくは1990年前半ぐらいのデータが飛び飛びではありますがございます。その程度の期間のデータがそろっているものについては、一定の評価も可能ではないかということもありまして、例えばA2海域の資料8の表では、4ページの表では、ベントスのところも、ポイントのある記載としてアンダーラインを付していると。そのような整理であります。

 一方、それ以外の海域、2005年以降は経年的なモニタリングをやっているけれども、それ以前のデータがどうしてもない海域については、10年間のデータのみで問題点ありなしということを判断することが、評価が難しいのではないかというアドバイスもいただきまして、それを、例えばA1海域のところについて、問題点のありなしも含めて確認されてないという、そんな趣旨で記載しているところでございます。

 ただ、先ほど御指摘いただきました5章のところ、今後という御指摘をいただきました。そこは今後さらに、今の案でも少し入れているところでもございますが、御指摘を踏まえてということかと思っております。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。

 ベントスと有用二枚貝等といいますか、有用魚類等というふうな分け方したときに、本来の我々が今から対応して対策等を考えていかなきゃいけない生物多様性というものに対して、どういう調査結果を用いて生物多様性を評価するか、あるいは、水産振興のための有用二枚貝を前提としたようなものをどう評価していくのかというときに、今おっしゃるようなベントスについて、データがありません、あんまり変化がありませんということでは、非常に対策等が考えにくいというふうなことの御指摘だろうというふうに思います。そういった意味で、できるだけデータを見ながら、あるいは、ベントスについては、何ですか、中のほうには書いてありましたけれども、優占種等がどういう優占種がいるとか、そういうちょっと中に入り込んだようなまとめも書いていただけると、こういうベントスがいるから、優占種としているからというふうな判断もつけやすくなるのかなと。そういった意味を含めて、細かくまた精査していただく必要があるのかなというふうに、またアドバイス等をいただきながら、そういったまとめに向けていけたらというふうに思います。

 何かほかに御質問等ございますでしょうか。

○伊藤委員 ちょっとすみません。資料8というのが非常にクリアにまとめられて、わかりやすくなったと思いますし、御努力には敬意を表したいと思いますが、これはそれぞれ問題点があって、それぞれの課題、概況ですか、変化、それから現状と変化というふうにきれいに整理されていると思います。その中で、一番これはベースとなるところで、なかなかデータ的にまだ解析が不十分ということで、潮汐に関しては、先ほど速水先生も言われましたが、概況のみになっていますよね。これについては、多分、潮汐というのが、いろんな例えば底質であり、その底質環境なり貧酸素なり、生物の再生産にも当然影響してくると思いますので、そういった意味で、今回の報告書では当然、整理できてなくて、そこまで無理でございますので、今後の研究課題というか、整理課題としての潮汐とそれぞれの関わりというんですかね、という解析がぜひ必要だということが、今後の課題として、課題というか、第5章になるんですかね、ちょっとそこ、わかりませんが、ぜひ今後の残された課題として入れていただきたいなと思っております。

○根木閉鎖性海域対策室長 御意見を踏まえて検討させていただければと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。

 第5章、資料9になりますが、そちらのほうでもまた少しコメントをいただければというふうに思います。今後の課題等につきましてもです。

 時間が押していますが、よろしいでしょうか。4章のまとめあるいは構成につきましては、このような方向でまとめていっていただくと。最終的には、ここにございますように、総括の部分が抜けておりますので、これに関しましては、最終回になりますが、次回の両小委員会の中でそこをまた御議論いただくという形になるかと思いますので。また、それまでの間でもお気づきの点がありましたら、第3章と同じようになるのかもしれませんが、各委員からのコメント等をいただければというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、最後の資料になりますが、資料の…。どうぞ。

○平山委員 すみません。Y海域のほうで、Y1、Y2海域の1、この海域の特性の中で、下のほうで、夏期の貧酸素のことが触れられておりまして、夏期の小潮時に水深10メーター以深で云々と。「確認されているが、問題とならない」という表現されてございます、Y1、Y2海域はですね。私ども、問題だという意識でもって調査しています。資料4-6の環境変化の貧酸素水塊の中でも、八代海の奥部の調査結果が示されておりますので、「問題とならない」という表現はちょっと改めていただきたいと思います。

 それと、Y4海域で赤潮の発生に関してなんですけれども、「Y4海域の赤潮は、Y3海域から赤潮水塊が養殖場へ流入し、甚大な漁業被害を発生することが多い」という表現されてございますけれども、赤潮発生に関しては、鹿児島の折田さんたちが解析をやって、発生についてはI型、地元発生成長型が多いんだと。漁業被害については、I型、III型、流入型による被害が多いという解析をされてございますので、あたかもY3からY4に赤潮が流れていって養殖魚が死んでしまっているというふうな表現になりますので、ここについても、折田さんたちの文献の記載を利用されて、少し修正をいただければと思います。

 それと、八代海全体の最後のまとめの14ページ、これは資料8のまとめにもかかわってくるんですけれども、一番最後に、Chattonella属赤潮の発生による大きな漁業被害が2000年、2008年~2010年及び16年となっておりますけれども、2000年につきましては、これはコクロディニウムの赤潮による被害ですので。2000年のコクロの被害というのが、私どもの県では過去最大の被害を出しておりますので、そこも修正をいただきたいと思います。

 以上でございます。

○根木閉鎖性海域対策室長 まず、1点目、貧酸素水塊の書きぶりについて、御相談をさせていただければと思います。

 2点目のところについては、ちょっとこれまで文献とかをいただいていたかどうか、そのあたり、データなども御相談させていただければと、その上でこの書きぶりを検討できればと思います。

 あと、3点目の点について、御指摘いただいた点、基本的に修正をしたいと思います。

○滝川小委員会委員長 どうも貴重な御指摘ありがとうございました。御指摘の点を踏まえまして、また修正等、御検討いただいて、お願いいたしたいと思います。

 また、そのほかにも多々あるかと思います。資料が非常に膨大でありますので、先ほど申し上げましたように、いろんな御意見等、引き続きいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、時間も来ておりますけれども、次の最後の資料、資料9に移らせていただきたいと思います。議題の4、再生への取組についてということでございます。事務局から御説明、よろしくお願いいたします。

○束原閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、資料9をご覧ください。資料9は、再生への取組(たたき台)としておりますが、その上に、四角枠で記載してありますように、4章の海域ごと等の総括等を踏まえ、今後、修正予定というふうにしております。本日は、前回の指摘等をいただきました点での修正等について御説明したいと思います。

 まず、1ページ目、図1、本章の構成イメージとしてございますが、本日お示しした資料でも42ページにわたっておりまして、そのうちケーススタディで30ページ近くあるということでございまして、前回の資料では、再生目標と再生方策の間にケーススタディを配置してございましたが、ケーススタディの背景と結果概要の3ページ分のみ掲載し、各ケーススタディの内容につきましては、参考として最後に掲載することとし、5章全体を見やすくするように工夫をさせていただきました。

 本章の構成ですが、1ページにありますように、まず再生目標を掲げ、共通目標があって、さらに個別海域ごとの再生目標を追加的に記載するとしています。再生方策を示すに当たりましては、十分な知見が得られてないところについては、ケーススタディを踏まえてお示しするというようなことでございます。再生方策は、まず共通の方策に加えまして、各海域ごとの追加的な方策を示すこととしています。最後に、今後の調査・研究課題ということで整理をさせていただいております。

 主な変更点ですが、2ページをご覧ください。再生目標といたしまして、有明海・八代海全体に共通する再生目標、1)、2)とございますが、ベントスについて検討いたしまして、一番下2行ですが、書きぶりといたしまして、「ベントスの群集組成(種類数、種組成、個体数)、これの保全・再生も含むものである」といたしました。

 次に、6ページ、ケーススタディをご覧ください。ケーススタディの本体部分を後ろに移した関係で、(1)を「各ケーススタディの背景と結果概要」とし、結果概要を記載してございます。1)のア)貧酸素水塊の要因解析につきましては、試算結果といたしまして、水温、二枚貝、流入負荷のそれぞれが貧酸素水塊の規模の増減に寄与することが試算結果として示されたということでございます。イ)二枚貝による改善効果の試算につきましては、試算結果といたしまして、カキ礁を増やした場合のほうが底層溶存酸素の濃度が高くなったという改善効果を示してございます。

 2)二枚貝の浮遊幼生の供給ネットワークの試算につきましては、4章において、特に2012年以降、湾奥全域でタイラギ資源の減少傾向が顕在化しており、浮遊幼生発生量の低下による再生産機構の低下現象が示されたということでございます。このため、タイラギ再生のための一貫として、この試算を試みたということでございます。試算結果ですが、タイラギの主漁場である有明海奥部に対しては、有明海奥部だけではなく、有明海の広い範囲から浮遊幼生の供給がなされている可能性が示唆されたということでございます。

 8ページ、3)八代海での赤潮被害防止対策の取組につきましては、先進事例として、折田らとOnitsukaらの論文を掲載してございます。いずれも、6月時点でChattonellaがある程度高密度になった状況で降雨があると、梅雨入りすると、陸域から負荷された栄養塩がChattonellaに利用されて、赤潮が発生するという予察を示してございます。

 9ページ、3.再生方策です。前回の資料では「再生方策と評価」としておりましたが、目次イメージで御説明したとおり、評価については、再生方策の一部として、再生方策の中の小項目として位置づけということで、タイトルとしては削ってございます。

 2)魚類等に係る方策につきましては、御意見をいただきまして、最初のポツですが、「資源量の変化について、より精度の高い評価をできるよう、代表的な種を選定し、新規加入量や漁獲努力量などの把握も含め、動向をモニターする」ということをつけ加えております。

 おめくりいただいて、10ページの最初のポツですけれども、後半部分として、「資源の再生に向けた適正な漁獲に努める」といったことも追記してございます。

 3)ベントスに係る方策といたしましては、最初の1行目ですが、「その群集の種組成が変化したり」ということで、ベントスのモニタリングの着眼点の一つとして記載してございます。2番目の丸の底質環境の改善といたしまして、海域への土砂流入の減少の記載について、資料4-2、河川からの土砂流入の記載に合わせて若干修正させていただいてございます。

 11ページ、4)ノリ養殖に係る方策の2つ目のポツですが、酸処理剤について、資料4-5の底質のところで御説明いたしました。「酸処理剤と施肥の適正使用のため、有機酸や栄養塩の底泥中における挙動についての調査」について記載を入れてございます。後段のチェックについては、従来より書いてございましたので、これはこのままということでございます。

 おめくりいただきまして、12ページですけれども、(2)個別海域ごとの追加的な方策の2行目ですが、念のため、「二枚貝に係る方策など」を追記し、海域共通の再生方策に記載した内容は、個別海域毎では記載していない旨お示ししてございます。

 次に、1)の有明海でございますが、A2海域、タイラギの生息量の回復のところでございますが、母貝集団ネットワークの形成についての具体的施策として、1番目の黒い三角印ですが、「浮遊幼生の移動ルート、稚貝の着底場所について詳細に把握する」と追加してございます。

 次の白丸のベントスにつきましては、目標にも記載したように、「ベントスの群集組成(種類数、種組成、個体数)の保全・再生」と統一的に修正してございます。

 13ページ、A3海域のところでございますが、貧酸素水塊の改善策の黒い三角印の次に白い三角印で「有明海における汚濁負荷量を削減する」とありますが、前回は「増加させない」としていましたが、「削減する」に修正しております。

 次の白い三角印で、「例えば、カキ礁のための実証事業を行う」と「実証事業を行う」旨、追記してございます。カキ礁再生のため、まずはその可能性についていろいろ研究していく必要があるということでございます。

 A4海域、アサリの生息量の回復でございますが、最初の具体的対策例の黒い三角印のところですが、A2海域のタイラギと同様、「浮遊幼生の移動ルート、稚貝の着底場所について詳細に把握する」との点を追記してございます。

 14ページをご覧ください。A4海域の2番目の丸として、タイラギ生息量の回復を追記してございます。次の丸のベントス群集の組成の保全、これも新たに追加してございます。

 同じページの下、A6海域でございますが、2番目の丸として、括弧印で加えてございますが、貧酸素水塊の軽減につきまして追加記載しております。

 16ページをご覧ください。(3)継続的な評価ということで、再生方策の一貫として、継続的な評価を続けていきますということでございます。

 (4)取組の実施に当たっての留意点でございますが、前回の資料では「今後の課題」の項目としておりましたが、再生方策の一貫としての留意点ということで、3.再生方策に移動させてございます。

 17ページをご覧ください。4.今後の調査・研究課題として、3行ほど冒頭に記載してございます。3.再生方策でも調査等について記載があるため、4での調査等との書きぶりが不明であるということでしたので、追記いたしました。

 (1)二枚貝についてですが、「タイラギの有明海中部、南部における分布状況の把握を行う必要があると。」これを前回から追加してございます。(2)から(6)までにつきましては、前回の資料から、記載場所の移動がございますけれども、内容に変更ございません。

 18ページ以降については、各ケーススタディの内容ということで、参考として載せております。こちらについては変更ございません。

 以上でございます。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。

 ただいま資料9、第5章関係ということで、再生への取組、これが非常に重要なところかというふうに思います。それにつきまして、たたき台と書いてありますので、大いにたたいていただければというふうに私自身思っております。忌憚のない御意見、まず構成等を含めて御意見賜りたいと思いますが、いかがでございましょうか。

○速水委員 17ページの今後の調査・研究課題なんですけれども、多分、これは報告書が出てから、ここはここから見る人もいるぐらい重要なところだと思うんですけれども、これ、ちょっと内容がいかにも乏しい感じがするんですね。例えば二枚貝なんかの場合だと、「タイラギの中部、南部における分布状況の把握を行う必要がある」、これだけでいいのかという疑問があるわけです。こういう書き方になった一つの原因は、再生方策のほうとこの調査・研究課題の書き分けが十分にされてないということだと思うんです。例えば12ページのところで、再生方策の中に立ち枯れへい死の原因解明のための調査を実施するとか、それから、ベントスの変動要因の解析調査を行う。こういったものは恐らく今後の調査・研究の課題であって、再生方策ではないと思うんですね。

 ですから、このあたり、再生方策とそれから調査・研究の課題の切り分けをもう一度しっかりとやっていただきたいというのが1つと、それともう一つは、それに加えて、例えば二枚貝でいいますと、タイラギの減耗が浮遊幼生期に起きているのか、着底期に起きているのか、着底してから起きているのか、そういった減耗過程もよくわかっていないと。そういったことの解明なんかも入れていくべきだと思いますので、ぜひ広く意見を集めて膨らませていただきたいと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。

 ほかにどんどん御意見いただければと思いますが、よろしいでしょうか。多分、一つ一つ答えられるようなお話ではないと思いますので。

○東委員 前回の委員会で指摘した、再生目標は具体的な数字目標を定めないのかということに対して、現在の資料を見ると、具体的な数値目標は定めない方針で作成されるということでよろしいでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 まず今、東委員から御指摘いただいた分についてコメントをさせていただきます。失礼しました。ちょっと説明の中で抜けてしまっていたんですけれども、資料2-2の随分前のほうの横表のところで、御指摘いただいたことについて検討した旨……

○早水大臣官房審議官 2-1ととじてあるところの後ろのほうです。

○根木閉鎖性海域対策室長 32番のところで記載させていただきましたが、今回のこの再生方策の中で1つ肝は、継続的な評価というところだと思っておりまして、東委員の御指摘、非常によくわかるところがあるんですけれども、なかなか一足飛びに行けないところがあるのかなというところで、この継続的な評価において、今後のこの評価報告がまとまった後も、評価委員会できちっとレビューをすると。実施状況やその達成状況、数値もちゃんと追って、定期的に確認していくと。これがより具体的な定量的な話につながっていくということで考えておりまして、その旨をここで書かせていただきました。その説明が、そこ抜けておりまして、失礼しました。

○東委員 具体的に定めないことが悪いというわけではなくて、方針を確認したかった。数値目標を定めないということですと、資料9の2ページ目中ほどに、「当面の目標とする時期は概ね10年」と記述がありますが、この10年というものは一体何の期間なのかということが疑問になります。達成期間というわけではないとなると、具体的な目標を定めるまでの期間を10年とするというような書き方もあるのではないかという話が前回の委員会であったかと思います。この目標期間が10年という記述に少し違和感があるので、どういう期間なのかをきちんと整理していただきたいと思います。

○根木閉鎖性海域対策室長 以前の小委員会、やはりこういう期間というのも重要じゃないかという御指摘をいただきまして、そこについて期間がはっきりしないと、どのようにフォローアップしてというところも、評価していただく委員の方にも、もしくは関係の方にもイメージがつかみにくいかなということで、その10年という話を入れさせていただいて、それで、基本は先ほど申し上げたところだと思っておりまして、これまで必ずしも十分にできてなかったところもあるのかもしれませんが、きちっとレビューをしていくと。そこで定量的な議論につなげていくというところは、この資料2-2の対応案のところで記載させていただいたところでございます。

○滝川小委員会委員長 ほかに何か御意見、御指摘いただければと思いますが、いかがでしょうか。

 多分、この資料では中身がよくわからないというのが、皆様の考えられていることかなと推察いたします。というのは、前から申し上げていますように、せっかく─せっかくという言葉が適切かどうか─資料8のところで第4章のまとめをしていただいて、物理環境と生物生息環境の評価していただいて、それの総括をやりますという、その総括がまだここの中に反映されてない。その総括のもとに各海域ごとの再生目標が具体的に決まる。そこのところがいつもちょっと飛んでいますよというお話を私の意見としても申し上げていたと思いますが、そこのそれぞれの海域の目標と第4章でまとめた総括のまとめとが、関係性がよく見えない。そのために、対策がどうだということを議論されても、よく判断できないというのが実情だろうというふうに思います。

 そういった意味で、できるだけ早く資料8の第4章のまとめの総括のところがまず前提で、その総括をした後、再生目標、この2ページに書いてございますが、この全体の再生目標に対して、各海域がどういうふうな目標を立てるべきかというのがつながってくる話なんですが、ちょっとそこのところがまだ追いついてないという実情です。それで、できるだけたたいてくださいというふうなことを皆さんに申し上げたところなので、こんなふうにしてまとめたらいいんじゃないかというふうなことのアドバイスを今後いただくということと同時に、一番肝心な、先ほどから何回も言っていますが、資料8の総括のまとめ、これを皆さんで精査していただいて、それを総括部分を特に注意していただいて、それとこちらの第5章のまとめといいますか、目標ですね、各海域ごとの目標、そこの整合性をチェックしていただきたいというふうに思っております。

 多分、今の時点でこれで評価してくださいと申し上げるのは、委員の方々に非常に申し訳ないので、そういったことを今後のお願いというふうな形で進めさせていただく。それが、あと1回しかありませんので、できるだけ可能な限りそこまで頑張っていただいて、事務局のほうで案を出していただく、あるいは各委員の方からまた御指摘いただくというやりとりを進めていただきたいということをお願いして、司会進行の役としてお願いしたいと思います。よろしくお願いいたしたいと思います。

 多分、ほかに御意見、もしあればお伺いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 はいどうぞ。

○佐々木委員 資料9の17ページの項目立てですけれども、水質汚濁に関する要因解析が赤潮とイコールみたいになっているのですけれども、赤潮の発生その他と水質汚濁は、一緒のところもあれば違うところもあり、赤潮発生は水質汚濁以外の原因も当然あるわけなので、項目立てがちょっとおかしいような気がします。検討をお願いしたいと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。

 多分、再生への取組についての第5章関係は、目次も含めて総合的に見直す必要があるのかなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、これで議論は終わらせていただきたいと思いますが、(5)のその他でございますが、事務局のほうから何かございますでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 本日は誠にありがとうございました。

 今日、小松委員から御提案いただいたところもありまして、少し今後の進め方について御相談をさせていただければと思います。まず、今日の資料でまだここは見切れてないとかいうところもあると思いますので、いま一度、委員の皆様に見ていただきたいと思っております。その際に、特に3章相当のところということでしょうか、そこについては、主担当の人を何名かずつ決めたほうがいいという御助言、そしてありがたいお言葉をいただきましたので、その際に、ここは、もしよろしければ事務局から御指名させていただきますが、3章のところについて、その主担当の方は見てくださいということもあわせて御連絡をさせていただければと思います。

 4章につきまして、ここも御相談でございますが、4章で細かくこの部分、この海域はこの方とかいうことまでは決めないほうがいいのかなと。3章のところは、その主担当の方を御指名させていただくと。ただ、もちろん、その主担当の方以外の方も御意見をいただくということでお願いできればと思います。

 それで、大変恐縮なんですけれども、先ほど申し上げたとおり、次回が11月25日を予定しておりまして、非常に日がないというところでございまして、できれば、ここで小委員会として固めていただくということをお願いできればということがありまして、まずは今日の資料で見ていただくと。そして、今日いただいた御指摘を踏まえたもの、そして、滝川委員長から御説明いただきましたが、資料8の4章の表で総括の部分の案を入れたもの、そして、それを踏まえて、5章も含めて修正したものをもう1回事前に見ていただくということが必要だと思っていまして、そのために少し段取りのほうを、日程のほうを事務局で組まさせていただきます。相当ちょっとタイトになってしまうと思うんですが、皆様お忙しいところを恐縮でございますが、ぜひお願いをできれば幸いでございます。

 以上です。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございました。

 今、室長のほうから御発言がありましたように、ぜひとも、タイトな時間になっていますので、御協力よろしくお願い申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日の小委員会全体を通じまして何か御意見、各委員のほうからございますか。

 はいどうぞ。

○速水委員 今、室長から説明があったんですけれども、5章に関しては、これは今後、再生への施策、課題というので、非常に重要な内容で、しかもこれを次の25日に決める必要があるということで、原稿ができてからお送りして、それで意見をということだと、ちょっと時間がタイトじゃないかと思うんですね。ですから、まずは現状の原稿で各委員から広く課題、それから再生策について情報を集めていただいたほうがいいかと思うんですけれども。

○根木閉鎖性海域対策室長 そうですね。そのように考えておりましたが、その方向でもしよろしければ、お願いできればと。そういう意味で、5章のところも、少し2段階になってしまいまして、タイトで恐縮でございますが、そのような形で、5章のところもまず今の案で御指摘があるところは御意見をいただいてという2段階でお願いできれば、ありがたいと思っております。

○滝川小委員会委員長 じゃ、そういう形でよろしくお進めいただきたいと思いますが、特に、今、御発言もありましたように、皆さん感じられているみたいに、第5章が非常に重要なところかというふうに思います。そういったことでできるだけ、時間がないとは言いつつも、皆さんの英知を集結して、いい方向の報告ができるように御協力お願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日予定されておりました議事につきましては、全て終了いたしました。議事進行への御協力にお礼申し上げます。

 それでは、進行を事務局のほうにお返しいたします。

○鳥山閉鎖性海域対策室主査 事務局から2点連絡がございます。

 まず、今後の予定でございますが、先ほども少し触れておりましたが、次回の小委員会につきましては、既に日程調整のご連絡のとおり、11月25日、東京での開催を予定しております。また、今回同様、合同での開催とする予定です。本日のご議論も踏まえ、小委員会として評価委員会に上げる案を事務局で整理し、次回の小委員会でご議論いただく予定ですので、あわせてお知らせいたします。

 2点目ですが、後日、事務局のほうより本日の議事録の確認依頼を行いますので、よろしくお願いいたします。内容確認後、環境省ホームページに公表させていただきます。

 それでは、これにて第16回海域再生対策検討作業小委員会及び第16回生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会を終了いたします。

 ありがとうございました。

16時26分 閉会

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