有明海・八代海等総合調査評価委員会 海域再生対策検討作業小委員会(第2回)

1.日時

平成24年12月21日(金) 午後1時30分~3時30分

2.場所

熊本市国際交流会館6・7階ホール

3.出席者

小委員会委員長 滝川清委員長
委員 有瀧真人委員、小松利光委員、山口啓子委員
臨時 清水晃委員
専門委員 白谷栄作委員、橋本晴行委員、古川恵太委員、牧秀明委員、松野健委員
事務局 環境省水・大気環境局水環境課長、水環境課閉鎖性海域対策室長、水環境課閉鎖性海域対策室長補佐

午後1時30分 開会

○阿部室長補佐 それでは定刻になりましたので、ただ今より有明海・八代海当総合調査評価委員会第2回海域再生対策検討作業小委員を開会いたします。
 最初に、本小委員会は公開の会議となっておりますことをご報告申し上げます。
 続きまして、本日の委員の出席状況ですけれども、山口敦子委員から欠席の連絡が、また、小松委員から10分程度遅れるとの連絡をいただいております。その他の委員につきましては、全員ご出席いただいております。また、評価委員会、親委員会の岡田委員長にも本日ご出席いただいております。
 さらに、座席表を見ていただきますと、オブザーバー席というものを設けておりますけれども、そちらに、午前中に開催されました生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会より、梅崎(祐二)委員、松山(幸彦)委員に着席していただいております。
 続きまして、資料の確認をさせていただきます。まず、お手元の資料をご覧ください。最初に配席図、その後、「議事次第」、資料1「委員名簿」、資料2-1「海洋構造、水質環境(海域)、底質環境(海域)、生物生態系の現況について(1)」というもの。同じタイトルの(2)が、資料2-2です。同じタイトルの(3)が、資料2-3。
 資料2-4といたしまして、「国土交通省の取り組み」と書いてあるもの。資料2-5といたしまして、「熊本県の取り組み」と書いてあるもの。資料3といたしまして、「九州北部豪雨による影響について」というもの。
 その後に、参考資料1といたしまして、「情報収集方針に基づく報告書等収集・整理状況について(進捗状況報告)」という1枚紙と、参考資料2といたしまして、「有明海・八代海等総合調査評価委員会のこれまでの経緯について」という資料。
 さらに、参考資料3といたしまして、午前中に開かれました小委員会で配られた資料です。そのうち、共通資料を除く部分について付けております。共通部分ではない部分を申し上げますと、資料2-1、資料2-2、資料2-3でございます。
 以上、全部の資料が整っておりますでしょうか。もし整っていないようでしたら、事務局にお申し付けください。
 これより、報道、取材の皆さま、カメラ撮影はお控えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 これ以降の進行は、滝川委員長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○滝川小委員会委員長 熊本大学の滝川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は、委員の皆さまにおかれましては、本当にお忙しいところをお集まりいただきましてありがとうございます。
 初めて東京以外で、この環境省の有明海・八代海関係の会議が熊本で開催されるということで、関係機関の方々のご尽力にお礼申し上げたいと思います。
 また、今日は朝からあいにくの天気でございましたけれども、有明海の洋上視察ということで、何名かの委員の方々にはそちらにご参加していただきました。ご苦労さまでございました。ありがとうございました。また、そういう機会を与えていただきました国土交通省関係の方々に、ここでまたあらためてお礼申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
 それでは、お手元にあります議事次第に従って進めてまいりたいと思います。その前に、午前中に開催されました生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会で、有明海の有用二枚貝類についての検討が行われました。
 有明海の二枚貝類等につきましては、本小委員会でも、今後の再生方策を考えていく上で非常に重要な課題だと捉えられておりますが、相互の小委員会間の情報を共有するという意味も含めまして、午前中の検討結果につきまして、同小委員会の委員長を務めていただいている有瀧委員に、宿題も含めまして、そちらからご説明いただければと思います。どうぞ要点のみで結構ですが、よろしくお願いいたします。

○有瀧委員 午前中の委員長を務めました西海区水研(独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所有明海・八代海漁場環境研究センター)の有瀧と申します。よろしくお願いします。
 今ご紹介がありましたが、今日の午前中、10時から12時の時間で、11人の委員の方のうち、10人のご出席で同小委員会が開催されました。
 先ほどの資料説明のときにありましたが、お手元の資料の中で、有明海・八代海等総合調査評価委員会の生物・水産資源・水環境問題検討作業小委員会という資料をご覧ください。
 議事次第を1枚めくっていただきますと、資料の説明があると思います。資料の2-1、2-2、2-3が、今日の検討内容の主立った資料でございます。そこにありますように、本日はタイラギとサルボウとアサリの3種類について、特に重点的に現状と問題点、今後の方向性について検討を行いました。
 例えばタイラギですと、6ページを開いていただけませんか。タイラギの漁獲量の変移が1958年から2010年まであると思いますが、ご覧のように、タイラギというのは、もともとこのように漁獲量が大きく変動していた種であるという説明がまずありました。
 中身を見ますと、どうも西部海域と東部海域で資源減少の要因が大きく違うということで、中西部海域とこの資料の中では申しておりますけれども、その中では、貧酸素が大きな原因になっている。
 9ページをご覧いただきたいのですが、これが2006年から2011年までの貧酸素水塊、20%以下の延べ日数が書いてありますが、2009年は貧酸素状態になった日数が非常に少ない年だというのが分かると思います。
 戻りまして8ページですけれども、2009年を見ていただきますと、上の図ですけれども、ずっと1996年から2012年までのタイラギ成貝の分布があります。2009年はほかの年に比べると、特異的にこの年だけぽんと有明海の北西部に成貝がいたということで、この原因としては、底層で貧酸素が発生した日数が極めて少なかったということで、この年に立ったのだということです。逆に言うと、毎年はこういうことが起こらないということで、西部海域でタイラギが立たないのは貧酸素だということになりました。
 では、東部海域はどうなのかということですが、立ち枯れ斃死というものが東部海域ではずっと起こっております。それで、例えば、同じく15ページ、16ページを見ていただくと、その中心的なデータがあるのですが、15ページの上の「立ち枯れ斃死と中腸線色素含量」とあります。
 立ち枯れ斃死が矢印で死亡と書いてありますが、その前になると、中腸線の色素含量、要するに、餌を食べているか、食べていないかというデータで、極めて餌食いが悪い、その後に死んでいるということで、どうも立ち枯れ斃死というのは、餌料環境が悪いか、もしくは、餌が食べられない状況で、タイラギが死んでいるということで取りまとめを行っています。
 以下、サルボウ、アサリのデータがずっとあるのですが、全部やっていくと、これだけで2時間が過ぎてしまいますので、あとは簡単にやらせていただきたいのですが。
 サルボウについても、同じように資源量の現状と、問題点について整理を行いました。これについては、2011年、昨年10月にサルボウが漁場で大量に斃死したというものがございました。
 その中で、なぜ死んだかということについて、大きな仮説を立てまして話を進めておりまして、冬場の低水温であるとか、夏場の貧酸素、低塩分、それと餌料環境等々ということを立てたのですが、いろいろなデータを当たっていると、これがことごとく当たっているということがございました。
 1980年代に、サルボウというのは極めて資源状態が悪くなっているのですが、その時のデータも振り返ってみると、今言ったような冬場の低水温であるとか、餌料環境の悪化というものが当てはまるということで、サルボウの資源の減少というのは、この二つの点が効いているのだろうということになりました。
 アサリに関しましては、最近極めて資源状態が悪いのですが、発生状況も悪いということで、振り返ってみると、やはりきちんと再生産しているのかどうかということが、検討内容の大きなところでございました。
 その中で、どうも餌料環境が極めて悪いということで、母貝が完全に成熟することができているかどうかということが、疑問点として上がってきたわけです。
 こういうことをまとめていきますと、主要な二枚貝類のタイラギでありますとか、サルボウ、アサリに関しましては、貧酸素水塊と餌料環境が共通の検討課題として立ってきたということがございました。
 それと、委員の方からご意見があったのですが、そのような悪化の条件というのは分かっているけれども、今度、回復させるときに、リクルートということを考えなければいけないのですが、データも少ないので、そういうところもやっていかなければいけないということもございました。
 それと、今言った貧酸素水塊であるとか、餌となりますと、栄養塩ということも関わってくるのですけれども、そういうところに関しては漁場環境だけでは検討が困難なので、この委員会で取り上げていただきたいということがあります。
 それから、アサリもタイラギもそうですけれども、覆砂をすると稚貝が立つということで、砂は河川から当然供給されるのですが、海底の砂の状況等についても、ぜひこの委員会でご検討いただいて、われわれの小委員会と連携しながら、有明の再生について進めていきたいということで、会を閉めております。以上です。

○滝川小委員会委員長 どうもありがとうございます。
 ただ今、有瀧委員からご説明いただきましたけれども、この時点で、もし何かお伺いしたいことがございますでしょうか。
 あらためて、議事録等もまた出てくるかと思います。今、課題として、生物・水産資源のほうでは、タイラギ、サルボウ、アサリについての悪化の状況もいろいろ調べています。
 そういった中で、漁場環境の劣悪等については、ある程度のめどが立っているけれども、それの物理的要因といいますか、そのメカニズム等についてはかなり分からないところがあるので、この小委員会で十分議論をして、特に、土砂輸送の問題、あるいは貧酸素のメカニズム等々について、情報を交換し合いながら進めていきましょうということもございました。
 またあらためて、そういった詳しい要望等は、事務局からアナウンスがあるかと思いますので、この委員会でも取り上げて進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 それでは、議題に入っていきたいと思います。議題(1)で、「海洋構造、水質環境(海域)、底質環境(海域)、生物生態系の現況について」というタイトルになっております。
 事前に、各委員の方々に本日の議題ということでご案内申し上げているところですが、今回の小委員会の中では、これらの事項に関係する、まず環境省の調査結果についてご説明をいただくと共に、国土交通省、それから、熊本県の取り組みを紹介していただくということで、有明海、八代海への現況の理解を深めると共に、今後の議論の再生に向けてといいますか、その方策、あるいは在り方について深めていただくということで、まずは環境省の調査結果を中心にご説明いただいて、検討の第一歩にしていきたいと思っております。
 それでは、まず最初に、資料2-1にあたりますが、底質環境に関係いたしまして、「底質の泥化と懸濁物の関係について」、事務局よりご説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○阿部室長補佐 環境省閉鎖性海域対策室の阿部でございます。座って資料説明をさせていただきます。
 資料2-1です。「海洋構造、水質環境(海域)」と書いていますけれども、底質の泥化と懸濁物の関係について、環境省で行っております調査に、有明海懸濁物等長期変動把握調査業務というものがあります。これは平成23年度からスタートした調査で今年度いっぱいまで調査期間となっていますので、まだ途中段階での報告になります。
 この事業を始めるにあたって、懸濁物の変動については、平成20年ごろからずっと調査し、蓄積してきたデータがございますので、そのような結果を基にこの事業が始まっておりますので、そういうところを説明させていただきます。
 それと、この説明をするにあたって、本小委員会の議題として。そもそもこの海洋構造、水質環境、底質環境、生物生態系の現況にしますということで非常に幅広い内容になっております。
 このような議題にさせていただきましたことにつきましては、本格的な検討をスタートさせるに当たって環境省でこれらに関する調査を全般的にやっていますので、一度、委員の皆様に環境省が実施した調査の状況を、全体像を理解できる部分をごご説明させていただいて、次の本格的な検討の第一歩にしていただきたいという意味でテーマを選ばせていただきましたのでご理解ください。
 それでは、資料2-1を1枚めくってください。ここに付いております図ですけれども、こちらについては、平成18年に有明海・八代海総合調査評価委員会が出しました、環境悪化、問題の原因・要因との関連の可能性があるものを、関係線で結んだものです。第1回小委員会のときにも申し上げましたとおり、この図は、その当時に考えられた有明海における環境悪化の要因を網羅的に全て盛り込まれているかたちになっています。
 ただ、その分、各線毎の強弱がよく分かっていないところもあって、この線の中でどの部分が実際に一番効いているのか、そういうものを一つ一つ点検していくというのが、評価委員会で平成18年の報告書を出された以降、各省といいますか、国に評価委員会から投げ掛けられた課題であります。
 そのような中、ここで行いましたのは、海域環境、青塗りのところの潮流の低下、潮位差の減少、平均潮位の上昇から点々ときていて、そこから底質の泥化にいっている部分。また、河川を通じた陸域からの土砂供給の減少という部分から、底質の泥化にいっている部分。要は、底質の泥化というのが、どういうメカニズムで行われているのかを調べたものでございます。
 その際に、こちらの環境省の調査の前提といたしまして、底質の泥化は、底質の細粒化という位置付けで、懸濁物の挙動に影響を与えた結果、底質の粒度分布が変化した。細かいほうに移動したのではないかということで、そういう状況が起こっていないかどうかというのを確認したということでございます。
 1枚めくってください。「有明海湾奥部における懸濁物(SS)の挙動」ということです。それで、この調査地点を下の図で示しております。図が塗りつぶされていて、調査地点が分かりにくいところがありますので、最初に調査地点について簡単に説明いたします。
 塗りつぶしの部分が、左から中型のもの、小型のもの、大型のものと、縦向きにあるかと思いますけれども、そこの一番左側の塗りつぶしの、一番上の四角とバツが付いているのが、ここでいうSt.Aにあたります。
 その下に、また四角いものが透けて見えるかと思いますが、そちらがSt.7になります。
 その下にもう一つ塗りつぶしの四角いものが見えるかと思いますけれども、それが、St.8になります。
 それで、その下にバツが付いていて、四角に見えるものがありますが、そこがSt.Cになります。
 それで、真ん中の小さい塗りつぶしに移りますけれども、こちらの上にあるのがSt.3です。
 真ん中の下の四角い部分がSt.6です。
 その右隣ですと、見えないのは、St.6の隣の部分が塗りつぶしで数字が見えていないのですが、これがSt.5になります。
 それで、一番下の四角と丸がちょっと見え隠れしているようなところがSt.10です。あとの部分はステーションの番号が見えますので、説明は省きますけれども、以上になっております。
 2.1ですけれども、資料を1枚めくっていただきまして、4ページを見てください。4ページの説明をしているのですけれども、上から3番目が流速で、上から4番目がSSです。それが、大潮と小潮と連動して動いています。
 それから、大潮期には海面下1メートル、これは水色の線ですけれども、そちらと、海底上5メートル、黄緑のところですけれども、そちらが流速50cm/sを超えるような流速が見られています。また、海底上0.2メートル、これは赤ですけれども、こちらの流速は最大で40cm/sも記録しているところでございます。このとおり、流速は大潮・小潮の変動と共に変動しているということです。
 それと共に、下の二つを見ていただきたいのですが、南北成分のSSフラックスの移動について示しています。こちらを見ていただきますと、期間②につきましては、南向きも北向きも両方ある。その他の、例えば期間①だとか、期間③だとか、その期間の名前が付いていないようなところも、基本的には北向きにフラックスが流れているということです。
 それを累積で見てみますと、示してありますとおり、赤い部分の海底上0.2メートルのところが、SSがずっと北側に流れていっていますし、逆に、海面下1メートルだとか、海底上5メートルのところは、どちらかというと、南側に多少流れているような積算の結果になっているということでございます。
 これにつきましては、2.2にありますとおり、有明海で河川水と海水の密度差によって、上層では湾奥から湾口へ、下層では逆に湾口から湾奥へ向かうエスチュアリ循環が発達し、この影響により、そのような流れになっているのではないかということを推測しております。
 また、このところの出水時を見ていただきたいのですけれども、出水時につきましても、湾口側へSSフラックスが流れておりまして、筑後川の干潮域に堆積した粘土シルトが出水に伴って流出していったために、そのような結果になったのではないかと推測しております。
 また、この北風が吹いているとき、南風が吹いているときで見ますと、北風が吹いているときは、エスチュアリ循環の影響で北側の向きのSSフラックスが、また、南向きについては、その北向きのSSフラックスが乱れているということで弱まっているから、そのようになっているのではないかという推察をさせていただいております。
 2.2.1です。これは5ページ目ですが、こちらもそのことを説明しているものですけれども、この図を見ていただいて、積算風速でいいますと、プラス(正)が南風、マイナス(負)は北風が吹いていると考えてください。
 この時に、SSフラックスは、基本的に北に向いているということで、南風が吹いても、北風が吹いても、基本的にはSSフラックスは北のほうへ流れているということです。St.AとSt.Bです。St.Cについては、そういう傾向、北向きには流れているけれども、風による影響はあまり受けていない感じになっております。
 続きまして、資料6ページでございますけれども、輸送の変化をモデルで数値計算した結果で 表2.2.1になります。これを見ていただきますと、先ほど説明しましたとおり、北風が卓越しているときはエスチュアリ循環が強化されて、SSフラックスは湾奥向きに強化される。南風が卓越するときはエスチュアリ循環が弱まって、湾奥向きが弱くなる。
 一方、北風台風、北から南へ向いて強い風が吹いたときには、エスチュアリ循環流が強化されて、沖神瀬西、St.番号でいくと7のところですけれども、そちらよりも北で、湾奥向きに強く吹きます。また、流れます。
 また、南風台風でいいますと、解析断面では、強い湾口向きの流れが出て、鉛直一様な水平循環流が形成され、また、フラックスも同様に湾口向きに強いものが出るということになっております。
 それを模式化したものが、資料7ページでございます。これで特徴的なものは、先ほども言いましたとおり、基本的には、懸濁物は湾奥北側に向いて、エスチュアリ循環で流される。それで、北風台風だとそれが強化されるが、南風台風だと、それが逆向きになって、沖側に懸濁物が堆積する状況があります。
 続きまして、8ページ目をご覧ください。「有明海湾奥部における底質の変化」でございます。これは、1989年から2009年までの有明海湾奥部の底質の粒径分布を示したものです。
 経年的に見ますと、もう明らかですが、住之江川沖海底水道の右と左で傾向が違うということです。右側につきましては粒子が細かくなっていて、東側においては荒くなっているという状況です。
 特に経年的な変化で、1989年と2000年を比較していただきますと、この2000年のほうが、どうもMdφが高くなっているという傾向がありますが、2005年、2009年の傾向で見ますと、こちらのほうが色が薄くなっている。中央粒径値が小さくなってきている傾向が認められているということです。
 これについて、東側のほうがそれほど変わっていないことからして、西側のみ流速が変化するとは考えられにくいので、この底質の流動分布が変化したのは、流速以外の要因があるのではないかと考えられたとさせていただいています。
 続きまして、9ページです。「有明海湾奥部の堆積浸食状況」ということで説明させていただきます。
 環境省の調査におきまして、2008年から埋没測定板というものを有明海の海底に埋め込んでいまして、その埋没測定板から上の堆積物の厚さをずっと経時的に調べているのですけれども、そちらのこれまでの結果ということで載せています。
 St.1からSt.11までありまして、St.1が一番岸に近い、河口に近い側です。St.11になりますと、沖合側のちょっと谷になっている深い部分です。
 この傾向を見ていただきますと、基本的にSt.1を除いてはマイナス、要は浸食している傾向になっています。これにつきましては先ほど説明いたしましたとおり、懸濁物がエスチュアリ循環流によって、沖側から陸域側にたまっていく傾向と一致していると考えております。
 続きまして、10ページ目を見てください。実際、どういう粒子が陸域側に、底質の変化といっても何が変化しているのかということで、どのサイズの粒径のものが動いているのかというのを見てみたものです。
 資料の左上が、Mdφの5、その隣が6、7、8とありますけれども、この5と6を見ていただきますと、あまり経年的な変化に特徴的なものは認められません。ただし、それよりも下の7、8については、年によって、経年的にこれが移動している傾向が、これから見て取れます。
 11ページを見てみますと、Mdφの中央粒径値と含水比の関係を見ていきますと、Mdφの6よりも上にあるところの部分の含水費が非常に高いということ。また、その下のグラフですけれども、SS全量の潮汐による動きと16μm未満のSSの挙動が基本的に一致しているということですので、16μm未満のSSが動いて、底質が変化しているのではないかと推察したところでございます。
 続いて、次のページを見ていただきたいのですけれども、これについては粗流化しているか、細流化しているかの判断基準を二つの方法が考えられています。一つは、粘土シルト分を比較するものと、Mdφを比較する方法があるのですが、こちらは両方で比較してみたときの違いを出してみました。
 判断基準①で粘土シルト分の含有を見ますと、1989年~2000年、2000年~2005年、こちらは細流化しています。ただ、2005年~2009年は粗流化しています。
 判断基準②でMdφで見ますと、1989年~2000年は細流化、2000年~2005年は粗流化、2005年~2009年も粗流化ということです。
 これで違いを見ていただきますと、2000年~2005年について、判断が二つの方法で分かれるということになっています。
 このため第3の手法といたしまして、次の13ページの図ですけれども、16μm以下の粒子の含有率の変化の分布ということで、これを整理させていただきました。2000年~2005年が粗流化、2005年~2009年が粗流化になっていまして、こういうことを使っても、2000年~2005年、2005年~2009年は粗流化したと考えられるのではないか。
 ただし、粗流化している、細流化している、そういう場所については、地点でまちまちでありまして、広範にエリアが細流化、粗流化するという明確な傾向が認められなかったということで整理させていただいております。
 続いて、3.4です。「有明海湾奥部の底質変化気候」です。こちらについて、環境省の調査では、特に底質の採取日と台風の接近の関係を確認してみて、それが非常に、底質の採取の結果に影響しているのではないかということで検証してみた結果でございます。
 これを見ますと、湾奥部の西側では、採取日前90日間に、南向きの台風が三つも来たことがあって、2000年については細粒化していたのではないかと。この2000年のデータが、細粒化のデータとしていわれていますけれども、ここの細粒化の原因について、この台風の影響があるのではないかというのを気にしているわけです。
 実際、それをもう一つの相関図、積算風速と底質との相関図を作成し、それぞれの一次相関係数を地点ごとに求めて、相関係数が0.6以上、近似式の傾きは正の地点を調べてみたのですけれども、やはりそういう地点があるということでございます。
 以上のような調査の結果から、このようなまとめをさせていただいております。これは、まだ今年度も実施中の調査でございますので、あくまでも昨年度までの調査結果のまとめで途中段階のまとめということでご理解をください。
 有明海湾奥部では、底質の粒度、経年的に一様に変化しているのではない。細粒化、粗粒化を繰り返していて、それは粒径が16μm以下の粒子の移動によるのではないかと考えているということです。
 また、エスチュアリ循環流によって輸送されるので、基本的にエスチュアリ循環流が強化、弱化される影響で懸濁物の移動が決まってくる。特に、北風が強いときには、北側へのフラックスが強化されて、南風が強いときには、それが弱化される。南風台風のときに限って、あと出水時には、沖側に懸濁物が輸送されると考えられるということです。
 このようなことから環境省としての今のこの調査による結果からしますと、底質の変化については、有明海湾奥部においては、エスチュアリ循環流、あと、台風、出水ので底質の粒度が左右されて、観測した地点の条件で底質、粗粒化、細粒化が決まってきているのではないかという結論を出しております。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございました。
 ただ今、事務局から、底質の泥化との関係の中でのご報告をいただきました。何かご質問等のある委員はいらっしゃいますでしょうか。はい、どうぞ。橋本委員。

○橋本委員 1990年~1995年までの間に雲仙普賢岳が噴火して、かなりの火山灰が有明海に供給されているはずですよね。その影響というのが、特に1990年~1995年までの間のところで出ないものでしょうか。かなりの量が有明海に供給されているはずですけれども。

○滝川小委員会委員長 これにつきましてのご報告調査というものはどこにあるか、ご存じの方はいらっしゃいますでしょうか。普賢岳の影響ということですが。特に、1990年~1995年までの底質環境に影響を与えているという。

○阿部室長補佐 この底質の結果につきましては、調査されている年が限定されていまして、説明資料中にある1989年、2000年、2005年、2009年あたりで綿密に行われておりますけれども、それ以外のときには行われておりませんので、その傾向が出ているかどうかは、今の環境省の調査の中には出てきていません。
 報告書等をいろいろな省庁、関係県から集めているところですのでその中も含めて、そこのところは見せていただきたいと思います。

○滝川小委員会委員長 よろしゅうございましょうか。

○橋本委員 はい。

○滝川小委員会委員長 ほかの、今集めているデータの中で、そういう関連がある、あるいは、非常に重要であれば、そういったところをもう一度調べ直すことも可能といいますか、提言していく必要があるのかなと。
 ほかにございませんでしょうか。古川委員

○古川委員 国総研(国土技術政策総合研究所)の古川です。16ページのところで、最後のまとめをしていただいているのですが、「連関図の表記は海域別に作成すべきである」と2行目辺りに書いてあって、これは大賛成です。
 今日、詳細にご報告いただいたように、循環流のパターン等々を見ても、西側と東側、また、湾奥と湾口で全然違う環境を持っているので、一つの連関図の中で全てを説明するのはおかしかろうと思います。
 次の行に気になるのが、「底質の泥化は削除すべきである」と書かれています。これを平均的に見たらば、ここの連関図の中では寄与が小さいであろう、また、堆積しているところ、逆に削れているところがあるので削除する方向に拝見したのですけれども。
 ただ、それをやってしまうと、この海域の再生のことを考えたときに何をしたらいいのだろう。その平均値を上げるという目で見て、平均値の連関図が出てきたので、何をしたらいいかと考えても、有明海全体で同じことをするわけではないですから、どういうところでは、どういう条件で泥化が起こっているというように、局所局在している状況をきちんと記述して残すべきと思っています。
 そうでないと、どうも次の再生で何をしたらよかろうかと考えるときに、考えるすべをなくしてしまう可能性があると。局在化しているというのは、今日は細かくは言いませんけれども、流れのパターンの話であるとか、物質輸送の話とかを拝見していると、どうもシートフロー上に完全に浮かずに、下をするようにずるずると動いているものがあるのではないかということを予感させるようなデータだと拝見しました。そうであれば、なおのこと、局所的な影響を残すべきと考えます。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 ご指摘ありがとうございました。その点について、事務局から。

○阿部室長補佐 そうですね。古川委員のおっしゃるとおり、泥化という問題については、局所的に発生する可能性もあるし、メカニズム的に今後も起こり得ることです。
ここについては、確かに「削除すべき」と書いてありますが、ただ、ここで言いたかったのは、委員会報告で書いてあったときの、泥化がどんどん進んで環境悪化するという状況は、今はそういうことではないし、メカニズムを調べても、風向きなどで変化し、泥化継続的に進行するという状況ではないこということを踏まえて書いたつもりです。
 ただ、おっしゃるとおりのこともございますし、実は、午前中の生物の委員会で、泥化というのは、タイラギは非常にそういう環境が嫌いではないかといった議論がちょっとありまして、泥化するとタイラギの生息、再生させていく上では、それをさせない方策はやはり考えていかないといけないということで局所的な泥化でも問題であることには違いがありませんので。
 そういう意味からいきますと、この泥化はタイラギにとっては悪いものだという意味でもありますし、今後起こり得る可能性も場所によってはあるというところですので、これから再考したいと思います。
 あと、連関図の海域別に分けていくという話につきましては、このメカニズムもこうですので、当然、そうしていかなければいけないと思っておりますので申し添えます。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。
 今ご説明いただいた資料2-1というのは、1ページを開けていただいたところに連関図があります。前回のこの小委員会の中で議論を始めていこうということでなりましたように、連関図の見直しの一例というかたちで捉えていただければと思います。
 ここでは、底質の泥化というものと、その要因について、ちょっと見直す必要があるのではないかというご提言と、環境省でまとめられた結果とが、ちょっと見直しの必要があるということが言えた。ですから、細かい点について、また今後、われわれの小委員会の中で詰めていく必要があると思っております。
 泥化とか、粗粒化とかいう言葉を、たぶん、この12ページ、13ページの絵の中で、一般論として全体が粗粒化です、細粒化ですと定義することそのものに問題があるという、古川委員のご意見だろうと思います。
 対策を考えていく上では、場所による違いを当然考えなければいけないし、ここで測っているSSと底質というものが一緒なのか、違うのかというそこの定義も十分考えていかなければいけないだろう。シートフローとするものが、底質なのか、SSが底質に直結しているのか、それもちょっと問題があるような気がします。
 そういった議論も含めて、今後、この小委員会の中で、ほかのデータも照らし合わせながら詰めていく必要があるのかなと考えます。
 では手短に、すみません。

○山口委員 確認させていただきたいのですけれども、この時の粒度の分析はどのようにされているのかということ。有機物、泥化の中に、おそらくヘドロ化というものが入っていたのではないかと思うのですけれども、有機物だと、たぶん一般的な粒度分析の手法にのっとると、有機物を分解してしまってから粒度を測りますので、そうすると、汚泥化という意味での泥化というのは、もしかしたら、このデータに反映されないのではないかということを懸念するのですが、いかがでしょうか。

○滝川小委員会委員長 粒度分析試料の採取の方法ですけれども、そこを。

○山口委員 採取してから粒度分析に掛けると思うのですけれども、その時に、有機物を除去するような処理をすることがよくあるのですが、そういうことをされてはいないのでしょうか。

○阿部室長補佐 正確には確認しないといけないのでですが、一般的な環境測定の粒度分析ですので、その前処理も一般的な方法で特別のものをしておりませんので、そういう処理かと思っております。

○山口委員 そうしますと、どこか別のところで、前もそういう資料があればお願いしますと言いました有機物濃度ですよね。そういうものも検討していかないと、粒度だけでは必ずしも今の議論にならないかもしれないと思いました。

○阿部室長補佐 おっしゃるとおりで、今回の調査については、あくまでも粒度がどう変化しているのかということで調べさせていただいています。
 それで、午前中の生物の会議でも議論が出たのですけれども、有機物の、懸濁物のそういう中身についても見ていかないと、やはり生物の観点からいくとまずいですという話がありましたので、そこについては、課題として確かにあるのだと思っております。

○山口委員 今回は鉱物粒子としての泥としているということですか。

○阿部室長補佐 その粒径で見たときの鉱物粒子としての泥ということです。

○山口委員 有機物としての議論は、また別途していただけるということでよろしいですか。底質の有機物の増加についてという議論は、今回ないわけですよね。

○阿部室長補佐 ないです。それは別途、データを集めてやっていかないといけないだろうと思います。

○山口委員 はい、分かりました。

○滝川小委員会委員長 環境省の取り組みというかたちでご紹介いただいて、議論はこれが全てというわけではございません。そういったことをどんどん言っていただいて、今後のわれわれの再生へ向けた取り組みの中の底質環境の在り方というものを議論していただくというのがストーリーでございますので、こちらで今後どんどん議論していただきたいと思います。
 大変申し訳ございません。時間が押しておりますので、次の議題に移らせていただきたいと思います。次は、資料2-2になります。有明海の魚類を中心とした生態系について、同様に事務局からご説明をお願いいたしたいと思います。

○阿部室長補佐 続きまして、「魚類の生態系について」でございます。
 こちらも環境省の、有明海生態系回復方策検討(生態系解明調査)ということで、実施している調査の報告書から抜粋したものでございます。
 1枚めくっていただきまして、同じ平成18年の報告書の連関図において、「魚類等の漁獲量の減少」というところがあります。そのような原因を調べていく上で、今、有明海の生態系、魚類の生態構造がどうなっているのかが分かっていないと、なかなかそこに行き着かないので、そこの基本情報として、今ある生態系についてきちんと調べておきましょうということで、調べている調査の結果について載せているものでございます。
 1枚めくってください。これは有明海の魚類ということで、湾奥の干潟河口域において採取した結果です。こちらで見ていただきますと、あんこう網という潮汐の干満を利用して、入ってくる魚を捕る手法だったと思うのですけれども、そういう採取法の網に入ってきた魚の情報でございます。
 これを見ていただきますと、半分以上が、個体数でワラスボという有明海特産種の魚種、また、エツ、これも特産種ですが捕られている。あと、コウライアカシタビラメ、サッバ、スズキという順になっていまして、非常に特産種がこちらに多いこともあります。また、これまでに35種類の魚種が採取されていまして、多くの種類の魚種が河口域を利用していると確認されています。
 特に、4ページ目の魚種を見ますと、例えばブラックバスとか、ブルーギルとか、カムルチーといった淡水の魚もいますし、エイとか、そういうものもここでは採られておりますし、コイチ、シログチとか、有明海で非常に重要とされるニベ科の魚も捕られているということで、非常に干潟沿岸域というものは魚類にとって利用されている重要な海域と考えております。
 続いて、湾奥の浅海域についての調査結果です。調査地点については、有明海湾奥のほうと、また諫早湾を調査地点でやりまして、そこで魚を捕る手法として、ソリネットを使って小型のものを採取し、大型のものは刺し網を使う方法で行っています。
 これを見ていただきますと、まず左のソリネットの漁獲量は、ハタタテヌメリという魚種がほとんどで、あと、デンベエシタビラメ、スジハゼというのが確認されていますし、大型の個体、刺し網の結果ですと、ナルトビエイが半分以上、トビエイ、スミツキザメ、アリアケアカエイ、シュモクザメということで、この海域にかなりのサメ類、エイ類が採捕されていることが、漁獲量のベースでいえます。実際の採捕された種類で見ても、サメ類、エイ類で10種ぐらい確認されておりますし、この海域で板鰓類が非常にシェアが高いと思われます。

○牧委員 7ページ目の図2.2.3は重量か漁獲量か分かりますか。

○阿部室長補佐 これは重量です。平均漁獲量です。
 続いて、もう少し沖合にいきまして、島原半島の東側です。こちらでは、底曳網網による採取を行っています。これを見ていただきますと、こちらも資料、図2.3.3ですけれども、シログチなどが個体数、漁獲量共に多い。これは、有明海の漁業対象種の主要なものの一つでございますので、こういうところでシログチなどが捕られているといえますし、また、資源もシログチが最も多いと、この調査でなっています。
 あと、漁獲量で言いますと、ヒラメ、シロエイ、アカエイときていますし、個体数ですと、ヤセオコゼ、この魚がどういう魚かまで承知していないのですけれども、その後、ナシフグ、ユメアラメガレイというものが続いておりまして、かなりいろいろな魚種が入っていることを確認しています。
 この種類数も、55種が1年間で確認されています。この55種という数字については、非常に多いと考えており、多種類の魚が有明海湾央で生息していることを表している、非常にいいデータではないかと、個人的に考えております。
 続いて、湾口部です。こちらは水深が深く、流速が速いということで、網漁具、網系の調査ができませんので、釣り、延縄等で確認したということです。これを見ていただきますと、14ページですけれども、シュモクザメ、アオハタ、スミツキザメというものから、サバ、ダツ、ササノハベラというものまでおります。ただ、種類数はさすがに少なくなってきて、大型のものが当然、釣り漁具ということもあったのでしょうが、多いということになっております。
 続いて、今回の調査の一つの目的として、サメ、エイ類(板鰓類)、特にエイ類の行動追跡をして、エイの増減とか、サメの増減が生態系に及ぼす影響を調べるということで考えていまして、エイなどにタグを付けて、位置情報を取っていく調査をしています。
 この資料で付けているのは、資料15ページにありますけれども、ナルトビエイです。ナルトビエイは後で出てきますけれども、二枚貝だけを食べるという特徴的な食性を持ったエイで、この図の中央の二重丸のところがスタート点で、それで、最初に有明海湾奥の貝、これはサルボウを食べているのかもしれません。サルボウ辺りの漁場を移動して、アサリの諫早湾のほうに入ってきて、アサリの海域を移動して、また、福岡の海域に行くという行動をしていたことを示しております。
 あと、アーカイバルポップアップタグということで、どこからどこまで移動したというのは、データはそのタグの中に入っているのですけれども、放流した位置と移動した場所を、取りあえず付けています。これを見ると、放流した場所と移動した場所が見えていまして、湾奥から湾口のほうに移動している傾向が認められます。
 それで、サメ、エイ類が、先ほどまでの説明でも非常に多かったのですけれども、それを一つ整理したのが、18ページの図です。これまでの調査から、ここに載っているのが13種あるのですけれども、1年を通して有明海に生息するサメ、エイ類、それと、繁殖のために有明海の湾奥に入って、冬期、水温が低くなった段階で外海へ移動する種と分かれます。
 特に、有明海外から入ってきて、有明海外へまた季節がくると出ていくサメ・エイとしては、シュモクザメとか、ナルトビエイというものがございます。アカシュモクザメとか大きなものも湾外から入ってくることが確認されています。このように夏場はものすごくサメ、エイ類の種類が豊富だけれども、冬場になると、種類数が少なくなってくる傾向が認められると思います。
 あと、食性について、胃内容物を1尾1尾検査・分析していまして、延べかなりの数の、2,300ほどの標本で胃内容物を調べた29種について示しています。
 これを見ると、非常に特徴的な食性を示しているものがあるところが見えます。特に、典型的なものは、先ほど言いましたナルトビエイの貝類だけを食べるとか、そういうものですけれども、種類によって、いろいろな特徴があるということです。
 一番最後のマナガツオも五段いただければと思いますがこれはクラゲを食べる種ですが、実際に以内要物はクラゲだけしか食べていなかったという状況になっているみたいです。
 そのように非常に特徴的な種が多いことと、そういうものは特定の餌がないと生息できない種であるという、逆の関係にもあると理解しております。
 続いて、「仔魚と動物プランクトン」で整理しておりますけれども、調査で出てきたニベ類、コイチ、シログチ、デンベエシタビラメの仔魚について、消化管内のものを調べているのですが、全てコペポーダでした。 ここで分析しているのは、成長に伴って、顎のサイズがどんどん大きくなっていくのですけれども、成長に伴ってサイズが変わってくる、で食べるものが異なっていくのですというところが確認されました。この部分はまだまだ解析が必要な部分であると思います。
 続いて、「環境要因との関係」でいいますと、仔魚とDOの関係です。こちらについては、26ページに分析しておりますけれども、採れた海域の溶存酸素濃度(DO)との関係でしています。
 こちらで推測させていただいておりますのは、ある程度の酸素濃度がない状況では、仔魚は生きられないと考えられます。それに、閾値があるのではないかということで、このデータを付けています。
 これは、まだまだ情報を収集していかなければいけない途中の段階ではありますが、やはり仔魚の成育ということでは、溶存酸素濃度というのは関係しているということで整理したものでございます。
 続きまして、「生態系構造」ということで、生態系モデルのエコパスというモデルを使って、有明海の魚類を中心とした生物生態系について整理しています。資料は、29、30の表裏になっておりまして、表が3月から11月までの比較的水温の高い時期、裏面が12月から2月で、水温の低い時期になっています。
 こちらのまとめで書いておりますのは、やはり夏場はかなり多くのサメ、エイ類が入ってきますので、栄養段階の特に高い4以上の部分に、いろいろなサメ、エイがやってきているという構造が分かるということです。実際、有明海の生態系の中で上位種で、かなりの種類のサメ、エイ類がいることを目の当たりにさせられると、こういうものをどうしていくのかを考えなければいけないと、考えさせられる図だと思っております。
 続いて31ページ、最後になりますけれども、トップダウン効果ということで、一つのこちらの調査のテーマで考えている部分ですけれども、サメ、エイ類が生態系の上位にいるので、こちらをコントロールすれば、資源全体のコントロールに効くのではないかということも、いろいろな報告を元に検討できますということであるようですので、こういうことを本調査の中で考えていきたいということであります。
 また、この調査は今年度もやっておりますけれども、現状の有明海の生態系を維持していく上で非常に鍵となる生物種、キー・スピーシーズを特定しましょうという取り組みもやらせていただいております。
 さらに、キースピーシーズをどのように保護していったらいいのかとか、そういうものも合わせて、この調査の中で検討することになっておりますので、あくまで、これは途中段階の報告として、有明海の魚類の生態系、ほとんど情報がないとされていた部分について調査させていただいている状況の途中段階の報告ということで報告させていただきました。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 どうもありがとうございました。
 ただ今のご説明は、平成18年度の報告書でございますが、その中で、特に課題として、まだよく調べられていないということで、特に魚類の生態特性がよく分かっていない。その課題に対しての一つの取り組みということで、平成18年度以降の取り組みの状況をご報告いただきました。
 この小委員会の中では、要因・原因の関連図を見直しましょうということと同時に、平成18年度の報告書に明記してあります課題が、その後どうなったのということが大きな検討項目にしましょうということできておりますので、その位置付けにあるとご理解いただければと思っております。
 何か、委員の方からご質問はございませんでしょうか。はい、小松先生。

○小松委員 非常に貴重な資料だと思います。一つお聞きしたいのですが、私が聞き落としたのかもしれないのだけれども、諫早湾の中と、それから有明海の奥部で魚類の調査をしていますよね。このデータは一緒にまとめているのですか。
 というのは、有明海の奥部も漁業環境が悪いのですが、諫早湾の中というのはもっと悪いので、これは、それぞれ別個に整理していただくと、もっと明確にいろいろ分かるのかなと思いますけれども。

○阿部室長補佐 それは、諫早湾と有明海湾奥の浅海域の部分について、そういうお話であれば、データを取った位置は分かっているはずですので、それを再整理することは可能ですので、また、再提出させていただければと思います。
 できれば、今年度までの調査として今取り組んでいる最中でありますので、最終的な本調査の成果をまとめた段階で本小委員会にご報告をする機会があるかと思うので、その中で、小松委員からのご指摘部分についても説明させていただければと思います。

○有瀧委員 細かいことですが、先ほどご質問もあったかと思うのですけれども、その時に、今表している円グラフですけれども、個体数と重量等が併記されているところと、重量のみのところ、個体数のみのところがあるので、ここは統一していただけるといいかなと思いました。

○阿部室長補佐 すみません。資料2-2の枚数を調整するときに、意識せず付けておりますので、両方出ております。そこのところは、次に報告するときには、きちんと統一するか、両方を併記するかさせていただきたいと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございました。どうぞ。

○有瀧委員 胃内容物のところで、今日の午前中の会議でもちょっと話が出たのですけれども、ナルトビエイが貝類を専食するという被捕食者、それから、漁業的な被害の面でもあるのですが、今日の採取点がBとあるのですが、Bはどこにあたるかというのがちょっと分からないので、できれば、こういう点などもどこかに明示していただければありがたいなと思いました。

○阿部室長補佐 すみません。そうですね。最終場所について、こちらについては、Aが干潟域で、Bが浅海域で、Cが先ほど底引きで採った場所で、Dが湾口部の部分だと思います。説明が不十分でしたので、これにつきましては、次の報告のときにはきちんとしたものを付けさせていただきます。

○滝川小委員会委員長 よろしくお願いいたします。
 ほかに何かご質問は。はい、牧委員どうぞ。

○牧委員 幾つかあるのですが、非常に貴重なデータだと思います。ありがとうございます。
 やはり内容的に、これは山口(敦子)先生のご専門分野ですので、もう山口先生のご意見というのは、すでにいただいているものと理解してよろしいのですか。平成18年の魚のほうです。

○阿部室長補佐 山口先生にご指導していただきながら、というか、山口先生を中心にこれをまとめていただいていますので。

○牧委員 山口先生の監修と考えてよろしいという。

○阿部室長補佐 はい、

○牧委員 分かりました。
 先ほど有瀧委員からご説明のありました、ナルトビエイの貝の専食はむちゃくちゃ極端ですけれども、もし、胃の内容物の貝の、これは技術的にできるか分からないですけれども、種類というものが分かるのであれば、それは非常に興味を持っているというか、できればあるのですけれども。もうすでに、この時のデータというのは、そこまでできていないのですか。

○阿部室長補佐 おそらくというか、あると思いますので。

○牧委員 それをぜひとも、もしよければ。

○阿部室長補佐 そうですか。

○牧委員 次回のときに、活用のときに。

○阿部室長補佐 確認して、あれば報告させていただきます。

○牧委員 はい。あともう一つ、「湾口部の板鰓類(ばんさいるい、サメ、エイ類)の卓越化」というところですけれども、もし、長期トレンド、何でもいいですけれども、必ず出てくる東京湾などの魚類層の変化、それは漁獲量でやる・・の努力量(?)とか、関係者・・・の方法でもいいですけれども、何かそれで板鰓類が卓越化しているのか、昔からそれぐらいいたのかというのが、何か定量的なデータが、過去と今を比較できるようなものがあればありがたいのですが。
 東京湾でも同じです。昔より板鰓類が卓越化している傾向がありますので、ちょっとこれは興味があります。もし、何がしかデータがあれば添付していただきたいなと。

○阿部室長補佐 データについては確認してみます。
 本調査を実施していただいている山口(敦子)委員は今日ご欠席ですけれども、いたら、すぐに答えが出るのかもしれませんけれども、その卓越化しているというか、特に中小型の板鰓類を食べる大型の板鰓類が減ったから多くが入ってきたのではないかとか、そういう話を成果報告書を取りまとめる検討会の中ではなされていたと記憶しております。
 それで、ナルトビエイの話についても、先般、その検討委員会があった中では、ものすごく駆除の効果で、ナルトビエイが小型化し、数量も減ってきているようでして、この駆除を続けるべきかどうかについても、何か考えなければいけないのではないかみたいな話までその場ではされておりました。
 そこの板鰓類傾向、卓越化みたいな話は、まとまった段階でさせていただければと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。
 また時間が押していますので、次の議題に移らせていただきます。またご質問等は、この後も含めて、各委員から事務局を通じてお寄せいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、次の議題に移らせていただきます。資料2-3「底質分布と底生生物の関係(底層環境評価手法)について」ということで、これも同じく、環境省で取り組まれている案件の一つでございますので、事務局からまたご説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○阿部室長補佐 それでは、資料2-3をご覧ください。「底質分布と底生生物の関係(底層環境評価手法)について」です。これも、先ほどの資料2-2と同じ検討業務ということで、調査の中でやっているものでございます。
 一枚めくってください。これにつきましては、現況を把握するという観点でやっている部分というよりは、再生の方策をどう考えていくのかという頭の整理をしていく上でのアプローチ的なものをまとめているものでございます。
 一枚めくっていただきまして、2ページ目ですけれども、その主な内容としては、底層環境評価手法を確立して、例えば、こういうものを再生していくときには、この底質をどう改善していったらいいのか再生技術を選択する部分まで評価して持っていくという部分と、実際に必要なモニタリングの調査について検討したことをやっております。
 具体的な手順について、フローで付いておりますけれども、平成21年からやってきていまして、最終的にはケーススタディー地区で、実際そういうことをモデル的に机上になりますけれども、実際の技術の評価をするという、整理をさせていただくことをこの中では考えております。
 一枚めくっていただきまして、A3横になっております。これは、この取り組みを始めるときに、底質の性状と底生生物の発生状況で調査地点を分類・整理させていただいているものでございます。
 この資料の右にダイヤグラムがありますけれども、こちらで見ていただきますと、底質の部分については、シルト粘土分、硫化物の濃度、T-P(総リン)、T-N(総窒素)、COD、強熱減量、含水率という項目で、最大値から最小値までを部分で取っています。それらの度合いのパターンで底質で四つのグループをつくっています。
 一つは、一番外側で、そもそも泥質で、有機物、栄養塩の堆積量が最も多い底質環境のパターン。グループBは、泥質で、有機物栄養分の堆積が多い。泥分はAよりも少ない。だから、Aほどではないけれども、それぞれ多いというパターンのB。グループCですけれども、砂泥質で、栄養塩、有機物の堆積が少ないもの。グループDは、完全な砂質で、栄養塩などが少ないということで、泥、砂泥、砂質、泥と砂泥の間に一つ設けて、四つの区分としたこと。
 あと、底生生物については、種類数、個体数、質重量という三つのカテゴリーで整理をして、種類数、個体数は多いけれども、質重量で大きなものがいない部分と、大きなものはいるけれども、種類数とか個体数が少ないものと、それぞれが種類数も個体数も少ないものと、三つのパターンで分けて、海域を見ていきますということです。
 この一番右上についているものが、その海域を地点で分けたものです。それで、内側が先ほど言った底質の分類のA、B、C、Dと、外側が底生生物の分類で、AⅠ、Ⅱ、Ⅲとローマ数字で入れております。
 これで見ていきますと、まず、底質のAの海域は、有明海湾奥部、諫早湾の中、などにあります。底質のBは、福岡、熊本の沖のところにあり、底質Cは、熊本の沖合などであります。底質Dの砂質の部分については、有明海の中央部だとか、湾口部になります。
 A、B、CのⅠ、Ⅱ、Ⅲの生物のグループですと、Cの海域などがⅠ、Dの海域にもⅠがあります。ということですけれども、ほかの海域はⅡかⅢになっております。
 それで、裏を見ていただきますと、それぞれの区分けした海域について、水質負荷、水塊構造だとか、赤潮の状況であるとか、貧酸素の状況というものを整理しております。特に赤については、推測で入れている部分でございます。いろいろとその海域別の特徴となる事柄をこれ1枚で整理したというかたちになっています。
 続きまして、「底生生物から見た底質環境の評価」です。SI(生息適正)を使って検討するということで、HSIモデル(生物生息環境適正指数:Habitat Suitability Index、すみやすさのモデル)を参考に検討してみました。以降、説明させていただきます。
 用いたデータですけれども、一枚めくっていただきまして、8ページ目でございます。底質の調査を継続的に環境省でやってきています。あと、国土交通省の海輝のデータを使って整理させていただいています。
 底質と底生生物の関係でいいますと、種類数を縦軸に、横軸に底質の性状の条件をこちらで並べてみたものでございます。例えばCODですと、種類数だとかが非常に相関がきれいに見て取れていると思います。その一方で、例えば個体数については、底質ほど明確な特徴が見られませんでした。
 続きまして、10ページ目です。今度は門別に調べたものでございまして、門別の種類が縦軸に載っていまして、あと、泥質の性状のものについて載せています。
 これでいきますと、軟体動物でいうと、COD、硫化物、シルト粘土分の高いグループA、Bのほうが個体数が多いだとか、あと、環形動物門だとか、節足動物門だとか、その他では、COD、硫化物、シルト粘土分が高いグループ、A、Bグループほど個体数が少ないという傾向が見られましたということで整理させていただいています。
 続きまして12ページでございます。底質と底生生物と門別個体数のクラスター解析をしたということで入れています。底質につきましては、先ほどの条件のクラスター解析で四つにグループ分けをした。それで、門別の部分につきましては、1のグループ、2のグループ、3のグループと、5つのグループに分けました。その説明については、12ページの底生生物のところにあります。
 それを底質の図と、生物のクラスターとを分けて、こういうものを地図上ではめ込んでいくと、ある程度、条件的なものが、底質と門別のクラスター解析による発生の分類と、ある程度、似かよったような部分が出てくるこが見つかりました。このようなことは、底質環境がこの生物にとって適しているということもうなずけます。底質の環境条件のグループで、該当する生物の発生の分布でものを見ていく手法になっていくのだろうと考えております。
 続いて、HSIモデルの検証の部分です。こちらにつきましては技術的な話ですので、それほど説明いたしませんけれども。このうち、1枚めくっていただいて16ページのところに、項目別のものを付けております。例えば、粘土シルト分だと、底生生物の生息基盤を示す項目だとか、含水率だと底生生物の生息状況を示す項目、硫化物と毒性を示す、CODは餌料環境を示すということで、この四つの項目ぐらいで海域をある程度整理していったらいいのではないかと考えているところでございます。
 そのうち、HSIというものを出す方法として、最初は一番小さい値のSIをHSIとする限定要因法でやったのですけれども、もう少し幅広い四つの方法で検討したほうがいいのではないかということで検討しているということです。
 最後ですけれども、「妥当性の検証」ということで、求めたHSIと、実際の種類数などを見て取ると、かなりの関係性が取れるので、今後、再生とか底質の環境評価という部分で、こういうものがある程度活用できるのではないかということでさらに検討を進めているところでございます。
 続きまして、資料の2-4、2-5について説明に移りたいと思っています。資料2-4は国土交通省と熊本県の取り組みでございます。実際、これには一切関わっていませんので、十分な説明はできませんけれども。
 国土交通省の資料についてで申し上げますと、1枚めくっていただきますと、このような学識経験者、専門家等による検討委員会、またワーキンググループを設置して、ケーススタディーとしての再生の方策を検討していくということで、今、検討を始めている途中段階のものとして、国土交通省から提出いただいたものです。
 このような再生の取り組みというものは、後で熊本県のところも出ますけれども、いろいろなところでやられています。このようなそれぞれの取り組みは、海域再生のグループで、今後、再生を考えていく上で、例として、こういうやり方もあるのだと参考にしながら、海域の再生検討小委員会も今後の進め方を考えていったらいいのではないか、前例になると考えて今回資料として付けております。
 国土交通省のものは途中段階のものですが、他方、熊本県の「有明海・八代海干潟等沿岸海域再生検討委員会における検討について」は、もうすでに報告書が出来上がっているものでございます。この進め方の手順などを、今回、熊本県が整理したものを提出していただいております。
 このような手順、再生方策を本小委員会で考えていく上で、一つの参考になるのではないか。特に、先ほども話が出ましたけれども、海域別に現況を調べて、課題を整理して、目標を立てて、それに基づいて再生していく手法は、まさにこちらにも適用できるのかということで付けました。
 説明は以上です。

○滝川小委員会委員長 どうもありがとうございました。資料2-3を基に、今まで十分に分かりませんでしたが、底質分布と底生生物の関係について調べてみよう、そういった底質と底生生物の関係を基に、どのような底生生物がすめるような環境にするのかという一つの再生へ向けた考え方といいますか、取り組みの仕方というもので、環境省さんでもやっていることのご報告でございます。
 まずは、これに関しましてのご質問等があればお伺いしたいと思いますが、何か。はい、古川委員から。

○古川委員 国総研の古川です。多くのデータをうまくまとめるためにご苦労されたことに、まず敬意を表したいと思います。
 最初の底質の泥化のところでも指摘させていただいたとおり、生物、底生生物が、資料2-3の13ページのところで、地域ごとに違うことを出しておられます。
 それを説明するのに、HSIを全域に対して検討されていることと、さらに特定種と環境の関係を解析するための手法であるHSIを、種類数という漠としたものに対して適用されていることに非常に違和感を覚えます。泥が好きな生物も、嫌いな生物もまとめて、泥が多かったらどうなるでしょうかということを議論されていることになってしまうので、ちょっとおかしいなという気がいたします。
 ですから、地域別にきちんと考えることと、あと、底生生物、生物のデータを拝見しているときに、この海域での特徴的な生物が比較的浅いところだとか、干潟域だとかというところにいるはずなのに、そこの底生物のデータがほとんど使われていないことにも、難しさがあるのかと思います。
 資料2-4、中身はご説明いただきませんでしたが、実は、私はこちらの委員会にも出ていまして、似たような底生生物、底質の分布を地域ごとに区分するという視点で、そこの場所では何が問題で、その結果として、どういう対策をするのかということを検討されているものでございます。
 熊本県のところも、地域を限定した成果という面では、そういう場所を限定して環境と生物の環境を見ることが再生の方向性を考える上で、非常に重要なデータだと思いますので、ぜひ時間を取って、中身をご説明いただくような機会を将来的に取っていただきたいと思います。
 最後に一言だけ、資料2-3に、多くのデータを集めてきましたということが書いてありますが、3ページの右側の上、四角の中に海域とか、農政局、水産庁、いろいろな調査のデータを集めて、ぜひこういう取り組みを進めていただきたいと思うので。
 その時に、それぞれの原局がデータを取るために、ものすごくご苦労されていると思います。データをおまとめいただくにあたっては、それぞれどこから出てきたデータなのかというオリジナリティーに関して、必ず敬意を払った上でデータを掲載いただくように、細かい話ですけれども、お願いしたいと思います。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。よろしいですか、事務局。

○阿部室長補佐 はい。ご指摘は全てごもっともな部分だと思います。
 HSIの部分も種類数でいっていますが、最終的には個別の種に対して評価していくというもので考えています。途中段階の話でこういうものがつかめるのかどうかということでやっているので、まだ途中段階ということになっております。
 それと、先ほどの文献の部分のご指摘については、以降、注意して扱わせていただきます。大変失礼いたしました。

○滝川小委員会委員長 小松先生、はい。

○小松委員 ちょっと戻るのですが、資料2-1です。結局、結論が、細粒化、粗粒化で、プロセスというのが、エスチュアリ循環と台風と、それから出水が主な原因だろうと。
 そうなると、その要因としては、昔と今とあまり変わらないわけです。例えば、この資料2-1の8ページを見ると、2000年と2005年の大きな変化というのは、パターンとしては太良町の沖ぐらいが、やはり一番大きく変化しているわけです。
 何が言いたいかといったら、こういう底質の変化、いわゆるSSによって輸送されるわけで、結局、境界がどうなっているのだと。諫早湾の中が大きく変わっているわけです。諫早湾に近い太良町沖が結構変わっているということは、こういう議論をするときに、やはり諫早湾の中がどうなっているかというデータがないと、なかなか議論しにくい。
 それは、諫早湾のところが境界条件として、この湾奥に影響を与えるという意味で、やはり諫早湾の中のデータも合わせて議論していただきたいと思います。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。今の小松先生のご指摘の点、底質環境、これは、ほかに底質環境、あるいは海洋構造、ほかにもわれわれが検討しなければいけない項目がたくさんございます。
 ここは、本日のデータは環境省さんの取り組みを、まさに、ご指摘のように、底質環境を有明海の中の全体論ではなくて、場所的にどのようになっているか、経緯についても、経過についても、この小委員会の中の作業の一つだろうと捉え、また今後、そういったことを含めて、この底質については諫早湾のデータ、ほかのところのデータ、あるいは、ほかの省庁のデータもたくさんあると思いますので、それを加えながら議論していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたしたいと思います。
 今、資料2-3でこういう取り組みをやっていますということで、古川委員からご指摘がありましたように、種とか、個体数とか、大ざっぱなものでSIモデル等を考えているのだけれどもというのが、3ページのところを見ていただいて。
 事務局からもご説明がありましたが、結果的には、いろいろな魚類も含めたところの有明海の生き物と底質環境をどのように望ましい種を見つけ出して、それを結び付けていくのか、その方向でわれわれも再生へ向けた取り組みということで、生態系の回復という意味で取り組まなければいけない。
 ですから、底質の環境と生き物をどういうものを選んでいくのか、そこも十分な議論の余地がありますので、今後、そういったところも含めて詰めていっていただきたい。あるキー・スピーシーズに対しての底質、あるいは望ましい水質環境も含めてどんなものがということから議論がたぶんスタートしていくのだろうと思いますので、今後ともよろしくご助言いただければ。
 それから、資料2-4、国土交通省の取り組み、資料2-5の熊本県の再生へ向けた一つの範例といいますか、合意形成を図っていく上での前提になるような。それから、資料2-4は、再生へ向けた考え方というのですか、再生の取り組みを国土交通省がなさっているということで、今後とも非常に重要なわれわれの方向性の中に関わってくるかということで、ご提言いただいたみたいに、別の機会をセットしていただければということでございますので、事務局でもご検討いただいて、その方向で進めていただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、資料2-5にきました。次の議題は資料3になるのでしょうか。前回の小委員会の中でから九州北部豪雨の影響について調べてくださいという注文を出してありました。それについての事務局でまとめていただいた資料でございます。
 ちょっと時間も押しておりますが、ご説明いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○阿部室長補佐 資料3をご説明させていただきます。これにつきましては、各省、各県から、九州北部豪雨の影響について実施した調査、もしくは通常の調査で得られたもので、そのようなものが見て取れるものを集めてまとめたものでございます。
 九州北部豪雨の関係の調査で言いますと、一覧表で整理させていただいていまして、1ページ目、2ページ目にあたります。1ページ目は、九州北部豪雨の影響把握のために実施した。九州北部豪雨が発生した後で、影響を調べなくてはいけないということで調べたもの。
 もう1ページめくっていただいた2ポツのところは、これは、そもそも調査は昔から脈々とやられてきたものがあって、そういう調査の中で、九州北部豪雨の影響が捉えてきているものという整理をしています。
 ここでも、環境省、福岡県、熊本県、水産庁、国土交通省からデータ提供をいただきました。こちらを付けています。
 それで、時間もありませんので、九州北部豪雨がどうだったのかという説明は省かせていただきまして、実施した調査の結果について説明いたします。7ページ目をご覧ください。
 これは環境省の、先ほど資料2-1で説明させていただいた調査業務の一環で取り組んだものでございます。この地図上に多くの赤と黄色の点があるかと思いますけれども、このような点で粒度分析、含水比分析をしましたということです。あと、埋没測定板というところがあるのですけれども、埋没測定板においては、堆積物の厚さについても調べております。
 続いて、8ページ目でございます。これは環境省がずっと定期的に、今では夏、冬ですけれども、底質の調査をしているところで、ちょうど7月31日、8月12日、8月16日辺りが調査日に当たったものですから、前の2月のデータと比較することで、九州北部豪雨の影響が見て取れるのではないかということで付けました。
 結果ですけれども、まず、堆積厚の測定でいいますと、埋没測定板を設置している上の堆積物の厚さを調べているのですけれども、左が2010年1月から2011年1月の分の1年間の差分でして、これを見ると、六角川観測塔だとか、早津江川の観測塔の部分で堆積しているけれども、ほかのポイントでは堆積が認められていないという結果でした。
 2012年5月と2012年7月の差分で見ますと、早津江川のところについては堆積していましたけれども、その他、浜川東、地点13、地点10というところで堆積が確認されていますという結果でした。
 それについて、また、粒度組成の結果分析の概要ということで、過去に比べて、Mdφが増加しているかどうかを調べましたところ、浜川東、地点102、地点10、地点52で増えており、こちらについては泥がたまってきている、九州北部豪雨による陸域からの土砂、泥が流れてきているのではないかと考えられるところでございます。
 続いて、今度は向きを変えて見ていただかないといけないのですけれども、これは先ほどありました、ずっと環境省が調べてきている底質調査の点における底質の変化の結果です。
 申し訳ないのですけれども、吹き出しみたいなものが付いていまして、「Afk-1で豪雨後に上昇」というところを示したいために、矢印を図の中に付けたのですが、処理の段階で矢印の位置がずれてしまいまして、左にちょっと寄ってしまったので非常に見にくくなってしまいましたが、、矢印をもう少し右のほうに寄せていただいて、青い四角の部分が、斜め右上のバツと重なっている部分に移動したということを示したいがために矢印を付けたのですが、それが失敗しました。
 全て11ページ、12ページ、13ページ、14ページとずっと性質の性状別に付いているのですが、そういう傾向が認められているということで、特にAfk-1とAkm-2というところで、豪雨に変化が大きいところがあります。
 このAfk-1、Akm-2というのは、8ページの地図でご覧いただくと、Afk-1は筑後川の河口域であって、Akm-2は白川とか緑川の河口域にあたるものでございます。そこで変化がありましたということの結果です。
 続きまして、17ページですけれども、こちらにつきましては、モデルで懸濁物の挙動の検証を昨年度やったのですけれども、その時に、筑後川からの流入量、流量別にモデルを回していますので、参考までに付けるということで、条件が1,000、2,000、3,000で付けています。結果として18ページに付けているのが、3,000の結果です。
 これを見ますと、有明海湾奥部に全般的にたまるけれども、特に河口域だとか、澪筋(みおすじ)みたいなところに従って、土砂、泥、懸濁物がが流れてくるということになっております。
 続いて、九州北部豪雨と直接関係が無いのですが、九州北部豪雨の後に襲来した16合台風の影響について付けているものです。実は、台風と懸濁物の関係ということで、2-1で説明した調査の中で、今、それをメーンテーマにして一生懸命分析しているのですが、今年はいろいろな台風が来ました。特に、そのうち、九州北部豪雨の後に来た台風で特徴的なものがあったので付けました。
 それは台風16号です。こちらを見ていただきますと、9月14日から21日で、その時の風向を見ているのですが、17、18のところに、ものすごい南からの風が吹いたということです。
 この結果を20ページに付けていますけれども、これを見ますと、西側の澪筋みたいな谷に沿って堆積がなされている。その横の懸濁物のSSフラックスを見てみると、浜川東というところの点で、下向きに非常に長いベクトルが出ているということで、この台風によって、実は堆積が進んだ部分もあるということで付けています。あくまでも参考です。
 続いて、水産庁と環境省で、水研センター(独立行政法人水産総合研究センター)に委託して、有明海湾奥西部の貧酸素水塊の連続観測をしているのですけれども、そちらの連続観測の結果において、低塩分水の影響が確認されましたので、その関係の資料を付けております。
 最後の24ページで見ますと、低塩分の影響でサルボウが死んでいるわけではないようですので、あくまでも、九州北部豪雨の影響として低塩分が確認されたぐらいで認識しております。
 あと、福岡県から、実際に自分たちの県内の漁場においての台風の影響ということで調査の結果を付けています。
 これを見ると、28ページの最初のところですけれども、土砂ですと、矢部川河口域で2、3キロの範囲で粘土が10センチ以上堆積したところがありますし、アサリ、サルボウについては、あくまでも直接的な原因かどうか分からないけれども、九州北部豪雨の前に調べた調査と、後で調べた調査では、かなりの推定資源量が変わっていることから九州北部豪雨の影響を受けたのではないかという整理を福岡県ではしているということです。
 実際に29ページに写真が付いていますけれども、かなりどろどろのものがたまっていますということで、足がずぼっと埋まっているような状況があったかと思うので、これが10センチ以上になっていたということです。
 続きまして、32ページです。こちらは、先ほど資料として不適切な部分があったということで、訂正をお願いした部分ですけれども、熊本県が白川沖、菊池川河口域ということで堆積状況を調べたものでございます。
 こちらについては、特に白川を見ていただきますと、河口から全面に向けて土砂、泥が堆積して、特に赤い部分については50センチ程度の厚さということなので、相当な厚さのものがたまったところで、かなりの影響があったということであります。
 そのほか被害状況については、各省からご報告いただいたものがあります。また、これについて一生懸命各省、各県に努力とか、地域住民の方も参画して、ごみの回収などをしたというところも説明させていただいております。
 説明については以上です。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございます。九州北部豪雨による影響についてということで、各県からのデータを基に整理していただいたものをご説明いただきました。
 何か、この件に関しましてご質問はございますでしょうか。はい、どうぞ、松野先生。

○松野委員 台風の結果は、非常に面白いデータが取れていると思うのですけれども、この時の南向きの浜川東のフラックスというのが、表層なのか、下層なのかは分かりますか。下層ですか。
 ということは、この時の降った雨ではなくて、南寄りの風による底層での沖向きの流れが卓越しているということで、最初に説明された資料2-1のパターンを非常にきれいに説明する結果だということですね。分かりました。
 ついでに、補足のような話ですけれども。最初に、粒子の動きというのが、この環境に非常に大きな影響を与えているだろうということが、いろいろな生物のことも含めて議論があったと思うのですが、その粒子の動きの説明のところで、エスチュアリ循環によって運ばれているという説明でした。基本的にそれでいいと思うのですが、具体的なプロセスとしては、実際は潮汐で湧き上がって、湧き上がったものが、湾奥に向かうときのほうがフラックスが大きくて、湾口に向かうときのほうがフラックスが小さいものですから、積算していくと、普段は湾奥のほうに向かっている。つまり、潮汐は上げ潮と下げ潮で対称だとしても、それにエスチュアリ循環が重なっているために、上げ潮の時の方が下層の流れが強くなり、巻き上がる量も多くなって、湾奥に向かうフラックスが多くなるので、積算すると湾奥向きが多くなるという、基本的にはそういうイメージだと思います。 それで、それプラス、風の影響が入ってくるということす。表現としては、エスチュアリ循環が強化されるという表現はちょっとよくなくて、エスチュアリ循環というのは、あくまでも密度差でできる流れのことをエスチュアリ循環と言っていますので、エスチュアリ循環プラス吹送流という表現のされ方をしたほうがいいのではないかと思います。

○滝川小委員会委員長 ご指摘ありがとうございます。事務局から何かありますか。

○阿部室長補佐 はい。非常に貴重なご指摘をいただきました。この部分については、資料2-1の説明のところにもありましたとおり、本年度で最終的な報告を取りまとめますので、途中段階の報告をさせていただきたいのですが、今の部分については、正確に書くように心掛けたいと思います。

○滝川小委員会委員長 どうもありがとうございます。非常に時間が押し迫ってきたのですが、今のご質問も含めまして、資料4に、今日ご議論いただいたところの一応の環境省の報告に基づいたところの検討結果というかたちで、事務局で用意されたものがございます。これについて、若干お時間のある範囲の中でご説明いただければと思いますが。

○阿部室長補佐 資料4です。これにつきましては、、「環境省からの報告を踏まえた整理分析方針(案)」と書いてあります。最終的に、この海域再生小委員会については、ある程度のものをまとめて評価委員会に上げていくというプロセスになってくるのですけれども。 その最終的なものをまとめるにあたって、毎回の検討結果を整理して、また次回に向けて、こういうことをやっていきましょうというものをまとめておいたほうがいいだろうということで、検討内容を悪人する目的で作成したメモのようなものです。だから、この資料4をもって今後の議論が決められるわけではございません。
 本来、本日の検討結果を踏まえて作成すべきものでありますが、議論を整理していく上で予め提示しておくことで、各委員にも本日の検討事項の主要点等もご理解いただきやすいのでは無いかと言うことも踏まえ、、事前に会議資料として環境省で作ったものです。あくまでもたたき台ということです。そのような理解でいただいて、最終形としては、先ほど話も出ましたけれども、平成18年の評価委員会の報告書からどう変わってきているのかだとか、それを象徴するような連関図を新しく作って提出するだとか、そのような最終形には持っていきたいと思っています。そういうものに向かうためにも、各回毎の議論の結果を整理しておかなければいけないということで作成しています。
 つづいて、資料4の内容です。これについて、1ポツのところは、あくまでも今日説明した内容を書きました。
 2ポツの部分からが次回小委員会での検討に向けてという観点で、こちらの事務局で考えたものです。今回は環境省で実施した調査の報告だけしか今回話をしていますので、環境省はこんなことをやっているのかということをご理解いただいて、各委員に「ああ、有明海は今こうなっているのだなあ。」ということを多少でもご理解いただけたら、今回の目的としては、ある程度達成できたかと思っております。
 資料2-1、資料2-2、資料2-3の部分についても、さらにいろいろな情報を集めながら、もう少し幅広い分析を掛けて、こういうものを総合評価委員会に上げられるように整理していきたいという意味で書いております。
 時間が超過しておりますので、もう先の説明に移らさせていただきます。参考資料1です。
この参考資料1ですが、第1回小委員会のときに報告書を集めて、それを事務局で分類整理して、第2回小委員会はその中から議論をしていきましょうということであったかと思うのですが、各省庁、関係県でいろいろな調査をやっていただいているので、それを調べて整理するだけでも、相当時間がかかってしまいました。
 集めることとしている報告書の中身を確認したり、報告書本体をを受け取る段階に至っていません。今後、事務局で集めた報告書等が出そろえばそういうものの中を見ていくと、この環境省のデータだけでは言えないけれども、有明海の環境の現況や再生方策を総合的に見ていくと、こういうことが言えますというものが導き出せるのではないかと思っております。
 そういうものを各海域、項目別で個別に検討していきながら、海域再生チームのまとめにしていきたいので、情報を急いで集めて、整理して、まず報告書だけは各委員にお配りしたいと思っています。
 今後の展開としましては、委員長とも相談しないといけないですけれども、何分、事務局は研究者でもありませんので、いただいた報告書は、研究者の目できちんと見ていただいて、この報告書のこの部分を使って、このような過程で、海域再生小委員会で話を進めていかないといけないのではないかという部分のアドバイスをいただいたりだとか、ある程度整理の部分については、各委員に報告書を提供しましたら、各委員にも見ていただいて、そういうご相談を各委員とさせていただいて、特に項目別に、できれば、本小委員会委員の中で事務局側がご相談できる担当みたいなものを決めていただいて、その人とやりとりしながら、次回以降の資料を作り上げていきたいと考えております。
 すみません、次の参考資料に話を移らさせていただきます。参考資料2です。前回の小委員会で牧委員から評価委員会について、これまでの経緯をきちんと整理してくれということでしたのでそれを整理した資料となっております。
 この内容は、評価委員会の1回目からどうしてきたかということが分かるようにしてございます。これと同じ資料は、平成18年の報告書にもある程度出ています。18年の報告書作成以降のものは、今回新しく追加させていただきました。
 それ以外の、なぜ、有明海・八代海等の再生特措法が制定されたのかとか、なぜ昨年法律の一部が改正されたのかというのは、なかなか議員立法でできたものですから、行政側で正確な理由は、あまり明確に外に出すようなものを持ち合わせておりませんので、そこのところは、私たちが知っている範囲については、個別で牧委員にご伝授させていただければと思います。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 ありがとうございました。一応、これで議題は終了したわけですが、最後の資料4については環境省のデータをベースに、今回の議論を一応まとめたということで、あくまでも先ほどから申し上げていますが、一つのexampleであるという位置付けで捉えていただきたい。
 今後の第3回以降に向けての整理分析の方法と書いてございますが、これについても、帰って、それぞれの委員の方々によく見ていただいて、ご指摘があればやっていただきたい。
 基本的には、先ほどからご説明がありましたが、今までのたくさんのデータを集めて、その中から、海域環境の特性を把握していく、そのカテゴリーが、一応大きく分けて、海洋構造、水質、底質生物、生態系がありますが、これ以外にも陸域からの負荷だとか、さまざまなデータの収集があると思います。
 そういったもののカテゴリーを分けながら、それぞれの整理をしていくのを、各専門の委員の方々にお助けいただきながら、ご協力いただきたいということでございますので、また、整理の途中で事務局と相談しながら、ご担当の部門を各委員にお願いすることになるかと思いますが、アドバイスいただくということで、ご協力をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、今日の議題は全て終了いたしましたので、これで第2回の海域再生対策検討作業小委員会を終わらせていただきたいと思いますが。

○阿部室長補佐 すみません。事務局から幾つか。

○滝川小委員会委員長 そうですか。またよろしくお願いいたします。

○阿部室長補佐 すみません。その他の項目で説明したかった部分があります。一つは、次回の会議です。それで日程調整ということで、先週、先々週、各委員に送っているのですが、まだ回答のない委員がいらっしゃいまして、日程が決められなくなっています。年内には確定し、各委員にお届けできたらと思っておりますので、早急に回答いただければというのが、まず一つです。
 二つ目は、議事録につきましては速記の業者が入っていますので、速記録が出来上がり次第、特に発言のあった委員を中心に、内容を確認していただければと思います。それで、内容を確認していただいたもので、環境省のホームページに出させていただくということです。
 あと、先ほど滝川委員からありました資料4については、一応、次回の方向性ということで記していただいています。特に、一番最初に有瀧委員から報告がありましたとおり、実は水産部門の人たちだけで集まっているグループでは、なかなか解決できない問題があるということで、こちらについては生物の小委員会の検討を今後進めていく上で必要な部分になってきますので、すみませんが、ここについては、海域としては協力していくと、実は方針には書いているので、そこのところはご了解いただければと思います。
 以上です。

○滝川小委員会委員長 それでは時間もぎりぎりになってしまいましたが、これで第2回再生対策検討作業小委員会を終わらせていただきたいと思います。
 どうもありがとうございました。お疲れでございました。

午後3時35分 閉会

ページ先頭へ