第17回環境省独立行政法人評価委員会 国立環境研究所部会会議録

日時

平成20年8月28日(木)14:00~15:16

場所

環境省第1会議室(22F)

議題

(1)
第16回部会における質問に対する説明について
(2)
平成19年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価等について
(3)
独立行政法人国立環境研究所の財務諸表の承認について
(4)
その他

配付資料

資料1平成19年度業務実績評価の取組について(平成20年7月14日、政策評価・独立行政法人評価委員会独立行政法人評価分科会)
資料2平成19年度業務実績報告書 補足資料
資料3平成19年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績に係る各委員の評価結果一覧
資料4平成19年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績の評価について(案)
資料5平成19年度国立環境研究所の業務実績財務諸表
資料6今後の予定
参考資料1独立行政法人の役職員の給与一覧(平成19年度)
参考資料2環境報告書2008
参考資料3随意契約見直し計画(平成19年9月)
参考資料4独立行政法人評価委員会関係基礎資料(中期計画を含む)

出席者

委員 小池勲夫委員、佐和隆光委員、高木勇三委員、高月 紘委員、西間三馨委員、松尾友矩委員、三橋規宏委員
環境省 大臣官房 小林審議官
総合環境政策局 立川環境研究技術室長
吉井調査官
国立環境研究所 大塚理事長
安岡理事
太田理事
柴垣総務部長
松井企画部長

議事

【立川環境研究技術室長】 それでは、定刻となりましたので、ただいまより環境省独立行政法人評価委員会第17回国立環境研究所部会を開催いたします。
 本日は、委員10名のうち6名にご出席いただいております。また、佐和委員におかれましては、あと5分ほどでご到着というふうに伺っておりますので、環境省独立行政法人評価委員会第6条第1項の規定により、定足数を満たしておりますことをご報告申し上げます。
 また、本日の会議は公開で開催させていただいておりますことを申し添えます。
 なお、本日は予算、税制の国会説明の関係で、幹部が席を立つこともあろうかと思いますが、その点、大変恐縮ですが、ご了承いただけたらと思っております。
 まず、配付資料の確認をさせていただきます。お手元の資料でございますが、最初に議事次第がございます。それから、右肩に四角で囲っておりますが、A4、3枚で資料1がございます。それから、右肩に資料2ということで、業務実績報告書補足資料といったもの、A4で10ページほどでございますけれども綴じてございます。それから、同じく右肩に資料3としておりますけれども、平成19年度独立行政法人国立環境研究所の業務実績にかかる各委員の評価結果一覧といったものをお配りしております。それから、右肩に資料4としたもので、独立行政法人国立環境研究所業務実績の評価書案といったものをお配りしております。
 それから、右肩に小さく資料5とシールが貼ってありますけれども、平成19年度の財務諸表、中に貸借対照表の3カ年の連続のものを差し込んでございますけれども、財務諸表をお配りしております。それから、資料6といたしまして、今後の予定ということで、A4、1枚物をお配りしております。それから、参考資料でございますけれども、独立行政法人の役職員の給与水準、これは総務省からことしの7月24日に公表されたものですが、参考資料1としてお配りしております。それから、参考資料2といたしまして、2008年版、ことしの環境報告書を冊子としてお配りしております。それから、参考資料3といたしまして、昨年9月に策定しました随意契約見直し計画、それから、参考資料4、これはちょっとファイルになっておりまして、先生方によってちょっと色が違うかもしれませんが、関連法規ということで、独法評価委員会名簿等々をとじたもの。それから、先生方の机の上には、平成19年度の業務実績報告書と業務実績報告書の資料編をお配りしております。資料の過不足がございましたら、随時、事務局の方にお申しつけいただけたらと思っております。
 議事に入ります前に、前回部会の開催日の翌日、政独委から業務実績評価の取組についてという文書が送付されましたので、資料1に基づきまして、簡単にご説明申し上げたいと思います。
 先ほど申し上げました資料1でございますけれども、平成20年7月14日付ということでございますけれども、平成19年度業務実績評価の取組についてということで、政独委の事務局から各担当官にということで来ております。
 ポイントを申し上げたいと思いますが、1枚めくっていただきまして、平成19年度業務実績評価の取組についてという文書が載っておりますが、1の考え方等、こちらにおいては、整理合理化計画を踏まえるようにという指示、さらには評価に関する説明責任、目標、計画の検証、むだの排除について確認をしてほしい。そういったことが書かれております。
 それから、右側のページ2の当面の作業において着目する事項においては、剰余金、それから、昨年1月に政独委から発出された評価結果についての意見、整理・合理化計画等について確認をしてほしいといったことが示されております。
 このうち監事監査の状況につきましては、第16回の部会でも報告申し上げたところでございますが、8月になりまして、総務省から改めて厳正なチェックを求められたので、本日の最初の議事であります、第16回部会における質問に対する説明について、こちらのパーツにおいて、監査計画にかかる資料を追加いたしまして、改めて確認していただきたいと思っております。
 そのほかの事項は、第16回の部会、すなわち7月の部会でありますが、こちらの部会と、その際にご質問いただいた事項に関する追加資料で説明できていると考えております。
 それから、その際に、第16回の部会でご指示いただいた案件と絡みまして、本日、参考資料1と参考資料2をお配りさせていただいておりますが、先ほど申し上げましたが、参考資料1は、独立行政法人の役職員の給与水準ということで、最新の年度のいわゆるラスパイレス指数等々をまとめたものでございます。
 それから、参考資料2は先ほども申し上げましたが、環境報告書2008でございます。こちらに、前回の部会でも報告させていただきました自然公園法違反の件等々も掲載して、ここに取りまとめております。
 なお、本日の部会でありますけれども、大変恐縮ですが、先生方のテーブルの上にマイクがあるわけでございますが、ひょっとしてスイッチがオンになっていないかもしれません。ご発言されるとき、オンにしていただいてご発言いただけたらと思います。
 それでは、これ以降の議事進行につきましては、高月部会長にお願いいたします。どうかよろしくお願いいたします。

【高月部会長】 それでは始めさせていただきたいと思います。
 早速ですが、資料に基づきまして進めさせていただきたいと思います。
 まず最初が、先ほどありました第16回の部会におけます質問に関する説明、これはこれから少し事務局の方から説明をいただくということで始めさせていただきたいと思います。資料2になっているかと思いますが。

【柴垣国環研総務部長】 それでは、資料2の業務実績報告書の補足資料というもので、前回7月の委員会における委員の先生方のご指摘に対する補足の説明をさせていただきます。
 開いていただきまして、まず、1点目でございますが、利益剰余金につきまして、口頭で説明した部分をきちっと書面にして提示すべきであるというご意見をいただいております。これは政策評価・独立行政法人評価委員会からの意見に対する答えでもありますので、そこにございましたように示してございます。この点につきましては、口頭説明と同じですので、説明は省略させていただきます。
 それから、3ページ目、2点目の関連公益法人との関係の部分でございます。これも18年度の決算の関係の資料を財務諸表の参考につけておるだけでございまして、その後の随意契約の見直し関連の部分が口頭での説明のみとなっておりましたので、ここに書面で提示させていただいております。地球・人間環境フォーラムとの関係で、一番下の参考にございますように、18年度は一般競争が7.5%であったものが、随意契約見直し計画をきちっと立てまして、19年度においては70%弱まで上昇しているということでございます。
 それから、3番目が、これは参考資料の省エネルギー等の取組のうちのESCO事業の参考資料の記述に若干不適切なところがあるのではないかというご指摘をいただいて、その記述等は見直しさせていただいて、訂正文のように直させていただこうというものでございます。
 問題を指摘された部分は、原文で、上水利用停止による構造変化という部分につきまして、井戸水の利用によってやろうした部分が、18年度においてミジンコの生育に支障があるということで、井戸水の利用方法を18年度のうちに変更しておりますので、19年度においても変更した利用を行って、今年度若干また新たな利用を検討しておりますけれども、そういうことなので、井水の利用方法を変更等の影響もありというふうに直させていただいております。あとの変更は総括的な部分なので、全体のCO2削減量の部分とか、光熱量の削減額の着実な増加みたいなことも表現に加えております。
 それから、4番目は、後ほど安岡理事からご説明させていただきます。
 5番目に飛んでいただきまして、先ほど立川室長から話がありましたように、政独委から追加の意見といいますか指摘があった部分で、監事による入札・契約の合規性に関するチェックの状況ということでございます。その追加説明でございます。
 それで、監事監査の計画書ということで、もう一ページめくっていただきまして、7ページのところで、ちょっと見にくいのですが、(2)の監査項目の[3]に随意契約審査委員会の実施状況が監査項目に挙がっております。8ページの日程の中ほど、10月21日に1日かけて、随意契約の審査委員会の実施状況、審査委員会に出て、いろいろやっておった中で、54件の審査の実態を10時から2時半ぐらいまでかけて、監事に監査いただいております。それらも含めて、前回提示いたしました9ページ、10ページの監査報告書が提示されておるということでございます。
 追加説明は以上でございます。4番を安岡理事から。

【安岡国環研理事】 5ページは研究に関するご質問です。前回の評価委員会のときに、佐和先生から次のようなご質問がございました。査読付論文は増加しているが、欧文と和文について比較して見ると、欧文が減少し、和文が増加している、これをどういうふうに評価するかということでご質問がありました。その下にグラフを載せております。平成13年から19年度までの論文の発表数です。一番上のグラフは誌上発表数ということで、私が前回の発表のときに、公約を少し下回って、発表数が少し減ったということをご報告申し上げました。ただし、そのすぐ下にございます■で書いてあります、誌上、査読付の論文についての総数は増えているということで、これは実際に増えているわけですけれども、そのご報告もさせていただきましたところ、佐和先生の方から、論文数は増えているけれども欧文の査読有りはやや減っていて、その分、一番下になりますが、和文の査読有りが増えている。これで相殺しているような形になっております。これについての評価をしたらどうだというご意見をいただきました。
 確かに査読付きの論文数は増えております。欧文紙に関しましては、そこに査読有りということで書いてございますが、これは全体の変動を見ていただきますと、この6年間で増えたり減ったりということで、これは多分、年々の変動の範囲内だろうというふうに私どもは理解しております。多分減っていることは事実でございますので、これは今年度以降ということになりますが、できるだけ増やす方向で努力をさせていただきたい。ここは和文がちょっと増えておりますが、これの評価といいますか、なぜそういうことが起きたかということのアセスメントになりますけれども、平成17年度で前期が終わりました。18年度、19年度、第2期に移ったわけですけれども、そのときに、例えば、ポスドクとか何人か大幅に人員が入れかわっております。初年度の活動として、博士研究員たちができるだけ論文を発表するというときに、まずは和文で発表しておこうということが、ここにあらわれたのではないかなというふうに思います。多分、そのアセスメント当たっているのではないかなという気がしますが。いずれにしても、この和文で発表しましたものにつきましては、できるだけさらに研究を進めて、欧文誌に投稿するというふうにしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

【高月部会長】 ありがとうございます。ただいま説明、前回の委員会で少し疑問を出していただいた部分の回答があったわけですが、何かこの辺について、さらにご意見等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。佐和先生も納得されたということでよろしいですか。

(なし)

【高月部会長】 それでは、第16回の部会における質問についての説明はこれくらいにさせていただきまして、本来、今日の本題であります業務実績の評価について、議論に入らせていただきたいと思います。
 それでは、これにつきましても説明をいただくわけですけれども、次の議題の中に、平成19年度の独立法人国立環境研究所の業務実績評価の中に、各委員から夏休みの宿題という形で評価をいただいたわけですけれども、この結果を議論するときに、対象であります国立環境研究所の役員の方がおられる状況であるのがよろしいかどうかということで、どうも最近の傾向として、当人たちのおられる場所でやることは余り好ましくないというので、ほかの会等では退席を願っているようなことなので、ここもそうさせていただいてよろしいでしょうか。役員さんといってもお三方なんですけれども、よろしいでしょうか。
 それでは、大変恐縮ですが、今までなかった例ですけど、そういうことで3人の理事の方にちょっと退席いただいて、また評価が定まりましたところでお呼び立てするかと思いますが、よろしくお願いしたいというふうに思います。

(役員退席)

【高月部会長】 それでは、ちょっと今までなかった形になりましたけれども、これから、その評価の結果について議論させていただきたいと思います。ここのところも事務局とあわせて相談して整理させていただいたものがお手元にあるかと思いますので、それに基づいて、まずは事務局から説明をいただきながら、議論に入っていきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

【立川環境研究技術室長】 それでは、資料3と4についてご説明申し上げます。
 まず、先生方から本当に大変お忙しい中、評価をいただきまして本当にありがとうございます。この評価結果を集計したものが資料3であります。1枚目が総括表ということで、各事項別にSの評価が何人いらっしゃったか。Aの評価が何人いらっしゃったか、Bの評価が何人いらっしゃったか、Cの評価が何人いらっしゃったか、ということで整理をさせていただいております。また、中央値的なところかなと思われるところにメッシュをかけております。
 それで、1枚めくっていただきますと、事項別の評価ということになっておりますが、一番左側の列の委員名のところは、前回に倣いまして、先生方のお名前は基本的には空欄にしております。先生方の出てくる順番も、いわゆる一番右側の列でソートしておりますのでランダムになっているかと思います。先生方のご自身の名前だけ書いているという、ちょっと手の凝ったことをやらせていただきました。これは実は前回、昨年の部会において、自分の意見がどれかわかるようにして、それでこの場の議論によって評価を変えることがあるので、そういったことに配慮するようにというご指示をいただいたものですから、今回そのようにさせていただいております。
 それから資料4が、これをもとにして取りまとめました業務実績の評価書(案)でございます。この評価書(案)につきましては、また、先ほどの評価結果につきましては、本日の委員会に先立ちまして、二度ほどメールで確認させていただきましたので、ポイントとなる事項について、資料3、資料4に沿ってご説明申し上げたいと思います。
 資料3でございますが、今申し上げましたとおりでございまして、基本的にはご自分の意見がどれかは峻別できるようにさせて加工させていただいておりますので、ディスカッションの結果、先生方のご意見、特にS、A、B、Cを変更する等々の必要が出た場合には、事務局にご指示していただけますようにお願い申し上げます。
 それから、資料4に沿って、評価書の案を申し上げたいと思います。基本的には先生方からお寄せいただきましたコメントを結びつけるような形で、評価書の案を構成しております。ただ、必ずしも先生方の意見で、全部同じ方向というものだけではございませんので、そうしたものにつきましては、大多数の方がおっしゃっている方向で取りまとめるような工夫をしております。
 まず、ポイントでございますけれども、この評価書(案)、最初に概評というところが出てございますけれども、評価結果の考え方、それから、理由、根拠等、こうしたものにかかる総括的な事項は、1ページの最後に、なお書きというものがございますが、この委員会全体としての評価結果は、各委員の評価結果の平均的レベルを原案として議論し、また、今後の一層の水準の向上を図る観点の考慮の上、意見を取りまとめることとした。また、評価基準は常に定めている評価基準のほか、以下の米印に記載した考え方により運用することとしたということで、書かせていただいております。こちらの米印云々の部分は、前回、7月の部会でご議論していただいたところでございまして、また、以前の平均的レベルを原案としてというのは、昨年のこの部会でご議論いただいた結果を踏襲したものでございます。
 したがいまして、本日お示しするのは、こういった形で原案を取りまとめておりますけれども、本日のディスカッションで、またこの評価結果を下げる等々、いろいろあれば、またそういった形で修正をしていただけたらというふうに思っております。
 それから、中身の文章でありますけれども、S、A、B、Cのところは、スクエアブランケットで囲っておりまして、大文字は、中央値となるとこういったものになるのかなといったものを書かせていただいておりまして、それから、個別のものに出てまいりますけれども、小文字で、例えばa9+b1とかそういった形で書いてございますが、これはaの方が9名、bの方が1名と、そういった意味になっております。これは資料3の総括表と整合する形で書かせていただいております。
 それから、本文中には、例によって適切にとか、そういった修飾語が出ておるわけでございますが、こうしたスクエアブランケットで囲みました評価の結果によっては、若干修正する必要があろうかと思います。
 それで1ページめくっていただきまして、2ページから総括的な評価結果を書かせていただいておりますけれども、2ページの真ん中辺から3ページの中ほどまで、結論の前までは、4ページ以降の事項別評価を簡潔に整理いただいたものという形になっております。以下、4ページからの事項別評価において、若干補足したいと思います。
 4ページの事項別評価でありますが、最初に1、国民に対して提供するサービス、その他の業務の質の向上に関する事項ということでございますが、ここの評価は、その最後の部分にスクエアブランケットで書いてありますが、Aということで原案をまとめています。
 環境研究に関する業務というところもAということになっております。
 この環境研究のところはずっと行きまして、環境研究の戦略的な推進、研究の構成等々あるわけでございますが、5ページの(2)研究の構成の[1]重点研究プログラムのところをごらんいただけたらと思いますが、この重点研究プログラムの最後の第3パラグラフ、なお、中核研究プロジェクトについては、20年度中に進捗状況や社会的要請の変化を踏まえた見直しを図ることとされているが、長期的視点も適切に考慮した上で検討する必要があると、こういった文章を加えております。このなお書きの部分は、実は先生方から直接的にコメントとしてお出しいただいたものではございませんけれども、前回の部会の議論を踏まえると、今年度にやることとなっております中核研究プロジェクトの見直しでありますけれども、こうした視点が必要なのかなということで、部会長とご相談申し上げて、こういった原案としております。
 それから、[2]基盤的な調査研究活動、[3]知的研究基盤の整備、(3)研究課題の評価・反映と、こうした形で続いておりますが、こうした部分については、基本的には先生方からお寄せいただいたコメントをつなげているという構成にしております。
 それから、6ページになりまして、2番から環境情報の収集・整理・提供に関する業務というところでございますけれども、こちらの構成としては、(1)(2)(3)となっておりますが、(1)の環境に関する総合的な情報の提供、こちらにおいては、基本的にはEICネットの事項について整理をしております。
 先生方からお寄せいただきました意見のほかに、EICネットについて、少し補足的な記載をした方がわかりやすかろうということで、最初の行政、研究機関、企業、NGO等の環境情報を幅広く案内するとともに、というところから始まるくだりでありますけれども、「環境情報のポータルサイトとして非常にすぐれた成果を上げてきたところである」までは、昨年までの先生方の評価等々踏まえて、原案という形で起こさせていただいております。
 それから、(2)については、環境研究・環境技術に関する情報の提供ということで、こちらはいわゆる環境技術情報ネットワークについての記載ということで整理をしております。先生方の評価はA4、B5、C1ということですので、中央値ということで、Bというような総合評価の原案にさせていただいております。
 それから、(3)が環境GISに関する記載ということで、ここでは取りまとめさせていただいております。
 それから、7ページでありますけれども、下の方から研究成果の積極的な発信と社会貢献の推進というところで、総合評価Aと取りまとめておりますが、(1)研究成果の提供と(2)研究成果の活用促進、(3)社会貢献の推進、8ページの一番下でありますけれども、(4)環境政策立案への貢献ということで取りまとめております。(3)までは基本的に先生方からお出しいただきましたコメントを結びつけております。(4)環境政策立案への貢献の最初の部分、8ページの一番下の行でありますけれども、本項の評価を「各種審議会等に委員として参加する職員の延べ人数」のみをもって行うことの妥当性について、18年度評価において疑問を呈したところであり、19年度評価に当たっては、あわせて環境政策立案への具体例も評価対象とすることとしたというのは、直接先生方からコメントをいただいたところではございませんが、前回の議論でもそういうふうにさせていただきたいということを申し上げまして、こういった形で整理をさせていただいております。
 こちらは基本的に先生方の評価、特に大きな割れ方はしておりませんで、いずれもAということで、総合評価もAという形でまとめさせていただいております。
 10ページから、業務運営の効率化に関する事項というものが始まりまして、ここの総合評価も10ページの3行目に書いてございますが、総合評価はAということにまとめさせていただいております。以下、1番の戦略的かつ機動的な組織の編成、2番の人材の効率的な活用、3番の財務の効率化、こちらは基本的に先生方の評価、特にそれほど大きな割れ方はせず、Aということになっております。
 3番の財務の効率化に関しまして、11ページ目でありますけれども、最後の部分に、「なお、以下の事項については問題はないものと考える」という部分がございますが、ここに五つのポツがございますが、こちらは特に先生方からコメントをいただいておりませんけれども、前回の部会でもご報告申し上げ、また、本日も宿題という形でご報告申し上げたところでございますが、こうした事項の点検について、政独委から求められているものですから、問題はないという形で、一応原案は取りまとめさせていただいております。何かご指摘があればまたよろしくお願いいたします。
 それから4番の効率的な施設運用、5番、情報技術等を活用した業務の効率化でございますが、こちらも総合評価Aでございますけれども、6番、業務における環境配慮、11ページの一番下ですが、ここが実は一番意見が大きく割れたところでございまして、SからCまで、非常にバラエティに富んだ評価になっております。中央値はAとBの中間ということになろうかと思いますが、ここは基本的に低目の評価ということで、総合評価Bということで原案をまとめております。
 具体的に申し上げますと、自然公園法に違反した事例があったということで、それがマイナス要因かなと思いますが、先生方のご指摘をお寄せいただきましたコメントを見ますと、いわゆる省エネルギー、それから、廃棄物の発生量、こうしたもので非常に大きく目標を上回ったというところが高評価という部分がございまして、相殺して、それほど低い評価にならなかったのかなというふうに私どもは受けとめております。そうしたことを12ページの文章につながるように構成したところでございます。
 それから、12ページの7番、業務運営の進行管理ということですが、これも先生方からのコメントを構成して結びつけたものでございますが、書かせていただいておりまして、Aということにさせていただいております。
 それから、13ページ目でありますが、3番を飛ばしまして、4番、その他業務運営に関する重要事項でありますが、総合評価A、それから、施設・整備に関する計画A、人事に関する計画Aということでまとめさせていただいておりますが、最後に人事に関する計画の最後のパラグラフ、職員の給与水準でございますが、これも政独委から点検するようにという指示がございますので書かせていただきましたが、こういった取りまとめ方でいいかどうかということもご確認いただけたらと思います。
 職員の給与水準については、研究系職員が100%を上回る水準となったが、国立環境研究所の定年制研究職員がラスパイレスの算定対象外である任期付き職員を経て採用されるという、特殊性や環境研究に関する業務では適切に成果を上げたこと等にかんがみると、適切な範囲内と考える。こういった整理をしております。
 以上をもとにしました総合評価は、1ページ目の最初に書かせていただいておりますが、Aという原案とさせていただいております。
 それから、何度もめくっていただいて恐縮なんですが、7ページの(3)環境の情報等に関する情報の提供というところで、実は環境GISについて、利用件数を目標とすることの妥当性、こういったものはいいのだろうかといったご意見を先生方から一部お寄せいただきました。そのことについて検討しなければいけないのかなと思いますが、こうした事項、それから、7ページの一番下、(1)におきましても、例えば、論文数、これは評価対象としておるわけでありますけれども、論文の数だけでいいのだろうかと。研究成果の質や影響、効果についても加味する必要があるのではないか。そういったご意見いただいたわけでございますけれども、こちらは国立環境研究所に対してこういうふうにすべきだというよりは、委員会としてどう考えるかということの整理が必要になってきますので、委員会として妥当性を検討する必要がある等々の記載振りとしておりますけれども、そうした書き方でいいか。こういったコメントの必要性ですとか、実現可能性についてまたご議論いただけたらと思っております。
 甚だ簡単ではございますが、資料3と4の説明を終わらせていただきます。

【高月部会長】 ありがとうございます。一気にご説明いただいたわけですけれども、これから、各委員さんの方から評価いただいたことも含めてご議論いただきたいと思います。
 二つに分けて議論をさせていただきたいと思います。最初の国民に対して提供するサービス、その業務向上に関する事項ということについて、それから後の業務運営の効率化に関する、あるいはその他の業務運営に関する事業事項のというところの二つに分けまして、少し議論させていただきたいと思います。
 最初の国民に対して提供するサービスの件についてのくだりについての評価で、今、原案は事務局から出していただいた部分がそうなっているんですが、このあたりについて、少しご議論を賜りたいと思います。
 Aとなっております。そのままになっているのは、全員がAとなっている評価でございます。分かれている部分につきましては、先ほど説明ありましたように、s1の、あるいはa9というふうな表現になっているということを踏まえながらご議論いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。何かご発言ございましたらお願いしたいと思いますが。
 特に分かれた点の評価について、少しご議論賜りましょうか。例えば、7ページの2の(2)の環境研究・環境技術に関する情報の提供のところが、原案ではBという形に評価させていただいていますけれども、これも少し評価の分かれたところでございますが、何かこれに関してご意見ございましたらお願いしたいと思います。

【佐和委員】 I-1(3)、5ページの上段ですね。

【高月部課長】 それは資料3ですね、今見ておられるのは。

【佐和委員】 はい。私だけが実はそこをBをつけているのですよね。ここに書いてあるとおりのあれなんですが、外部評価は重要だと。ところが委員の構成を見ると、随分の数の委員の名前が、20名ぐらいでしょうかね、並んでいるんですけれど、全部が日本人なんですよね。他の研究機関と比べると、若干それが奇異に感じると。実際、私自身の経験に照らしまして、京都の総合地球環境研究所の外部評価委員を何年間か務めたことがあるのですが、国内外の研究所で、ちょうど5名ずつ構成されているのですね。そうしますと、外国人が怒り出すんですね。とにかく日本人の点数が甘過ぎると。例えば、仮に5段階評価とすると、5と1があったりするわけですね。一体なんでそういうことが起こるんだというふうなことがあったりもして、外国人は非常に厳しいんですね。ですから、その辺で多少といいますか、余りたくさん入れると大変なことになると思いますので、若干名は入れておかれた方が外見上もいいのではないかなというふうに思いました。

【高月部会長】 これはちょっと後ほど、理事さんが戻られたときに、ちょっとまたコメントさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
 ほかに何か、この際、ご指摘いただけますでしょうか。

【松尾委員】 基本的なことで質問なのですが、この評価書のAが幾つとか、Sが幾つかとかというのは最後の報告書に残るのですか。それとも、ここだけの段階だから、この数字が残っているのか。それは最終的にはどうなるんでしょうか。

【立川環境研究技術室長】 最終的には一致した委員会としての結果を書きますので、Aが何票とかBが何票というのは残りません。

【松尾委員】 わかりました。だったら、それはそういうことでいいですね。実は、もう一つの機関にはSが幾つとかというのがなくて、こちらの方には出てきているので、そういう二つのところが違う格好のものが出るのはまずいかなというのが、まず第1点ですね。それを確かめたかった。

【立川環境研究技術室長】 今、申し上げたとおりで、Aが何人、Bが何人というのは出ません。本日の議論をしやすくするための事務局の勝手な工夫でございます。

【松尾委員】 わかりました。
 それから、もう一つよろしいですか。ちょっと全般的な話なのですが、大橋委員長から1月付で来てますね。これはいわゆる評価委員会に対する指摘事項だから、言われたようなことについて、今回はきちんと答えておかなくてはいけないというのが一つの課題ですね。それはさっきの補足説明の中で済んだというふうに思いますが、そういう意味では、これは一つずつに対してちゃんと対応できていますかね。

【立川環境研究技術室長】 そこの部分は、基本的に政独委からの指摘事項、1月付だったと思いますが、その指摘事項に対するもの、それからあと、昨年12月に閣議決定された独法の整理・合理化計画で、各府省の評価委員会でやってほしいと言われたこと、こうしたことに対応してほしいというご指摘が、ここにずらずら書いてあるわけでございますが、7月の部会で、そうした点をかなり意識して我々も説明申し上げましたし、きょうお示ししております報告書案についても、先生方から特段コメントをいただかなかった部分については、こう書いてしまってよろしいですかということでお諮りしておりますので、基本的には対応漏れはないというふうに考えております。

【松尾委員】 そうすると、環境政策立案への貢献を達成するための指標ということで、審議会というのは参加職員数だけではないのではないか。これはこちらが書いたことを、また向こうも書いてきたというふうに思うんだけども、最後の方に、適切な指標を設定させた上で、国民わかりやすい形で評価を行うべきであると、こういうコメントがあるのね。そうすると、この委員会としては、環境研に適切な指標を考えなさいということを言わなければいけなかったというか、その指標に応じているかというんだけども、それは評価委員会の宿題だと私は思うんですよ。何も環境研が自分で評価指標を考えるというよりは、もう少し社会的な、国民的なレベルで、どういうふうにそれを評価するのかということを考えるべきだというので、ことしの書き振りでいいと思うんですが、その辺は対応がとれていると思っていいのかしらね。その辺がちょっと気になる。保全機構についても同じような印象をちょっと持っているんですけどね、それはどうですか。

【立川環境研究技術室長】 具体的に申し上げますと、資料4の8ページから9ページにかけての書き振りなんでありますけれども、どうしてもそうした数値的な指標と言われてしまうと難しい部分がございまして、ここではそうした数値的な指標だけでなくて、あわせて環境政策立案への具体例も評価対象とすることとしたということで、前回の部会においてご議論賜ったということだと思っております。それに即して、事務方からもどんな具体例があるのかということをご紹介申し上げました。
 ただ、先生方からお寄せいただいたコメントを拝見させていただきますと、そうしたつらつらした単語として並べるだけじゃなくて、今後、国の立場からも、各種政策立案のどの部分にもう少し貢献したのかということで、もう少し具体的な報告がなされるべきであろうといったご意見があったものですから、そうした形でここのパーツはまとめさせていただいております。
 したがいまして、必ずしも政独委が数値目標としての改良を求めたものとは解しておりませんけれども、その数値目標プラス具体例ということで、一定の対応はさせていただいて、さらに先生方からは、もう少し具体的な説明もすべきだというご指摘をいただいたという形で、この報告書のパーツはまとめさせていただいているところでございます。

【小池委員】 9ページの書き方のところで質問があるのですけれども、あわせて具体的な例が、その下にいろいろな審議会の具体的な審議会の名前が列記してあるような気がするんですけれども、それが具体的な内容になるんでしょうか。それだったら、どの委員会に参加していると、審議会に参加しているということと同じことですよね。だから、ここで言っている具体的なというのは、参加しているのではなくて、そこでどういうことが議論されて、どういうところに環境研として寄与したかということが必要な気がするのですけれど。

【佐和委員】 各委員の評価の10ページごらんいただくと、Sというのがついていますが、実はこのSをつけたのは私なわけですね。なぜそうなのかというと、去年、つまり2007年というのは気候変動の年だったのですよね。京都議定書10周年で、アワー・コモン・フューチャー20周年、リオサミット15周年と。それで実際は安倍さんが5月24日に安倍イニシアチブを出して、世界全体で半減するとか、それから福田ビジョンが出るとか、それはもちろん今年になってからですが、それから、IPCCの報告書が出るとか、そういう非常に気候変動にとって記念すべき年だったわけですね。そういう意味では、国立環境研究所にとってみれば、絶好の年だったわけですよね。
 70%削減が可能であるというのは、私自身はあのレポート自体には余り賛成できない点も多いんですけれども、何はともあれ、ああいう報告書を出されて、それがやっぱり社会的に与えたインパクトが大きかったと思う。というのは、要するに世界全体で50%削減すると言ったときに、日本経団連のみならず、いわゆる専門家たちの間でも、大いにそれに対して疑義を呈する向きが少なくなかったわけですね。
 しかし、積み上げ計算で、それは十分可能であるということをお示しになっていって、そして、今年になってから福田ビジョンの中で、60ないし80%削減するということをおっしゃるようですね。同時にまた、それが洞爺湖サミットの議長総括の中にも、そういう文言が盛り込まれた。それは好意的に解釈すれば、国環研の計算された70%削減というのを60ないし80ということで、ちょうど50%前後というふうに解釈することができるわけですよね。そういう意味で絶好のチャンスだったし、それなりのといいますか、例年に比べれば、断然そういうチャンスを十分有効に活用されたと。そして政策的な影響というのですか、立案への貢献も十分あったというふうに私は解釈して、ここのところにSという大変高い評価を差し上げた次第です。

【立川環境研究技術室長】 今、環境政策立案への貢献のところで、小池先生、それから佐和先生からご意見賜ったところでありますけれども、佐和先生のご意見につきましては、そういった高い評価をいただいて大変ありがたいのでありますが、そうしたことを凝縮したのを9ページの、19年度においては気候変動問題に係る我が国の政策決定において、極めて大きく貢献したところであり云々という記載で、今回は取りまとめたところでございます。

【佐和委員】 その下の来年末の、これ13じゃないですか。

【立川環境研究技術室長】 これは15。それとあと、小池先生のご指摘、まさしくここに書いてある審議会の名前みたいなものを列記しただけでは、余り意味がないということだと思います。そういうこともありまして、ただ、その審議会において、具体的にどういった貢献があったのかというのは、環境研究所に言わせるというよりは、恐らく環境省の立場として、どういう部分が助かったんだということを取りまとめて、先生方に評価していただくべきなんだろうというふうに思いました。
 それで、この評価書自身は環境研に対しての、いわゆる通信簿でございますので、そこは少し間接的な言い回しになっておりますけど、国の立場からもということで、環境省さんよ、各種政策立案のどの部分に貢献していただいたのか、環境省の立場としてまとめて報告しなさいよというのを間接的な表現で、こういった表現で取りまとめさせていただいた次第でございます。

【三橋委員】 環境政策立案の貢献はSからBまで分かれて、このBは私が書いているんですけれども、確かにいろいろな形での貢献をしていると思うんですけれども、それを具体的に、環境研の成果が例えば福田ビジョンのこういうところに反映されていますとか、そういうのは具体的に書かないと、ちょっとわからないんじゃないかなという感じを非常に持つのですよ。

【松尾委員】 それは無理でしょう。審議会の形式ってそういうものじゃないと思う。それはここで議論すべきですね、本当はね。まさにそれが私は宿題だと思うのね。我々の方のね。あるいは本省も含めてかもしれませんけどね。個人の研究者のものが、その発言が審議会の結論にどういうふうに反映したかというのは、これは書けという方が、私は難しいというふうに思うんですけれどね。

【三橋委員】 だけど、そうすると何に貢献できているのかということは、どういう形で示すのですか。

【松尾委員】 それ自体がおかしいと思う。僕は、そういう意味で一番問題だと思っているのは、政独委から来ている適正な指標を設定させた上でという、この辺の書き方が、非常に私は研究というものに対する理解が足りないんじゃないかと、私はどちらかというとそういう点を言いたい立場です。
 それからもう一つ言うと、要するに環境研の仕事は、何も審議会に出ることではなくて、もっと基礎研究もやってもらわないと困るのね。そういう意味で、基礎研究がきちんとできているかどうかと、そういう研究先の成果のレベルを問うことも大事だし、欧文で出してもらわなくちゃ困るとかね。今後、日本のナショナルセンターであるならば、欧文の研究論文がもっと出なきゃいけないとか、そういうものと政策立案、機能的にはそういうものを持っているのでしょうけれども、二つの面が多分あって、幾つも仕事をやっておられるから、どこを注意して見るかによって重きが変わるわけですよ。IPCCのノーベル賞の話なんていうのは、もしかしたら過去の研究であって、平成19年度の成果は何かというときに、それはどちらに入るんだというと、もしかしたら昔の話になっちゃうかもしれないのね。ですけれども、それがずっと続けられてきているからよかったという、今でもそれが役に立つというか、生きているわけで。
 私は非常に性急な評価を求めるという姿勢が、何となく個人的には嫌なんだよね、実は。もう少しその辺のことを、環境研を評価する立場にいる我々としては、きちんとした指標を、逆に言うと政独委だか大橋委員会に対して、きちんと示さないといけないのではないかというのが私の基本的な立場であって。一応、私は評価委員会の委員長ということになって、私あてにこの文書は出てきているので、そういう意味で、あえてここで議論したいと思ったし、前回の7月のときか何かのときに、一遍議論しておけばよかったんだけども、帰ってから、もう一遍この対応をどうするかなと考えたときに、今のようなところがポイントというか、我々としては少し考えなきゃいけないのではないかと思って、個人的なコメントにはそれを入れたんですよね。
 ですから今回も、この評価委員会の宿題、あるいは環境省側の宿題として残してあるなら、私はいいと思うんだけれども、この大橋委員会が、どういうふうにその辺を理解してくれるのか、対応してくれるのかというのは非常に今後のポイントだし、かなりはっきりさせていかないと、言葉上の評価だけになっちゃって、本当に機能がそれでもって評価できるかというのは、非常に危ないと思っていて、審議会で、三橋先生が言われた意味で、審議会で各委員が何を言ったか、その言葉のどれが答申に入ったかということまで言い出したら、審議会に出ておられる方は、それを言って残さなきゃいけない。大体審議会で業界から来ておられる方は、議事録に残すために、必ずその業界の代表のことを言われるわけ。それは言ったという証拠は残るかもしれないけど、私はそれは絶対、審議会の答申にとってプラスになるかどうかわからないという気もしていて、この辺、非常に私は日本の社会での評価の内容が上すべりになってることに対して非常に危機感を持っていて、ちょっと申し上げたいわけです。

【三橋委員】 ご趣旨はわかったけど、この項目は環境政策立案への貢献ということを評価せよと言っているのですよ。私は、審議会に国環研の研究者が出て、発言したものがどういう形でということを、すべて具体的に書くというんじゃなくて、例えば、最終報告書みたいなものができた場合には、こういうところに国環研の研究の成果が反映されていますと。あるいは政策立案の部分に、こういう点に影響を与えているんじゃないかとか、そういうようなことも書かなければ、環境政策立案への貢献という質問に対して答えていないと思いますよ。それだったら、この項目をとってしまうというのならいいですけどね。それが私の意見なんですね。

【高月部会長】 いろいろご意見をいただきましたけれども、少し抽象的な表現にはなっているのですけど、松尾先生がおっしゃったように宿題という形になってしまうので、きょうこれをずっとやっていますと、ちょっとまとまりがつきませんので、もう一回、議論をさせていただくということで、取りまとめをさせていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

【松尾委員】 それ自体は構わないし、そういう意味では原案でよいと思うんだけど、私は基本的に今の世の中の風潮に対して、ある種の批判的な立場をとっているというか、そういうふうに思っているということです。

【高月部会長】 ご理解させていただきました。ありがとうございました。

【三橋委員】 私も、原案に特に反対ということではありません。

【高月部会長】 ただ、こういうご意見があったということは、少し議事録等にもとどめていただきたいと思いますし、また、環境研の理事にも、そのことを伝えたいと思っております。貴重なご意見ありがとうございました。
 それでは、ちょっと時間の関係もあって、大変恐縮ですが、最初の国民に対するサービスの部門の評価について、ほか何かご指摘ございますでしょうか。

(なし)

【高月部会長】 特にないようでしたら、次の業務の運営の効率化に関する部分での評価について、またご意見を賜りたいと思います。特に評価の分かれているような、環境配慮の値について、ご意見もいただければと思いますが、よろしくお願いします。何かご意見ございますでしょうか。
 座長が言ってはよくないのかもしれませんが、この環境配慮の部分でかなり評価の分かれたところはこの法令の遵守というところで、各委員さんの評価、意見が分かれたかと思うんですけれども、こういう部分というのは、環境配慮の部分で評価すべきものなのかどうか、その辺がちょっと私どもコメントを書かせていただいたところなんですけれども、法令の遵守を環境配慮のところで、たまたま今回は以前のところでかかわったものですから、そのまま評価しているんですが、本来的にはコンプライアンスというところは別項目的で評価すべきかもしれないなという気がしたのですが、各委員さん、いかがでしょうか。

【西間委員】 確かに座長の言われるように、これをここの評価の大きなものにするのは若干問題があるかもしれません。しかし、現実的にここに入っているわけですから、そこでペナルティーがあるので、これはやはり評価を落とさざるを得ないと。ほかの方はよくても、ここはやっぱり落とさざるを得ないというところだと思います。だから、この程度のばらつきだから、いいんじゃないでしょうか。

【高月部会長】 というご意見ですけど。本当の平均値をとれば、BとAの間になっちゃうんですけれども、Bという評価で、この評価委員会は行かせていただいてよろしゅうございますでしょうか。

(はい)

【高月部会長】 ありがとうございます。それでは、ここは原案どおりでまとめさせていただきます。
 ほかは、いかがでしょうか。あとは、それほどひどく分かれてはいなかったと思うんですけれども。

【小池委員】 13ページの人事に関する計画のところ、ラスパイレスの話ですけれども、これは研究所の場合、今ほとんどが任期付き職員を経て採用されていると思うんですけれども、この環境研だけが非常に特殊であるというふうに言ってよろしいんですかね。

【柴垣国環研総務部長】 総務省に、きょう参考でつけてましたけれども、ラスパイレスの理由づけとしては、任期付きの部分、若い人になる部分ですから、その部分がラスパイレスから外れているということも、挙がっている理由ではないかというふうには思っております。

【佐和委員】 さっき対比例として出した京都の総合地球環境研究所では、全員6年の任期をつけているのですね。それは文部省がそうしろと言うから、しているわけですね。
 ところが、例えば四十幾つの人に、6年の任期で来てくださいと言っても、いい人が全く来ないんですよね。今度は逆に、6年計画で最初1年間、いわば準備期間があって、大プロジェクトを立案して、それに対して、さっき申し上げた外部評価委員会が点数をつけるんですよね。そして、それに合格すれば、1件につき1億円ぐらいの研究費がおりる。ですから5年間の研究期間があるわけですけれど、次の就職が気になりますね。3年ぐらいで投げ出して出ていくとか、むちゃくちゃなのですよね。
 ですから、アメリカのように、要するにPh.Dをとった後、5年間、すべての大学がアシスタント・プロフェッサーとして任期制を設けていると。そして例外的にしか、その大学の中では昇任させないというふうになっていて、初めて任期制は機能するんですよね。そうしないと落ちついてゆっくり研究もできないし、いい人材も集まらないと思うんですよね。だから任期制というのは、大学に関しても任期制を採用するところが増えているようですけれど、Ph.D、研究員も含めて、非常に今、いい研究者が育っているかという観点からすれば、非常にいびつな制度が導入されて、悪影響こそあれ、というような感じがいたします。

【小池委員】 ちょっと私、この任期付き職員というのは、正式の職員なんだけれども、任期をつけている職という意味ですね。

【柴垣国環研総務部長】 はい。

【小池委員】 この給与水準には任期付職員は入っていないのですか。

【柴垣国環研総務部長】 このラスパイレスの計算の対象外になっております。

【小池委員】 入れていないんですね。そうすると、かなり最初の年齢が上がるわけですね。わかりました。それだったら多分そうなるんですね。

【高月部会長】 よろしゅうございますでしょうか。佐和先生のご意見は、ちょっと一般論ではないということで、お願いしたいと思います。ありがとうございました。
 ほかに何か、この際、ご意見はございますでしょうか。

(なし)

【高月部会長】 特にご発言もないようですので、この項目についても、いろいろご意見いただきましたけれども、原案どおりで進めさせていただきたいと思います。
 そして、総合的なところも、一応書かせていただいたような形で進めさせていただくこととしまして、あと何か、特別説明がある場合にはまた事務局にお願いすることにしまして、とりあえずは、ここでいただきました成果を次のあれに反映させていきたいというふうに思っております。
 どういたしましょう。手続的には事務局の方から総務省の方へこれを出していただくという形になるかと思うんですが、それでよろしいでしょうかね、事務的には。

【高木委員】 この概評のところで、非常に気になるところが1カ所ありまして、ワーディングの話なんですけれども、1ページの一番下から次のページにかけてのワーディングなんですが、これはどなたかのご意見を踏まえて、このような取りまとめになっておられるようなんですが、私も各委員の意見を見て、この最後の総合評価のところのどなたかのご意見だなというふうに理解したんですが、どなたかの委員のおっしゃっている趣旨と、ここで書かれているところとは、必ずしも合致していないんではないかというふうに、私、まず感じますのと。
 それから、こういった委員会の文章としまして、ここの最後のところは、余り合わないのではないかなと。特に、引き続き工夫してまいりたいというくだりのところは、ワーディングとしては非常に整合性がないのではないかなというふうに感じましたものですので、ちょっと1点申し上げたておきたいと思うんです。

【高月部会長】 どこの部分が。

【高木委員】 1ページ目、研究機関としての役割をどのように国民に見えるようにするか。これは決して派手なパフォーマンスを求めるものではないが、引き続き工夫してまいりたいと。工夫してまいるのは研究所の話であってですね。
 総合評価でお書きになられた方のやつ、私の理解では、研究評価そのものについて、評価方法そのものを、この評価委員会でもいろいろ提言していっていいのではないかという話というふうに、私などは受けとめられるのですけれども。この概要のところの文章は、評価書の評価について書かれているような文章に、私などは理解してしまうので、ちょっと文意が違うのではないかなというのと、文言としていかがなのかなと思いましたものですので。

【松尾委員】 そうね。ここは、最後は特におかしいかもしれませんね。「なお」から下は要らないんじゃないですか。

【立川環境研究技術室長】 いろいろまとめ方でまずい点があって、大変申しわけございません。
 1ページの今、高木先生からご指摘いただいたのは、最後の行、研究機関としての役割をどのように国民に見えるようにするかというところから、2ページのボックスの上までのパーツだと思いますけれども、ここ基本的には、業績評価としてどういうふうに考えていくかという趣旨で、私は起こしたつもりではありますけれども、確かに文章的に誤解を招き、何について書いているのかよく見えないような表現になっているのは、ご指摘の部分、そうだと思います。ちょっと宙に浮いているところもありますので、お寄せいただいた方のご了解がいただければ、ここのパーツはとりあえず削除させていただいたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。

【佐和委員】 この文章だけですね。

【立川環境研究技術室長】 はい。ここの部分だけです。研究機関としての役割を云々からです。

【高月部会長】 いかがでしょうか。1ページの下の研究機関としての役割というくだりから、次のページにかけての行を削除するということでよろしいでしょうか。

(異議なし)

【高月部会長】 それでは、そういうことで、ここは対応させていただきたいと思います。ありがとうございました。
 ほか、ご指摘ございますでしょうか。よろしいでしょうか。まだちょっと文言上、おかしいところがあるかもしれませんが、もしご指摘がありましたら、また事務局と相談させていただいて、再整理させていただきたいと思います。
 ありがとうございました。
 それでは、ちょっと時間がオーバーしてしまいましたけれども、とりあえずは一区切りさせていただきましたので、ここで再び国環研の役員の方々に登場していただくということで、よろしゅうございますでしょうか。

(はい)

【高月部会長】 それでは済みませんが、3人の方お呼びしていただきたいと思います。

(役員入室)

【高月部会長】 今、国立環境研究所の役員の方来られましたので、今まで議論させていただきましたことを報告させていただきたいというふうに思います。
 慎重に審議させていただきまして、いろいろなご意見を賜りましたけれども、総合的に評価しまして、平成19年度の独立法人国立環境研究所の業務については、第2期の中期目標の達成に向けまして、一応適切に成果を上げていると判断しまして、総合評価はAということにさせていただきます。
 ただし、国立環境研究所に対する期待は非常に大きいものがありますので、研究の業務、情報の業務、そして業務運営の各般にわたりまして、一層のレベルアップが求められるようにお願いしたいと。積極的な検討、対応をされるように、よろしくお願いしたいというのが一つのあれです。
 具体的に、少し時間をとって議論させていただきました中で、少し議論が分かれましたところが、一つには、国立環境研究所の研究成果が、環境政策の立案に貢献しているかどうか、この辺がちょっと議論が分かれたところでございまして、確かに今回の洞爺湖サミットを中心とした、こういうものに非常に研究者の役割が大きかったという評価がある一方、もう一つは、実際にほかの部分に、研究成果がどういう形で政策立案に生かされたかという、その具体的な事例がこの状況ではまだ見えない。こういうご指摘もあったところで、要はそういう評価の仕方に問題があると。単に審議会に出る数だけで評価しないということはいいとしましても、それ以外のところで、余り縛りをかけて、基礎研究も含めた環境研究所の評価をするべきでないと、こういうご意見もありまして、いろいろちょっと意見が分かれまして、ここは宿題と、こういう形になったところでございますので、その辺ちょっと申し添えておきたいというふうに思います。
 あともう一つ、環境配慮の部分についての評価は、自然保護に関する法律の抵触する部分がありましたので、その部分は残念ながら、評価はBにせざるを得ないということになりました。
 また、研究成果の情報発信のところにつきましても、ネット上の不具合もあったということで、十分成果が出ていないと、こういう評価で、そこのところもBという評価になっております。そんなことで、総合的にはAなんですが、いろいろまだ検討すべき課題が残ったということで、今回の評価をまとめさせていただいたところでございます。また詳しくは、評価書のまとめをまた読んでいただけたら幸いかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上、ちょっと簡単ですけれども、議論させていただいた内容をつけさせていただきました。
 それでは、時間の関係もありますので、評価書の案についての議論はこれぐらいにさせていただきたいと思いますが、何か理事長さんの方からお話しございましたら、承りたいと思いますが。

【大塚国環研理事長】 どうもありがとうございました。高月部会長からお話がございました、自然公園法に違反したこと、そして、EICネットの後継につきまして、まだちょっとおくれているところがあるということについては、私どもも非常に危惧したところですが、全部手は打ちましたし、今後はそういう問題が起きないようにしていくつもりです。
 それと今、お話には出ませんでしたけれども、前回を含めまして、研究の進行状況につきましても、評点だけではなく、コメントをいただきました。私どもが今後、今、中期計画のちょうど真ん中ですけれども、さらに研究を進めていく上で有用なコメントをいただきましたので、それを大事にしながら、少しずつでも前進させていきたいと思っております。どうもありがとうございました。

【高月部会長】 それでは、少し時間が押しておりますけれども、次の議題でございます。平成19年度の独立法人の国立環境研究所の財務諸表の承認について、議論を移らせていただきたいと思います。環境大臣の承認に当たりまして、あらかじめ部会の意見を聞かなければならないということになっておりますので、前回の部会において、国環研の柴垣総務部長より説明、その追加資料を提出したということになっておりますけれども、財務諸表につきまして、特に意見がないということで取り扱ってよろしゅうございますでしょうか。特に各委員よろしゅうございますでしょうか。

(はい)

【高月部会長】 それでは、財務諸表の方につきましては、特に意見なしということで進めさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 それでは、次の議題であります。その他でありますけれども、事務局、あるいは国環研の方から何かございますでしょうか。

【立川環境研究技術室長】 基本的には、本日この第17回の部会をもちまして、19年度の業務実績評価は取りまとめさせていただけたらと思っております。
 総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会への提出期限は明日になっておるものですから、また明日、そういった形で提出をさせていただきたいと思います。また今般、いろいろ宿題をいただきました。そうしたことについても適切に対応して、また先生方にお諮りしたいと思います。
 それから、議事録でありますけれども、7月分と8月分、2回分ございますけれども、今月中というのはさすがに無理でありますが、実は昨年ちょっとおくれたものですから、9月中に先生方にお送りして、確認していただきたいと思いますので、何度も何度もいろいろ申しわけございませんが、どうかよろしくお願いいたします。

【高月部会長】 それでは、資料6の今後のスケジュールは、今のでよろしいですね。
 それでは、これで今日の議事は終了いたしましたので、お開きとさせていただきたいと思います。
 本日は本当にありがとうございました。

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