中央環境審議会自然環境部会 自然公園のあり方検討小委員会(第3回)議事要旨

開催日時

平成14年1月29日(火)10:00~11:40

開催場所

KKR東京「孔雀」の間

議題

 

「自然公園のあり方に関する中間答申」(案)について

議事経過

 
 「自然公園のあり方に関する中間答申」(案)について検討がなされ、一部修正のうえ、(案)は適当と認められた。
 なお、主要な発言は以下のとおりである。

委員長前回の話では、II章は全体について、III章はその中でも緊急的なものということであった。まずはII章について何かご意見はないか。
委員IVと関連するのだが、将来の環境省の管理体制について議論すべきではないか。レンジャーの人数は少ないし、体制や教育等について外から議論する必要がある。
委員長2月以降そういう議論をする。
委員II章1~6について、それぞれの項目の中で民間、土地所有者、NPO等との連携が重要。一つの項としてまとめてはどうか。もっと重要性を訴えては。
事務局II章1~6については、各項目と民間・NPO等との参画、連携がマトリックスの関係にある。現時点では整理が難しい。今後検討する上で整理をしていきたい。
委員II章4の、「管理」という言葉を「管理・運営」にして、全てにかかるようにすればいいのではないか。
事務局そのように修文する。
委員II章の4管理と運営は、全体にかかっているのではないかと思う。5,6にもかかると思うが、それがわかるような工夫が必要。
事務局関係団体や専門家との連携は必要なものであると考えている。連携やその他のことに関しては、今後の議論の中で十分ご審議いただきたいという趣旨。
委員長4を一番最後に持っていって、全体にかかっているという意味合いを出してはどうか。
委員II章の中には、「管理」という言葉がいくつかでてくるが、「管理・運営」で統一したらどうか。
事務局そのように修文する。
委員II章(2)1に、「国土における自然公園の役割の明確化」とあるが、欧米の公園と比較して今後何か変えていこうという考えは環境省にあるのか。
事務局II章(2)に示した基本認識と役割、機能の強化の方向で今後審議が進むものと考えている。
委員現在の自然公園の枠組みあるいは内容で将来とも自然公園を管理運営していくのか、あるいは原生自然環境保全地域のような、利用を考えない地域も公園内に作るとか、そういったことを考えて行くつもりはあるのかということをききたいのだが。
委員その話は次のステップで考えましょう。国立公園がサッカーのJ1で国定がJ2で、都道府県立がそれ以下という体制でいいのかどうかというようなことも議論する必要があると思うが、それらも含めて次のステップで考えましょう。
委員長2月以降の議論では、制約をつけずに議論いただきたい。
事務局機能の観点から公園区域の見直し、拡張等がでてくることは当然考えられる。
委員長では次は第III章に。
委員素案自体は変更はないか。
事務局変わっていない。III章の1,2,6で早急にとるべき措置とされるものが法改正にかかる。
委員早く改正し、管理をよくしていってほしい。改正には賛成。
委員5PのIII章2の[4]が消えた理由は何か。
事務局P4L14の、なお書きに移った。内容は変わらない。
委員移したことに何か意味はあるのか。意味合いが弱くなったとか。
事務局以前は、現行の法の順序にあわせて並べていたが、この部分は内容に応じて直した。
委員法では書けていないことを想定する必要がある。大きな発想の転換が必要。今まで、「法に書いていないから」という理由で、議論さえもされない分野があった。そういった意味でP4のL14は大きな項目としてもいいと思う。
委員長「法に規定が必要」という表現から、「仕組みも検討する必要」に弱まっているような感じがする。
事務局法改正項目としては同じであるが、むしろここに書くことによって重みを与えるというご指摘だと理解し、運用していきたい。
委員緊急に措置すべきこととして、土石・産廃の集積を規制するようだが、移入種や野猫の問題は今回入れないのか。
事務局そのような問題について原因が解明され、迅速に対応すべきこととなった際に、政令による規制事項として定める考え。移入種自体は大きな問題であり、検討段階にあるため、現時点で規定するというところまでは考えていない状況。 
委員ヤンバルクイナの脅威となっている野猫やマングースの問題は、抽象的な表現ですむような状況ではなくなっていると思う。
事務局移入種は全国的に大きな問題。現在環境省では別に検討会をつくって検討中。今年度中には何らかの方向性を示す。自然公園の地域内で対応すべき問題については、地域に応じて迅速に対応できるように政令事項として対応を考える。
委員III章2の表現について「生物多様性に関して」をとってしまった方が寄り大きな問題提起になるのではないか。
事務局ご指摘のとおり。
委員III章6には、堅い表現が多い。一般向けにもう少し直してはどうか。
委員「特別地域」の前に「自然公園内の」という文字をつけてはどうか。そちらの方が一般的。
事務局特に問題ないと思う。
委員P8L10(III章6は)なんかは、「実行あらしめるとともに、民間団体等の活動の活性化に資するため」という表現が固く、わかりにくいのでは。
事務局III章6は読みづらくはあるが、事業名称であるのでお認めいただきたい。
委員都道府県立公園内に利用調整地区をつくることは考えているのか。
事務局考えている。自治事務であるため特に都道府県に対し設置の指導はできないが、技術的な助言又は方針として示す。
委員III章4に「情報の収集・提供」というのがあるが、このことに関してはどうしようとしているのか教えて欲しい。
事務局法ではなく政令の中に公園事業として情報提供施設というものを位置づけ、公園事業として施設整備を進めていきたい。 
委員公園事業でないとできないのか。
事務局ビジターセンターで一般情報を出しているが、科学的な情報は出していない。総合的に情報提供できるようにしたい。
委員「情報・収集」の前に「自然環境の」とつけるように。住民や研究者に情報発信するだけでなく、連携をとってお互い持っている情報を活用していけばどうか。   
事務局連携は考えているが、今回はそういう施設を積極的に整備していくという意味で書いている。連携については今後も検討していく。
委員公園事業にはどんなものがあるか。
事務局参考資料3に一覧表がある。情報提供関係では、博物展示施設等がある。
委員III章4「気象に関するデータ」とあるが、気象庁との関係は。
事務局気象庁は人の生活場所の近くに観測点を設置している。日本気象協会からは「環境省で山間部の情報を観測してほしい。」という依頼がきている。双方向で情報交換し、精度の高い天気予報をし、それを山岳利用者の安全確保のために利用したい。  現在公園事業に決めているものの中では、博物展示施設があるが、観光者に対する情報提供を想定している。また植生復元施設や動物繁殖施設等もあるが、今後、生物多様性の観点から干潟の再生等も今後考えていきたい。そのためには「植物」や「動物」だけでは対応できない。こういったものをしっかりとするため、政令に指定している公園事業を変更したい、というのが今回の考え。公園事業にして公園利用者にとって必要なものと位置づければ、公共事業として整備できる。
委員データの整備は金と時間がかかる。管理も大変。公園内のデータとしては、大学の試験地のものや電力会社のものもあるので、そういったデータの活用・利用も検討して欲しい。
委員私はデータを収集もし利用もしているが、現在データが不足している。自然公園内のデータはあれば大変重要なものになる。観測点は設置に金がかかるが、管理費はあまり要らない。アメリカでは公園毎に動物のリスト等が売られている。日本の公園もデータをビジターに提供して欲しい。公園毎に地質や生物についてデータをまとめ、地図にし、一般向けにして情報発信して欲しい。環境教育にもなり、それが生物多様性にもつながる。単なる情報施設でなく、そのようなことができる予算獲得を。
委員P6の4の題、「情報の収集・提供」に「自然環境」をつけてはどうか。
委員P6L18「特に」の後ろに「公園内の生物相」をつけてはどうか。
事務局内容が明確になるよう検討する。
委員P6L20に「現状では行われていない」とあるが本当か。L19に水位・水量について記述があるが、酸性雨などの問題もあり、土壌を入れたらどうか。水質については含んでいないのか。また、利用の中に安全という言葉がないが。 
事務局検討する。
委員具体的には、「水質」のあとに「土壌」を、「現状では」の後に「必ずしも十分」を、「自然との体験」の前に「安全の確保や」を入れてはどうか。
委員P6の4には、自然環境のデータについては記述があるが、利用者数や利用状況のデータも重要。「適切な利用者数及び利用状況を把握するための情報収集」を加えてはどうか。
委員今のお話を追加するとすれば、環境教育等のこと等も書きたくなってくる。これらの問題は第II章の方で次の議論とするのではないか。
事務局最初は科学的な情報に関してを考えていた。いろんなデータが必要・重要だが、ここでは観測装置や情報発信といったものを想定し、自然科学的な情報の収集を重視したので利用などのデータは入れていない。  
委員長5.「利用施設のあり方と整備の推進」をここで挙げているのは、法律改正というよりは予算措置の問題か。
事務局1つは予算、もう一つは取扱方針などの明確化という要素を考えている。
委員宿題が多すぎると思うが、事務当局としての今後の決意を伺いたい。
事務局III「緊急に対応すべき課題」ということで大きく6つ挙げているが、すべて重要なものと認識している。答申を受けた後一生懸命すすめていく。
委員先ほど委員が言った利用の話は1にいれたらどうか。また1~6の順序はこれでよいか。
事務局順序については一回目の小委員会で示した課題のリストにあわせている。
委員長昼食の間に必要な修正を加えて、部会にこの小委員会の中間答申(案)を報告したいと思うがよろしいか。
委員一同異議なし。
委員IVについて当局に聞きたい。委員会をつくって今後検討していくのか。その場合、幅の広い視野で自然というものを考える上で、安達さんのような芸術家の方などの意見をとれるような体制を組むことを要望する。    
委員今後委員会は続くか。
事務局今後ともこの会を続け検討していく。
 
(ページと行は、資料「自然公園のあり方に関する中間答申(案)見え消しバージョン」においてのもの。)
 

問い合わせ先

環境省自然環境局国立公園課 (代表03―3581―3351)

  課長 田部(内線6440)
  自然公園法改正準備室 渋谷(内線6445)

資料の公開について)

中央環境審議会自然環境部会自然公園のあり方検討小委員会での資料は、請求があれば公開する。
ページ先頭へ