中央環境審議会自然環境部会 自然公園小委員会議事要旨 (第26回)

開催日時

平成25年7月3日(水)16:00~17:30

開催場所

法曹会館 寿の間

議題

 
  1. (1)国立公園の公園事業の決定及び変更について(諮問)
  2. (2)生態系維持回復事業計画の実施状況について(報告)

議事経過

諮問事項すべてについて審議がなされ、それぞれ適当であるとの結論に至った。
なお、主要な発言は以下のとおりである。

(1)国立公園の公園事業の決定及び変更について(諮問)

稚咲内海岸自然再生施設の変更について
委員:
トドマツの立枯れや湖沼の水位の低下の原因は自然再生専門家会議では、はっきりしないという説明だったはず。原因がはっきりしない中で、堆雪柵を設置するとのことだが、本当に有効なのか。原因の再確認が必要なのではないか。
事務局:
稚咲内自然再生施設について、試行を重ねながら行うものであり、今後の自然再生協議会において経過を確認していくようにしていきたい。今回は事業規模の変更であり、従前からの事業としてすでに堆雪柵が設置されているところもある。それらの結果も踏まえて、事業執行予定者である林野庁と協議しながら、事業を進めてまいる所存である。

委員:
既に設置されている堆雪柵があるとのことだったが、事業化していない調査のための柵を設置することが出来るのか。
事務局:
当該案件は既に事業決定されており、既設の柵は、現行のその範囲内で環境省が設置したものである。

委員:
どのくらいのレベルの維持管理行為又は施設の更新が事業として認められるのか。また、事業決定の前提としての調査は事業の中に入っているのか。
事務局:
「事業」について全般的に説明させていただくと、国立公園の特別地域内で何か自然環境に手を加えようとする場合、基本的には環境省に対して何らかの手続きをとっていただく必要があり、大きく分けると「許認可」と「事業」の2種類になる。「許認可」は単発の判断であり、その行為自体が自然環境に著しい影響を与えるか否かという観点で、法令で定められている基準に照らして個別に判断するものであるのに対し、「事業」は公園計画決定に基づいて事業決定し、事業者がその事業を執行する形で、それぞれの施設の目的に沿って、継続的に関与していこうとするもの。
三段山線道路(歩道)について
委員:
歩道を新たに整備するということか。
事務局:
既存の歩道を事業決定し、上富良野町が管理者となって維持するものであり、事業決定に伴い新たな整備は発生しないが、今後、環境省としては現地事務所の巡視において、老朽化した標識の付け替え指示など、歩道の適正な管理を促していきたい。

委員:
歩道の維持管理の方法について説明願いたい。
事務局:
歩道全般の管理の方針については、管理者が適宜巡視を行うが、特に春先や台風の後など、転石や崩壊などがないか確認し、そういった状況が認められた時は、注意喚起のサインの設置、通行止めの措置等をとる。
羅臼温泉宿舎について
委員:
規模を縮小した跡地を再利用する方針はあるのか。また、宿舎の縮小に伴い、環境省として対応することはあるのか。そして、万一、入込客が増えた場合、新たに宿舎を作ることが出来るのか。
事務局:
羅臼宿舎について、規模を縮小した跡地の今後の利用については、具体的な計画はない。平成24年度に宿舎の規模の縮小を視野に入れた管理計画の改定を行っており、実態に即した利用を推進してまいりたい。また、最大宿泊者数には余裕をもたせており、今後入込客が増えた場合にも、ある程度は対応できるような規模を設定している。
磐梯朝日国立公園の歩道2路線について
委員:
整備内容を詳しく説明して欲しい。
事務局:
歩道2路線の具体的な整備については、老朽化した橋や道標の再整備、洗掘された箇所については粗朶や石組を用いて階段工を施し、雨水の流れをしっかりコントロールできる工法を採用する。
銀嶺水避難小屋について
委員:
トイレの処理方法はどのようなものか。
事務局:
処理方法にはおがくずのバイオトイレを導入している。
姫島の車道事業について
委員:
フェリーで島へ行けるなど、車道を有効に利用する下地は整っているか。
事務局:
姫島の車道事業に係る利用形態について、国東半島からフェリーが運航されており、車での来島が可能であるほか、レンタサイクルの利用も推進していて、観光客がセルフガイドのパンフレットで島内巡りを楽しめるような取組も進められている。
ニシ浜園地について
委員:
事業決定に至った目的を教えてほしい。
事務局:
ニシ浜園地については、公園事業化されることで環境省の監督権限下に置かれるようになり、不適切な利用については現場の保護官から適宜指導できるようになることが重要。
歩道の整備、管理について(全般)
委員:
歩道の事業決定に際して、利用者数の説明があったものとないものがあったが、ないものについて利用者数の想定はどうなっているか。
事務局:
歩道の利用者数については、こちらで把握できているものについてのみ記載している。

委員:
歩道の適切な維持管理について、管理者不在の路線の直轄整備或いは管理者を決めるということであるが、具体的にどのように管理を行っていくか。
事務局:
今回の場合、管理者不在だった歩道の管理については、今後、自治体が管理者となってしっかり事業執行していくことで、標識等の再整備や歩道の笹刈りなど適切に維持管理されていく。また、パンフレット等にも掲載し、これらのルートを紹介して利用を促進する。

5.問い合わせ先

環境省自然環境局国立公園課(代表03-5521-8278)

課長
鳥居 敏男(内線6440)
課長補佐
長田  啓(内線6650)
事業係長
速水 香奈(内線6692)
ページ先頭へ