中央環境審議会自然環境部会(第5回)議事要旨

    開催日時

    平成14年1月29日(火)13:30~14:30

    開催場所

    KKR東京(「孔雀」の間)

    議題

    「自然公園のあり方に関する中間答申」(案)について

     

    議事

     自然環境部会自然公園のあり方検討小委員会から検討結果が報告され、議論の後「自然公園のあり方に関する中間答申」(案)は適当と認められた。

    なお、主要な発言は以下のとおりである。

    委員公園内の大学研究所で4年過ごしたことがある。そのとき管理官とよく話をした。その話の中で「管理官が少ない」ということが何度も出たが、そういうことはどこに位置づけられているのか。
    事務局そのことは環境省も認識しており、小委員会でも話がなされた。P2L7の2の中の、「保護及び保全方策に関するもの」の中で、今後引き続き検討すべきこととされた。
    委員それはとても大事な問題だが、少し弱いような気がする。はっきり書いてはどうか。
    事務局他にもたくさん重要なことがあり、その中の1つであるので今回このような書き方になっているが、重要性は認識している。
    委員長小委員会でも同意見が出た。2月以降しっかり審議を行っていく予定。
    委員この答申内容をホームページで公開する場合は、用例集のような言葉の説明を付けて欲しい。
    委員具体的にはどこかわからないところがあるか。
    委員「自然公園」という言葉にしても国立公園との違いについて、一般人は明確ではない。こういう場で使い慣れている用語でも、外部の者にとってはわからないことがたくさんある。
    事務局専門用語的なものになりがちであるが、日頃からパンフレット等でも説明をしているので、今回用例集をつくることまでは考えていない。
    委員情報が間違いなく伝わるためには、毎回丁寧に説明する必要があると思う。
    事務局参考解説を一部入れることを検討したい。
    委員II章3に「自然と調和した自然公園内のデザイン、工法のあり方」とあるが、山岳トイレ等も考えているか。
    事務局登山道、トイレの不十分さが原因で周辺の自然環境に影響を及ぼしている。これについて早急に対応するため、技術的な指針をつくり、トイレの補助等の助成措置を行うこととしている。
    委員景観形成については、許認可の規制だけでなく誘導も大事。現在の建築物の形態や色の審査の仕方について、外部の専門家の意見もとり入れる審査会をつくってはどうか。山岳トイレについてもデザインは重要。設計者の選定システムにまで踏み込んだ議論を期待する。
    委員長ご指摘は重要な問題だろうと思う。議論いただくときに考えてもらいたい。
    委員次に重要な課題については、いつ頃までに結論を出すつもりなのか。IVについて説明を。
    事務局課題が多く、事務局としては一年程度を目標に精力的、重点的にやっていきたい。
    委員今回はIII章に関する事項について法改正し、II章に挙げた事項についても必要があれば改正するということなのか。
    事務局今回緊急的な課題について重点的に行った。今後の検討の中で必要があれば、制度的な改正も検討することになる。
    委員今後の手順は。
    事務局今回の中間答申に関する法改正は、この国会でご審議をいただき、成立させたいと考えている。
    部会長いろいろなご質問、ご意見をいただいたが、異議がなければ本案を適当と認めることとしたいと思うがいかがか。
    委員異議なし。
    部会長それでは原案のとおり答申することとする。


    問い合わせ先

    環境省自然環境局国立公園課 (代表03―3581―3351)
      課長         田部(内線6440)
      自然公園法改正準備室 渋谷(内線6445)

    資料の公開について

    *中央環境審議会自然環境部会での資料は、請求があれば公開する。