中央環境審議会自然環境部(第3回)議事要旨

開催日時

平成13年12月10日(月)17:00~18:00

開催場所

環境省第1会議室(千代田区霞ヶ関1-2-2 合同庁舎第5号館22階)

議題

  1. (1)諮問案件(自然公園の今後のあり方について)について
  2. (2)自然公園のあり方検討小委員会の設置について
  3. (3)検討の進め方について

議事経過

 自然公園のあり方検討委員会の設置が決定された。自然公園のあり方検討の進め方等について事務局が資料に基づき説明を行い了解を得た。委員からの主な質問・意見等は以下のとおり。

今回検討事項は、新生物多様性国家戦略への対応のみならず、自然公園のあり方全体ということでよいか。
よい。
公園事業の民間事業者にNPOは含まれるのか。
NPOも事業執行を行うことは可能だが、現在のところ行っていない。今後、NPOが公園事業を行う可能性は十分ある。
風景保護に加えて、生態系保全の役割をすべての自然公園地域に求めるのはいかがか。従来、自然公園は優れた風景地として指定されてきた。自然公園の目的として新たに生態系保全を加えるとそれにそぐわない自然公園地域もでてくる。
自然公園等事業関係予算とは、ハード事業予算のみか、ソフト事業予算も含むものか。 管理費の措置はとられるのか。
自然公園等事業関係予算のほとんどが施設整備予算であるが、一部、管理費を含んでいる。今後は、自然再生事業等の整備も実施していく考えであり、管理費等ソフト面での予算も拡大していきたい。
特別保護地域についてだけでも営造物公園とすることはできないのか。
ほとんどが林野庁所管地ということもあり、公園専用というわけにはいかないところがある。
特別保護地区はよく保護されていると思うが、特別地域をどう管理していくかが問題。
すべての地域において、施設を作るというのではなく、場合によっては、施設をつくらず、レンジャーなどが案内等を行うことで対応するなど、どこまで施設を整備するか線引きが必要。
種の多様性の確保と管理に関する研究を行ったが、すべての地域で必ずしも(人為的な)管理が必要というわけではない。
国民のレンジャーに対する期待は高く、今後生態系保全等を考える上でもレンジャーにはさらに豊富な経験・知識等が必要であり、そのことに対する制度等も検討して頂きたい。