中央環境審議会水環境部会 陸域環境基準専門委員会(第2回)議事録

日時

平成19年12月11日開催

議事次第

 
  1. 開会
  2. 議事
    (1) 前回指摘事項について
    (2) 検討対象水域における環境基準類型見直し案について
    (3) その他
     
  3. 閉会

配布資料

 資料1  中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会 委員名簿
 資料2  陸域環境基準専門委員会(第1回)議事録案(委員限り)
 資料3  前回指摘事項について
 資料4  検討対象水域の水質予測結果について
 資料5  専門委員会報告(案)
 資料6  今後のスケジュールについて
 参考資料1  検討対象水域の概要(河川類型見直し水域)

中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会名簿

委員長 岡田 光正 広島大学大学院工学研究科教授
専門委員 天野 邦彦 独立行政法人土木研究所上席研究員
専門委員 井上 隆信 豊橋技術科学大学建設工学系教授
専門委員 小倉 久子 千葉県環境研究センター水質地質部 水質環境研究室長
専門委員 尾崎 保夫 秋田県立大学生物資源科学部生物環境科学科教授
専門委員 風間 ふたば 山梨大学大学院医学工学総合研究部准教授
専門委員 木幡 邦男 独立行政法人国立環境研究所水土壌圏環境研究領域長
専門委員 田尾 博明 独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門副部門長
専門委員 長岡  裕 武蔵工業大学工学部都市工学科教授
専門委員 花里 孝幸 信州大学山岳科学総合研究所山地水域環境保全学部門長
専門委員 藤木  修 国土交通省 国土技術政策総合研究所下水道研究部長
専門委員 古米 弘明 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授

議事録

 午後 1時00分開会

辻原課長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第2回陸域環境基準専門委員会を開会いたします。
 本日は、委員12名中、12名全員の先生のご出席が予定されております。ただいまのところ、11名のご出席をいただいております。長岡先生につきましては30分ほど遅れるとのご連絡をいただいております。
 議事に先立ちまして、前回ご欠席の先生、5~6名いらっしゃいましたので、今回初めてということで、一言簡単にごあいさつのほうを、木幡先生のほうから時計回りでお願いいたします。

木幡委員 国立環境研究所の木幡と申します。水土壌環境をやっております。よろしくお願いいたします。

花里委員 信州大の花里です。諏訪湖を中心に、湖の生態系と水質の関係についてやっております。よろしくお願いします。

古米委員 東京大学の古米です。よろしくお願いいたします。

井上委員 豊橋技術科学大学の井上と申します。よろしくお願いいたします。

風間委員 山梨大学の風間と申します。よろしくお願いいたします。専門は、水質、それから水処理等ですけれども、最近は山梨県内を中心に、また河川とか地下水とか、そういったものの調査に力を入れているところです。どうぞよろしくお願いいたします。

辻原課長補佐 どうもありがとうございました。
 また、前回から本日までの間に、事務局のほうに異動がございましたので、ご報告させていただきます。
 水環境課長が前任の望月から河﨑に代わりました。それでは、水環境課長にごあいさつをお願いしたいと思います。

河﨑課長 ただいまご紹介がございました、水環境課長の河﨑でございます。10月16日付で代わってまいりました。望月前課長同様に、よろしくご指導賜りたいと思います。
 また、先生方におかれましては、大変お忙しい中お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。また、平素より、私ども水環境行政の推進につきまして、何かとご支援、ご尽力を賜っておりまして、本席を借りまして、厚く御礼申し上げたいと思います。
 さて、この陸域類型指定専門委員会でございますが、河川や湖沼における水道や漁業などの利水目的に応じて類型化された水質基準のいずれを当てはめるべきかということをご審議いただく委員会となってございます。環境省といたしましては、平成13年9月25日に中央環境審議会に水質汚濁にかかる生活環境項目の保全に関する水域類型の指定の見直しについて諮問を行い、これまでに、翌年でございます平成14年5月、それから平成15年2月に、2回にわたり、見直し指定に関する答申をいただいてきたところでございます。
 しかしながら、前回までの答申段階で十分な情報が入手できなかった水域や、それに関する情報収集を行っている間に、また新たに見直しするべき要件をそろえた水域が出てきておりまして、今回は、これらの水域に対する類型の見直しをご審議いただきたいというふうに考えてございます。前回は第1回目の会議ということもございましたので、環境基準水域類型指定の考え方及び見直しの方針等について、事務局からご説明したところでございますが、本日は、この方針と検討対象水域の水質予測結果を踏まえて、具体的な類型指定案について事務局のほうで資料を準備しておりますので、今後の検討方針も含め、忌憚のないご意見をちょうだいできればというふうに考えてございます。
 本日はよろしくお願い申し上げたいと思います。

辻原課長補佐 続きまして、お手元の配布資料についてご確認いただきたいと思います。
 議事次第をごらんいただきたいと思います。配布資料につきましては、本日資料1から資料7、それと参考資料といたしまして関係法令等のコピーをお配りしております。もし不足等ございましたら、説明に従いまして随時事務局のほうまでお申し付けください。
 それでは、以後の進行につきましては、岡田委員長にお願いいたします。

岡田委員長 それでは、早速始めたいと思います。
 その前に、まず、本日ご多忙の中、委員全員、長岡先生はちょっと遅れられていますが、委員全員ご出席ということで、本当にありがとうございます。
 それでは、早速議事に入りたいと思いますが、その前に、資料2をごらんください。これが、前回の議事録の案でございます。本資料は事務局で修正した後に、委員の先生方にご確認いただいた資料でございます。この場で前回の議事録ということにさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。万が一、どうしてもということがあったら、また事務局にご連絡いただければと思います。
 それでは、本議事録を前回の議事録といたしますので、事務局のほうから公開の手続をお願いしたいと思います。万が一の場合は、今日中ですね。そうしないと、後の手続に差し支えますので、万が一の場合には、今日中にご連絡いただければありがたいと思います。
 それでは、早速議事を進めさせていただきます。
 最初の議事が、前回の指摘事項ということになります。前回に続いて、今回は第2回ということになります。前回ご指摘いただいた事項につきまして、事務局で資料を準備しておりますので、そのご説明のほうをお願いいたします。

辻原課長補佐 まず、先ほどの資料のご紹介で、ちょっと間違ったところを見ておりまして、本日の資料は、資料1から6まででございます。訂正しておきます。
 まず初めに、資料3をごらんいただきたいと思います。前回の指摘事項についてということでございます。前回の委員会につきましては、今回第2回ということになりまして、先ほど課長からのごあいさつもありましたけれども、考え方ですね。類型指定の考え方についてお示しをし、それから今回の検討対象の河川、湖沼について、概要の説明を行ったということでございます。
 その中でいくつかご指摘をいただいておりまして、それについて資料3のほうにまとめております。
 まず1つ目でございますけれども、湖沼の中に、燐及び窒素のデータで古いものがある。新しいデータを示すことは可能かということでございます。これにつきましては、須田貝ダム貯水池にかかる水質データ、これは平成15年度以降、燐、窒素の測定を行っていないと。これは東京電力からのヒアリングでございますけれども、ということでございまして、平成14年度までのデータを使用しているということでございます。
 その他の湖沼にかかる水質データにつきましては、後ほど資料4のほうをご確認いただきたいと思います。
 次に、暫定基準の設定理由を示してほしいというご質問でございます。このような暫定目標を設定した水域での目標値の、まず導出方法でございますけれども、将来の水質予測結果を踏まえて、暫定目標値を設定しております。この辺につきましては、本日ご説明をいたします検討対象の湖沼の中にも同様のものがございますので、そういった中でご確認いただきたいと思いますが、基本的な考えにつきましては、前回お配りした資料でございますけれども、1ページめくっていただきまして、資料3の別紙1というものがございまして、この中に暫定目標の設定の考え方というものがございます。3ページの上のほうに(3)というものがございまして、ここに暫定目標の考え方がございます。現状の水質が目標とする基準に既に達していれば、直ちに達成ということでございますけれども、そうでない場合という場合に暫定目標を設定するということで、おおむね5年ごとに必要な見直しを行っていくということになっております。
 これにつきましては、もともとの告示でございますけれども、環境基準の告示の中にも記載がございまして、第3の2(1)の中に記載がございます。記載につきましては、ここにお示ししているとおりでございます。
 次に3.でございます。将来負荷量を算出するために使用している流域フレーム(生活系、家畜系、土地系、産業系)について、具体的な説明を加えるべきであるというご意見をいただいております。これにつきましても、本日ご説明をいたします資料4のほうに、各水域の考え方というものを記載しております。後ほどご確認いただきたいと思います。
 続きまして4.でございます。既に湖沼類型に指定された水域について、湖沼類型AAまたは湖沼Aに指定した際の議論を示してほしいということでございます。これにつきましては、2枚ほどめくっていただきまして、A3の縦長のを折り込んでつけてございます。これを見ていただきますと、これまでに人工湖を湖沼類型に指定の変更した際の、従前と見直し後のものをつけてございます。これを見ていただきますとわかりますとおり、平成13年度に行った見直しまでは、大体河川Aというものは湖沼Aというふうなことになっております。この当時の考え方につきましては、前回もご説明をいたしましたけれども、基本的に利水目的を勘案して設定していくということでございまして、河川AA等につきましては、自然探勝という利水目的がございますので、こういったものを踏まえると、湖沼になっても、湖沼類型をする際にも一番上のランク、湖沼AAが当てはめられるということになっていくということかと思います。場合によって、水産であるとか、そういったことも考慮してAになっているというものがあるかと思います。
 一方、平成15年度の見直しでございますけれども、この際に少し考え方の整理をしております。これにつきましては、前回お示しした類型の考え方及び見直し方針というものに記述があるわけでございますけれども、それはこの前の2ページから5ページのところまでに記載があるわけでございますが、平成15年のときには、利水目的だけではなくて、その実態、例えば水道利水であれば、その湖沼の水質が水道の取水に影響を与えるのか与えていないのか、あるいは水産であれば、単に漁業権が設定されているということだけではなくて、実際に漁獲があるのか、利用実態があるのかと、そういったことを踏まえて当てはめを行っていこうと、そういうような考え方の変更といいますか、整理を行っております。
 特に自然探勝の関係でございますけれども、この自然探勝の考え方について変更があった結果、河川AAが湖沼Aになってしまったものというものが、この太枠で囲ったものがありまして、川俣ダムと二瀬ダムでございますけれども、A3の縦長のほうの真ん中のあたりにございますけれども、この2つの湖沼がこういったものに該当するということでございます。こちらにつきまして、現状の水質が湖沼のAAというふうな水質には達していないと。また、ここはいわゆる負荷が、燐のものがなくて、ほとんどが自然起因であるということでございまして、当時の将来水質の予測に当たっても、将来に当たっても、水質を改善するような手立てがないと。現状維持であるというふうなことで、ここはAAということではなくて、Aにしていると。もちろん、ここの考え方としては、人工湖沼であるということも踏まえて、自然探勝であるけれども、その部分については直接考慮するということではなくて、Aにしていくというふうな整理をしてございます。
 このあたりで考え方の変更がございました関係で、ちょっと見ますと、河川AAが湖沼AAになったり湖沼Aになったりと、そういうばらつきが見られるというふうな結果があるのかというふうに思っております。
 以上、簡単でございますけれども、4.のご説明でございます。
 それから、5.に移りまして、天然湖沼及び貯水量が1,000万立方メートル以上で、滞留時間が4日以上である人工湖沼の定義について、この滞留時間4日間の根拠はどのようにして決められたのか示してほしいというご意見がございます。
 これにつきましても、本日資料をおつけしておりますけれども、先ほどのA3の表の次のページ、7ページでございますけれども、これは2003年2月21日に改正された陸域環境基準専門委員会(第5回)の検討資料でございます。この2003年の検討の中で、実際にその人工湖沼を、従前まで河川の指定だったものを湖沼の類型指定に変える場合の考え方の整理をしております。これ以前につきましては、とりあえず1,000万立米という条件のみで、一義的に湖沼というふうな定義をしていたわけでございますけれども、このときにこの4日間という条件をつけたということでございます。この辺の一番大きな理由につきましては、そもそも湖沼指定にするという大きな目的が、富栄養化の防止と、窒素規制であるとか燐規制というものを導入する際の目標ということでございますので、そういった観点から言って、人工湖を湖沼指定するというときには、プランクトンの増殖の観点から、富栄養化が生じるのか生じないのかと、そういったことを考慮しなくてはいけないということがございました。そういった観点から、その1つの判断の分かれ目というところで、滞留時間4日間というものを導き出しているということでございます。
 この資料、かなり長文にわたっておりまして、そもそも人工湖沼とはどういうものかとか、そういった説明から、あるいは現状、その湖沼の窒素、燐規制がどういうふうになっているのかとか、それから、湖沼と河川との違いは物理的にどういうことなのかとか、ずっと説明を加えております。
 一番の要点でございますけれども、14ページ以降のあたりになりますけれども、このあたりに滞留時間、滞留日数についての記載がございます。この14ページの下のほうでございますけれども、滞留時間というものが、特に水質汚濁防止法に基づく窒素、燐の排出規制の対象湖沼、これにつきましては、既にこの4日間という目安が設けられておりました。そのときの考え方を下に書いてあるところでございますけれども、天然湖沼の場合には、滞留時間が1年を超えるものが多いということでありますけれども、干潟であるとか沼では、滞留時間が大変短いものもあると。人工湖の場合には、滞留時間が1年を超えるものは少なくて、3か月未満のものが多い。
 一方、河川の場合には、滞留時間の概念はないけれども、水源から海に流入するまでの時間を見ると、長い場合でも4日程度であると。一般的に、湖沼の滞留時間に比べると短いということであります。
 そういったことを踏まえまして、滞留時間の長い水域は閉鎖性が高く、湖沼性が強いため、富栄養化が生じやすい。OECDの報告によると、滞留時間が3日から4日以下の湖沼では、富栄養化は生じていないとされているということであります。
 また、一般に富栄養化が問題となる滞留時間の目安は2週間以上とされていると。こういった考えを踏まえて、窒素、燐の規制を当てはめる対象となる湖沼の考え方については4日間というものがありましたということを、ここに書いてあります。
 これを踏まえて、類型当てはめについてもどういうふうにやっていくのかというところを、18ページ以降に書いてございます。時間もございませんので、簡単に申し上げますと、こういった窒素、燐の排水規制の考え方を踏まえて、やはり類型指定の際も湖沼というふうに考えるものは、水の滞留時間が3日から4日というものが、1つの目安になるであろうと。多数のダム湖における水の滞留時間とプランクトンの種類数との関係を見ると、平均的な滞留時間が3日から4日以上のダムでは、固有のプランクトンが出現することが認められる。そういったことに加えまして、富栄養化問題が発生した湖沼の水の年間回転数というのが100回以下、これは滞留時間を見ますと、3.6日以上ということですけれども、こういった条件でおおむねカバーされるというふうなことが、実際の調査でもわかったということでございます。
 あわせて、とまり湖沼とか流れ湖沼というふうな話もありまして、実際の水の流れがどうなのかという話も、次の19ページ以降に書いてございます。この結果を見ますと、滞留時間が2.95日未満であれば、おおむね流速は3センチ毎秒以下となっているということでありまして、3日以上であれば流れダムではない、とまりであるというふうな判断ができると。こういったことを踏まえまして、最終的には4日間というふうな判断基準をこのときに決めたということでございます。
 ということでございまして、告示のほうにも、現在の湖沼の定義としては、人工湖の湖沼の定義としては、1,000万立方メートル以上で滞留時間が4日間以上というふうな定義になってきているということでございます。
 資料3につきましては以上でございます。

岡田委員長 どうもありがとうございました。
 それでは、この資料3のご説明に関しまして、ご質問、ご意見がございましたらお願いいたします。特に前回ご指摘いただいた先生方、何かありましたらお願いいたします。
 特段よろしいですか。別に天野先生にと言ったわけではないんですが、よろしいですね。ありがとうございました。
 ほかにございますでしょうか。よろしいですか。
 それでは、本日の主要議題に入りたいと思います。議題2でございます。検討対象水域における環境基準の見直し案というものを事務局のほうで準備してもらっております。その関係するご説明を受けたいと思います。
 ダム湖の湖沼指定につきましては、今回、水質予測を踏まえて類型指定案というものを示しておりますので、これを中心に検討を進めるという形にしたいと思います。
 それでは、事務局からお願いいたします。

辻原課長補佐 それでは、資料4に基づきまして、説明したいと思います。
 ちょっと初めにお断りをしておかなくてはならないことがありますけれども、今回のこの資料でございますけれども、河川については猪名川をおつけしております。それ以外の河川、3つあるわけでございますけれども、作業のほうがまだ仕上がっていないということでございまして、本日は河川につきましては、この猪名川を1つの例ということでごらんいただいて、実際にどういうふうに将来予測をやっていくのかという、そういう手法についてご確認いただきたいというふうに思っております。
 湖沼につきましてはこの4つのダムですね、人工湖につきまして、本日、予測の結果をこういった形で計算しておりますので、その結果をご確認いただきたいというふうに思います。
 あわせて、資料5のほうをごらんいただきたいと思うんですけれども、こちらのほうが最終的な報告(案)ということになるかと思います。結果がどうなるのかといったことを、ここに一覧表と、それから説明文をつけてございますので、この資料4の説明とあわせてこちらのほうをごらんいただきながら、じゃあその予測の結果どうなるのかといったこともご確認をお願いしたいと思います。
 先ほどちょっとご説明しましたとおり、河川については今回予測をごらんいただくということでございますので、河川のほうについては、括弧書きでお示ししていると。次回、将来水質予測についてお示しした後に、最終的にこれでよいかといったご判断をお願いしたいと思います。
 湖沼につきましては、一応の今回予測を行っておりますので、こういった類型の変更でよいのかといったところをご意見いただきたいというふうに思っております。
 それでは、資料4のほうをご説明したいと思います。
 まず、猪名川でございます。1ページでございますけれども、猪名川の流域の概要と、それから流域図をつけてございます。おわかりになるとおり、大阪府、兵庫県、一部京都府にまたがって、流域が広がるという河川でございます。上流につきましては、比較的山林の多いところでございますけれども、下流に行きますと、人口稠密な地域も広がっているというふうなことが見てわかるかと思います。
 次、2ページを見ていただきまして、猪名川の流域指定状況でございます。2ページの表と3ページの図をごらんいただくと、概要がわかるかと思います。猪名川の本川につきまして、環境省の類型指定の範囲になるわけでございますけれども、今回検討の対象としているものが、軍行橋、銀橋、このあたりにございます猪名川上流域でございます。現況でございますとB類型ということでございますけれども、ここを今回どうしていくのかを検討していくことになります。
 ちなみに、下流のほうも、今のところはBというふうなことになってございますけれども、支川のほうにつきましては、淀川であるとか箕面川であるとか千里川ですとか、あるいは一庫ダムのほうから流れてくる川がございますけれども、現状でA類型ということで、かなり水質はよくなっているということでございます。
 それから、1-4ページ、1-5ページに水質の状況をお示ししております。pH、DO、BOD、SS、大腸菌群数、それぞれ類型表にある項目を並べてございます。
 ちょっとこの表ではわかりにくいかと思いますので、6ページ、7ページをごらんいただきまして、グラフにした結果をお示ししております。それぞれ環境基準点が2つございますので、銀橋と軍行橋の結果をおつけしております。
 まず、BODをごらんいただきたいと思います。銀橋につきまして、BODでございますけれども、ごらんいただいてわかるとおり、平均値、青色の折れ線であらわしているものでございますけれども、ここ50年ほど、ずっとこのA類型を満たしています。16年については一部、A類型に該当するような水質まで改善しているという状況がわかるかと思います。軍行橋につきましても同様の状況でございまして、平均値ということで、青い折れ線グラフを見ていただきますと、BODにつきましてこの10年あまりA類型をずっと達成しているという状況がわかるかと思います。
 次に移りまして、8ページをごらんいただきたいと思います。こちらのほうは、利水の状況をまとめたものでございます。一覧表にしてございますけれども、猪名川上流の利水状況ということでございまして、まず上水につきましては、表1.4.1の上のほうの段に書いてございます、これらの水道がございます。川西市水道であるとか兵庫県水道、こういったものがございますけれども、基本的にこの水道の浄水処理というのは、類型表でいいますと、水道の2級に該当する。いわゆる急速ろ過とか、そういったものを中心にする、普通といいますか、スタンダードな浄水方法を採用している水道が利水をしているということでございます。
 農業用水につきましては、それぞれ下のほうにございます用水があるということでございます。
 それぞれの利水の位置関係でございますけれども、1-9ページの上の図でございます。図1.4.1をごらんいただきたいと思います。それぞれ水道がどこで取水しているのか、農業用水がどこから取水しているのか、導水をしているのかといった図をおつけしております。
 こういうふうに見ていただきますと、ずっと上流から、水道につきましても農業用水につきましても、かなりの利水の状況があるということがおわかりになるかと思います。
 次に、漁業権の状況でございますけれども、1-9ページの表1.4.2をごらんいただきたいと思います。これはあくまで漁業権が設定されているものということでございますけれども、表のとおり、あゆ、こい、ふな、うなぎ、にじます、おいかわ、あまご、こういったものについて漁業権が設定されているということでございます。ちなみに、この水産でございますけれども、環境基準の類型表の分類でいきますと、水産の1級ということになります。
 その状況が、1-10ページの上の図に書いてございますけれども、猪名川水系漁協(内共第1号)というふうに書きまして、矢印で書いてございますけれども、この区間に漁業権が設定されているということでございます。
 次にいきまして、表1.4.3でございますけれども、平成17年度の魚種別漁獲量というものをおつけしております。これをごらんいただきますとわかりますとおり、全般に漁獲のほうにつきましては低調ということで、にじますが10トン程度とられているということがわかります。
 それから、ちなみに表1.4.4をごらんいただきたいと思いますけれども、魚介類の生息はどうなのかということでございまして、ヒアリングの結果によりますと、あゆとかかわむつ、はや、おいかわ、しまどじょう、あまご、こういったものが生息している。たかはや、すじしまどじょう等、こういった生物が生息している。あるいはいわな、やまめ類であれば、生息範囲であると。あまごは中流、上流に生息。こい、ふなであれば生息範囲であるけれども、猪名川笹尾地域よりも下流に主に生息していると。こういった状況がわかるかと思います。
 次にいきまして、1.5、猪名川上流にかかる水質汚濁負荷量。ここからが実際に汚濁負荷量の算定、それから水質予測にかかるところでございます。
 まず、1.5.1のところに、算定に際してどういった汚染源を考慮するのかといったことが書いてございます。生活系としまして、下水道であるとか合併浄化槽、し尿処理人口、それから単独処理の浄化槽、雑排水であるとか点源。家畜で言えば、牛の頭数であるとか豚頭数。土地であれば山林面積、水田面積、畑の面積等々、こういったものを汚濁負荷源ととらえて算定しているということでございます。
 水質予測の全体の流れでございますけれども、1-12ページのところにフロー図をお示ししております。この手法でございますけれども、平成15年の環境基準の見直しの際、審議会で説明に用いた手法と同一のものを使用しております。
 まずその手順でございますけれども、現況とそれから将来のフレームを算定していくと。これについては生活系、家畜系、産業系、それぞれ現状の把握と予測をしていくわけでございますけれども、データの出典としては、点線の四角の中で囲ったようなデータをもとにフレームの把握と将来予測をしていくというふうなことでございます。
 あと、発生負荷量の原単位の算定を、このフレームをもとにやっていくということでございますけれども、それぞれ原単位というものを決めなくてはいけないということで、この原単位については、「流域別下水道整備総合計画調査(指針と解説)」というものがございまして、ここに示されている平均的な原単位を使って計算をしていくと。先ほどのフレームにこの原単位を掛け合わせて、現況の発生負荷量を求めていく。それから、平成25年のフレーム値、このフレーム値につきましては、基本的にトレンド等で予測しているということになりますけれども、こういったフレーム値に発生負荷の原単位をかけまして、将来の25年の発生負荷量を算定するというふうな計算を行っております。
 これをもとに将来水質の算定を行っていくということでございますけれども、この将来水質の算定を行う前に、現状の負荷量と水質等を見まして、現状の負荷量と流入負荷量の関係を求めるという作業をやっております。後ほどごらんいただきたいと思いますけれども、そういったことで流入物というものを求めていると。将来負荷量をもとに、この平均流入率と、それから水量ですね、この平均水量というのは、基本的に10年程度の過去の水量の平均ということでございますけれども、これを考慮して最終的な将来水質の予測につなげていくと。雑駁な説明ではありますけれども、こういった手法で計算を行っております。
 実際に猪名川の場合、どういうふうに行っているのかというものを1-13ページ以降にお示ししております。
 まず、人口フレーム等の計算でございます。生活系の人口フレームでございますけれども、まず総人口につきましては、発生負荷量算定等調査と、これは環境省のほうで、たまたまここは総量規制地域でございますので、こういったデータを毎年とっているということで、この結果をもとに流域内の総人口を引用してきているといいますか、求めているということでございます。
 下水道人口、合併処理浄化槽人口、単独浄化槽人口、し尿処理人口、これも同様に、この発生負荷量算定等調査が行われております。一部、この調査で抜けているものがございます。それが亀岡市の一部の地域でございますけれども、これにつきましては、字別人口というものから集計しているというふうなことでございます。
 雑排水人口につきましては、単独処理浄化槽人口、し尿処理人口、その他人口、こういうものを足して、こういう定義にしているということでございます。
 将来人口につきましては、2)のところに記載がございます。まず、総人口につきましては、日本の市町村別将来推計人口、これは平成15年12月推計ということでございますけれども、ここに示された流域内市町村の将来人口を現況人口の比率で配分しているという作業を行っております。こちらのほうの統計につきまして、発生負荷量調査と違いまして、流域内人口ということで統計がございませんので、平成16年の際の人口比率を使って配分をしていくということになっております。その結果が、京都府であれば9万6,000人、大阪府61万8,000人、兵庫県106万人程度と、こういったものをそれぞれ配分をしていくということでございまして、その計算が14ページの上のほうにございます。
 結果、この流域内の将来人口というものが17万7,000人ということになるということでございます。これは銀橋の上流ということになるわけでございますけれども、約18万人程度が将来も居住をするという結果になります。
 下水道の人口でございますけれども、算定につきましては、それぞれ記載がございますとおり、現況の下水道の普及率がかなり進んでいる地域が多うございますので、基本的にはこの99%とか、こういった高い数字につきましては現況維持で推移するだろうというふうな仮定のもとに計算を行っております。その他については、普及率が低いところについてはトレンド等で見ていくというふうなことになるかと思います。
 その計算の結果が、下水道人口につきましては16万6,000人ということになります。
 その次に合併浄化槽、単独処理浄化槽、し尿処理人口ですね。こういったものの人口の算定でございますけれども、これにつきましては、流域内の総人口から下水道人口を引きまして、残りの部分がこれらの対象となる人口であろうという仮定でございますけれども、それぞれこの合併処理、単独処理、し尿処理と、この配分については将来も変わらないという仮定のもとに、それぞれの処理人口の配分をいたしております。それが1-14ページの下の計算でございます。それぞれ京都府、大阪府、兵庫県、それぞれ計算を行っております。
 その結果、最後のほうに合併処理浄化槽等人口というふうにございますけれども、3,640人がこの合併処理浄化槽等の人口になっていくということでございます。
 以上が生活系でございまして、次に家畜系の計算のほうに入っていきます。
 (2)でございますけれども、こちらのほうのデータも、基本的に発生負荷量算定等調査の調査結果で示されている数値を引用してきております。将来につきましては、過去10年間のこの発生負荷量等算定調査の結果を用いまして、銀橋上流の家畜頭数の変遷を踏まえ、計算していると。これはトレンドを見て計算したということでございます。
 次のページに移りまして、土地系です。現状につきまして、データの出典でございますけれども、やはり同様に発生負荷量算定等調査の調査結果で示されている数値を用いております。それぞれ山林、水田、その他面積、1.5.2の表に示しているとおりでございます。
 将来の状況につきましては、京都府、大阪府、兵庫県からの提供資料に基づきまして、設定をしております。
 それから、産業系からの排水でございますけれども、まず現状ということでございます。これにつきまして、環境省のほうで調査を実施しております水質汚濁物質排出量総合調査、この結果に基づきまして調査対象事業となっている大規模事業場、排水量の日量が50立米以上の事業場、こういったものにつきまして、実排水量をフレームとして設定していると。BOD発生負荷量の算定については、実測の排水水質を乗じて行っています。
 その他の小規模事業場につきましては、該当データがないということから、対象とはしておりません。
 将来につきましては、将来においてもフレームが大きく変化するような計画はないということで、現状と同じということでございます。
 以上、簡単に計算の流れをお示しいたしました。
 1.5.3のほうには、現況フレームの設定に使用した資料の一覧、それから1-18ページには、表1.5.4ということで、猪名川上流域の水質汚濁負荷量にかかるフレームをお示ししております。ざっと見ていただきますと、銀橋上流につきましては平成16年、総人口16万4,000人程度が、平成25年では17万6,000人程度。銀橋から軍行橋の区間に当たっては、平成16年14万人程度が、平成25年には14万3,000人というふうなことでございます。
 それぞれこういったフレームに原単位と、あるいは実測水質を掛けていくというふうな作業が出てくるわけでございますけれども、その結果につきまして次のページ、1-19ページにお示ししております。表1.5.6に使用した原単位の一覧をお示ししております。それぞれ生活系、土地系、家畜系、BOD原単位がどのくらい、除去率がどのくらいなのかといったことをお示ししております。
 この原単位と、先ほど18ページのフレームを掛け合わせて、最終的に負荷量がどうなるのかという計算結果が、表1.5.7の表でございます。これを見ていただきますと、現況は平成16年、銀橋上流につきましては、全部のトータルの合計で見ますと、4,192トンありますけれども、平成25年につきましては3,887ということで、減少しているという結果になっています。銀橋、軍行橋の間につきましても、平成16年1,357であったものが1,315ということで、微減するということでございます。
 1-21ページのほうには、今度はそれぞれどのくらいの割合を占めるのかといった表をお示ししております。4つ表がございますけれども、左側のほうが平成16年度、右側のほうが平成25年度、上が銀橋上流、それから下のほうが銀橋から軍行橋という図になっております。
 これをごらんいただきましておわかりになるとおり、負荷量の割合としては、土地由来のものがこの流域は比較的多いということがおわかりになるかと思います。
 次にいきまして、この発生負荷量の算定をもとに、猪名川、今回の対象水域の水質の予測を行っていきます。
 その際の手法について、1-22ページ以降にお示ししております。この将来水質予測手法でございますけれども、まず猪名川上流の水質の経年変化というものが表1.6.1についてございます。平均的に見ますと、この11年程度で、銀橋地点では1.4mg/L、軍行橋地点では1.2mg/Lということであります。
 猪名川上流の流量の経年変化、表1.6.2に書いてございますけれども、こういった変動をしているということでございます。
 この2つのデータをあわせまして、猪名川上流流出汚濁負荷量の経年変化ということで、流出負荷量という、実際に川に流れ込んだ負荷量を算定しております。この結果と、実際の発生負荷量、これは計算に基づくデータでございますけれども、この比をとりまして流出率というものを算定いたします。その結果が23ページの表1.6.4でございます。その表1.6.4につきましては、軍行橋ということでございます。
 その次に、この区間、かなりの取水がございますので、多少その取水によって減じる負荷量というものも計算しております。その結果が1.6.6ということで、上流から銀橋までの間で100キログラム程度のものが取水で軽減に入れていると。銀橋から軍行橋につきましては、下の欄のところのとおりの計算でございます。
 次のページにいきまして、1-24ページでございますけれども、将来の流出負荷量を算定するということになります。将来の流出負荷量につきましては、将来発生負荷量から流域内で発生する負荷量、取水により減じる負荷量というものを引いていくということをいたしまして、それに先ほど求めました平均流出率というものを掛けまして、流出をする負荷量の計算を行っております。その結果、表1.6.7のとおり、流出負荷量が算定されていくということになります。
 次に移りまして、いよいよ最後になりますけれども、将来水質ということでございまして、将来水質については、この将来流出負荷量を現況の平均流量で割るという計算をいたしまして、この現況平均流量というのは11年間平均でございますけれども、こういったことで割るという計算をいたしまして、年平均値が出てくるということになります。計算の結果につきましては、表1.6.8に記載がございますとおり、銀橋については1.2、軍行橋については1.0ということになります。
 ただ、BODにつきましては75%値で評価するということになりますので、この75%値をこの年平均値から推測をするというふうなことをやっております。これにつきましては1-25にお示ししているとおり、BOD75%値とBOD年平均値に相関があると、こういった関係式であらわされるという計算をもとに、この計算式にこの年平均値を入れて、75%値を求めているということでございます。最終的に結果といたしましては1.3、1.2ということでございますので、ほぼ現状維持か若干よくなる程度の水質になるであろうということが、計算結果からわかるということでございます。
 今回、一応手法をお示しするということで、ざっとごらんいただいたわけでございますけれども、こういった予測手法、予測の結果を踏まえて、将来の水質も考えていくということを行っていきます。資料5をごらんいただきまして、猪名川につきましては、利水状況を先ほどご説明いたしましたけれども、水道の利水があるといったところが、非常に利水目的としては重要になってくるわけでございますけれども、水道の2級があるということでございますので、こういったものあるいは水産利用というものを勘案していくわけでございますけれども、これにはA類型に相当するということでございます。
 ということでございますので、利水目的を勘案すればA類型ということでございますけれども、現状の水質につきましても、9年間連続してA類型相当を維持しているということで、現状の水質を維持するため、水域類型を河川A類型とすると。達成期間は直ちに達成とするということになるわけでございます。これが本当に将来どうなのであろうかといったことを、先ほどの予測でご確認いただいて、将来にわたってもこのとおり達成できるということであれば、直ちに達成ということで、当てはめをしていくという流れになるかと思います。
 以上が河川の将来予測の手法についてのご説明でございます。
 ちょっと時間が長くなりますので、もしご質問等あればお願いいたします。

岡田委員長 それでは、今までの猪名川のところでご質問、特に今のご説明は手法についてもかなり詳しくご説明いただきました。
 ご質問、ご意見ございましたらお願いいたします。

風間委員 すみません、この類型は土地系が非常に多いということですけれども、結局、その他面積というところが一番たくさん占めているということになりますけれども、これは何になるということでしょうか。山林と水田とその他というところですが、その他って何をやっているのか。

辻原課長補佐 その他につきましては、市街地が基本的なものになるかと思います。

風間委員 ということは、ここは市街地からの汚濁負荷の予測が、一番将来的に大事という、そういう場所ということですか。

辻原課長補佐 はい、そういうことですね。

藤木委員 今のに関連するんですが、市街地が大きいと思うんですが、市街地というのは普通は雨が降ったときしか出てこないんですよね。それで、この計算の方法は、原単位を使ってやられていて、土地系についてもそうなんですが、1日当たりキログラムというのは、普通は、土地系からの面源負荷は、雨が降ったときにどっと出ますので、そのときに恐らく水質をはかっていれば、それが引っかかるとは思いますので、一般的にはそういうときに水質が悪いことは少ないですし、なおかつ、土地系のものの大部分は雨が降ったときに出ますので、水質を平均しても小さくしか見積もれないんですよ。
 それで、したがって、こういうやり方はいいのかどうか、ちょっと問題があるなと思っていますのは、土地系がこれだけあると、どんなふうに計算しても、例えば1-6ページにあるような、猪名川上流の水質の変化で、例えば平成6年から平成16年とか17年ぐらいに、BODなんか半分ぐらいになっていますよね。これはぼくはならないと思うんですよ。それはもちろん、下水道を整備したり合併浄化槽が整備されたり、あるいは工場排水が少なくなったりという変化はあるんでしょうけれども、それだけでは、こういう計算方法では説明つかない。
 だから、実際にはこの計算方法は、大阪湾に流入水量の汚濁負荷量を計算するときはこれでいいと思うんですが、河川の汚濁負荷量を計算する場合はちょっと違うかなという感じがするんです。ぜひちょっと検討していただければ。
 一番わかりやすいのは、平成6年とか10年前とかも合うような計算方法は、細かいところをいろいろ言うとあるんでしょうけれども、基本的には過去10年間のトレンドがちゃんとそれなりに、当たらずとも遠からずぐらいにおさらいできるような計算方法であれば、将来的にもまあまあいいかなというところではあると思うんですが、今の方法だと、ちょっとトレンドは追えないと思うんですよね。ちょっとぜひご検討いただきたい。

辻原課長補佐 厳密に言うと、もう少し詳細な手法が必要じゃないのかというふうなことかと思います。
 実は、この計算、平成15年の見直しのときにも使った同等の手法を利用しておりますが、その前の平成13年とか平成14年のときには、もう少し詳細な検討をやっておりましたボックスモデル等を利用して計算を行っております。ただ、結局これらの作業というのは、将来のトレンドを見ていくということになりますので、基本的にはフレームがどうなるのかというのが一番大きなところかなというふうに思っておりまして、このフレームをもとに、原単位というのは多分この流域ごとにずいぶん違うので、非常に仮定としては大ざっぱな話になっているわけでございますけれども、流出水質についても、いわゆる発生負荷量とその流出負荷量と実際のその水質の状況を見て、そこから計算されてきた関係をそのまま、また将来の水質の予測に使っています。水質と発生負荷量とか流出負荷量に一定の相関があるだろうと。そういう仮定のもとにやっている計算ということでございます。
 ということで、大体のトレンドで見ると、悪くはならないだろうということを確認していくという作業かなと思っております。

藤木委員 悪くならないという意味では、いいかなという気もしないでもないんですが、一方で、平成16年の1点だけでございますよね。細かい原単位だとか、あるいは流下水質とか、そういうのはいろんな変化があるでしょうから、この場合、無視するにしても、基本的に将来のトレンドを追うにしても過去の10年間ぐらいのトレンドは当たらずとも遠からずぐらいのような計算手法がやっぱり必要かなと思うんですよ。そうすると、恐らく土地系がこんなにたくさんのウエートを占めてこないと思うので、土地系は基本的にそんな変化しませんので、これが変わらない限り、いくらポイントソースでがんばっても、過去10年間は多分追えないと思うんですよね。
 それを、だから、土地系をどこまで小さく見るかとか、いや、それは厳密に見ればいろんな細かい話が出てくるけれども、基本的に過去10年間が、まあ結構よくなっているなというのが追えれば、今後の10年間を検討するのも、まあ当たらずとも遠からずということで、そんなに難しくはないと思いますので、ぜひ考えていただければと思います。

岡田委員長 今までそういう、その確認はやったことはあるんですかね。

辻原課長補佐 恐らくボックスモデル等を使用したときには、そういった現状水質との比較みたいなものをやっていたかと思います。ですので、今回もご指摘ございますので、一応その辺は確認いたしたいとは思います。

岡田委員長 特に土地系のところですね。

辻原課長補佐 はい。

岡田委員長 じゃあ、確認していただいて、要するに、今までのトレンドも含めて大きく変わらないということを確認すればいいということですね、藤木先生ね。

藤木委員 そうですね。

岡田委員長 ありがとうございました。じゃあ、それは可能な範囲でやってみてください。
 どうぞ。

古米委員 基本的には、今のことに関連するんですけれども、データの示し方として、1-16ページに、山林、水田、その他面積という形で整理されている。その他面積の多くは市街地のようだということですよね。1-19ページのほうでは、土地系のところがちゃんと畑と水田と山林、市街地とあって、計算数値からすると、ほとんど市街地からの負荷はなく、その他のところから負荷は来ないということは読み取れます。しかし、やはり資料としては、原単位を使っておられるのであれば、その他面積の中身も別途表示されて、どういう根拠で計算されたかを示すとよいのでは。
 計算上で発生汚濁負荷量を基礎として、平均流入率なのか流出率なのか、言葉がちょっと統一されていませんが、その比率を掛けると流出負荷量が求まる。
 そこで気になる点は、1-23ページに書いてあるように、流出率を過去10年間分とってみましたと。平均をとりましたと。とすると、例えば猪名川上流の銀橋だったら、0.238のときもあれば、0.087のときもある。言い換えれば、平均値の0.16を使えばそうなるけれども、もし平成9年のような0.238だったら、この計算結果はBODとしては1.2とか1.3にはならないで、もうちょっと上のほうに来て、ぎりぎり2.0はクリアできるのかなというようなことになってしまう。すると、75%値として達成は大丈夫なのということになりますよね。だから、流出率の与え方における理論武装というか、考え方を明確にしておかないといけないのかなと。
 非常に大きな数値を書いているので、流出係数、流出率自体は非常に小さい値になっていて、こういう考え方をほかの流域でも同じようにやっていたときに、本当にそういった流出率自体が本当に代表的なのかどうかというところを気にしておいたほうがいいかなというのが、私の意見です。トレンドとしては変わっていないので、こういう方法で将来予測をするというのは、この平均的な予測で大丈夫だという論理は通じると思いますけれども、一応疑問が出そうなところについては、しっかりと見解を持っておいたほうがいいかなと思います。

岡田委員長 ありがとうございました。今のはよろしいですね。
 ほかにございますか。どうぞ。

井上委員 今の23ページのところのその流出率の考え方なんですけれども、これ、ほかの、多分次の湖沼からのところでも同じような考え方なので、ここで発言させていただくんですけれども、結局、こういうやり方でやるしかないなというのは、私も承知しておりますし、しようがないところはあるんですけれども、じゃあここで言う発生負荷量、流出負荷量というのは正しいのか疑問です。その流出率というのが、それを正しいであろうという根拠としては使えるのかなというふうに考えておりまして、そうすると0.1とか0.2ですか、となると、じゃあほかのものはどこへ行ったのかと。そうすると、発生負荷量が正しいのか、流出負荷量が正しいのか、どちらかが間違っているのかといったようなことを、もう少しちょっとそれを正確にしておかないと、なかなかこれで正確に見積もっていますよ、正しいですよというのができないのかなという気がしています。
 それでどうしろということではないんですけれども、そのあたりを考慮する方向に、今後改めていくようなことも考えていっていただければと思っています。

岡田委員長 どうぞ、風間委員。

風間委員 私も全く同意見で、流下比率が0.16、0.098、0.1以下ということであれば、もともとの汚濁負荷発生原単位の考え方そのものがちょっと過大にしすぎるのではないかという意見が出てくるのは当然なので、やはり井上先生がおっしゃったような、もう少し別の方法を検討する必要があるのではないかというふうに思います。

岡田委員長 ありがとうございました。今、3人の先生とも同じようなことのご指摘だというふうに思います。
 この方法、要するにこれを格段に改良する方法は、多分、今のところないということも一致していると思いますので、ある種の不確定性も踏まえながら、その結論にとんでもないミスがないような論理をつくっていく、こういう理解でよろしいですね。
 あとほかにございますでしょうか。
 それと、今回のこの予測は、その1個1個の数字が正しいかどうかということが直接の目的ではなくて、このフレームで大きく負荷量が変わることがないということを検証するのが目的です。ただ、そうは言っても、だから適当でいいという論理にはいきませんので、今のような論理的な考察を加えておいていただければよろしいかと思いますので、お願いいたします。
 ほかにございますか。どうぞ。

天野委員 先ほど来のご意見に私も賛同です。
 それともう1つ、1-24のところで、これは論理の話だと思うんですが、将来の発生負荷量という上のほうの式の中で、流域内で発生する負荷量から取水により減じる負荷量というのをとっておられるわけなんですけれども、取水によって減じる負荷量というのは、これはどう計算をされているのかというのが気になっております。将来のところで、取水により減じる負荷量というのは、将来水質がわからないと求められないと思うんですけれども、これが現況流出かと言われるとすると、過剰に負荷を減らす計算になると思いますので、何か論理的におかしいんじゃないかと思いまして、やる必要ないんじゃないかと思うんですね。水をとる分には別に水質変わらないと思うので、こういうのが必要なのかどうかというのがちょっと不案内なんですが。どういうところでとっているかによると思うんです。

岡田委員長 どうぞ。

辻原課長補佐 計算につきましては、1-23ページ、表1.6.6をごらんいただきまして、基本的に銀橋であれば、そこの現況平均濃度というものを使いまして、それより上流の区間については、この1点を立てるやり方をしているわけですけれども、この水質を取水量に掛けて、結果何キログラムという計算をやっています。それで、軍行橋については軍行橋の現況平均水質1.2ということで、同じように、取水量に掛けて、なくなっていく負荷量というものを計算していると、そういう計算をしております。

天野委員 将来、水はきれいになるという仮定があるんですよね。だから取水の水質は変わらないとすると、とりすぎになるということはないんですか。だから、将来水質でとるということをやらないといけないんですけれども、この将来水質を求めるというのは、その最初のところで出るので、だからループになっちゃっているんですけれども、それがないならやればできるんだと思うんですけれども、あまり細かいこと言っても仕方ないですね。

岡田委員長 事務局もお気の毒で、多分今までこうやってきたんだろうとぼくは思うんですけれどもね。ただ、おっしゃるように、確かにちょっと変な感じがするので、これはこの時点で、将来に向けて見直す必要があることは見直すということで、もう一度、ここでごちゃごちゃやるよりも再検討お願いいたします。ただ、天野委員がおっしゃったように、答えに影響するわけではないので、中途半端な論理は入れないほうがいいだろうと。こういうことですね。

天野委員 そういうことですね。

岡田委員長 これすごく大きいと大変なことになりますから。

辻原課長補佐 ただ、猪名川は非常に少ないんですけれども、大河川ではそれなりに必要もございますし、あと導水とかそういったこともございますので、ある程度こういったことについては割り切りをしていかないとできないと。特に大河川になってくると、特に江戸川とか、次回に控えています荒川につきますと、流域点は非常に大きいということでございまして、ある区間の水質を測定する際に、じゃあどういうふうに割り切るのかという、そういうこととも少し絡んでくるので、ある程度の仮定というのはどうしても置かざるを得ないのかなというふうには思っております。

岡田委員長 水質が大幅に変化しないという前提だったら、概算としては今のままでいいんですが、どこでとっていくかによってちょっと変な感じもしますね。
 じゃあ、これはもう一度ご検討ください。取水路の多いところは、もう一度確認したほうがいいですね。
 ありがとうございました。
 ほかにございますか。よろしいですか。
 それでは、今猪名川までですから、次のご説明をお願いいたします。

安達主査 続きまして、現在河川類型に指定されておりますダム湖沼につきまして、具体的な将来予測結果を踏まえまして、湖沼指定のほうに検討するということで、4湖沼について取り上げさせていただきたいと思います。
 資料のほうにつきましては、先ほどの河川の猪名川の後にございます、1-1ページからご説明申し上げたいと思います。あわせて、別紙1に、ダム貯水池における水質の高濃度時の気象条件等についてということで、実際、窒素、燐の水質データが非常識なところがございまして、そこについて、気象等で何か影響があったかという資料を別紙1でつけております。さらに、別紙2につきましては、下流域での水道利水に関する判断ということで、前回検討した水域と、今回検討する水域の状況についてお示しした資料につきまして、別紙2でつけております。
 では、本編の資料に戻りまして、ご説明申し上げます。
 まず、須田貝ダムの貯水池なんですけれども、同ダム貯水池につきましては、群馬県の、これは後で地図のほうを見ていただくとわかると思いますけれども、かなり山あいのところに位置しました、東京電力が管理をしている発電ダムでございます。現在は、利根川上流の河川AA類型の基準が当てはめられています。
 このダム湖沼は、有効貯水容量が、2,200万立方メートル、年平均滞留時間については9日でございます。
 続きまして、1-4ページのほうにいきまして、須田貝ダムの周辺の状況につきましては、前回、平成15年に類型指定をしましたダム貯水池が、上流、下流にございまして、上流のほうには八木沢ダム貯水池、AのII類型、燐規制がかかっているところでございます。横には奈良俣ダムで、これについてはAのI類型、同じく燐規制と。下のほうにいきますと、藤原ダムで、AのII類型、燐規制のかかった湖沼がございます。今回、検討する水域につきましては、その真ん中の須田貝ダムとなっております。
 続きまして、水質の状況ですが、これにつきましては、データのほうとしては、pH、DO、BOD、SS、大腸菌群数、COD、全窒素、全燐のデータを載せておりまして、具体的にグラフにより説明したいと思います。
 まず、CODの経年状況にいて、グリーンの75%値の線を参考いただくと、大体経年的にはA類型を満足している状態になっております。
 続きまして、全窒素につきましては、II類型は満たしていないですが、III類型を満たしている状態でございます。
 次に、全燐につきましては、多少状況が悪いときもありまして、IV類型を満たさない年度もありますが、大体は3類型を満たしている状況であると言えます。
 続いて、今回N/P比を真ん中の囲みのところに示しておりますが、全窒素が植物プランクトンの増殖の要因となる湖沼ということで、N/P比が20以下であり、かつ全燐濃度が0.02mg/lについては、全窒素規制がかかることになりますが、この須田貝ダムにつきましては、上の図を見ていただいてわかるとおり、若干20以下の数値もございます。特に平成12年度につきましては、かなり高いところに数値が示されております。
 この状況につきまして、別紙1をごらんいただきたいと思います。資料4の別紙1ということで、まず須田貝ダムのこの12年度等のいわゆるその数値の高濃度の状況のときの気象状況についてお示しした表をつけております。平成12年度につきましては、測定日を含む1週間の先行降雨量が69ミリと多く、可能性として降雨の取水による影響を受けている可能性が高いのではないかということが言えます。ただ、ほかの平成7年、平成8年度、平成13年度においては、この降雨や台風の影響は受けていないようです。
 もう1つ、問題点は、ここの須田貝ダムにつきましては、東京電力が管理しているということで、測定頻度も年3回程度で、かなり測定頻度も少ないので、なかなか正しい数値が出てこないということもございます。後でこれをどうするかというのは申し上げますけれども、まず基本的には、燐規制ということでモニタリングをしながら状況を見て判断していくというのが適切じゃないかと考えております。
 続きまして、利水状況についてご説明申し上げます。1-9ページにいきまして、ここでの利用は発電ダムとなっています。ダムの湖内につきましては、アオコや悪臭の発生実績はございません。ただし、この下流域にかかる下水道の利水状況としましては、ダム湖から下流約50キロメートルのところに、群馬用水取水口というのがございます。これにつきましては、前橋市、高崎市、渋川市など、9市町村に水道用水を供給しておりまして、浄水では沈殿ろ過方式が採用されており、水道2級相当の利用がされております。ちなみに、須田貝ダムと群馬用水の流域面積比は5.6。
 あわせて、これにつきまして、資料4の別紙2をごらんいただきたいと思います。今回の検討対象ダムの一番最初のほうをご覧いただくと、先ほども申し上げましたが、取水位置と流域面積等の面積比では、大体5.6となっており、利水障害についてはございません。水道利水に関する判断としては、こういったところも踏まえて関係ないと言えると考えられます。あわせて、これも、前回平成15年2月21日に検討しましたダでは、大迫ダムの流域面積比5.0のところに線引きを引いていることからも、これ以下のものについては、水道利水に関して関係ありという判断が成り立ち、こういったことからも、須田貝ダムの下流域に位置する水道利水については、ダム湖沼の水質の影響はないと判断させていただいております。
 続きまして、また本編の資料に戻って、1-10ページにまいります。須田貝ダムの流域の漁業権は、あゆ、ます、こい、ふな、うぐい等々に漁業権が設定されており、大体水産2級相当のものがここに設定されております。実態としては、表1.4.4をご覧いただくと、以下の魚類について漁獲量が見られております。あわせて、表1.4.5で、ここについては、須田貝ダムを含みます利根川最上流を漁場としている利根漁業協同組合により、放流が定期的にされていることが確認できます。この須田貝ダムにつきましても、毎年度ではありませんが、ある一定の頻度で放流をされており、漁獲も見られます。ここでは水産2級の利水状況があると考察しております。
 続きまして、1-12をご覧ください。ここからは、将来予測の算定につきましてご説明いたします。考え方につきましては、先ほど猪名川上流でお示ししました算定資料に準じた形になると思います。
 具体的には、このフレーム設定方法ということで、生活系、家畜系、土地系、産業系、点源というふうに、それぞれ項目ごとに、社会経済統計等を用いて、算定されております。ただし、事前にちょっとお断り申し上げなければなりませんが、この生活系のところで、現況のフレーム値の設定の仕方として、平成12年度の国勢調査の第三次メッシュ別人口を使っております。実を言うと、前回平成17年度の国勢調査が終わっていますので、その結果につきまして、各県によって公表する時期が違うところもありますが、実際、17年度データの入手も可能となっています。今回は12年度のデータを使っているということついて事前にお断り申し上げたいと思います。
 このように、生活系、家畜系、土地系、産業系、点源の統計を用いたフレームを、1-13ページにお示ししていますが、ここで生活系として、単独処理浄化槽、計画収集、家畜系についてはございません。土地系については、ほとんどが山林でございます。産業系についても、点源の大規模排水場のデータがわずか存在するといった状況です。
 このように現況フレームを用いまして、1-14ページのほうで、汚濁負荷量の計算をしております。これにつきましては、先ほどのフレームを使って原単位を掛けた負荷量と、あと実測値に水質を掛けて負荷量を求めた実測値法ということで、発生汚濁負荷量を算定しておりまして、具体的なそれぞれの生活系、産業系等の算定手法については、表1.5.3のほうに触れております。原単位につきましては、流域別下水道整備総合計画調査の原単位を使いまして、表1.5.4のようにまとめております。
 その結果、1-15ページの表1.5.5のほうにありますが、発生汚濁負荷量として見たときに、この須田貝ダムにつきましてはほとんど土地系でございまして、この中でも大部分を占めるのが山林の割合ということになっております。
 この割合をグラフに示したものが次ページに載せております。須田貝ダムの流域の発生汚濁負荷量の割合ということで、このグラフを見ていただくとわかるとおり、ほとんどが土地系の割合を占めているといったような状況にございます。
 これらのフレーム値や発生汚濁負荷量の数値を踏まえ、1-17ページ以降で、将来水質の予測をしております。まず、表1.6.1では、平均流入量の経年変化を見ております。1.6.1では、実際、このダムに流入する水質もございますので、流入河川水質データについては、上流部の八木沢ダム、奈良俣ダム、このダム水質を放流量で加重平均して、流入水質とみなして、流入水質を計上しております。
 続いて、表1.6.3で、須田貝ダムの現況CODの発生負荷量と流入負荷量の経年変化を見ておりまして、まず発生負荷量と、あと流入負荷量につきましては、この表1.6の平均流量に、ダムの流入水質である1.7を掛けたものが流入負荷量となっております。この発生負荷量と流入負荷量から流入率をまとめているといったことになります。
 続きまして、将来ダム水質を次に求めているんですけれども、この将来ダム水質の年平均値としては、現況ダム水質の平均値が2.0でございますので、2.0に将来流入負荷量というのが3,925というのが次のページの1-18の表1.6.4に、将来流入負荷量が3,925というふうになっています。ちなみにこの3,925というのは、この上の3,151、将来発生負荷量の3,151に、前ページの表1.6.3の流入率を掛けたものがこの将来流入負荷量というふうになっておりまして、ですので、現状ダム水質の2.0に将来流入負荷量を掛けて、さらにこれを現況平均流入負荷量である3,927、表1.6.3の真ん中の平均の3,927で割ったものが、将来ダムの水質平均値となりまして、次のページの2.0と。ただし、CODにつきましては75%値で見ますので、2.2mg/lといったことになります。
 同じように、1-18ページの1.6.2、須田貝ダムの全窒素の水質予測ということで、まずは須田貝ダム貯水池の現況の全窒素の年平均値の経年変化を求めまして、続いて表1.6で、発生負荷量、流入負荷量、また流入率を同じように求めております。
 そして、その結果、表1.6.7に示しておりますけれども、ダム水質の年平均につきましては0.29と予測を立てております。
 次に、同じように、これについては全燐の水質予測についても行っておりまして、まずは流入河川の水質データ、ダム流入水質、ダム水質年平均値で、続きまして、表1.6.9にありますけれども、発生負荷量、流入負荷量、流入率を求めまして、ここから1-20ページの表1.6.10ということで、将来ダムの水質につきましては、囲みの一番下の0.023mg/lを予測しているといったような結果になります。
 検討結果につきましては、こちらの下のほうにお示しいるとおり、先ほどの資料5の指定の見直し案の2ページのところにありますが、須田貝ダムにつきましては、利水状況からは、湖沼、水産の利用があることからも、湖沼のAII類型相当としております。
 発生期間については、CODについては、経年的に満足した状況でございますので、直ちに達成と。ただ、燐については、現状で水質を満足していない状況のため、段階的に暫定目標を達成し環境基準の可及的速やかな達成に努めるということで、5年間の暫定目標を設定することとします。また、平成25年までの暫定目標として、0.023mg/lとし、これにつきましては先ほどの1-20ページの将来予測の中の0.023mg/lを踏まえることとします。
 あと、全窒素については除くこととし、モニタリング等しながら、今後窒素の状況については見ていくこととします。
 続きまして、味噌川ダムの貯水池につきましては、2-1ページにまいります。味噌川につきましては、水資源機構の管理によりまして、長野県の、これも木曽川のかなり上流の山あいのところにございます。現在の環境基準につきましては、木曽川上流の河川AA類型が当てはめられております。そして、有効貯水容量につきましては5,500万立方メートル、年平均滞留時間については208日ということで、人工湖沼の要件を満たしております。
 続きまして、2-4ページのところで、味噌川ダム流域の水域類型の指定状況がこのようになっておりますので、ご参考にごらんいただきたいと思います。
 続いて、水質の状況は、2-7ページのグラフをごらんいただきたいと思います。まずCODにつきましては、大体湖沼A類型を満足している状況でございます。
 続きまして、全窒素なんですけれども、ここについては、AのIII類型を満足して、かつAのII類型も満足している年もあるといったような状況でございます。
 続きまして、全燐の状況につきましては、16年度についてはII類型は満足しておりませんでしたが、経年的に見るとII類型は満足しているといった状況でございます。
 続いて、2-8ページにまいりまして、味噌川ダムのN/P比をまずご覧いただきますと、全燐濃度の大体は、0.02mg/lは満足している状況ですが、若干N/P比で20以下になっているところもございます。この状況につきまして、別紙1の5ページをごらんいただきたいと思います。ここで平成15年度、16年度の状況につきましては、熱帯低気圧や台風を受けている可能性が高いということが、この気象データのほうから考えられます。したがいまして、そういったことから降雨の出水による影響があるといったことが言えます。N/P比が20以下になっている数値については、このような影響があるかと考えられます。。
 続きまして、2-9ページの味噌川ダムの利水の状況は、下流域のほうで、直接取水の水道利水はないのですが、下流域のほうで水道用水の利水がございまして、岐阜県の中津川浄水場、愛知県の高蔵寺浄水場等々、水道2級の水道用水の状況があります。また、工業用水ということで、愛知県のほうに工業用水の利水状況があるといったことになります。
 続いて、2-10ページをご覧いただくと、一番直近での水道利水の状況として、落合ダムというのがございます。落合ダムにつきましては、中津川市等の水道用水に供給しており、浄水場では沈殿ろ過方式を採用されています。水道2級に相当する水道利水がここにございます。ただし、味噌川ダムと落合ダムの流域面積は31.7ということで、先ほどの表からも、その味噌川ダムの湖沼の水質の影響はほとんどないと考えられます。
 続きまして、2-11ページのところで、味噌川ダムの水産利水の関係の情報をお示ししております。ここでは、内共第7号で、あゆ、こい、ふな、うぐい等の漁業権が設定されておりますが、これにつきまして味噌川ダムの管理者からヒアリングをした結果、漁業権を確かに設定されてはいるのですが、実際、ここでの魚類等の生息状況は不明であるということで、こういったような状況を踏まえて、水産の利用というのを検討していかないといけないのかなと思っております。
 続いて、2-12ページの将来水質予測の算定につきまして、ここも先ほどのダムと同じように、現況フレームを算出しておりまして、その結果、表2.5.2になります。ここでは、この現況フレーム、将来フレーム、ともに、すべてが土地系の中に分類されているということになります。
 これを踏まえまして、味噌川ダム貯水池の水質汚濁負荷量の計算をしますと、2-16ページで、発生汚濁負荷量を示しています。やはり発生汚濁負荷量につきましても、すべてが土地系のほうに上がってきておりまして、その中でも、ほとんどが山林であるといったような実態でございます。
 その割合についてのグラフにつきましては、2-17ページのほうに載せております。
 続いて、将来水質の算出は、2-18ページをごらんいただきたいと思います。まず、平均流入量の経年変化につきましては、表2.6.1のほうに掲げております。
 続いて、表2.6.2のほうで、CODの年平均値の経年変化。表2.6.3のところで、発生負荷量と流入負荷量の経年変化と、あとそこからまとめて、流入率のほうを出しております。
 これで、将来ダムの水質年平均値ということで、先ほどの須田貝ダムと同様に、現況ダム水質の年平均値の1.1に、表2.6.4の2番目の将来流入負荷量313を、現況平均流入負荷量である313で割りまして、その結果、ここでのダム水質につきましては、年平均値で1.1mg/l、75%値で1.1mg/lといった予測をしております。
 同様に、全窒素、全燐の予測をしておりますけれども、まず全窒素につきましては、同じような手法で、表2.6.7の囲みのほうで、ダム水質年平均値が0.22mg/l、窒素につきましては0.22mg/l、全燐については、表2.6.10にありますけれども、0.007mg/lといったような将来予測をしております。
 検討結果につきましては、資料5のところをごらんいただきたいと思いますが、味噌川ダム貯水池につきましては、湖沼AII類型相当の水産利用があることから、湖沼A、湖沼II類型としております。しかし、このダムについては、水産の利用はありますけれども、実際、ヒアリング情報等から、漁業の実態等はございませんので、現況の水質から、現況のCOD、燐の水質から、湖沼A類型、湖沼II類型ということに訂正させていただきたいと思います。考え方としては、実際漁業権が設定されている水域であっても、ヒアリング情報等から、漁業の実態等が見られない場合、現状の水質を見て湖沼A類型、湖沼II類型とすることとします。また、達成期間については直ちに達成とします。ここについては、修正ということでお願いしたいと思います。
 続きまして、長沢ダムです。3-1ページをご覧ください。ここは、高知県にございます、四国電力が管理をしているダムでございます。現在は吉野川上流の河川AA類型でございまして、有効貯水容量につきましては、2,843万立方メートル、年平均滞留時間については41日となっています。
 続きまして、3-3ページで、長沢ダムの流域の概要をご覧いただくと、ここにつきましては、長沢ダム、次に検討します大橋ダム、その下流に早明浦ダムということで、この早明浦ダムにつきましては平成15年度に類型指定されたダムでございまして、現在湖沼のAII類型の燐規制の湖沼として指定されております。
 続いて、水質の状況は、まず3-6のグラフのほうをご覧いただくと、CODにつきましては、平成6年から経年的にA類型を満足しているといったような状況でございます。
 続いて、窒素につきましては、8年度、12年度とII類型を満足しておりませんが、ほかの年はII類型を満足しているといった状況でございます。
 燐につきましては、経年的にII類型を満足しているといったような状況でございます。
 続いて、3-7のN/P比なんですけれども、基本的にここは燐の水質の状況が良好ですので、0.02以下で推移しており、水質については窒素規制はかからないと考えております。
 続きまして、長沢ダムの利水状況は3-8ページをごらんください。また、ここにつきましては発電ダムということと、あとダムの湖内につきましては、アオコや悪臭の発生実績はございません。
 それと、長沢ダムにかかる下流域の水道利水の状況でございますが、大体ダムから下流約12キロメートルぐらいのところに池田ダム取水口というのがございます。こちらのほうが高松市や坂出市など、8市5町に水道用水として供給されておりまして、浄水場では沈殿ろ過方式が採用されておりまして、水道2級に相当する利用がされております。異臭障害の報告はございません。ただし、長沢ダムとこの池田ダムの流域面積比は20.9ということで、長沢ダムの水質の影響はほとんどないといったようなことが言えると思います。
 続いて、3-9の水産利用について漁業権の設定としては、あゆ、こい、あまごの漁業権が設定されており、水産2級相当の漁業権が設定されています。ただし、コイヘルペスの影響がございまして、ここ数年放流等は行われておりません。また、この湖沼内では漁業実態がないということで、高知県の水産局のほうから聞き取りをしております。そういったことで、ここについては、漁業権は設定されておりますけれども、水産漁業実態はないといったような状況でございます。
 続いて、3-11ページで、現況フレームの設定等をしておりますが、設定方法につきましては、これまでのダムと同様な手法で行っております。
 その結果、3-12ページで現況及び将来のフレームをお示ししておりますが、生活系と土地系の数値ががここであがっている状況でございます。
 このフレーム等を踏まえまして、原単位の計算と実測値から、3-14ページの発生汚濁負荷量を算出しています。ご覧いただくと土地系の山林が大きく占めておりまして、この割合につきましては、3-15ページの図3.5.1のグラフをご参照ください。
 次に、将来水質の予測もこれまでのダムと同じようにまず流入量の経年変化、COD平均値の経年変化、表3.6.3で発生負荷量、流入負荷量、そこから流入率を求めまして、表3.6.4で、将来水質としては年平均値で1.8、75%値で1.8mg/l、こういったような水質予測結果になっております。
 続いて、全窒素、全燐につきましても、同じように、表3.6.7で計算しますと、多分水質年平均値は0.16mg/l、全燐につきましては3-18ページの表3.6.10にございますけれども、ダムの水質の年平均値として、0.006mg/lといったような将来予測をしております。
 この検討結果につきましては、資料5の2ページの3番、長沢ダム貯水池について、現状ではCOD、燐の水質から湖沼A類型、湖沼II類型として、水質の現状からは窒素を適用除外とする。達成期間については直ちに達成するといったような類型指定案を示させていただきました。
 最後に、大橋ダム貯水池ということで説明したいと思います。
 本編の資料の4-1のほうにいきまして、大橋ダムにつきましては、長沢ダムの下のほうに位置しており、同じく四国電力が管理をしている発電ダムでございます。現在は吉野川上流の河川AA類型が当てはめられております。有効貯水容量につきましては1,900万立方メートル、年平均滞留時間については21日となっております。
 4-3につきましては、先ほど長沢ダムのほうで説明をしておりますので、省略させていただきたいと思います。
 続いて、水質の状況は、4-6ページのグラフをごらんいただきたいと思います。まず、CODにつきましては、経年的に湖沼A類型を満足しているといった状況でございます。全窒素につきましては、経年的に大体II類型を満足しているといった状況でございます。燐につきましては、大体II類型を満足しているといった状況でございます。
 大橋ダムのN/P比の状況につきましては4-7ページのほうに載せております。大橋ダムについては、いずれの年も0.02mg/l以下でありまして、N/P比が20以下の年が3年ありますけれども、基本的には20以上の状況が見られております。
 続きまして、大橋ダムの利水状況につきまして、基本的に長沢ダムと同じ状況でございまして、4-8ページを見ると、まず発電ダムでございます。ダムの中のアオコや悪臭の発生実績はございません。
 それから、下流域での水道利水の状況につきましては、先ほどの長沢ダムと同様、池田ダムの取水口がございます。
 水産の利用につきましても、4-9ページ、これについては、長沢ダム同様、水産2級相当の漁業権が設定されていますが、コイヘルペスの影響等もございまして、漁業の実態が見られていません。長沢ダムの湖面における具体的な漁業実態はないといった状況でございます。
 続きまして、4-10ページで将来水質予測をしております。現況フレーム、将来フレームの設定の結果、4-11ページの表4.5.2のとおりになっていまして、生活系と、あと土地系のところで数値が上がっているということになります。
 このフレーム等を踏まえまして、4-13ページで、発生汚濁負荷量の算出をしておりますけれども、基本的には土地系の、これにつきましても山林と。あと、若干その他のほうに数値が上がっているといったような状況でございます。
 その結果につきましては、4-14のグラフのほうでお示ししております。
 最後に将来水質の予測につきまして、まず流入量の経年変化、CODの平均値の経年変化、そして発生負荷量、流入負荷量、流入率を求めた結果、表4.6.4で、ダムの水質年平均値の1.7、75%値の評価にすると、1.8といった状況で将来予測をしております。
 続いては、全窒素につきましてもダムの流入水質等の経年変化、発生負荷量、流入負荷量から流入率を求めまして、表4.6.7でダムの水質年平均値につきましては0.1mg/lとなっています。
 続いて、4-17ページで、燐の水質予測ということで、表4.6.10のところで、ダムの水質年平均値につきましては0.007mg/lとなっています。
 その結果につきましては、資料5の3ページのところの一番最後のページをご覧いただくと、現状ではCOD、燐の水質の状況から、湖沼A類型、湖沼II類型相当としまして、窒素については適用除外としています。達成期間については直ちに達成といったような類型指定の案を示させていただきました。
 以上につきまして、湖沼についての説明を終わらせていただきたいと思います。

岡田委員長 大変たくさんの資料でございますけれども、湖沼、須田貝ダム、それから味噌川ダム、それから長沢ダム、大橋ダム、ご説明いただきましてありがとうございました。
 今までのご説明に関しまして、何かご質問等、ご注意ございますでしょうか。
 どうぞ。

花里委員 この須田貝ダムですけれども、先ほどちょっと話して、モニタリングの数がかなり少ない。

安達主査 少ないです。

花里委員 どのぐらいの量でとっているの。

安達主査 一応、確認したところで、前年度確認したところでは、年3回ぐらいというふうに聞いております。

花里委員 今後は、もっときちっとモニタリングするように指導というか、依頼をすることになるんですか。

安達主査 ここで指定されると、県のほうとしても測定計画に基づきまして常時監視のほうをしていかなければなりませんので、そうしたとき、最低4回は常時監視として測定したいということになっておりますので、多分、今までと比べましたら、水質の測定頻度は増えてくると思います。

花里委員 ちょっとそうなると心配になるのは、今までのかなりある意味測定回数の少ないデータを使って検討して、将来予測をしているわけですけれども、今後、県がきちんとやり出したことによって、その将来予測がずれてくるおそれがないかということが、ちょっと気になったんですけれども。

安達主査 そうですね、ただ、今ここは暫定目標ということで、5年間の目標を考えておりますので、またそういったところは5年後に見直しをするタイミングのところで修正していきたいというふうなことを考えております。

岡田委員長 よろしいですね。
 ほかにございますでしょうか。

天野委員 須田貝ダムなんですけれども、このダムがちょっと変わったダムでして、1-5の図面を見ていただくと、水域がつながっているように見えるんですけれども、須田貝ダムというのは下のところで、右岸側の上流に八木沢ダムというのがあって、左側に奈良俣ダムで、非常に八木沢も奈良俣も、非常に大きなダムがありまして、それが1-19のところで、流入水質が上流ダムのデータを使ったというふうに書いておられて、表1.6.8の須田貝の全燐の流入水質が平均で0.007、ダム水質が0.023となっていて、3倍以上の値になっているんですね。八木沢、奈良俣というのは非常に大きなダムで、それぞれ、これ多分表層の値だとは思うんですが、0.008とか0.005という値があるにもかかわらず、その下の比較的小さな須田貝が0.023になっているので、何か数字としてこの0.023というのが、本当にこれをあらわしているのかどうかというのが、ちょっと不安に思われるんですが、これは何か次のページの1-20で、流入水質が0.007、ダム水質が0.023というのは、ちょっとおかしいんじゃないかと思うんですけれども、このあたりのデータは別に問題はないんでしょうか。

安達主査 実際、この現況水質を見ても、やはり周りの水質はよくて、この須田貝ダムのちょっと水質が悪い状況でございますので、何らか底にたまっている影響があるんじゃないかというふうにも考えられますので、この辺はちょっとまだ精査する必要はあると思いますけれども、そういった現況の実態から見ても、こういったようなことも予測されるんじゃないのかということもございます。

天野委員 どこではかっているかというところがあると思うんですけれども、須田貝って、これ非常に回転率の高いダムだったと思うんです。滞留時間が9日ですよね。湖沼というよりは、どちらかというと大きなダムの下の小さな堰みたいな感じのイメージでして、そうだとすると、泥がまき上がっているとか、そんなのがあるのかなとも思われて、ちょっと本当にこれ湖沼でいいのかなという感じすらしてしまうんですけれども。いや、逆に流入がこれでダムの値がこんなになってしまうというのであればですね。

辻原課長補佐 水質の測定点は、1-5の図を見ていただいて、丸印で下のほうに書いてあるんですけれども、水質測定点、ダム天端中央より採取と書いてありまして、本当にダムの堤体の上からとりましたということなので、恐らく何かこのあたりにたまっているのかもしれないなという気もするんですけれども、実際のちょっと気候は、これだけのデータではよくわからないので、その辺は今後の課題なのかなという気はします。
 あと、天野先生がおっしゃるとおり、非常に回転日数はほかのダムに比べると、今回がたまたまなのか、非常に小さいものですので、形を見ても川に近いんですが、一応この辺の議論につきましては、一時的に1,000万立米、4日間という定義を決めましたので、ここら辺については恣意的にならないように、実態を見てやるというよりは、数字だけでやりましょうということでやっておりますので、今回もそれにしたがって、これについては湖沼でやっていくというふうな整理をしております。

岡田委員長 井上委員。

井上委員 今の須田貝ダムの燐の高いところなんですけれども、1-7を見ていただきますと、SSが高くなくて、燐だけが高いと。それが、次の味噌川ダムの2-7になりますと、平成16年に高い最大値、オレンジ色の値があるんですが、これですとSSも高くて、T-Nも高くてT-Pも高くてCODも高いということで、その流入水の懸濁物が入ってきた影響であろうというような予測がつくんですけれども、何かこの1-7を見ていますと、その0.17というのは記載ミスですね。0.015、これが10分の1であれば何か納得するような値です。
 そういう、かなり変動する中で、こういった値を使って出した、この値にかなり引っ張られて0.023という値が負荷となって、それが、類型指定だけにいくのであればいいのかもしれないんですが、その暫定目標値の数値として使う根拠として、本当に確からしいのかというか、こういうやり方でいいのかというのは、少し疑問を持っております。

岡田委員長 事務局のほうで。どうしましょう、これはもう少し精査するということでよろしいですか。先ほどご回答いただいたように。

辻原課長補佐 この辺につきましては、また精査させていただきます。

岡田委員長 どうぞ、古米委員。

古米委員 同じく、須田貝ダムのところですけれども、井上委員からのご指摘もありますが、私ちょっと気になるのは、1-8ページのところで、燐をターゲットにすればいいという論理が、0.02とN/P比が20という説明です。単純に見ると、満足しているプロットは4つで、満足していないプロットのほうが多い。しかしながら、平成12年は特殊なので、それは除いても、5対4ですよね。さらに、平成13年と平成8年と7年にマークがついていて、それは特殊なんだという説明をされるのかなと思っていたら、資料4の別紙1での説明のように、平成7年、8年、13年は台風の影響を受けていないと考えられるので平常ですよと言われてしまう。何でこういうプロットを根拠にして窒素をターゲットから外すことに私は納得できないので、追加のデータ説明として特殊なので、この基準に満足しているということをお示しいただかないと、ちょっとまずいのではないかなと思います。
 もう1つは、1-6ページのところです。丁寧に見ると、平成14年は、先ほど言われたように、測定データ数は1のようですから、燐と窒素については。「m/n」の「n」はきっとサンプル数だと思うので。そのような限られたデータを含めて、いろいろと平均値を代表値だとして議論する数値を見せられると、これまた信用が落ちてしまう。代表データの取り扱いについては、やはり、変動がある水質データに関して平均を取るのであればn=3、これでも微妙といえば微妙ですが、ないものはしようがないので、そして、少なくともn=1の場合については、他のケースと同じように議論されては混乱するかと思います。また、平均流入率を計算する場合でも、非常に低い数値がたまたま含まれていると、流入率に若干なりとも効いてくるので、サンプルデータの代表性や平均値のあり方などデータの取り扱いにご注意いただければと思います。

岡田委員長 じゃあ、これは精査するということですね。
 ありがとうございました。じゃあ、今のご注意に従って、もう一度、ここの須田貝ダムは精査してもらいたいというふうに思います。
 ほかにございますでしょうか。どうぞ。

風間委員 測定日数のことですけれども須田貝ダムのほうは今お話が出たんですけれども、ほかのダムについては、年何回の測定がされているか、教えてもらいたいんですけれども。例えば表2.6とか。

安達主査 例えば、味噌川ダムにつきましては、2-6ページのx/yのところですね。

岡田委員長 じゃあ、いいですね。

風間委員 はい。

岡田委員長 ほかにございますでしょうか。どうぞ。

古米委員 きっと記載の問題だと思うんですけれども、長沢ダムの3-14ページのところで、表3.5.5で、発生汚濁負荷量が出ていて、隣のページにも同じように、その内訳が出ています。それを見ると、窒素のところがみんなゼロになっています。きっとエクセル上で桁を落としているので、みんなゼロになっていて、グラフのほうを見ると、ゼロキログラムだけどちゃんと0.2%とか0.1%、円グラフが出ている。きっと表示上は、やはり数値としては出てきていないといけないので、燐は細かく表示されているので、窒素も0.1ぐらいの単位で表示をしていただくと、図の見方としてはわかりやすいかな。ほかのところはたまたまゼロだったので目立ちませんけれども、こういうところはちょっと目立つので、注意していただければと思います。

岡田委員長 では、最終的な資料はここは直していただくということで、本質的にはよろしいですね。

古米委員 はい。

岡田委員長 ほかにご注意ございませんでしょうか。
 今までのご指摘をいただいた点では、須田貝ダムについてはもう一度データを精査して、こういったもともとデータがないところで精査するわけですから、かなり大変なんですが、それなりに聞いていただくなりして、もう一度精査していただくということで、これにつきましては、次回もう一度、その精査の結果を踏まえてご議論いただくということでよろしいでしょうか。
 ただ、ほかの3つのダムにつきましては、特段ご意見いただきませんでした。ほとんど森林そのもののような、単純な負荷源のところでございますので、それほど問題はないかと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、ダム湖の類型指定案のうち、木曽川水系の味噌川ダム、それから吉野川水系の長沢ダム、同じく大橋ダムについては、一応事務局の原案どおり、ちょっと古米先生のご指摘はありましたが、それは事務的なことですので、事務局どおりの原案ということにさせていただきたいと思います。よろしいですか。
 それでは、須田貝ダムについては、次回もう一度精査した上で、ご検討いただくというふうにさせていただきたいと思います。
 大体、予定した時間が来ておりますが、次回には、今の残りの須田貝ダム、それから河川の残りの3つについて、ご検討いただくということになるかと思います。よろしいですか。
 それでは、そういうことでお願いいたします。
 あと、その他でございますが、事務局のほうで何かございますでしょうか。

辻原課長補佐 その他ですけれども、今後のスケジュールについてご説明させていただきます。資料6でございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、次回、第3回を平成20年、来年の2月下旬から3月上旬にかけて調整をしたいというふうに思っております。本日宿題をいただいた事項と、それから江戸川、荒川、天竜川等につきまして、それをお示しして、ご審議いただきたいというふうに思っております。その結果、特段問題ないということであれば、3月上旬から下旬にかけて、1か月程度パブリックコメントを実施いたしたいと思います。その結果を踏まえまして、第4回、パブリックコメントの結果についてということで、最終案をここで決定をしていただくという予定で考えております。
 以上でございます。

岡田委員長 ありがとうございました。
 何かご質問等ございますでしょうか。

安達主査 すみません、この資料につきましては、秋田県立大学の尾崎先生のほうから情報提供ということでいただきまして、尾崎先生、ちょっと一言よろしいでしょうか。

尾崎委員 尾崎でございます。
 八郎潟も11番目の指定湖沼になることになっていまして、私どもも去年から科研費を頂き、調査しているんですけれども、その写真のように、アオコが大量に発生して、9月からわかさぎ漁が始まるんですが、漁民の方は臭くて買ってくれないので、10月ぐらいまで延期すると言っていました。また、昨年は八郎潟町で上水が大体1週間ぐらい断水したということもございます。今後はいろいろな面でご指導いただきたいと思いまして、各委員の先生方に調査結果の中間報告の資料を配布させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

岡田委員長 ありがとうございました。
 それでは、次回の日程は今後調整させていただくということでございますので、委員の皆様方、本日のように全員お集まりいただけると大変ありがたく思います。よろしくお願いいたします。
 なお、当委員会の運営方針で議事録を作成し、それから公表するということになっております。後日、事務局から議事録案を作成して、各先生にお送りさせていただきますので、最低限、それぞれのご発言の内容についてはご確認いただくということをよろしくお願いいたします。
 ちょうど3時2分前でございますけれども、予定の時間が近くなりましたので、この辺で本日の議事を終了させていただきます。どうもありがとうございました。

午後 2時58分閉会

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