中央環境審議会水環境部会総量削減専門委員会(第1回) 議事録

議事録

午後3時00分 開会

【山田係長】 定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第1回総量削減専門委員会を開催いたします。

 委員の皆様におかれましては、お忙しい中ご出席いただきまして誠にありがとうございます。

 本日の出席状況でございますが、現在のところ、委員16名中、11名のご出席をいただいております。

 それでは議事に先立ちまして、水・大気環境局長の三好よりご挨拶を申し上げます。

【三好水・大気環境局長】 水・大気環境局長の三好でございます。第1回の総量削減専門委員会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

先生方には平素から水環境行政の推進にご理解とご協力をいただきましてありがとうございます。また、本日はご多忙の中、会議に参加いただきまして大変ありがとうございます。

 改めて私から申し上げるまでもないことでございますけれども、この専門委員会でご審議をいただきます水質総量削減制度は、人口や産業等が集中して生活や事業活動に伴い排出された水が大量に流入する東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海という3つの閉鎖性海域を対象といたしまして、これらの海域に流入する汚濁負荷量の総量を計画的に削減していこうとする制度でございます。

 現在は平成26年度を目標とする第7次の水質総量削減を実施しているところでございますけれども、昭和54年から今日に至るまで、関係の皆様のご努力によりまして汚濁負荷量は着実に削減されてきていると認識をしているところでございます。

 しかしながら、各海域における水質環境基準の達成率という点に着目いたしますと、海域ごとに状況は異なっていると申し上げるのが適切ではないかということでございまして、そういう意味でなお、富栄養化による赤潮や貧酸素化による青潮等の問題も依然として発生してきているという状況ではないかというふうに考えております。

 また昨今は、水質の保全ということに加えまして、「豊かな海」という考え方で、生物の多様性でございますとか、生産性が確保された物質循環が健全な状態、それを「豊かな海」と申しておりますけれども、その重要性も指摘をされてきているところでございます。

 そういう意味で、さまざまな課題が海域ごとに発生しているというのが現状ではないかと考えておりまして、先ほど申し上げましたこれまでの水質総量削減の成果を踏まえながら、改めて関係者の皆様との連携のもとに水環境の改善に向けまして効果的、効率的な対策を実施していくことが必要ではないかと考えているところでございます。

 この専門委員会では、第8次水質総量削減の在り方につきまして専門的なご議論をいただきたいと考えているところでございます。

本日は第1回でございますので、総量削減の実施の状況でございますとか、水環境の現状につきましてご説明をさせていただきたいと考えております。それにつきまして、忌憚のないご意見を賜ればというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

【山田係長】 本日は第1回の委員会となりますので、初めに委員のご紹介をいたします。

お手元にお配りしております資料の議事次第の次に配席図、その次に委員名簿がございます。名簿順にお名前のみご紹介させていただきます。

岡田光正委員でございます。

長屋委員はご欠席とのご連絡をいただいております。

古米弘明委員でございます。

足利委員はご欠席とのご連絡をいただいております。

阿部薫委員でございます。

長田隆委員でございます。

河村委員はご欠席とのご連絡をいただいております。

木幡邦男委員でございます。木幡委員につきましては、委員名簿の職名が間違っておりまして、正しくは「埼玉県環境国際センター研究所長」でございます。大変失礼いたしました。

鈴木穣委員でございます。

高澤彰裕委員でございます。

長﨑慶三委員でございます。

中村委員につきましては、所用により遅れるというご連絡をいただいております。

西村修委員でございます。

平沢泉委員でございます。

細見委員はご欠席とのご連絡をいただいております。

松田治委員でございます。

 続きまして、環境省側の出席者を紹介させていただきます。

三好局長につきましては、先ほど紹介させていただきました。

向かって右にまいりまして、早水大臣官房審議官でございます。

さらにその右にまいりまして、大村水環境課長でございます。

三好局長の左にまいりまして、根木閉鎖性海域対策室長でございます。

さらにその左、石川室長補佐でございます。

私は、本日、司会進行を務めます山田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 続きまして、お手元の資料の確認をさせていただきます。

 議事次第、配席図の次、資料1が委員名簿、資料2が第8次水質総量削減の在り方についての諮問及び付議の写し、資料3が総量削減委員会における検討の進め方について(案)、資料4が水質総量削減制度の概要、資料5が汚濁負荷量の状況、資料6が水環境の現状、資料7が瀬戸内海環境保全基本計画の変更等となっております。

それから、参考資料1から4は専門委員会の設置に関するものでございます。参考資料5につきましてはメーンテーブルの方のみに配付しておりますが、第7次水質総量削減の在り方についてという前回の答申の写しです。

以上が本日の資料でございます。不足がございましたら事務局までお申しつけください。

よろしいでしょうか。

なお、本日の会議は、中央環境審議会の運営方針に基づきまして公開とさせていただいております。

それでは委員長の紹介をさせていただきます。本専門委員会の委員長に関しましては、中央環境審議会の運営規則に基づきまして部会長が指名することとなっておりまして、水環境部会長でおられます岡田委員に本委員会の委員長を務めていただくこととなっております。岡田委員におかれましてはどうぞよろしくお願いいたします。

プレスの方はこれ以降の写真撮影等はお控えいただきますよう、よろしくお願いいたします。 

それではこの後の議事進行につきましては、岡田委員長にお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 かしこまりました。委員長を務めさせていただきます岡田でございます。

この総量削減、昔は総量規制という名前でしたけれども、第7次ということで、35年、長々とやっております。同じことをやっているかというと、先ほど局長のご挨拶にもございましたように、海域ごとの違いをきちんと考えていくということと、多分もっと大きいと思いますが、水質総量削減という名前ではございますが、やはり「豊かな海」を目指すということが現代求められております。この2点、特に後ろのほうは今までと大分違うニュアンスかと思います。

そういう意味で、今後の新しい総量削減に向かって、今のような観点を十分にご配慮いただいた上で、よい答申や結果を出していただければありがたいと思います。ぜひよろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願いいたします。

 それでは最初に本日の議事ですが、17時の終了を目処に議事を進めさせていただきますので、ご協力のほどをお願いいたします。

 早速ですが、議事に入りたいと思います。最初に議題の1、「第8次水質総量削減の在り方に関する諮問について」となっております。

9月11日付で環境大臣から中央環境審議会会長に対し、第8次水質総量削減の在り方についてという諮問がなされました。本専門委員会はこの諮問を受けた調査を行うため、水環境部会に設置されたものでございます。

そこで最初に、この諮問の内容と本専門委員会の検討の進め方について、事務局よりご説明をお願いいたします。

【石川室長補佐】それでは説明いたします。資料2と資料3、いずれもA41枚紙の資料でございます。

まず資料2につきましては、諮問の内容となってございます。「第8次水質総量削減の在り方について」ということで、諮問理由が資料の中ほどから下に書いてありますが、これはもう先ほど三好局長、それから岡田委員長のご挨拶にもあったとおりでございまして、これまで第7次にわたる総量削減を進めてきまして、第7次の目標年度が平成26年度、今年度になってございます。

その結果、環境基準の達成状況というものが、繰り返しになりますけれども、海域ごとに異なっておりまして、また赤潮ですとか、貧酸素水塊といった問題も依然として発生しております。さらに、先ほどもありました「豊かな海」という観点から、干潟・藻場の保全・再生等を通じた生物の多様性ですとか、生産性の確保、そういった重要性が指摘されているということでございます。

このような状況や課題を踏まえて、海域における総合的な水環境改善対策を推進するために、第8次水質総量削減の在り方について審議会の意見を求めるという内容になっております。

 裏面は、この諮問を受けまして水環境部会に付議をされたという内容になっております。

 それから、参考資料の1から3までについては、説明は割愛させていただきますけれども、水環境部会の中でこの総量削減専門委員会を設置したこと、そして岡田委員長の説明にもありましたが、総量削減専門委員会では水質総量削減に関する専門的な事項を調査することですとか、あとは中央環境審議会、水環境部会専門委員会の運営方針などについて掲載しているものでございます。

 それから、資料3の説明に移ります。「総量削減専門委員会における検討の進め方について(案)」ということになっております。

本委員会では以下に掲げる事項について検討を進めまして、その結果を水環境部会に報告いたします。また、その検討経過につきましても、水環境部会に適宜報告をさせていただきます。この(1)から(7)について、本委員会で議論をしていただきたいと考えております。

そのうち(1)汚濁負荷量の状況、それから(2)指定水域における水環境の現状について、今回、資料を用意させていただきました。

(3)で水質総量削減制度に係る取組の実施状況のヒアリングとありますが、こちらは次回以降、関係省庁ですとか、関係の都府県、それから産業界、地域で保全活動に取り組んでいる団体などからヒアリングをしたいと考えております。

 それから(4)指定水域の水質汚濁に影響を与える要因の検討をいたしまして、さらに(5)水環境の将来予測というものも基礎資料の一つとして検討を予定しております。(6)について、第8次水質総量削減の在り方というものをまとめていくと。

この検討ですけれども、これから大体1年程度をかけまして、この在り方というのをまとめていくということを想定しております。参考資料5に、委員の方のみ配付しておりますけれども、これは前回第7次のときの報告書でございますけれども、この第8次版をこれから1年程度かけてまとめていくということを考えております。

その下には参考までに、第7次の総量削減に関する検討経過というものを書いております。まず、この総量削減専門委員会で在り方について議論をしまして、その答申があった後に、今度はより具体的な規制基準を検討するということで、総量規制基準専門委員会というものを別途立ち上げて議論することになります。その諮問と答申があって、最終的に総量削減基本方針というものが取りまとまると。その取りまとめまでにおおよそ2年ほどかかっておりますので、今回もこれと同じようなスケジュールが想定されるかなと考えているところでございます。

 簡単ですが、資料2と資料3についての説明を終わります。

【岡田委員長】 どうもありがとうございました。

それでは、ただいまのご説明に関しまして、ご質問等ございますでしょうか。

 はい、どうぞ。

【鈴木委員】 一番初めの会議でございますし、私ちょっと不勉強ですので教えていただきたいんですが、資料の2の中で、第2段落の3行目、「豊かな海」の観点から何々の重要性も指摘されているという、これは法的な位置づけとか、そういったのはどのようなものなんでしょうか。私ちょっとよくわかりませんので、よろしくお願いいたします。

【石川室長補佐】 ありがとうございます。法的な位置づけというのは特にありませんで、例えば、後で資料7としてご説明を差し上げようと思っておりましたが、瀬戸内海については、環境保全基本計画というのが瀬戸内海環境保全特別措置法に基づいてつくられております。それを昨今、変更の手続を進めているところなんですけれども、そういった議論の中でも、まさに豊かな瀬戸内海ということが重要なポイントとして位置づけられているということがございます。特に法律に、例えば水質汚濁防止法に基づく何か規定があるわけではないんですけれども、そういう社会的な要請も含めて重要性の指摘がされているということでございます。

【岡田委員長】 よろしいですか。

 はい、どうぞ。

【根木閉鎖性海域対策室長】 少し補足をさせていただきますと、第7次の総量削減の在り方においても、例えば参考資料5の18ページをおめくりいただきますと、(2)ということで、干潟・藻場の保全・再生とか、底質環境の改善等というような記述が第7次のときも入っておるということでございます。これについては、総量削減の枠組みの中で行われてきておりますが、昨今の「豊かな海」の観点という重要性の指摘も踏まえて、ここの記載を例えばどういうふうにしていくかというようなことでご議論いただければありがたいというふうに考えております。

【岡田委員長】ありがとうございます。

よろしいですね、鈴木委員。

ほかにございますか。

よろしければ、ただいま資料3でご確認いただいた進め方に従って、今後、審議を進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

よろしいですね。それではこの資料のとおり、この進め方に従って審議を進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

それでは続きまして、2つ目の議題、「水質総量削減の実施状況等について」、これは事務局から資料4に基づいてご説明をお願いいたします。

【石川室長補佐】 資料を説明する前に、中村由行委員が到着されました。中村委員よろしくお願いいたします。

 それでは資料4といたしまして、「水質総量削減制度の概要」についてご説明をいたします。

 まず1.として制度の仕組みとあります。人口、産業の集中によって閉鎖性水域の水質汚濁を防止するための制度であるということで、昭和53年から「水質汚濁防止法」及び「瀬戸内海環境保全特別法」の規定に基づいて実施しているものでございます。

 1ページめくっていただきまして、図がありますのでそちらでご説明したいと思います。

まず指定水域といたしましては、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海の3海域になります。そして指定項目については、化学的酸素要求量(COD)、窒素、りんの3項目になっております。

 上から2番目の四角ですけれども、総量削減基本方針というものを環境大臣が策定をいたします。その内容については、削減の目標と、目標の年度、それから削減に関する基本的事項というものを基本方針としてまとめます。

その後に、この中ほどの四角にありますけれども、総量削減計画といたしまして、この基本方針に基づいて都府県知事が策定をするということになります。その内容については、発生源別――生活系、産業系、その他系というふうに分類しておりますけれども――の削減の目標量ですとか、削減目標量を達成するための方途といたしまして、具体的には一番下の3つ、四角が並んでいるところを具体的に定めていくというものでございます。生活系の排水対策としまして、左下にあります事業の実施、下水道の整備など、そういったものですとか、それから産業系排水の対策といたしまして、総量規制基準というものを定めて、排水量が50㎥以上の工場・事業場が対象となりますけれども、そういったところの総量規制基準を定めるということとか、あとは一番右、小規模事業場ですとか、畜産、農業、一般家庭、そういったところの削減指導を含めてやっていくということになります。

 それから中ほどの四角に戻りまして、一番下、その他汚濁負荷量の総量の削減に関し必要な事項ということで、これは米印を書いておりますけれども、こちらは先ほど室長からもありましたとおり、陸域からの汚濁負荷の削減に加えて、干潟・藻場の保全・再生ですとか、底質改善対策、そういったものも含めて総合的な水環境改善を図るということで制度としては成り立っているものでございます。

 3ページにまいりまして、指定地域の概況でございます。

指定水域は先ほど申し上げた3海域ですけれども、その指定地域、いわゆる陸域でどういう地域があるかというところで、こちらは下のほうに図を入れておりますけれども、現在20都府県が関係する地域というふうになっております。東京湾では4都県、伊勢湾では3県、瀬戸内海のうち大阪湾については5府県、それから大阪湾を除く瀬戸内海については11の県が指定地域というふうになっております。

 さらにページをめくっていただきますと、表4-1に指定地域関係都府県の概況という表があります。こちらは人口ですとか、面積、それから汚水処理率、そういったものを海域ごとに示しておりまして、それを全国値と比較をしているという表でございます。

この表を見ますと、まず指定地域内の人口については全国の約62%を占めているということですとか、面積的にも約19%、それから製造品出荷額というのは約54%を占めていると。さらに、日平均排水量50㎥以上の事業場の割合としても、41%をこの指定地域内で占めているということでございます。前段で申し上げたとおり、人口ですとか製造品出荷額の値が大きくて、人口・産業が集中しているということが特徴でございます。

また、汚水処理率というのが、全国平均が86%、表の一番右下の数値、86ですけれども、これに対して指定地域の平均というのは約90%と高くなっていると。特に東京湾、大阪湾関連都府県ですとか、愛知県の処理率というのが非常に高い値となっているということでございます。

 それから5ページ目にまいりまして、制度の沿革でございます。

下のほうに4-2ということで表もつけてございます。第1次から第4次までの削減はCODを指定項目として実施しておりました。その後、第5次以降は窒素及びりんというものが指定項目に加わりまして、以降、現在第7次までCOD、窒素、りんの3項目を対象として実施しているということでございます。

 また、5ページ目の一番最後のパラグラフですけれども、瀬戸内海における環境基準の達成状況等が他の指定水域に比べて水質が良好な状態であるということから、第6次と第7次の水質総量削減では、大阪湾を除く瀬戸内海について、その時点の水質が悪化しないように対策を講じていくということとされております。

 それからまた1枚めくっていただきまして、この項目の最後ですけれども、4番目といたしまして、削減目標量の達成状況というものを示してございます。

この削減目標量というものは、環境大臣が基本方針の中で示すものでございますけれども、削減目標量と目標年度における発生負荷量の実績値を比較した表でございます。この表を見ますと、CODについては第1次から第6次まで、それから窒素及びりんについては、それぞれ第5次、第6次において全てこの計画どおり目標を達成してきているという状況でございます。

この表の見方ですけれども、まず目標が上の段にありまして、それに対して実績が下の段に書いてあります。この目標というのは、発生負荷量の総量を削減目標量としておりますので、実績値が目標に比べて小さいことによって、要は100%よりも小さい割合になっていれば目標は達成したということでございまして、これまでは全て計画どおり達成してきているという状況でございます。

 以上、資料4の説明を終わります。

【岡田委員長】 どうもありがとうございました。

それではご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

 では、古米先生、どうぞ。

【古米委員】 4ページ目の表の4-1のところに、指定地域内の汚水処理率ということで、生活排水処理がどうなっているかという動向が示されていることは基本的に重要ですけれども、第5次以降、窒素、りんというものが指定項目になった段階で、同時にやはり指定地域内で高度処理がどう行われるのかという統計データもあわせて整理しておくことが、こういった理解を深める上では重要かなと思います。集計データがあれば今後整理しておくことが重要かというコメントです。

【岡田委員長】 ありがとうございます。大丈夫ですね。あると思いますので。じゃ、よろしくお願いいたします。

ほかにございますか。

はい、どうぞ。

【平沢委員】 今、総量規制の削減量と、それからCOD、窒素、りん、それから各水域の濃度の変化を見ますと、昭和57年以降、ほとんど当初のころからあまり変わっていないんですが、やはり削減は達成されているんですけど、水域の改善ができていないという理由があまり明らかではなくて、そこはやっぱり明確にしたほうがいいんじゃないかなと。そのためのシミュレーションとか、予測ができるのであればやってほしいなと以前から言っていることなんですけど。それちょっと気になってしょうがないんです。

【岡田委員長】 それはまた後の議論で出てきますので。

【平沢委員】 ちょっと先行しちゃいましたね、すみません。

【岡田委員長】 ほかにございますか。

はい、それでは、平沢先生が非常に気になるように、次の負荷量とか水環境の現状、これから出てまいりますので。じゃ、次に資料5「汚濁負荷量の状況」についてご説明をお願いいたします。

【石川室長補佐】 それでは資料の5「汚濁負荷量の状況」ということで、こちらは陸域からの汚濁負荷の量がどうなっているのかという資料でございます。

また、次の議題ですけれども、資料6といたしまして、「水環境の現状」という資料を用意しております。この水環境の現状というのは、実際に海域で水質などがどういうふうになっているのかという資料でございます。

 まずは資料5といたしまして、陸域の汚濁負荷量がどうなっているかという資料の説明をさせていただきます。COD、窒素、りん、それぞれの指定地域内の推移ということで整理しております。

1枚めくっていただきまして、裏面のグラフをご覧いただくとわかりやすいかと思います。

まずCOD、一番上の部分ですけれども、昭和54年度におけるCODの負荷量というのは、東京湾で477トン、それから伊勢湾で307トン、瀬戸内海で1,012トンでありましたけれども、このグラフの一番右から一つ左側のH21と書いてあるのが最新の状況ですけれども、平成21年度の負荷量は、東京湾で183トン、それから伊勢湾で158トン、瀬戸内海で468トンとなっております。削減率も、東京湾においては62%、伊勢湾で49%、瀬戸内海で54%となっております。

なお、グラフの一番右側にH26(目標)というふうに書いておりますけれども、こちらはまさに今年度が目標年度となっておりまして、第7次で目標値とされた値を入れております。

 続きまして、中ほどのグラフは窒素でございます。平成11年度における負荷量は、東京湾で254トン、伊勢湾で143トン、瀬戸内海で596トンというふうになっております。それが平成21年度時点で、それぞれ東京湾では185トン、伊勢湾では118トン、瀬戸内海では433トンにまで削減をされております。

なお、窒素とりんのグラフについては、H6以前のグラフが点線で表記されておりますけれども、こちらは都府県による推計値という形の位置づけになっておりますので、実線ではなく、点線でという形になっております。

 それから一番下のりんの負荷量ですけれども、こちらも平成11年度におけるものが、東京湾で21.1トン、伊勢湾で15.2トン、瀬戸内海で40.4トンであったものが、平成21年度までに、東京湾で12.9トン、伊勢湾で9.0トン、それから瀬戸内海で28トンまで削減されているという状況でございます。

 それから3ページ目以降、発生源別の内訳という資料でございます。

これは各海域における発生負荷量の内訳を示したものでございます。各海域ごとに整理しておりますので、まずは東京湾からご説明を差し上げたいと思います。

こちらも次の1枚めくっていただいた円グラフで見ていただくとわかりやすいかと思います。一番上がCOD、そして左下が窒素、右下がりんになっております。

平成21年度の発生負荷量の内訳というのは、まずCOD、生活系が約68%、続いて産業系が約20%、そして、その他系が約13%というふうに占めておりまして、生活系の割合が高くなっております。

生活系の内訳ですけれども、下水道が42%と最も多くて、それから雑排水が約17%となっております。産業系のほうの内訳を見ますと、指定地域内事業場というものが最も多く約7%、そして、その他系でも下水道が最も多く、約8%というふうになっております。

左下の窒素のほうの円グラフを見ていただきますと、こちらも生活系が約66%を占めておりまして、続いて、その他系が約20%、産業系が約14%を占めております。CODと同様に、生活系の割合が高いという特徴があります。

生活系の内訳ですけれども、これも下水道が最も多く、54%。それから産業系の内訳は、指定地域内事業場が最も多くて8%、その他系は下水道が最も多く9%というふうになっております。

 それから、右のりんのグラフを見ていただきますと、こちらも生活系がやっぱり一番多くて、70%。それからその他系が19%、産業系が約11%という値になっております。その内訳を見ますと、全ての系で下水道の割合が最も多くなっております。

 それから次のページの表の5-1では、CODに関しまして経年的に負荷量の推移を示したものでございます。左のほうに種別がございまして、生活系、産業系、その他系。それから発生源としての種別、それぞれの系ごとに小計を書いております。

右のほうに行きますと、1日当たりの負荷量をトン数で示していますのと、負荷比率、全体の負荷量に占める割合というものを示した表を載せております。

経年的に見ますと、生活系、産業系、その他系の総負荷量はそれぞれ減少しておりまして、負荷の比率ですけれども、生活系ではほぼ横ばい、産業系では微減、そしてその他系では微増というふうになっております。

 生活系の内訳ですけれども、昭和54年度には雑排水の割合が約48%と最も多かったですけれども、下水道の普及に伴って、下水道も昭和54年当時は割合が10.1%しかありませんでしたけれども、平成21年度時点はその割合が逆転しているという状況でございます。

 産業系では、指定地域内事業場の割合が減少傾向にあります。一方で、下水道と小規模事業場の割合が増加傾向になっております。それから、その他系では畜産系の割合が減少傾向にありますのと、下水道の割合が増加傾向にあるというのが見てとれます。総じて負荷量は全ての系で減少してきているというものでございます。

 それから1ページめくっていただきまして、伊勢湾の状況でございます。

こちらも7ページに円グラフをCOD、窒素、りん、それぞれ示しております。まずCODですけれども、生活系が約51%、続いて産業系が約36%、その他系が13%ということで、東京湾に比べると生活系の割合は低いですけれども、比較的生活系の割合は高いと。産業系の割合が東京湾と比べて高くなっているというのが特徴でございます。

生活系の内訳は雑排水が27%というふうに多くて、産業系の内訳も指定地域内事業場が約21%と。その他系については下水道が最も多く、3%という値になっております。

左下の窒素のほうを見ますと、その他系が42%と一番多くなっておりまして、続いて生活系が約40%、産業系が19%となっております。

生活系の内訳ですけれども、下水道が約15%、それから産業系の内訳は指定地域内事業場が約10%、その他系の内訳としては山林が最も多く約16%となっております。

 右に行きまして、りんのグラフですけれども、生活系が約48%、続いて産業系が28%、その他系が24%を占めております。

生活系の内訳は雑排水が約13%と最も多いですけれども、それぞれ下水道ですとか、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽が11から12%と同程度の値となっているということでございます。産業系については、指定地域内事業場が最も多くて11%、続いて小規模事業場が約10%というふうになっております。その他系の内訳は、畜産系が最も多く、約8%というふうになっております。

 1枚めくっていただきまして、8ページに、こちらもCODの発生源別の負荷量の推移を示してございます。

東京湾と同様に、生活系、産業系、その他系の負荷量がそれぞれ減少してきております。負荷の比率ですけれども、生活系で微増、産業系は微減、その他系は微増となっております。

生活系の内訳は、雑排水の割合が減少しまして、下水道や合併処理浄化槽が増加傾向にあります。産業系では、東京湾と同様に、指定地域内事業場の割合が減少傾向にあり、かわって小規模事業場の割合が増加傾向にあります。その他系では、畜産系の割合は減少傾向にありますという状況になっております。

 続いて9ページ、大阪湾ですね。瀬戸内海につきましては、大阪湾とそれ以外を分けて示しております。まずは大阪湾について、10ページ目にグラフを示しております。

まず一番上のCODですけれども、生活系が約70%を占めまして、続いて産業系が約22%、その他系が8%。生活系の割合が東京湾と同じく高いという形です。

生活系の内訳は、下水道が最も多いということで、その傾向は産業系、その他系ともに下水道が最も高くなっております。

 続いて窒素ですけれども、生活系が約59%、その他系が約27%、産業系が約14%になっておりまして、こちらも生活系の割合が高くなっております。

それぞれの系で最も多い割合を示すのは下水道でございまして、これはCODと同じ傾向になっております。

それから右のほうのりんでございますけれども、こちらも生活系が約61%を占めまして、続いてその他系が約21%、産業系が18%を占めております。それぞれの系の内訳としては、やはり下水道が最も多いという傾向になってございます。

 それから、11ページ以降は大阪湾を除く瀬戸内海について資料を示しております。12ページのほうに円グラフを載せております。

今までの傾向と少し変わりまして、CODについては、産業系が約48%を占めまして、続いて生活系が約39%、その他系が13%。産業系の割合が高くなっております。

生活系の内訳、雑排水が23%、産業系の内訳は、指定地域内事業場が28%と多くなっております。次いで小規模事業場が約10%となっております。その他系では畜産系が最も多く、4%となっております。

左下のほうの窒素のグラフですけれども、その他系が約51%、続いて生活系と産業系が同程度、それぞれ25%、24%を占めております。その他系の割合が高いということになっております。

生活系の内訳は、下水道が最も多くて9%、産業系は指定地域内事業場が約19%、その他系の内訳としては、山林というものが最も多くて16%というふうになっております。

 続いて、りんですけれども、その他系が約42%、それから生活系が約34%、産業系が24%を占めておりまして、その他系の割合が高くなっております。

生活系の内訳では、下水道が約10%と最も高く、産業系の内訳では指定地域内事業場が約9%、その他系の内訳は養殖系が最も多く、約20%というふうになっております。

 13ページのほうには、CODについて、大阪湾を含む瀬戸内海全体を経年的に示したグラフでございます。東京湾、伊勢湾と同様に、生活系、産業系、その他系の総負荷量というのはそれぞれ減少しております。負荷の比率を見ますと、生活系と産業系で微減、その他系で微増となっております。

生活系の内訳は、やはり下水道と合併処理浄化槽が増加傾向にありますのと、産業系については、指定地域内事業場の割合が減少しまして、小規模事業場の割合が増加傾向にあると。その他系については畜産系の割合は減少傾向にあるという形になっております。

 続いて14ページをご覧ください。14ページは各海域での指定地域内事業場におけるCOD発生負荷量の推移を示したものでございます。

これまでは全体的な数字、生活系、産業系、その他系というところで見てきましたけれども、この部分については、指定地域内事業場でどういう推移をしているのかというものを示したものでございます。

表の5-4、東京湾におけるCODの負荷量とその平均水質の推移を示しております。

表の左のほうに各事業場の種別が書いてございまして、中ほどは1日当たりの負荷量、それから右端のほうには平均水質というものを載せております。

一番上の下水処理場を見ますと、負荷量というのが平成11年度までは増加傾向にありましたけれども、近年は減少傾向にありまして、高度処理化等の努力によって平均水質は経年的に低下しているという状況になっております。

また、指定地域内事業場全体の平均水質、これは表の一番右下の値ですけれども、11.6となっておりますけれども、この平均水質は他の指定地域内事業場と比較しても良好になっているという状況でございます。

 産業系の指定地域内事業場については、いずれの業種においても負荷量は減少傾向にありまして、平均水質も低下傾向にあるという状況になってございます。

 続いて15ページ、伊勢湾の状況を示しております。

下水道については、下水処理場の負荷量というのはほぼ横ばいになっておりまして、ただ平均水質というものは大きく低下しているという状況です。生活系の事業場では、合併処理浄化槽と下水処理場というのは同じような推移をしております。また、し尿処理場の負荷量は減少しまして、平均水質も大きく低下しております。産業系の指定地域内事業場については、東京湾と同様に、負荷量も減少しておりますし、平均水質というものも低下しているという状況が読み取れます。

 16ページには瀬戸内海、これは大阪湾を含む瀬戸内海の状況でございます。

こちらも下水処理場の負荷量では減少傾向にあります。そして平均水質は大きく低下しております。産業系については、これまで東京湾、伊勢湾と同様に負荷量は減少傾向、そして平均水質も低下傾向にあるという状況でございます。

全体といたしましては、指定地域内の事業場単位で見ても、負荷量の減少、そして平均水質も低下傾向にあるということが見てとれるかなと考えております。

 最後17ページ、18ページは参考としておつけしたものでして、このような負荷量の算定方法について記載した資料でございます。

1番目は指定地域内事業場ということで、この日平均排水量50㎥以上の特定事業場を指すわけですけれども、これからの発生負荷量というものは事業場ごとに水質と排水量の実測値から算定をしております。また下水道については、生活系、産業系、その他系の全て負荷量が含まれるため、各系別の下水道に流入する負荷量の割合をもとに、下水道から放流される全体の発生負荷量をそれぞれの系に按分しているということでございます。

それから、指定地域内事業場以外の――いわゆる面源といっている部分ですけれども――については、17ページの(1)から、18ページの(2)(3)にありますように、原単位というものを設定いたしまして、それにフレームを乗じることなどによって算定しているというものでございます。

 急ぎ足となりましたが、資料5の説明は以上です。

【岡田委員長】 どうもありがとうございました。

それでは、ただいまの汚濁負荷量のご説明につきまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

 はい、どうぞ。

【古米委員】 2つ確認をしたいというか、質問です。下水道の部分は生活系と産業系とその他系に分かれていますが、その他系は、さらに畜産系とその他系にさらに細分化された形で円グラフができているように理解しました。

そうしますと、下水道の中のその他系というのは、結果としては何を反映した負荷量に、何をどこまで含んだものになるんでしょうか。

【石川室長補佐】 まず、その他系の中で、畜産系というものは下水道とは別に算定をしておりまして、その他系の下水道というのは、下水道(その他系)というふうに表示しておりますので、畜産系は入ってこないということになります。

【古米委員】 その他系の中の畜産系はありますよね。例えば表のページでいうと5ページ目を見ると、その他系の中に畜産系ってありますよね。この畜産系というのは、畜産系で下水処理場に行ったものも含めた畜産系と理解すればいいですか。

【石川室長補佐】 下水道に入る畜産系はやっぱり下水道として……

【古米委員】 入りますよね。

【石川室長補佐】 はい、計上されると。

【古米委員】 ということは、下水道のその他系の中には、生活系と産業系以外で、下水道に入っているものがその他系かなと。

【石川室長補佐】 そうでございます。

【古米委員】 そのときに、その他系の内訳の中に一部畜産系が入ることは理解できるんですが、量的に非常に大きいので、それ以外は雨天時越流水ではないのかなとは思いますけれども、何が入るんでしょうか。

【石川室長補佐】 こちらは各都府県からの調査をするときに報告で上がってくるんですけれども、下水道があって、下水道にまず入ってくる流量というものがございます。それは指定地域内事業場でしたり、いわゆる点源のものであれば、それがわかって、反映して、それをもとに放流水に按分するということなんですけれども、その他系ということについては、それ以外のものが全て入ってくるということで、要は指定地域内事業場ですとか、例えば畜産系であっても排出量がわかる部分、点源としてわかる部分もありますので、そういったものを除いた、いわゆる下水道に流入する負荷量のうち、いずれの点源にも該当しない部分、例えば道路の側溝とか、道路から集まってきたものが結果的に下水道に入って、それがどこの点源にも該当しないというものを、各都府県がこれはその他系だということで報告をしてくるということになっております。

【古米委員】 合流式下水道の場合には雨天時にそれらが入ってくるので、下水道側ではちゃんと全体の流入汚濁負荷量がわかっているので、その全量から生活系と産業系の汚濁負荷量はわかっているので、それを引き算すると残りが出てきて、それをまとめてその他系と言っていて、その比率が東京湾ではまあまあ大きいというふうになっているということですね。

 2点目は、14ページ、15ページのところに指定地域内事業場ごとのCOD負荷量ということで整理をされている日当たりのトン数についてです。例えば14ページの表の値と、東京湾の発生源別の負荷量の推移が書いてある5ページ目の負荷量t/日の表を両方見ていると、先ほど説明があった平成21年の下水処理場は98.6t/日と。98.6t/日は、5ページ目でいうと下水道生活系の76.7と、下水道産業系の7.6と、下水道その他系14.4を合計した値がここに書いてあると。

【石川室長補佐】 そのとおりです。

【古米委員】 そうすると合併処理浄化槽は11.1ですよね。表を見ると合併処理浄化槽は1.4ですよね。単独は5.3で、し尿処理場が0.1。何か勘案してこの表ができているように見えます。私の理解が不十分なので確認をさせてください。

【石川室長補佐】 詳しくは確認をさせていただきたいと思いますが、表の5-1については、いわゆる指定地域内事業場以外のものも含めた全量として表を構成しているんですが、おっしゃったとおりご指摘のあった部分は事業場に該当するものですので、少し中身を確認させていただければと思います。

基本的に14ページの表5-4のものというのは、指定地域内事業場のみの表となっておりまして、それよりも5ページ目の表は全体を示した表になっておりますので、その中で少し整合が合わない部分があるのかもしれないので、ちょっとそこは確認をさせていただければと思います。

【岡田委員長】 コミプラみたいな大きいのだけを扱っているということですか。

【石川室長補佐】 そうですね。

【岡田委員長】 一応確認しといてください。ここで何となくそうだというのはよくないので。はい、ありがとうございました。

ほかにございますか。

はい、どうぞ。

【鈴木委員】 18ページの表なんですけれども、下側の表で下水道(畜産系)というのは、これは正しいでしょうか。今までの話だとこういう表記はなかったように思うんですけど。

【石川室長補佐】 この下水道(畜産系)といいますのは、先ほどの整理で言いますと、やっぱり面源はその他系になりますので、下水道のその他系というものに入るんですけれども。ちっと確かにわかりにくい、整合がとれていない部分があります。

わかりやすくすると、先ほどの説明の中では下水道(その他系)の中に、この畜産系として入ってくるものがわかっているものであれば、畜産系としてカウントするということですが、下水道を経由して、畜産系が下水道に入ってくると……。先ほどの(その他系)として畜産系も含まれているということでございます。ちょっとこの表わかりづらかったんですけれども。

先ほど出てきた畜産系というものは、畜産系から出てくるものがわかるものについては、そのまま畜産系というふうに書いておりまして、この下水道を経由することによって(その他系)というふうに整理しておりますので、少しわかりにくい部分、是正していきたいと思います。

【岡田委員長】 いいですか。じゃ、次わかるように絵でも描いて、多分それが一番皆さんぱっとおわかりいただけるかと思います。

ありがとうございました。ほかにございますか。

よろしければ、今度は水環境の現状についてご説明をお願いいたします。資料6をお願いいたします。

【石川室長補佐】 それでは資料6「水環境の現状」ということで、各海域における水質を初めとする関係するデータについてご紹介をしたいと思います。

 まず環境省のほうで、広域総合水質調査というものを昭和53年度から実施しております。そういったデータをもとに、水質の濃度の現状ですとか、そういったものを見ていきたいと考えております。

 まず1.1としてCODでございます。このグラフが東京湾、伊勢湾というふうにありますけれども、縦軸にCODの年度平均値を示しております。

それから、このグラフの中に2つ折れ線グラフが入っておりますけれども、この凡例にありますとおり、白丸が上層の値、それから塗りつぶしてある黒丸が下層の値でございます。昭和53年度から最新の平成24年度までの推移を見ますと、東京湾では低下傾向が見られております。一方、その下の伊勢湾では横ばいで推移しているという状況でございます。

 それからページをめくっていただきまして、次ページ、大阪湾というのが(3)にございます。大阪湾についても低下傾向が確認されています。それから下の大阪湾を除く瀬戸内海では、わずかな上昇傾向が見られるというような形になっております。

 3ページ以降は、総量削減が開始された当時――昭和57年から59年度というふうに示しておりますけれども――と、近年の水平分布図を比較した図を載せております。

この図の見方ですけれども、各湾の左側に当時の状況の図、そして右側に平成21年、近年の平均値を載せております。凡例にありますとおり、青から赤に行くに従ってCODの濃度が高くなっているということを示しております。

この図を見ますと、まず東京湾ですけれども、湾奥部で汚濁域の減少が見られますのと、湾央部から湾口部、図の下のほうにかけてCOD濃度の低下が見られております。

それから1つ下の伊勢湾ですけれども、伊勢湾については特に大きな変化は見られないという状況になっております。

 1ページめくっていただきまして、大阪湾ですけれども、大阪湾は東京湾と同様に湾の奥部、図の上のほうですけれども、湾の奥のほうで汚濁域の減少が見られますのと、湾央部から湾口部にかけてCOD濃度の低下が見られるということでございます。

 5ページ目には大阪湾を含めた瀬戸内海を載せておりますけれども、瀬戸内海については伊勢湾と同じく大きな変化は見られないという状況になっております。

 6ページにまいりまして、窒素のデータを示しております。グラフはいずれもCODと同様に、東京湾、伊勢湾、大阪湾、大阪湾を除く瀬戸内海というふうにしております。まず6ページ目、東京湾では低下傾向、そして伊勢湾ではわずかな低下傾向が見られます。

 7ページにまいりまして、大阪湾では低下傾向が見られますのと、大阪湾を除く瀬戸内海では、ほぼ、昭和56年度以降、横ばいで推移しているという状況でございます。

 それから8ページ目以降は、先ほどのCODと同じように、昭和58年ごろと近年の水平分布図を窒素について、窒素濃度で示したものを提示しております。

まず8ページ目には東京湾と伊勢湾ですけれども、この図の見方としては、これも赤くなるに従って窒素濃度が高くなるという図でございます。

東京湾でございますけれども、湾奥部で汚濁域の減少が見られて、湾央部から湾口部にかけて窒素の濃度の低下が見られると。その下の伊勢湾ですけれども、伊勢湾についても湾奥部の一部を除いては全体的に窒素濃度の低下が見られております。

 9ページ目の大阪湾ですけれども、こちらもCODと同様に、図の右上のほうの湾奥部での汚濁域の減少というものが見られて、それから湾央部から湾口部にかけて窒素濃度の低下が見られると。

それから1ページめくっていただきまして、10ページ目には瀬戸内海の窒素の図を示しております。こちらは大きな変化は見られないというような状況になっております。

 11ページからは、りんの状況でございます。東京湾、伊勢湾とありますけれども、まず東京湾については低下傾向が見られます。それから伊勢湾ではわずかな低下傾向が見られます。

 12ページには大阪湾と瀬戸内海の状況を示しておりますけれども、大阪湾では低下傾向が見られまして、大阪湾を除く瀬戸内海ではほぼ横ばいで推移をしているという状況でございます。

 同様に13ページに、当時と近年の分布図を示したものを提示しております。

まず東京湾ですけれども、こちらもCOD、窒素と同様に、湾奥部のほうの汚濁域の減少が見られるのと、湾央部から湾口部にかけて、りんの濃度の低下が見られています。そして下の伊勢湾については、湾奥部の一部を除いて全体的にりんの濃度の低下が見られるという状況でございます。

 14ページには大阪湾の状況を示しております。こちらもCOD、窒素と同様に、湾奥部の汚濁域の減少が見られますのと、全体的にりんの濃度が低下しているという状況でございます。

 それから15ページには瀬戸内海を示しておりますけれども、大きな変化は見られないというような状況になってございます。

 16ページ目には底層DOということで、底層の溶存酸素量のデータを示しております。

こちらについては、図の形式としては同様に、総量削減の開始された当時として昭和57年から59年度の平均、そして近年の夏季、夏の底層の溶存酸素量のデータの水平分布図を示したものでございます。

この図の見方といたしましては、青から赤に行くに従って溶存酸素が低い状態になるということでございます。東京湾では湾奥部の一部で溶存酸素、底層DO濃度が上昇した水域が見られるものの、湾奥部全体としては底層DOの濃度は低い状況にあるということでございます。

 それから伊勢湾については、DOの濃度が上昇したところも低下したところもあって、全体的には大きな変化は見られないという状況になっております。

 18ページ目には大阪湾の図を示しております。大阪湾につきましても、上昇したところ、下降したところありまして、特に大きな変化は見られないかなというふうに見ております。

 同じく19ページ目の瀬戸内海についても、全体的には大きな変化は見られないという状況になっております。

 それから、20ページ目には透明度を示しております。

21ページ目から同様の図をつけております。透明度については、青から赤に行くに従って透明度が低くなるという図を示しております。東京湾では湾の奥部で透明度が上昇した水域も見られるものの、湾奥部の一部には依然として透明度の低い水域が存在しているということでございます。伊勢湾では湾央部、真ん中部分を中心として透明度の上昇が見られております。

 それから22ページ目には大阪湾を示しておりますけれども、大阪湾についても湾の奥から湾の中央にかけて透明度の上昇が見られております。瀬戸内海については全体的に大きな変化は見られないというような状況になっております。

 続いて24ページ目からは、先ほどご説明いたしました陸域からの発生負荷量と実際の水域の水質というものを重ね合わせたグラフというものを作成しております。

まずCODとしてお示ししております。横軸に水域面積当たりの汚濁負荷量、先ほど資料5のほうでご説明いたしました汚濁負荷量を用いています。そして縦軸にはCODの濃度、これは上層のCODの濃度を示しております。この図を見ますと、まず水域面積当たりの汚濁負荷量が大きい海域ほどCOD濃度も高くなっております。

このグラフの見方ですけれども、まず上のほうに矢印がありまして、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海、大阪湾と色別で矢印を示しております。そして凡例で赤い丸ですとか、黄色い三角ですとか、それぞれ示しておりますが、各年代ごとのデータを示しております。

まず近年の状況といたしまして、このオレンジ色の四角のほうを4つ見ていただきますと、右上のほうから東京湾、大阪湾、伊勢湾、瀬戸内海というふうになっておりまして、水域面積当たりの汚濁負荷量が大きい海域ほどCODの濃度も高くなっているという状況でございます。

 それから今度は推移を見ますと、水域面積当たりの汚濁負荷量の削減の量が大きい海域、東京湾ですとか大阪湾のような削減量が大きい海域ほどCOD濃度の低下傾向が明確に見られるということになっております。

 さらに、伊勢湾と、大阪湾を除く瀬戸内海については、湾・灘ごとに示した図を25ページ、26ページにつけております。

25ページの一番上のほうは伊勢湾と三河湾をそれぞれ分けたグラフですけれども、ここでは三河湾と伊勢湾で大きな変化は見られないという状況になっております。大阪湾を除く瀬戸内海の各湾・灘ごとでは、ほぼ横ばいとなっているところもありますし、やや上昇傾向にあるところもあり、やや低下傾向が見られるというところもありまして、湾・灘ごとに傾向が違ってきているということが見てとれます。

 それから27ページ目は窒素について同様のグラフでございます。

こちらもまずは四角のオレンジを見ていただきますと、近年の各海域ごとの状況というのがわかります。これもCODと同様に、東京湾、大阪湾、伊勢湾、瀬戸内海というふうに右上のほうから左下のほうに移動していくと。つまり水域面積当たりの汚濁負荷量が大きい海域ほど窒素の濃度というのも高くなっているということでございます。

 それから推移を見ましても、水域面積当たりの、例えば東京湾ですとか、大阪湾を見ていただきますと、汚濁負荷量の削減の量が大きい海域ほど窒素濃度、要はこのグラフの右の上のほうから左下のほうに向かって矢印が動いていっているという傾向が明確に見られますという形になっております。

窒素のほうも同様に、28ページ、29ページ以降に、伊勢湾と瀬戸内海を湾・灘別に示したグラフを示しております。

こちらもまず伊勢湾と三河湾について特段大きな変化は見られません。そして大阪湾を除く瀬戸内海の湾・灘を見てみましても、全域の窒素濃度というのは、先ほどほぼ横ばいであったという話をしましたけれども、湾・灘ごとにやはり傾向の違いがありまして、ほぼ横ばいの状況のところ、そしてやや上昇傾向にあるところ、やや低下傾向が見られるところ、湾・灘ごとに傾向の違いが見られるということになっております。

そして30ページ、りんの状況です。こちらも同じです。オレンジ色の四角の部分を見ていきますと、並び順は同じで、右上のほうから東京湾、大阪湾、伊勢湾、大阪湾を除く瀬戸内海というふうに移動してきておりまして、推移の傾向も窒素と同じような傾向を示しております。 

こちらも31ページ、32ページに湾・灘ごとのグラフをつけております。

伊勢湾については、三河湾と伊勢湾で大きな変化は見られないと。瀬戸内海についても全域ではほぼ横ばいでありましたけれども、湾・灘ごとに傾向の違い、ほぼ横ばいのところ、やや上昇傾向のところ、やや低下傾向のところというところが見られます。

ちょっと資料の訂正をさせていただきたいんですけれども、30ページ目で下から3行目、「全域の窒素濃度はほぼ」と右側のほうにありますが、これはすみません、窒素を「りん」に修正していただければと思います。大変申し訳ございません。

33ページ目にまいりまして、環境基準の達成状況について整理をした表をつけております。まず表の6-1に平成24年度のCODの環境基準の達成状況を示しております。

CODについては、類型別と全体について示しております。類型についてはA類型、B類型、C類型、それぞれの達成状況を示しております。全体の数値といたしましては、東京湾が63.2%、伊勢湾56.3%、大阪湾66.7%、大阪湾を除く瀬戸内海で79.3%というふうになっております。

類型別に見ていきますと、A類型、いわゆる一番基準が低い値となっている2mg/LのところがA類型でございますけれども、そこの達成率というのは0%から52.9%、B類型、3mg/Lのところでございますが、そこについては、瀬戸内海については高い数値となっているものの、そのほかのところでは37.5%、それから50%というふうになっております。C類型、一番湾奥の部分ですね、8mg/Lのところでございますが、こちらについては全ての指定水域で100%に近い達成率となっております。

次のページに図の6-15ということで、達成率の推移を示しております。

いずれの指定水域についても水域全体としての基準の達成率の推移というものは横ばいという形になっております。

それから35ページ目については、窒素とりんの環境基準の達成率を示しております。

東京湾、こちらも類型別に1から4類型までと全体の数値を入れております。東京湾では83.3%、伊勢湾では57.1%、大阪湾では100%、瀬戸内海は98.2%というふうになっております。

こちらも次ページに推移のグラフを示しております。東京湾では、こちらを見ますと33.3%から83.6%となっていまして、伊勢湾では28.6%から57.1%、それから大阪湾では0%から100%、それから大阪湾を除く瀬戸内海では60%から98.2%まで上昇しているという状況になっております。

続いて37ページ、赤潮及び貧酸素水塊の発生状況ということで、データを示しております。

まず東京湾の赤潮ですけれども、このグラフにありますとおり、近年減少傾向にあるものの全体としてはほぼ横ばいで推移をしているという状況でございます。

それから伊勢湾については、昭和54年度から平成5年までの間に年間159件から50件程度にまで大きく減少しまして、近年はほぼ横ばいで推移をしております。

続いて39ページの瀬戸内海でございますけれども、昭和50年代に年間200から300件程度の赤潮が発生しておりましたが、長期的には減少傾向にありまして、近年は年間100件程度で横ばいに推移をしております。

次ページの図の6-19に、瀬戸内海の湾・灘別の赤潮の発生状況を示しております。それを見ますと、大阪湾ですとか、紀伊水道、播磨灘では長期的に減少傾向。備讃瀬戸、燧灘、安芸灘、伊予灘では概ね低いレベルで横ばいと。それから豊後水道については平成8年ぐらいまでは横ばいで推移していましたが、それ以降は増加傾向にあるという状況にあります。

さらに次の41ページのところには、漁業被害の件数を示したグラフをつけております。

年間の赤潮発生件数のうち漁業被害が生じたものを水色で示しております。これを見ますと、昭和50年代のピーク時には年間29件でありましたけれども、近年は概ね10件程度で推移をしていて、ただし平成20年度や平成24年には19件、18件というような漁業被害が発生しているという状況でございます。

42ページにまいりまして、こちら貧酸素水塊の状況ということで、貧酸素水塊については東京湾では、関係都府県などの調査によって、夏を中心に大規模な貧酸素水塊の存在が確認をされております。こちらには千葉県さんの情報を提示しておりますけれども、特に夏に大きな貧酸素水塊の存在が見られると。この図の見方ですけれども、濃い青色が酸素濃度の低い部分となります。

続いて44ページ、伊勢湾でも同じような状況ですけれども、特に夏を中心に大規模な貧酸素水塊の存在が確認をされているというところでございます。

47ページ目には青潮の状況ということで、東京湾の発生件数を示しております。増減を繰り返しつつも長期的には減少傾向が見られております。

それから伊勢湾の状況ですけれども、48ページ目に示しておりますが、昭和60年度の年間の25件をピークにして発生件数は減少傾向になっております。

49ページ目には干潟・藻場の現状ということで、それぞれ各海域での状況を示しております。まず東京湾の干潟の面積ですけれども、1945年には9,400haありましたが、それ以降大幅に減少しまして、最近の値は1,700haというふうになっております。

藻場の面積、大きな変化はありませんで、1,400haで推移をしていると。なお行動計画などによれば、平成16年度以降、東京湾では干潟、浅場、それぞれ4.4ha、4.9haが造成されております。

50ページにまいりまして、伊勢湾の状況ですけれども、干潟では、3,400haから現在は2,900haというふうになっております。藻場の面積、緑のグラフですけれども、減少傾向にありまして、現在は2,300haというふうになっております。

続いて51ページ目には瀬戸内海の状況を示しております。干潟については2万5,000haあったものが、最近のデータでは約半分以下の1万2,000ha程度というふうになっております。藻場の面積については、まずアマモ場が2万2,600haから5,600haとなっておりまして、その後、やや増加傾向に転じていると。ガラモ場についても減少しましたが、その後やや増加したというような状況になっております。こちらも東京湾と同様に、平成16年度以降に干潟ですとか、藻場、浅場の造成がそれぞれなされております。

この資料の最後ですけれども、5番目にクロロフィルaの推移というものを載せております。こちらクロロフィルaというものも広域総合水域調査で測定しているものでございます。

クロロフィルaといいますのは、赤潮の指標になる一方で、豊かさの観点からも指標になり得るということも考えておりまして、今回は二面があるということを前提に、まずは生データとして提示をさせていただきました。

東京湾では年による増減は大きいものの、傾向的には横ばいで推移をしているということでございます。伊勢湾についても東京湾と同じく、伊勢湾は、三河湾と伊勢湾、三河湾を除く伊勢湾それぞれ示しておりますけれども、傾向的にはいずれも横ばいで推移をしているという状況でございます。

瀬戸内海については、これも大阪湾と各湾・灘の整理を53ページ、54ページでしておりますけれども、大阪湾はやはり表層で減少傾向が見られます。そして播磨灘ですとか、備讃瀬戸はやや増加傾向が見られると。その他の湾・灘についてはほぼ横ばいとなっているという状況でございます。

すみません、駆け足となりましたけれども、資料6の説明は以上です。

【岡田委員長】 たくさんの資料、ご説明ありがとうございました。ご苦労さまでした。

それではただいまの説明に関しまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

【平沢委員】 またさっきの、いいですか。

【岡田委員長】 ああそうそう、失礼。じゃ、平沢先生からどうぞ。

【平沢委員】 さっきもう取り上げちゃったので、すみません。確かに目標の削減はかなりされているのに水質の改善効果が見られないと私申しましたけど、部分的には確かに見られているところがある。湾央部とか。だけど環境基準の達成という書き方をすると、水質がほとんどある意味変わっていないので未達になっちゃうわけで、この辺はやはりもう少し考えないといけないんじゃないかというふうに思います。

要するに削減ということの意義というか、どういうメリットというか、その辺の、例えばこの部分だったらすごく効果があったとか、そういう書き方をしないといつでも未達で削減になっちゃうので、そこはちょっと考えていただきたいなと。

 あわせまして、削減の効果と水質の推移の予測というんですか、その辺をシミュレーションしていただきたいなというのが先ほど言ったことです。

 新たに申し述べたいことがもう1点ございまして、「豊かな海」という表現をされたので、やっぱり各湾域の漁獲高とか、それから……まあ、漁獲高ですかね。あと、聞いているところによると、飼料を結構まいているということで、その辺のまく量とかというデータがわかれば聞きたいなと。

 以上でございます。

【岡田委員長】 じゃ、どうぞ。

【石川室長補佐】 ありがとうございます。まず前段のデータの評価につきましては、おっしゃるとおりだと思いますので、今回CODと窒素、りん、それぞれの対象項目につきましては、陸域からの汚濁の発生の負荷の状況と水質の部分を、環境基準のみならず、濃度についても評価をしていきたいと思っております。

例えば第6次、第7次においては、大阪湾を除く瀬戸内海については環境基準の達成の観点も踏まえているんですけど、それ以外にもいろいろ状況を鑑みまして、削減ではなくて現状を維持するというような在り方で方針を示しておりますので、そういったところも踏まえて今後データをよく見ていきたいと思います。

 それからシミュレーションについては、中長期ビジョンで平成22年に取りまとめたものがございます。それは30年後、平成46年を見定めて、その当時考えられ得る対策を進めることによって水質がどうなるかというものをシミュレーションしたものがあります。そういったものの成果が一つありますので、そういったものを活用したいと思っておりますのと、今回もこの目標年度に向けた将来予測というものをやっていきたいと思っておりますので、その中でご意見をいただければと思います。

豊かさということで、漁獲量のデータなど、まず、どういうデータがよい指標となるかというところを今まさに検討しているところでございまして、一番最後にご紹介したクロロフィルaなんかもその一環で提示させていただいたものです。

資源量については、ちょっと環境省のほうではなかなかデータがないんですけれども、今、水産庁ですとか、関係の委員の先生方にお聞きをしながら、どういう指標であれば、豊かさ、生物の観点からの指標となるかということを検討しておりますので、そういった部分またご提示をしてご意見をいただければと思います。

【平沢委員】 すみません、今の発言で、6次と7次がそういう対応だというのはよくわかっているんです、出ていましたから。わかっているんですが、環境基準としていつでも未達になっているので、そこを何とかしないと、この資料を見たときにあれって思うんだと思うんですよ。そこはやっぱり考えていかないといけないんじゃないかなと思いました。

【岡田委員長】 じゃ、先にまず松田先生、どうぞ。

【松田委員】 細かい点ですが、49ページの「干潟・藻場の現状」の東京湾のところですけど、この文章では、干潟は大幅に減少したが、藻場の面積は大きな変化がなく、と書いてあるんですが、干潟のほうの青のバーは1945年から書いてあって、藻場の緑のほうは1978年ですので、ちょっと時間軸が違うので、この書き方だと少し誤解を招くというか。特に1945年から78年までにこの干潟が8,000haぐらいですかね、減っているので、藻場もむしろかなり減った可能性があるので、藻場の面積のほうに「この期間では大きな変化はない」とか、何か限定をつけておいたほうがいいかと思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

それじゃ、長﨑先生、どうぞ。

【長﨑委員】 水研センターの長﨑と申します。非常に詳しい資料ありがとうございます。

今回、第8次水質総量削減において、「豊かな海」という視点を導入してほしいと。で、我々、審議会としてどういう意見を返していくのかということを考える上で、ちょっと幾つか気になった点がありますので、コメントさせていただきます。

 今、海について、庭としての側面、畑としての側面、道としての側面、こういうものが求められていますけれども、まずその大前提として、庭としての側面と畑としての側面というのはある程度相反する部分があるんだというのは、これはもうみんな理解しておくべきだと思います。もうこれは仕方ないとして、やはり「豊かな海」というのを考えていく上で、キーワードは生物多様性と、それから生産力、この2つがやはりキーワードだと思います。

多様性につきましては、非常に今地球レベルでいろんな変化が起きていますけれども、いろんな条件下に置かれてもしなやかに、そういう陸域からのいろんな負荷に応答して、海がいわゆるカオスの状態にならない、壊滅的な状態にならないというふうな多様性をキープしておくことは必要だろうと。

それから生産力という点では、もちろんCODという、CODというのは簡単に言うと化学的に無理やり燃やしてしまうことのできる有機物がどれだけありますかという話ですから、それももちろん基礎生産力の一つなんですけれども、基本的にはやっぱり光合成ですね。太陽の光のエネルギーを生物が利用可能な化学エネルギーに変換して、それがいわゆる健全な栄養段階を上っていく。例えば無色の鞭毛虫にバクテリアが食べられる、あるいは植物プランクトンが動物プランクトンに食べられるというところで、いわゆる健全な生物生産が行われていくプロセスが必要でしょう。この2つがキーだと思います。

 今日ご紹介いただきました資料というのは、CODの値、それから全窒素、全りんというこの3つの数値を中心に解説していただいているわけなんですけれども、第7次までこういう形で来ているんですが、一方でいろんな研究が進んでまいりまして、その中身、例えば全窒素であるとか、全りんであるとかといったときに、例えばりんを例に挙げて説明しますと、当然、有機りんと無機りんに分けられるわけです。

無機のりんというのはほとんどの植物プランクトンが利用可能ですね。ところが、ある種類のプランクトンは有機のりんしか扱いません。ある種類のプランクトンは無機のりん、プラス、それがなくなったら自分でアルカリホスファターゼという酵素をつくって、無機りんを有機りんから切り取って使う、増殖できますよという能力を備えていると。

そういうふうになってくると、例えば無機のりんが涸渇しちゃった状態、でも有機のりんがありますよというコンディションでいくと、先ほど述べた後者の能力を持ったプランクトンというのが優先する可能性が高いわけです。窒素についても同じことが言えるわけですね。

だから、こういうことがわかってきている中で、全りん、全窒素、あるいは全COD、CODについても生物が分解しやすいものと、そうでないものとに分かれていますから、そうすると中身、つまりこれまでに量だけを視野に入れた話だけではなくて、中身、質ですね、質も視野に入れた意見をこの審議会として返していく必要は多分あるんじゃないかなと。そういう時期がもう来ているんじゃないかというふうに感じております。

実際、CODも窒素もりんもレベル的にはある程度もう下がっていて、東京湾も伊勢湾も瀬戸内も今たちまち壊滅的な赤潮、あるいは貧酸素が起きる状態かというとそうではないんですね。伊勢湾、もちろん貧酸素水塊起きますけれども、その周辺で実際にシャコの漁とか、ガザミの漁というのをやられていますから、そんなケイオティックな状態になっているかというとそうではない。

ただし瀬戸内、特に東部で言われていますのは、やっぱり魚が減ったと。薄くなったというふうに漁師さん言われます。それからノリの色落ちは皆さんご存じのとおり大きな問題となっております。

これまでの歩み、この総量削減というものを達成していく上で、目標値を設定して、目標値をクリアするということでずっとこれまでやってきて、それはそれで大きな意味があったと思うんですけれども、やっぱりここに来て海の環境管理というものを、「豊かな海」という視点を入れるんだったら、やっぱりそろそろ中身を見直す必要があるでしょうということです。

単に今の状態の海に不足している栄養塩をそのまま増やせばいいですかというと多分そうではない。それは病人にものすごく豪華な料理をいきなり差し上げるようなものであって、多分それだと何かが壊れてしまうので、先ほどもお話ありましたけれども、何が足りないのか。栄養塩以外に何が足りないかという研究はやっぱりもう少し深めていく必要があるかなというふうに思いました。

 すみません、長くなりました。コメントです。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

じゃ、どうぞ。

【高澤委員】 産業界から代表でまいりました高澤でございます。非常に詳細なデータの説明をどうもありがとうございました。

データが非常に膨大で内容が濃いので、全て消化し切れていませんので、ちょっと私が聞いて気になったところでございますけれども、例えば資料6なんかのところで、各水域の濃度分布の変化をずらっと、35年の差ですかね、20年ぐらいですかね、この差を見ているところがございますけれども、例えば伊勢湾なんかは変化がありませんとかってさらっと話されたり、瀬戸内海も大きく変わっていませんとかいうような説明で推移していたんですけれども、例えば3ページの伊勢湾一つとっても、一番右端に非常に赤い濃い部分があるのが、この平成21年から24年においてはもう消えている。これは1点データじゃなくて、3年間の濃度の平均なので、かなりの変化だなというふうに僕は思うんですね。そういうところに対してはきちっと対応がとれているところというのは、それなりの評価が必要だと思います。

逆に5ページなんかだと、瀬戸内海に1点、非常に濃い赤が出てきているというのは、これはここに何かこの3年間、異常な状況が起こっているということであれば、こういうようなところの変化点なんかをきちっと把握して、そこで何が起こっているんだというようなところを解析すると。

漠然と総量のCODのトータル量下げろ、窒素下げろ、りんを下げろということじゃなくて、ここで起こっている変化を見て、そういうことが全体としていろんなところで起こっているのであれば、そういうところを潰していくというようなことをやらないと、マクロでこの海域を見て、全体によくなりましたということをやっても、濃度も、瀬戸内海の平均といいますとほとんど青い領域の希釈分なので、濃度が変わらないというのは当然かなというふうに思うんですね。

マクロで見る次元じゃなくて、今はもうミクロ的にやっぱり見るべきポイントを変えて、そこに何が起こっているんだというようなところを集中的に見るようなことをやって、本質的に原因が何で、それをどう減らしていくかというようなことをやらないと、この3成分の総量削減というだけでは、今、環境省、日本国民のために「豊かな海」、長﨑先生も言いましたけれども「豊かな海」を創生していくという意味では、それが目的であって、総量を下げるという数字が目的じゃないんだと思うんですよね。そろそろそういう段階に来ているのかなというふうな感じがいたしました。

その「豊かな海」の指標の一つとして、実際に赤潮が出たり、青潮が発生するというようなことがございまして、後半のほうに赤潮発生の推移があって、赤潮と、例えば先ほどの濃度の変化、トータル窒素なのか、トータルりんなのか、そういう全体の汚濁の負荷の変化と赤潮の発生件数というのが本当にリンクしているのかなと。これは独立で数字を並べているので、赤潮はどうでしたということなんですけれども、赤潮の変化はどういうところとリンクしていますとか、そういう解析をやらないとだめなのじゃないのかなと。

1点注目すべきは、40ページでちょっとお話しされました豊後水道の赤潮は増加していると。豊後水道のこの海域のデータの変化というのが、30ページあたりからちょこちょこと入っていますけれども、豊後水道が異常な濃度、りんにしろ、窒素にしろ、濃度変化が起こっているわけじゃないですよね。どちらかというと豊後水道という領域は、瀬戸内海の絵で見ても非常に濃度的には低い領域であって、それがさらに少しずつ減っているような領域にも関わらず赤潮が増えているということは、この3つの要素でいろいろと見ていても既に限界が来ているんじゃないかなというふうにもとれるんですね。

そういうところで、何でこの赤潮が発生するかというのは全く別要素、逆に言えば青潮ももっと違う切り口で見ることも必要なんじゃないかなと。そういう意味では、総量削減の今回の委員会というようなことで検討委員会スタートしたわけですけれども、言葉としての総量削減という言葉だと、単に今あるCODとトータル窒素とトータルりんをさらに下げて、幾らの目標設定をもって次に取り組みましょうというような感じなんですけれども、そうじゃなくて、やっぱり「豊かな海」を目指すための検討委員会在り方とか、中身はそういうことだと思うので、名前は体を表すじゃないんですけけれども、そろそろそういう転換期に来ているのかなというふうに私は感じました。

 以上です。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

じゃ、事務局から、今お二人の先生のご意見に関しまして、今コメントできるところでお願いします。

【根木閉鎖性海域対策室長】 ありがとうございます。長﨑委員からコメントいただきまして、COD、そして全窒素、全りんについては環境基準が設定されておりまして、一定の役割を果たしていると思いますが、もう少し新しい視点も見たほうがいいんじゃないかというようなご指摘だったかと思います。趣旨を踏まえまして、どのようなことがお示しできるか、少し事務局として検討させていただければというふうに思います。

 次に高澤委員からご指摘をいただきました。きめ細かく見るべきじゃないかというようなご指摘の趣旨だったというふうに理解いたしました。そういう観点で今回、例えば伊勢湾とか瀬戸内海について湾・灘ごとのデータなども少しきめ細かくお示しさせていただいたつもりでございます。

細かい話になりますが、例えば3ページとか、5ページの図についてご指摘をいただきまして、少し説明を割愛してしまったんですけれども、例えば3ページの伊勢湾などを見ていただくと、57年から59年度の出典のところを見ていただくと、これは広域総合水域調査というものが出典になってございます。

21から24年度はそれに加えて、公共用水域の水質測定結果というものも、データがあるのでということで加味させていただいておって、そういうところで21年から24年のほうが、数字が見えにくくなっていて恐縮なんですが、点が増えているというところも少しあって、その辺りでコンター図の見え方が少し違ってくるところもあるのかなというふうなことも少し感じております。この辺も委員の皆様のご意見もいただければ幸いかというふうに思っております。

きめ細やかに見ていくべきだというご指摘、そこの趣旨、受け止めさせていただきまして、あとは、やはり総量削減の在り方ということで、全体的な話として進めていくところもありますので、どのような方向がいいか少し検討させていただければというふうに思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

じゃ、もう一度どうぞ。

【長﨑委員】 ありがとうございます。先ほど高澤先生のほうから赤潮発生件数のお話ありました。ちょっとだけ補足をさせていただきます。私、現場にいますときに赤潮の仕事をしていましたので少し。

41ページの、例えば瀬戸内海における赤潮発生件数の年ごとの推移のグラフの解釈についてなんですが、ちょっとだけコメントしますと、実は件数というのは結構マジックな部分がありまして、非常に小さな海域で小さな規模で短期間に起こったものも1件とカウントされてしまいます。それから大被害を伴った大赤潮もこれも1件とカウントされてしまうということで、この件数というのは1件1件のサイズがかなり違うということがまず背景にございます。

それからあと、漁業者さんがどの程度の赤潮に対して注目度というか、意識の高さを持っているかによって件数は変わります。特に熱心に養殖をしている海域をつぶさに見られている地域ほど通報の件数が多くなりますので、それも関係しますし、あと地形、特に豊後水道はリアス式の海岸ですので、小分けになっていますと1件1件別個にカウントされます。

それから、豊後水道でよく出ます赤潮、カレニアという菓子パンみたいな形をした鞭毛藻なんですけれども、年間のうちに発生したり消えたりというのを繰り返すことがありまして、それぞれ1件としてカウントされますので、少しげたをはかせた数字が出ている部分もあるかと思います。

 以上です。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

ほかにございますか。

はい、どうぞ。

【鈴木委員】 すみません、基本的なところを教えてください。下層とか底層DOの底層の、それぞれの定義を教えてください。

【根木閉鎖性海域対策室長】 基本は、底から1メートル程度のところではかっているというふうに認識しています。必ずしも正確でないかもしれませんが、そのようにご理解いただければありがたいと思います。

【岡田委員長】 ほかにございますか。

それではまだ議題が残っていますので、続きまして3つ目の議題「その他」ですけれども、事務局から、今回の水質総量削減に関わりが深い取組として、資料7、瀬戸内海環境保全基本計画の概要についてご説明をお願いいたします。

【石川室長補佐】 それでは資料7といたしまして、2点ほど紹介させていただきたいと思います。

まず1点が、瀬戸内海環境保全基本計画の変更に関すること。それから2点目については、海域のヘルシープランというものの環境省の取組がありますので、その2点について水質総量削減に関わりが深いということでご紹介をさせていただきます。

 まず、瀬戸内海の基本計画ですけれども、皆さんご承知のとおり、この瀬戸内海の環境保全基本計画というのが、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づいて政府が定めることになっております。この計画が、瀬戸内海の環境保全に関するいろいろな施策の実施に当たって規範となるべき計画になります。その基本計画に基づきまして、各関係府県知事が府県レベルでの具体的な施策を推進していくために、府県計画を定めるということになっております。

今般この基本計画の変更の作業を進めておりまして、10月に瀬戸内海環境保全小委員会というところで、この基本計画の変更についてご審議をいただいていたんですけれども、この審議が終わりまして、この基本計画の変更案というものが、パブリックコメントも踏まえて取りまとまりましたということでございます。

この内容、主なポイントについては1枚めくっていただきまして、上のほうに瀬戸内海環境保全基本計画の主な変更ポイントについてというものを示しております。

この図の下のほうに、現行基本計画と基本計画(案)の対比をしているところがございます。この図を見ていただくとわかるとおり、現行の基本計画については水質の保全と自然景観の保全の2つの柱で主に構成されておりました。それを今回の基本計画の見直しでは4つの柱に構成を整えております。

まず第1番目の柱としては、干潟・藻場に代表されるような沿岸域の環境の保全、再生、創出、そういったものが瀬戸内海の環境保全を考える上で非常に重要であるということがありまして、まず1つ目の柱に持ってきたということでございます。

それから水質の保全のところに、「及び管理」というものを入れておりますけれども、これがまさに地域性ですとか、季節性に合った各地域、湾・灘ごとの実情に応じた水質管理というものが今後は重要になるというようなことから、「及び管理」というものを追加してございます。

それから4本目の柱といたしまして、水産資源の持続的な利用の確保という項目を新たに立てまして、まさに水質もきれいで、魚もとれる「豊かな海」ということを目指してこの瀬戸内海の環境保全を進めていくというところで、基本計画の構成を大きく変えたという内容になってございます。

その下の部分については、これまでの検討経緯を示したものでございます。

それからもう1枚めくっていただきまして、海域のヘルシープランというものでございます。このヘルシープランというものは、平成22年度以降取り組んできているものでございまして、生物多様性に富んだ豊かで健全な海域の構築に向けて、特に栄養塩類の円滑な循環を達成するための管理方策というものを定める計画というふうになっております。

平成22年度以降、3つの海域、いずれも総量削減を実施している海域ですけれども、3つの海域で、地域の学識者ですとか、漁協さん、それから行政による検討会を経て、このプランとしてまとめたものでございます。

1つ目が三河湾というところでつくったものでございます。三河湾というのは貧酸素水塊が課題となっておりましたので、地域での議論の中で、活発な食物連鎖を起こすための基盤強化が必要ではないかということで、特に干潟・浅場の保全ですとか、アマモ場の保全、そういったものに重点を置いた計画として定めております。

それから1枚めくっていただきまして、播磨灘北東部でもヘルシープランというのをつくっております。播磨灘については、特にノリの色落ちですとか、海面漁業生産量の減少というものが不具合として出ておりましたので、特に湾奥部に滞留するようなDIN、栄養塩の偏在化というのが問題として認識をされて、それを、例えばこの左下の図にありますような加古川下流浄化センターでの窒素排出量増加運転というふうにありますけれども、特にノリにとって重要な冬場にこの下水処理場から窒素を、排水基準の範囲内で少し多く出すというような試みを位置づけてはどうかということで、この栄養塩類の円滑な循環に関する対策をそれぞれピックアップしているという状況でございます。

特にこの加古川河口での取組については、兵庫県さんが環境への影響ですとか、効果について、モニタリングを現在も実施しているというところでございます。

それから最後、三津湾、広島ですね、瀬戸内海でいいますと燧灘に位置するところですけれども、こちらについても貧酸素水塊ですとか、カキの斃死、アサリの斃死、そういったものが不具合として出されておりまして、最終的には底質改善ですね、カキ殻を活用したような底質改善を行うことによって底質環境の改善を図るというような計画をつくってきております。

いずれの計画、プランについても、策定後の状況としましては、地元の自治体さんが中心となりまして、この計画でまとめていた内容ですとか趣旨を踏まえて、より大きな、例えば湾の再生計画ですとか、下水道の計画、そういった大きな計画に盛り込むようなことをしまして、アウトプットとして出てきた各種対策を進めようとしているようなところでございます。

こういったところが、今回のきめ細やかな水質管理というところにも大きく関わってくるというところでご紹介をさせていただきました。

以上です。

【岡田委員長】 どうもありがとうございました。

何かご意見、ご質問等がございましたら。

はい、じゃ、松田先生。

【松田委員】 ありがとうございます。今ご紹介がありましたきめ細やかな水質管理のところですけれども、資料7の1ページ目の一番下のほうには、湾・灘ごとの規模で海域の状況や特性に応じた「豊かな海」をつくっていきましょうというようなことがまとめられております。

それから今日の議論でもいろんな先生方から、かなりこの海域全体ではなくて、もう少し具体的な空間、細かい部分にも目をつけたほうがいいとか、あるいはTN、TPの内訳を質的に見ていく必要があるとか、あるいは従来型の方式だけではちょっと限界があるのではないかというご意見があったと思いますけれども、前回の第7次の総量の削減のほうで、参考資料5の16ページ、下から十数行ぐらい、なお瀬戸内海を湾・灘ごとに見るというのが、下のほうの4分の1ぐらいのところにありますが、場所や季節を考えたきめ細やかな対応について引き続き検討していく必要があると。この第7次総量削減の今後の在り方も受けて、この基本計画になっているような形だと思いますが、ただ、今日配られた資料では瀬戸内海についてはいろんな湾・灘ごとの栄養の変化とかいろんな資料もありましたし、この基本計画でも湾・灘ごとのいわばきめ細かい計画を進める形になっていますが、そのほかの東京湾や伊勢湾でもこれを援用したような形で、かなり湾・灘ごととか、きめ細かい管理をやるというような理解でよろしいかどうかをちょっとお伺いしたいんですけど。

【石川室長補佐】 ご指摘ありがとうございます。まさにきめ細やかな対応ということで、おっしゃったとおりだと思います。

具体的に東京湾と大阪湾について、瀬戸内海の湾・灘とほぼ同じぐらいの規模だとは思いますけれども、その中で環境省の調査ではいろんなデータをとっていて、それを類型別に示すこともできると思いますし、いろいろなデータのお示しの仕方ができると思いますので、ご指摘を踏まえて次回以降どういう観点でデータを整理してお示しすることができるかということを検討させていただければと思います。

【岡田委員長】 ありがとうございました。

ほかによろしいですか。

それでは、これまでいただいたご意見をもとに今後のまとめに努力していただければというふうに思います。

本日の議題、以上でございますが、全体を通じて何かご意見、ご要望等ございましたら承りたいと思います。

よろしいですか。それでは事務局から連絡事項がありましたらお願いいたします。

【山田係長】 本日の議事録についてですけれども、速記がまとまり次第、皆様にお送りいたします。ご確認をお願いいたします。ご確認いただいたものを環境省のウエブサイトにて公開いたす予定です。

また次回の日程ですけれども、既にご調整いたしましたとおり、12月25日の午前10時からで、同じ会場で予定しております。次回は、検討の進め方でも説明いたしましたとおり、関係省庁からの取組の実施状況に関するヒアリングを行う予定でございます。

どうぞよろしくお願いいたします。

【岡田委員長】 

どうもありがとうございました。それでは以上をもちまして第1回の総量削減専門委員会を閉会とさせていただきます。

本日はどうもありがとうございました。

午後5時3分 閉会

ページ先頭へ