中央環境審議会水環境部会 瀬戸内海環境保全小委員会(第7回)

議事次第

開会

議題

  1.  (1)瀬戸内海環境保全基本計画の変更について
  2.  (2)その他

閉会

議事録

午前10時00分 開会

○石川室長補佐 それでは、先生方、皆さんそろわれましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第7回瀬戸内海環境保全小委員会を開会いたします。

 委員の皆様におかれましては、お忙しい中、ご出席をいただき、まことにありがとうございます。

 本日の出席状況でございますが、委員23名中、21名のご出席をいただいております。柳委員、横田委員につきましては、ご都合により欠席とのご連絡をいただいておりますが、委員会成立のための定足数は満たしております。

 それでは、まず議事に先立ちまして、三好局長からご挨拶を申し上げます。

○三好水・大気環境局長 おはようございます。環境省の水・大気環境局長の三好でございます。4月に着任いたしまして、この瀬戸内の環境保全小委員会、初めてということでございますので、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

 先生方には、平素より環境行政の推進にご理解とご協力をいただきまして、まことにありがとうございます。また、本日はご多忙の中、ご出席をいただきまして、改めて御礼を申し上げます。

 ご案内のとおりでございますけれども、瀬戸内海の環境保全基本計画の変更につきましては、昨年7月から6回にわたりまして、この委員会でご審議をいただきまして、ことしの7月から8月にかけて、第6回の委員会でまとめていただいた基本計画の変更の案につきまして、パブリックコメントを実施したところでございます。

 本日は、パブリックコメントで寄せられましたご意見への対応方針や、それを踏まえました基本計画の変更の案につきまして、事務局で取りまとめておりますので、それをご説明させていただきまして、ご審議賜ればというふうに考えているところでございます。

 なお、この案は事前に関係省庁や関係府県との調整もさせていただいたところでございます。

 それから、瀬戸内海の環境保全をめぐる大きな動きといたしまして、先の国会で、瀬戸内海環境保全特別措置法の改正法案が議員立法の形で国会に提出されております。現在、臨時国会のほうで継続の審査という形になってございます。この法律改正の動向もございますので、基本計画の今後の取り扱いにつきましては、その動向を見ながら検討していく必要があるというふうに考えております。後ほど簡単にご紹介させていただきたいと思っております。

 本日は、基本計画の取りまとめに向けまして、ご審議をお願いできればということでございますので、改めてその点をお願い申し上げますとともに、忌憚のないご意見をいただけますように、お願いをいたしたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いをいたします。

○石川室長補佐 ありがとうございました。

 続きまして、環境省側の出席者についてご紹介をさせていただきます。

 三好局長につきましては、先ほどご紹介をさせていただきました。

 向かって右に参りまして、早水審議官でございます。

○早水大臣官房審議官 よろしくお願いいたします。

○石川室長補佐 その右側、大村水環境課長でございます。

○大村水環境課長 大村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○石川室長補佐 三好局長の左側、根木閉鎖性海域対策室長でございます。

○根木閉鎖性海域対策室長 根木でございます。よろしくお願いします。

○石川室長補佐 私は司会進行を務めさせていただきます石川でございます。

 続きまして、お手元の資料の確認をさせていただきます。議事次第、配席図の次に資料1といたしまして、中央環境審議会水環境部会瀬戸内海環境保全小委員会の委員名簿、それから、資料2が基本計画の主な変更ポイントについて、資料3が基本計画の変更案に対するパブリックコメントの実施結果について、それから、資料4、A3のホチキスどめの資料でございます、基本計画の変更案に対するパブリックコメント意見及び対応案、資料5といたしまして、瀬戸内海環境保全基本計画案(瀬戸内海環境保全小委員会報告案)、それから、参考資料が3つほどございます。参考資料1といたしまして、基本計画の変更についてという諮問と付議の文書でございます。それから、参考資料2が、基本計画の変更案、こちらは現行計画との新旧対照表となっております。参考資料3につきましては、前回、第6回の小委員会の議事録となっております。

 また、各委員のお手元には、関係資料を置かせていただいております。瀬戸内海の環境保全の資料集と、それから平成24年に中央環境審議会から出していただきました答申、「瀬戸内海における今後の目指すべき将来像と環境保全・再生の在り方について」、それから、瀬戸内海の各府県の府県計画の冊子、それから、「化学的酸素要求量、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減基本方針」をご参考として置かせていただいております。こちらの4冊については、委員会終了後、席に置いておいていただければと思います。

 資料の説明は以上となります。

 過不足などございましたら、事務局におっしゃっていただければと思います。よろしいでしょうか。

 それでは、本日の会議は中央環境審議会の運営方針に基づきまして、公開とさせていただいております。

 なお、プレスの方は、これ以降の写真撮影等はお控えいただきますようよろしくお願いいたします。

 それでは、この後の議事の進行につきましては、岡田委員長にお願いしたいと思います。岡田委員長、お願いいたします。

○岡田委員長 かしこまりました。おはようございます。

 委員の皆様方におかれましては、大変、ご多様の折、また、お足元の悪い中、お集りいただきましてまことにありがとうございます。

 それでは早速議事に入りたいと思います。

 最初の議題は、瀬戸内海環境保全基本計画の変更についてです。

 事務局からご説明をお願いいたします。

○根木閉鎖性海域対策室長 閉鎖性海域対策室長の根木でございます。

 瀬戸内海の環境保全基本計画につきましては、昨年7月より、この瀬戸内海環境保全小委員会で審議いただきつつ、変更作業を進めてきております。ことしの3月の第6回の小委員会において、基本計画の変更案、パブリックコメントにかける案をまとめていただいたところでございます。

 その変更案につきまして、ことしの7月から8月にかけまして、パブリックコメントを行いました。本日の第7回の小委員会では、パブリックコメントへの対応方針について、ご審議いただきたいと。その上で、パブリックコメントを踏まえた基本計画の変更案として取りまとめていただきたいというふうに考えております。

 それでは、私のほうから資料2、3、4、5を通して説明をさせていただきます。

 まず資料2をご覧ください。資料2は、瀬戸内海環境保全基本計画の主な変更ポイントについての1枚紙でございます。こちらは前回、第6回にご説明したものと同様でございますので、ごく簡単に紹介をさせていただきます。

 答申の背景、経緯については、省略させていただきます。答申の概要としましては、今後の将来像としまして、湾・灘などの規模で海域の状況や特性に応じた豊かな海を目指すということを掲げているところであります。

 変更の主なポイントでございますが、現行の基本計画は水質の保全、そして自然景観の保全という2本柱でございましたが、基本計画の変更案においては、4本柱となっております。

 まず1つ目に、沿岸域の環境の保全、再生及び創出というものを掲げると。2つ目の水質の保全に、及び管理という概念を追加すると。また、3つ目の自然景観だけでなく、文化的景観の保全というところも追加すると。また4つ目に、水産資源の持続的な利用の確保というものを加えまして、4つの柱で基本計画というような案になっておるところでございます。

 次に、資料3をご覧ください。資料3は、基本計画の変更案に対するパブリックコメントの実施結果について、1枚紙でございます。意見の募集期間、2番のところでございますが、ことしの7月10日から8月8日までの1カ月、意見募集を行いました。

 6番を見ていただきまして、意見の提出状況でございますが、提出者は17個人及び団体ということであります。1つの団体の方が複数の意見を出されている場合もありますので、意見数に分解しますと、84件ということであります。

 下の表を見ていただきますと、計画の具体的な記述に関する意見、81件については、これから資料4で説明をさせていただきます。その他として、計画の具体的な記述に関する意見ではないものを3件いただいております。こちらについては、記載のとおりでございます。

 次に資料4をご覧ください。

 A3で左のほうでホチキスどめをしております。基本計画の変更案に対するパブリックコメントの意見及び対応案ということでございます。3つの列になっておりますが、一番左の列が基本計画の変更案、パブリックコメントにかけた、意見募集を行った案をそのまま記載しております。真ん中の欄が、パブリックコメントでいただいた意見を記載しております。そして、その意見も踏まえまして、事務局として検討した対応案を右の欄に記載しているということでございます。

 それでは、具体的に説明のほうをさせていただきます。パブリックコメントの意見がなかったところは、基本的に説明を割愛させていただきます。

 第1の「序説」については、意見ございませんでしたので、割愛いたします。

 第2の「計画の目標」の柱書きの部分でありますが、そこに対して、パブリックコメントの意見としまして、海域の実情に応じて、課題に対応する必要があるというような趣旨を盛り込むべきではないかというご意見をいただきました。

 これに対しまして、対応案でございますが、ご意見を踏まえるとともに、記載として、一番適切な場所、そして、この基本計画でも言ってきている表現であります、湾・灘ごとや季節ごとの課題に対応する必要があるという表現にしております。

 次に、その下のところでございますが、目標の中の、「沿岸域の環境の保全、再生及び創出に関する目標」の部分の(1)というところでございますが、いただいた意見が、沿岸域における藻場・干潟・砂浜・塩性湿地等の海浜が適正に保全されるというようなことで、この例示に挙げているもの以外も含んだ表現にしてほしいというご意見をいただきました。これに対して、対応案でございますが、今回の計画変更に関する検討においては、藻場・干潟・砂浜・塩性湿地等を含めた広い区域を沿岸域というふうに位置づけておりまして、表現としては原案のとおりとしたいと思います。

 なお、藻場・干潟・砂浜・塩性湿地というものはあくまで例示でありまして、これ以外の水質浄化及び物質循環の機能を有する沿岸域の自然環境についても、この「等」という文言も入っておりますので、そこも含んだ表現になっております。これについてもご意見のとおり適正に保全などを図ってまいります。

 次に、横に開いていただきまして、2ページをごらんください。

 2ページの、中盤から下のところに、「水質の保全及び管理に関する目標」のところで、複数ご意見をいただいております。パブリックコメントで、いただいた意見は全て掲載するようにしております。幾つか複数の方から意見をいただいておりますので、例えばここの部分につきましては、カラムが3ページにかけて4つに分かれておりまして、それを、バリエーションは全て記載したというようなことであります。

 いただいた意見について、主なところを紹介させていただきますと、まずは「汚濁負荷が計画的に削減・管理されていること」という表現、特に削減というような表現のところを削除すべきではないかというのが1点、2つ目に、湾・灘ごと、季節ごとのきめ細やかな水質管理という表現を盛り込むべきでではないかというところが1点、3つ目としましては、2ページ目の意見をいただいた中で、一番上のカラムのところを見ていただきたいと思いますが、水質環境基準のところで、括弧して、今後、設定されるものに加えて、従来からの環境基準について見直しを書くべきではないかというところが1点、4点目としましては、ややそこより下に行きまして、環境基準が達成された海域においては、これが適正に維持保全されていくことというような表現ぶりにするべきではないかという、主にその4点をいただいたというふうに認識をしております。

 それに対する対応案でございますが、まず汚濁負荷のところの表現でございますが、ここにつきましては、栄養塩の管理のあり方に関する検討を行っていくという必要があるというふうに考えております。そのため、現時点においての知見で記載できる内容をしっかり記載するという方向で修文案を考えたところでございます。具体的には、修文案の見え消しのところを見ていただきますと、下のほうの、「また」ということで、湾・灘ごと、季節ごとの地域の実情に応じたきめ細やかな水質管理に関する検討や順応的な取り組みが進められていることということを、ご意見の趣旨を踏まえて明記いたしました。

 それで、その上の表現については、あいまいな表現を避けるという観点もありまして、一番出だしの表現については、水質汚濁、赤潮、富栄養化の防止のための対策が、計画的かつ総合的に講ぜられていることというふうに修文をしたいと思います。

 また、環境基準のところのご意見についてでございますが、今後、設定されるものを含むというのは、何か特定のものを指しているというよりも、一般的な表現でございますが、一般的な表現という意味では、環境基準について、今後設定もあれば見直しもあり得るということでありますので、今後、設定等をされるものを含むというような表現にしたいと思います。

 また、環境基準の維持のところにつきましては、この計画の中の他の部分の表現を見ましても、維持という言葉で表現しておりますので、適正な表現の観点から、原案のとおりとしたいと思います。

 ただ、この全体のご意見の趣旨の湾・灘ごと、季節ごとのきめ細かな水質管理というところについては、先ほど申し上げたとおり、明記したいというふうに考えているところでございます。

 次に、3ページをごらんください。(3)のところで、水質及び底質は互いに影響を及ぼす関係であることから、その底質と水質と相まって、改善を講じるという趣旨の記述でありますが、ご意見としましては、「底質環境に悪影響を及ぼす水質の悪化を防止するとともに」というところを削除するべきではないかというご意見でございます。ここについての対応でございますが、水質、底質については、この前で、それぞれ単独では既に記載がありますので、ここは両方を相まって、改善策を講じるというところが主眼でありますので、削除するということは難しいと。ただ、より表現をわかりやすくするという観点から、ここに記載のとおり、水質の保全とともに、底質環境の改善の措置が講ぜられていることというような修正にしてはいかがかと思います。

 その下でございますが、海岸、海面のごみ対策の関係でありますが、発生源対策を強化することということを盛り込むべきだというご意見をいただきました。それに対してでございますが、発生源対策に関する内容は、漂流・漂着・海底ごみに関する目標達成のための手段ということでありまして、そちらについては、後段の施策の欄で記載しているため、目標のところでは記載せず、原案どおりとしたいというふうに考えております。

 次に4ページをご覧ください。目標の4番目の、「水産資源の持続的な利用の確保に関する目標」という部分につきまして、ご意見をいただいております。概要を申し上げますと、生物生産性の観点の水質管理も重要ではないかと。また、湾・灘ごと、季節ごとの水質管理が重要ではないかというような意見であると理解しております。生物生産性のことについては、ご意見を踏まえ、以下のとおり、生物多様性・生物生産性の観点から、環境との調和に配慮しつつというように文言を盛り込むことではいかがかというふうに考えております。

 また、水質管理に関する内容につきましては、4本柱の2番目ということで、先ほど説明したパートで記載することが適切と考えましたので、ここでは記載せず、原案どおりとしました。

 次に第3の「目標達成のための基本的な施策」の欄でございます。まず、前書きのところでございますが、ご意見としましては、発生負荷の抑制等規制という表現よりも、管理といった表現がいいのではないかと。もしくは削除するべきではないかというようなご意見をいただいたところでございます。

 こちらについては、発生負荷の抑制等規制及び現在残されている自然環境の保全については、従来から実施してきた施策を記載しているものであり、これを記載することは必要だと考えておりますが、ご意見を踏まえまして、文意がより明確になるように修正をしました。具体的には、下のとおりですが、現在、残されている自然環境の保全や発生負荷の規制等のこれまで実施してきた保全型施策に加え、沿岸域における良好な環境の再生・創出云々かんぬんというような形で整理してはどうかということであります。

 次に、その下の「沿岸域の環境の保全、再生及び創出」の中の(1)であります。ここについては、追加の文を入れるべきではないかというご意見を4ページ、5ページの上のほうも同様の部分に対する意見でございますが、いただいております。特に環境の回復といったところについての表現が弱くなってしまっているのではないかというようなご意見をいただいております。ここは今回、保全・再生・創出ということで整理しておりますが、再生・創出の部分の表現が、ご指摘のとおり、少し足りなかったかなというふうに認識いたしまして、以下の記載のとおり修文をしたいと思います。具体的には、1文目は保全の文章にしまして、2文目としまして、開発等に伴い失われた藻場・干潟、自然海浜等については、良好な環境を回復させる観点から、再生・創出するよう努めるものですというように修文してはいかがかというふうに思います。

 次に、5ページの中ほどになりますが、(3)の「底質改善対策・窪地対策の推進」というところであります。ここについては、一度、ページをさらにおめくりいただいて、8ページのところを先に少し説明をさせていただきます。8ページのパブリックコメントの意見の真ん中のあたりをご覧ください。ここの欄は水質と底質環境を相まって改善しましょうというところの欄に対して、ご意見をいただいているのが、藻場・干潟の造成とか、環境配慮型構造物の整備とか、埋め戻し等の対策をという、そういう対策を具体的に列記すべきではないかというご意見をいただいたところでございます。

 それで、5ページのほうにお戻りいただきまして、具体の底質改善対策・窪地対策については、5ページのところで、(3)というところで具体に明記しているものですから、こちらのほうで記載しておりますというようなことを、先ほどの8ページのところでは書いておるところでございます。

 それで、その中で、深掘り跡の埋め戻しというところが、元の案では「等」の中に入ってしまっていたものですから、いただいたご意見を踏まえて、これを明記するということで、修正いたしました。その関係上、2文目が、そのまま書くと繰り返しのような形になってしまいますので、文章表現を2文目は整理したということでございます。

 次に(4)の「海砂利の採取の抑制」ということであります。これについては、河口域の砂利採取であっても、極力採取しないように努めるというようにすべきではないかというご意見、また、2つ目のご意見としましては、沿岸域について、その沿岸域の陸上ということだと思いますが、その排水溝などが海砂利で埋没してしまっていると。この排水口を埋めているような砂利を積極的に沿岸域に搬出して、再利用をすべきではないかというような趣旨のご意見をいただいております。

 これに対しての対応案でございますが、まずは1点目については、パブリックコメントにかけた案が、ここでは少し文章があいまいであったのかなというふうに認識いたしまして、そのあいまいさを解消するような追記を行っております。具体的には、2文目の「なお」のところでございますが、なお、河口閉塞対策等を含め、海域の砂利採取を行う場合においては、環境への影響調査をしたりとか、最小限に努めるというような記載をしております。

 これは何かと申し上げますと、少しお戻りいただきまして、2ページのところをもう一度ご覧いただけますでしょうか。

 2ページの(4)の、これは目標のところでございますが、海砂利の採取で、ここで河口閉塞対策等を除くということで、目標のところで明記しております。ここで、除いてはいるんですが、また5ページのほうにお戻りいただきまして、環境への影響を最小限にする調査とか、もしくは最小限に務めるということについては、河口閉塞対策等も含めということで、ここで明記をしたところでございます。

 また、一番下の段については、河口域における河川の砂利採取にあってもというようなことで、文章表現を明確化したということであります。

 次に、6ページをご覧ください。パブコメの意見で、(6)の「環境配慮型構造物の採用」のところで、環境配慮型の護岸整備や補修整備、更新時には、生物生息の環境など、自然環境への配慮というような少し具体的に書いたほうがいいのではないかというご意見をいただきましたが、原案における環境の配慮は、この生物の生息環境等の自然環境への配慮をも含めて、幅広く書いておりますので、意味を狭くしないほうがいいのではないかということから、原案どおりといたしました。

 次に、中ほどでございますが、(1)「水質総量削減制度等の実施」というところについて、パブリックコメントの意見を複数いただいておりますので、それを記載しております。意見いただいたものの主なところを申し上げますと、まずは湾・灘ごと、季節ごとの状況に応じたきめ細やかな水質管理を行うという趣旨を盛り込むべきであるという意見であると思います。

 2つ目としましては、負荷量の削減というよりも、管理という言葉を使うべきではないかというご意見かと思います。それで、(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)ということで、具体的な施策について書いてあるところもございますが、そこについても同様の趣旨かと思いますが、ご意見をいただいております。富栄養化防止という言葉を、適切な水質管理という言葉にすべきではないかというようなご意見もいただいております。

 さらに、ご意見の6ページの一番下の欄を見ていただきますと、(イ)としまして、持続的養殖生産確保法の観点で、養殖のことについて、給餌型の養殖と無給餌型の養殖に少し書き分けてはいかがかというようなご意見もいただいております。

 7ページに入りますが、その意見の続きで、水産生物の幼生期における成長に悪影響を及ぼさない下水処理技術としまして、紫外線殺菌方式などの調査、普及を進めるというようなことを書いてはどうかというようなご意見もいただいております。

 これに対して、対応案でございますが、修文の趣旨は先ほど説明しました目標のところの、同じ部分で、基本的に同じ趣旨で修文をしておりますので、少し簡潔に説明をさせていただきます。まずは(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)に入る前の前段の文のところでございますが、第1の文章については、少し趣旨を簡潔に、文意が明確になるように、簡潔に記載するようにしたということであります。

 具体的には、水質の汚濁防止及び富栄養化による生活環境に係る被害発生の防止を図るためと、途中、飛ばしまして、水質総量削減制度等に基づき、生活排水対策、産業排水対策及びその他の排水対策等を計画的、かつ総合的に講ずるものとするということで、まず第1文は修文してはどうかと。

 そして、第2文で、ご意見の趣旨を踏まえて、生物多様性・生物生産性の確保の重要性にかんがみ、地域における海域利用の実情を踏まえ、湾・灘ごと、季節ごとの状況に応じたきめ細やかな水質管理について、その影響や実行可能性を十分配慮しつつ、順応的な取組を推進するものとするというふうに追記をいたしました。

 また、その下の具体的な、(ア)から(エ)の部分でございますが、ここについては、ご意見の趣旨、そして、本項目の趣旨を踏まえて、記載のとおりの修文としてはどうかと、(ア)、(イ)について、そのように考えております。富栄養化防止という観点は重要だと思っておりますので、その表現は残したいというふうに考えております。

 また、養殖のところで、より具体的にとか、下水道の技術についての話もありましたが、そこまで書いてしまうと細かくなり過ぎるというふうに思いますので、基本計画ということを考えまして、記載として、原文のとおりとしたいというふうに考えております。

 次に7ページの真ん中あたりでございますが、(2)ということで、「下水道の整備の促進」というところについて、幾つかご意見をいただいております。水質管理のことに関する、きめ細やかなということに関するご意見ですとか、もしくは高度処理の積極的な導入のところを削除すべきではないかというようなご意見をいただいております。

 これに対しての対応案でございますが、まず、汚濁負荷の取り扱いの表現については、先ほどの(1)の「水質総量削減制度等の実施」との整合を図って、ここに書いてあるような表現の修文を図りたいというふうに思います。

 また、水質管理に関する内容につきましては、先ほどの(1)のところで記載するよう整理してございますので、ここでは原案どおりとしたいと思います。

 また、高度処理の導入に関する記述については、この元の文章も、必要な地域における対策として記載しているものでありますので、原案のとおりというふうにいたしました。

 次に、おめくりいただきまして、8ページでございます。こちらは目標のところでも説明いたしましたが、水質と底質の改善を相まって、組み合わせて行うというところでございます。

 ここについて、ご意見をいただいておりますが、汚濁負荷量の表現に対するご意見ですとか、湾・灘ごとのきめ細やかな対応というようなご意見をいただいておるところでございますが、まず、対応案のところをご覧いただきますと、先ほど申し上げた深掘り跡の埋め戻しについては、別の欄で対応をしております。

 また、汚濁負荷量の取り扱いについては、表現については、先ほども目標のところで申し上げたとおり、目標のところと同じように、底質環境の改善対策を水質保全対策等と組み合わせるなどというような表現にしてはいかがかというふうに思います。

 また、水質管理に関する内容につきましては、(1)「水質総量削減制度等の実施」の欄のほうで、適切な対応を図るということで、ここでは、そこのところは盛り込まないということでいかがかと思います。

 次に、(4)「有害化学物質等の低減のための対策」ということで、大気汚染対策として、排ガスを減らすことにも取り組んでいただきたいというご意見をいただきました。排ガスについては、大気汚染防止対策として取り組んでおるところであり、ご意見として参考にさせていただければと思います。

 おめくりいただきまして、9ページでございます。3の「自然景観及び文化的景観の保全」の中の(4)「漂流・漂着・海底ごみ対策の推進」でございますが、発生源対策のところを明確に書くべきではないかというご意見でございます。こちらについては、ご意見を踏まえて、発生源対策に関する取り組みが、より明確に位置づけされるように、以下のとおり修正をしております。もともとのものでは、途中に入れ込んでいた文を冒頭に持っていきまして、その中には発生源対策についても記載しておるところでございますが、冒頭に持ってくるによって、明確に位置づけるということにしたいと思います。

 次に10ページをご覧ください。「水産資源の持続的な利用の確保」のところで、生物の生産性を踏まえた水質管理をということでご意見をいただきました。これは先ほどの目標のところで申し上げましたが、生物生産性については、その文言を盛り込むということで修正をしたいと思います。水質管理に関する内容は、そちらに記載しておりますとおり適切な箇所で記載するということにしたいと思います。

 次に、11ページをご覧ください。「基盤的な施策」ということで、「環境保全に関するモニタリング、調査研究及び技術の開発等」のところでありますが、順応的管理に向けた実証事業等を行う場合、前に、趣旨を明確化する観点から、文言を追加してはどうかというご意見をいただきました。ご意見を踏まえて、栄養塩類の適切な管理等に関する順応的管理に向けたというような追記文を記載したいというふうに考えております。

 次に12ページをごらんください。

 まず真ん中のほうから先に説明させていただきますと、(5)「環境保全思想の普及及び住民参加の推進」という中で、汚濁負荷量の削減という表現を適正管理に変えるべきではないかというご意見をいただきました。ここでは、住民参加の推進という観点で、家庭などにおける取り組みを記載しているものでありまして、例えば台所で油を流さないとか、そういったたぐいのものでありますので、適正管理という表現はなじまないと思いますが、汚濁負荷や廃棄物の排出抑制というような修正をいたしました。それとの並びで、その上の欄、(4)「情報提供・広報の充実」も同様の表現としております。

 次に13ページをご覧ください。「計画の点検」のところの指標について、窒素、燐について、態別で指標を取ると記載するべきではないかということでございます。

 ご意見を踏まえて、全窒素、全燐というふうに書くと、もうトータル窒素、燐しか測らないというふうにも読めるものですから、この全という言葉を取りまして、そのような修正をしたいというふうに思います。

 最後に、14ページの一番下をご覧ください。

 全体に係る表現ぶりの意見として、中ポツがわかりにくいので、表現を置きかえるべきではないかというご意見をいただいておりますが、読みやすさの観点から、中ポツを使用しておるため、原案どおりとしたいと思います。

 資料4、以上でございます。

 資料5は、資料4の対応案の修正も含めまして、瀬戸内海の環境保全基本計画案ということで縦書きにしたというものでございます。

 参考資料の2は、冒頭、申し上げましたが、この変更案というのは、今の対応案を踏まえたものを変更案というふうに記載しております。現行の計画での対照になっております。ご参考にしてください。

 以上であります。

○岡田委員長 どうもありがとうございました。

 最初にパブリックコメントに対してたくさんのご意見をいただいたことを深く感謝いたします。また、その意見に対して、事務局で大変ご苦労されて、きょうの現計画の変更案というものができ上がってきたわけです。

 これについて、再度ご意見を賜りたいと思いますが、全部一緒にやると、若干混乱するというふうに思われますので、最初に序説、これはご意見がなかったから、よろしいかと思います。

 その次の第2の「計画の目標」の部分、1ページから、3ページ、4ページの最初くらいのところまでが計画の、第2ですから、もう行っているかと思いますので、ここの部分について、ご意見、ご質問等がございましたら、お願いしたいと思います。いかがでしょうか。

 では、次に行きます。

 もちろん後で、もう一度、全体を通じてご意見を承りますので、次に参ります。

 次が第3、「目標達成のための基本的な施策」ということで、4ページ、5ページです。ございますが、6ページの上くらいまでの間のところで何かご意見、ご質問等、ございますでしょうか。

 「目標達成のための基本的な施策」の、「沿岸域の環境の保全、再生及び創出」のところを主体として、ご意見を賜りたいと思います。

 よろしいですか。では、どうぞ。

○大久保委員 簡単なことなんですけれども、沿岸域環境という5文字の熟語があるんですけれども、項目のところに、沿岸域の環境と書いているんですけれども、このあたりがどう違うのか、よくわからないのですけれども。

 それと、水質の保全という言葉と水質の管理という言葉は、広い目で見たら、多分同じようなことなんですけれども、あえて区別されているということは、何かその意図をはっきりさせておいたほうがいいかなと思ったんですけれども。

○岡田委員長 では、これは事務局から。

○根木閉鎖性海域対策室長 2点目のところから先にご説明を申し上げたいと思いますが、水質の保全ということであると、まさにこれまでも水環境保全施策全般ということでありまして、これまでも従来から広く使ってきている表現というふうに考えております。

 管理というものについて、答申からいろいろご議論いただいてきたというものであるというふうに理解しております。これについては、特に今の時点の知見で言及できる管理というものがどういう表現が一番適切かということがありますが、例えば、6ページのところの地域における海域利用の実情を踏まえて、湾・灘ごと、季節ごとの状況に応じた、きめ細かな水質管理を行うというような表現も入れさせていただきました。管理については、これまで議論いただいたところでもありますが、具体的に書き下ろすということで、このような表現も使わせていただいているということであります。

○大久保委員 私が想像していたのは、管理がもっとテクニカルな形で、実際に踏み込んだ形で具体的なもので、保全と言ったら、またちょっとまとめてくるんだような形なのかなと思ったんですけれども、そうとは違いましたか。

○根木閉鎖性海域対策室長 ご指摘いただいたような理解で共通認識でございます。

○岡田委員長 よろしいですか。

 どうぞ、鷲谷先生。

○鷲谷委員 保全という言葉について議論になっているので、もしかすると、ご参考になるかとも思うんですけれども、保全というのは、非常に広い概念でして、持続性のための管理とか、自然再生のようなことも保全(英語のコンサベーションの訳)には含まれます。ただ、いろいろな主体や個人で保全という言葉のイメージが違っていたり、分野によって、使われ方が異なることもあるので、そういうことをなるべく明確にするときには、保全・再生とか、維持管理とか、意味が重複する言葉をあえて並べて使うこともあると思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。よろしいですね。

 それでは、どうぞ。

○根木閉鎖性海域対策室長 1点目については、表現ぶりを確認をしたいと思います。

○岡田委員長 これは統一して、使い分けるんだったら、使い分けを明確にしてください。

 ありがとうございました。

 ほかにございますか。

 どうぞ、鷲尾先生。

○鷲尾委員 5ページの(3)底質改善対策・窪地対策の推進というところですけれども、右側の対応案のところで、深掘り跡の埋め戻しということを明記していただいて、これは一つの役割を果たすと思うんですけれども、その左にあるもの、砂であるとか、海底耕耘であるとか、入れるものは想定されるんですが、深掘り跡の埋め戻しには、何が使われるのかという点がちょっと見えなくなってしまうので、まさか産業廃棄物なんていうことはないだろうなということを、何か含みにできることを記していだければありがたいと思います。

○岡田委員長 いかがでしょうか。なかなか難しいところ。

○根木閉鎖性海域対策室長 その下の1文を見ていただきますと、深掘り跡の埋め戻しを行う場合においては、周辺海域への影響や改善効果を検討するよう努めるというふうに記載をさせていただいているところでございます。環境をよくするための対策でございますので、しっかり適正な方法で実施することが必要だと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 どうぞ。

○沖委員 6ページのところ、パブリックコメントを読ませていただきますと、かなり皆さんのご意見が、ここに集中して、いろいろ考えていただきたいというふうに読み取ったのですが、先ほどの保全と管理という言葉と同じような意味合いで、低減と適正化という言葉がここの欄では重要なキーワードになっているのではないかと私は感じました。それで、例えば化学肥料の使用の低減を、これを適正化に変更というパブリックコメントが出ているのですが、難しいところだと思います。例えば岡山の場合は、結構混住型で農業が発達している地域ですけれども、要するに化学肥料の使い方を考えていただきたいというときに、必ずしも低減していただいて、うまくいっているかというと、そういう結果も現場では余り出ていないということもございますし、どちらの言葉を使うのがより適切なのかなと、ちょっと疑問を感じながら、ここを読ませていただきました。右側の対応案としましては、やはり適正化ではなくて、低減という言葉をとどめていらっしゃると受け取ったのですが、その辺のところを少しご意見を伺わせていただければありがたいと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。低減が必ずしも肥料の場合は適切でないということですが、いかがでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 対応案のところの文章でございますが、(イ)のところでございますけれども、ここは、もともと法律のところを中心に書いておりまして、持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律等の活用を通じてというところがありますので、この法律の趣旨に照らすと、やはりこの化学肥料の使用の低減という言葉が適切というふうな確認をとっておりますので、ここはこの表現で行かせていただきたいと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。

 すみません、6ページのほうに入っていますので、水質の保全管理の1のところ、水質の保全管理というのがずっと続いております。

 どこまでだろう、9ページの上まで、それから事実上8ページまでが水質保全管理になっていますが、この部分で、今、沖先生からご指摘いただきました。ほかのご指摘ございますでしょうか。

 どうぞ。

○池委員 6ページの2の(エ)で、富栄養化防止に係る普及啓発という部分です。

総量規制では富栄養化が非常に重要なので、これに絞られていると思いますが、実際に普及啓発ということになると、富栄養化防止等を含めた、もう少し広い枠で考えたほうがいいのではないかと思います。例えば、“富栄養化防止を含めた適正な水質管理に係る”などのように幅広に普及啓発をしたほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょう。

○根木閉鎖性海域対策室長 普及啓発につきまして、具体的には、普及啓発のところについて、先ほど少し説明をしました12ページのところで、かなりいろいろと具体的に書かせていただいているというふうに考えております。ですので、ここの(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)のところについては、余りこの焦点がぼやけてもいかがかなと思うものですから、現行の文章でもあるということもあり、現行のままというふうなことでいかがかと思います。

○岡田委員長 ほかにございますでしょうか。

 では、次のところに参りたいと思います。

 9ページからが「自然景観及び文化的景観の保全」というのが、ずっと続いております。ここは9、10ページくらいですが、何かございますでしょうか。

 では、続きまして、10ページの「水産資源の持続的な利用の確保」、それから、次にこれは5、6と続いていますので、最後までのところでまとめてご意見を賜ればありがたいと思います。

 よろしいですか。

 それでは、もう一度全体、どこでも結構ですので、今まで分けてご意見いただいた、全体を通じてご意見を賜ればありがたいと。

 どうぞ。

○田中委員 先ほど説明で聞き逃したのかもわからないのですけれども、こうなった事情をちょっと知りたいんですけれども、6ページ目の対応案の一番下のところで、「また」以下の、3行あるんですが、これが今回、削られていますよね。こうなった理由はどうしてなんでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 失礼しました。説明が不十分でございました。6ページの対応案の一番下のところ、3行を削っておりますが、これは削ったということではなくて、ご意見を踏まえて、より趣旨を明確化して、もっと上のほうに持ってきたと、記載内容を充実させまして、この「また、生物多様性・生物生産性の確保の重要性にかんがみ」というふうに、より目立つところに移動させ、記載を充実したという趣旨でございます。

○田中委員 ただ、ここの趣旨の後半のほうが、適正な水質管理ができる手法についての影響とか、実行可能性を十分検討しなさいと書いてあるんですよね。要するに理論的にはいいんだけれども、本当にそのとおりかとか、技術的にそれは十分なのかということを、そのときは何か議論して、確認しないといけないですよねということだったんですが、今、言われた趣旨は、そのことが反映できているんでしょうか。

○根木閉鎖性海域対策室長 新しく書いた、その「また」のところの文章の、「また、生物多様性・生物生産性」の云々の文章の後段でございますが、きめ細やかな水質管理について、その影響や実行可能性を十分に検討しつつというところの趣旨は残しておるということであります。

○岡田委員長 いいですね。

○田中委員 それは文章で、どこに載っているんですか。

○岡田委員長 上のほうに。

○田中委員 上のほう。

○根木閉鎖性海域対策室長 具体的には。

○田中委員 こちらですか。そうですか、上のほうに持っていったんですよね。わかりました。

○根木閉鎖性海域対策室長 はい。失礼いたしました。そのとおりでございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。よろしいですか、ほかに。

 たくさんのご意見、ありがとうございました。

 それでは、ご意見がないようですので、議題については一応以上となりますが、全体を通じて何かご意見ございますでしょうか。

 どうぞ。

○岩崎委員 岩崎です。ちょっと手順がよくわからないんですけれども、先ほどの議員立法の法案のご説明とかいうのは、またこれからあるんですね。

○岡田委員長 これから。

○岩﨑委員 ではその後で。

○岡田委員長 では先生、どうぞ。

○鷲谷委員 今、この案を見ていて、新しい法律に基づくような指標が入っていないのではないかということに気がつきました。例えば、生物多様性地域戦略を策定している自治体の数とか、自然再生協議会の数などというのが指標になり得るのではないかと思います。

○岡田委員長 事務局、いかがでしょうか。最後の指標、自然再生協議会……そうだね。

○鷲谷委員 この自然再生推進法と、それから生物多様性基本法で努力義務になっている生物多様性地域戦略とか、そういうものも入れておいたほうがいいのではないかということです。

○岡田委員長 いかがでしょうか、事務局。何か意図がなければ、おっしゃるとおりだと思うんです。もう一度確認していただけますか。

○根木閉鎖性海域対策室長 はい。少し確認してみます。

○岡田委員長 ではこれは鷲谷委員のご指摘に従って、事務局で再度関連法令を確認していただいて、追加する可能性が多分高いと思いますが、追加するということでよろしいでしょうか。

 ありがとうございました。ほかにございますでしょうか。

 どうぞ。

○大久保委員 このパブリックコメントの17のところから出てきた、84件の意見ですけれども、分布というか、地域的な分布とか。といいますのは、きのう検索してみたら、この資料4の中に藻場が45回ぐらい使われていて、だから、1つの場所から出てきたのかなというふうに想像したんですけれども、それに対して、底質という言葉が出ているんですけれども、ほかに出てくる言葉は、土砂とか、砂利とかいう言葉は出てくるんですけれども、泥とかヘドロとか、そういうのは絶対出てこない。粒径が1カ所だけ出てきたんですけれども、これは藻場の成育から考えたら、光が非常に重要なので、透明度が下がるということで、細かい土砂というのは非常に大事かなと思うんですけれども、泥の言葉も1つもなかったような気がします。ということなので藻場をそれだけ盛り込むんだったら、ちょっとそれを受けるために微細土砂というか、シルトとか、そういう言葉をどこかに入れておくか、せめて泥という言葉を入れておいてもらったらどうかなと思ったんですけれども。対応のところです。どこかからかわからない、全般に藻場が出てくるところで、少し気になったんです。最初のどういうところから意見が出てきたのかという話と。すみません。

○根木閉鎖性海域対策室長 1点目は、パブリックコメントをいただいた17の者につきましては、分野としては、漁業関係の方とか水産関係の方が多かったかなと思います。

 また、NGOの方などからも、個人の方からもいただいているということであります。

 2点目については、具体的にどこということもあるのかもしれませんが、藻場・干潟について、複数、確かに記載させていただいておりますが、その藻場・干潟を保全再生するのに、良好な環境というようなことは、中に、今おっしゃられたようなところも入ってくるのかなと思いまして、もし、具体的にどこでというのがあれば、ご指摘いただければと思いますが、基本的には、その良好な環境をつくっていく中には、実際には藻場だけということではなくて、その環境全体をということで、考えとしては入っているというふうに考えております。

○大久保委員 多分、豊かとは逆かもしれませんけれども、透明度とかいう言葉が、余り澄んでいるとよくないんですけれども、でも、藻場はやっぱり光がいると思うので、そのあたりの、ここで言葉を1つも使っていないと、全く考えていないと言われても仕方がないのかなと。1カ所粒径という言葉がありましたから、多分そこはある程度意識していらっしゃったと思うんですけれども、そのあたりをちょっと。

○岡田委員長 粒径というのはどこになりますか。

○大久保委員 どういうところで見つけたかわからない、粒径というのが1つ。

○岡田委員長 藻場・干潟で粒径という。

○大久保委員 その意味でなかったかもしれませんが。

○岡田委員長 多分、意味が違うと思います。はい。

 では、今の濁質みたいな話ですね。濁質の話は、藻場・干潟の管理の中に、当然入っていると思うんですが、ここで濁質として、特別書く必要があるところがあれば、書いたほうがいいと思いますが、特段、明示しなくても、一般的な管理として理解できるんだったら、よろしいかと思うんですが。

○大久保委員 多分、底質に入っていると思います。

○早水大臣官房審議官 ご意見ありがとうございます。

 まず1点目の透明度につきましては、今、環境基準をどうするかという検討が別途なされており、またそちらの議論が見えていないので、ここに透明度という形であえて書くのはちょっと時期尚早かなと思います。非常に大事な指標の一つではあると思いますけれども、これまでの環境基準としては、一応、CODとか窒素、燐でやっておりますので、それに新たに加えていくことについては検討中ということで、ご理解をいただければと思います。

 それから、底質の関係ですけれども、ご指摘の点、ごもっともでありますが、環境省の施策としては、「底質」という言葉と、それから、「汚泥」という言葉をよく使います。特に有害物質を含む底質のところは、「汚泥」として、参考資料2のほうで見ていただくと、9ページのところで、特に有害物質を含む汚泥については、堆積による底質の悪化を防止し、それで必要があれば除去するというふうに書いております。ほかのところは一般的に「底質」という言葉を使っていますので、特にヘドロとか、そういうことを書かれたほうがいいところがあれば、考えたいと思いますけれども、一応、一般的にはそういうふうに使っているということでご理解をいただければと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。よろしいですね。

 ほかにございますか。

 では、どうぞ、長屋委員。

○長屋委員 御礼と、そしてお願いでございます。私ども、瀬戸内海において漁業生産に携わる立場から意見を申しあげて参りましたが、これを大きく踏まえていただいて、今回、新しい基本計画の中で、きれいでかつ、豊かな海に持っていくための水質の管理等についての取り組みを具体的にご提起いただき、非常に感謝を申し上げるところでございます。

 この上は、1日も早く、このようなきれいで、かつ豊かな瀬戸内海が実現をされるように、具体的な施策を含めて、環境省が先頭に立って、関係の省庁と連携して、その取り組みを進めていただきたい。また、瀬戸内海以外の閉鎖性水域においても、やはり貧栄養の問題等が生じている海域もございます。ぜひ全国の海域においても、このような考え方が進められるように、お願いを申し上げたいと思います。ありがとうございました。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 それでは、本日いただいた意見、特に最後に鷲谷委員からいただいたご意見につきましては、私と事務局で、後で整理させていただきます。その結果、特に鷲谷委員というと申しわけないかもしれませんが、委員の皆様方全員にメール等でご確認していただきたいと思います。そのご確認いただいたものを、本小委員会の基本計画変更案ということにさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 どうもありがとうございました。

 では、この件はお認めいただいて、本小委員会としての基本計画案というふうにさせていただきます。この基本計画変更案の今後の取り扱いでございます。先ほど岩崎委員からご指摘がございましたように、法律改正の動きもあるようですので、そのあたりの状況も含めて事務局からご説明をお願いしたいと思います。

○根木閉鎖性海域対策室長 本小委員会として、基本計画の変更案について、取りまとめていただきましたので、この後は、水環境部会長の同意を得ることで、水環境部会の決議とすることとなります。その後、水環境部会長から中央環境審議会長へ基本計画の変更案が取りまとまった旨のご報告をしていただき、会長の同意が得られれば、環境大臣へ答申していただくということになります。この答申を踏まえ、本基本計画は最終的には閣議決定をされる運びとなるところでございます。

 一方で、瀬戸内海環境保全特別措置法の改正法案が議員立法として国会に提出され、現在、継続審査となっていると承知をしております。基本計画は法に基づく計画であることから、法改正がなされる際には、改正後の法律に基づく計画のレビューの扱いなどを含め、今後の進め方について検討する必要があるというふうに考えております。

 以上であります。

○岡田委員長 ということですが、どうぞ、岩崎委員。

○岩崎委員 岩崎でございます。私もこの基本計画、こちら小委員会としての案はもちろん異議はありませんし、ぜひこれでやっていきたいと思うんですけれども、法案を見てみると、ちょっと中身、あれにはあるけれども、これにないという、もしくは、そごを来すわけではありませんけれども、若干どうかなという部分がありましたので、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、1つは、これは順番としては、閣議決定というのは、この国会の法改正のあるなしにかかわらず、速やかにやるのか、あるいは段取りとして、法改正を待って、新しい法律の下に基づく形で閣議決定するのか、その辺の手順は、どうお考えになっていますか。

○岡田委員長 では、局長。

○三好水・大気環境局長 この基本計画の見直しにつきましては、もともとご答申をいただいておりますので、速やかにこの計画の中にも反映していただく必要があるということで、冒頭、ご挨拶を申し上げました。かねてよりこの場でご議論を賜って、パブリックコメントさせていただいたということでございまして、やはり国民の方にご意見をお伺いしましたので、この案については、一定の考え方を取りまとめていく必要があるのではないかというふうに事務局としては考えまして、きょうこの委員会を開かせていただいたということでございます。

 他方で、冒頭ご挨拶で申し上げましたとおり、今、改正法案が国会のほうに提出され、継続審議になっております。現在、まさしく国会開会中でございますので、そのあたりのことにつきましては、この段階でどうさせていただくということは、余り明確には申し上げられない状況にあるものですから、まず一旦は、案としてはおまとめをいただいたと。その上で、法改正がなされた場合は比較的早い段階でそのレビューをさせていただいて、なされなかった場合については、それは今まさに継続審議中なものですから、状況を見ながら、委員長にご相談しながら、進め方を考えていければというふうに考えているところでございます。

○岩崎委員 ありがとうございます。

 そういうことで、よりちょっと気になる点を具体的に申しますと、ここにあるんですけれども、全体的にはもう流れと趣旨については、もう私どもの議論と同じであるので、問題ないと思うんですけれども、ちょっと条文を見ると、改正法案の19条の2に有害動植物の駆除というのがあって、要するに瀬戸内海の生態系そのもの、あるいは生産性に支障を及ぼすおそれがある有害動植物について、駆除その他の必要な措置を講ずるという文があるんですね。例えば具体的にいうと、ナルトビエイによる食害であるとか、あるいは鳥だったら、カワウですかね、ああいうものも視野に入っているようにも読み取れるんですけれども、これは私どもの議論には余りなかった要素なんですね。これは新法で明記された場合、基本計画にこの要素がないではないかというふうに、国会等で議論があったときに、ではどうするのかと。そこら辺もちょっと、この議論とは別に想定しておく必要があるように思いますし、その辺をどうお考えでしょうか。

○三好水・大気環境局長 もちろん法律の趣旨に従った計画である必要があるわけでございますので、例えば法律が成立すれば、比較的早い段階でそのレビューをさせていただいて、必要な要素が反映できるかどうか、閣議決定の時期にもよると思いますけれども、もう一度、例えばこの委員会の場でご議論いただくというようなことも含めて、いろいろなやり方があると思います。ただ、先ほど申し上げましたとおり、国会の関係することでございますので、確定的に、こういうスケジュールが想定されていますということは申し上げがたい状況なものですから、そのあたりの対応も含めて委員長にご相談させていただければと考えてございます。

○岩崎委員 了解いたしました。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 ほかにございますか。

 それでは、今、ただいまの議論がございましたけれども、今後の手続につきましては、法改正の動きについて、事務局とご相談させていただきながら進めさせていただきたいというふうな、ある意味で中途半端な状態ですけれども、そういうことでご了解をいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 ありがとうございました。

 それでは、その他として、事務局から何か連絡事項等はございますでしょうか。

○石川室長補佐 本日の議事録については、まとまり次第、皆様にお送りさせていただきますので、ご確認をお願いできればと思います。皆様のご確認をいただいたものを、環境省のウェブサイトで公開したいと思っております。

 以上です。

○岡田委員長 ありがとうございました。特段よろしいですね。

 本日はいろいろなご意見をいただきまして、本当にありがとうございました。

 また、パブコメ後の対応、事務局は、本当にお疲れさまでした。

 それでは、以上をもちまして、第7回の小委員会を閉会とさせていただきます。

 本日はどうもありがとうございました。

午前11時19分 閉会

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