中央環境審議会水環境部会 水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(第22回) 議事録

日時

平成23年2月2日

場所

環境省 水・大気環境局 水環境課

議事

午後2時58分 開会

○星野課長補佐 若干、定刻より早いですが、第22回中央環境審議会水環境部会、水生生物保全環境基準類型指定専門委員会を開催させていただきたいと思います。
 本日は、委員9名中6名がご出席を予定されており、ただいま6名のご出席をいただいております。
 まず、議事に先立ちまして、環境省、水・大気環境局水環境課長の吉田よりご挨拶させていただきます。よろしくお願いいたします。

○吉田課長 水環境課長の吉田でございます。委員の皆様方、本日はご多忙中にも関わらずお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃大変お世話になっております。重ねて御礼申し上げます。
 この水生生物保全に関わります環境基準の類型指定につきましては、環境基準値が平成15年に告示になりまして、それ以後、平成16年度から審議を続けていただいておりまして、これまで第1次から第4次ということで報告をまとめてきていただいております。今般、東京湾に関わります類型指定の見直し、それから伊勢湾について新たに類型指定をお願いするということで、第5次の報告ということになろうかと思いますが、これのパブリックコメント案を本日ご用意させていただいておりますので、これについてご審議をいただきまして、手続に入らせていただければというふうに考えておるところでございます。
 これによりまして、海域が8水域残るということになります。これらの水域につきましても順次整理をしていきたいと考えておりますので、引き続きご審議のほど、どうかよろしくお願いいたします。

○星野課長補佐 続きまして、お手元の配付資料についてご確認をお願いいたします。
 議事次第がございまして、続きまして資料1から資料4まで、前回委員会で配付した参考資料1、2を配付させていただいております。もし不足等がございましたら、事務局までお申しつけください。
 それでは、これ以後の進行は須藤委員長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

○須藤委員長 かしこまりました。皆さん、こんにちは。
 この類型指定の専門委員会は、連続して回数の多い委員会でございまして、もう既に22回目ということでございますが、今、課長からお話がございましたように、第5回の答申案の原案を再確認することのようでございまして、全体的には川は大体終了し、そして東京湾の見直しを含めて海が残っているということでございますので、残りの海について、我々がやっていくわけでございますが、恐らくすべて済むには、8回か9回かというぐらいの報告案になるのかもしれません。そういうわけで、ちょうど中間点ぐらいに来ているかと思います。都道府県のお話を伺ってみても、全体的に見ると半分ぐらい類型指定ができているというような状況のようでございます。
 ということで、一度暖かくなったのですが、また今日もかなり寒い中をお集まりいただきまして、限られた時間ではございますが、どうぞご熱心なご討論をお願いいたします。そして、本日もまたたくさんの方に傍聴にいらしていただいたこと、お礼を申し上げます。
 それでは、あとのところは議題に沿ってご説明をいただきたいと思いますが、その前に資料2に前回議事録(案)を準備していただいております。本資料は委員の先生方に確認をいただいた上で、事務局で修正し、再度各委員の先生方に送付させていただいている資料でございますので、先生方の目を通したものでございます。この場で前回議事録として確認してよろしゅうございましょうか。
 特にご異議がないようでございますので、これを前回の議事録とさせていただきます。事務局としては公開の手続をとっていただきたいということをお願いいたします。
 それでは、前回指摘事項についてということで、前回もいろいろご意見をいただきました。それをまとめていただいておりますので、説明を受けたいと思います。お願いいたします。
 星野補佐、どうぞ。

○星野課長補佐 資料3をご覧ください。前回指摘事項でございます。
 一つずつ整理させていただきたいと思います。
 伊勢湾の魚卵調査の調査時期はいつかということです。調査時期については、ここに書いてあるとおり、6月中旬、あとは1月に行っているということです。当然、生態情報や漁協さんの情報を参考にして調査時期を決定しているということでございます。
 続きまして、「メバルの産卵」という表現があったんですが、メバル等については、「産卵・産仔場」とするほうがいいのではないかということでしたので、それについては変更をして、「産卵・産仔場」というふうに書かせていただいております。
 あと、沈性卵の場合、スミスマッキンタイヤ法では取りづらいのではないかというようなお話がありました。それで、代わりの方法としてヒアリングでもよいのではないかというご指摘がございました。これについては、別添の資料3-1をご覧ください。魚卵調査は、今年度も、瀬戸内海で調査を行っております。瀬戸内海の調査については、まず、漁業環境評価メッシュ図、どこでどのぐらいの魚がとれているかというようなもの、それと漁業者に対してヒアリング、そういうものを聞きながら、スミスマッキンタイヤ採泥器による採集を行っているということです。ただ、冬季調査が終わったばかりなので、今の段階でスミスマッキンタイヤで卵が確認されているかどうか、まだ整理中ではっきりわかっておりません。ということで、ヒアリングとかは十分実施した上で一緒にやっているということでございます。
 続きまして、資料3最初のページに戻りまして、特別域の水深についてなんですが、水深について再度検討するべきではないかというようなことがございました。それについては、4ページ目の資料3-2をご覧ください。特別域ということで、水生生物の産卵・生育場というような位置づけになっております。それで、伊勢湾についていろいろなデータを調べさせていただいております。4ページにありますのは、長良川の河口からどんなふうなDO分布になっているかという図でございます。白黒でちょっとわかりづらいのですが、赤い点線が入ったのがDO3mg/L、要するにこれより上についてはDOが3mg/L以上あるというところでございます。縦軸が水深、横軸が長良川の河口からの距離ということでございます。(a)については8月、これは全部8月、9月のデータということです。
 次の5ページになるのですが、伊勢湾全体ではどうだろうかということで、これは平成21年7月のデータなのですが、これについても赤いラインが断面ということで、全体を見てみても10メートル以浅で、10メートルより浅いところについてはDO3mg/L以下が認められないということで整理をいたしました。最終的には、6ページになるんですが、前回の資料で貧酸素水塊を長期的なデータも含めて、1年で1回でも貧酸素になる範囲というものを既存のデータから探すと、赤く塗ったところになるというようなことをしたんですが、このときには5メートルで切っていたんですが、今回の資料等により、貧酸素水塊は10メートルまでの範囲という整理をさせていただきたいということでございます。これとほかの情報、例えば産卵場の現地調査で卵を確認しているとか、藻場、干潟の状況とか、そういうものを総合的に勘案して特別域を決めていくというような手続を行って、伊勢湾につきましては、10メートルを貧酸素水塊の境界にしたいということでございます。
 最初に戻りまして、続いて、貧酸素水塊と藤前干潟みたいな奥まったところの考え方です。資料3の1ページになるのですが、藤前干潟の状況について調べてほしいというようなことがございました。それについては資料3-3の7ページでございます。藤前干潟とDOの関係ということで、藤前干潟については、過去に廃棄物処分場の計画がございまして、そのときのアセスの環境影響評価書というのがございましたので、そこのデータを持ってきております。8ページ以降になるのですが、丸く描いたところが藤前干潟の場所でございます。この絵自体は、名古屋港のクローズアップの絵になっております。左側に木曽川があって、名古屋港の奥になってきているということです。それで、これは平成6年のデータですが、この数字が、例えば冬季であれば4.6、4.9というのが丸の中にあると思うんですが、これがDOの数字ということでございます。冬季、春季、夏季、秋季と見ても、夏季のときに中層のDOが3mg/Lぐらいになっているのですが、ここでも一応3mg/L以上と。藤前干潟自身は9.2 mg/L、5.8 mg/Lと、水深が浅いところもあって高い数字を示しているということもあって、原案どおり藤前干潟についても特別域に指定していきたいということでございます。
 最初のページになりまして、1ページから2ページにわたって書いてあるのですが、湾口部の30メートルより深いところの取り扱いでございます。以前は、30メートルより深いところは産卵場としてあまり認められないということで、30メートルより深いところについては特別域から外していたのですが、委員のご指摘により、30メートルのところも含めたほうがいいだろうという話がございましたので、今回資料を修正させていただいております。
 最後のページになるのですが、マダイの記載が間違っていたということで、これについては修正をさせていただいているということでございます。
 前回の指摘事項については、以上になります。

○須藤委員長 どうも簡潔にご説明いただきまして、ありがとうございました。
 ただいまのご説明につきまして、何かご意見あるいはコメントございますか。よろしいでしょうか。
 それでは、お認めをいただいたということで、次に進めさせていただきます。
 次が、水生生物保全環境基準類型指定専門委員会第5次報告案、先ほど課長がおっしゃっていた点でございまして、これにつきまして東京湾及び伊勢湾について、一度は、東京湾を出しておりますけれども、まとめて今度、東京湾及び伊勢湾についてということで報告案を事務局より説明をいただきまして、今回は伊勢湾に関する報告案をまとめていただいておりますので、こちらについて事務局からご説明を願います。
 では、どうぞ鈴木さん、お願いします。

○鈴木係員 それでは、資料4と参考資料2を用いましてご説明させていただきます。
 第5次答申になりますのは、こちらの資料4の本文と、参考資料1、2に、これまでの検討対象水域の図について載せさせていただいているんですけれども、こちらの図でございます。参考資料1と参考資料2の図については「別紙」という形で第5次答申にまとめさせていただく予定でございます。
 それでは、資料4を用いまして、第5次報告案についてご説明させていただきます。
 この「はじめに」というところと東京湾の箇所につきましては、前回ご説明させていただきましたので、割愛させていただきます。
 伊勢湾の箇所より説明させていただきたいと考えているんですけれども、7ページを開いていただけますでしょうか。7ページより、これまでの東京湾のときと同様に、伊勢湾に関する魚介類の生息状況であるとか水質の状況等をまとめさせていただいております。
 (2)伊勢湾、生息状況でございます。
 こちらは、既存の調査によりますと、魚類ではアイナメ、アユ、イカナゴ、イサキ、イシガレイ、ウナギ、ウマヅラハギ、カサゴ、クロダイ、これらの魚が生息していると考えられます。また、ウニ類ではアカウニ、貝類ではアカガイ、アサリなど、エビ・カニ類ではイセエビ、ガザミ、クルマエビなど、またイカ・タコ類ではアオリイカ、イイダコ、コウイカ、ナマコ類ではマナマコなどが生息しているということになっております。魚介類の生活型や近年の漁獲量及び産卵・産仔や幼稚仔の生育に当たって、干潟、藻場等の特定の場に依存する種等を勘案いたしますと、伊勢湾における主要な魚介類といたしましては、スズキ、イシガレイ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、シロギス、ガザミ、クルマエビ、アサリ、ハマグリ、バカガイが挙げられるとしております。これら11種の主要魚介類の漁場分布につきましては、「藤前干潟、木曽川河口付近、鈴鹿・津地先、松阪・伊勢地先、知多半島北部、知多半島南部の沿岸域および湾口にある」というふうにしております。
 続きまして、水質の状況でございます。
 伊勢湾につきましては、名古屋港(甲)、名古屋港(乙)、常滑地先海域、伊勢湾、四日市港(甲)、四日市港(乙)、四日市・鈴鹿地先海域(甲)、四日市・鈴鹿地先海域(乙)、津・松阪地先海域、伊勢地先海域の10水域につきまして、これまで水質環境基準の生活環境項目につきまして水域類型が指定されておりました。このうちA類型は2水域、B類型は5水域、C類型につきましては3水域ございました。平成20年の調査結果におきますと、そのうち5水域につきまして、CODの環境基準が達成されているという状況でございます。
 特別域につきまして、保護水面の状況でございますが、伊勢湾につきましては、水産資源保護法等各種法令に基づきまして、水生生物の産卵場又は幼稚仔の生息場として保全の必要性が示されております保護水面等の水域は設定されていない状況でございます。
 地形等の状況でございます。
 日本近海に生息する内湾性の魚介類は、産卵場及び生育場として、干潟、藻場、浅場及び珊瑚礁を利用するものが多く、これらの水域が内湾性の魚介類にとって重要な産卵場、生育場であるといえます。伊勢湾において、これらの場に相当し、かつ一定の広がりを持つ水域といたしまして、藤前干潟(その周辺の浅海域を含む。以下同じ。)、木曽川河口付近(その周辺の浅海域を含む。以下同じ。)、鈴鹿・津地先の浅場(概ね水深10メートル以浅。以下同じ。)、松阪・伊勢地先の浅場(概ね水深10メートル以浅。以下同じ。)、知多半島北部の浅場(概ね水深30メートルの一部。以下同じ。)、知多半島南部の浅場(概ね水深30メートル以浅の一部。以下同じ。)、湾口が挙げられます。
 水質の状況でございますが、DOにつきましては、夏季を中心に、神前崎、観音崎、内海を結ぶ線から北部の港湾奥部、また干潟など、ごく浅い一部の水域を除くほぼ全域において貧酸素水塊が発生し、産卵場及び幼稚仔の生育場としては適さない状況にあります。
 産卵等の状況でございます。
 先ほど述べました伊勢湾における主要魚介類の産卵等の状況につきましては、漁獲量がほかの水域と比べて多い水域については産卵場等とみなすといたしますと、「平成19年に水産庁等が実施した漁場環境・水産資源状況把握調査から、スズキ及びヒラメは木曽川河口付近、知多半島北部、知多半島南部及び湾口で、イシガレイ及びマコガレイは木曽川河口付近、鈴鹿・津地先、松阪・伊勢地先、知多半島北部、知多半島南部及び湾口で、マダイは湾口で、シロギスは木曽川河口、松阪・伊勢地先、知多半島北部、知多半島南部及び湾口で、ガザミは鈴鹿・津地先、松阪・伊勢地先、知多半島北部及び知多半島南部で、クルマエビは松阪・伊勢地先、知多半島北部及び知多半島南部で、アサリ及びバカガイは鈴鹿・津地先、松阪・伊勢地先及び知多半島北部で、ハマグリは木曽川河口付近及び松阪・伊勢地先で産卵等を行っていると考えられる。」としております。
 また、環境省が平成20年度に実施いたしました水生生物類型あてはめに係る生物生息状況調査、こちらの魚卵調査の調査結果から見まして、「上記の水域の他に藤前干潟も魚類の産卵場や着底場として利用されていると考えられる。」としております。
 さらに、漁業者及び水産研究機関へのヒアリングから、松阪・伊勢地先はスズキの産卵・産仔場及び生育場として利用されているものと考えられます。
 伊勢湾における地形状況、水質の状況及び産卵等の状況を総合的に考慮いたしまして、伊勢湾における主要魚介類の主要な産卵場・生育場といたしまして、「藤前干潟、木曽川河口付近、鈴鹿・津地先の浅場、松阪・伊勢地先の浅場、知多半島北部の浅場、知多半島南部の浅場、湾口があげられる」としております。具体的な水域につきましては、後ほどご説明させていただきます。
 なお、伊勢湾につきましては、現在は貧酸素水塊の発生のため、産卵場・生育場としての機能が十分に発揮できない状況であり、今回の検討では、貧酸素水塊の影響をほとんど受けないと考えられる10メートル以浅の海域及び干潟部を除きまして、特別域としては適当とは考えられないとしております。しかし、今後、溶存酸素で代表される水質の改善状況にも留意していく必要があるとしております。
 続きまして、水域類型の指定についてでございます。
 伊勢湾では、全域(生物特Aに指定される水域を除く)を生物Aすることが適当である。また、藤前干潟、木曽川河口付近、鈴鹿・津地先の浅場、松阪・伊勢地先の浅場、知多半島北部の浅場、知多半島南部の浅場、湾口(浮島、登志島、大築海島及び小築海島周辺の水深10メートル以浅の水域と神島周辺の水深30メートル以浅の水域と大王崎を結ぶ線で囲まれた範囲)、こちらの湾口につきまして、生物特Aに指定することが適当であるとしております。この場合におきまして、当該水域の全亜鉛の水質につきましては、伊勢湾におけるこれまでの年間を通じた調査結果からは、環境基準値以下で推移しておりますことから、達成期間については、直ちに達成とすることが適当であるというふうにしております。
 続いて10ページに、今回、特別域として指定させていただく水域について記載させていただいております。この濃い水色で塗らせていただいているところが、今回新たに特別域として指定させていただくところ。薄い水色のところが、生物Aとして指定させていただくところとなっております。
 11ページ以降は、各水域の具体的な内容でございますが、こちらは前回もご説明させていただいております。ただ、前回と少し異なる点といいますのは、先ほど星野補佐からご説明ありましたとおり、DOの状況を見まして、これまでは水深5メートルで切っていたところにつきましても、10メートルで切ることにさせていただいておりますので、若干、特別域の範囲が広がっております。例えば木曽川河口付近の図を見ていただきますと、こちらは10メートルのラインで区切らせていただいておりますので、5メートルのときよりも若干南側に広くなっているという状況でございます。
 ほかにも、12ページの鈴鹿・津地先の浅場につきましても、前回は5メートルで切らせていただいておりましたが、少し広がりまして10メートルで切らせていただいております。また、13ページでございますが、松阪・伊勢地先につきましても10メートルのラインで切らせていただいております。
 また、14ページでございますが、知多半島北部の浅場につきましてもそのようにさせていただいております。ただ、こちら南側の水域でございますが、南側につきましては貧酸素の影響はないと考えられる水域であることから、10メートルの線では区切っておりません。
 知多半島南部の浅場につきましては、従来どおりの線とさせていただいております。
 湾口につきましては、前回の資料は30メートルより深いところは除くというふうにさせていただいておりました。その30メートルよりも深い水域というのは、赤色メッシュで示させていただいているところですけれども、こちらについては今回は含むということで整理させていただいております。
 資料4につきましては、以上でございます。

○須藤委員長 どうも、鈴木さん。要領よく説明いただきましてありがとうございました。
 それでは、ただいまのご説明に対しまして、何かご質問なりコメントございますでしょうか。よろしいでしょうか。大体議論は今までで済んだでしょうか。特にお気づきはございませんか。
 藤井委員、どうぞ。

○藤井委員 8ページなのですが、下から4行目、「10m以浅の海域及び干潟部を除き特別域としては適当とは考えられない」というふうにここで言い切ってしまっていいんでしょうか。30メートル以深の部分も入る箇所はあるわけですね、湾口部において。冒頭でこれを言い切ってしまうと、後で例外的にそういうところも含みますということは、ちょっと話としてはおかしいのかなという気がするのですが。

○須藤委員長 筋が通らないね。

○星野課長補佐 すみません。言われるとおり一部不適切なところがあるので、事務局のほうで修文をさせていただきたいと思っております。ただ、要するに、今は発生のために難しいのだけれども、そこについて……

○須藤委員長 戻ってくればでしょう。

○星野課長補佐 ええ。戻ってくれば……

○須藤委員長 それは特別域なんでしょう。

○星野課長補佐 ええ。特別域にしたいという意図でここを入れていますので、30メートルのところとかそこら辺について、再度修正はします。

○須藤委員長 これだと先生がおっしゃるとおり、おかしいということになっちゃうから。

○星野課長補佐 はい。矛盾があるところを解消する修正はさせていただきます。

○須藤委員長 それが読み取れるような修正文にしたほうがよろしいですね。ありがとうございます。でも、酸素があれば、それはもともとそういうことだということでいいと、そういうことですね。

○星野課長補佐 そういうことですね。留意していくということです。

○須藤委員長 ほかの先生、よろしいですか。
 高橋先生、どうぞ。

○高橋委員 8ページ、「おおむね水深30mの一部」と、1行目の後半のところですね、括弧の中。30メートル以浅が入るんですか、ここは。

○須藤委員長 「おおむね水深30m以浅」、「おおむね」がついているから……

○高橋委員 その次の知多半島南部の場合と同じように、ここは以浅が入るんですか。

○須藤委員長 入るね。

○星野課長補佐 はい、すみません。これは30メートル以浅の一部でございます。

○須藤委員長 そうですね。お気づきいただき、ありがとうございます。

○高橋委員 それともう一つですが、ちょっと気になるのですけど、「産卵等の状況」の最初の段落の最後、「産卵等を行っていると考えられる」というのが、これはつまり全体として、主な漁場がそのまま産卵場になっている可能性があるという趣旨ですよね。

○須藤委員長 どうぞ。

○星野課長補佐 ここは長い文章になっていて、ちょっとわかりづらいのですが、「産卵等の状況」の文章に入って上から2行目のところなんですが、「平成19年に水産庁等が実施した漁場環境・水産資源状況把握調査から」というところを受けて、最後に「産卵等を行っていると考えられる」というふうなことになっています。

○須藤委員長 つながっているという意味ですね。

○星野課長補佐 はい。あと、すみません……

○高橋委員 1行目から2行目に関してのところがこの文章の中心ですね。「漁獲量が他の水域と比べて多い水域については産卵場等とみなすと」ということですね。

○星野課長補佐 すみません、その前の文章を説明しなかったのですけど、要するに産卵場の文献を調べたんですが、きちっとしたものがあまりなかったということもありまして、水産庁が実施した調査ですね、それで漁獲量が多いところを産卵場としてみなすと、ここのところで産卵等を行っているというふうな整理をしております。

○須藤委員長 どうぞ。

○高橋委員 意見です。漁獲量の多いところが、そのまま必ずしもイコール産卵場とは言えないと思いますので、「産卵等を行っている可能性がある」というふうに、最後のところをもうちょっとやわらかく……

○須藤委員長 断定しないほうがいいと、そういう意味ですね。

○高橋委員 はい。漁獲を行っている場所は産卵場が含まれている可能性がとても高いですけれども、すべて産卵場とは言えないと思うので、魚種によって、生育の段階によって棲み場所を変えていたりするので、産卵場を含む可能性が高いのでとか……

○須藤委員長 産卵場を含む水域であると考える、ですかね。

○高橋委員 そうしましたら言い直しますと、この段落の1行目から2行目にかけては、「漁獲量が他の水域と比べて多い水域については産卵場を含む可能性が高いとみなすと」というふうにしたらどうでしょうか。

○須藤委員長 なるほど。そうすると、後でその部分が生きてきますね。

○高橋委員 それで、一番最後に「産卵を行っている可能性がある」というふうに……

○須藤委員長 いいですか、そこは。「可能性があると考える」、入れましょう。

○星野課長補佐 はい、ありがとうございます。そちらの方向で修文させていただきます。

○高橋委員 すみません、ちょっとうまく言えませんでしたけど、趣旨はお酌み取りいただいて。

○須藤委員長 はい。
 谷田先生、どうぞ。

○谷田委員 さっきのことで、そのとき気がつけばよかったけど、「産卵等の状況」のところを見ていると、お魚はいいのですよね。ところが、クルマエビもまあいいかな、ガザミはどうかなと。アサリ、バカガイ、ハマグリというのが、それぞれ産卵等の状況で、これはだから先ほどの、多いところを産卵場とみなすから自動的にリストアップされてきたんだけれども、東京湾の例を見ると貝類は外してあるね。ここでその貝類をわざわざ新しく入れるかどうか、この場で議論しておかなきゃいけない。東京湾は貝類を入れていなかったですね。それで、伊勢湾で貝を外すとエリア区分が動くかというと、別に動かない。

○須藤委員長 動かない。

○谷田委員 はい。そうしたら、これは決めればいいんですけどね。もちろん産卵していることは事実、そうだと思うんだけれども、先生、貝は何でしたっけね。ベリジャー……

○藤井委員 浮遊幼生の時期ですか。

○谷田委員 ええ、浮遊幼生で出ていくから、魚なんかの産卵とちょっと話が違うんですね。

○須藤委員長 産卵じゃない。何というんですか、そういうときは。

○谷田委員 ベリジャー。

○藤井委員 幼生で……

○須藤委員長 幼生体、いろいろな幼生がありますよね。

○谷田委員 いろいろなステージがあります。

○藤井委員 浮遊幼生でいいんじゃないですか。

○須藤委員長 浮遊幼生。

○藤井委員 その時期を守るとすると、前も言いましたけど、東京湾全体に広がったりするんですね。

○須藤委員長 そうなっちゃうんだね。

○谷田委員 それで外したんですかね、東京湾のとき。

○須藤委員長 そうそう、多分。浮遊幼生だと全部回っちゃうから。

○藤井委員 どの辺りでぐるぐる回っているというデータは、多分うちの研究所にはあるんですよ。シミュレーションでずっとやってみると、東京湾の中、全体を覆ってしまう。

○須藤委員長 全体が産卵場になっちゃうから。

○谷田委員 今日、ウナギの卵が見つかったという話がありましたけども。

○藤井委員 産卵場は多分、親がいるところですから。

○谷田委員 これでいいんですね。

○須藤委員長 これでいいんだね。

○谷田委員 東京湾を外したのは多分……

○藤井委員 ただ、稚仔生育の場となるともう全部を覆ってしまうから。

○須藤委員長 「産卵場」といっているから。

○谷田委員 うん、間違ってはいないと思うんですね。

○須藤委員長 その辺、あのときは言われて抜いたんだったけな……。確かに、全域に回っちゃうと言ったんですね、浮遊幼生は。

○星野課長補佐 今の状況を言いますと、第2次答申で東京湾全体のときには、バカガイの話とかアサリの話を入れていたのです。すみません、お手元にある第2次答申の22ページになるのですが。
 ただ、今回追加したところではそんなような議論があって、貝はここではという話があったのだと思います。そんなふうにちょっと記憶しております。

○須藤委員長 ここの場合は産卵だからいいですね。

○谷田委員 間違ってはいないですね。

○須藤委員長 産卵だからいいですね。ありがとうございました。
 どうぞ、藤田委員。

○藤田委員 16ページの一番最後、これはミスプリでしょうか?「30m以深」は「以浅」。「水深30m以浅を含む」、一番最後の文章ですけれども。

○須藤委員長 そこはどうですか。

○藤井委員 「以深」を入れるということ。

○須藤委員長 入れるんだ。

○藤田委員 以浅。

○藤井委員 いや、以深も。

○藤田委員 以深も含む範囲ですか。

○須藤委員長 マダイですから深いところまで。

○藤田委員 ああ、そうですか。はい、わかりました。

○須藤委員長 ここは入れましょうということで。

○藤田委員 どのくらい深いかはまだわからない、どのくらいという範囲は。

○須藤委員長 今の藤田先生の質問に対しては……。どのくらい深いところまでだと、それは底に近いよね。

○星野課長補佐 そうですね、底まで。

○須藤委員長 底までということだよね。

○星野課長補佐 ええ、入れると。

○藤井委員 指定は平面で、深さは関係ないですよね。

○星野課長補佐 具体的に言うと16ページになるのですが、底までを含んで、この赤いところも含んで今回指定をしてしまうと。

○須藤委員長 ということなので、30メートルよりも深くなっちゃうと。

○藤田委員 30メートルから下ということですね。

○須藤委員長 そうです、ここがね。
 ほかの先生、よろしいですか。

○谷田委員 「以深」……

○須藤委員長 おかしいですか。

○谷田委員 いや、日本語がちょっと。

○須藤委員長 いいですよ、今日は時間が比較的余裕がありますので、丁寧にやっていただいて結構です。どこですか、先生、どうぞおっしゃってください。

○谷田委員 藤田先生が誤解されたのは、文章がちょっとあれなんですね。水深30メートル以深の部分をも含むと、そういう意味なんですね。

○須藤委員長 以深の部分を含む……

○谷田委員 部分も含むと。

○須藤委員長 どうですか。以深の部分、「部分」という字を入れたほうがわかりやすくないかということですね。

○谷田委員 「を」を「も」に変えたほうがわかりやすい。

○須藤委員長 星野補佐、それでよろしいですか、今のところ。

○星野課長補佐 はい。趣旨はわかりましたので、全体を見て修文させていただきます。

○須藤委員長 藤田先生がおっしゃったのは、多分そういうふうになっていないから、これは逆じゃないかとおとりになったんだと思うので、やはりこれはさっと読んだ人がそうとれないといけないので。

○星野課長補佐 あと、ちょっとよろしいですか。

○須藤委員長 どうぞ。

○星野課長補佐 先ほどの貝の話なのですが、すみません、私の勘違いでして、東京の房総南部を指定したときに貝の議論はあまり出なくて、その前の東京湾全域をするときにどうするという話があって、ただ、委員長の言われたとおり全域になってしまうような話があったので、貝はこのままにしておこうという議論があって、この専門委員会の中で貝を外そうという結論まではいっていなかったというふうに認識しております。

○須藤委員長 だから、今度はそういう問題がないからこのままで、「産卵場」としているからいいわけですね。

○星野課長補佐 はい。

○鈴木係員 あと、こちらの第5次答申の東京湾の部分で、アサリであるとかバカガイについての記載がない理由でございますが、それはこちらの参考資料1にあるのですけれども、「東京湾における漁場分布」ということで記載させていただいている箇所がございまして、50ページ及び51ページをご覧いただきたいのですけれども、こちらを見ていただくとわかりますとおり、東京湾南部につきましては、アサリであるとかバカガイであるとかがたくさんとれるというような情報がないために、今回は記載していなかったという状況でございます。

○須藤委員長 ほか、全体を通していかがでございましょうか。
 いつも焦っちゃって、おしまいのほうの議論が不十分ということもありましたけど、今日は余裕がありますので、よく見ていただきたい。後で気がつくというよりも、今見ていただいたほうがよろしいかと思いますので、きちっと見てください。なければ、修文は若干ありますけれども、それは私が事務局と最終判断をさせていただくということにしまして、追加のご指摘がございますか。
 事務局のほうは、これがパブリックコメントにかける報告案になるわけですね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 手続は、後でまたお話しするんですね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 ほかの先生、よろしいですか。
 それでは、幾つかの字句の修正はございますが、それは修正をいただくということで、先生方の合意をいただいたので、これを整理をいただいて、当方の専門委員会のパブリックコメントにかける報告案にしたいと思います。それでよろしいですか。
 それでは、それ以後の手続についてご報告、追加をしてください。

○星野課長補佐 今ご審議いただいた資料については、第5次報告(案)ということでパブリックコメントのほうにかけさせていただきたいということでございます。各種意見については、また事務局で取りまとめた後に、専門委員会のほうに再度かけさせていただきたいというふうに今考えております。その整理が終わった後に、答申という形で整理を進めていきたいと考えております。

○須藤委員長 今の手続でよろしいですか。まあ、いけないということもないですけれども、よろしいですか。
 どうぞ。

○星野課長補佐 すみません、追加をさせてください。
 今、修文の話が出ていましたので、それについては須藤委員長のほうと相談させていただいて、整理させていただきたいということでよろしいでしょうか。

○須藤委員長 ただ、最終的にはもう一度先生方にご確認いただく場はあるのですよね、パブリックコメントが出た後。

○星野課長補佐 出た後にあります。

○須藤委員長 パブリックコメントの原案が最終じゃないから、それが出た後、それを見てやるのが最終ですよね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 ということで、もう一度この原稿は先生方に見ていただく機会がございます。

○星野課長補佐 部会への報告の前に見ていただくということになります。

○須藤委員長 答申案にしなくちゃいけませんからね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長  それで、今までの例からすると、パブリックコメントのときに、このシリーズについては、専門的というようなこともあってあまり出てこないので、次の専門委員会は次の海域の部分も一緒にやらせていただこうかなと、内々に事務局とは相談しております。このパブリックコメントで出た案だけでやりますと、先生よろしゅうございますか、コメントが一つもございませんでしたではちょっと具合が悪いので、事前にその辺のことを踏まえて委員会を開催するつもりですが、次は瀬戸内海になるのですよね。瀬戸内海は数が多いので、こういうことをやるにしても、もちろん類型はAということになるでしょうけれども、全体像を理解いただくにも随分資料を集めなくちゃいけませんので、次は瀬戸内海についてやっていただくので、それとあわせて今日の最終案ももう一度見ていただくと、こういうことにしていきたいと思っております。
 それでは、なければ、その他として何か事務局ございますでしょうか。

○星野課長補佐 事務局として、その他ということについては、先ほどから話に出ていますように、パブコメに回します。それがまとまって、その後については、委員長から話があったように、瀬戸内海の概要というか、その資料と一緒にパブコメの回答、あと答申の最終の詰めということについて専門委員会を開催させていただきたいということでございます。
 事務局としては以上です。

○須藤委員長 それはいつごろを予定しているんですか。

○星野課長補佐 今の手続だと、年度明けにはなってしまうような……

○須藤委員長 年度明け、3月まではないのですね。

○星野課長補佐 3月まではないと思いますので、しかるべき時期にまた連絡させていただきます。よろしくお願いいたします。

○須藤委員長 ありがとうございました。
 ということで、先ほど冒頭に申し上げましたように、23回、24回とどんどん続くわけでございますので、それは新年度に入ってから、23回は今のパブリックコメントを経た案と、それから瀬戸内海についての概要説明ということで、もう内容は決まっておりますが、時期は新年度に入ってからと、こういうことでございます。
 先生方のほうから、全体を通して何かございますでしょうか。
 どうぞ。

○谷田委員 蛇足みたいな話ですが、先ほど委員長がおっしゃったのでそれでいいんですけれども、国指定のあれはやらせていただいていますが、都道府県指定がどれぐらい進捗しているか。
 私は、たまたま資料をこの前、ちらっと見せていただいたんですけれども、見ておられない先生方もおりますので、もし……

○須藤委員長 時間が今日はあるから、簡単に地方自治体のほうの進捗状況を。

○谷田委員 特に河川系。

○鈴木係員 この間、平成23年1月28日に行われました、水生生物保全環境基準専門委員会で出させていただいた資料に記載がございます。都道府県につきましては、平成22年度現在時点におきまして、合計で河川・湖沼におきまして441水域について類型指定が行われている状況でございまして、都道府県の数で言いますと15道府県において行われております。

○須藤委員長 でも、ほかも始まってはいるんでしょう。

○鈴木係員 検討を開始しているところというのも……

○須藤委員長 それは全部終わった自治体でしょう、15というのはね。

○鈴木係員 はい、こちらは終わったものです。

○須藤委員長 そうですよね、終わったのが15ですから、まあまあ。

○谷田委員 まあまあという印象……

○須藤委員長 これは目標は24年度じゃなかったのですか。一応県にはそういうふうな話はしたと思いますが。

○鈴木係員 今、特に公式に県に伝えていることはしておりません。

○須藤委員長 ああ、そうですか。
 そんなところなので、私が冒頭に申し上げたのは、自分が関わっているところから見ての話と、それから先ほどの全国の一覧表を見た感じで、大ざっぱに言うと大体半分かなという感じでございます。

○星野課長補佐 では、今は口頭だったので、次回には参考資料としてつけさせていただきます。

○須藤委員長 大分進むと思いますし、3月までに報告してくると思いますので、そうすると今の400幾つがもうちょっと増えているかもしれませんですね。
 それでは、本日議論しなくてはいけないことについてはその程度でございますが、当委員会の運営方針で、議事録を作成し公表することになっております。後日、事務局から議事録を作成し、各先生方にお送りいたしました後、ご発言内容についてご確認をいただきたいと思いますので、ぜひご協力をいただきたいと思います。
 それでは、これをもちまして、少し早いんですが、本日の議事をすべて終了いたします。どうもお疲れさまでございました。

午後3時50分 閉会

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