中央環境審議会水環境部会 水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(第20回) 議事録

日時

平成22年6月24日

場所

環境省 水・大気環境局 水環境課

議事

午後3時23分 開会

○星野課長補佐 それでは、定刻より若干早いですが、ただいまから中央環境審議会水環境部会、第20回水生生物保全環境基準類型指定専門委員会を開催したいと思います。
 本日は、委員9名中5名の出席をいただいております。何とぞよろしくご審議いただきますようお願いいたします。
 まず、議事に先立ちまして、環境省水・大気環境局水環境課長の森北よりごあいさつさせていただきます。森北課長、よろしくお願いします。

○森北課長 水環境課長の森北でございます。
 本日は大変お忙しい中、またお暑い中、当専門委員会にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。ご出席の委員の皆様方には、日ごろから私どもの水環境行政の推進に当たりまして多大なご指導を賜っております。心から御礼を申し上げます。
 ご承知のとおり、水生生物に関する環境基準が平成15年に設定され、以来、その類型指定につきまして順次行っているところでございます。先般、6月14日に開催されました水環境部会におきまして、河川の10水域について第4次答申をいただきました。国が類型指定する水域は全部で47ございますけれども、そのうちの淡水域、河川・湖沼等に係る37の水域について類型指定が全て終わったということでございます。海域の類型指定が残っているわけですが、これからは海域の類型指定について、順次、ご審議いただいて進めてまいりたいと考えているところです。
 本日は、その海域の中で東京湾について、既に特別域の設定は済んでおるわけですけれども、魚卵調査の結果等新たな知見が入手されましたので、それに基づきます見直し、さらに伊勢湾についての類型指定ということで、ご審議をいただきたいと思っております。
 どうかよろしくお願い申し上げます。

○星野課長補佐 続きまして、お手元の配付資料のご確認をお願いしたいと思います。議事次第にございます資料1から資料6までお配りしています。資料2については、委員限りの資料になっております。また、資料5については、資料5-1、資料5-2の2種類がございます。また、委員の方々には、閲覧用としてこれまでの審議内容をまとめたブルーのファイルを置いております。随時、参考としてご覧ください。もし不足等がありましたら、事務局のほうにお申し付けください。
 それでは、これ以後の進行は須藤委員長のほうにお願いいたします。

○須藤委員長 かしこまりました。それでは、議事の進行役を務めさせていただきますが、一言ごあいさつを申し上げてから議事に入りたいと思います。
 本委員会、先ほどおっしゃっていただきましたように、第20回を迎えたわけでございまして、国がやるべき47水域のうち、河川がすべて済んで、東京湾だけが1つ先にやったということでございまして、残り海が10水域を指定するわけですが、本日そのうちの東京湾、もう一回再点検というか再確認をするということもございまして、海の10水域について最終的にはご議論いただくということになったわけでございます。
 この間、数年間の間に、生物にまつわる水環境保全の中での位置づけというのはますます重要性が増してまいりまして、いろんな場で、水環境部会もそうですし、それからいろんなシンポジウムもそうですし、水の生き物に関する関心、あるいはそれに対する保全、あるいは規制、こんなものについての議論が重要になってきているわけで、そのうちの基本的になるわけでございますが、類型指定をやるということでございます。
 海についても、恐らく10回や15回ぐらいの議論が必要でございまして、まだ川と違いまして、データが十分そろっていないわけでございまして、一方では、環境省のほうで調査を進めながらデータが集積され次第、ここの専門委員会で議論すると、こんなような仕組みになっているわけでございますので、先生方にも今日から海を中心にご検討いただきますが、もう少し長い期間、1年半なり2年なりという期間かけてご議論をいただきたいと思っています。
 それでは、大変お暑い中お集まりいただいたことを感謝いたしますとともに、また、本日もオブザーバーの方々にも大勢おいでいただきましたことをお礼申し上げておきたいと思います。
 それでは、議事に入る前に、前回の議事録を確認させていただきたいと思います。
 資料2に、前回議事録が準備されております。本資料は委員の先生方にご確認をいただいた後に事務局で修正をし、再度各委員の先生方に送付されている資料でございますので、この場で前回議事録の確認をさせていただきたいと思いますが、先生方、よろしゅうございましょうか。特にご異議がなければ、前回議事録は異議がないとしてよろしいでしょうか。
 それでは、異議がないということでございますので、事務局のほうで公開の手続をとってください。お願いいたします。
 本日は、先ほど申し上げましたように、議事次第に書いてありますように、海を中心としてやるわけでございますが、環境省が実施した調査の結果、魚卵とか稚仔魚の確認が特に先に決まった東京湾の特別域で確認をされ、少し修正をしなければならなかろうというご議論もございました。そういうことでございますので、本日は今の東京湾の特別域の見直しの点と、それから伊勢湾に関する検討、詳しくはまた次回にも継続いたしますが、本日はその概況等についてご説明いただいてご議論いただきたいと、こういうふうに思っております。
 それでは、議題の1ですが、私が多少申し上げてしまいましたけれども、これまでの経過と今後のスケジュールについて、事務局からご説明ください。

○星野課長補佐 それでは、資料3をご覧ください。
 若干繰り返しになりますが、まず検討事項でございます。
 国が指定する水域としては、河川が37水域、海域が10水域ということになります。これまで類型指定をした河川が水域37、海域が1水域で、1水域については、東京湾について行っています。残りの水域は、海域が9水域残っています。ご存じのように、稚仔魚や魚卵の関係で特別域を指定しております。それについては、河川については荒川と琵琶湖、2水域のみ指定されている状況でございます。
 海域については、東京湾が指定をしているのですが、先ほど委員長からご紹介がありましたように、魚卵調査等が終わりましたので、その結果も踏まえて、これから見直しをかけていきたいと、この専門委員会の中で議論をしていただきたいと考えております。
 そういうことで、類型指定の今後の予定としては、海域の9水域を行っていくということでございます。
 裏側に行きまして、特別域の設定についてですが、特に河川域に、湖沼も含めてなんですが、情報不足によって、特別域の設定をほとんど行っていないということでございます。これについては、情報がそろった水域より随時、議題として出しますので、整理をして、特別域を指定していきたいと考えております。
 当然、これを行いながら必要に応じて今後の類型指定のあり方について継続して検討を行っていきたいと考えております。
 今後のというか当面のスケジュールですが、当面の検討対象水域としては、先ほどから出ております東京湾の内房の南部の沿岸海域、ここは要するに魚卵調査が終わったので、ここの議論と、伊勢湾について議論をしていきたいということです。
 今回の専門委員会は、20回ですが、21回、22回、23回、必要に応じてなんですが、今年度中に3回程度行って、東京湾、伊勢湾の類型指定についての取りまとめ、当然、パブコメというシステムもございますので、その対応も含めて3回ぐらいで結論を出して、来年度の春ぐらいには、第5次答申を東京湾の内房の南部の沿岸域と伊勢湾について取りまとめを行いたいと考えております。
 経過と今後のスケジュールについては以上になります。

○須藤委員長 星野補佐、どうもありがとうございました。
 ただいまのスケジュールですが、何かご質問、ご意見ございますでしょうか。
 よろしいですか。スケジュールはこんなものでございましょうから、なるべく早目に論議して、三、四回やって、それで第5次答申が水環境部会にできればということになっておりますので、どうぞよろしくご協力くださいますようお願いをいたします。
 それでは、次の議題に行きまして、検討対象水域の状況についてということでございます。
 まず、海域における特別域指定に関する検討について、これまでの特別域指定に係る考え方とその考え方を踏まえた東京湾における特別域指定の見直しについて、資料4と5にまとめていただいております。
 資料4、5の内容についてあらかじめ事務局からご説明いただいて、議論に入りたいと思います。それでは、これは鈴木係員のほうからどうぞお願いします。

○鈴木係員 それでは、まず資料4を用いまして、海域における特別域指定に関するこれまでの検討内容についてご説明させていただきまして、資料5を用いまして、東京湾における特別域指定の見直しについてご説明させていただきます。資料5-1は特別域指定の見直しについて文章でまとめましたもの、資料5-2はその文章に関する図表資料となっております。
 東京湾の見直しまでご説明させていただきまして、先生方のご意見をいただいた後に、新たな検討対象水域である伊勢湾についてご説明させていただきたいと考えております。
 それでは、資料4をご覧ください。
 まず、1.水生生物保全環境基準(海域)についてでございますが、海域の環境基準につきましては、全亜鉛について、生物Aで0.02、生物特Aで0.01ミリグラム/リットル以下とさせていただいております。
 2.には、東京湾における検討を行った際の第2次答申における特別域指定の考え方を抜粋させていただいております。
 具体的に特別域として指定する水域といたしましては、[1]水産資源保護法に基づき、保護水面に指定されている水域、[2]保護水面に設定されていない水域であっても、漁業関係者等によってこれと同等以上の産卵場または幼稚仔の生育場として保護が図られている水域、[3]地形、水質、底質及び藻などの沿岸の植生などが当該魚類の産卵場等として適した条件にあり、今後ともその条件が保たれ得る水域、としております。
 1ページめくっていただきまして、この[3]の考え方についてフロー図でまとめております。
 特別域は地形等の状況、水質の状況、産卵等の状況と、これらの情報を重ね合わせて設定しております。 具体的には、地形といたしましては、藻場、干潟、浅場及び珊瑚礁を考慮しておりまして、水質といたしましては、溶存酸素濃度が3ミリグラム/リットル以上あるかどうかについて考慮しております。産卵等の状況といたしましては、底質についても考慮しながら、文献データより整理いたしました主要魚介類の生態特性、漁獲量データ、魚卵及び稚仔魚の現地調査結果、漁業関係者及び水産研究機関へのヒアリングを考慮に入れております。主要魚介類としては、漁獲量が多く、産卵場や生育場、藻場、干潟等の特定の場に依存するものを設定しております。
 このような考え方で従来、特別域を設定してまいりました。
 平成17年12月に開催されました水生生物保全環境基準類型指定専門委員会第4回以降、平成20年2月の第11回の専門委員会まで、海域における類型指定に係る検討が行われているんですけれども、3.にはその際に海域における特別域の指定に関するこれまでの先生方からいただいた指摘について記載させていただいております。
 1枚めくっていただきまして、4ページ以降は第2次答申の抜粋となっております。
 6ページをご覧いただきたいんですけれども、6ページの上から5行目、こちらに、「また、内房の鋸南町より南の沿岸の藻場、浅場については産卵場・生育場として有用な水域であると推測されるが、現在のところ産卵等の実態を示すデータがないことから、今後、これらの水域に留意して調査を実施する必要がある」というふうに記載しております。第2次答申時にこのような指摘をいただいておりました。
 続きまして、資料5についてご説明させていただきます。資料5-1の文章の内容に関しまして、資料5-2を使って説明させていただきます。
 資料5-1は、第2次答申の後ろに別添としてつけておりました、検討対象水域に関する参考資料をベースに、データの更新及び今般の特別域見直しに関する追記を行ったものでございます。
 まず、資料5-2の4ページをご覧ください。図表の資料でございます。
 東京湾におきましては、これまで第2次答申において類型指定の検討が行われ、全域を生物Aとすることが適当であり、東京湾(イ)三番瀬、東京湾(ロ)盤洲干潟、東京湾(ハ)富津干潟、東京湾(ニ)三浦半島の岩礁性藻場及びその周辺の浅場、東京湾(ホ)内房沿岸の浅場につきまして、生物特Aとすることが適当であるとの結論をいただいておりました。
 これまで東京湾内房南部沿岸海域につきましては、マコガレイの産卵場、ヒラメの生育場、マダイの生育場等として好適な水域であるとの想定がされておりましたが、魚介類の産卵情報が不足しておりますことから、特別域の指定には至っておりませんでした。
 この度、環境省が平成20年度に実施いたしました東京湾内房南部沿岸海域における調査によりまして、ヒラメ、マダイ等の魚卵及び稚仔魚が確認されましたことから、東京湾内房南部沿岸海域における特別域の指定につきまして、第2次答申別添2「各水域における類型指定を行うために必要な情報の整理について」をもとに、資料5-1に東京湾における特別域指定の見直しについて整理を行っております。
 資料5-1の1ページの中ごろよりやや下のところから、(1)水域の概況、(2)魚介類の生息状況、1ページめくっていただきまして、(3)水質、3ページ目の中ごろにございます、(4)産卵場及び幼稚仔の生息場の状況ということでまとめさせていただいております。こちらの内容は第2次答申別添2について、データのリバイスと内房南部沿岸海域の情報を加えたものでございます。
 リバイスしておりますのは(3)の水質データ、追記させていただいておりますのは、6ページにございます直線の下線部を引いたところ、「また、」以降になっております。
 この資料の中で波線を引いております箇所は、今般検討いたします内房南部沿岸海域に関する記載があるところでございます。こちらについては、もともと第2次答申別添の中に記載があった文章でございます。
 この資料5-1についてご説明させていただきますが、まず(1)、(2)につきましては前回の答申と同じ内容ですので、今回は説明を割愛させていただきます。
 (3)の水質についてでございますが、こちらは図表の資料の5-2の2ページと3ページをあわせてご覧ください。
 東京湾(1)から(17)及び千葉港(甲)、(乙)の19水域につきましては、水質環境基準の生活環境項目について水域類型が指定されております。A類型が2水域、B類型が8水域、C類型が9水域となっております。
 また、東京湾(イ)から(ホ)の5水域につきましては、全窒素、全燐に関する環境基準の水域類型が指定されております。<2>類型が1水域、<3>類型が1水域、<4>類型が3水域となっております。
 図表の資料を1ページめくっていただきまして、5ページになります。こちらに数字データを記載させていただいております。
 CODの75%値の過去3年間の水質測定結果から見ますと、A類型の東京湾(16)の水域では、全地点で基準値を超過しておりますが、今般の特別地域指定見直しの検討対象水域でございます東京湾(17)の水域におきましては、平成20年度はすべての地点で基準値を満たしております。B類型の8水域では、近年水質の改善傾向が見られておりまして、平成20年度は6水域で基準値を満たしております。C類型の9水域におきましては、全水域で基準値を満たしております。
 また、全窒素の平均値の過去3年間の水質測定結果から見ますと、<2>類型の1水域では基準値を満たす地点が見られますが、過半の地点で基準値を超過しております。<3>類型の1水域では、過半の地点で基準値を超過しております。<4>類型の4水域では、一部の水域で基準値を満たしております。
 全燐の平均値の過去3年間の水質測定結果から見ますと、<2>類型の1水域では一部の水域で水質の改善傾向が見られますが、過半の地点で基準値を超過しております。<3>類型の1水域では、すべての地点で基準値を超過しております。<4>類型の4水域では、すべての水域で基準値を満たしております。
 図表の資料の10ページをご覧いただきたいんですけれども、こちらのグラフをご覧いただきますと、CODについてはほぼ横ばい、T-N、T-Pについては近年改善傾向にあることがわかります。
 続きまして、亜鉛の水質の状況でございます。図表の資料の12ページ、13ページをご覧ください。
 過去3年間の調査の結果、環境基準点では概ね0.02ミリグラム/リットル以下でございましたが、補助点では一部で0.02ミリグラム/リットルを超過している地点が見られました。平成20年度は、環境基準点ではすべての地点で0.01ミリグラム/リットル以下でございまして、補助点では5点を除いて0.02ミリグラム/リットルでございました。今回の検討対象水域であります館山市付近におきましては、すべて0.01ミリグラム/リットル以下という値になっております。
 続きまして、資料5-1の3ページ、(4)産卵場及び幼稚仔の生息場の状況についてでございます。
 地理条件につきまして、「また、」以降、「底質は」とございますが、こちらについて資料5-2の15ページをご覧ください。今回検討を行う東京湾内房南部沿岸海域の底質は、主に岩や砂となっております。
 資料5-1、3ページの下部より、東京湾における環境の状況ということで、干潟、藻場、浅場について記載しております。図表の資料でいきますと、資料5-2の16ページをご覧ください。こちらをご覧いただきますと、内房の南部沿岸にも藻場が存在していることがわかります。
 また、資料5-2の19ページに東京湾の主な浅場を記載させていただいておりますが、今回の検討対象水域が増えてしまっておりますので、後ろに今回の検討対象水域を拡大した図をつけております。20ページをご覧くださいませ。こちらの図をご覧いただきますと、内房の南部沿岸海域には浅場があることがわかります。これまで浅場としては水深30メートル以浅の所を浅場としておりました。
 資料5-1の4ページの半ばより水質の状況をまとめておりますが、資料5-2につきましては、21ページ以降をご覧ください。まず、資料5-2の21ページ、22ページ、23ページには第2次答申時のDOの分布、24ページには2008年度の分布、25ページには、平成18年から20年度の各平均値を記載させていただいております。
 東京湾のDOにつきましては、全体的な分布としては湾口部で高く、湾央部から湾奥部に向かって低くなっていることがわかります。今回の検討対象の内房沿岸の浅場におきましては、低酸素の影響は及ばないものと考えられます。
 資料5-1、4ページの下部に記載させていただいております東京湾における魚介類の生息状況についてですが、図表につきましては資料5-2の27ページに東京湾の主要魚介類を、28ページ以降に主要魚介類の生態特性を示しております。また、30ページ以降に生態特性、地理条件、水質条件から見た好適な水域を示しております。
 例えば、36ページのヒラメをご覧くださいませ。36ページにはどの水深に生息するであるとか、どのような底質に生息するであるかを考慮に入れまして、魚介類の生態特性及び藻場、干潟等の地理条件から見た好適な水域について記載しております。赤色の点線で囲みました部分が生育場、青色の点線で囲んだ部分が産卵場を示しております。この図から、DO濃度が3ミリグラム/リットルよりも低い地域を除いた図が右側の図になります。こちらについては、季節も考慮に入れておりまして、例えばヒラメの産卵期は2月から6月、稚魚期が春から秋にかけてなんですけれども、この期間が貧酸素水塊の発生期間である4月から11月と重なっておりますため、こちらの図では酸素濃度が低い地域を抜いております。
 資料5-1、5ページに戻っていただきまして、今回の検討対象水域に関しましては、マコガレイ、ヒラメ、マダイが内房沿岸部の浅場を利用しているというふうに記載させていただいております。波線の部分でございます。
 続きまして、漁場分布から見た藻場、干潟の利用状況でございますが、資料5-2の46ページ以降に東京湾における漁場分布を示しております。平成11年に水産庁等が実施した漁場環境・水産資源状況把握調査から、スズキ、マコガレイ、ヒラメ及びマダイは三浦半島東沿岸及び富津岬より南の内房沿岸の浅場で産卵等をしていると考えられるとしております。
 また、魚卵・稚仔魚の分布等から見た干潟・藻場の利用状況でございますが、こちらについては資料5-2の57ページ以降に示しております。表5.2.7の中ごろをご覧くださいませ。平成20年度の環境省調査によりまして、東京湾内房南部沿岸海域におきましては、スズキ、ヒラメ、マダイの卵と稚仔魚、メバルの稚仔魚が確認されております。
 58ページの図をご覧ください。これらの魚卵及び稚仔魚が確認された地点には、この図の黒三角印で示しております2地点でございます。58、59ページは卵、60、61ページにつきましては稚仔魚について記載させていただいております。黒丸の地点は、これまでの調査で魚卵及び稚仔魚が確認されている地域でございます。
 62ページには、平成20年度調査における主な出現種についてまとめております。夏期はカタクチイワシの魚卵及び稚仔魚、冬期はスズキ属の魚卵、ヒラスズキ、カサゴ、アユなどの稚仔魚が確認されております。
 63ページ以降は、沿岸の様子について示した航空写真を載せております。今回の検討対象水域につきましては、67ページに載せさせていただいております。
 続きまして、資料5-1の7ページ、資料5-2の68ページをご覧ください。7ページには第2次答申の抜粋を記載させていただいております。四角囲みで記載している部分でございます。
 この度、環境省は平成20年度に実施した東京湾内房南部沿岸海域における調査によりまして、魚卵及び稚仔魚が確認されましたことから、東京湾内房南部沿岸海域の浅場については、追加で生物特Aに指定することが適当であるとしております。この場合において、当該水域の全亜鉛の水質につきましては、東京湾におけるこれまでの年間を通じた調査結果からは環境基準値以下で推移しておりますことから、達成期間については、直ちに達成とすることが適当であるというふうに記載させていただいております。
 これまでの類型指定では、東京湾(ハ)の地域と(ホ)の地域は、(ハ)が藻場で(ホ)が浅場で水域の様子が異なることと、またこれまでの類型指定でも異なる水域として区切られておりましたことから2つに分けておりましたが、今般は、特別域となる可能性が示唆されておりながらも魚卵及び稚仔魚が確認されていなかったために特別域に指定されておりませんでした、(ホ)より南部の地域の指定が可能となったものでございまして、性格の似ております海域と連続していると考えられることから、特別域の(ホ)の拡大案として今回の検討対象水域を68ページ、69ページに示させていただいております。なお、69ページの黒三角は魚卵・稚仔魚の出現地点、黒丸は補助地点でございます。
 今回は(ホ)の拡大案というふうに考えさせていただいております。法的な手続等で、もしかすると必ずしも拡大というふうにできないかもしれないんですけれども、今現時点では拡大というふうに考えております。
 以上で5の説明を終わらせていただきます。

○須藤委員長 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの、特に東京湾の関連でございまして、それの特別域に関わる部分でございます。ご質問、ご意見ございますでしょうか。
 最終的にどうするかは、これをもう少しやってからということになるわけですか。それでよろしいですか。

○星野課長補佐 68ページのこの赤いところを、館山市の脇の赤い点線のところを特別域にしたいと思っているのですが、テクニックとして(ホ)の延長にするのか、(ヘ)とするのかというところは、環境省の過去の事例とかを見て検討していきたいということでございます。

○須藤委員長 どういうふうに類型を分けるのか、一緒にするのかということよりも、まずは、ここをそういう特別域に、先ほどのデータに基づいてすることが妥当であるかどうかということを先生方のご意見を伺えばよろしいのですよね。
 類型を1つにするか、あるいは2つに分けて(イ)、(ロ)、(ハ)、それから(ホ)か、(ヘ)にするか……

○星野課長補佐 (ヘ)にするか、(ホ)を大きくするかという議論になります。

○須藤委員長 (ホ)を長くするかと。具体的にいうと、そういうことに最終的にはなるのだろうと思いますけれども、これはここでやるよりは、ちょっと行政的なそういう配慮も必要ですから、それはやっていただくとして、まずは科学的な意味等をですね。
 藤井先生、いかがでしょうか。

○藤井委員 ちょっと質問よろしいですか。5-2の59ページと61ページの三角の「平成21年月1調査地点」というのは。

○鈴木係員 恐れ入ります、こちら1月の調査地点の間違いでございます。

○須藤委員長 ほかはよろしいですか。ほかに先生、何かご質問なり、ご意見はございませんか。結果がそういうことだということでご説明いただいたわけですけれども。
 どうぞ。

○星野課長補佐 資料5-1の2ページの一番下の行ですが、水質汚濁の状況で、窒素のことを書いてあるんですが、「<4>類型の4水系は一部の地点で」ということで、「全ての水域で」というのを消していただけないでしょうか。すみません、「一部の地点で全ての水域で基準値を満たしている」わけじゃなくて、一部の地点で……。

○須藤委員長 「一部の地点で全ての」ですね。

○星野課長補佐 すみません、「全ての水域」を消していただけないでしょうか。一部の地点で基準値を満たしているということでございます。

○須藤委員長 これ、だから一部しか満たしていないという意味ですよね。そういうことですよね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 いろんな環境基準の類型がありますから、この辺読んでいると何となくややこしくなっちゃうから問題ですよね、我々も迷うわけですが、順番にいろいろできてくるものですから、類型の分け方なんていうのも違うわけですから、迷いますよね。
 どうぞ。

○藤井委員 例えば5-2の58、59ページに魚卵の出現状況が出ているのですが、これを見ますと、恐らく調査したところは時期が違ってはいるんですが、要はどこで調査しても何らかの卵が見つかるという結果だと思うんですね。それと、あと特別区は一部の地点に限るという、そのあたりの線の引き方は、例えば冒頭で言われたDOでありますとか、CODも……CODも考慮されているのですか。

○須藤委員長 入っていますよ。

○藤井委員 そういったところを兼ね合わせて、卵が見つかっても、それの基準に合わなければそこはもう指定しないという考えでしょうか。

○須藤委員長 ではないよね。どうぞお答えになってください、今のでいいです。今の藤井先生の質問に対して、卵が見つかってもほかの基準が合わなければ指定しないのかというご質問です。

○鈴木係員 こちら、資料4の2枚目の図で記載させていただいているのですけれども、特別域を指定する際には、地形等の状況と水質の状況、産卵等の状況、こちらの産卵等の状況に魚卵調査のデータが入っているんですけれども、これらの情報を重ね合わせて特別域に指定しておりまして、今のところこれらの情報すべてが重なり合うところについて特別域というふうにさせていただいております。

○須藤委員長 ということは、先生のお話で、今のご説明でいくと、魚卵だけを優先はしていないというか、それだけで決めていないということですね。
 よろしゅうごさいますか。ほかの先生、質問なければ次の伊勢湾の説明をいただいたほうがよろしいんですが。
 一応こんなものでよろしかろうということで、とりあえずどういう水域を先ほどの延長にするのか、別水域にするのかというのは、ちょっと類型のやり方を行政的にも見ていただかなくちゃいけないんで、私どもがどっちがいいかということを言うような問題ではなくて、我々がここが特別域で妥当であるということまで決めておけばよろしいのじゃないかと思いますので、よろしいですか。
 では、そういうことで、分け方についてはもう一回行政的に勉強していただいて、(ヘ)にするのか、(ホ)の延長にするのかというのは次の段階でまた、それは報告というか、していただければよろしいかと思います。
 私、この間ずっと座長というか委員長をあずかって気になっていることは、特別域というのは幼稚仔、産卵のために特別に保護する水域だということで、亜鉛の値も半分になっているわけですね。それから、川のほうも低くなっているわけですね。それで、川が2つだったっけ、さっき2つだか3つありましたよね。2つですか、今までやってきたやつで2つ特別域があるのですね。

○星野課長補佐 1つだけです、川は荒川だけです。

○須藤委員長 荒川ですか。ごめんなさい、1つね。それで、地方公共団体がやっているのを見ると皆無だったですよね。1つあったっけ。ごめんなさい。とにかく、すごく少ないんです。
 今、地方自治体のほうで進めていただいているのが、半分ぐらいまで進んでいるのかな、まだその進捗率は明快じゃないのだけど、環境省に報告があった中では1つか2つか、1つね、ごめんなさい、それ間違えちゃいけない、1つなんですね。

○鈴木係員 今報告いただいているのは1カ所です。

○須藤委員長 1つですね。1つなんだそうです。それから、そうなってくると、特別域という枠組みをつけておいて、ずっと今のようにほんのわずかというのも、別にどのぐらいが適当かということはあるわけじゃないんで、特別に保護するということが目的ですから、なけりゃないでいいんだけれども、何となく今までの報告を伺っていると、データが不足しているからもう少し待ってから再点検なり見直しをやりましょうということで見送られている例が、地方も多いし、我々の部分も多かったので、何となくこれからやる部分については、少し特別域は増えるというか、無理に増やすことはないのだけれども、特に海には内湾が多いわけですから、なるべくなら少しでも、水産資源の保護の立場から考えても、そのほうがよろしいかなということを思っておりますので、その辺でひとつ検討をお願いしたいと思います。あまりにもそれが少ないというのは、設けた意義があまりなくなってしまうようにも思いますので、そこだけはちょっと気になっておりますので、あえてまずは申し上げておきたいと思います。
 それでは、伊勢湾のほうの説明を、では、どうぞお願いします。

○鈴木係員 それでは、資料6を用いまして、伊勢湾についてご説明させていただきます。
 まず、表紙を見ていただきたいんですけれども、※印の項目につきましては、第19回の専門委員会の際にお見せさせていただきました資料でございます。
 まず1ページでございますが、伊勢湾の範囲といたしましては、羽豆岬と伊良湖岬、大王崎を結ぶ範囲となっております。
 2ページ、3ページには伊勢湾におけるCODの類型指定状況、窒素・燐の類型指定状況を記載させていただいております。CODの類型指定といたしましては、類型Aが2水域、類型Bが5水域、類型Cが3水域となっておりまして、窒素・燐の類型指定状況といたしましては、<2>類型が1水域、<3>類型が1水域、<4>類型が2水域というふうになっております。
 4ページ、5ページにはCODの状況について記載させていただいております。C類型の地点では基準値を満たしておりまして、B類型、A類型の地域におきましては、超過地点がございますが、過半地点、半分程度の地点で基準値をクリアしております。
 1ページめくっていただきまして、6ページ、7ページには全窒素・全燐の水質の状況について記載させていただいております。全窒素はほとんどすべての地点で基準を満たしております。<2>類型、<3>類型、<4>類型の地点におきましては、平成20年度はすべて基準値を満たしております。全燐につきましては、<4>類型の地域で超えているところがございますが、<3>類型、<2>類型のほぼすべての地点では、平成20年度は基準値を満たしております。
 8ページにCOD、全窒素、全燐の推移についてまとめさせていただいております。こちらをご覧いただきますと、COD、全窒素、全燐とも増加傾向にはないことがわかります。
 9ページには亜鉛の状況について記載させていただいております。数地点、0.01ミリグラム/リットルを超えている地点がございます。また、名古屋港(甲)におきましては、平成20年度に0.02ミリグラム/リットルを超えております。
 続きまして、10ページでございます。伊勢湾の底質分布でございますが、中央部から北部にかけて黄色で示しておりますが、泥が広がっていることがわかります。西部と南部はほぼ砂となっております。
 続きまして、11ページ、伊勢湾における主要な干潟・藻場でございます。こちらは2ページの6.2(1)の表、CODの類型指定状況の表とあわせて見ていただくと地名がわかりやすいんですけれども、伊勢湾における大きな干潟といたしましては、常滑地先において小鈴谷がございます。また、津・松坂地先におけます五主前、三渡川河口、また伊勢地先におきまして、宮川河口、大湊、この辺りが干潟というふうになっております。
 また、伊勢湾における藻場といたしましては、津・松坂地先の付近にございます吹井浦、川尻地先が大きなものとなっております。また、常滑地先にございます小鈴谷も大きな藻場となっております。そのほか、岩礁性藻場といたしましては、鳥羽湾の付近に多数広がっております。
 伊勢湾の主要な浅場といたしまして、15ページに記載させていただいております。伊勢湾の奥部と、あと津地先、知多半島の北部と南部、伊勢地先におきまして浅場が広がっております。
 続く16ページ以降は、飽和酸素濃度に関して記載させていただいております。17ページの2007年9月25日の図をご覧いただきますと、伊勢湾のほぼ全域におきまして溶存酸素飽和度が低くなっていることがわかります。この赤色のところは酸素飽和度が30%でございまして、酸素濃度でいいますと約2ミリグラム/リットルというふうになっております。
 18ページには、伊勢湾の夏期下層のDOの分布といたしまして、平成18年から20年度の平均を記載させていただいております。伊勢湾の北部から南部にかけまして広く酸素濃度が低い状況となっております。
 19ページ以降には、伊勢湾における主要な魚介類について記載させていただいておりまして、20ページ、21ページに伊勢湾における主要な魚介類11種の生態特性を記載させていただいております。今回、主要魚介類として選定いたしましたのは、スズキ、イシガレイ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、シロギス、ガザミ、クルマエビ、アサリ、ハマグリ、バカガイの11種でございます。
 22ページ以降には、環境省において実施いたしました魚卵及び稚仔魚の調査結果のまとめを記載させていただいております。22ページの表6.6でございますが、スズキにつきましては、湾口、伊勢地先、松坂、知多半島南部におきまして、スズキ属の卵が確認されております。また、稚仔魚については、湾口から湾奥までの全域におきまして、スズキ及びスズキ属の稚仔魚が確認されております。
 イシガレイの卵につきましては、湾口、伊勢地先、長良川河口域、知多半島北部、知多半島南部において卵が確認されております。イシガレイの稚仔魚につきましては、湾口、伊勢地先、知多半島の北部、知多半島南部において確認されております。
 マコガレイの卵については確認されませんでしたが、稚仔魚につきましては、湾口、的矢湾、伊勢地先、知多半島南部において確認されております。
 ヒラメの卵につきましては、湾口、的矢湾、伊勢地先、知多半島南部において確認されており、稚仔魚につきましては、松坂藻場、伊勢地先において確認されております。
 マダイにつきましては、湾口、的矢湾、伊勢地先、鈴鹿市海岸、知多半島南部において卵が確認されておりまして、稚仔魚につきましては、マダイの可能性のあるタイ科の稚仔魚が湾口において確認されております。
 また、シロギスにつきましては、卵が湾口、伊勢地先、鈴鹿市海岸、知多半島南部において確認されておりまして、稚仔魚については確認されませんでした。
 これらの状況につきましては、23、24、25、26ページに記載させていただいております。
 魚卵及び稚仔魚の調査により多く出現したものといたしましては、27ページに記載させていただいているんですけれども、魚卵といたしましては、単脂球形卵2、トウゴロウイワシ、ネズッポ科が多く見つかっておりまして、稚仔魚といたしましては、ハゼ科、ヒメイカ、ニクハゼが多く見つかっております。
 先ほどお伝えしたのは、夏期のデータでございますが、冬期のデータといたしましては、28ページに記載させていただいておりまして、冬期魚卵としては、スズキ属、無脂球形卵7、単脂球形卵11が多く発見されております。また、稚仔魚といたしましては、イシガレイ、カサゴ、スズキ属が多く見つけられました。
 図6.12には、イカナゴの稚仔魚の調査結果について記載させていただいております。
 30ページ以降は、検討対象である伊勢湾の沿岸域の航空写真を示させていただいております。
 これらの情報を踏まえまして、37ページでございます、「主要魚種の産卵場及び生育場について」といたしまして、まとめております。
 スズキは、卵が湾口部から湾奥部にかけまして、稚仔魚は湾内のほぼ全域で確認されております。伊勢湾の産卵場は水深の深い湾口部とされておりまして、卵の確認状況から、産卵場は湾口部に存在する可能性が示唆されております。また、稚魚の確認状況から、沿岸部を生育場としている可能性が高いとしております。
 イシガレイにつきましては、卵及び稚仔魚が湾央から湾奥部にかけての地点で確認されております。伊勢湾の産卵場及び生育場は、湾央から湾奥の水深30メートル以浅の沿岸部とされております。卵及び稚仔魚の確認状況から、湾央から湾奥にかけての沿岸部を産卵場及び生育場にしている可能性が高いと考えられます。
 マコガレイにつきましては、卵は未確認で、稚仔魚は湾口から湾央にかけての地点で確認されております。伊勢湾の産卵場及び生育場は、湾央から湾奥にかけての水深10から50メートルの沿岸部とされておりまして、稚仔魚の確認状況から、湾央から湾口にかけての沿岸部の浅場や岩礁を生育場にしている可能性が高いと考えられます。
 ヒラメにつきまして、卵は湾口部から湾央部にかけての地点で、稚仔魚は湾央の地点で確認されております。伊勢湾の産卵場は湾口部の沿岸部、生育場は湾央から湾奥にかけての沿岸部とされておりまして、卵及び稚仔魚の確認状況から、湾口沿岸部の浅場や岩礁を産卵場に、湾央から湾奥にかけての沿岸部を生育場にしている可能性が高いと考えられます。
 マダイにつきましては、湾口から湾央にかけての地点で、稚仔魚は湾口の地点で確認されております。伊勢湾の産卵場は水深の深い湾口部とされておりまして、卵の確認状況から、産卵場は湾口部に存在する可能性が示唆されております。また、稚仔魚は湾口の1地点でのみしか確認されておりませんが、湾央から湾口にかけて沿岸域を生育場にしている可能性があるとしております。
 シロギスにつきましては、卵は湾口から湾央にかけての地点で確認されましたが、稚仔魚は未確認でございました。伊勢湾の産卵場は湾央の限られた範囲、伊勢地先付近と知多半島南部とされておりますが、卵の確認状況から、湾央の沿岸域を生育場にしている可能性がございます。また、既存資料では、産卵場の範囲とされていない湾口の鈴鹿市沿岸地点からも卵が確認されておりまして、湾口から湾央にかけての浅場や岩礁を産卵場にしている可能性があると考えられます。
 37ページには、これらを整理したものを記載させていただいております。恐れ入ります、38ページでございます。38ページに図でまとめております。こちらは、魚の生息状況や水質の状況などを重ね合わせたものでございまして、こちらの薄い水色で塗っております部分が今回の特別域の候補地となっております。
 以上で説明を終わらせていただきます。

○須藤委員長 どうもご説明ありがとうございました。
 最後の今のところが、これでよろしければ最終的にどこを特別域にするかというところの提案ですね。それであると理解してよろしいね。
 どうぞ、先生方、特にご質問なり意見なり。いろいろ一つずつ読んでいくと問題もあろうかと思いますし、また疑問のところもあると思いますので、遠慮なくおっしゃってください。
 どうぞ、高橋先生。

○高橋委員 この魚卵については、生態特性を見ますと、ほとんどのものは水に浮かぶ卵なので、そういうものをとるような方法で調査をされているように見受けられるのですが、付着卵、沈性卵を産むマゴガレイなどはそういう方法ですと卵は発見できないですよね。ですから卵は発見されていなくて、稚仔魚が記録されているように思うんですね。
 それから、さきほどの東京湾のほうで、メバルが卵胎生魚となっておりますね、生態特性によりますと。それで卵が見つからなかったと書いてあるのは、なぜかなというふうに思いますね。繁殖特性に合った調査になっているのかどうかちょっと気になりました。

○須藤委員長 では、鈴木さん、あるいは星野さんでもよろしいのですが、今のように浮遊卵の調査でやっていたんじゃ、付着卵は出てこないのは当然なので、調査方法について、あなたがしたわけじゃないでしょうけれども、わかる範囲でどうぞ。それが両方とも入るようになっているのかという、そういう調査ですね。

○星野課長補佐 すみません、ちょっと今、即答でできなのですが、その押し網というのですかね、砂浜のところとか藻場のところを網で押して底をさらうような調査をしてはやっているのですが、その付着の卵に的確かどうかは、再度確認させていただいて回答させていただきます。
 あと、東京湾のメバルについてもよく調べて回答させていただきます。

○須藤委員長 繁殖特性。

○星野課長補佐 はい。この辺が正しいのかどうか、再度ちょっと次回まで、回答させていただくことでお願いします。

○須藤委員長 高橋先生が問題だとおっしゃっているわけですから。

○星野課長補佐 はい。先生に相談させていただきたいと思います。

○須藤委員長 最終的には、そこで修正するなら修正してくださいね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 ほかの先生、いかがでしょうか。
 藤井先生、この辺はお詳しいところたくさんあると思いますので、いいですか。さっきの卵・幼稚仔のところの調査の方法なんかはどうですか。

○藤井委員 先ほど、東京湾も一緒だとは思うのですけれども、DOがネックで特別域から外れるという考え方は、例えば夏場は低くても、冬場はDOが高いところが多い。冬産卵型の卵、冬産卵する魚はたくさんいます。そこを見ずに、夏場のDOが低いからということで外していいのかどうかというのがちょっと私にはよくわからない。

○須藤委員長 そこをどうぞ説明してください。

○藤井委員 多分、伊勢湾もそういうくくりで線を引くのであれば、さっき言った3ミリグラム/リットルという基準値がありましたが、あれはどこから出ているのかがよくわからなくて、平均がそうなのか、夏場の貧酸素水塊で……

○須藤委員長 貧酸素のときにそうなのかっていうのでしょう。貧酸素のときに多分そうなんだと……

○星野課長補佐 まず、後半ですけれども、夏場の貧酸素のときに3ミリグラム/リットルが1回でもあれば、そういう認識になっております。
 一応、その生活史に合わせて、藤井委員が言うように、そこで外していくのですが、ただ現実に東京湾の事例では、1回でもなるとそこを特別域から外すという作業をしております。東京湾だと、ある程度、今、特別域を見ると、水深がある程度、例えば資料5-2でいきますと、68ページのところとか、例えば東京湾の(ロ)とかいうのは、ある程度幅を持って水深深いところまで行っているのですが、伊勢湾で今の案だと5メートルで切っているので、かなり幅が狭くなってしまっている。資料6のほうの38ページになります。
 ここが、伊勢湾、全体的に広がっているので、5メートルのところで切るとなると、特別域が、かなり幅が狭くなってしまうというようなことがございますので、ちょっとここを東京湾と同じくくりでいくのか、伊勢湾は何か緩和みたいなことを考えるのかというところは、ちょっと重ね合わせとかをしながら検討していきたいと考えています。

○須藤委員長 5メートルで区切るの、ちょっと私聞き逃したのか、どうして5メートルで区切ってやったんですか。

○星野課長補佐 まず38ページの、ここを5メートル、水深5メートルで緑の場所気がつくのですけど。

○須藤委員長 それはわかります、そこは。

○星野課長補佐 逆に言うと、同じ資料の17ページになるのですが、2007年9月25日とか、要するに沿岸域だけを残してほとんどかなり真っ赤な状態が続いているのです。

○須藤委員長 ああ、そういう意味ね。

○星野課長補佐 はい。で、5メートルぐらいであれば、波の関係もあってDOは下がらないという割り切りにより、5メートルでやっているのですが、伊勢湾みたいに、東京湾と違って自然の砂浜が多いところで、この5メートルという割り切りでいいのかどうかという議論は出てくると思います。そこは、もう少し、検討させてくださいというのがポイントです。

○須藤委員長 その辺は、藤井先生に意見を伺っておいたほうがまずはよろしいですよ。

○星野課長補佐 ぜひお願いいたします。

○藤井委員 資料4の2ページ目でいいますと、30メートル以浅というふうになっている。では、その5メートルというのはちょっと、湾によって基準を変えるというのはあまりよろしくないと思いますので。

○星野課長補佐 よろしいですか。こちらのほうの、資料4のほうの2ページについては、重ね合わせなので、30メートル、浅場というその物理環境というか地形の状況でやっていると。水質の状況で3ミリグラム/リットル以下というところで、生活史を考慮して外すというところの中で、伊勢湾だと、要するにほとんど真っ赤になってしまったので、5メートルのところしか、要するに東京湾方式でいくとそういうことになってしまっているということでございます。

○藤井委員 それは、水深は関係なくて、DOで外しますかというそれでいいと思うのですね。水深は多分、この場合は関係ない。たまたま浅いところはDOが高い。だから、水深で切ったというのはやっぱりおかしい。

○須藤委員長 説明のときにそういうふうに言われると、今のような問題になるから、何で30メートルと5メートルかになるから、DOが3であるなら3であると。そうなら、藤井先生、よろしいのでしょう。

○星野課長補佐 すみません、ちょっと説明が不十分でした。。

○須藤委員長 その結果として5メートルだったということですよね。
 どうぞ。

○谷田委員 その話で、専門でないですが。資料の6の37ページを見ると、マコガレイの場合はそんな浅いところを産卵場に使っていなくて、10から50mの沿岸部でちょっと深めを使っているとか。どの程度正確かどうか知りませんが。そうしたら逆に、DOとマコガレイの産卵可能な場所を重ねてしまうと産卵場所がなくなってしまうとか、そういうことになってしまうわけですかね。

○藤井委員 マコガレイは冬産卵型なので、本当は、だからさっき言いましたように、冬場は多分DOはしっかりあるはずなんですね。

○須藤委員長 あるんです、こういうふうに真っ赤にならないんです。

○谷田委員 そうしたら、やっぱりそういう情報を入れて特別域を設定していかなければならないのではないでしょうか。

○藤井委員 だから、夏場に一度でもその3ミリを割ったらそこは外すという考え方は、私は……

○谷田委員 ちょっと乱暴だ。

○須藤委員長 それは妥当でない。

○藤井委員 ええ、賛成しないという。

○須藤委員長 ですから、その辺になると、もう一回東京湾見直さないといけなくなっちゃうかもしれないな。

○星野課長補佐 すみません、この資料6なのですが、全部の魚種について重ね合わせた図をつくっていかないといけないということがありまして、ちょっと今日議論いただいて、それをつくって、また再提示をさせていただきたいということでございます。

○須藤委員長 今の藤井先生、それから谷田先生のお願いというのは、冬産卵型もありますし、夏だけのDOで切っちゃうと、それに対応しない、だから保護しなくちゃいけないのが、夏場、それを保護しなくちゃいけないでしょうと。それは入れなくちゃ、特別域にしなくちゃいけないでしょうと。大体結論としてはそういうことをおっしゃっていられるので、そこを見直してくださいということですので、夏のDO不足のところだけを対象にして外しちゃうのはまずかろうと、こういう意味です。

○鈴木係員 すみません、以前の東京湾の検討の際には、産卵期や稚仔魚期についても考慮に入れておりまして、産卵期と稚仔魚期が貧酸素水塊の発生する4月から11月と重なる部分については除くというふうに設定させていただいております。ですので、季節についても考慮したというふうに、東京湾のときはなっております。

○須藤委員長 なっているから、大丈夫なんですね。

○鈴木係員 はい。

○須藤委員長 今回もその季節を、今のお話ですと考慮してくださいと、こういうことですが、さっきのDO3というような話が出てきたので、なので、それは夏の話だけじゃなくて、冬も入れると特別域がもっと広くなるかもしれませんよと、広くしたほうがいいんじゃないですかと、そういう意味だと思います。
 では、どうぞ、どんどんやってください。

○谷田委員 伊勢湾はおできといったら失礼だけど、三河湾というちょっとかなり特性の違う部分がついていますよね。それは今回、対象域から外れているんですけれども、ご説明の資料で、DOの分布なんかは全部、三河湾と込みの資料で提示されているわけですよね。これはもしかしたら誤解を招くかもしれないなという感じがします。

○須藤委員長 外したほうがいいということですね。

○谷田委員 外したほうがすっきりして、スケールも合わせておいたほうがいいような気がするのですが、ご検討ください。

○須藤委員長 いつも伊勢湾議論するときはその議論になるので、考え方だけだけど、本当は私は両方一緒にやって、本当だったら、これはどこがやる、愛知県がやるのかな、愛知県の委員会とこの委員会が一緒になったほうが、ここやるときだけはいいと思うんだけれども、そういうわけにもいきませんから、どのぐらい向こうは進んでいるんですか、まずは、私が質問するのは。それ聞こうか。愛知県のほうからは何も言ってこないのね、まだね。当方の類型あてはめを待っているのですね。

○鈴木係員 はい。

○須藤委員長 多分、これね、普通は国を待っているのですよ、地方自治体のほうは。国が済んだら、じゃ、やろうと。伊勢湾が決まったら、それに矛盾しないようにやろうとしているのだろうと私は類推しています。
 始まっているんですね。何かそういう資料来ていたよね、何々県がどこまでいっているかというのは。愛知県からの報告ってありますか。

○鈴木係員 はい。愛知県については、河川において水生生物の類型指定はされているのですが、こちらが平成21年3月27日なんですが、ただ海域については、まだそこまでの情報はいただいておりません。

○須藤委員長 ということは、類推だけれども、私もね、普通はそうしますから、関連する水域ですから、恐らく伊勢湾がこちらが大体が見通しがついたら、じゃ愛知県がやってくださるとなろうと思うので、それをどういう表現するかは、今、谷田先生が誤解招くから外しておけとおっしゃったんだけれども、そこはどっちがいいかはもうちょっと考えてください。
 ただ、私は連続性のあるところだから、可能な限りのデータは入手できるのだったら、一緒に並べておいて見ていただいたほうがいいでしょう。ただ、何かもっと強い線も引いておいていただいて、これは愛知県がやるのだということだけはわかるようにしていただいたほうがいいかなという気がします。
 どうぞ。

○藤井委員 今のDOの図を見てちょっとおかしいなと思ったのですが、資料6の16ページ、17ページですね。これよく見たら、飽和度の図ですね。今問題にしているのは、ミリグラム/リットルということころで基準を引いているので、こういう図を出されるんであれば、やっぱり単位は統一していただかないと。飽和度は当然、水温によって変わりますので、左下にその表、50%が4ミリグラム/リットルとかって書いてありますけど、これ、水温も書かないと全く意味がないと思いますので、判断できるような材料をぜひともそろえて。

○須藤委員長 先生、こういうところは飽和度じゃなくて、濃度で示したほうがよろしいでしょう。どうですか。

○藤井委員 線切りがさっき言われた3ミリグラム/リットルというのであれば、それの濃度で示していただかないと、パーセントで出されてもそれはちょっとわからないです。

○須藤委員長 それから、あと水環境課長か、富坂補佐に伺っておいてもよろしいんだけど、透明度とDOが入りますよね、環境基準にね。これはいつぐらいになる見込みなんですか。まだ相当かかるのですか。入れる方向だけ決まっていますよね。これと関係しますよね、ここの問題と。
 水生生物のほうを決めて、あっちがDOのことを今度やってくれるのかもしれない、どっちが先かよくわからんけれども、DOを何のために決めるかっていったら、生物を保護するためにやるんでしょうから、うちが先に決めるはのおかしい、水生生物の保護を先に決めていいのかもしれないけれども、ちょっと関連があるんで質問しておきます。

○森北課長 閉鎖性海域の中長期ビジョンがこの3月に策定されました。その中でのいろいろな検討を踏まえて、これから水環境部会の専門委員会で、基準化に向けて検討していくということになっています。今年度、議論をスタートさせていただきまして、結論がいつになるかは、その検討次第ということになるかと思います。

○須藤委員長 ということで、DOと透明度も入るんだったよね。透明度も入りますね。

○森北課長 底層DOと透明度ということで考えているところでございます。

○須藤委員長 ここの真っ赤になっている部分は、そこのDOに相当すると考えていいのですよね。これが同じ部分になるのかどうかわかりませんけど、そういう意味ですよね。3って、3というのはどこだったっけ、魚の再生産、あれは4だったね、もし覚えていたら。一番低いほうのDC。

○富坂課長補佐 中長期ビジョンで提案されているDOの基準値というところは、魚種によって幾つか値が提案されております。一番、貧酸素に強い魚種に対応する目標値として2ミリグラム/リットルというものが提案されていまして、一番弱いといいますか、高いところのDOということで5ミリグラム/リットルまで……

○須藤委員長 5でしたか。

○富坂課長補佐 ええ。5から2まで踏んでいて。また、考え方としましても、生物の生息ができるレベルというものと、生物の再生産ができるレベルのもの、それから無生物類というのを対照ということをカテゴリーとして入れておりまして、これが2ミリグラム/リットル以上という3つの考え方が提案されております。

○須藤委員長 私も思い出しました。2以下というのが、無生物という言葉はおかしいと私はそのときも申し上げたのだけど、2はそういう大型の生物はすまないところだと。あと、2から3、4、5と区切っていって、だから今の3というのはその一つ上の段階なんですかね、それで区切っていると、こういう意味のようです。
 どうぞ。

○谷田委員 そのDOの測定する時間帯はどうなっているのか。昼夜で違います。

○富坂課長補佐 今のご指摘の点については、まさにこれから議論をして詰めていかなければならない点でございまして、DOの評価をどのようにするのか、測定方法をどうするのか。
 現状ですと、月1回DOについて測定ということになっていますけれども、本当にそれでいいのかどうかということも含めて、ちょっと議論が必要でございまして、そういったものもあわせて今後、今年度から検討を始めていきたいというふうに思っています。

○須藤委員長 先生おっしゃったとおり、DOは恐らく一日でも変化して、それでそのときも議論されたのですが、連続測定しなきゃ無理だろうと、要するにね。連続測定をやっておいて、それで2なら2でもいいのですけれども、2なら2という意味は、いつの2を意味するのかというのもあって、これ、非常に難しいことで。それで、これを環境基準化したら、連続測定やるのは無理ですよね、まずはね。それから、1年に何回やれっていっても、これ無理ですよね。せいぜい一月に1遍行ったときにはかってくるようになっちゃうので、そういうものでどうしたらいいのかということで、DOを環境基準化する前に非常に問題なのです。
 どうぞ。

○谷田委員 この16、17ページを見ると、多分、これ低層DOの非常に高い、200%ぐらいになっているところは、逆に夜になるとうんと低くなるのです。海水域、海域はわからないですけど、淡水域だとこういうところは夜にぐんと下がって、魚の斃死が起きたりという問題が起きそうなので、難しいですよね。昼間の観測だけじゃなくて深夜の観測を要求するわけにもいかんだろうし、連続観測も大分楽になったのでね、やってもいいですけどね。

○須藤委員長 DOメーター入れておいて連続で監視してというのは、それはあるところで、1カ所か2カ所はできないわけじゃありませんよね、代表で。伊勢湾のどこか1カ所やるとか、それはできると思いますけど、各沿岸にずっとはそれは無理だろうと思いますよね。各県が担当しなくちゃいけませんよね、そうなってくるとその負担をさせられるかどうかというのがありますから、ちょっとそこにも問題があります。
 藤井先生、どうぞ続きをやってください。今ので、それでよろしいですか、DOのところは。

○藤井委員 DOのところ、もう一つ、今思いついたというか。海産魚はさっきのマコガレイは沈性卵ですけど、浮性卵が多いですね、浮遊性卵が。表層ではDOもたっぷりあって、でも低層には貧酸素というところも考えられるわけですよね。だから、やっぱり魚の生態に応じたというようなお話がありましたけど、そういったところまで考慮されているのかどうかというのがちょっと疑問に思います。

○須藤委員長 高橋先生、どうぞ。

○高橋委員 湾口部で産卵するスズキとかマダイはかなり水深の深いところが産卵場になっているようですので、そういうことも具体的に取り入れますと、湾口部のほうの産卵場の特別域ですか、そういうところは水深の深いところまでにするとか。どういう魚種がそこで産卵しているかによって、一律に30メーターでいいかどうか、そういうことも考えに入れていただいたらいいのではないかと思います。

○須藤委員長 それは一番最初のころ、これ始めたころもそうだったのですが、一つ一つ考えていくと、例えば東京湾なら東京湾、伊勢湾なら伊勢湾、全部が幼稚仔とそれから産卵場になっちゃうのだからというようなご指摘もあって、有馬先生ですか、そういう先生もおられて、それはちょっと全部というわけにもいかないだろうというので、どちらかというと数の多い浅場がよろしいかというんで、東京湾はそういう意味で浅場に集中させたといういきさつもございます。
 ただ、今先生おっしゃったように、深いところでする、そういう魚種もいますので、そうなってくると、全部が産卵の場になり幼稚仔が生育する場になるということもなくはないのじゃないかなという気がしております。
 ですので、今のところは全部というのもちょっと問題でしょうから、できるだけ多くの魚種が産卵し、幼稚仔で共通する場があればそこをしていくというぐらいにとどめておかないと、ある種だけに限っていってしまうと全部になってしまうかもしれませんので、その辺のところはうまく考慮しながらやっていきたいと思います。
 いかがでございましょう。ほかにご質問なり、ご意見ございますか。いいでしょうか。
 鈴木さんのほうで、幾つか宿題になりましたよね、結局、調査方法や地点との根拠でしたね。3は、さっきの環境基準の原案の、2、3、4、5だったのだけど、その中から3を選んだ理由。

○星野課長補佐 東京湾のときの議論があるので、そのときの議論を整理します。

○須藤委員長 そのときには3だったのですね。

○星野課長補佐 はい。

○須藤委員長 私、忘れました、ごめんなさい。そのときが3なのね。
 それは合わせたほうがいいでしょう。環境基準のほうは後から来る話ですから、ですからそれは考えを変えれば、水生生物のほうはこういうのがいて、これを守らなくちゃいけないということを決めているのだから、後でそれを利用して環境基準を決めてもらえばいいわけでしょうから、うちが先、先行してそれは構わないだろうと、そういうふうに思いますので。
 どうぞ。

○谷田委員 東京湾でイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト。イロハニホヘトっていうのもおもしろいですね。

○須藤委員長 環境基準の呼び方なのですよね。これ、ちょっと私もわからない。

○谷田委員 申し上げたいのは、東京湾の場合はイ、ロ、ハのそれぞれに特性がありますよね、産卵場としての。一番わかりやすいのは、例えば(イ)の東京湾の一番奥のところというのは、細い、ほかとは違う性質。そういう意味で、先ほど名前をくっつけたら伸びるかというときに、やっぱり産卵場特性というものと、それから地理的といいますか地勢的な特徴を組み合わせいただいて、勝手に地域割りするのじゃなくて、それぞれの場所がやっぱり将来の環境目標みたいのがわかるような割り方で番号振っていただいたほうがいいような気がしますね。

○須藤委員長 なるほど、護岸含めてやるということですね。

○谷田委員 はい。東京湾は割と区分が難しくなっていますけど、伊勢湾のほうはもうちょっと区分が連続的で難しくなりそうな気がするので、ちょっと工夫していただいたほうがいいと思いますね。

○須藤委員長 そうですね。みんな同じになったら1人1カ所でいいよという、どうせ隣でかなりね、この沿岸のところ全部つなげて、いいよいいよというだけになったら、これおもしろくないですね。ということだそうです。
 それから、さっきの非常に、ちょっと5メートルで区切っちゃったということで少なくなっちゃっているけど、そこはもう少し考え直していただいて、やるのだったら、メートルでいうのじゃなくて、さっきのようにDOでいうんだったら、もっと広がるはずですから。
 ほか、よろしいでしょうか。繁殖特性、それから魚卵の特性によって、こういう採用している調査手法がかかりやすいのとかかりにくいのと多分あるでしょうと、そういうお話もいただいたので、もう少しそこは説明をしていただいたほうがいいですね。
 土屋先生、何かご発言はございますか。よろしいですか。

○土屋委員 今のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、これは場所で分けているのですよね。加えて生物特性みたいなので分類ができれば、それはそれでもってまたわかりやすいような気もしますけどね。

○須藤委員長 さっきの、星野さん、あれですか、東京湾のあてはめは、あれは生物特性というか、そこは違ったのだっけ、つけ加える部分。

○星野課長補佐 ほぼ一緒なのです。浅場という状態で、ほぼ連続性を持っているということです。

○須藤委員長 そこは一緒だったのね。ああ、そうですか。

○星野課長補佐 ただ、言われるように、伊勢湾だとやっぱり全部ぐるっと回すのも変な話なので、そこは何かを考えているところです。

○須藤委員長 どうぞ。

○富坂課長補佐 今までの類型の名前のつけ方ということでご紹介させていただきますと、基本的には水域名をそのまま、区分するときに、あとは(1)(2)とか、イ、ロ、ハとかやっているというような、かなり単純化されたと。
 一部、同じ水域の中に名称が変わっているものがあるのですけれども、東京湾の場合でいいますと、千葉港というのが別に定めているものがあるのですが、これはちょっと私の記憶ですと非常に歴史的な経緯ということで、公害対策基本法以前の水質保全法の中でそういう水域類型をしてやっていたときの名称が残っていると、そのような形でございますので、ただ、今後の指定のときには、それは行政上の整理でございますので、またちょっと引き取ってこちらのほうでやり方については考えさせていただきたいというふうに思っています。

○須藤委員長 先生、びっくりしたのですか、イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、トは、びっくりしたのですか、やっぱり。

○高橋委員 日本の奥ゆかしい文化ですから、ぜひこれからも使っていただきたい。

○須藤委員長 A、B、Cよりいいのじゃないですか。

○谷田委員 だから、表計算ソフトもぜひイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、トでソーティングできるようにしておいてくれればそれでいいですよ。A、B、Cの番号も、あ、い、う、え、おもできるのですが、イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、トだけはソーティングできない。

○高橋委員 いや、中身やっているんやから、これ、いいですよ。

○須藤委員長 あれは水質保全法ですから、昭和34年ですけど、約50年前ですかね、約50年前ですよね。そういうのを使っているわけですから、そういう意味じゃ奥ゆかしいっていえば。今のはずっとそれが連続しているということですから。
 ほかの先生方、よろしいですか。
 では、特にご質問ありませんから、この問題についてはちょっと宿題をお預けいたしましたので、もう少し調べていただいて報告をしていただくということにしたいと思います。
 それでは、その他でございます。何かございますか。

○星野課長補佐 その他については別にございません。

○須藤委員長 それでは、委員の先生方から、今日ちょっと出席の委員も少ないのですが、ほかにございますか。
 次回は大体いつごろに予定されますか。

○星野課長補佐 今、9月から10月ぐらいを考えておりますので、また日程調整をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

○須藤委員長 わかりました。
 それでは、今回、伊勢湾について大体共通認識をしていただけたと、こういうふうに思います。ただ、幾つかやっぱり問題もあるので、魚種もたくさんおりますし、それから東京湾と違って、伊勢湾は比較的単純な水系ですよね、そういうものをどうやって区分していくかというところも多分問題だなという、私も印象を受けました。
 そういう意味で、あと残すところが、瀬戸内海はまた非常に個別の水域が、特徴があるようですし、有明も同じようにあります。特に伊勢湾は、そういう意味で区分をしていくのが比較的難しいかなという印象を受けておりますが、しかしそうはいっても、周囲を全部一つにしましょうなんていうようなことはできにくいので、できるだけ特性を見ながら類型区分をしていくということが多分望ましいのだろうなというふうに思います。
 それについては、事務局のほうでいろいろお調べいただいた後、委員会の次回の議題にしたいと思います。
 当委員会の運営方針で、議事録を作成いたしまして公表することになっております。後日、事務局から議事録案を作成し、各先生にお送りいたしますので、ご発言内容についてご確認いただきますようお願いしたいと思います。ご確認いただいた後、これも議事録として公表したいと思いますので、どうぞご協力いただきたいと思います。
 あと、何か事務局のほうでございますでしょうか。

○星野課長補佐 特にございません。

○須藤委員長 わかりました。
 それでは、これをもって本日の記念すべき20回という専門委員会を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。お疲れさまでした。

午後4時53分 閉会

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