中央環境審議会水環境部会 水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(第11回) 議事録

日時

平成20年2月5日開催

場所

環境省 水・大気環境局 水環境課

議事

午後2時57分 開会

○辻原課長補佐 定刻までまだ3分ほどございますけれども、今日ご出席の予定の先生方は皆さんおそろいですので、少し早目に始めさせていただきたいと思います。
 それでは、ただいまから中央環境審議会水環境部会第11回水生生物保全環境基準類型指定専門委員会を開催いたします。
 本日は委員9名中6名のご出席が予定されております。ただいまのところ6名全員のご出席をいただいております。
 続きまして、お手元の配付資料をご確認いただきたいと思います。

○安達主査 失礼いたします。今お手元の資料の方を用意しておりまして、資料1から6と、参考資料の1から3までを用意しております。資料2につきましては、前回の議事録になります。そして、資料3につきましては、前回の指摘事項の資料になります。資料4につきましては、検討対象水域における特別域の検討にあたって今後調査すべき事項の整理の資料になります。続きまして資料5なんですけれども、これは第2次報告案ということで、水生生物の保全に係る水質環境基準の類型指定についてという資料がございまして、資料5の付属資料としまして、次にカラーの参考資料と、あと別紙2となっております。資料6につきましては、今後のスケジュール。参考資料1につきましては、前回の東京湾の検討資料でございます、東京湾における特別域の変更について。参考資料2につきましては、瀬・淵及び植生分布状況について。参考資料3につきましては、霞ヶ浦における水温の経年推移についてでございます。
 以上が今日こちらの方で準備した資料になりますので、もし不備等ございましたら、随時事務局までお申し出ください。

○辻原課長補佐 それでは、これ以降の進行につきましては、須藤委員長にお願いいたします。よろしくお願いします。

○須藤委員長 かしこまりました。
 それでは、委員の先生方、どうもこんにちは。大変ご多用の中をご出席をいただきまして、どうもありがとうございます。
 本日の議事次第でございますが、本日は、水生生物保全環境基準類型指定専門委員会報告案が主要な議題になっておりますので、これを中心に審議したいと思いますが、前回までの審議においておおむね議論をいただいたところでございまして、課題として残しておりました河川の特別域の検討にあたって今後検討すべき事項の整理ということについても、本日事務局の方からご説明をいただきたいと思っております。今申し上げました報告案につきましては、委員の皆様のご審議をいただいた上で、本委員会の中間まとめ案として取りまとめていきたいと思いますので、その点も十分ご配慮いただきましてご審議いただくようお願い申し上げます。
 それでは、早速議事に入りたいと思いますが、その前に資料2に前回議事録(案)が準備されております。本資料は、委員の先生方にそれぞれご確認いただいた後、事務局で修正いたしまして、再度各委員の先生方に送付されたものでございます。この場で前回議事録としてよろしゅうございましょうか。
 それでは、異論がございませんので、資料2を前回議事録とさせていただきます。事務局の方はこれを議事録として公開の手続をとってください。お願いいたします。
 それでは、本来の議事に入りたいと思います。前回指摘事項についてでございますが、最初に事務局の方で資料を準備しておりますので、これについて説明を受けたいと思います。資料の内容について、どうぞ事務局の方から説明をいただきたいと思います。これは辻原補佐でよろしいですか。ではお願いいたします。

○辻原課長補佐 それでは、資料3をごらんいただきたいと思います。1枚紙の裏表についたものがございますけれども、「前回指摘事項について」というものでございます。
 こちらにつきましては、前回の検討会に有馬先生の方から、富津岬、富津干潟の特別域に関しましてご意見をいただいたものの対応ということでございます。前回の図ですと、富津岬の周辺にございます干潟藻場の周辺をちょっと沿うような形で点線が引いてございましたけれども、これは少しおかしいのではないかというご指摘をいただきました。それで考え方自体ももう一度整理させていただいておりまして、表の方にその考え方の整理を記載しております。下線部分が前回との変更点ということでございます。全体の話もございますけれども、読んでいきたいと思います。
 「貧酸素水塊の影響を受けない範囲で、産卵場等として重要である浅場を含む広めの範囲を設定する」という原則でいっております。「盤洲干潟については、東京湾湾奥に発生する貧酸素水塊の影響を受ける水域にあるが、5m以浅の水域には貧酸素水塊の影響が及ばないことから、三番瀬と同様におおむね水深5m以浅の範囲を特別域(案)とする」ということでございます。この結果につきましては変更はございませんけれども、考え方をわかりやすくつけ加えているということで、下線を引いてございます。
 その次が富津干潟でございます。「また、富津干潟は、貧酸素水塊の影響を受ける水域にはないことから、この水域を重要な産卵場、生育場として利用するバカガイ等の主要な生息域であるおおむね10m以浅の範囲を特別域(案)とした」ということでございまして、裏面をごらんいただきたいと思います。
 以前は、富津干潟の干潟周辺を囲むような形でごく狭い範囲を点線で書いておりました。もともと5m以浅ということが原則であったわけでございますけれども、前回資料はそれともちょっと違うような整理でございまして、単純なミスというものでございました。今回その辺も含めて再度精査した結果、ここは貧酸素水塊が及ばない水域であるということでございますので、本来の浅場としての効用といいますか、機能が発揮されるということでございますので、この水域で主たる漁獲の対象であるバカガイの生息範囲である10m以浅、ここを含めて特別域と指定したいということでございます。
 以上でございます。

○須藤委員長 どうもご説明をありがとうございました。
 有馬先生、重要なご指摘をいただいたので、これでよろしゅうございましょうか。それぞれ5m、10mと深さは違いますけれども、妥当な評価かと思います。よろしゅうございましょうか。
 それでは、この点についてはお認めいただいたということでございますので、このとおりの案にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
 それでは、議題(2)に入りまして、検討対象水域(利根川水系、荒川水系)における特別域の検討にあたって今後調査すべき事項の整理ということでございますが、本日はこの2つの水系についての5回目の会合となっておりますが、前回までのご指摘事項を踏まえまして、河川等の特別域の検討にあたって今後調査すべき事項の整理について、事務局の方で資料を準備したようでございますので、説明を受けたいと思います。まず、資料の内容について事務局から説明を願います。これも辻原補佐ですね。どうぞお願いします。

○辻原課長補佐 資料4をごらんいただきたいと思います。こちらの方でございますけれども、特別域の検討にあたって今後調査すべき事項の整理ということでございます。
 前回までの検討の中で、河川の類型指定につきまして、基本的な整理をさせていただきました。結果としてはまた後ほど報告案をご確認いただきたいと思いますけれども、特別域の指定につきましては、今回は荒川の玉淀ダムの下流に汽水域を設定するということでございます。川の特別域の指摘につきましては、なかなか産卵情報等明確なものがまだ整理されていないということでございますので、現状では荒川の玉淀ダムの下流に保護水面があるわけでございますけれども、ここのみが今の段階では保護水面と指定できるのかなと考えております。ただ、今後の整理といたしまして、引き続き河川についての産卵・生育の情報を収集していく必要があるであろうということで、今回は報告案の中に、今後どういったことを中心に調査していくべきかといったことを整理したいと考えております。その整理についてこの資料4で検討してみたというものでございます。
 前回も利根川を例に大体の考え方というものをお示ししているところでございます。全体のフローにつきましては大きな変更点はございません。まず、河川の河床材料、水温、流速、水深といった情報を整理いたします。これにつきましては、A・Bの類型分けにも活用されたデータをそのまま使うということでございます。
 それから、並行して検討対象種の選定ということで、在来魚種であって当該河川における主要な魚介類というものを抽出するという作業を行っております。河川の中にさまざまな種が生活しているわけでございますけれども、今後の調査に当たっての重点範囲といいますか、重点種を選定するという意味でこういった作業をしております。
 それから、抽出した重点種の対象種ごとに産卵等に適する環境条件、これは河床材料、水温、河岸の植生等、こういったものを整理いたします。この情報と先ほどの河川環境条件の情報を重ね合わせて、検討対象種の生息範囲、それから産卵等に適した条件等も重ね合わせて、大体どのあたりで産卵あるいは生育が行われるのであろうかといった大まかな目安というものを整理していく。これは、河川の上流から下流まですべからく調査していくというのもなかなか手間がかかりますので、大体このあたりにあるであろうということの絞り込みをやるということでございます。
 それと、これまでもご紹介してきた情報等でございますけれども、漁協等にヒアリングを行っております。今後またこのヒアリング等を行っていくわけでございますけれども、こういったヒアリング情報のほか、河川の整備基本方針というものの情報を活用いたします。基本方針の中で正常流量というものを検討されておりまして、その際に、ある魚種の産卵とか生育といったものに必要な水量なども検討されているということで、その検討の内容を見るとどのあたりで産卵されているのかという情報がわかるということでございますので、そういった情報も加味して、先ほどの絞り込みの範囲とあわせて、今後の調査の範囲としていくという整理にしております。
 具体的に河川ごとに見ていきたいと思います。まず利根川でございますけれども、3ページをごらんいただきたいと思います。表2.1にございますのが、利根川における在来魚介類ということでございます。絞り込みに当たっては、前回と大きく変わっておりませんけれども、まず利根川で見つかった種の中で、そもそも利根川にすんでいる、いわゆる外来種でないというものかどうか、あるいはそれから海水性の魚介類であるものがたまたま紛れ込んでいるということでないのかといったスクリーニングをかけまして、まさにこの利根川で生活しているという魚種を選定するということで絞り込みをいたしました。利根川の場合ですと、30種が選定されるということでございます。
 その次に4ページに移りまして、次の絞り込みといたしまして、今回の検討は生活環境項目の範囲の基準ということでございますので、一義的には漁獲の対象になる種というものが重要であろうということで、この漁獲量のデータを参考にいたしまして、主要な魚介類を選定するという作業をいたします。先ほど30種ございましたけれども、大体その半分からそれ以下ぐらいになるように、上位のものを選んでくるという作業をしております。利根川の場合ですと、4ページの下の四角に囲ってありますけれども、ウナギ、コイ、ギンブナ、オイカワ、ウグイ、アユ、ヤマメ、ヤマトシジミといったものが選定されてくるということでございます。前回ちょっとヤマトシジミが抜けておりまして、これは汽水域に生息するということで、性状は河川ということでございますので、今回、今後の調査ということで、ヤマトシジミもこの中に含めて検討していくということで整理しております。
 6ページでは、この主要魚種についてどのように産卵等の範囲を絞り込んでいくのかといったことを説明しております。図にかいておりますとおり、産卵期の水温のデータ、それから産卵場として好適であると考えられる、産卵に適した河床材料等の範囲、この2つのデータ、それからA・Bの類型指定の際に情報収集をした生息範囲、ここで確認されているという、こういった3つのデータを重ね合わせまして、産卵場として好適と考えられる水域を抽出いたしております。それとあわせてヒアリング等によって産卵している、あるいは幼稚仔が生育しているという水域の情報についても重ね合わせをしていって、ここは「かつ」ということではなくて「及び」ということになるわけですけれども、両方の水域について今後調査していくという整理をいたしますということを書いております。
 実際、先ほどの主要魚種についてどういう整理になるのかということが7・8・9ページのあたりに書いてございます。8ページの表をごらんいただくと一番わかりやすいかと思います。この8つの魚種、魚介類について、好適と考えられる水域を選んでいこうと考えるわけでございますけれども、このうちウナギ、ギンブナにつきましては、そもそも産卵が河川域ではないということでございます。ウナギにつきましては海域、ギンブナにつきましては水田とか河川の支流に通じる細流ということで、利根川本川では産卵しないということでございますので、この2種が自動的に検討の対象から外れていくということになります。
 その次にコイ、ウグイ、ヤマトシジミでございますけれども、コイ、ウグイにつきましては、適水温のデータがないといいますか、恐らく非常に広い範囲で産卵するのであろうということでございますので、この適水温と河床材料等の重ね合わせでの絞り込みというものができないということでございますので、その次のステップの検討は行わずに最後の方のまとめに移ってしまうわけでございますけれども、こういったコイ、ウグイが産卵する河床材料はどういったものか、あるいは河岸の植生はどういったものか、そういった情報を整理して、今後そういった水域を整理していく、調査していくといった整理になる種でございます。
 オイカワ、アユ、ヤマメ、この濃い青で塗っているものが、産卵の水温がある程度限られてくる、それから河床材料もある程度限られてくるということで、この2つの重ね合わせで、ある程度の産卵域の絞り込みができるのではないかという種でございます。
 それから、ヤマトシジミでございますけれども、これは汽水域ということで、ある程度特定ができるのではないかということでございますけれども、この真ん中のあたりの「その他産卵場に係る情報」というところに書いてございます。300~3,500mg/Lの塩素量のところで産むのではないかという情報もございますけれども、この辺の最適な塩分濃度が幾らであるのかといったところがいま一つはっきりしないということでございますので、今回その特定をするということではなくて、こういった塩分濃度のところを中心に今後調査していくという種にしたいと考えております。
 ということでございますので、オイカワ、アユ、ヤマメの3つにつきまして、次の作業を行いました。それが10ページでございます。10ページのところにオイカワ、アユ、ヤマメ、それぞれ適水温を点線でかいてございます。オイカワにつきましては、適水温の下限が18度、適水温の上限が24度ということで点線を引いておりまして、そこに5月、6月、7月、8月ということで、産卵期の水温の縦断データといいますか、上流から下流の水温のデータを並べて見たものでございます。この重ね合わせで大体温度から見るとどのあたりが産める範囲なのかといったことを検討しております。この図を見ますと、オイカワであると、大正橋から銚子大橋といった範囲が温度の上からは適しているのでないかということがわかるかと思います。
 その次に河床材料との重ね合わせということになりますが、これにつきましてはちょっと飛びまして16ページをごらんいただきたいと思います。ここで先ほどの適水温範囲と産卵等に適した河床材料範囲というものの重ね合わせをしております。肌色の斜線で塗っているところが適水温範囲、それから水色のべた塗りのところが産卵等に適した河床材料範囲ということでございまして、この重ね合ったところが、水温と産卵に適した河床材料の重ね合わせで、両方から見て適した範囲であろうというものでございます。オイカワにつきましては、大正橋から銚子大橋ということでございます。これに加えて生息情報を重ね合わせてみるということで、オイカワの場合ですと、大正橋から河口堰まで、この範囲が恐らく産卵に適した範囲であろうと、こういう作業を行っております。同様にアユにつきましては大正橋から利根大堰です。先ほどオイカワにつきましては大正橋からと私は申し上げましたけれども、オイカワにつきましては、そもそもB魚種でございますので、今回の整理の中では、坂東大橋から河口堰までということで調査していきたいと考えております。これは、坂東大橋の上流で産卵しないということではなくて、今後の重点的な調査ということの中でまずここを整理しようということで、一つの整理としてそういう形にしております。
 同様にヤマメにつきましては、適水温と産卵に適した河床材料範囲の重ね合わせですと、大正橋から利根大堰ということになるわけでございますけれども、ヤマメにつきましてはA魚種でございますので、大正橋から坂東大橋までを集中的に調査していく範囲ということにしたいと考えております。こういう整理になるわけでございます。
 これとあわせましてヒアリング情報等を収拾・整理していくということを13ページの方にまとめてございます。まず産卵実態ということで、「表2.4 産卵に関する情報がある水域」ということで表をつけてございます。こちらにつきましては、既にお示ししている情報に、今年度新たにつけ加わったといいますか、新しく収集された情報を入れた表という形でまとめております。赤字で書いておりますものが、今年度のヒアリングの結果、収集された情報でございます。例えばウグイであれば、「人工産卵床が造成されている岩本~赤谷川合流点で産卵が確認されているが、具体的な産卵数等は確認していない」という情報が新しくつけ加わっております。
 その次の(2)でございますけれども、河川整備基本方針の検討に際して産卵を正常流量の検討対象とした魚種ということで情報の整理をしています。利根川水系の河川整備基本方針の検討に際しまして、流水の正常な機能を維持するために必要な流量、これを正常流量と呼んでおりますけれども、これにつきましては、「景観」とか「流水の清潔の保持」といったものを複合的に勘案してこのぐらいの水量が必要だろうということを検討しているわけでございますけれども、その検討の一つとして「動植物の生息地または生育地の状況及び漁業」に着目した検討が行われております。具体的には、産卵とか生育の時期に必要な水量を検討したり、あるいは魚の移動に必要な水量を検討したり、こういったことをやっているわけでございますけれども、利根川の場合には、利根大堰から渡良瀬川合流点の区間において、アユ、ウグイ、サケ、サクラマス、ニゴイ及びマルタについて、それから渡良瀬川合流点から利根川河口堰の区間において、ニゴイについて産卵を対象とした正常流量の検討が行われているといった状況がございます。ということで、こういったヒアリング情報あるいは他の制度等で整理されている情報といったものの加味して調査していくということでございます。
 最後のまとめを14ページにつけてございます。利根川につきましては、漁獲対象となる主要な魚介類のうち利根川を産卵場、幼稚魚の生育場とする魚介類として、コイ、オイカワ、ウグイ、アユ、ヤマメ、ヤマトシジミがあげられる。これらの魚介類について、今後、表2.3に整理した産卵・生育に適する水域の河床材料、植生及び塩分などの条件並びに関係機関等へのヒアリング等の結果等に留意して、利根川におけるこれらの魚介類の産卵・生育の状況を把握していく必要があるということでございます。
 「なお、その際以下の情報に留意が必要である」ということで整理しております。
 その1つ目が(ア)ということで、先ほどの水温と河床材料から重ね合わせ、それから生息情報ではA・Bといった区域分けから見て、このあたりが好適な水域ということで、重点的に調査していこうという水域はここであるということを書いてございます。
 それから(イ)として、ヒアリング情報、漁業協同組合とか水産試験場あるいは学識者等へのヒアリングの結果についてまとめております。
 (ウ)につきましては、河川整備基本方針の検討に際して、産卵等を検討された水域・魚種がこういったものであるといったことを記載してございます。
 こういった形で、今後どういった魚種についてどういった範囲で重点的に調査していくのかといったことをまとめてございます。
 以下、同じような作業を行いまして、残りの7河川についても整理しております。時間の都合もございますので、まとめのところだけご確認いただきたいと思います。
 鬼怒川につきましては26ページでございます。鬼怒川につきましては、主要な魚種のうち鬼怒川を産卵場・生育場とする魚種として、コイ、オイカワ、ウグイ、アユ及びヤマメが挙げられる。これらの魚種について、今後、表3.3に整理した産卵・生育に適した水域の河床材料及び植生等の条件並びに関係機関等へのヒアリング等の結果に留意して産卵・生育の状況を把握していく必要があるということでございます。
 その下に、こういった調査の際に留意すべき事項ということで、(ア)、(イ)、(ウ)という形で、好適だろうということで重点的に調査すべき範囲を(ア)に、それからヒアリング情報を(イ)に、それから河川整備方針の情報を(ウ)に記載しております。
 次に移りまして、江戸川・旧江戸川でございます。こちらの経過につきましては、ずっとめくっていただきまして、36ページでございます。ちょっと短くなってございますけれども、4.6、まとめというところでございます。江戸川・旧江戸川において漁獲対象となる主要な魚介類のうち江戸川・旧江戸川を産卵場、生育場とする魚介類として、コイ、オイカワ、ウグイ、ヤマトシジミがあげられる。これらの魚介類について、今後、表4.3に整理した産卵・生育に適する水域の河床材料、植生及び塩分等の条件並びに関係機関等へのヒアリング等の結果に留意して産卵・生育の状況を把握しておく必要がある。なお、その際、オイカワについては、産卵に適した河床材料及び産卵期の水温状況等から、おおよそ関宿橋から行徳可動堰までの範囲が産卵場として好適な水域であると想定されことに留意が必要であるということでございます。
 次に移りまして、中川でございます。中川のまとめにつきましては、46ページに記載しております。5.6、まとめでございます。中川において、その主要な魚介類につきましては、コイ、オイカワ、ウグイ、ヤマトシジミが挙げられます。中川につきましては、ヒアリング情報あるいは河川整備基本方針の情報とかというものが特段ございませんでした。また、主要魚種の好適な水域の検討というものも、これらの魚種の中で絞り込みができるというものはございませんでしたので、結果といたしまして、今後、表5.3に整理した産卵・生育に適する水域の条件と今後の関係機関等へのヒアリング結果に留意して産卵・生育の状況を把握していく必要があるという整理になります。
 次は綾瀬川でございます。綾瀬川のまとめにつきましては、54ページ、6.6でございます。綾瀬川も中川と同様でございまして、(ア)、(イ)、(ウ)といった情報の整理ができなかったということでございますので、綾瀬川において主要な漁獲魚種となるコイにつきまして、今後、表6.3に整理した産卵・生育に適する水域の条件等あるいは関係機関のヒアリング等を参考にして産卵・生育の状況を把握していく必要があるということで整理しております。
 その次が渡良瀬川でございます。渡良瀬川のまとめにつきましては、65ページをごらんいただきたいと思います。7.6でございます。渡良瀬川において主要な漁獲対象となるものが、コイ、オイカワ、ウグイ、アユ及びヤマメということになります。これらにつきまして、表7.3に整理した産卵・生育に適する水域の条件、それから関係機関等へのヒアリングの結果に留意して今後調査していく必要があるということでございます。「その際以下の情報に留意が必要」ということで、(ア)、(イ)、(ウ)という形で整理しております。(ア)につきましては、アユについては、おおよそ高津戸ダム下流端から秋山川合流点までの範囲、ヤマメにつきましては、高津戸ダム下流端から袋川合流点までの範囲ということになっております。(イ)につきましては、ヒアリング情報をまとめております。それから(ウ)でございますけれども、河川整備基本方針の検討に際して、草木ダムから福猿橋までの区間で、アユ、ウグイ、カジカ、サケ、ニゴイ及びヤマメについて産卵を対象とした正常流量の検討が行われているといった情報がございます。
 次に移りまして、神流川でございます。まとめにつきましては、75ページ、8.6というところでございます。神流川における主要な漁獲対象は、コイ、ウグイ、アユが挙げられます。これらの魚種につきまして、表8.3に整理した産卵・生育に適する水域の条件と関係機関等へのヒアリングの結果に留意して産卵・生育の状況を把握していく必要があるということでございます。「その際、以下の情報に留意が必要」ということで、(ア)、(イ)という形で整理しております。まず(ア)でございますけれども、アユについては、産卵に適した河床材料、産卵期の水温から見て、おおよそ上野村内から旧神流町と書いてありますけれども、これは神流町と藤岡市とちょっと書き間違えておりますけれども、神流町から藤岡市境のまでの範囲が産卵場として好適な水域であると想定されるということでございます。それからヒアリング情報について(イ)に整理しております。正常流量検討につきましては、神流川はございませんので、(ウ)というものはここではございません。
 次に、荒川でございます。荒川のまとめでございますけれども、86ページに記載しております。荒川において主要な漁獲対象となる魚介類でございますけれども、コイ、ウグイ、アユ、ヤマメ、ヤマトシジミが挙げられるということでございます。これらの魚介類について、今後、表9.3に整理した産卵・生育に適する水域の条件、それから関係機関等へのヒアリング等の結果に留意して調査を行っていく必要があるという整理をしております。「その際、以下の情報に留意が必要」ということで、(ア)、(イ)、(ウ)という整理をしております。まず(ア)でございますけれども、アユについては、おおよそ玉淀ダムから久下橋までの範囲が産卵場として好適な水域であると想定される。それから、ヤマメにつきましては、河床材料、産卵期の水温状況等により、おおよそ秩父市内から親鼻橋上流までの範囲が産卵場として好適な水域であると想定されるという結果になっております。(イ)に産卵情報、ヒアリング情報をまとめております。(ウ)でございますけれども、荒川水系の河川整備基本方針の検討に際して、花園橋から太郎右衛門橋までの区間で、アユ、ウグイ、オイカワ及びニゴイについて産卵を対象とした正常流量の検討が行われている。こういった情報にも留意するという整理をしております。
 以上、河川8河川でございます。
 次に、霞ヶ浦・北浦・常陸利根川に移りたいと思います。こちらの方は湖沼ということで、一応書き方を少し分けてございますけれども、基本的な検討の流れにつきましては河川と同様でございまして、底質、水温、水深などの情報と、在来魚介類の中から主要魚種を選定して、その主要魚種がどういったあたりで産卵するのかといった情報を重ね合わせて、霞ヶ浦等の中でどこが産卵場として利用され得るのかといった整理をしております。それとさまざまなヒアリング情報といったものを重ね合わせて、今後の調査の中身というものを設定していくという整理をしてございます。
 霞ヶ浦・北浦につきましては、前回保護水面の議論をさせていただきまして、卵の調査がされているわけでございますけれども、卵の数が少ない、あるいは単年度だけのデータである、あるいは複数年度やっていても、ある年は見つかるけれども、ある年は全く見つからないといった状況ということで、今回は特別域として指定するのは少し難しいということで整理いたしております。そういった中で、今後どういった範囲を調査していくのかという整理をここに出しているわけでございます。
 図をごらんいただいた方がわかりやすいかと思いますので、まず97ページをごらんいただきたいと思います。ここに霞ヶ浦・北浦・常陸利根川の水深図をつけてございます。これらの湖沼でございますけれども、非常に浅い湖沼ということで、最大水深でも北浦・霞ヶ浦は大体7mぐらいということでございます。こういった地形であるということでございます。
 その裏面に移りまして98ページをごらんいただきたいと思いますけれども、河床といいますか、湖底の状況をかいてございます。黄色で塗りつぶしているところが砂質であろうと考えられるところ、それから茶色で塗りつぶしているところが泥であろうと考えられるということで、色分けをしてございます。いろいろなデータ等から申し上げますと、ワカサギあるいはシラウオが霞ヶ浦の主要魚種ということになってくるわけでございますけれども、その2つの魚種につきましては、大体砂地のところが産卵場になっている。それから、ワカサギにつきましては水深が0.9~1.8m、シラウオについては2~3mの範囲が最適な産卵場になるのだろうという情報がございます。この辺の情報につきましては、第一次答申の中の最後の方に表としてそれぞれの魚種の産卵に適した場所とか水温といったものを整理してございますけれども、それを今回持ってきたものでございます。
 そういったものを重ね合わせていくと、ちょっと飛びますけれども、103ページをごらんいただきたいと思います。まず103ページはワカサギでございますけれども、ワカサギの場合には、この黄色で塗りつぶした範囲が、霞ヶ浦の中で産卵場として想定される範囲ということになろうかと思います。この中のところどころで茨城県さんの方で産卵の調査をしております。前回、保護水面のデータもお示ししたところでございますけれども、そのときにあわせてお示ししたデータを図面に落としたものでございます。これを見ていただきますと、卵が見つかっているところがございますけれども、総じて少ないということでございます。北浦の保護水面のあたりでは119という最高の数字が出ておりますけれども、ここでもこの年だけということで、なかなか継続して毎年ここで産んでいるという場所は今のところ見つかっていないということでございます。ただ、図の左上の方に恋瀬川というものがございまして、ここを見ていただきますと、非常に多くの卵が見つかっております。恐らくもしかするとここが産卵場ということになっているのかもしれないのですけれども、ここは今回の検討対象水域ではないということでございますので、今回の検討対象水域湖沼である霞ヶ浦・北浦・常陸利根川におきましては、この図を見る限りでは、こういった絞り込みの中から今時点で特別域といった整理ができるものはなさそうであるということでございます。このため、この黄色で塗りつぶした範囲を中心に、今後、関係機関、茨城県さん等とも協力して、産卵の実態調査というものを行っていく必要があると考えております。
 104ページをごらんいただきたいと思います。これは、ワカサギと並んで主要な漁獲対象となりますシラウオでございます。こちらの産卵場として想定される範囲につきましては、黄色で塗りつぶしたところでございます。先ほどのものよりは若干広めの範囲が塗られているようでございますけれども、2~3mのところが最適な水深、それから砂地のところが最適な産卵場ということで、重ね合わせたものとお考えいただきたいと思います。こちらも、茨城県さんの方で産卵について調査されてございます。これを見ていただきましてわかりますとおり、総じて数が少ないということと、たまたま出たところも単年度データだということで、今回のこのデータのみをもって特別域にしていくというには少しまだ難しいかなという状況でございます。ということでございますので、ワカサギと同様、今後こういった黄色で塗りつぶした範囲を中心に、産卵のデータにつきまして情報収集を茨城県さんと関係機関と協力して行っていくという整理にしたいと考えております。
 ワカサギとシラウオにつきましては以上のような整理でございますけれども、95ページにお戻りいただきまして、説明の順番が逆になってしまいましたけれども、そもそもこの霞ヶ浦・北浦・常陸利根川でどういった魚介類が主要漁獲対象になるのかということを整理したのが95ページでございます。コイ、ギンブナ、キンブナ、ワカサギ、シラウオ、これが主要な漁獲対象ということで、ワカサギ、シラウオにつきましては、先ほどの整理のとおりでございます。ギンブナにつきましては、周辺の水路や流入河川が産卵場ということで、霞ヶ浦・北浦等では産卵をしないということですので、今後の調査対象にはならないということでございます。コイ、キンブナにつきましては、霞ヶ浦等の浅瀬あるいは抽水植物といったところに産卵するということでございますので、こういった条件に適するところを中心に洗い出しをしていくということが今後必要になってくるのではないかと考えてございます。
 全体のまとめでございます。少し長くなりますけれども、102ページをごらんいただきたいと思います。霞ヶ浦等において漁獲対象となる主要魚種につきましては、コイ、ギンブナ、ワカサギ、シラウオがございます。これらの魚種について、今後、表2.3に整理した産卵・生育に適する水域の底質及び植生などの条件並びに関係機関等へのヒアリング等の結果等に留意して、霞ヶ浦等におけるこれらの魚種の産卵・生育の状況を把握していく必要があるということでございます。この整理の仕方については、河川と同様、主要魚種についてそれぞれ、産卵あるいは生育に適した場所を探していく。その中でどのように産卵されているのか、生育しているのかということを調べていくということを書いております。
 その際、「以下の情報について留意が必要」ということで、霞ヶ浦、北浦それぞれ、先ほどご説明しましたとおり、最適な水域というものがある程度想定される。その中で実際に卵の調査はされているわけでございますけれども、今のところ具体的に産卵場であると特定するまでには至っていないということで、今後こういったところを中心に関係機関と協力して調査していくということが書いてございます。
 少し長くなりましたけれども、資料4につきましては以上でございます。

○須藤委員長 どうも辻原補佐、簡潔に要領よくご説明いただきまして、ありがとうございました。
 それでは、委員の先生はいろいろご意見をお持ちかと存じますので、どうぞどこからでも結構でございますので、ご質問なりご意見なりあれば承りたいと思います。どうぞお願いします。

○花里委員 これまでの議論で出たかもしれませんけれども、産卵場ということなんですけれども、これは高橋先生にお伺いした方がいいのかもしれませんけれども、生まれた仔稚魚というのは、川の場合は、例えばある程度流下するとか、生まれてすぐに移動するということは余りないんでしょうか。

○須藤委員長 どうぞ。

○高橋委員 魚種によって違うと思うんですけれども、アユなどですと、たちまち海に流れていってしまいますし、遊泳力のあるような子供が生まれてきた場合は、川の中の比較的流れの緩やかなところで最初から川で生活するのもありますし、その辺はその種ごとに全く違ってくると思います。

○花里委員 そうですか。ただ、ここで重要なのは、特にA類型の魚ですね。それが、例えば仔稚魚が下に下ってB類型に入るということになるといろいろ難しくなるんだけれども、結局仔稚魚の生息適温というのは、冷水魚の場合は親の範囲を越えることは一般的にはないんですか。

○須藤委員長 環境条件が同じでいいかどうか、あるいは違っても大丈夫か、そういう意味だと思います、水温などの場合にどうですか。

○花里委員 つまり、A類型の仔稚魚の仔稚魚がB類型で生息するみたいな話になってくると、かなり難しくなってきてしまうなと思ったんですけれども。

○高橋委員 ちょっと具体的に魚個々について調べないとなかなか簡単にお答えできないんですけれども、何となく感じとしては、親の方が許容範囲が広いような感じがしますね。

○須藤委員長 一般的には。

○高橋委員 一般的に。

○花里委員 ヤマメとか、そういうのは出てきていましたけれども、その辺はそうでしょうかね。

○須藤委員長 それが、例えばヤマメだったらどうでしょうか。

○高橋委員 生まれた川で生活します。しばらく砂利の中で……。

○花里委員 生まれた場所ですね。

○高橋委員 ええ、生まれた場所で。

○花里委員 わかりました。
 それから、もう一つすみません。霞ヶ浦の場合は、例えば今霞ヶ浦は水質汚濁がひどくて、一生懸命浄化の努力をしていますけれども、ワカサギも結構、水草があると、そこに産みつけるんだと思うんです。そうすると、湖岸の水草の状況が変わると、産卵域というのはかなり変わると思うんです。特に霞ヶ浦みたいな、まだ水質汚濁の問題がひどいところは、今後その対策が進んで透明度が上がり始めると、急速に湖岸が変わりますので、そういったときには、かなり小まめに産卵域とかを調査して、適時特別域を変えていくということが必要かなと思いました。 ○須藤委員長 ありがとうございます。
 ほかは。では、高橋先生、どうぞ。

○高橋委員 まとめのところについて、特に異論があるわけではなくて、本当にたくさんの資料を整理していただいてありがたかったと思いますが、1ページ目の図の検討手順なんですけれども、3番目に産卵に適した条件を整理していただいた、これは、今後の調査場所を絞り込む上で非常に有益だと思います。ただ、5番目のその他に書いてある「ヒアリング等の情報(産卵していることが把握されている水域、河川整備基本方針等の情報を含む)」という、ここの実際に産卵していることについての情報というのがその他に入っているということが、ちょっと私は違和感を覚えると申しますか、これはもうちょっと重要な情報ではないかと思ったんです。ですから、魚等は産卵に適した条件というのが天からおりてきて、それに合わせて産卵しているわけではなくて、こういう産卵に適した条件はどういうところかというのは、いろいろな具体的な幾つかの例から、帰納的にこういうところが適しているんだろうなということを人間が思っているだけなので、実際にそこに産卵していることが大事なので、そういう情報を集める努力はもうちょっと上の方に、3のところにも、ここに書いてあって、3からの矢印は2カ所に行っていますから、3のところに書いてもいいような内容だという気がするんです。

○須藤委員長 この基本整備計画と一緒ではないんでしょうということですね。

○高橋委員 そうです。今、検討対象になっている本流は、なかなか産卵を観察しにくい場所でもあり、魚は本流・支流一体として生活しているわけですから、支流の方で産卵しているかもしれないし、情報は集めにくいとは思うんですけれども、やはり実際に産卵しているかどうかということがとても大事なので、それがその他に入っているというのは何となくぴんとこない気がしました。

○須藤委員長 それは、辻原補佐、いかがですか。

○辻原課長補佐 それは、ちょっと整理の都合でその他と書いてしまったんですけれども、情報の貴重さという意味では、実際に漁協の方が見られているというのが一番重要であろうかと思っておりますので、最終的なまとめの中ではその辺は同列に扱うといいますか、(ア)、(イ)、(ウ)という中で整理しておりますので、こういったものを中心に実際には整理していくんだろうなと考えております。

○須藤委員長 だから、もっと上に来てもいいわけですね。

○高橋委員 最初の方で取り上げて、後の方でもまたチェックするという……。

○河﨑課長 そこは表現を工夫させていただきたいと思います。

○須藤委員長 では河﨑課長の方で。

○河﨑課長 別に、その他ということで、そういう評価をしたということではございませんので。

○須藤委員長 その他ではないけれども、一応そういう条件だから、ここにまとめてみたというだけのことにすぎないので……。

○河﨑課長 はい、そうです。表現の適正化と工夫はしたいと思います。

○須藤委員長 はい、どうぞ。

○高橋委員 それから、河川整備基本方針の情報ですけれども、行政上の矛盾のないようにということなどで、常に視野に入れておく必要はあると思うんですけれども、何だか情報の流れの向きが逆ではないかという気がしました。それを参考にするということは必要ですけれども、河川整備基本計画というのは、主に工学系の先生方が中心になって計画を立てておられるところで、魚類の生態については、やはりその人たちが専門外だけれども情報を集めて、こういうところで産卵しているのかなといって、そのときの産卵期の水深を幾らにしようとかいうことをやっているわけで、むしろこちらから情報を提供したいぐらいの内容だと思うんです、本来であれば。

○須藤委員長 こっちだということですね。

○高橋委員 流れの向きが逆だと思うんです。正常流量の検討についてのマニュアルというのがあるんですけれども、あれは工学系の方と魚類学者が半々ぐらいでつくっておられるんですれども、魚類学者の方は生態学的なことを一生懸命その中に盛り込んでもらおうとして一生懸命入れておられるんですけれども、結果的にはそこに魚の体高の2倍の水深を維持するとか何か、そういう数字が書かれているわけです。そうしますと、実際の現場ではその数字だけがひとり歩きして、産卵期何月から何月まではここの産卵場の水深は何十cmにしないといけないということだけが実際にはひとり歩きして、その流量を維持するためにダムで水を確保しなければいけないみたいな議論をしたりしているわけです。なかなか魚の生態のことが浸透していないのが事実です。ですから、ここから教えてもらおうとか、そういうことではなくて、環境省の方から教えてあげるようになってもらいたいと。

○須藤委員長 高橋先生がおっしゃっている意味はわかりました。要するに、こういうことから基本整備計画ができているのですよということですね。

○高橋委員 これは行政上の矛盾がないようにすべきですから、やはり視野には入れておくべきですけれども、そこから教えてもらうのだということではないであろうという気がします。

○須藤委員長 わかりました。ですから、ここで書いてあるのは、そういうことで基本整備計画ができているから、それも参考にしなさいという理解なんでしょう、環境省も。では、河﨑課長から今のご質問についてどうぞ。

○河﨑課長 河川整備基本方針を定める際に、特に直轄管理機関では、国交省の方でいろいろなデータを集めておられますので、そういうデータも参考にして我々のエリア分けみたいなものをさせていただくということで挙げているだけでございまして、それ以外に他意はないと考えていただければと思います。

○須藤委員長 ですから、相互の、こういう矢印がどっちを向くかとかではなくて、こういう場合ですからこっちを向いているわけでしょうけれども、そういうことのようですので。ですから、逆に言えば、基本整備計画はこういうものからそっちに反映されればいいわけでしょう。そういうことをおっしゃっているんですね。

○高橋委員 はい、そうです。
 それから、もう一つよろしいですか。

○須藤委員長 はい、どうぞ。

○高橋委員 3ページ目なんですけれども、表2.1を説明していただくときに、海産魚がたまたま入ってきているだけなので除外したといった説明だったように思いましたけれども、これは、いるべくしている魚である場合の方が多いのではないか。たまたまではなくて、こういう汽水域・河口部に幼魚期には住んでいる魚、そういうときにはここで生活している魚というのも多いような気がします。私は余り汽水域の魚は詳しくないので、自信はないんですけれども。

○須藤委員長 ここに書いてあるのは、汽水域に本来生息している魚じゃないかと。

○高橋委員 本来生息している魚であって、クサフグなどもこういうところで産卵するのかもしれないという気がしますし、ちょっとその辺を確認した上で除外していただきたいような気がします。

○須藤委員長 それはよろしいですね。

○河﨑課長 はい。

○須藤委員長 では、それはお願いします。

○高橋委員 全体としては、本当によくまとめていただきまして、ありがとうございます。

○須藤委員長 ほか、委員の先生、いかがですか。いいですか。
 さっきの恋瀬川のところに上がっていって、そこに産卵場がありそうなというのは、あそこの場所は茨城県がしなくてはいけないんです、川として。そうですよね。

○河﨑課長 はい、そうです。

○須藤委員長 そういうことですね。だから、それが、こういう情報があれば、今度は茨城県がやるときには、その産卵場の川の、特別Bか何かになるのかはしらないけれども、そこになるわけです。そういう意味でよろしいですね。

○河﨑課長 はい。

○須藤委員長 わかりました。恋瀬川は、茨城県はまだこっちが終わらないとあそこができないというので、茨城県は調査はしているでしょうけれども、指定していませんので、ここが決まればそっちに行くと理解していますので、そういう矛盾は多分これからなくなると思うので、早めに情報提供ができればよろしいかなと私は思います。

○河﨑課長 そういう意味では、この利根川水系でどういう考え方で整理したのかということで、ひな形と言っては何なんですけれども、いろいろ使っていただければと考えているところです。

○須藤委員長 余分なことですけれども、茨城県のこの委員長を私はやっているので、その矛盾がないように、今日もしかと承りましたから、そちらはそちらで具体的な当てはめのときにはそのようにいたします。ほかはよろしいですか。
 それでは、一応今後こういう考え方で進めさせていただくということで、先ほど花里先生が言われたように、水域がきれいになってくればまたそれなりの場所も出てくるかもしれないということもあるので、特別域については多少今後見直ししながらもう一度整理していくということも多分大切かなと思いますので、その辺のご配慮はぜひお願いいたします。
 次が、水生生物保全環境基準類型指定専門委員会報告案ということで、今までのところをいろいろご検討いただいた上で、今度はこれを専門委員会の報告案として水環境部会に提出しなくてはいけません。それなので、それを準備していただきました。これは今までの総括ということになると思いますので、これも辻原補佐の方から、資料5でございましょうか、あと参考資料を使ってご説明ください。

○辻原課長補佐 それでは、資料5を中心にご説明いたしたいと思います。
 まず資料5ということで、水生生物の保全に係る環境基準の類型指定について、今回が第2次報告ということになります。
 1.はじめにということで、これまでの経緯を書かせていただいております。平成15年11月に水生生物保全環境基準が設定された。その後、この環境基準の設定が新しい考え方に基づくものであるということで、運用等について引き続き検討するということで、小委員会が開催された。その検討結果が平成16年8月に水環境部会に報告されて、了承されております。この2つの委員会での考え方を踏まえてこの類型指定というものもされているということでございまして、今回の検討に先立ちまして、4つの河川について既に検討が行われております。その結果が平成18年4月に出ておりまして、これが第1次答申ということでございます。今回につきましては、この第1次答申に引き続き、水域類型の指定のあり方をまとめるものということでございます。
 2.でございます。第2次報告における類型指定のあり方の検討についてということで、今回の検討対象水域でございますけれども、利根川、荒川水系の河川と東京湾について検討を行いました。今回の検討に際しましても、第1次答申と同様、水域の水温特性と魚介類の生息状況に関する情報を基本として、これに今回検討対象水域の水域構造等の情報を考え合わせて検討を行っております。なお、今回は、河川と海域における水生生物の産卵場及び幼稚仔の生育場として特に保全が必要な場所を以下「特別域」と定義いたしますけれども、この特定について別紙1のとおり考え方の整理を行っております。
 別紙1につきましては、最後につけてございます。26ページ、27ページでございます。こちらの文書につきましては、前回、前々回にお示ししたもの、ご了承いただいたものをそのままお示ししているところでございます。河川、海域とも基本的な考え方は同じでございまして、まず保護水面等であるという水域もございます。それから、保護水面等に設定されていない水域であっても、漁業関係者等によってこれと同等以上に産卵場または幼稚仔の生育場として保護が図られている水域。それから[3]、これが一番重要ということで、今後河川では整理していく。海域では一部こういった水域も出てくるわけでございますけれども、水深、流速、河床材料、川岸の植生、海であれば地形、水質、底質、藻などの沿岸の植生といったものが当該魚類の産卵場等として適した条件にあって、今後ともその条件が保たれうる水域。この3つを特別域ということで考えていきましょうという整理をしてございます。
 1ページにお戻りいただきまして、こういった考え方をもとに検討を行っております。その際のデータにつきましては別紙2にまとめてございます。別紙2につきましては、後ほど簡単に構成についてご説明いたしたいと思います。
 検討対象となる河川、海域ごとの検討結果の概要と水域類型の指定については、以下のとおりでございます。ここからは具体的な検討内容になります。2ページ以降でございます。
 2ページ以降の記載でございますけれども、基本的にこれまで検討会の中で骨子ということでお示ししてきたものがほぼそのまま書いてございます。一部、前回からありました修正等があったものにつきましては下線を引いておりますので、そういったところを中心にご説明していきたいと思います。
 まず簡単に構成をご説明しておきたいと思います。まず利根川でございますけれども、それぞれ河川、ダムに分けて検討しております。河川につきましては、水温分布、生息状況といったところから、どのあたりでA、Bの区分が出てくるのかといった検討をしております。[2]、[3]、[4]、それぞれダムでございますけれども、こちらも水温分布、生息状況を重ね合わせまして、Aなのか、Bなのかという検討をいたしております。
 それから、[5]といたしまして、特別域の検討でございます。利根川につきましては、水産資源保護法に基づく保護水面は設定されておりません。このほか、現時点では、特別域の当てはめの検討に足る情報は得られていないということでございます。
 ただし書き以降は、新しくつけ加わってきたところということで、今後、ただしこういったところに留意して調査をしていく必要がある。こういったところを中心に調査していく必要があるという記載をしております。
 こちらのまとめにつきましては、先ほどの資料4でごらんいただいたものをほぼそのまま転記いたしております。ということで、中身につきましては、ご説明の方は省略させていただきたいと思います。
 [6]に移りまして、こちらが検討の結果ということでございます。利根川につきましては、坂東大橋を区分点に上流側を河川の生物A、下流側を生物B、矢木沢ダム貯水池、藤原ダム貯水池及び奈良俣ダム貯水池は、それぞれ湖沼の生物Aとすることが適当であるということで整理しております。
 次に達成期間でございますけれども、「この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下を推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」と記載しております。
 ここでちょっとおわびと訂正をしなくてはならない点がございまして、たしか2回前ぐらいにこのあたりの説明をしたわけでございますけれども、そのときにちょっと事務局の方で見落としがございまして、それにつきまして、別紙2の付属資料をごらんいただきたいと思います。利根川につきましては、8ページをごらんいただきたいと思います。「別紙2 付属資料」と右肩のところに書いてある分厚い資料でございます。その8ページに、亜鉛の水質縦断分布というものがございます。従前、ちょっと川のところをごらんいただいて、ずっと継続的に超えているようなところはなくて、直近ではほぼ基準を満足するデータであるといった整理をいたしておりまして、直ちに達成ということにしておりました。ただ、ちょっと事務局の方で見落としている点がございまして、上流にダムがございます。矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダムというものがございます。矢木沢ダム、奈良俣ダムにつきましては、19年度に調査を開始されたということで、結果を見ますと、基準値をはるかに下回る水質ということで問題はないということがおわかりになるかと思いますが、藤原ダムにつきまして、これは国土交通省さんの方で管理されているダムでございますけれども、ちょっと手違いがございまして、今年度はまだデータが得られていないという状況でございます。この辺は至急調査してくださいというお願いを今しておりまして、2月の中旬ぐらいまでには調査結果が出てくるような段取りでございます。中旬以降にパブコメ等もやっていくスケジュールになるかと思いますので、それまでに間に合うようにデータをいただいて、ここの水質がどうかといったことを確認した上で、最終的にパブリックコメントの文案ということを確認したいと思います。その辺につきましては、大変申しわけありませんけれども、座長にご確認いただいて、パブコメにどうかけていくのかといったことの調整をさせていただきたいと思います。ただ、前後の水質を見ますと、広瀬橋あるいは奈良俣ダムの両方ともかなり良好な水質でございますので、ここは上流に鉱山があるというわけでもございませんので、恐らく藤原ダムも環境基準値以下であろうということはこのデータからも推測されるという状況でございます。
 同様に、あと2河川、ダムの関係でございまして、もう1つが鬼怒川でございます。25ページをごらんいただきたいと思います。25ページでございますけれども、鬼怒川の上流に川俣ダム、川治ダムと2つございます。こちらも国土交通省さんの方で管理されているダムということでございますけれども、同様に今年度まだデータが得られておりません。ただ、下流の水質を見ますと、どの地点もほぼ完璧に環境基準を達成していると。それから、参考までに矢印で河川底質のデータをつけております。これにつきましては、産総研さんの方で調査をされている地球化学図というものがございまして、その調査で河床の底質の亜鉛濃度というものが調査されております。そのデータをつけてございますけれども、川俣ダムの上流であれば75ppm、川治ダム上流で124ppmと、下流の方で佐貫あるいは佐貫の上流あたりに170という数字がありますけれども、おおむね100前後という数字でございます。ということでございますので、こういったデータを見ると、恐らく川俣ダム、川治ダムについても同様の水質であろうということが予測されるかと思います。
 次が荒川になります。115ページをごらんいただきたいと思います。こちらにつきましては、最上流の二瀬ダム湖心というものがございまして、こちらも同様に国土交通省さんの方で管理されておりますけれども、ことしはデータが上がっていないということでございます。同様に矢印で下の方に地球化学図の河川底質データをつけてございます。こちらも先ほどと同じようにほぼ100前後の数字である。それから、下流の方を見ましても、基準を超えている地点はございません。それから、上流にも鉱山等がないということで、地質的には問題はないというところでございますので、恐らくこのダムも問題がないのではないかと考えております。
 以上4ダムについて、間もなく水質のデータを採取されるということでございますので、ここ1~2週間の間には結果をお知らせいただけるかと思っております。結果につきましては、座長にごらんいただきまして、ご確認いただきたいと思っております。
 また本文に戻っていただきまして、資料5の4ページでございます。こういったことでございますので、とりあえずここにつきましては今「直ちに達成」ということでございますけれども、最終的にはデータを確認した上で決定いたしたいと考えております。
 次に鬼怒川でございます。5ページに移ります。構成につきましては先ほどの利根川と同様でございます。[4]に特別域についてということで記載しております。水産資源保護法に基づく保護水面が、アユを対象として栄橋から鬼怒川大橋までの区域に、9月20日~11月30日の間、設定されているが、アユについては、平成17年度以降の調査で産卵の実態が見られないことから、今後の調査の結果を踏まえ検討することが適当である。このほか、現時点では、特別域の当てはめの検討に足る情報は得られていない。ここにつきましては前々回ご確認いただいたところでございますけれども、ここに記載しておりますとおり、保護水面であるけれども、近年産卵の実態がない。河床の状態がどうも悪くなってきているということでございますので、この辺が今後変わっていくのか、改善していくのか、その辺につきまして注意していきたいと思っております。ただし書き以降に、先ほど資料4で整理いたしました、今後調査していくべき情報について整理してございます。
 [5]がまとめでございます。水域類型の指定について。鬼怒川につきましては、田川合流点を区分点として、上流側を河川の生物A、下流側を生物B、川治ダム貯水池及び川俣ダム貯水池は、それぞれ湖沼の静物Aとすることが適当であるということでございます。
 「この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下を推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」と書いてございますけれども、こちらにつきましても、先ほどのダム水質の確認がございますので、データを確認して問題がなければこういう記載ということにさせていただきたいと思います。
 8ページ、江戸川・旧江戸川でございます。こちらも、[1]に河川の区分、それから[2]に特別域についての検討をしております。[3]に結果でございますけれども、「江戸川・旧江戸川については、全区域を生物Bとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下を推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」ということでございます。
 次に中川でございます。[1]に河川のA・Bの分けを検討しております。[2]は特別域についての検討でございます。[3]がまとめでございます。「中川については、全区域を生物Bとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下で推移していることから、達成期間は、直ちに達成とすることが適当である」ということにいたしております。
 次に移りまして10ページ、(5)綾瀬川でございます。[1]でA・Bの分けについて検討いたしております。[2]は、特別域についての検討でございます。[3]は、水域類型の指定についてということで、まとめでございます。「綾瀬川については、全区域を生物Bとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、平成17年度に補助点で環境基準値を超過している地点があるものの、継続して環境基準値を超えることはなく、環境基準値程度で推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である。ただし、今後とも当該水域の水質状況に十分留意して水質の監視を行っていく必要がある」ということでございます。若干この辺の書きぶりが前のものと異なっておりますけれども、これは前回ご確認いただいたとおり、綾瀬川は、一部の地点で単年度環境基準値を超えているところがございます。ただ、その後継続してということではございませんので、今回は直ちに達成ということでございますけれども、今後十分留意して水質の監視を行っていくということを記載させていただいております。
 次に移りまして11ページ、(6)渡良瀬川でございます。[1]河川の検討、A・Bの検討をしております。[2]草木ダムでございます。[3]特別域の検討ということでございます。渡良瀬川につきましても、今回は保護水面の設定はないということで、それ以外に特別域の当てはめの検討に足る情報はないということでございます。ということで、先ほどご説明した今後調査すべき情報ということで整理してございます。[4]にいきまして、水域類型の指定ということで、まとめでございます。「渡良瀬川については、袋川合流点を区分点に、上流側を河川の生物A、下流側を生物B、草木ダム貯水池については、湖沼の生物Aということが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値を超過している地点もあるが、同じ地点で継続して環境基準値を超えることはなく、環境基準値程度で推移しており」、これは新しいデータが入ってきましたのでこのように記載しておりますけれども、「18年度では測定した地点すべてにおいて環境基準以下となっている。このことを踏まえて、達成期間は直ちに達成とすることが適当である。ただし、今後とも当該水域の水質状況に十分留意して水質の監視を行っていく必要がある」という記載にしております。
 14ページに移りまして、(7)神流川でございます。[1]河川の検討でございます。[2]下久保ダム、それから[3]が特別域についてということでございます。神流川につきましても、特別域の指定は今回はございません。[4]につきまして、水域類型の指定、まとめでございます。「神流川については、全域を河川の生物A、下久保ダム貯水池については、湖沼の生物Aとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下で推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」ということにいたしております。
 16ページに移りまして、(8)荒川でございます。[1]といたしまして、河川のA・B分けの検討をいたしております。[2]二瀬ダム貯水池、それから[3]特別域でございます。荒川につきましては、「水産資源保護法に基づく保護水面が、ウグイ・アユを対象として玉淀ダム~正喜橋の区域に設定されている。また、この区域では毎年ウグイの人工産卵床が造成されており、毎年ウグイの産卵状況及び稚魚分布状況について調査、管理が行われており、稚仔魚のふ化が確認されている。この他には、現時点で特別域の当てはめの検討に足る情報は得られていない」という記載でございます。その後に、先ほどの今後調査すべき情報というものを整理しております。[4]でございます。以上のことを踏まえまして、荒川の結果でございます。「荒川については、玉淀ダムを区分点に、上流側を河川の生物A、玉淀ダムから正喜橋までを河川の生物特B、正喜橋から下流川を生物Bとすることが適当である」ということで、今回、国指定としては初めてでございますけれども、ここで生物の特別域というものが指定されるということを書いてございます。「また」以降でございますけれども、「二瀬ダム貯水池については、湖沼の生物Aとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、これまでの年間を通じた調査の結果、環境基準値以下で推移しており、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」と一応記載いたしておりますが、先ほどご説明いたしましたとおり、二瀬ダムは19年度データがまだございませんので、この結果を踏まえて、二瀬ダムについては最終的な記載を決めたいと考えております。
 それから、霞ヶ浦、北浦、常陸利根川でございます。[1]、[2]、[3]ということで、それぞれの湖沼につきましてA域・B域の検討をしてございます。それから[4]特別域についてということでございます。こちらも、先ほどご説明いたしましたとおり、保護水面はございますけれども、産卵の実態等を踏まえますと、今回、特別域まではいかないということでございます。ということで、今後どういったことを念頭に置きながら調査していくのかといったことを以下に整理してございます。この辺につきましては、先ほど資料4でごらんいただいたものを書いてございます。最後に[5]水域類型の指定でございます。「霞ヶ浦、北浦、常陸利根川については、それぞれの全域を湖沼の生物Bとすることが適当である。この場合、当該水域の全亜鉛の水質については、平成18年度の調査の結果、測定を行ったすべての地点において環境基準値以下であることから、達成期間は、直ちに達成とすることが適当である」。以上でございます。
 河川・湖沼につきましては以上でございまして、次に東京湾に移りたいと思います。21ページからでございます。海域につきましては、今回初めての検討ということでございますので、記載についても今回初めての記載ということになります。中身について概略をご説明したいと思います。
 まず[1]ということで海域全般の情報整理をしております。生息状況ということで、既存の調査をもとに、こういった魚介類が主に生息しているということをまず書いてございます。こういった魚介類の中で、生活型、近年の漁獲量、それから産卵や幼稚仔の生育に当たって干潟、藻場等の特定の場に依存する種といったものを勘案いたしますと、東京湾における主要な魚介類として、スズキ、イシガレイ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、メバル、アサリ、バカガイが挙げられる。これらの主要魚介類の漁場分布は、三番瀬、盤洲干潟、富津干潟、三浦半島沿岸及び内房沿岸域にあるといったことを整理しております。
 次に水質の状況でございます。東京湾につきましては、COD等の当てはめがされてございます。東京湾(1)~(17)というもの、それから千葉港(甲)、(乙)の19水域がございます。このうちA類型が2水域、B類型が8水域、C類型が9水域でございます。平成17年度の調査結果では、そのうち12水域(B類型3水域、C類型9水域)においてCODの環境基準が達成されているということでございます。
 [2]に移りまして、特別域の検討ということでございます。海につきましては、川と違いましてA・Bの分けの検討というのはございませんので、この後すぐ特別域の検討という記載になってございます。特別域でございますけれども、まず保護水面の状況を整理しております。東京湾におきましては、水産資源保護法等各種法例に基づいて、水生生物の産卵場または幼稚仔の生育場としての保全の必要性が示されている保護水面等の水域は設定されておりません。また、先ほど別紙1の方でごらんいただいた[2]というものもございませんので、[3]の検討を行っていくということになります。そこに、地形等の状況、水質の状況、産卵等の状況、それから主要な産卵場・生育場といったものを総合的に重ね合わせて検討していくという考え方を示しております。
 まず地形の状況でございますけれども、日本近海に生息する内湾性の魚介類は、産卵場及び生育場として干潟(その周辺の浅海域も含む)、藻場(その周辺の浅海域を含む)、浅場及び珊瑚礁を利用するものが多く、これらの水域が内湾性の魚介類にとって重要な産卵場・生育場であるといえる」ということでございます。「東京湾においてこれらの場に該当し、かつ一定の広がりを持つ水域として、三番瀬(その周辺の浅海域を含む。以下同じ)、盤洲干潟(アマモ場及びその周辺の浅海域を含む。以下同じ)、富津干潟(アマモ場及びその周辺の浅海域を含む。以下同じ)、東京湾奥部の浅場(おおむね水深30m以浅。以下同じ)、三浦半島東沿岸部の浅場、内房沿岸部の浅場、三浦半島東沿岸部の藻場があげられる」。こういった水域が一定の広がりを持ち、重要な水域と考えられるという整理をしております。
 次に水質の状況でございます。今回特に注目いたしましたのが、DOということでございます。「DOについては、夏季を中心に、東京湾アクアライン周辺から北部の湾奥部で干潟などごく浅い一部の水域を除くほぼ全域において貧酸素水塊が発生し、産卵場及び幼稚仔の生育場としては適さない状況にある」ということでございます。
 次に産卵等の状況でございます。こちらにつきましては、環境省の調査あるいは国総研の方で行われた調査、あるいは漁場のヒアリング情報といったものをまとめてございます。
 まず東京湾における主要魚介類の産卵状況でございますけれども、漁獲量が他の水域と比べて多い水域については産卵場等とみなすといった考え方に立ちますと、平成11年に水産庁が実施した漁場環境・水産資源状況把握調査から、スズキ、マコガレイ、ヒラメ、マダイは三浦半島沿岸、それから富津岬より南の内房沿岸の浅場で、イシガレイは三番瀬で、メバルは三浦半島東沿岸の岩礁性の藻場及びその周辺の浅場等で、アサリは三番瀬、盤洲干潟で、バカガイは盤洲干潟、富津干潟で産卵等していると考えられます。
 次に、環境省が平成15年度及び16年度に実施した東京湾沿岸域における魚卵及び稚仔魚の調査結果から見て、三浦半島沿岸の岩礁性藻場及びその周辺の浅場、内房北部沿岸の浅場、並びに三番瀬、富津干潟及び盤洲干潟の周辺は、魚類の産卵場や着底場として利用されていると考えられるということでございます。
 それから、国土技術政策総合研究所が平成14年度及び15年度に実施した東京湾沿岸域における魚卵及び稚仔魚の調査結果から、イシガレイは三番瀬と盤洲干潟の周辺海域を主要な産卵場及び着底場として利用していることが推測され、その他、スズキ、マコガレイ、ヒラメ、マダイ、メバルは東京湾のいずれかで産卵がされていると推測できる。
 さらに、漁業者及び水産研究機関へのヒアリングから、三番瀬の周辺はイシガレイ及びマコガレイの産卵場及び幼稚仔の生育場として利用されており、富津干潟の周辺もメバル等の有用魚類の生育場等として利用されているものと考えられる。また、三浦半島沿岸の岩礁性藻場は、多くの魚介類の産卵場及び生育場として、内房沿岸の浅場はメバル等の産卵場及び生育場として利用されているものと考えられる。こういった情報がございます。
 それから、主要な産卵場・生育場ということでございます。地形状況、水質状況、産卵状況といったものを総合的に勘案いたしますと、東京湾における主要魚介類の主要な産卵場・生育場として、三番瀬、盤洲干潟、富津干潟、三浦半島の岩礁性の藻場及びその周辺の浅場、内房北部沿岸が挙げられるということでございます。
 なお、東京湾アクアライン周辺より北側に広がる浅場(三番瀬及び盤洲干潟の周辺海域も含む)については、上層部では幼稚仔の浮遊も確認されることから、本来であれば産卵場または幼稚仔の生育場として有用な水域であると考えられるが、現在は貧酸素水塊の発生のため、産卵場・生育場としての機能が十分に発揮されていない状況であるということでございます。この辺につきましては、前回こういった記載をしておりました。その後多少つけ加えているところがございまして、それが下線部でございます。「今回の検討では三番瀬及び盤洲干潟にある干潟の周辺の貧酸素水塊の影響を受けないと考えられる5m以浅の海域及び干潟部を除き特別域としては適当とはいえない。しかし、今後、溶存酸素で代表される水質の改善状況にも留意していく必要がある。一方、富津干潟の周辺海域については現在でも貧酸素水塊の影響を受けないことから、当該水域を主要な産卵場・生育場とするバカガイ等の実態を踏まえ10m以浅の海域を含め特別域として適当と考えるべきである」ということでございます。
 「また」以下につきましては、内房の鋸南町より南の沿岸の藻場、浅場ですけれども、今回産卵のデータがないということで、今後これらの水域に留意して産卵データの収集をしていくということを書いてございます。
 次に移りまして、[3]水域類型の指定、まとめということでございます。「東京湾では、全域(生物特Aに指定され区水域を除く)を生物Aとすることが適当である。また、三番瀬(干潟部及びその周辺にあるおおむね水深5m以浅の水域)、盤洲干潟(干潟部(アマモ場を含む)及びその周辺にあるおおむね水深5m以浅の水域)、富津干潟(干潟部(アマモ場を含む)及びその周辺にあるおおむね水深10m以浅の水域)、三浦半島(三浦市猿島周辺海域から三浦市剣崎の間)の岩礁性藻場及びその周辺の浅場、内房沿岸(富津岬周辺から富津市及び鋸南町の境界周辺の間)の浅場について生物特Aに指定することが適当である」という結論にしております。
 「この場合において、当該水域の全亜鉛の水質については、東京湾におけるこれまでの年間を通じた調査結果からは、環境基準値以下で推移していることから、達成期間は直ちに達成とすることが適当である」ということにいたしております。
 次に、今後の課題でございます。これまで、それぞれ河川・海域につきまして、A類型・B類型の分け、それから特別域の指定について検討してきているわけでございますけれども、今回の検討に当たっての今後の課題というものを以下にまとめてございます。3つございます。
 まず1つ目が、アユ、ワカサギの生息する水域の整理についてということでございます。「アユ、ワカサギについては、第1次答申において、水温の適応範囲が広いことなどから、水域の分類に当たっての活用が難しいと考えられ、類型指定にあたってのその取り扱いについては今後の検討課題となっている。また、アユの稚仔魚については塩分の遡上する河口域及びその周辺の海域を生育場としており、このような水域の取扱いについても検討が必要である。このため、今後、アユ、ワカサギの全国的な生息状況(産卵場、生育場の情報を含む)を整理するとともに、これらの魚種の見られる水域での類型指定のあり方についての調査検討を行い、あわせてアユ、ワカサギに関する毒性情報の収集を行っていくことが必要である。また、その生活史において河口域等を利用するアユ等の魚介類についての生息状況等の知見の整理も行う必要がある」ということを書かせていただいております。
 次に[2]でございますが、本文に先立ちまして参考資料の方を少しごらんいただきたいと思います。最後の参考資料3という2枚ものでございます。これは、霞ヶ浦等における水温の経年推移というものをまとめてございます。それぞれ1970年代あるいは1980年代初頭からの月別の水温について経年変化を書いてございます。上が霞ヶ浦湖心、真ん中が琵琶湖南の方の中央、それから諏訪湖の湖心でございます。これをごらんいただくと、特に春先でございますけれども、4月、5月ぐらいのデータをごらんいただくと、特に90年代以降、上がってきているような傾向が見られるかと思います。特に琵琶湖とか諏訪湖の方がその辺の傾向がはっきりとしているかと思います。霞ヶ浦につきましても、90年以降に限ってみますと、4月、5月の水温が上がっているということがあるかと思います。
 次に2ページをごらんいただきまして、先ほどのデータですと多少上がり下がりが大きいものですから、5年移動平均を作成してみました。これをごらんいただくと、より傾向が顕著におわかりになるかと思います。特に琵琶湖とか諏訪湖については、4月、5月の水温というものが長期的に見てもちょっとずつ上がってきているということがおわかりになるかと思います。
 参考までに、3ページでございますけれども、これは滋賀県さんの方で取りまとめられているデータで、彦根気象台での気温と琵琶湖(北湖)の2カ所の水深別の温度の経年変化をグラフにしております。彦根気象台の気温でございますけれども、昭和50年代からずっと20年ばかりつけてございますけれども、これをごらんいただきますとわかりますとおり、この外挿した線を見ますと、0.0486ということで、1年当たり0.04度ぐらい上がっていっているという傾向が見られるということでございます。この気温の上昇につきましては、日本全国、この20~30年を見ますと上がっているという傾向が見られるわけでございます。これまで余り水温についてそういうデータが示されたというのがなかったわけでございますけれども、この琵琶湖のデータを見ますと、水深別に見ても、特に上層の方につきまして、長期的に見ると上昇傾向にあるというのが、この外挿した線の傾きを見ると、おわかりになるかと思います。真ん中のグラフでいいますと、一番上の0.5mの水深のところでは年間0.06ぐらいのプラスになっているというデータになってございます。ということで、なぜこういうデータをお示ししたかというのがこの課題というところでございますけれども、今回霞ヶ浦等でいろいろ検討をやっていく中で、漁獲量が非常に減少しているところが多い。この漁獲の減少につきましては、さまざまな要因がございますので、何が主たる原因かというのはなかなかわからないわけでございますけれども、一つの要因としてはこういった温暖化の影響というものがあるのではないか。特にワカサギ等につきましては、冬季から春先の水温に影響されるということでございますので、産卵期の水温の上昇も産卵等に悪影響を与えている可能性もあるのではないかといったことを書かせていただいております。
 特別域の指定に当たりまして、今後、地球温暖化の影響によるこれら湖沼における魚類生態等の変化について十分知見を収集、考慮する必要があるということでございます。これは、中長期の課題としてここに書かせていただいております。今後淡々とやるべきことはやっていくわけでございますけれども、こういった中長期の課題も今後の課題として調査をしていく必要があるのではないかといったことで整理させていただいております。
 [3]に移りまして、類型指定の見直しでございます。前回の1次答申でも若干似たような記載がございましたけれども、今回もう少し具体的にこのあたりのことを記載させていただいております。「東京湾奥の浅場については、前述のとおり、夏季を中心に貧酸素水塊の発生が見られることから、産卵場・生育場としては現況でその機能を十分果たすことができないため、今回の東京湾における類型の設定の検討に当たっては、当該水域を特別域とすべき状況にないと判断される。しかし、本来、浅場はイシガレイ、ヒラメ、マダイなど多様な魚種の産卵場あるいは生育場として重要な水域と考えられる。このため、当該水域については、将来的に当該水域の底層での溶存酸素量等の側面から水質の改善状況を見つつ、適当な時期に見直しを行う必要がある」ということを書かせていただいております。
 「また、河川・湖沼等の水域においては川床あるいは湖底の状況が経年的に変化することも考えられる。加えて、近年の地球温暖化の影響により、河川における水温等も中長期的な将来においては変動することが考えられることから、河川・湖沼においては、特別域のみならず、生物A域、生物B域の当てはめについても適切な時期に点検、見直しを行う必要がある」ということを記載してございます。
 5.おわりにということでございますけれども、こちらにつきましては、前回同様の記載をしております。
 それから、別表1でございますけれども、これにつきましては、先ほど河川の今後の検討を進めていく整理をしていく中で、どういったところが産卵場なのか、生育場なのかという情報を踏まえて調査をしていきましょうということを記載しております。その情報をこの別表1にまとめているものでございます。
 別紙1につきましては先ほどご説明いたしました。
 別紙2につきまして、簡単にご説明していきたいと思います。別紙2は、検討に当たっての情報整理ということでございますので、構成についてご説明していきたいと思います。
 河川につきましては前回同様でございまして、まず利根川を例に言いますと、水域の概況、それから水質の状況、BOD等の状況、あるいは亜鉛の水質状況を記載しております。それから(3)として、水温の状況を整理しております。それから(4)、「河川構造物」と書いておりますが、ちょっとミスプリントでございまして、「河川構造等」というのが正しい記載でございます。河床材料とか流量、それから主な河川構造物について整理してございます。(5)に魚介類ということで、どういった魚介類がいるのか、冷水性の魚介類はどこにいるのか、温水性の魚介類はどこにいるのか、それからその他関連情報ということで整理しております。
 以下8河川、同じスタイルで整理してございます。
 ずっと飛んでいただきまして、20ページからが海域でございます。海につきましては、今回初めて検討対象になったということでございます。海につきましてのデータの処理でございますけれども、まず水域の概況、それから魚介類の生息状況、水質の状況、産卵場及び幼稚仔の生育場の状況、これにつきましては、環境条件、地理条件とか水質条件、それから東京湾における環境の状況ということで、干潟・藻場・浅場の存在状況、それからDO等の水質の状況、次に東京湾における魚介類の生息状況ということで、さまざまな調査結果、魚卵とか幼稚仔の調査結果とか、漁場の調査結果、そういったものの整理をいたしております。基本的な流れにつきましては、先ほどの答申の中の流れと同じような形で整理しております。
 それぞれ該当するデータはこういうものだというものをお示ししておりまして、それぞれ表あるいは図の番号が振ってございますので、表・図については、こちらの少し厚いものになりますけれども、こちらの方に整理いたしております。基本的にこれまで委員会の中でお示ししした図を中心に取りまとめてございます。これを一通り見ていただければ、どういったことで類型指定がされているのかというのがおわかりになるかと思います。
 以上、ここまでがパブリックコメントの対象になるとお考えいただきたいと思います。この資料5と別紙2と、それから別紙2の付属資料、これを合わせてパブリックコメントにかけていくということになります。
 ちょっと長くなりましたけれども、以上でございます。

○須藤委員長 どうも膨大な資料を要領よくまとめていただきましてありがとうございました。
 これが報告案の原案ということでございますので、何か意見なり、あるいはご質問がございましたら、どうぞ、承ります。お願いいたします。いずれも中身はもう既にご議論いただいたものばかりでございますが、体裁の問題とか、いろいろ前とのつながりの問題とかはあると思いますので、いかがでございましょうか。では、高橋先生、どうぞ。

○高橋委員 文章のことで、瑣末なことで恥ずかしいんですけれども、ちょっと読みづらいなと思ってなかなか頭に入らなかったんですが、例えば、「アユについては、産卵に適した河床材料及び産卵期の水温状況等から」という、これが繰り返し繰り返し出てきますね。「ヤマメについては、産卵に適した河床材料及び産卵期の水温状況等から」とか、何かこれは読んでいて読みづらいなと思うんです。これは、魚種が2種類、3種類と具体的に出てくるのを一々書いてあるのですけれども、これはもうちょっと読みやすくできないのでしょうか。例えば、まず「産卵に適した河床材料の分布及び産卵期の水温状況等から、オイカワについては何々、アユについてはどこどこ、ヤマメについてはどこどこ」とかと書いてしまった方が、読む方としては読みやすい。これは一般の方に読んでいただいて意見を求めるわけですから、一般の方が読みやすいように、そのようにしたらどうかと思うんですが、これは正確さを期すためにこのように書いてあるんだと思うんですけれども、どうなんでしょうかというのが一つです。
 例えばというのでもう一つ申しますと、最後についております別紙1の「特別域指定の考え方」というところの[1]、[3]、[3]とあるうちの[1]、26ページ、27ページです。「水産資源保護法に基づき、水産動物が産卵し、稚魚が成育等するのに適した水面で」云々という文章がありますね。これもとても読みにくいなと今思ったんですけれども、これを「水産資源保護法に基づき保護水面に指定されている水域」としてしまって……。だって、このままだと、何か水産資源保護法に基づいて水産動物が産卵しているみたいじゃないですか、頭から読んでいくと。何かひっかかりながら辛抱して辛抱して最後まで読んでやっとわかるみたいな文章なので、「水産資源保護法に基づき保護水面に指定されている水域」としたうえで、「保護水面とは」と書けばわかりやすくないですか。下に※で定義が書いてあるのを書けば、それでわかりやすいんじゃないかなと。

○須藤委員長 ありがとうございます。

○高橋委員 何か出過ぎたことを申し上げましたが。

○須藤委員長 いえいえ、正確を期すためにということで、行政の出す文書の特徴も、多分わかりやすいことも大切なんでしょうけれども。

○高橋委員 どこで切れるのか、どこにかかっている文節なのか、修飾している範囲がわからないとか、そういうのがとても多いので、辛抱して辛抱して読まないと読めない文章ですので。

○須藤委員長 これは一つのならわしというか、こういう報告書の体裁の文章として書いてくださっているのはよく理解しているのですが、今の高橋先生のコメントに何かご意見はありますか。

○辻原課長補佐 両意見とも非常にごもっともなご意見だと思いますので、これにつきましては、適宜修正させていただきまして、読みやすい形に修正したいと思います。特にこうでなくてはいけないというものではございません。

○須藤委員長 そうですね。これは報告案だから、政令とかそういうものの中の文章ではないから、別に、ちゃんと理解していただければいいんですね、文章として。そういうことですね。今の先生のご意見は承りましたということです。
 ほかはいいでしょうか。はい、どうぞ。では、谷田先生。

○谷田委員 私はひっかかって仕方ないんですけれども、水域の類型指定をしますから、川もやらなければいけない、湖沼もやらなければいけない、海域もやらなければいけない。それで、川についてだけは、これは実は国土交通省用語だと思うんですけれども、「河床材料」という表現がありますね。ところが、産卵の場合は「底質」というのが一般的で、ずっとそういう使い方をされてきたんじゃないですか、「底質」という言い方を。「河床材料」という言い方は、治水空間というか、そういう河川管理空間の河床の材料という言い方で、極めて工学的な言い方なんです。いや、それを採用するのだったらいいんですけれども、そうしたら海域については「海何とか材料」というのはおかしいですね。(笑)そうしたら、川も湖沼も全部通して使う表現としては、私は「底質」の方がわかりやすいと思うんです。これは提言です。私も最近すぐ「河床材料」と言ってしまうようになって、だんだん毒されているなと思っているんですが、(笑)それが一つです。これは言葉の問題ですが、ご検討いただいて、事務局として適当だと思えば、そういう判断をしていただいて。
 もう一つは、今回私はずっと聞いていて、河川における特別域が指定できなかったんですね、これはきっと。あるいは、する必要がなかったという結論ならそれでいいんですが、ちょっと情報不足あるいは研究不足で指定し切れなかったんですね。もしそういう理解だとすると、今後の課題のところにそれを挙げておかないといけないような気がするんですが、いかがでしょうか。2点です。

○須藤委員長 3つの水域で使うから、そこは下の部分を共通の言葉で使ってもよさそうですね。それは課長に伺います。それから、調査研究がこれから必要で、それは不十分だということでやらなくてはいけないというのは今後の検討課題に入るのも何かよさそうですが、どうぞお答えください。

○辻原課長補佐 「河床材料」と「底質」というのは、多分書いた気持ちが、粒径の大きさが違うので、区別して言ったのだろうと思いますけれども、そこはもう一回精査させていただきたいと思います。
 それから、確かに今言われた後の方の話ですけれども、今回指定できなかった大きい理由は、やはりエビデンスがなかなかなかったということが大きい理由でございまして、その部分についてはやはり明記する方向になるかなと思います。

○須藤委員長 では、それでよろしいですか。文章のところはもう一回推敲するということで、それから「底質」で、その大きさで、それでどうですか。

○谷田委員 ちょっと悩ましいところで、あえて押し切るほどではないんですけれども。

○河﨑課長 そこの用語については……。

○須藤委員長 ちょっと考えて……。

○谷田委員 実は、ほかの部分でちょっと今すぐ見つけ切らなかったんですけれども、河川についても「底質」という表現をされている部分もあるんです。

○須藤委員長 例えば、干潮域などが入ってずっと同じようになったところは、多分あれは「底質」ですね。でも、石ころが転がっているようなところは「底質」でいいか、そういうことをおっしゃっているんでしょう。違う、「河床材料」というのはそういうことでしょう。れきが転がっているようなところは……。

○河﨑課長 ですから、河口部などは「底質」。

○須藤委員長 「底質」でいいですよね。

○河﨑課長 ただ、中上流になると、若干違和感があるかなという気はしますが。

○須藤委員長 統一しないで。使い分けるのなら、それでいいですね。使い分けているようですから、そこはいいですか。
 ほかの先生はいかがですか。特によろしゅうございましょうか。
 それでは、これは今の多少の字句の修正、あるいは今後の課題に調査研究あるいは実験の必要性があるといったことをちょっと記載すると。

○谷田委員 もう一つ。

○須藤委員長 もう一つ。はい、どうぞ。

○谷田委員 パブコメなので、これはやっぱり一般の方がというか国民が違和感を持たない方がいいと思うんですが、別紙2なんですが、20ページ、これは一番最初だから書かなければいけないのかなと思うんですが、「東京湾」の中で「魚介類の生育状況」という項目があって、大上段に「日本の有用魚介類の生息状況」と書いてあって、突然東京湾でマグロ、ズワイガニが出てくるのは何となくちょっと違和感があるんですが、これは要るんですか、前ぶれとして。

○須藤委員長 いいですよね、そこも。そこもちょっと検討してください。
 それから、私のコメントしたものは、温暖化は湖沼のことばかり書いてあったような気がするんだけれども、海の温暖化はかなり、例えば有明などはもうデータが出ていて、報告書にも書いてありますね。1.8度だったかな、何か書いてあるので、東京湾は多分データがあると思うので、東京湾の温暖化はかなり厳しいものが多分あるんだろうと思うし、水生生物の生存にとって重要なので、湖沼だけではなくて、データがあれば、それにもちょっと触れてくださいませんか。データがなければ、今後調べるみたいなものでもいいのかもしれませんけれども、多分あるはずだと私は思うので、ちょっと当たっていただけませんか。これは湖だけが温暖化するようにとれるので、お願いします。
 はい、どうぞ。

○高橋委員 恥ずかしいんですけれども、東京湾アクアラインというのは、ちょっと私は知らないので、何のことですか。(笑)

○須藤委員長 これは課長が説明するんでしょう。

○河﨑課長 東京の木更津と川崎の間を一部トンネル、それから一部橋梁で結んでいる有料道路でございます。

○高橋委員 みんな知っておられるんですね。私、知りませんで。

○須藤委員長 その構造物がいろいろな生物に影響しているかどうかという問題もなくはないかとかあったと思います。

○高橋委員 すみません。ごめんなさい。

○須藤委員長 千葉県で、東京湾のはどこかに絵がありましたか。木更津と川崎ですから、東京湾を横切っているわけです。あれはいつから始まったんでしたか、先生。

○土屋委員 もう10年ぐらいですね。

○須藤委員長 10年ぐらいですね。環境アセスなどでも随分問題になった部分です。高橋先生、それは質問だから、よろしいですね。

○高橋委員 すみません。ちょっと恥をかきました。

○須藤委員長 いえいえ、行かれないと、余りに気にならないところですので。
 それでは、予定した時間が大体参りましたので、では一応字句修正、先ほどの国土交通省のデータの4つが出てきて、その上で確認させていただくというのは私と事務局でやらせていただくということで、それから文章上の問題は、可能な限り今の先生方のご指摘のところは直していく。それから、科学的なこれからの産卵のことについての研究のことあるいは温暖化の海の問題等は少し加筆するということにして、大体の内容についてはお認めいただいたということで、これで何回もさらに委員会もできませんので、次の仕事をしなくてはいけませんから、この辺のところでお認めいただきたいと思いますので、よろしゅうございましょうか。
 それでは、事務局の方で今後の取り扱いについてご説明ください。

○辻原課長補佐 今後のスケジュールでございます。資料6をごらんいただきたいと思います。1枚紙で記載しております。
 本日いただきましたご意見を踏まえまして、修正すべきところはすぐ修正いたします。それから、水質データ等について、今後国土交通省さんの方からいただくものもございますので、その辺は委員長に確認していただいて、最終的にパブリックコメントの手続に入っていきたいと考えております。ちょっとここには記載しておりませんけれども、恐らく2月の後半あるいは3月上旬あたりからパブリックコメントに入っていけるかと考えております。約1カ月間、パブリックコメントの期間をとることになりますので、その結果、取りまとめ等のお時間をいただいた上で次回の検討会ということになります。ということで、第12回の検討会につきましては、年度をまたいでしまいますけれども、平成20年4月上旬から中旬ごろということでございます。ここで特段大きな変更がないということであれば、2次報告の確定をしていただくということになると思います。引き続き部会の方にこの報告をするという手続がございますので、第18回水環境部会を順調にいけば4月下旬から5月上旬に予定しているところでございます。
 以上でございます。

○須藤委員長 どうもありがとうございました。これについては粛々とやっていただくということでお願いしたいと思います。
 それでは、そのほかの議題としては何かあるのでしょうか。

○辻原課長補佐 ございません。ありがとうございました。

○須藤委員長 ということは、次はまた日程調整をやってから4月ごろやるということになりますね。

○辻原課長補佐 はい。

○須藤委員長 では、そういうことでございます。
 それでは、一応私の役割はこの程度でございましょうが、パブリックコメントの方については、よろしくやっていただきたいと思います。次回の日程につきましては、今申し上げましたように今後の調整ということになりますので、委員の皆様、どうぞ4月にはあるということだけは予定に入れてください。
 なお、当委員会の運営方針で議事録を作成し公表することになっております。後日事務局から議事録案を作成し各先生方にお送りいたしますので、発言内容についてご確認いただきますようお願いいたします。
 それでは、今日の委員会はこの辺で閉会とさせていただきます。どうもお疲れさまでございました。

午後4時58分 閉会

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