中央環境審議会水環境部会 瀬戸内海環境保全小委員会(第14回)議事録

開会

議題

(1)「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について(諮問)」について

(2)瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方に係る検討の進め方

(3)その他

閉会

出席者

委員長 岡田光正委員長
委員

大塚直委員、白山義久委員、西嶋渉委員、池道彦委員、岩崎誠委員、沖陽子委員、清水 芳久委員、白石 正彦委員、田中 宏明委員、西村修委員、野田 幹雄委員、細川恭史委員、柳哲雄委員、山田真知子委員、 鷲尾圭司委員

事務局

環境省:水・大気環境局長、大臣官房審議官、水・大気環境局総務課長、水・大気環境局水環境課長、水環境課閉鎖性海域対策室長、閉鎖性海域対策室長補佐、閉鎖性海域対策室審査係長、閉鎖性海域対策室主査、自然環境局自然環境計画課計画係長

文部科学省:文化庁文化財第二課補佐

農林水産省:水産庁増殖推進部漁場資源課補佐、水産庁漁港漁場整備部計画課計画官

国土交通省:水管理・国土保全局下水道部流域管理官付流域下水道計画調整官、港湾局海洋・環境課長補佐

議事録

午後3時31分 開会

○島津係長 定刻となりましたので、ただいまから、中央環境審議会水環境部会瀬戸内海環境保全小委員会、第14回を開会いたします。

 私は、本日、司会を務めさせていただきます閉鎖性海域対策室の島津です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 本日は委員の皆様におかれましては、お忙しい中、御出席をいただき、誠に、ありがとうございます。本日、会場が非常に手狭で、申し訳ございません。

 また、本日の出席状況ですが、委員23名中16名の御出席をいただいております。

 今般、委員の改選がございましたので、今回の小委員会から新たに御参画いただくこととなりました委員の御紹介をさせていただきます。

 堺市環境局環境保全部長の白石正彦委員でございます。

○白石委員 よろしくお願いします。

○島津係長 水産研究・教育機構水産大学校水産学研究科教授の野田幹雄委員でございます。

○野田委員 野田です。よろしくお願いいたします。

○島津係長 また、京都大学大学院工学研究科附属流域圏総合環境質研究センター教授の清水芳久委員におかれましては、所用により少し遅れて御参加いただくと連絡をいただいております。

 また、香川大学創造工学部教授の末永慶寛委員、そして、大分県生活環境部長の宮迫敏郎委員におかれましても、新たに御参画いただくこととなりましたが、本日は都合により御欠席との連絡をいただいております。

 なお、本日は足利委員、高村委員、長屋委員、千葉委員、中瀬委員につきましては、御都合により欠席との連絡をいただいております。

 それでは、まず議事に先立ちまして、水・大気環境局長の田中より御挨拶申し上げます。

○田中局長 環境省、水・大気環境局長の田中でございます。よろしくお願いいたします。

 委員の皆様方には本日は御多忙の中、御出席をいただきまして誠にありがとうございます。

 この小委員会におきましては、委員の皆様方の御協力をいただいて、これまで栄養塩類と水産資源に係る調査研究等の結果の収集整理を実施するとともに、関係団体などへのヒアリングを行いまして、湾、灘ごとの水環境等の状況の整理や水環境と水産資源に係る課題を抽出してきたところでございます。

 前回、事務局のほうから説明をいたしましたが、このような、これまでの小委員会での御議論を踏まえつつ、本年度末には瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について取りまとめを行いたいと考えているところでございます。

 取りまとめに向けて、今後の進め方については、瀬戸内海における課題への対応策を中心に、関係の深い方々からヒアリングを行いつつ、御審議を深めていただければと考えているところでございます。

 本日はこのような今後の審議の進め方を中心に御議論いただきたいと考えております。委員の皆様には本年度も引き続き、忌憚のない御意見、御助言を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 瀬戸内海環境保全月間が6月ということでございまして、残り、あと1週間ということでございますが、皆様におかれましても、このようなさまざまな機会を捉えまして、きれいで豊かな瀬戸内海の確保に向けた普及啓発活動にも御協力をいただければと思います。

 簡単ではございますが、開会に当たりまして御挨拶とさせていただきます。

 本日はよろしくお願いいたします。

○島津係長 続きまして、前回の開催以降に事務局側の幹部に異動がございましたので、御紹介させていただきます。

 5月1日付で閉鎖性海域対策室長に着任いたしました中野でございます。

○中野室長 中野と申します。よろしくお願いいたします。

○島津係長 本日の小委員会は環境負荷削減の観点からペーパーレスでの開催とさせていただいております。資料一式については、お手元のタブレット端末に格納しておりますので、御確認ください。端末内には配席図、議事次第、資料1から資料2-2、加えて参考資料1から参考資料3の、8点を格納しております。また、本日は縦書きの資料が多くございますので、タブレットを縦にされることをお勧めいたします。

 また、資料の不足やタブレット端末に不具合等がございましたら、会議途中でも事務局までお申しつけください。

 それでは、本日の会議は中央環境審議会の運営方針に基づき、公開とさせていただいております。報道関係者の方はこれ以降の写真撮影等はお控えいただきますよう、お願いいたします。

 この後の議事の進行につきましては岡田委員長にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○岡田委員長 かしこまりました。

 委員の皆様、それから、関係各省庁の皆様におかれましては大変御多用の折、御出席をいただきまして、ありがとうございます。

 先ほど、田中局長から御説明がございましたが、昨年度までの本小委員会の議論を踏まえつつ、今年度末には今後の豊かな瀬戸内海の確保に向けた方策の取りまとめを行う予定です。本日におきましては、これに向けた検討の進め方について主に御審議いただく予定でございますので、よろしくお願いいたします。

 早速、議事に入りたいと思います。

 議題の1、令和元年6月19日付で環境大臣から中央環境審議会会長に「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について」が諮問されました。また、同日付で中央環境審議会から水環境部会へ付議がなされております。

 最初に、この諮問の内容について、資料は2-1になりますか、事務局から御説明をお願いいたします。

○坂口室長補佐 閉鎖性海域対策室の坂口と申します。

 資料2-1を御覧ください。ただいま岡田委員長から御説明がありましたとおり、令和元年6月19日付で環境大臣から中央環境審議会長宛てに、「瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について」が諮問されました。また、同日付で中央環境審議会から水環境部会へ付議されています。付議書については2ページ以降につけています。なお、水環境部会においては、平成25年4月に瀬戸内海環境保全特別措置法に関する基本計画や、その他、法の施行状況の点検及びその結果に基づく所用の措置に関する事項について調査審議を行うため、本小委員会が設置されております。このため、本諮問に係る水環境部会での検討というのは本小委員会において行うものです。

 1ページ、おめくりください。諮問理由です。平成27年10月に施行された瀬戸内海環境保全特別措置法の一部を改正する法律において、瀬戸内海を多面的価値及び機能が最大限に発揮された豊かな海とするため、環境保全に関する施策は規制の措置のみならず、藻場・干潟その他の沿岸域の良好な環境の保全、再生、創出等の措置を併せて講ずること。また、これらの施策は、湾、灘、その他の海域ごとの実情に応じて行うことが、瀬戸内法第2条の2の基本理念に位置づけられました。

 また、改正法附則の第2項において、検討条項として瀬戸内海における栄養塩の減少、偏在等の実態の調査、それが水産資源に与える影響に関する研究、その他の瀬戸内海における栄養塩類の適切な管理に関する調査及び研究に努めるものとし、その成果を踏まえ、法律施行後5年を目途として、瀬戸内海における栄養塩類の管理の在り方について検討を加え、必要があるときは、その結果に基づいて所要措置を講ずる。また、同第3項において、改正法の施行後5年以内を目途として、この法律による改正後の瀬戸内法の施行状況を勘案し、新法第5条第1項に規定する特定施設の設置規制の在り方を含め、新法の規定について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるという規定が置かれました。

 このような状況を踏まえて、今般、きれいで豊かな海の確保に向けた瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について、中央環境審議会に意見が求められているものです。

 諮問の概要については、以上となります。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 ただいまの諮問について御説明いただきましたが、よろしいでしょうか。

 それでは、特になければ、次の議題に進ませていただきます。

 続きまして、2つ目の議題、瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方に係る検討の進め方でございます。事務局から、まず、この検討の背景や前回までの経緯について御説明いただき、一旦、委員の皆様方から御質問をいただき、それから今後の進め方について、さらに事務局から御説明いただき、議論を進めるという形で進めさせていただければと思います。

 まず、事務局から、背景と、それから、これまでの経緯について御説明をお願いいたします。

○坂口室長補佐 資料2-2の1ページを御覧ください。今回から新たに小委員会に御参画いただく委員の先生方もいらっしゃいますので、検討の背景と平成27年の法改正や基本計画の変更、及びこれまでの小委員会での検討状況について御説明させていただきます。

 まず、1ポツの検討の背景でございます。詳細な内容については後ほど詳しく説明しますので、まず、背景について簡単に御説明させていただきます。

 平成27年の瀬戸内法及び基本計画の変更において、先ほど申し上げたとおり、瀬戸内海環境保全に関する基本理念が新たに位置づけられました。基本理念においては、まず、瀬戸内海の環境保全について、生物の多様性また生産性が確保される等、その有する多面的機能が最大限に発揮された豊かな海とするというのが、法律上、明確にされました。また、環境保全に関する施策は先ほど申し上げた規制の措置のみならず、藻場・干潟、その他の沿岸域の良好な環境の保全といった場の保全、また、再生及び創出等の措置を併せて講ずることとされました。また、瀬戸内海の海域の環境は、湾、灘その他の海域によって海域特性や海面利用等の取り巻く環境の状況等が異なることから、施策は湾、灘その他の海域ごとの実情に応じて行うことというのが基本理念に盛り込まれています。

 また、諮問文にもありますように、瀬戸内法の附則第2項、第3項において、栄養塩の減少が水産資源に与える影響に関する調査研究に努める。また、法施行後5年を目途として、栄養塩の管理の在り方や瀬戸内法の規定について検討し、必要な措置を講ずるということとされました。

 これらを受けまして、これまで、瀬戸内法及び基本計画に基づく取組が推進されており、本委員会において毎年度末に基本計画に基づく施策の進捗状況や、基本計画に盛り込まれた指標についてのフォローアップを行ってきたところです。また、瀬戸内法の附則の検討条項への対応として、これまで、栄養塩類と水産資源に係る関係省庁や関係府県等の調査研究の状況を確認するとともに、湾、灘ごとに水環境等の状況を整理してまいりました。

 加えて、昨年度は、関係省庁、関係府県や地域の漁業関係者、研究機関等へのヒアリングを実施し、水環境及び水産資源に係る主な課題というものを抽出してきたところです。

 本年度はこれまでに得られた知見や課題等を踏まえ、きれいで豊かな海の確保に向けた瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方を検討するため、議題1のとおり、令和元年6月19日付で諮問、付議がなされたところであり、これを受けて、今後、本委員会で検討をいただくものです。

 続いて、平成27年の瀬戸内法の改正の概要について御説明させていただきます。2ポツになります。まず、瀬戸内法の目的については、法律の第1条において、瀬戸内海の環境の保全上有効な施策の実施を推進するための基本となるべき計画―瀬戸内海環境保全基本計画といっていますが―の策定等に関し必要な事項を定めるとともに、特定施設の設置の規制、富栄養化による被害の発生の防止、自然海浜の保全、環境の保全のための事業の促進等に関し、特別の措置を講ずることにより瀬戸内海の環境の保全を図る、とされています。

 続いて、2ページを御覧ください。赤字が平成27年の改正で追加された内容となっています。順次、説明させていただきますが、先ほど説明申し上げた基本理念については、瀬戸内法第2条の2に新たに位置づけられたものです。

 また、基本計画に関する条項として、法律の第3条において、政府は基本理念にのっとり基本計画を策定することとされています。また、この基本計画については、策定時から概ね5年ごとに検討を加えるということが盛り込まれました。なお、基本計画の変更の内容については後ほど、改めて御説明させていただきます。

 また、法律の第4条に府県計画に関する規定が設けられています。関係府県は政府が定める基本計画に基づき府県計画を策定するとされており、瀬戸内法の対象となる13府県全てで府県計画が策定されています。

 また、前回の改正において、この府県計画の策定に当たっては、湾、灘その他の海域を単位として関係者により構成される協議会―湾灘協議会という言い方をされていますが―の府県計画を策定に当たっては湾灘協議会の意見を聞き、その他、広く住民の意見を求める等、必要な措置を講ずることが盛り込まれています。

 また、瀬戸内法の特別な措置、先ほど4つ御紹介しましたけれども、こちらは従来から位置づけられているとおり、引き続き、実施することとされています。

 これら、具体的な施策については、瀬戸内法の第14条から19条の3に漂流・漂着ごみの除去や生物の多様性、生産性の確保に支障を及ぼすおそれがある動植物の駆除等が追加されるとともに、19条の4には、環境大臣が瀬戸内海における水質その他の環境の状況について定期的に調査を実施すること等が新たに盛り込まれました。

 これらに加えて、先ほど説明したとおり、平成27年の法改正では附則の検討条項というのが規定されたという状況です。

 次の3ページに、瀬戸内法の詳細な内容について記載をしています。附則の検討条項は一番下のほうにございますので、御確認いただければと思います。

 続きまして、4ページを御覧ください。基本計画の内容について御説明させていただきます。こちらも計画の全文を参考資料につけておりますので、適宜、御確認いただければと思います。瀬戸内法第3条の規定により、政府は瀬戸内法の基本理念にのっとり、瀬戸内海の環境保全上有効な施策の実施を推進するため、沿岸域の環境の保全、再生及び創出、水質の保全及び管理、自然景観及び文化的景観の保全、水産資源の持続的な利用の確保等に関し、瀬戸内海の環境の保全になる基本となるべき基本計画を策定することとなっています。

 図1に基本計画の目標に係る平成27年の変更点をお示ししています。こちらの4つの項目については、それぞれ、具体的な目標というのが設けられています。左に示す変更前の水質の保全と自然景観の2つの目標について、右に示すとおり、4つの大きな目標が前回の改正において設置されました。地域性や季節性に合った水質の管理が重要ということで、水質の保全に加えて、水質の管理という観点が目標に追加されています。また、内海多島海景観というべき特有の自然景観や、また、漁村景観や文化財といった文化的景観を瀬戸内海では有しているため、景観の保全の目標には自然景観に加え、文化的景観の保全の観点が追加されています。また、加えて、生物の生産の場や生物多様性の確保の観点から、沿岸域の環境の保全、再生及び創出、水産資源が生態系の構成要素として重要であることから、水産資源の持続的な利用の確保という目標が新たに計画に位置づけられています。

 5から6ページにございますが、目標達成のための基本的な施策は、先ほどの4項目に加え、6ページに、後ほど御説明しますが、廃棄物の処理施設の整備及び処分地の確保、健全な水循環の物質循環機能の維持、回復、島嶼部の環境の保全、基盤的な共通するような施策の8項目に整理されています。これらの施策の検討や実施に当たりましては、湾、灘ごとの実情や季節性にも応じて行うこととされ、地域における合意や調整に十分配慮する旨が盛り込まれました。

 また、基本計画の期間については、概ね10年で定めていますが、法律上は策定時から概ね5年ごとに進捗状況について点検を加えることで、基本計画の点検を5年を目処に行うということとされています。基本計画の点検時には各施策の進捗状況を把握するため、基本計画の中に、41の指標が新たに設置されています。

 なお、現行の基本計画は、平成27年2月に変更の閣議決定がなされております。その後、平成27年10月に瀬戸内法が改正されました。期間自体は法改正と計画の策定が前後していますが、平成28年2月に開催された第8回の小委員会において、法改正後の瀬戸内法と現行の基本計画の内容を御確認いただき、整合がとれていることを確認いただいていますので、法の趣旨に基づいた基本計画が現行の基本計画という形で整理をさせていただいています。

 5ページを御覧ください。基本計画における目標達成のための基本的な施策についてお示ししています。平成27年の変更で追加された内容については、下線を引いています。

 1つ目の、沿岸域の環境の保全、再生及び創出は新たに追加されて項目でいます。従来からの生物の生息、生育の場として重要な藻場・干潟の保全等に加え、貧酸素水塊が発生する海域や、底質が悪化した海域等における底質の改善対策や窪地対策としてのしゅんせつ、覆砂、海底耕耘、また、深掘り跡の埋め戻し等の推進が新たに盛り込まれてございます。また、海砂利の採取については原則として行わないものとされました。これに加え、生物の生息空間の再生、創出のための環境配慮型構造物の採用等が新たに盛り込まれています。

 2つ目の水質の保全には、先ほど説明したとおり、管理の観点が追加されています。従来からの水質保全対策に加えて、地域の海域利用の実情に応じた水質管理について、その影響や実行可能性を十分検討しつつ、順応的な取組を推進すること等が新たに盛り込まれています。また、底質環境の改善対策と水質保全対策等の組み合わせによる適切な措置や海水浴場、潮干狩り場、海辺の自然観察の場等の、自然との触れ合いの場の保全も新たに盛り込まれました。

 3つ目の、自然景観及び文化的景観の保全については、漂流・漂着・海底ごみの対策の推進やエコツーリズム等の推進が新たに追加されています。

 4つ目の水産資源の持続的な利用の確保も、新たに追加された項目でいます。本項目では生物多様性・生産性の観点から、環境との調和に配慮した水産動植物の増殖の推進、科学的知見に基づく水産資源の適切な保存及び管理の推進、重要な漁場・資源生産の場であり、水質浄化など、さまざまな機能を有する藻場・干潟の保全、創造。水産生物の生活史に対応した良好な生息・生育環境空間を創出するための広域的・俯瞰的な漁場整備や環境保全対策の推進等が位置づけられています。

 6ページを御確認ください。5ポツ、6ポツ、7ポツの項目については、従来の計画から引き続き施策が位置づけられているところです。また、最後に、8つ目として基盤的な施策が位置づけられており、こちらは、生物多様性・生産性の観点から水質管理、底質改善に関する調査研究や、地球規模の気候変動の影響や適応策の調査研究を推進するということ。また、栄養塩類の適切な管理に関する順応的な管理に向けた実証等やモニタリングの実施といった、調査研究に関連した施策が位置づけられています。また、これに加え、行政、事業者、漁業者、民間団体、市民等の多様な主体の参画と、地域における目標の共有といったような、地域での連携に関するような施策が盛り込まれています。

 また、基本計画の点検のための指標については、基本計画の4つの柱の項目に分けて設定をしています。こちらは7ページと8ページに参考としてお示ししていますが、詳細の説明は割愛させていただきます。

 続きまして、9ページを御覧ください。これまでの検討状況について御説明させていただきます。平成27年の改正法の附則の検討条項を受け、また、変更された基本計画を踏まえて、これまで、関係省庁、関係府県等が実施している各種調査研究の成果の収集整理を行った上で、きれいで豊かな海の確保に向けた検討に必要な瀬戸内海における水環境の変化状況等の評価や、水環境等を取り巻く主な課題の抽出を進めてきています。

 具体的には図2に示す検討スケジュールとなっています。平成27年から29年度にかけては、環境省において長期的な水質の変化状況の分析・評価を実施してまいりました。また、10年ぶりに、底質・底生生物調査を実施するとともに、25年ぶりに藻場・干潟の分布調査が実施されました。小委員会においては、瀬戸内海の水質及びその他の環境の変化や実態を把握するため、これらの調査結果や関係省庁、関係府県、研究機関等の各種調査研究等の成果について収集整理に努めてまいりました。

 平成30年度は、水質及び底質・底生生物の変化状況や水環境等に係る項目について、湾、灘ごとの海域特性等を踏まえた分析、瀬戸内海における栄養塩類と水産資源の関係に係る調査研究等の結果の収集整理を実施しました。

 これらの分析・整理を加えまして、関係府県、関係団体からヒアリングを実施させていただき、湾、灘ごとの水環境等の状況と課題について総合的に整理し、瀬戸内海における水環境、水産資源に係る主な課題というものを抽出してきたところです。

 なお、湾、灘ごとに取りまとめた水環境の状況につきましては、参考資料の3に昨年度末の小委にお示しした資料をつけさせていただいてございます。なお、平成27年度以降、小委員会は6回開催させていただいております。その開催状況の詳細は10ページの表1のほうにおまとめしています。

 11ページですが、過年度までに整理した主な課題ということで、その整理状況について12ページ以降で御説明させていただきます。

 12ページを御覧ください。こちらは平成31年3月に開催した第13回の小委員会で整理した内容と、瀬戸内海における水環境及び水産資源に係る主な課題の整理の資料となっています。

 まず、①として、大阪湾等の一部の水域というのは夏季に赤潮、貧酸素水塊等が発生し、底生生物の種類数や個体数というのが極端に少ない場所があるといったような課題がまだ残されている。

 ②として、大阪湾奥部等では埋め立て地等が入り組んでおり、高濃度で栄養塩が偏在しているという課題。このように、同一の湾、灘の中でも、湾奥部とそれ以外での水環境の状況や課題が異なるといったようなところを整理させていただいています。

 また、③としては、播磨灘や備後灘等の一部の水域では、陸域におけるCODや全窒素、全リンといった発生負荷量が減少傾向にある一方で、CODの環境基準が達成されていない地点もあるという課題。

 あと、4つ目としては、播磨灘の南部や豊後水道等の、いわゆる、魚類の養殖が行われている海域では、赤潮の発生に伴う養殖魚類等のへい死等の被害が発生していること、といった課題が挙げられました。

 一方で、5にありますが、播磨灘、備讃瀬戸等では、冬季の栄養塩濃度が低下してきている中で、大型の珪藻プランクトンと栄養塩をめぐる競合というものが発生し、近年、養殖ノリ等の色落ちの被害が発生しているといった水産業をめぐる課題が挙げられています。

 また、栄養塩濃度が大きく低下している、播磨灘東部におけるイカナゴ資源に対して、栄養塩、植物プランクトン、動物プランクトンの餌環境といった低次生態系の変化が影響を受けている可能性があることが示唆されるといったような課題の整理をしています。

 また、6番目ですが、周防灘南部のアサリの餌環境等に及ぼす影響の要因や、広島湾等のカキの養殖における採苗の不良、生育の不良等の要因等について、現在、調査等が進められており、引き続き、これらの要因等を明らかにするための調査研究が必要であるといったような課題もお示ししています。

 また、水質の保全及び管理と水産資源の持続的な利用の確保の課題のヒアリングにおいて、あわせて、下の緑のところに、沿岸域の環境保全に関連した、藻場・干潟が減ってしまっているという課題や、直立護岸が多く、湾奥、特に、港湾域での生物の生息場が少ないといったような課題も、昨年度のヒアリングの中で挙げられています。

 過年度については、この4つの目標うち、2ポツの水質の保全及び管理、あと、4ポツの水産資源の持続的な利用の確保というところを中心に、課題の整理を進めてまいりました。本年度は基本計画の残りの目標である沿岸域の環境の保全、再生及び創出、自然景観及び文化的な景観の保全についても、ヒアリングを行った上で課題の整理をしてまいりたいというふうに考えています。

 13ページのほうにヒアリング結果を、湾、灘ごとに整理したものを掲載しておりますので、御確認いただければと思います。

 背景と経緯についての説明は、以上となります。

○岡田委員長 どうも、ありがとうございました。

 今、事務局から背景と経緯について御説明いただきました。一度、今までのこれまでの説明に関しまして、御質問、それから御不明な点等がございましたら受けつけたいと思いますが、いかがでしょうか。

 どうぞ。

○鷲尾委員 御説明、ありがとうございました。大分思い出してまいりました。

 それはともかくとして、途中に湾灘協議会の議を経て府県計画に落としていくということがあって、何年かたちますが、湾灘協議会というのはそれぞれ、今、どのような状況で、府県計画に、どのように反映されたかといった事例などは上がってきておりますか。

○坂口室長補佐 今年度のヒアリングの中で整理して、そこも新法の改正の関連部分としてお示しを、というふうには考えてございます。例を挙げますと、平成29年度に広島県で、特に、広島県は5つの湾、灘にまたがっている県ですが、3つの湾、灘で協議会を設置する、といった新たな動きも改正法後に出てきてございます。府県計画策定に当たっては、そういう湾灘協議会の中で御議論いただいた府県さんや、あと、公開の意見を伺う会みたいなのを開かれて、そこでさまざまな市民の意見とか漁業者さんの意見を吸い上げた府県さん等もございます。あと、もともと香川県さんのように里海協議会というのをお持ちで、その中で府県計画の御議論をいただいた、例もございますが、詳細については、本年度のヒアリングの中で、個別の取組は府県さんの中で御発表いただきつつ、全体の状況については環境省で整理をした上で御報告させていただければと考えてございます。

○岡田委員長 どうぞ。

○鷲尾委員 別件ですが、この間、何年かかかってくる中で、例えば、漁業法が改正されたとか、それから海洋保護区が8.3%まで定められたとか、この水環境のことだけではなく、周辺状況が随分変わってきております。そういったものが、今後、やはり反映されていく必要があるかと思いますが、その辺りの、周辺状況のあわせた検討はできていますか。

○坂口室長補佐 資料の2-2の最後の参考に、今、先生に上げられたものは、載せていませんが、周辺状況を、法改正後に整理させて、あとは、今年度の検討に当たって、今動いている大きな環境保全や海洋保全に関する枠組みの動きを、今回は簡単に、こういう動きがありますというだけでお示ししています。例えば、環境基本計画や、海洋基本計画の策定といったもの。あと、水質の関係であれば第8次の水質総量削減の話や、水循環、あと、藻場・干潟の関係であれば漁港・漁場整備計画といったようなものを例示で挙げさせていただいていますが、後ほど、この議論の中で、先生の御指摘あったものも含めて、ほかにも御提案があるかというところも含めて、次回に何をお示しするかは、また整理をさせていただければなと考えておりますが、周辺情報は、また次回のヒアリングの参考資料として、概要資料や、抜粋資料というのをつけさせていただこうというふうに考えてございます。

○岡田委員長 よろしいですね。ありがとうございました。

 ほかにございますか。どうぞ。

○田中委員 ありがとうございます。私も大分思い出しましたが、重要なのは、先ほどのいろいろな施策でアンダーラインを引いてあるところが前回変わって、それがこれまでうまくいっているのかということだろうと思いますが、よく分からないのが、その次の基本計画の点検のための指標の議論についても、いろんな指標が考えられるが、最後、ばたばたと決めてしまったところがあって、先ほどのアンダーラインの部分とリンクできているところとできていないところがありますよね。書かれている部分と、それから、全く、今、指標が入っていないというところがあるので、ここの部分についての見直しを今回やるのか、あるいは、この指標についてはゴールがありましたか。その状況が、前回、どうだったのか。今回、どういうように指標を見直されようとしているのか教えていただければと思います。

○坂口室長補佐 指標は難しく、状態を評価できる指標と施策の進捗状況というのを測る指標で、大分、それが入り混じっているという状況だとは思います。例えば、水質であれば、環境基準という目標があったりするわけですが、今回の計画が必ずしも、どういう状態にしようというのを指標として載せているわけではないのが現状かと思います。指標の整理、フォローアップというのを、毎年、表でお示ししていますが、変化を見るとか、あとは、施策がどう進んでいるかを見るといったような、施策が進んだ結果、どういう状態になっているかというのが必ずしもそこまではリンクできていないというのが現状で、それは多分、いろんな計画について指標をどうするかというのが悩みの種というか、実際、具体化していこうとすると難しい。

 今回の在り方の検討においては、具体の指標そのものを見直すというよりは、指標というのをどう使っていくべきとか、そういった御議論をいただいた上で、その先の基本計画の中でそこをどこまでやれるかということだとは思いますが、こうするというお答えは持っていないという状況です。

○田中委員 ありがとうございました。特にアンダーラインを引いた、新たに足したところが抜けているのがいっぱいあります。例えば、沿岸のところの保全だと、先ほど言われた重要なところで、例えば深掘りのところの埋め戻しの問題などが入っていません。それから、水質についても、減らす方向のものは何か、さきほどの手法だと出るが、例えば、きめ細かな水質管理、順応的対応、取組の推進で、今、下水道がとても苦労しているだろうと思う。それは、評価される指標が、今、ないから、何が抜けているというのを、一旦どこかで整理しておかないと、この文章は文章でいいが、どれぐらい進んでいるのかや、どれぐらい効果を及ぼしているかというつながりの部分がどうしても重要なので、そこが見える形にしないといけないのと思いました。

○坂口室長補佐 今いただいた御助言がまさに在り方としては、そういった観点で指標を整理すべきというような御助言になり、基本計画の中でそれをどう整理して、という意味で、そこはどういう対応関係になっているかはまた整理をさせていただければなと思います。

○岡田委員長 それは御指摘のとおりだと思いますので、今後の方策の在り方の中で、もう一度注意していただければと思います。

 ありがとうございました。

 ほかにございますか。

 今後の在り方の議論に入ってきていますので、まずは、今後の進め方について御説明いただいてから、再度、御意見をいただければと思います。

 それでは、事務局から、今後の進め方について、続けて、御説明をお願いいたします。

○坂口室長補佐 今後の進め方です。14ページを御覧ください。本年度は過年度までの主な課題の整理の結果等を踏まえ、瀬戸内法の施行状況を勘案した上で、課題の解決に向けた方策等を検討し、瀬戸内海における今後の環境保全の方策の在り方について取りまとめていくことを考えています。

 (1)の審議の進め方ですが、過年度までの検討においては、きれいで豊かな海の確保に向けた、検討に必要な各種調査研究の整理し、水質の保全及び管理と水産資源の持続的な利用の確保を中心に、ヒアリングを実施し、水環境等と水産資源に係る主な課題というものを取りまとめてまいりました。

 本日の委員会では、方策の在り方の取りまとめに向けての検討に係る背景等を確認いただくとともに、取りまとめに向けての今後の進め方について御了解いただく会ということで位置づけています。

 次回以降に関係機関からヒアリングを複数回実施いたしまして、ヒアリング結果を取りまとめて論点整理を行った上で、方策の在り方の素案について御審議いただくことを考えています。その後、パブリックコメントを実施した上で、年度内に取りまとめの答申を行う予定としています。

 大きな流れは、今、御説明したとおりでございます。

 続いて、15ページを御確認ください。基本計画に位置づけられている目標の達成のため、各種施策については17ページにお示ししたとおり、先ほど鷲尾先生のほうから御指摘もございましたが、瀬戸内海はもとより、全国的な海洋環境の保全に関する動きも関連してくるということから、法改正後、及び基本計画の変更後の近年の動きも念頭に置きつつ、ヒアリングを実施したいというふうに考えています。このため、関連する施策について、17ページ以降に整理をさせていただいています。

 ヒアリングの実施の方法ですが、ヒアリングについては、地域の課題や課題解決に向けた今後の必要な方策、関係行政機関における瀬戸内法の施行状況、関係研究機関等による最新の調査・研究の実施状況等を中心に行うことを考えています。

 1)の地域の課題のヒアリングについて御説明させていただきます。過年度のヒアリングの積み残し項目である、沿岸域の環境の保全、再生及び創出、及び、自然景観及び文化的景観の保全を中心に、ヒアリングを進めたいというふうに考えています。

 具体的には、保護地域の指定や里海づくりの取組といったものを含む、藻場・干潟の保全、あと、再生・創出の取組、深掘り跡の埋め戻し等の推進、環境配慮型構造物等の推進、あと、文化的景観の保全の取組、海ごみ対策の推進、エコツーリズム等の推進等の施策に関連した課題を中心に行うことが考えられます。現在、ここに挙げているのは、前回の改正事項を主にお示しをさせていただきましたが、基本計画の項目に沿ってヒアリングをしたいというふうに考えています。

 続きまして、2)の課題解決に向けた今後の必要な方策ですが、これまでに整理された、昨年度整理しました水質の保全及び管理、水産資源の持続的な利用の確保に関する主な課題、また、本年度整理する、先ほど申し上げた、沿岸域の環境の保全、再生及び創出や、景観の保全に関する課題を初めとする、基本計画の施策に関する主要な課題を念頭に置いて、瀬戸内海において、これらの課題解決のために、今後、どういった環境保全の方策というのが必要かといったような観点で、ヒアリングを進めさせていただきたいと考えています。また、課題解決に向けては、今後必要というものだけではなくて、既に着手されている取組等もございますので、その取組の進捗状況や実施に当たって生じている課題等についても、あわせて、お話を伺いつつ、御議論いただきたいと考えています。

 具体的には、基本計画の4つの目標の柱に沿ってヒアリングを行うことを考えていますが、これまで御説明してきた水質保全及び管理及び、水産資源の持続的な利用の確保については、16ページのほうに整理をしていますので、そういったものを踏まえて、今後の課題にどう対応していくかといったような御議論がいただければ、と考えています。

 16ページを御覧ください。海域特性・海面利用等の状況について、水環境をめぐる課題等が、湾・灘ごとに、それぞれ異なっているというようなことが、昨年度の課題の中から出てきました。考えられるヒアリング事項としては、これらの湾・灘ごとの違いというものにどう対応していくかといったようなこと、または、大阪湾の奥のように、一部の海域で、依然として赤潮、貧酸素水塊というのが発生している。また、湾奥部では海水が偏在して高濃度の栄養塩が残っている、こういった課題に対し、今後の栄養塩類をどのように管理していくべきか、また、管理していくに当たって、どのように順応的な取組を推進していくかといったような観点での検討が考えられるというふうに考えています。また、水質や水産資源の観点からも、生物の生息場として、また、水質浄化機能として重要な藻場・干潟の保全、再生、創出をどう推進していくべきかといった内容について、具体的には、ヒアリングの中で関係者から御意見をいただければと考えているところです。

 また、沿岸域の環境保全、再生及び創出といったものを今後どうやって推進していくか、自然景観及び文化的景観の保全をどう推進していくべきかといったような内容が、今後のヒアリング事項として考えられると考えています。

 また、その他にも、全体の施策の推進に当たり、共通して必要な考え方がございますので、例えば、昨年度のヒアリングを踏まえると、湾・灘内での関係者の連携をどう推進していくべきか、また、取組を推進するためには、どういった調査・研究が今後必要となってくるかといったような、共通するようなヒアリング事項というのも考えられます。こういった点について、ヒアリングの中で、関係者の皆さんに御発表いただく中で御議論を深めていければと考えています。

 ヒアリングの対象者としては、1)の地域の課題等とあわせて、関係自治体、漁業関係者、地域の実情に精通する学識経験者及び地域で環境保全活動をしている団体といった、地域の関係者を想定しています。

 次に、3)の関係行政機関における瀬戸内法の施行状況です。こちらのヒアリングについては、関係行政機関から基本計画・府県計画の取組状況を含む瀬戸内法の施行状況等について、ヒアリングを実施したいと考えています。ヒアリング対象者としては、関係省庁及び幾つかの関係自治体に、ヒアリングをお願いしようと考えています。

 最後に4)ですが、関係研究機関等による最新の調査・研究の実施状況等については、特に、平成30年度に実施された最新の研究、基本計画に盛り込まれている気候変動に関する調査・研究、藻場・干潟等に関する調査・研究など、今後の実施予定の研究内容について、関係研究機関等からヒアリングを実施したいと考えています。

 続いて、全国的な海洋の環境保全に関連する主な動き、先ほど鷲尾委員から御指摘いただきましたが、17ページに簡単に項目を挙げています。こちらは瀬戸内法の改正、基本計画の変更があった平成27年から、また、令和2年度までに予定されている主な動きを一覧でまとめています。基本計画の施策の項目ごとに、時系列に沿って掲載していますので、簡単に御説明させていただきます。

 18ページを御覧ください。まず、環境に関連する大きな全般的な事項として、平成30年4月に第五次環境基本計画が閣議決定されています。現行計画は持続可能な開発目標(SDGs)、パリ協定採択後に初めて策定されたもので、SDGs等の考え方が盛り込まれております。その中で、経済・社会的課題の同時解決を実現することとされるとともに、地域の活力を最大限に発揮する地域循環共生圏の考え方等が新たに提唱されています。

 また、同年の5月には、第3期海洋基本計画が閣議決定されました。現行計画では、海洋環境の維持・保全が主要施策の一つとして位置づけられ、その中では、人が関わって、よい海をつくって豊かな恵みを得るという、里海づくりの考え方を取り入れつつ、生物多様性の保全や海ごみ対策等を含めて、総合的な取組を推進すること、また、瀬戸内海を含む閉鎖性海域での沿岸域管理の推進に関係者が連携して取り組むことといったようなことが、盛り込まれております。

 次に、沿岸域の環境保全、再生及び創出に関係する、主な動きを説明させていただきます。

 平成28年1月に藻場・干潟ビジョンというものが農林水産省により策定されています。これは、実効性ある効率的な藻場・干潟の保全・創造方策を推進するための基本的な方針として位置づけられております。その中で、各海域の海域環境に的確に対応した形でハード整備とソフト施策が一体となった広域的管理を実施することとされました。

 また、平成28年4月には、こちらは環境省により、生物多様性の観点から重要度の高い湿地が選定されています。こちらは従前に重要湿地500ということで選定されていたものですが、新たに評価をし直して、630ぐらいの湿地が新たに選定されています。

 また、生物多様性の観点から重要度の高い海域、重要海域と言っていますが、こちらは生物多様性国家戦略の2012-2020及び海洋基本計画において言及された、「平成32年までに我が国の管轄権内水域の10%の保護区化」という目標に向けて、環境省において、どういった重要な海域が、保全対象とすべき重要な海域があるかといったものを抽出し、公表したものです。

 続きまして、水質の保全及び管理に関係する主な動きを説明させていただきます。

 平成27年1月には、「流域別下水道整備総合計画調査指針と解説」というのが、国土交通省により改訂されています。本指針は、下水道法第2条の2の規定に基づき、都道府県が定める流域別下水道整備総合計画を策定する際に、参考となるものです。現行指針では、水質環境基準の達成・維持に関する目標に加え、地域の実情や特性を勘案し、水質環境基準以外の目標、季節別の目標の水質といったものを定めることが可能ということで、この目標に対して下水道の管理を進めていくということとされました。先ほどの田中先生からの御指摘にも関連する部分と考えています。

 平成28年3月には、底層を利用する水生生物の個体群が維持できる場を保全・再生するということを目的に、底層溶存酸素量が新たに生活環境項目の環境基準に追加されています。

 また、水質の関連では、28年9月に、第8次の水質総量削減基本方針が策定されています。第8次の基本方針では、令和元年度を目標年次とし、大阪湾においては窒素・りんの環境基準の達成状況を勘案しつつ、特に、有機汚濁を解消することを目途として、また、大阪湾を除く瀬戸内海においては、現在の水質から悪化させないことを目途として、汚濁負荷量の削減目標量の達成を図ると位置づけられています。また、水環境の改善に関し必要な事項としては、貧酸素水塊が発生する原因の一つとなっている窪地の埋め戻し等の対策に努めること、生物共生型護岸等の環境配慮型構造物の採用に努めること等が、新たに盛り込まれました。

 また、次、20ページですが、全国海の再生プロジェクトに関連した項目です。背後に大都市を抱えた閉鎖性の高い海域において、関係省庁や自治体が連携して、海の再生に資する各種施策を推進しているものです。平成14年に始まった東京湾再生プロジェクトを皮切りに、現在、全国4カ所、東京湾、大阪湾、伊勢湾、広島湾で実施されているものです。大阪湾においては、平成26年5月に策定された大阪湾再生行動計画に基づき取組が実施されており、令和元年5月には目標達成状況等を把握し、より効率的・効果的に取組を推進するため、中間評価が実施されました。また、広島湾においては、平成29年3月に策定された広島湾再生行動計画に基づき、取組が推進されております。

 続いて、自然景観及び文化的景観の保全に関する主な動きを説明いたします。平成30年6月には、美しく豊かな自然を保護するための、海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律が改定され、翌年の令和元年5月には基本方針が変更されてございます。法の改正及び基本方針の変更により、漂流ごみ等の円滑な処理の推進や3Rの推進による海岸漂着物等の発生抑制、マイクロプラスチック対策等が、新たに盛り込まれました。

 21ページを御確認ください。水産資源の持続的な利用の確保に関係する主な動きを載せております。平成29年3月には漁港漁場整備長期計画が閣議決定されております。現行計画では、豊かな生態系の創造と海域の生産力の向上等、4つの重点事業が明確化されました。その中で、水産生物の生活史に配慮した広域的な水産環境整備の実施、広域的な藻場・干潟の衰退や貧酸素水塊等の底水質悪化の要因を把握し、ハード・ソフト一体となった回復対策の実施や、海水温上昇に対応した漁場整備、資源管理とあわせた沖合域の漁場整備の推進等が位置づけられています。

 続きましては、健全な水循環・物質循環機能の維持・回復に関連した動きでいます。平成27年7月に水循環基本計画が閣議決定されました。現行計画では、水循環に関する施策を通じ、関係者が連携して活動することを、流域マネジメントとして位置づけ、これを推進するため、地域の実情に応じ流域単位を基本とする流域水循環協議会というものを設置し、流域水循環計画の策定を推進することとされています。また、この基本計画については、概ね5年ごとに見直しを行い、必要な変更を加えるとされており、令和2年がその見直し年ということで、現在、今後、重点的に取り組む施策や追加すべき新たな視点等について議論が実施されるという状況でいます。

 その他の主な動きですが、気候変動適応法が平成30年6月に公布、12月に施行されています。気候変動への適応を推進するため、政府による気候変動適応計画の策定、気候変動影響評価の実施、情報基盤の整備、地域での適応の取組の強化、または、適応の国際展開の措置を講ずるものとされています。

 これを受けまして、11月に気候変動適応計画が閣議決定され、適応に関する施策の基本的方向性、分野別施策、基盤的施策等が位置づけられました。本計画では、気候変動による水環境への影響については、水温の変化、水質の変化、流域からの栄養塩類の流出特性の変化が生じるということが想定されると指摘されています。これらの水環境への影響等については、今後、現在の科学的知見を踏まえて、また評価がなされるという予定になっています。

 御紹介しましたとおり、近年、これらの気候変動や海洋プラスチックごみ等、新たな課題への対応を含め、海洋の環境保全に関連した動きというのが、瀬戸内海に限らず、全国的に対応すべきような課題というのが多く出てきています。このため、これらの状況等も注視しながら、瀬戸内海における今後の方策の検討を進めていく必要があると考えています。ヒアリングにおきましても、このような状況を念頭に置きつつ実施していきたいと考えていますので、今回は概要を簡単に、動きのほうをお示ししましたが、海域環境の保全に関連する内容の抜粋や関連資料について、次回の小委員会では参考資料として整理させていただいてお示しできればなと考えてございます。

 今後の進め方は以上になります。

◯岡田委員長 どうも、ありがとうございました。

 それでは、ただいまの今後の進め方について、御意見、御質問等がございましたら、お願いいたします。

◯白山委員 白山でございます。

 おまとめを、大変、ありがとうございました。今年のヒアリングの進め方の中と、それから、ここの最近の関連する主な動きということとの関係で見ると、もう一つ、例えば今年の5月には、生物多様性に関するIPBESという、IPCCの生物多様性版と呼ばれるような世界的な報告書がまとめられて、その中で生物多様性の、特に、海洋の生物の多様性の創出というのは大きな問題だと指摘されているわけですが、今年度の進め方の中に、生物多様性という言葉は一回も出てこないですね。もう少し、生物の多様性ということにも注目をしたヒアリングというか、検討を進めるべきではないか、実は、改正された法律の中では、非常に明示的に生物多様性という言葉が入っていますが、ヒアリングには抜けているようなので、そこをしっかり入れていただきたいようよろしくお願いします。

◯岡田委員長 よろしいですね。

 御指摘、ありがとうございます。

 ほかに、ございますか。

◯岩崎委員 岩崎でございます。

 前回も申し上げたとおり、先ほどお話にあったように、海洋プラスチックごみのことは重要な課題ですので、当小委員会でも、ぜひ、御議論いただきたいと思います。これは要望です。

 今後のヒアリングの中で、自然景観及び文化的景観をどうするかというのをヒアリングするといいますが、これは、どなたに聞きますか。専門家や大学の先生、私も懇意にしている専門の先生がいますが、どういうイメージでヒアリングするのかは、もう、決まっていますか。

◯坂口室長補佐 現在、想定しているのは、自然景観で全体的な整理というのは、環境省が自然公園法を持っていたりと、それで、その保全の施策というのも進めていますので、そういったところを想定しているというのと、あとは、文化庁さん、あとは関係府県さんのヒアリングの中で、ここに例示したようなもので、どういったお話、地域の取組があるかというのを伺いながら、保全の取組等についてもヒアリングをしていきたいなというふうには考えています。

◯岩崎委員 そこで、私は自然景観と文化的景観をよく知っていますが、役人に聞いたって、いい答えはないです、はっきり言って。民間のやる気のある、特に批判的な提言、建設的な提言をしてくれる民間の方のほうがいいのではないですかね。例えば、文化的景観で言うと、少ないですが、愛媛県にあって、それを実際に現場でやっているNPOの方が、たしか、いますよね。そういう現場の声を直接吸い上げるという方法、あるいは、研究者なんかでも現場に精通した方、もしくは実地にやっている方、そういう方のお話をぜひ聞いてみたいと思いますので、ぜひ、可能ならば御検討いただければと思います。

◯中野室長 閉鎖性海域対策室長の中野です。

 今、御指摘いただいた点も考慮して、ヒアリングを考えたいと思います。

◯岡田委員長 じゃあ、岩崎委員からも、ぜひ、いろいろアイデア等がございましたら御遠慮なく御推薦いただいて、あと、可能性も含めて環境事務局のほうで検討するということで、ぜひ、よろしく御協力のほど、お願いいたします。

 ありがとうございました。

 ほかに、ございますか。

 どうぞ。

◯細川委員 細川です。

 地域の課題をヒアリングし、それに対してどんなふうに取り組んでいるのか地域から伺うという方向、これは大変、賛成です。

 4つの目標のうち、2つについて、同じような課題を聞いて、方策を聞いたというのが12ページのほうに取りまとめられていると私は理解しまして、12ページの表の下のほうに、まだやっていないという1と3について、これからやっていこうと御提案されているんだと思います。

 それで12ページをよく見てみますと、2と4について、地域の課題についてそれぞれ伺ったところ、非常によくまとめられています。貧酸素水塊とか栄養塩の偏在とか、植プラの種組成の変化とか、こういったキーワードで地域の課題が指摘されている。2と4については新しい切り口や、水の中で何が起きているのかを解きほぐす手がかりも含めて、ヒアリングできてきているのかと思います。

 したがって、1と3に関しても、上からというか、全体を網を打つというよりは、地域の課題をそのまま素直に教えていただくようなヒアリング、それで、その現場にいる人がどういうキーワードを使って、どういうことを説明しようとしているのかというところを伺えるような、そういうようなヒアリングをしていただきたい。先ほど指標の話も出ましたが、指標をどう立て直していったらいいのかに対しても、いいヒントになるのではないかと思います。

 課題を聞いて、方策について地元の人がどう考えているのかというところを伺えるというのは、大変大切なことだと思っております。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 今の点、よろしいですね。

◯坂口室長補佐 補足しますと、昨年度整理したこの12ページというのが、こういう課題があります、問題がありますという特徴を整理しています。なので、今年度、ここの課題に対してどういう地域が取組をしていて、何が難しくて、何に困っていて、というところもあわせてヒアリングをしていく。積み残しの部分は、課題の整理と併せてそれに対する対応策というのも、あわせて伺っていきたいというふうに考えています。

◯岡田委員長 よろしいですか。今の話を1年で実施するということですか。

◯中野室長 その通りです。もちろん、ヒアリングの対象については、先ほどの岩崎委員の御指摘と細川委員の御指摘は、多分、同じような趣旨だと思いますので、このヒアリングの対象者については、しっかり、御指摘を踏まえて、こちらでも検討させていただきたいと思います。

◯細川委員 坂口さんの、2と4について、課題についてさらに突っ込んだヒアリングができたらいいというようなお話でしたが、そのヒアリングの説明の4)に、「関係研究機関等による最新の調査・研究の実施状況等」という記述があります。現場の課題を、どう取りまとめてメカニズムを検討するのかという解析的なところは、それなりに専門の方にうまくまとめていただくような機会もあるといいと思います。

◯岡田委員長 ありがとうございました。

 今の御指摘、よろしいですね。

 ほかに、ございますか。

 どうぞ。

◯沖委員 沖でございます。

 15ページにあります課題解決に向けた今後の必要な方策のヒアリングですけれども、ここの内容としまして、水産資源の持続的な利用の確保等とございますね。恐らく、この辺は、今言われているSDGsにもありますように、経済社会的なそういう観点からもかなり入っていかないと、なかなか、方策は見えてこないのではないかと考えていますが、このところまで追及されますか。

◯中野室長 まずはヒアリングで、実際に、この、それぞれ現場に詳しい方ですとか、先ほど細川委員からございました、研究として今の動向を御説明できる方に、現状なり課題なり対策のアイデアをお伺いした上で、どこまで整理できるのか、踏み込めるのかというところは、そこは考えてまいりたいと思います。今の時点でどこまで、というのはなかなか、まだ全部の現状をヒアリングできているわけではないので、そこは走りながらではありますが、事務局からもいろいろ、皆様方に御提案、御相談させていただきたいと思います。

◯沖委員 ありがとうございます。できれば入れていただければありがたいということでございます。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 ほかに、よろしいですか。

 どうぞ。

◯鷲尾委員 鷲尾です。

 いろいろヒアリングしていただいて、かなりの情報が集まってくると思いますが、例えば、文化的景観というのをどういうものだとイメージするかという点での国民的理解というのか、それぞれの地域は地域ごとに理解のされ方の違いがあって、それが抽出されればいいと思いますが、その辺り、この瀬戸法の改正があったということ自身の国民理解というのがどこまで進んでいるのかを、一方で、まだ、もっときれいにしろということをあちこちで言われてしまうわけですが、そういう意味で、今進めているこういう施策の改定、そして、それを普及していく上での国民的理解がどこまで広がっているのかということも、一方で、こういうヒアリングとあわせて見ておいていただきたいです。それがないと、多分、文化的な景観というのは一体どういうものなのかという議論も、まだ起こっていないのではないかという気はいたします。関心をお持ちの方は、それぞれの視点での主張というのはされると思いますが、それを、1本にまとめないといけないということではなくて、多様であっていいと思います。議論した上で出てくるような情報の熟度みたいなものを上げる工夫も、一方で必要ではないかと思いました。

 ありがとうございます。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 今の御指摘も、よろしいですね。

 ほかにございますか。

 今日の時点では、できる限りたくさんの御質問というか、御要望をいただいたほうがよろしいかと思いますので、御遠慮なく、いかがでしょうか。

 どうぞ。

◯清水委員 今日初めて出席させていただいて、中身を十分理解していないのかもしれないですが、最終的な目標は、きれいで豊かな海だということだと思います。それを、目標を今4つにされて、中をまた少しずつ細かくされて、指標をとられて、どんどん細かくなっていって、一つ一つにヒアリングして結果は出てくると思います。また、それをもとに戻す作業、場所によって、さっき、湾・灘という言い方をされましたが、湾・灘で本当にきれいで豊かな海というのはどんなのかと、違っている可能性もありますし、同じ可能性もありますし、重要度がそれぞれの項目によって、あるいは、指標によって違うこともあるので、また、もとに戻す作業をどこかでされたら、あるいは、ヒアリングの中のどこかで、皆さん、細かいことを言われますが、うまくすればするほど指標はとりやすいですが、戻す作業がとても重要だと思って聞かせていただきました。

◯中野室長 おっしゃるとおり、そこがまさに事務局が、この後、ヒアリングの後の14ページの進め方ですが、ヒアリング結果の取りまとめや論点整理、あるいは、その方策の在り方についての素案というものは、事務局側で、まず素案をまとめて皆様にお諮りし、御意見を頂戴したいと思っています。ここは我々が本当に頭をフル回転させてやるべきところだと思っておりますので、どうか、引き続き、御助言等をよろしくお願いいたします。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 若干気になりましたが、答申はいつまでに答えを出しますか、すごく大変そうだと思います。

◯中野室長 今年度末ですので、来年3月までに、というふうに考えております。

◯岡田委員長 だそうです。ぜひ、よろしく御協力のほどお願いしますというふうに、私としては申し上げるしかないですが、あまり遅くなっても実際の施策に響くでしょうから、今年度末ということで、ぜひ、よろしく御協力のほど、お願いいたします。

 ほかに、ございますか。

 どうぞ。

◯西嶋委員 西嶋です。

 最初のところで、鷲尾先生のほうから御指摘があった湾・灘協議会について、私は広島ですが、広島の例も御紹介があり、計画をつくって、そこに湾・灘協議会で得られた意見が反映されるというお話でした。さっきフィードバックという議論もありましたが、それが今、5年目を迎える過程で、その途中で、そういうフィードバックなり情報提供なりが、継続的に湾・灘協議会が開かれて情報交換ができているのかということが、1つ、論点かと思っています。

 もう一つは、先ほど紹介されたほかの施策の話があって、例えば、水循環基本計画のところでも流域水循環協議会というのを設置することになっています。その次に書かれている気候変動も、これはまだ、多分、つくられていませんが、これも自治体ごとに協議会のようなものをつくるということに、実はなっています。そういうものが、結構、もちろん法律が違うので目的が違いますが、かなり関連が強いものが、法律ごとに協議会みたいなのをつくることになっています。これが、実質化できているのかなということが1つあるのと、非常に関連が強いところで、そういう情報交換はうまくできているのかというようなこともあろうかと思います。

 ぜひ、ヒアリングとか、あるいは情報整理のときに考慮していただきたい。例えばさっきNPOの話が出ましたが、NPOのような団体、自治体という大きなくくり、その中間が多分協議会だと思いますが、それらの組織がうまく連携しながら動くような仕組みをつくられているが、それがほかの法律でつくられているものを含めてうまく機能しているのか、機能していないとすれば少し考えていく必要が当然あるとは思います。その辺り、少し意識されてヒアリングも含めて御検討いただきたいと思っております。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 よろしいですね。

 ほかに、ございますか。

 どうぞ。

◯池委員 委員長のほうからリクエストを、いろいろしてもらいたいということだったので、勝手なことを言わせていただきます。この手の話は、多様な観点から瀬戸内を見ているので、例えば防災・減災みたいなものと環境・生態系保全みたいなものと、トレードオフの関係になりそうなものとか、あるいは、逆に本当にうまくウイン・ウインになっているような関係がかなりあると思います。(各種取り組みで)違う視点からの評価で、双方うまくいっている事例、逆に非常にトレードオフが難しい事例、そういうものを特徴的に取り上げていただくと理解しやすかったり、次の展開、施策を提案しやすくなったりする気がします。ぜひ、そういうものをピックアップしていただけるとありがたいなと思います。よろしくお願いします。

◯岡田委員長 ありがとうございます。

 ほかに、ございますか。

 どうぞ。

◯山田委員 資料2-2に関することでよろしいんですか。湾・灘協議会のことですが、東は紀伊水道協議会から、全部で12の協議会が立ち上がることになると思います。そのときに、湾・灘協議会のマニュアルといいますか、そういうものが必要ではないかと思っています。例えば、趣旨が何であるとか、目的が何であるとか、運営主体、運営予算、構成団体、そういうものは何なのかというものを示すことが必要で、12の団体が気持ちを一つにして取り組むべきものが必要ではないかと思っております。

 例えば、それで募集形態、募集になるのか、声をかけるか、構成団体の方たちについてはよく分かりませんが、その方たちが責任を感じて出席されると思いますが、協議会の中で、根底として流れるものは順応的管理であるから、あまり責任を感じなくていいという、それらの思想というか、そういうものを書かれたマニュアルがあったらいいではないかと思っております。

 これから環境省は湾・灘協議会にいろいろ支援をされていくと思いますが、科学的な知見の情報の収集と共有ということが、かなり重要になってくると思います。それに対してどういうふうな支援体制をとっていかれるのか、もし可能ならば教えていただければと思います。

◯坂口室長補佐 1点目につきましては、本年度ヒアリングする中で、湾・灘協議会の枠組みだったり、そういうもので、地域がどういう課題を抱えているかとか、そういうところも伺いながら、今後の連携の在り方というところを、考えるべきかというのは、御審議いただければなと考えています。

 2点目は情報の整理というところで、法律にも調査・研究というのは国が実施するというふうに入ったわけですけれども、昨年度も、湾・灘ごとの水環境や底生生物、底質、藻場・干潟といった調査・研究を踏まえて、湾・灘ごとの水環境の状況というのを整理させていただきましたが、こういう基盤的な情報の整理というのが、府県計画とかを御議論いただくときにベースとなる基礎的な情報になってくると思いますので、引き続きブラッシュアップしていきたいなとに考えています。

◯岡田委員長 ありがとうございました。

 ほかに、よろしいですか。

 よろしければ、今、たくさんの御意見いただいたこと、深く感謝いたします。

 このシナリオによりますと、私に御一任をということになっていますが、必ずしも、簡単にそうはいきそうもないことは、今の、たくさんの重要な御意見で感じております。さはさりながら、ヒアリングを進めていかなければいけませんので、とりあえず、私と事務局のほうでヒアリングを開始させていただくべく準備させていただきます。ただ、ヒアリングの過程で、順応的管理と言うと言い方が変ですが、また、欠けているところ、それから、こうすべきだという御意見は、いただきながらヒアリングを進めるという前提で、一応、今日の時点で御一任いただければというふうに思いますが、よろしいでしょうか。

 ありがとうございます。

 それから、先ほども、ヒアリングにどなたを対象にするかという御意見というか、御要望もございましたので、それにつきましても、また、事務局と相談させていただきながら、個別の委員の名前を出すのは恐縮ですが、例えば、岩崎委員と相談させていただきながらというようなこともさせていただければと思います。

 それでは、そのような方針で、次回の小委員会以降、順次、ヒアリングを進めさせていただきたいと思いますので、よろしく、御協力のほど、お願いいたします。

 本日用意した議題は以上でございますが、全体を通じて何か、さらに御意見等ございますか。御要望でも結構でございます。

 よろしいですか。

 それでは、事務局にお返しいたします。

○島津係長 本日は大変活発な御議論、御審議をいただきまして、誠にありがとうございました。

 先ほど、岡田委員長のほうからもございましたが、次回以降は、今後の進め方のとおり、ヒアリングを実施させていただきたいと思っておりますが、本日の御議論も踏まえまして、今後、進めていきたいと考えているところです。

 また、開催時期にいては、委員長と調整の上、追って御連絡をさせていただきます。

 委員の皆様におかれましては、先ほど、室長のほうからもありましたが、本年度取りまとめに向けまして、引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 また、本日の議事録につきましては、速記がまとまり次第、委員の皆様に御確認いただいた上で、環境省ウエブサイトにて公開させていただきます。

 それでは、以上をもちまして、第14回の小委員会を閉会とさせていただきます。

 本日はどうも、ありがとうございました。

午後5時04分 閉会

ページ先頭へ