中央環境審議会水環境部会 瀬戸内海環境保全小委員会(第13回)議事録

開会

議題

(1)瀬戸内海環境保全特別措置法等に基づく取組状況について

(2)きれいで豊かな海の確保に向けた検討について

(3)その他

閉会

出席者

委員長 岡田光正委員長
委員

大塚直委員、高村典子委員、白山義久委員、長屋信博委員、西嶋渉委員、秋山和裕委員、池道彦委員、岩崎誠委員、上田直子委員、沖陽子委員、内藤佳奈子委員、西村修委員、細川恭史委員、柳哲雄委員、山田真知子委員、 鷲尾圭司委員

事務局

環境省:水・大気環境局長、大臣官房審議官、水・大気環境局総務課長、水・大気環境局水環境課長、水環境課閉鎖性海域対策室長、閉鎖性海域対策室長補佐、閉鎖性海域対策室審査係長、自然環境局自然環境計画課計画係長

文部科学省:文化庁文化財第二課補佐

農林水産省:水産庁増殖推進部漁場資源課補佐、水産庁漁港漁場整備部計画課計画官

国土交通省:水管理・国土保全局河川環境課企画専門官、水管理・国土保全局下水道部流域管理官付流域下水道計画調整官、港湾局海洋・環境課長補佐

議事録

午前 9時31分 開会

○島津審査係長 それでは、定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会水環境部会第13回瀬戸内海環境保全小委員会を開会いたします。

 私は、本日進行を務めさせていただきます、閉鎖性海域対策室の島津でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日は、委員の皆様方におかれましては、年度末のお忙しい中、ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。

 本日の出席状況ですが、委員23名中17名の出席をいただいております。

 なお、足利委員、江種委員、秦委員、田中委員、千葉委員、中瀬委員につきましては、ご都合によりご欠席との連絡をいただいております。

 それでは、まず議事に先立ちまして、水・大気環境局長の田中よりご挨拶申し上げます。

○田中水・大気環境局長 環境省水・大気環境局長の田中でございます。

 中央環境審議会第13回瀬戸内海環境保全小委員会の開催に当たりまして、一言、ご挨拶を申し上げます。

 委員の皆様方には、平素より瀬戸内海の環境保全の推進にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。本日はご多忙の中、ご出席を賜りまして、重ねて御礼申し上げます。

 平成31年度のきれいで豊かな海の確保に向けた方策の在り方に関する取りまとめに向けて、委員の皆様方には本委員会において、これまでご議論を重ねていただいているところでございます。今年度は、水環境と水産資源を中心に検討を実施しまして、関係府県や関係の漁連の方々からヒアリングを行ってまいりました。さらに栄養塩類と水産資源の関係に係る検討を実施してきたところでございます。

 これまでヒアリングにご協力をいただきました関係者の方々には、この場をかりまして改めて御礼を申し上げます。

 本日でございますが、きれいで豊かな海の確保に向けた検討としまして、湾・灘ごとの海域特性を踏まえて、総合的な検討を実施し、湾・灘ごとに水環境等の状況と課題をまとめた資料を用意しております。

 また、湾・灘ごとに課題を整理した上で、瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題として取りまとめた結果についてもご報告をさせていただきます。

 来年度は、今後の方向性についてご審議をいただく予定としております。本日ご議論いただく瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題については、来年度の議論の基礎になるものと考えております。

 そういった観点からも、委員の皆様方には本日も忌憚のないご意見、ご助言を賜りますようお願いを申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○島津審査係長 それでは、続きまして、本日の資料の構成についてご説明させていただきます。

 本日の資料については、資料1から資料3-3は紙資料でご用意し、その他、参考資料等についてはタブレット端末にて用意をしております。

 まず、お手元の紙資料の確認ですが、1枚目が配席図、2枚目が議事次第、その次の資料1が本委員会の委員名簿、資料の2-1が瀬戸内海環境保全関連予算の一覧、資料の2-2が瀬戸内海環境保全基本計画に基づく指標のフォローアップの一覧、資料の3-1が湾・灘ごとの総合検討について、資料の3-2が湾・灘ごとの水環境等の状況に係る整理の概要版、こちらの詳細の資料については、お手元のタブレットの参考資料3にご用意しております。最後に、資料の3-3が瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題となっております。

 続いて、お手元のタブレット端末ですが、こちら端末の中には三つのフォルダを格納しています。一つ目のフォルダが本日の会議資料一式となっていまして、07番からが参考資料になります。参考資料の1がとりまとめに向けた検討の進め方について、参考資料の2が瀬戸法の本文と基本計画の本文、また、参考資料の3が湾・灘ごとの水環境等の状況に係る整理の詳細版の資料になりますので、適宜ご活用いただきますよう、よろしくお願いいたします。また、二つ目のフォルダと三つ目のフォルダには、第11回、第12回での関係者からのヒアリング資料を参照できるように保存しておりますので、あわせてご活用いただければと思います。

 資料の不足やタブレット端末の不備等がございましたら、事務局までお申しつけください。よろしいでしょうか。

 それでは、本日の会議は、中央環境審議会の運営方針に基づき公開とさせていただいております。

 なお、プレスの方は、これ以降の写真撮影等はお控えいただきますよう、お願いいたします。

 この後の議事の進行につきましては、岡田委員長にお願いしたいと思います。岡田委員長、よろしくお願いいたします。

○岡田委員長 はい、かしこまりました。朝早くからお集まりいただきまして、ありがとうございます。

 早速ですが、議事に入りたいと思います。

 最初の議題は、瀬戸内海環境保全特別措置法等に基づく取組状況についてということになっております。事務局からご説明をお願いいたします。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 議題1の取組状況について、まず、資料2-1をご確認ください。平成31年度の瀬戸内海環境保全特別措置法の関連予算案と、指標のフォローアップについてご説明いたします。

 参考に、法律及び基本計画を参考資料2としてタブレットの中に入れておりますのでご確認いただければと思います。

 まず、資料2-1に、平成31年度の予算案を一覧で整理しています。左から2列目、3列目が特別措置法と基本計画の項目との対応関係となっており、一番左に通し番号をつけています。簡単にこの中から幾つかご紹介させていただきます。

 1ページ目の1番から7番が総量削減や水処理、汚濁の処理に関連する予算であり、また7番は汚染した底質の対策の予算になっています。

 9番から次のページの16番までが、海岸漂着ごみや油汚染の対策に関連する予算になっています。

 2ページ目の17番から23番は、赤潮・貧酸素水塊等の対策の関連予算を主に掲載しています。

 また、24番は、新法で新たに盛り込まれました有害生物の防除の予算。25番は、藻場等の場の整備の予算になっています。

 3ページ目ですが、27番から29番は、増養殖の技術開発に関連する予算を掲載しています。

 30番が、豊かさを実感できる海の再生事業ということで、水質・底質・底生生物の変化状況の分析や栄養塩と水産資源の関係に係る検討の経費になっています。この中で藻場・干潟の分布状況調査、気候変動による影響把握といったような事業も実施しています。

 また、31番から34番は、自然環境の調査関連の予算です。

 下の37番ですが、こちらは港湾区域等での干潟の造成や深掘り跡の埋め戻等の沿岸海域の再生や創出の関連の予算になっています。

 4ページ目をご覧下さい。44番、46番は、流域の森林関係の予算。

 また、47番から50番、次のページの51番は、緑地の整備や文化的景観の保全、エコツーリズムの推進といった、景観づくりの関連予算を計上しているところです。

 予算の関連に関しては、毎年、予算の一覧の紹介の後、関係省庁から取組状況等の報告をしていただいているところですが、来年度の審議会の中で、新法や基本計画に基づく施策の取組状況についてヒアリングを実施し、それらを先生方にご確認いただくとともに、今後の各施策の方向性についてご議論いただきたいと思いますので、本日は簡単に予算の状況のみご報告させていただいています。

 続きまして、資料2-2をご確認ください。こちらは、基本計画に基づく指標のフォローアップの一覧です。これらの指標は、基本計画の点検の際に用いて取組状況を把握するものとされています。構成としましては、基本計画の大きな柱である沿岸域の環境の保全、再生及び創出、水質の保全及び管理、自然景観及び文化的景観の保全、水産資源の持続的な利用の確保の四つの柱に対応させる形で整理をしています。表で言うと、オレンジ色のバーがそれぞれの柱になっています。

 簡単にご説明しますと、1ページ目の藻場・干潟については、平成27年から29年度に環境省で20年ぶりに調査を実施した結果ですが、こちらは参考資料3に、湾・灘ごとの状況を整理していますので、参考資料について適宜ご確認いただければと思います。

 また、1ページの3番、里海の取組箇所数については、本年度は里海が提唱されて20周年ということもありまして、環境省で本年度新たに里海づくりの活動の状況の調査を進めています。前回は平成26年度に実施していますので、それからの変化状況等について現在、整理を進めているところです。

 2ページ目をご覧ください。9番、底生生物の出現種数・個体数については、こちらも平成27年から平成29年度に新たに調査を実施しています。こちらも資料3-2のほうに、湾・灘ごとの水環境の状況に係る整理ということで、各湾・灘の状況を簡単に整理しているとともに、詳細については参考資料3に掲載しています。

 また、最後に、別添として瀬戸内海、東京湾、伊勢湾の環境基準の達成状況について添付しています。

 これらの指標は、基本計画の点検の際に、また改めて整理し活用していくということで、本日は、指標の状況についての更新の報告のみになりますが、今後、関係省庁等の協力をいただきながら基本計画のフォローアップにおいて活用していきたいと考えています。

 説明は以上になります。

○岡田委員長 はい、ありがとうございました。

 それでは、ただいまのご説明に関しまして、ご質問、ご意見等がございましたらお願いいたします。

 高村委員、どうぞ。

○高村委員 藻場・干潟の面積等の調査について、参考資料を見せていただいたら、20年前の自然環境保全調査の時と測定の仕方が違うので比較ができないということですが、それについて、去年のご説明のときに、一部整合をとるための調査もされていたと記憶しています。今回示された結果は何も評価がされてないので、前の調査と比較して、どの程度増えているのか減っているのか、この結果をどう見ればいいのかというところを教えてください。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 前回の自然環境基礎調査は、水産試験場の先生方や地元の漁協さん等にヒアリングを実施して、その分布範囲を出すというやり方でしたが、今回は衛星画像を使ってグリッドごとに、より正確な数字を出していこうと調査を実施しました。今後、将来的な比較にまず使えるようにという意味でこの手法を採用しました。

 一方で、ご指摘のとおり比較が直接的に難しいということで、各東部・西部・中部という形で実施したのですが、各湾・灘から何点か地点を抽出して、過去と同様のヒアリングによる調査を実施し、状況を比較しています。その結果について、本日は入れていないのですが、来年度まとめていく中で基礎的な資料として、また改めて提示をしていきたいと考えています。

○岡田委員長 はい、ありがとうございました。よろしいですね、はい。お待ちいただくということで。

 どうぞ。

○白山委員 今のご説明ですと、逆に言うと、昔の衛星の画像があれば検証できるということでもありますよね。ですから、少しそれを、努力をしてみるということも考えていただいたらよろしいかと思います。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 少しご助言も踏まえて考えたいと思います。

○岡田委員長 はい、おっしゃるとおりだと思います。じゃあ、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 ほかに、はい、どうぞ。

○沖委員 ご説明、ありがとうございました。資料2-2の1ページ目の渡り鳥の飛来数の件ですが、この辺のところ、危惧している状況といいますか、私、岡山県なのですが、この冬、飛来数が減ったという報告を受けています。ここのデータを見せていただくと、確かに減っているところはかなり多いということで、やはりこれは温暖化と関係しており、鳥類に加えて、それから魚介類等との食物連鎖に関係するところで、どういう調査でどういう結果になっているかというのが一般の方にもわかるような形で、ご説明あるいは配信等をしていただければという希望でございます。よろしくお願いいたします。

○岡田委員長 はい、よろしいですね、今の。もしあれば、どうぞ。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 自然局から何かありますか。関係担当部局と相談してご対応いただけるよう調整したいと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 ほかによろしいでしょうか。

 はい、どうぞ。

○秋山委員 資料2-2の1ページ目の3の里海の取組箇所数について、里海づくり活動状況ということで、自治体、NPO等が入っているのですが、参考資料の2に瀬戸法の改正の趣旨がありますが、それを見ますと、基本理念が書かれていて、瀬戸内海を生物の多様性・生産性が確保された海、(里海)とすると書いています。要するに、法改正で議員に説明された里海の概念と、環境省が言われる里海の概念が違うように思うのですが、それはどうお考えなのか教えていただきたいと思います。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 本調査で抽出している活動というのは、人が関わることで、その生物の生息場をどうよくしていくかという、地域の取組、例えば藻場・干潟の造成や海ごみの清掃等、そういったものも含めて活動状況を把握しているということで、一つは、人の手を加えて人が関わることで海洋環境をよくしていこうという取組を網羅的に取り上げているという状況です。改正法の趣旨としては、一つは、人の手を加えるというのも含めて豊かな海にしていくということだと考えています。完全に一致するかと言われると、お答えに困るのですが、改正法と同様な趣旨で整理をしていると考えています。

○岡田委員長 よろしいですか。

○秋山委員 人の手というのは、人間の手のみではなく機械もあると思うのですが、要するに港湾の構造や工場の排水の方法等、いろんな人の手を加えることによって生物多様性・生産性が変わっていくと思うので、そういうのを含めて、この瀬戸法の改正の趣旨の里海だと思うのですが、こういうふうにすると、自治体、NPOが加わっているもののみが里海というような誤解を招くのではないのかという気がしています。意見として聞いていただければと思います。

○岡田委員長 はい、ありがとうございました。よろしいですね。はい。

 他にございますか。はい。

 よろしければ、本日は、この資料を用いて予算と、指標のフォローアップのご報告でした。基本計画の点検は策定時からおおむね5年ごとということになっていますので、引き続き点検に向け指標の進捗状況、先ほどの幾つかのコメントもございましたので、整理を進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 それでは、次の議題に移らせていただきます。

 次の議題は、きれいで豊かな海の確保に向けた検討についてになっています。

 まずは、湾・灘ごとの総合検討について、簡単にご説明いただきます。それから、湾・灘ごとの水環境等の状況に係る整理の結果等を報告していただきます。報告に当たっては、湾・灘が12ございます。したがいまして、中部海域の燧灘まで終了した時点で一度ご質問等をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 事務局からご説明をお願いいたします。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 資料3-1をご確認ください。湾・灘ごとの課題への対応や附則第2項の栄養塩等と水産資源の関係に係る調査・研究を進めて、栄養塩類の管理のあり方等について検討するということで、平成30年度に総合検討を進め、平成31年度に今後の方策の在り方に関するとりまとめを行うというスケジュールを昨年度の小委員会でご確認いただいています。

 先ほど、局長の挨拶でもございましたが、とりまとめに向けて、平成30年度は湾・灘ごとの水環境と水産資源に係る状況や課題の整理を中心に検討を実施してまいりました。第11回と第12回の小委員会では、水産資源と水環境を巡る地域の課題等について、関係府県・関係団体の方々にお越しいただき、ヒアリングを実施させていただいたところです。

 また、栄養塩類と水産資源の関係に係る検討については、第11回の小委員会で検討方針をお示しし、第12回の小委員会で、栄養塩類と水産資源の関係を見るために、瀬戸内海の特定の湾・灘で生活史が完結するプランクトン食性の種を対象として実施した検討の状況についてご報告を致しました。

 本日は、総合検討としまして、本年度、環境省で整理してきました湾・灘ごとの状況や、小委員会で実施してきましたヒアリングの内容等を踏まえて、瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題を整理していますので、後ほどご審議いただきたく考えています。

 また、平成31年度、下の段になりますが、本日議論いただく主な課題等を踏まえ、取りまとめに向けた論点を提示し、あわせて、瀬戸法の全体的な柱である沿岸域の保全・再生及び創出や、自然景観及び文化的景観の保全等、基本計画や新法の全体の施策の取組状況や課題についてもヒアリングを進めながら課題や論点をとりまとめ、その上で今後の豊かな瀬戸内海の確保に向けた方策の在り方についてとりまとめを進めていきたいと考えています。

 また、平成32年度以降は、本取りまとめを踏まえて、基本計画の点検・見直しや、関連する制度・施策等における具体的な措置等について対応を検討してまいりたいと考えています。

 裏面をご覧ください。こちらは具体的な今年度の検討内容になります。下の図に項目をお示ししていますが、湾・灘ごとにまず海底の地形や陸域からの河川流入の状況、流況等の海域特性を整理しています。その上で、水環境の項目としては、湾・灘ごとに水質の状況を把握するために、栄養塩類等について経年的な変化を整理するとともに、夏季の赤潮や貧酸素水塊の発生状況等についても整理しています。

 また、底質・底生生物調査の結果については、過去の調査との比較を実施し、変化の状況をとりまとめております。

 加えて、水産資源の状況としては、漁獲量、養殖収穫量の経年変化等を整理するとともに、栄養塩と水産資源に係る現在得られている知見等についても収集・整理を行っています。

 本日は、今年度、環境省で整理してきました湾・灘ごとの状況や課題を説明した後に、本年度出てきた瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題をご提示させていただき、ご意見をいただきたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。

 次に、資料3-2をご確認ください。まず、前半は東側の紀伊水道から燧灘までご説明させていただいて、一旦質疑と、その後休憩をさせていただいて、後半は安芸灘から響灘までをご説明させていただくという流れにしています。

 また、こちらの資料は概要版という形になっていまして、参考資料3としてタブレット端末に詳細版を入れています。

 まず、本検討に当たって、状況の整理として、使用したデータ等について簡単に説明させていただきます。巻末の13ページをご覧下さい。使用データについてということで、湾・灘の区分は、図の1に示す瀬戸内海環境保全特別措置法に基づく埋め立ての基本方針の区分で整理しております。

 また、水質については、「広域総合水質調査」「公共用水域水質測定調査」及び「浅海定線調査」の調査結果に基づき、変化状況を整理しました。14ページから16ページにこれらの調査の調査地点をお示ししています。

 次に、20ページをご覧ください。河川流量の大小によって海域の中でも水質の状況が異なってくると考えられることから、指標として塩分が30.6未満を沿岸域、塩分が30.6以上を沖合域と区分して、各区分の水質の変化状況を整理しています。陸域からの負荷の影響が大きいところと、その影響が小さいところで変化傾向が違うのではないかということで、このような指標を用いて区分したところでございます。

 28ページをご覧ください。先ほど、基本的な湾・灘区分について説明しましたが、赤潮の発生件数については、瀬戸内海漁業調整事務所が毎年発行している「瀬戸内海の赤潮」のデータについてとりまとめています。このとりまとめは、瀬戸法の湾・灘区分とは若干違う湾・灘区分、こちらの付図の7に示した区分で整理してございます。

 また、漁獲量は付図8に示す湾・灘区分で整理しています。

 なお、湾・灘ごとの説明において、養殖収穫量についても整理しています。本年度は府県ごとに整理していますが、来年度以降、湾・灘ごとに整理していきたいと考えています。

 それでは、1ページ目にお戻りいただき、まず、東部から順に説明させていただきます。

 紀伊水道でございますが、瀬戸内海の東部に位置しており、太平洋とも接続しているため、外洋の影響を受けやすい海域となっています。

 一方で、瀬戸内海の中でも流域面積と一級河川からの流入量が大きく、資料左側の流入河川の流れの状況にお示ししていますとおり、東側は紀の川、西側は吉野川と那珂川が流入しています。なお、吉野川は大阪湾の淀川に次ぎ、瀬戸内海に流入する一級河川の中で2番目に平均流量が大きい河川となっています。

 また、外洋水が紀伊水道の東側から流入し、紀淡海峡を通り大阪湾西部の下層に流入するとされています。一方、内海水は紀伊水道の西側に沿って途中で吉野川等の河川水と混ざりながら南下していきます。

 外海水の流入は、黒潮の離接岸に大きく影響を受け、黒潮が離岸したときは、低温で高栄養塩の海水が下層に流入し、黒潮が接岸したときは高温で貧栄養な海水が全層に流入することが知られています。

 このように紀伊水道の特徴としましては、東側と西側で海域の特性や外洋水、河川水から受ける影響が異なる点がございます。

 紀伊水道の水質ですが、吉野川の流入の影響を受け、西側の河口域周辺のみが先ほどご説明した塩分での区分で沿岸域に区分されます。

 水質は、左下の図に示していますが、沖合域で全窒素濃度が低下傾向を示しています。

 また、参考資料に示していますが、全りん濃度については、沿岸域で上昇傾向を示しており、吉野川河口域周辺の塩分が低下した年に全りん濃度が高くなるといった傾向が見られています。こちら参考資料3(その1)の26ページにお示ししています。

 続きまして、右上の赤潮の発生状況ですが、1970年代後半以降減少し、ピーク時は45件ぐらいでしたが、現在ではおおむね10件以下まで減少しています。

 また、近年、どのような場所で赤潮が発生するかというのを右側の図にお示ししていますが、近年は主に陸域からの流入負荷の影響を受けやすい沿岸部であり、また、その中でも地形が入り組んでいて海水の停滞性が強い場所に発生する傾向にあります。

 また、参考資料3(その1)に底層DOの状況も整理していますが、紀伊水道では年度最低値がおおむね5mg/L以上という高い値で推移しています。

 また、底質の状況です。鳴門海峡や周辺や外洋に接する南東部で泥分率や有機物量が低く、南西部や北東部で高い傾向を示しています。

 概要版には有機物量を示していますが、有機物量については、1980年代と2015年頃を比較すると、低い値を示す範囲が広がっており、減少傾向が見られています。

 また、水産資源としては、冬季から春季に、西部の沿岸域において大型珪藻赤潮の発生が確認されており、水産庁の瀬戸内海漁業調整事務所でとりまとめている「瀬戸内海の赤潮」によると、近年では2013年3月から4月に西側の沿岸で、大型珪藻であるEucampia(ユーカンピア)属の発生に伴うワカメ、ノリの色落ち被害が報告されています。

 また、右下の漁獲量ですが、シラス・カタクチイワシ、タチウオ、マイワシといった外海との交流型の魚種が多くを占めており、紀伊水道の漁獲量の変動はこれらの魚種の変動というものが大きく影響しています。

 1ページおめくりください。次は大阪湾になります。大阪湾は参考資料3(その1)では43ページ以降になっています。大阪湾の地形的な特徴としては、資料左側の図になりますが、水深20mの等深線を境に、東側は海底勾配が緩やかで、水深20m以浅の平たんな地形となっており、西側は海峡部に向かって深くなっており、海峡部の水深は100m以上となっています。

 大阪湾に流入する河川は湾奥部に集中しており、瀬戸内海の中で最も年平均流量が多い淀川に加え、大和川、猪名川が一級河川としては流入しています。

 また、大阪湾護岸の埋め立てが進んでおり、人工護岸の割合が非常に高くなっております。

 流況については、海峡部が速く、湾奥部では遅いという状況です。東側の湾奥部は、河川水の流入により成層が発達しており、西側は流れが速く、海水は鉛直方向に混合しており、時計回りの沖ノ瀬環流というものが見られます。

 このように東側の湾奥部は、背後に人口や産業が集中しており、陸域からの負荷流入の影響を受けやすく、また、地形が入り組み、海水の停滞性が強い海域となっています。

 一方、西側の湾央から湾口部は隣接する紀伊水道や播磨灘との海水交換量が多く、比較的流れが速い海域であり、大阪湾の東側と西側で、水質・底質等の環境特性が大きく異なっています。

 次に、水質の状況ですが、大阪湾は、湾央を境に東側が沿岸域、西側が沖合域に区分されます。

 流域における全窒素・全りんの発生負荷量は経年的に減少しており、海域における全窒素・全りん濃度は、沖合域の全りん濃度を除き低下傾向を示しております。

 こちらにお示ししている図のとおり、沿岸域の窒素濃度が大きく低下しているという状況ですが、依然として、沖合域に比べて濃度は高い状況です。

 また、大阪府のヒアリングでお示しいただきましたが、大阪府、兵庫県、沿岸市が実施した常時監視データの平均値より大阪府で作成された全窒素・全りんの水平分布図をご覧いただくと、湾奥部は埋立地が入り組んでいて海水の停滞性が強く、栄養塩類が高濃度で偏在しているという状況がわかります。

 続いて右上に赤潮・貧酸素水塊の発生状況をお示ししています。赤潮の発生件数は、夏季を中心に低下傾向を示しており、近年はおおむね年間、20件程度で、湾奥部を中心に、主に東側の沿岸で発生しています。

 底層DOの年度最低値は、夏季に湾奥部で2mg/L、1mg/L以下になる地点が見られ、貧酸素水塊の形成や青潮の発生が確認されています。

 一方、湾央から湾口部ではおおむね5mg/Lで推移しており、こちらも湾奥部と湾央以西では大きく状況が異なっています。

 底質の有機物量は明石海峡、紀淡水道などの海峡部では低く、湾奥部に向かって高くなる傾向を示しています。また、有機物量は1990年代から2015年頃にかけて減少傾向を示しており、特に湾奥部で大きな減少が見られますが、依然として西側と比べると有機物量が多いという状況です。

 底生生物は、これらの底質の変化に伴い、湾奥部で個体数の増加や無生物地点の解消が見られます。ただし、依然として、シノブハネエラスピオ等の有機汚濁耐性の強い種が優先しており、種類数は極端に少なく、多様度指数は小さくなっています。

 なお、西側である湾央~湾口部では近年、赤潮等の発生はなく、底生生物の種類数、個体数、多様度指数の増加や種組成の変化等も見られています。

 一番右下ですが、水産資源の状況としては、大阪湾の漁獲量は、1982年に最大値に達した後に、1990年頃まで減少を示しています。交流型のカタクチイワシ・シラス、マイワシの漁獲が多く、漁獲量の変動というのはこれらの影響が大きいくなっています。

 続きまして、播磨灘になります。3ページをおめくりください。参考資料3(その1)では、88ページ以降が播磨灘の資料となります。

 資料左側の流入河川の状況に示すとおり、北部の沿岸部には、加古川、揖保川、吉井川、旭川の一級河川が流入しており、これらの河口域周辺では塩分が低く、成層が発達しやすい状況です。

 水質については、北部の沿岸部が沿岸域、それ以外が沖合域に区分されます。

 全窒素濃度は、沿岸域・沖合ともに1996年頃から低下傾向が見られます。

 また、水質の環境基準Ⅱ類型の水域の全窒素濃度が近年、Ⅰ類型の環境基準値と同程度のレベルで推移しています。

 左下に、赤潮の発生件数のグラフを示していますが、赤潮の発生件数は長期的に減少しており、近年では10件以下となっています。

 夏季は、主に南西部の沿岸で、Karenia(カレニア)属やCochlodinium(コクロディニウム)属による赤潮が局所的に発生しており、畜養魚介類のへい死等の被害が報告されています。

 概要版にはお示ししていませんが、底層DO年度最低値は、近年、おおむね3~5mg/Lで推移しています。こちらは参考資料3(その1)の120ページ、121ページにお示ししています。

 右上は底質・底生生物の状況です。底質の有機物量は、流れの速い明石海峡の周辺及び西側の島しょ部周辺で少なく、中央部では多い傾向です。中央部では、1990年代と2015年頃を比較すると、長期的に減少傾向が見られています。また、底質の変化により、広範囲で底生生物の種類数・個体数が増加傾向を示しています。特に明石海峡周辺及び西部の水域で種類数・個体数の増加というのが見られています。

 次に、水産資源の状況です。冬季から春季に主に北部を中心として、Eucampia(ユーカンピア)属による赤潮の発生に伴う養殖ノリの色落ちの被害が近年、報告されています。播磨灘における冬季の栄養塩濃度の低下及び水温の上昇傾向等による植物プランクトンの種組成の変化により、大型珪藻が優占するようになり、ノリと栄養塩を巡る競合が生じ、ノリの色落ちが発生する頻度が高まっていると指摘をされているところです。

 また、播磨灘では、主要魚種であるイカナゴについて、1970年代から長期的に減少している影響により、漁獲は全体的に減少傾向にございます。

 前回の小委員会でお示ししましたが、右下のイカナゴの餌環境については、イカナゴの漁獲量と漁場周辺のイカナゴの仔魚期から漁獲時期に当たる冬季の栄養塩濃度は長期的に類似した変動傾向を示していました。

 また、兵庫県農林水産技術センターの知見を右下にお示ししていますが、イカナゴの餌料生物であるカイアシ類が近年減少傾向を示しており、イカナゴの肥満度との間に正の相関があったことが報告されています。近年は成熟になかなか至らない肥満度、4.2以下を示すことが多くなっており、栄養塩濃度が低下している播磨灘東部のイカナゴ資源に対して、栄養塩や植物プランクトン、動物プランクトン等の餌環境を巡る低次生態系の変化というのが影響を与えている可能性が示唆されています。播磨灘は以上です。

 続きまして、備讃瀬戸になります。1ページおめくりください。こちらは参考資料3(その1)の144ページ以降になります。

 備讃瀬戸の地形的な特徴としましては、海域内に多くの島や狭小な瀬戸を有しており、場所によって潮流の流向や流速が異なるという状況です。また、平均水深は瀬戸内海の中でも最も小さいものの、中央部の瀬戸付近では水深が80m、90mの場所も見られています。流れとしては、備讃瀬戸は基本的に速く、特に中央部は流れが速く、鉛直混合が盛んになっています。

 北部の沿岸域は、備讃瀬戸の中では比較的流れが穏やかであり、一級河川である高梁川や芦田川が流入し、この周辺は塩分が低く、成層が発達しやすくなっています。

 右上に赤潮の発生状況のグラフをお示ししていますが、赤潮の発生件数は、1970年代、1980年代にかけて減少し、1980年代後半から年間2件以下で推移していましたが、その後、増加傾向が見られています。夏季において赤潮の増加傾向が見られるとともに、2000年代に入ってからは冬季でも発生が見られるようになっています。夏季の赤潮は、主に北部の沿岸域において局所的に発生しているという状況です。

 また、概要版にはお示ししていませんが、参考資料3(その1)の167ページに底層DOの年度最低値をお示ししており、こちらおおむね4mg/L以上で推移しています。

 底質・底生生物の状況を示していますが、流れが速い海域であるため、底質の泥分率は比較的低く、有機物量も比較的少なくなっています。

 一方で、北西部は泥分率が高く、有機物量が多い地点も見られている状況です。

 また、底生生物は、北部から中央部を中心に、種類数と個体数の増加が見られています。

 右下の水産資源の状況ですが、年によっては冬季に中央から東部において大型珪藻赤潮の発生が確認されており、2012年1月~3月には、中央から東部で大型珪藻であるEucampia(ユーカンピア)属の発生に伴う養殖ノリの色落ち被害が報告されています。

 また、漁獲量ですが、1980年に最大値に達した後に、1985年にかけて急減しており、この減少については、漁獲量の大半を占めていた内海型のイカナゴが影響しています。イカナゴの減少については、同海域では播磨灘等とは違い、2004年頃までイカナゴの仮眠場や産卵場である海砂利の採取が行われていたということで、こういったものが漁獲の減少に影響したことが指摘されています。

 1ページおめくりください。続いて、備後灘になります。備後灘は、参考資料3(その2)の1ページからになります。

 備後灘の地形的な特徴としましては、左側の地形・流れの状況に示すとおり、瀬戸内海の中央部に位置し、東側は流れの速い備讃瀬戸、西側は燧灘と接しています。備讃瀬戸から備後灘方面にかけて海域が急に広がるため、備後灘の流速は比較的小さくなっており、また、水深は約20mと非常に浅い海域になっています。水質は北部の沿岸域の一部が沿岸域、それ以外が沖合域に区分されています。

 左下の水質の推移に示すとおり、全窒素の濃度は、沿岸域で1996年頃から2009年頃にかけて、沖合域では全期間で低下傾向を示しています。

 また、赤潮の発生件数ですが、「瀬戸内海の赤潮」の湾・灘区分の関係で、こちらは備後灘と燧灘の合計の発生件数になっています。赤潮の発生件数は、1990年代にかけて減少傾向となっていますが、その後は年変動が大きく、おおむね年間2件から15件の間で推移しています。

 備後灘における赤潮の発生箇所については、北西部沿岸や中央~南部で発生する傾向にあります。

 右上に示しております底層DOの状況については、公共用水域水質調査のデータが、底層から1mを測定していないため、浅海定線調査のデータを整理しています。毎月の測定データではない点に留意が必要ですが、底層DOの年度最低値は、南東部では年変動が大きく、年によって2mg/Lを下回る地点もあるという状況です。一方で、北西部ではおおむね4mg/L以上で推移をしています。

 底質・底生生物の状況ですが、まず、底質の泥分率は広範囲で比較的高くなっていますが、一方で北西部の沿岸では低くなっています。

 有機物量を概要版にはお示ししていますが、1990年代から2015年頃にかけて、特に中央部において減少傾向が見られます。底生生物は比較的少ない海域ですが、1990年代から2015年にかけて、種類数や多様度数は増加傾向にあり、また、1990年代は無生物地点が5地点ありましたが、2015年の調査ではゼロということになっています。

 右下の水産資源の状況としては、こちらは水産庁の漁獲量の統計の湾・灘区分ということで、北部が備後・芸予瀬戸、南部が燧灘に区分されているため、燧灘と備後・芸予瀬戸の合計の漁獲量という形で示しています。燧灘を含む漁獲量は1977年に最大値、1985年にピークを示した後、1994年にかけて減少しています。カタクチイワシの漁獲量が大半を占めており、このカタクチイワシの変動が漁獲量の変動に大きく影響を与えていることが特徴です。

 続きまして、燧灘の説明をします。燧灘は、参考資料3(その2)では31ページ以降になります。

 地形的な特徴としては、北西部に位置する芸予諸島の来島海峡等の水道部で流速が大きくなっています。一方、開けた湾形状をしている南西から東部では流速が小さく、海水が停滞しやすい海域となっています。

 水深は、芸予諸島では比較的深く、来島海峡付近では水深が160mぐらいの地点も見られますが、南西から東部では水深が30m以浅となっています。

 水質は、北西部の沿岸が沿岸域、それ以外が沖合域に区分されます。

 左下の水質の推移に示したとおり、全窒素は沿岸域で1996年頃から2010年頃にかけて、沖合域では全期間で低下傾向を示しています。

 また、右上の赤潮の発生状況ですが、赤潮の発生件数は、先ほど備後灘でお示しした備後灘と燧灘の合計件数になっています。燧灘における赤潮の発生場所を確認すると、主に芸予諸島より南側の流速が小さく、海水が停滞しやすい南部の水域で発生している傾向が見られます。

 また、概要版にはお示ししていませんが、参考資料3(その2)の50、51ページに底層DOの年度最低値を示していますが、南部の沿岸部で3mg/L以上、それ以外では5mg/L以上で推移しています。

 底質については、海水が停滞しやすい南西部から東部にかけて広範囲で泥分率が高く、有機物量は比較的多い一方で、北西部の芸予諸島では泥分率が低く、有機物量が少ない傾向を示しています。南西部から東部にかけては、有機物量は減少傾向にあります。

 また、底生生物につきましては、北西部で多く、東部で少ない海域となっております。また、東部では、1990年代に3地点あった無生物地点が、2015年頃の調査の際には1地点も見られず、先ほどの隣接する備後灘と同様に改善傾向にあるという状況です。

 また、水産資源の状況としては、先ほど備後灘でお示ししたとおりですが、カタクチイワシの漁獲量の減少というのが、この海域の漁獲量の変動に大きな影響を与えています。

 燧灘までの説明は以上となります。

○岡田委員長 はい、どうもありがとうございました。

 たくさんの資料ですので、まずは資料3-1、総合検討のところで何かご質問、ご意見、ございますか。

 特段、今なければ、続いて今ご説明いただいた6つの湾・灘のうち、最初の3つからご質問、ご意見等を承りたいと思います。紀伊水道、大阪湾、播磨灘のところでいかがでしょうか。

○秋山委員 3ページの播磨灘の右側の真ん中の水温の図ですが、1983年度、84年度、の要するに84年の1、2、3月、85年の1、2、3月と非常に雪が多い年で、特異的に大変な年だったのですが、それを除くと、80年代後半以降は、水温がむしろ下がっているように見えるのです。80年代前半から見れば、水温が上がっているように見えますが、80年代後半から見れば、水温が下がっているようにしか見えないのですが。それが一つ。

 それと、各ページの窒素の沿岸域と沖合域の濃度の比較のグラフですが、紀伊水道は沖合域のほうが低く、大阪湾も沿岸域が高くて沖合域が低いです。播磨灘はどちらかというと、最近は、というか全体的に沖合域のほうが高くなっているのですかね。他の水域は沖合域のほうが高いのですかね、窒素濃度が。この辺りは何かお考えがあれば教えていただきたいと思います。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 基本的には、沖合域のほうが、窒素が低い状況にはなっていると思います。播磨灘は沿岸域と沖合域が近いような値になっていて、近年、逆転しているような年も見られますが、傾向としては同じように推移しているようになっています。

 最初にいただいた水温の話については、雪等そういうイベント的な部分をまだしっかり考察できてないところもありますので、ご助言もいただきながら、来年度、さらにしっかりとした整理をしていきたいと考えています。また、予算の説明で少し触れましたが、環境省で、瀬戸内海の長期的な気候変動の影響ということでトレンドの解析等も並行して進めていますので、来年度、そういったものも含めてお示ししたいと考えています。

 ノリ養殖を巡る課題としては、1980年代等と比べると近年の水温が上昇しており、ノリの漁期等が短くなってきているといった課題もあると整理されていると承知しておりますが、ここら辺、もう少ししっかり整理して、どういったまとめ方がいいかというのは、引き続きご助言いただきながら進めていきたいと考えています。

○岡田委員長 はい、ありがとうございました。

 鷲尾委員、どうぞ。

○鷲尾委員 ありがとうございます。非常に多方面な資料が一遍に見られて、マクロ的に捉える上では非常に有益な資料にできたのではないかと思います。

 ただいま出ましたノリと水温の関係ですが、冬場の1・2月の最低水温期の状況というのは暖冬傾向か厳冬かということで振れがあると思います。ノリ養殖に一番影響を及ぼしているのは秋の水温降下であり、10月の漁期開始時点の温度がどうか、残暑が長引いてるか、早く秋が進むかによって営業期間が変わってきます。その影響が大きいので、捉えるとしたら10月、11月ぐらいの水温を見ていただくほうがいいのではないかと思います。

 また赤潮の分布と傾向が出ているのですが、鞭毛藻による赤潮と珪藻赤潮を詳細版の資料には分けて書いてあるのですが、集計して赤潮件数という形で表れていると思います。これは性質的に全然違いますので、鞭毛藻類の赤潮と珪藻赤潮を峻別できるようにしてカウントしていただきたい。特に鞭毛藻の赤潮というのは漁業被害を出しやすいものですが、これについてはかなり局所的であるというのが象徴的に表れてきていると思いますので、そういう局所的な対策を必要とするものと、珪藻赤潮のように、こういう栄養レベルと関連するものについて対策の取り方が違いますので、そういう意味でデータとして峻別していただきたい。

 もう1点、底生生物の種類数と個体数という形でカウントしていただいております。マクロ的に見ますと、停滞水があって、貧酸素・無酸素状態になると無生物になる。それが改善してきて底生生物が棲めるようになれば多様度も上がっていくという形の図式で見る上では、これまでの資料はよかったのですが、これに貧栄養化が絡んでまいりますと、先日も明石海峡西部の鹿ノ瀬海域で調べていましたが、きれいな砂質帯で無生物が出てきています。ということは、もう貧栄養で生き物が砂漠状態ですね。そういう場所まで出てきますので、底生生物の多様度だけで見ていくと、逆の現象も拾いかねないということがありますので、どういう種類が出てくるのかということも見た上での指標としての捉え直しをしていただきたいと思います。ましてや平均値をとってしまいますと、海域の属性を見誤ることがあります。そういう点で、底生生物の扱いについてもご配慮いただけたらと思います。

 以上です。

○岡田委員長 ありがとうございます。今のご注意はよろしいですね。

 はい、ありがとうございます。

 では白山委員、どうぞ。

○白山委員 はい、ありがとうございます。

 まず、非常に膨大な資料で見るのが大変ですが、クラスター解析というのが詳細版のではやってあるのですね、かなりいろいろと。ところが概要版のほうでは全く出てこないし、ご説明にも使われていないのですが、ぜひそもそもクラスター解析をやった目的とその結果をどのように解釈すればいいのか、少し教えていただけるとありがたいと思います。

 それから、底層溶存酸素ですが沖合域、沿岸域の区分で絶対値で示してあるのですが、水温のデータも多分あるはずなので、できれば飽和度を計算していただくとよろしいかと思います。直観的に、飽和度が低い・高いといいったほうが、貧酸素を理解するには、より適切なパラメータになるのではないかと思います。

 それから、先ほど鷲尾先生から、ベントスのことについて少しコメントがありましたが、せっかくその種のレベルまで分析されているので、やはり動物門のレベルでのこの円グラフというのでは、少しもったいないと思いますので、例えば種の多様性の指数というのは、比較的簡単に計算できますし、実際にやられているようなので、それを少し活用されるほうがよろしいのではないかと考えました。

 最後に、特に大阪湾と紀伊水道ですが、水局や海洋室でも、海洋環境モニタリングというのを実施されていて、大阪湾から紀伊水道にかけては、かなりしっかりとした調査をしています。毎年ではなくて、数年に一回ではありますが、データがありますので、また他にもいろいろ水産試験場がやっているデータ等、たくさんこの辺りデータがあると思いますので、ぜひご活用されるほうがよろしいのではないか思います。

 以上でございます。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 後のほうは、どちらかというと、ご注意ですので、これからやっていただくのですが、クラスター解析の点は、趣旨はご説明いただけますか。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 クラスター解析は、複数あるこれらの調査地点を対象に、底生生物であれば種構成、底質であれば、泥分率、窒素、りん、TOCという底質の状況が長期的にどう変化したのかというのを把握するために、第2回調査から第4回調査をまとめてクラスター解析をかけて、グルーピングをしています。例えばある地点が第2回ではどういうグループにグルーピングされ、それが第4回ではどう変化するか、中身の変化を確認することを目的に実施し、底生生物については個体数や種類数の変化だけでなく種構成等についても確認し、各グループの優占種等がどうなっているかについても詳細版には示しているところです。

 一方、今回の概要版では、特に湾・灘ごとの課題という部分に着目し、課題とそれに関連する項目を中心に整理しているところで、十分に底生生物の部分をお示しできませんが、ご示唆も受けましたので、ここら辺もわかりやすく整理し資料として出していけるようにしていきたいと考えています。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 ほかによろしいですか。

 備讃瀬戸以降も含めて何かご質問、ご意見を承りたいと思いますが、いかがでしょうか。

 はい、どうぞ。

○秋山委員 先ほどの続きなのですが、備後灘とか、燧灘を見ますと、特に最近は窒素濃度が沖合域のほうが高いです。これが下層であれば底質の影響を受けているということが言えるかと思うのですが、上層ですので、要するに、本来、瀬戸法は、人口や産業が集中している範囲の工場の廃水を規制していくという法律であり、この影響を受けるのは淡水の影響を受けやすい水域だと思いますが、そういう水域よりも沖合域のほうが窒素濃度が高いということですから、要するに、この窒素濃度は陸域からの単純な拡散で濃度が上がっているのではないということが言えると思うのですが、何か見解があれば教えていただきたいと思います。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 燧灘については、水深も浅く、外洋から一番遠く両側を諸島で挟まれているということで、滞留性が強い水域だと認識しています。

 詳細にそこの要因まで分析できているかと言われると、まだ不十分な部分がございますが、燧灘はそういう流れや滞留性が強いという特性が、近年の沿岸域と区分されたいわゆる河川流入があるような燧灘でいうと芸予諸島周辺より、南部の沖合域と区分された方が高い濃度になるといった傾向を示しているのではないかと思います。そこら辺は委員の先生から、こういったことがあるのではというご示唆がございましたら、ご意見をいただければと考えています。

○岡田委員長 よろしいですか。

○秋山委員 科学の基本的な法則として、反応というのは乱雑な方向にいきますので、濃度が高いほうから低いほうにいくということはあっても、低いほうから高いほうにいくというのは、何らかの理由があるはずなので、滞留性だけでは説明できないと思いますので、参考にしていただければと思います。

○岡田委員長 今後の検討をお願いいたします。

 ほかにございますか。はい、どうぞ。

○高村委員 わかりやすい資料に整理していただいて、どうもありがとうございます。

 やはりベントスが回復してきていて、無酸素地点もなくなったので、ある意味では底質環境が回復してきて、生き物が棲めるようになってきていると。漁獲のほうを見てみますと、動物プランクトン食の魚の漁獲が減ってきているというデータで、餌としての一次生産は動物プランクトンとベントスがシェアをしているというか、ある意味では、両者は競争関係にあって、動物プランクトンが食べずに沈んだものを餌にベントスが増えるという仕組みも生態学的にはあると思います。この漁獲量データというのは、あくまで漁師の方が漁獲した量なので、客観的な魚の量を示す指標とは、言えないところが問題なのです。漁獲努力なりで補正し、ベントス食の魚の量が、どういう動向を示しているのかを客観的に見られるような指標があればいいと思うのですが、難しいかもしれませんが。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 まず、資源量という部分では、水産庁のほうで、毎年主要魚種については出されていると認識しています。

 ご指摘の課題は、我々も同じ悩みを持っているのですが、ベントス食とか、食性ごとの漁獲量の変動は、参考資料にも示しており、例えばマダイとかは増加傾向にあったりするのですが、カレイ類とかは長期的に減少していたりとか、種ごとにやはり違った傾向がありまして、種によって、大きく影響を受けている要因というのが異なるとは考えていますが、そこの原因については、我々として全部整理し切れているという状況ではありません。今後の課題だと思っています。

○高村委員 漁獲努力等を加味した統計を出す努力をしていかないと、将来的に瀬戸内海の豊かな海の評価をどうやっていくのかというのが、なかなか難しいという気がしましたので。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 少しそこら辺は課題として水産庁を含め、こういうご指摘があったということで共有させていただきたいと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 ほかによろしいですか。

 ほかになければ、ここで10分程度の休憩をさせていただきます。

 11時になりましたら、議事を再開したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

休憩 10時50分

再開 11時00分

○岡田委員長 それでは、皆様方おそろいですので、議事を再開したいと思います。

 中部海域の安芸灘から残りの湾・灘の説明、それから瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題の説明を続けてお願いいたします。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 それでは、7ページをご覧ください。参考資料3(その2)の64ページからが安芸灘に対応しています。

 安芸灘の地形的な特徴としては、資料左側の地形・流れの状況にお示しするとおり、比較的流速が大きくなっています。北西部は水深が10m~20m程度あり、中央から南部に比べて流速が比較的小さい海域となっています。水質は、塩分で区分しましたので、全域が沖合域に区分されています。

 左下に示すとおり、全窒素濃度は減少傾向を示しています。赤潮は、安芸灘では、ほとんど発生しておらず、2010年以降は1件も発生してないという状況です。また、底層DOの年度最低値もおおむね6mg/L以上と高いレベルで推移しています。

 右上の底質・底生生物の状況ですが、底質の有機物量は北西部で比較的多い傾向にありますが、1990年代と2015年頃を比較すると減少傾向が見られています。

 底生生物については、全体的に種類数・個体数が増加傾向にあり、北西部に1点にあった無生物地点が今回の2015年の調査ではなくなっています。

 右下が水産資源の状況ですが、水産庁の漁獲量統計の湾・灘区分では、安芸灘と広島湾を合わせて安芸灘と区分していますので、こちら広島湾も含む漁獲の合計量となっています。

 漁獲量は1970年代に減少したものの、1988年頃にかけて増加し、その後は、おおむね横ばいで推移しています。

 貝類等の内海型の漁獲量は長期的に減少していますが、カタクチイワシ等の交流型の漁獲量は長期的に増加し、その後横ばいになっています。

 1ページおめくりください。広島湾になります。こちら参考資料3(その2)の95ページからが対応しています。

 広島湾の地形的な特徴としましては、閉鎖性の強い湾形状となっており、南東部の水道付近を除き、流速は比較的小さく、特に湾奥部は閉鎖性が高く、海水が滞留しやすくなっています。また、湾奥部に太田川、湾西部からは小瀬川の一級河川が流入しているため、河川流入地点の周辺は塩分が低く、成層が発達しやすい海域です。水質は、南東部の湾口を除き、沿岸域に区分されます。

 左下の水質には、全窒素濃度の推移を示していますが、全窒素、全りんの濃度は、沿岸域の全りんの濃度を除き、全期間で低下傾向を示しております。

 右上に、赤潮・貧酸素水塊の発生状況を整理しています。赤潮の発生件数は、こちらは安芸灘を含む件数となっていますが、発生箇所はおおむね広島湾のみで、近年安芸灘では発生していないという状況です。夏季及び秋期における発生が多く、主に湾奥部及び西部の沿岸、南西部で発生をしています。2014年、2016年には、それぞれKarenia(カレニア)属、Chattonella(シャトネラ)属による養殖魚介類、蓄養魚介類の被害の発生が報告されています。

 また、底層DOの年度最低値は、湾奥部はおおむね1~4mg/L程度で推移しており、中央の南部ではおおむね5~7mg/L程度で推移しているという状況です。

 底質ですが、泥分率は湾口を除き広範域で高い水域です。有機物量は、湾奥部の閉鎖性の強い海域と、西部沿岸で多くなっていますが、1990年代と2015年頃を比較すると、広範囲で有機物量の減少が見られています。

 また、底生生物の種類数及び個体数は、1990年代では、全域で少ない状況でしたが、2015年頃にかけて、増加が見られ、無生物の地点も解消されています。

 水産資源の特徴としては、広島県の養殖収穫量において、カキ類が多くを占めています。

 2005年以降、広島県では、漁場生産力等に応じた養殖規模によるカキの年間の生産量の目標値を設定しているため、近年の収穫量はおおむね横ばいで推移しています。

 一方で、近年は、採苗不良や生育不良の年があり、こういったものが広島湾での水産業の課題という形で近年現れてきています。

 また、全体の漁獲量は、先ほどの安芸灘との合計になり、7ページと同じ図になりますが、長期的に貝類が減少、一方で、カタクチイワシ等の交流型の漁獲量が長期的に増加し、近年は横ばいという傾向を示しています。

 続きまして、1ページおめくりいただき、伊予灘についてご説明いたします。

 こちら参考資料が変わりまして、参考資料3(その3)の1ページ以降が伊予灘に対応しています。

 地形的な特徴としては、潮流が卓越しており、特に南部の速吸瀬戸や北東部の釣島水道付近の流れが非常に速い海域です。一方、別府湾は海水の停滞性が強く、流量の大きい一級河川が流入しており、塩分が低くなっています。

 水深は、南部の速吸瀬戸及び北東部の釣島水道付近で深く、速吸瀬戸の北側には、最深部450mの海釜という地形が形成されています。また、別府湾の南西部の湾奥には、水深60m~70m付近に窪地が形成されています。また、中央部の水深は、40~60m程度となっています。

水質については、西部に位置する別府湾が沿岸域、その他が沖合域に区分されています。

 左下の水質の推移に示すとおり、全窒素濃度は、別府湾では1996年頃から、その他の海域では全期間を通して減少傾向にあります。

 右上の赤潮の発生状況ですが、赤潮発生件数は1970年代後半から減少し、その後は、2012年を除き、おおむね10件以下で推移しています。また、近年の発生場所としては、別府湾周辺に発生が集中しており、狭まってきているという状況です。

 また、概要版にはお示ししておりませんが、参考資料3(その3)の24ページ、25ページに底層溶存酸素量の年度最低値をお示ししていますが、別府湾では、窪地形状の南西部の部分を除き、おおむね3mg/L以上です。また、その他の海域では、中央東部でおおむね5mg/L以上で推移している状況です。

 比較的流れが速い東部、中央部では底質の泥分率が低く、有機物量も少なくなっているという状況です。一方、別府湾は泥分率が高く、有機物量も多くなっています。ただ、有機物量は1990年代と2015年頃を比較すると、減少傾向を示しています。

 底生生物は別府湾の湾奥を除き、種類数・個体数が多い海域です。別府湾は、大きな変化は見られず、依然として湾奥は種類数・個体数が極端に少なく無生物地点が存在するという状況です。

 水産資源の状況としては、瀬戸法の湾・灘区分よりも広い範囲を対象としています、水産庁の湾・灘区分による伊予灘の漁獲量をここに示していますが、1960年代頃から増加し、1978年に最大値に達して以降、長期的に減少しています。

 主要な魚種であるカタクチイワシは、1970年代に最大値に達した後に、1998年にかけて減少し、その後、横ばいで推移している一方、シラスが1980年代~2000年代にかけて増加傾向となっており、その後、おおむね横ばいで推移しています。

 1ページおめくりください。周防灘になります。

 こちらは参考資料3(その3)の38ページからが対応しています。

 地形的な特徴としては、東側で水深が深く、西側に向かって浅くなっています。西側の沿岸は塩分が低く、水深は10m以浅のエリアが広範囲で広がり干潟が発達しています。また、流速は国東半島の沖合周辺と関門海峡で大きくなっています。水質は、周防灘の沿岸部のほとんどが沿岸域に区分され、その他が沖合域に区分されます。

 左下の水質の推移には、全窒素濃度の推移のみを示していますが、全窒素、全りんの濃度は、沖合域の全りん濃度を除き、全期間で低下傾向を示しています。

 また、詳細版に示していますが、DINの濃度も沿岸域及び沖合域で全期間で低下傾向を示しているという状況です。

 右上が赤潮の発生状況です。赤潮の発生件数は、1990年代にかけて減少し、近年は年間10~40件程度と変動が大きくなっています。赤潮は、夏季に沿岸域において局所的に発生することが多く、Chattonella(シャトネラ)属、Heterosigma(ヘテロシグマ)属、Karenia(カレニア)属等による養殖、蓄養天然魚介類等のへい死の被害の発生がほぼ毎年報告されているという状況です。

 また、参考資料3(その3)の63ページ、64ページに示していますが、底層DOの年度最低値は、沿岸域では、おおむね3mg/L以上で推移しており、沖合や流れの速い国東半島周辺では、おおむね4mg/L以上で推移をしています。

 底質・底生生物ですが、泥分率は北東部の沿岸と南西部の海域で高く、概要版にお示ししたとおり、同様に北東部の沿岸域と南西部の海域で、有機物量が多い傾向になっています。

 これらの海域を中心に底質の有機物量は長期的に広範囲で減少傾向が見られ、1990年代はTOCが20mg/g以上の地点が広範囲に広がっていましたが、2015年頃にはTOCが20mg/g以上の地点、この赤いコンターの部分が見られなくなったという状況です。

 また、底生生物は北部及び東部で多く、南西部で少ない傾向にございます。広範囲で種類数や個体数は増加傾向を示しており、南西部に1990年代で見られていた無生物の地点が、2015年頃の調査ではなくなっています。ただ、個体数については、南西部は全体の中で低い状況です。

 右下が漁獲量の変化状況です。水産庁の湾・灘区分による周防灘の漁獲量を示しています。こちら1960年代から増加し、1972年に最大値に達した後に、1976年にかけて減少し、その後、1985年まで増加した後、減少と、2回増減をしています。1970年代の72年の増加はその他貝類の増加とされており、1980年代の86年のピークは、アサリ類が増加したものが大きくこの変動が影響を与えています。

 また、その後の減少もアサリが1990年代前半にかけて急減した後に横ばいになっているという状況ですが、アサリ類については、90年代からさらに2000年代にかけて、少しこの図だと見づらいですが、減少し、近年は低位な状況で推移しています。

 周防灘については、以上です。

 続きまして、豊後水道に移らせていただきます。

 こちら参考資料3(その3)の79ページからが対応しています。

 地形的な特徴ですが、全体的に水深が大きく、水深60m以深の場所が多くなっています。また速吸瀬戸の南側、先ほど伊予灘では北側でしたけれども、南側にも水深約350mの海釜という地形が形成されています。

 豊後水道は、瀬戸内海の南西に位置しており、太平洋と接していることから、下にお示ししておりますが、黒潮を起源とする暖水が定期的に表層に流入する「急潮」という現象、また底部の陸棚斜面から流入する「底入り潮」という現象があり、外海水のこれらの流れの影響を強く受ける海域となっています。

 また、中央部は潮流が卓越し、流れが速いのに対し、沿岸部は地形が入り込んでおり、内湾の形状を呈しており、海水の停滞性が強い部分が広がっているという状況です。水質は、全地点が沖合域に区分されています。

 概要版には示していませんが、全窒素の濃度は有意な変化傾向は見られず、全りんの濃度が低下傾向を示しているという状況です。こちらは参考資料3(その3)の94ページ、95ページに示しています。

 右上に赤潮の発生状況を示していますが、赤潮の発生件数は1990年代後半から2000年代にかけて増加傾向が見られ、特に夏季に大きく増加しております。赤潮の発生場所としては、沿岸の湾内等の入り込んだ箇所で局所的に発生しているという状況で、近年カレニア属等による漁業被害も発生しています。

 資料の中段に魚類養殖と赤潮ということで、今の内容を説明していますが、赤潮の構成種はKarenia(カレニア)属とHeterosigma(ヘテロシグマ)属の割合が多く、特に1997年以降、毎年養殖魚介類のへい死の漁業被害が発生しているということで、当該水域の課題となっています。

 また、愛媛県と大分県は日本有数の魚類養殖の産地となっていますので、資料の右下に養殖収穫量の変化状況をお示ししています。

 愛媛県南太平洋区の養殖収穫量は1980年代後半以降に増加し、2003年に最大値を示しています。1980年代~90年代前半には、ブリ類が多くを占めていますが、長期的には若干ブリ類は減少しており、タイ類のほうが1980年代前半~2003年頃にかけて増加をしているという状況です。

 大分県南太平洋区は、1980年頃から長期的に養殖収穫量が増加しており、こちらは収量の多くをブリ類が占めているという状況でございます。

 また、概要版には示していませんが、参考資料3(その3)の107ページ、108ページに、海面漁業における漁獲量についても示しており、こちらはマイワシやサバ類といった交流型の魚種の漁獲が多くを占めており、漁獲量の変動にはこれらの魚種の変動が大きく影響を与えているという海域です。

 続きまして、おめくりいただきまして、響灘です。

 こちらは、参考資料3(その3)の119ページからが対応しています。響灘の地形的な特徴としては、北西部は日本海に面しており、南部には閉鎖性が強く、陸域からの流入負荷を受けやすい洞海湾を有しています。

 下部に発生負荷量の推移を示しているとおり、陸域からの窒素の負荷量は1994年以降、りんの負荷量は1979年以降減少しています。このため、右上の水質の推移に全窒素濃度を示していますが、特に洞海湾の内湾で大きく低下を示しています。

 右側中段には、洞海湾環境修復検討会による洞海湾における栄養塩濃度の変化という資料を示していますが、特に港湾内のステーション7~3といったような港湾内の地点で1990年代後半と2000年代後半を比較しますと、アンモニア態窒素やリン酸態リンが大幅に低下したことがわかり、修復検討会の中では、産業系の汚水の負荷量の減少というのが、こういったところに現れているという評価がなされています。

 また、洞海湾では、1994年には大規模な貧酸素水塊が発生していましたが、2006年には縮小し、2011年頃になると、湾域全域で底層DOが3mg/L以上ということで、貧酸素水塊は改善傾向になっています。

 以上、長くなりましたけれども、瀬戸内海の湾・灘ごとの水環境と水産資源の状況の概要につきまして、ご説明をさせていただきました。

 続きまして、資料の3-3をご確認ください。

 瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題ということで、本年度関係機関の皆様からのヒアリングや、環境省で検討していた湾・灘ごとの水環境状況から出てきた瀬戸内海における、今年度のテーマである、水環境、栄養塩や水産資源等に係る主な課題という形で整理させていただいています。

 大きな枠としまして、瀬戸法の大きな施策の柱として、1ポツの水質の保全及び管理。4ポツの水産資源の持続的な利用の確保、これに関連する部分で多くの課題が整理されています。

 水質の保全及び管理という部分では、上の①、②といったところでは、夏季の赤潮・貧酸素水塊の発生や底生生物の種類数・個体数が極端に少ない海域がまだ一部残されています。また、大阪湾奥のようなところでは、栄養塩が停滞し、高濃度の栄養塩が偏在しており、水域内でも湾奥部とそれ以外の場所で水環境の状況が異なっているという課題が出てきています。

 また、三つ目にお示ししましたが、ヒアリングの中では、一部水域でCODの環境基準が未達成であり、播磨灘や備後灘等で、陸域におけるCOD、N・Pの発生負荷量は減少傾向にある一方で、CODの環境基準が達成できていない水域が存在しているという課題も出てきています。

 ④と⑤につきましては、水質の関連と水産資源の関連に共通する課題です。④については、魚類養殖が行われている海域で、赤潮による被害が発生しているという状況が見られると。⑤については、冬季の栄養塩が減少してきた中で、大型珪藻との栄養塩を巡る競合等が発生し、近年ノリ等の色落ちという水産資源の課題が出てきていると。また栄養塩類の減少が一部のプランクトン食性魚の餌環境等の低次生態系に影響を及ぼしている可能性が示唆されたといったような、今後の課題とすべき点が洗い出されています。

 また、ヒアリング等の中では、その他の水産資源を巡る課題として、アサリの餌環境等に及ぼす影響の要因や、カキの養殖における採苗不良、生育不良の要因等についても現在調査がされていますが、そういった課題が示されています。

 今年度はこのような形で水質の保全及び管理、水産資源の持続的な利用の確保というところを中心に課題を整理させていただきました。

 また2ポツ、3ポツに大きな柱である沿岸域の環境の保全、再生及び創出、自然景観及び文化的な景観の保全という大きな課題がございますが、こちらについては、来年度、新法や基本計画の全体の取組を点検しながらご議論いただくということで、31年度に改めて取組状況等もヒアリングを実施させていただいて、それに基づいて、今後の施策の方向性等についてご議論いただければと考えています。

 また、資料3-3の裏面には、参考として水環境及び水産資源に係るヒアリング結果の概要ということで、資料を取りまとめています。

 説明については以上となります。

○岡田委員長 はい、どうもありがとうございました。

 それでは、まず安芸灘から響灘まで、整理した内容についてご質問、ご意見等を承りたいと思います。いかがでしょうか。

 はい、どうぞ。

○秋山委員 安芸灘でカタクチイワシが交流型になっていまして、この資料の一番最後の29ページの付表の9のところで、カタクチイワシが交流型になっています。瀬戸水試がカタクチイワシ予報を出していますが、評価の場合で言うと、大阪湾は交流型で、播磨灘は内海型が卓越しているとなっていまして、要するに、瀬戸内海のカタクチイワシは、交流型と内海型があるので、安芸灘がどうか私もよく知らないのですが、かなり入り口から離れているのでどっちなのかと思っているのですが、この辺の交流と内海はきちっとまたよく整理していただければと思います。

○岡田委員長 ありがとうございました。今のご指摘よろしいですね。

 ほかにございますか。はい、どうぞ。

○鷲尾委員 安芸灘の漁獲データは、シラスが割と好調な状況が示されています。お隣の燧灘あるいは備後灘では、とれないことはないのですが、やや低調だと。安芸灘が好調な理由は何かと考えますと、音戸の瀬戸から広島湾の濃度の濃いのが間欠的に点滴されているのです。そういうのが安芸灘の海峡特性の中でうまく生物の物質循環に利用されて、シラスの発生を促している、音戸のシラスというのは、ブランド化されていますが、安定供給されているという印象を受けます。

 そういう意味で、単にこういうデータだけで見るのではなく、それがどのように生態系を活性化しているかというような観点での見方というのも必要ではないかと思いましたので、一言触れさせていただきました。

○岡田委員長 ご注意をありがとうございます。今のご注意もよろしいですね。はい、ありがとうございました。

 ほかにございますか。

○上田委員 全体的なことになりますが、まとめ方が底質の有機物量が減少していく傾向にあると、それによって、底生動物の個体数などが増加していく、また、無生物地点が解消しているという流れになっており、底質の有機物量が減っているから生態系として回復傾向にあるというよう方向でまとめられたと思うのですが、本当にそうかどうかという、メカニズムのところが、私も悩んでいるのですが、よくわからないということです。

 水質は環境基準がありますけど、底質はないです。なので、適正な有機物量というのがどこら辺にあるのかということが、なかなかわからないのです。だから、どんどん今から減っていったら、減っていっていいということになるのか、いや、これ以上減ったらいけないと考えるのかというのは、今一度みんなで考えていく必要があると思います。

 それと、無生物地点が減少したというのをペケで記していますが、そんな簡単なことでなく、例えばその地点は有機物量が減ったから無生物が解消したのか、例えば硫化物等、そういうものが低下したから解消したのかというのは、詳細に見ていかないと、ただ、無生物地点がなくなったというだけで回復と解釈してはいけないのではないかと思います。

 それから、究極の目的が豊かな海ということです。豊かな海というのは、要するに、海底環境がよくなって、底生動物がいて、それを食べるものがいてということになりますので、種類も必要です。個体数も必要ですが、大型のものがいるか、いないかというのを湿重量でも見ていく等、そういう別の観点も加える必要があるのではないかと思いました。

 以上、よろしくお願いします。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 先ほど鷲尾先生、白山先生からも前半でご助言いただきましたが、クラスター解析等をやった上で種構成とかも見ていますので、少しそういったところも含めて、丁寧に見るようにしていきたいと考えています。今回は概要版ということで、まずは種類数・個体数というメジャーな指標でお示ししましたが、また、無生物地点については、例えば底質がどういう状況か、貧酸素がどういう状況か等、そういった部分もまとめて考察の中にはしっかり入れていきたいと考えています。

○上田委員 感覚的になるのですが、経験的というか、有機物量が全てを引き起こしているというわけではないと思うのです。そこら辺のところを間違えないで解釈してほしいと思っています。

○岡田委員長 はい、ご指摘ありがとうございました。

 ほかにございますでしょうか。はい、どうぞ。

○鷲尾委員 最後の資料3-3のところでも示されているように、最後の出口のところが、水産資源の持続的な利用の確保というところにあるかと思います。そういう意味で、水産資源の動向等の資料が出てきているのですが、先ほどお話の中にありましたように、個々の湾・灘のデータが整備されていない、農林統計、漁獲統計等についても、今統計予算が縮小されて、あちこち抱き合わせのデータしか残ってこないような、そういう状況にあります。これは環境省というよりも水産庁の問題でもあるのですが、そういう意味では、環境行政上、こういう湾・灘で取り組んで、最後の出口を求めていこうということを言うわけですので、今話題の統計の整備、充実というのが、今後の管理に重要だということをぜひこの場で提言していただく必要があるのではと思います。

 水産庁も水産政策の改革ということで、多くの対象魚種についての資源把握というのを今後強化していくと言っていますが、まさに、こういう客観的な資源調査というのが、欠けている側面がありますので、それが今後の海域管理の上で非常に重要だという点をぜひ共有していただけたらありがたいと思います。

 もう一つ、この資料で見れば、環境の変化が漁獲の減少、資源の減少につながってきているということは、ここでは共有されていると思いますが、世間では漁師が乱獲するから減っているという思いが出ております。そういう誤解を払拭するためにも、この辺りのデータの整備と発信をお願いしたいと思います。

○岡田委員長 今のご注意よろしいですね。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 来年度、方向性をとりまとめていきますが、それらの調査の話等も瀬戸法の基本計画の中にありますので、そういった中で、いただいたご意見も踏まえられればいいと考えております。

○岡田委員長 ありがとうございました。

 今、ご質問、ご意見等が資料3-3にも移ってきていますので、全体を通じて、特に資料3-3が全体のまとめになるかと思いますので、ご意見等をいただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。

 ほかに、よろしいですか。

 それでは、先ほど事務局からもご説明がございましたが、本年度はこの資料にございますように、湾・灘ごとの総合検討ということで、水環境と水産資源を中心に検討、ヒアリングを実施した結果として、瀬戸内海における水環境及び水産資源等に係る主な課題の整理をさせていただきました。

 来年度ですが、先ほど事務局から少しお話がございましたが、瀬戸法全体の施策の取組状況も整理した上で、かつ本日のこれらの課題の整理を踏まえて、今後の方向性のとりまとめに向けたご審議をいただきたいと思いますので、引き続きご検討のほう、よろしくお願い申し上げます。

 議題については、以上でございますが、全体を通じてご意見をいただければありがたいと思いますが、何かございますでしょうか。

○岩崎委員 直接の今回の議題から少し離れるのですが、あるいは来年度以降への課題ということで、一言意見を申し上げます。

 マイクロプラスチックの話です。プラスチックごみをどうするかというのは、もう世界的な、あるいは我が国の重要な課題となっているのですが、この現計画を議論した時代には、そこまでの社会問題となっていませんでした、残念ながら。よって、このフォローアップの指標にもマイクロプラスチックは入っていませんし、実は現計画にも廃プラスチック類等については、汚染の実態把握及び防止対策に努めるという一言が入っているのですが、それが具体的な政策として必ずしも見えない。そういうことも地域の住民にとっては見えにくいので、ぜひ今後の課題として、この廃プラスチックの抑制、その広報、あるいはマイクロプラスチック等のモニタリングにより力を入れるという方向性を今後の議論に当たって検討すべき点ではないかと思いますので、一言意見を申し上げておきます。何かございましたら、どうぞ。

○坂口閉鎖性海域対策室長補佐 現在マイクロプラスチックについては、さまざまな検討が、課題を受けて進められていますので、今の検討状況をどう反映するかというのは、ご指摘を踏まえまして、担当部局とも相談しながら、来年度につなげていきたいと思います。

○岡田委員長 じゃあ来年度の課題としてご検討をお願いいたします。

 ほかにございますでしょうか。はい、どうぞ。

○山田委員 今いろいろと栄養塩等を中心に環境が漁業資源に及ぼす影響についてご議論いただきましたが、もう少し観点を広げていただきたいと思います。時々水温上昇という観点は出てくるのですが、例えば広島湾のカキ養殖における採苗不良とか、生育不良ですね、というところには、かなり水温が影響しているのではないかと思われますので、水温上昇という観点もこれからの検討に加えていただければと思います。

○岡田委員長 ありがとうございます。よろしいですね。

 はい、どうぞ。

○秋山委員 先ほど高村委員がおっしゃられましたが、海の魚というのは、食うか食われるか以外に早食い競争みたいなものがあります。例えばシラスが多い年というのは、イカナゴの産卵が12月ですので、そのときにシラスが多いと、イカナゴの仔魚が食べられてしまう。要するに、同じプランクトン食性であっても、お互いライバルになっているのです。ですから、そういう海のメカニズムをきちっと見ていく必要があると思います。

 先ほどおっしゃられたように、水温の影響であったり、特異的な影響を受けることもあります。人間と違い、産卵時期は決まっていますので、そのときに環境の異変があれば、当然個体数が減ってしまうということも起こりますので、そういうところをしっかり考慮していく必要があると思います。

 そうしますと、特定の魚種で、統計データだけで単年単年でやっていくというのは、非常に難しいと思っています。一応参考資料には、食性ごと等の整理もされているので、そういったものもよく検討していただければと思います。

 以上です。

○岡田委員長 ありがとうございました。今の点もよろしいですね。

 ほかございますか。はい、どうぞ。

○池委員 それぞれ湾・灘の特徴をよくわかってきて、議論するベースができてきたのかと思います。全体的には湾・灘ごとでどういう水域を目指すのかということがあり、それは漁獲ときれいな水というだけではなくて、産業や沿岸の整備などとも、どう関わっていくのかという関連でも論じられるものかと思います。そういう意味で、今回の場合、データとしては明確なものが多いのですが、各湾・灘ごとの沿岸域がどういう利用を目指しているのかも知りたいところです。もし自治体でそういう案が出ているところや、あるいは今後は人口が変わっていったりするので、産業構造や土地利用が結構変わってくることなども踏まえた形で来年度以降の議論ができたらいいかと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

○岡田委員長 今のところもよろしいですね。よろしくお願いいたします。

 ほかにございますでしょうか。はい、どうぞ。

○高村委員 水・大気環境局が水産資源までいろいろ考えていかないといけない時代になって、他省庁の国土交通省、農林水産省とか、やはり社会経済と一緒に環境を考えていくという方向性で、瀬戸内海というのを事例にして、とてもいいことが議論できる、いい議論をつくっていける委員会ではないかと感じております。

 それで、農林水産省、国土交通省、文化庁にぜひご協力いただき、やはり自然再生の実行部隊というか、実装は国土交通省、農林水産省がやっていただいている部分が大きいですので、ご協力いただければありがたいと思いました。よろしくお願いします。

○岡田委員長 はい、どうもありがとうございます。

 今日は、国土交通省、農林水産省の方もいらしていますので、よろしくお願いいたします。

 ほかにございますか。

 特段なければ、本日は以上にさせていただきます。

 事務局にお返しいたします。

○島津審査係長 それでは、皆様、本日は忌憚のないご意見を賜りましてありがとうございました。

 次回の小委員会の開催時期につきましては、委員長と調整の上、またご連絡させていただきます。

 委員の皆様方におかれましては、先ほどから話もありましたが、来年度のとりまとめに向けまして、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。

 また、本日の議事録については、速記がまとまり次第、委員の皆様にご確認いただいた上で環境省ウエブサイトにて公開させていただく予定としています。

 それでは、以上をもちまして、第13回の小委員会を閉会とさせていただきます。

 本日は、どうもありがとうございました。

午前11時46分 閉会

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