中央環境審議会大気・騒音振動部会 健康リスク総合専門委員会(第15回) 会議録

1.日時

平成26年3月3日(月)18:00~19:00

2.場所

航空会館201会議室

3.出席者

4.議題

  1. (1)パブリックコメントの実施結果について
  2. (2)健康リスク総合専門委員会報告案について
  3. (3)その他

5.配付資料

6.議事

【真先総務課長】 それでは、定刻となりましたので、ただいまより、第15回健康リスク総合専門委員会を開催いたします。
 委員の皆様方におかれましては、大変遅い時間でもあり、かつご多忙中にもかかわらずご出席いただき、大変ありがとうございます。
 本日の出席状況でございますけれども、委員19名中、現時点で11名の委員の方にご出席をいただいておりますので、定足数でございます過半数に達しているということをご報告させていただきたいと思います。
 それでは、開催に当たりまして、小林水・大気環境局長からご挨拶を申し上げます。

【小林水・大気環境局長】 環境省、水・大気環境局長の小林でございます。
 いつもながら、大変お忙しい先生方にお集まりいただきまして、また、今日は大変遅い時間となりましたことをご了承いただければと思いますが、本日もよろしくお願い申し上げます。
 昨年の12月に、今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方についての全面的な改訂につきまして、いろいろな角度からご意見を頂戴したところでございます。また、個別の案件になりますが、マンガン及びその化合物についての健康リスク評価につきましても、いろいろとご指摘をいただきました。おかげさまで、ご指摘を受けて昨年末から今年の1月27日にかけましてパブリックコメントも無事に終了をしたところでございます。今日はその結果をご報告いたしまして、回答案についてご審議をいただき、ぜひ専門委員会としてのこの2つの課題につきましてのご意見をまとめていただければと考えているところでございます。本日も引き続き、幅広い、また高い観点からのご指摘を賜れば幸いでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【真先総務課長】 続きまして、お手元の配付資料の確認をさせていただきたいと思います。
 一番上に議事次第がございます。こちらのほうに配付資料一覧も記載してございます。
 まず資料1でございますが、本専門委員会の委員名簿でございます。それからその下、資料2でございますけれども、パブリックコメントの結果についてということで資料がございます。それからその下の資料3-1でございますが、今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方についての改定について(案)という資料でございます。それから、資料3-2、マンガン及びその化合物に係る健康リスク評価について(案)でございます。それからその下、資料4でございますが、今後の対応についての1枚紙でございます。その下に参考資料1から5までがございます。参考資料1が前回の議事録、それから参考資料2がこれまでの経緯、参考資料3が第7次答申及び第8次答申、参考資料4がフロー図(案)、参考資料5が用語集の(案)(修正後)という以上の資料でございます。資料の不足等がございましたら、事務局に申しつけいただくようお願いいたします。
  それでは、これ以降の進行につきましては、内山委員長にお願いいたします。よろしくお願いします。

【内山委員長】 それでは、第15回の専門委員会を開催したいと思います。
 今日は、本当に年度末、それから遅くの時間にお集まりいただきましてありがとうございました。今日は、先ほど局長からお話がありましたように、パブリックコメントが出そろいましたので、それに対する回答案の議論と、それを踏まえての健康リスク総合専門委員会報告の案についてご審議をいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、まず議題1、パブリックコメントの実施結果についてということで、事務局のほうからお願いいたします。

【横山総務課長補佐】 それでは、パブリックコメントの実施結果につきまして、資料2に基づき、ご説明を申し上げます。
 資料2の方、A4の1枚紙とA3の紙が続いているものになりますけれども、こちらに基づきましてご説明をさせていただきます。
 まず、パブリックコメントの概要でございますが、昨年12月に取りまとめていただきました今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方についての改定について、並びにマンガン及びその化合物係る健康リスク評価についてということで、昨年の12月27日から今年の1月27日まで、環境省のホームページ及び記者発表により公表をいたしまして、意見募集を行ったところでございます。
 その結果、ご意見の提出数と内訳でございますけれども、事業者団体、民間事業者関係から3通のご意見、意見数として4件いただいたところでございます。こちらのご意見につきましては、今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方についての改定について1件、そして、マンガン及びその化合物に係る健康リスク評価について3件というところでございます。意見の概要でございますとか主な理由、それから回答案につきまして次のA3の横長の紙を用いてご説明をさせていただければと思います。
 まず、意見の番号1となってございます、今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方についての改定についてでございます。
 意見の概要といたしましては、測定値が指針値を超えているとされる場合には、自治体や住民等から説明を求められた際に、この指針値の位置づけをご説明してもらうことによって、付近の事業者の事業活動の妨げとならない配慮をしていただきたいということでございます。
 これに対して、事務局で作成いたしました回答案を読み上げますと、今回定める指針値は、環境目標値の一つではあるものの、有害性評価に係るデータの科学的信頼性において制約がある場合も含めて検討をされた、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値であり、現に行われている大気環境モニタリング結果等の評価や事業者による排出抑制努力の指標としての機能を果たすことが期待されるものです。指針値の性格や機能につきましては、第7次答申、こちらは平成15年7月に公表をされておりますけれども、こちらの中の今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について既に示されており、今回の見直しによっても同様としているところでございます。また、こちらの第7次答申の趣旨等について地方公共団体へ文書にて通知したところであり、適切に運用をされていると考えております。なお、今回も同様に、地方公共団体への通知を行ってまいりたいと考えているというところでございます。
 続きまして、マンガン及びその化合物に係る健康リスク評価についてでございます。意見番号の2番目でございますが、意見の概要といたしまして、環境目標値の設定を行う物質名称は、リスク評価済みの物質に限定したマンガン及び無機マンガン化合物とすべきということでご意見をいただいてございます。
 こちらにつきまして、回答案といたしましては、今回対象としているマンガン及びその化合物は、中央環境審議会第9次答申において、有害大気汚染物質のうち健康リスクがある程度高いとして示された優先取組物質として挙げられたものであるということをまず述べさせていただいてございます。
 次に、この優先取組物質については、第6次答申において定量的な評価結果に基づいて環境目標値を定めることが適当とされ、さらに第7次答申において環境目標値の一つとして指針値を設定することとし、今後、迅速な指針値の設定を目指し、検討を行っていくことが適当とされているところでございまして、これらの答申を受けて、優先取組物質について、適切に健康リスク評価を行い、順次指針値の設定を行っているものでございます。
 マンガン及びその化合物につきまして、リスク評価をいろいろと行っていく中で、一部には有機マンガン化合物の大気への排出も考えられるというところでございますけれども、人為由来のマンガンの多くは無機化合物である酸化マンガンの形で大気中に放出されると考えられていることから、健康リスク評価においては、マンガン及び無機マンガン化合物について指針値を提案することとさせていただいたところでございまして、本指針値案との比較評価に当たっては当面総粉じん中の全マンガンの大気中濃度測定値をもって代用することで差し支えないとしているところでございます。また、この健康リスク評価の対象とした物質はマンガン及びその化合物であることから、こちらのリスク評価書案もマンガン及びその化合物についてとしているところでございます。
 諸外国の機関におきましても、このマンガン及びその化合物についての評価に基づいてガイドライン値等を設定しているところでございます。
 なお、このマンガン及びその化合物につきましては、化学形態によって毒性が異なりますので、科学的知見についてさらなる充実を要する状況にあると認識してございます。
 それから、意見番号3番でございますが、今後、指針値等の見直しに当たっては業界の意見も反映していただきたいという意見につきまして、今回の指針値を設定する際には、国際機関や諸外国における同様の値の設定状況についても情報収集を行い、このような国際的な動向を踏まえた検討を実施してきたものであるということをまず述べさせていただいております。また、指針値につきましては、人の健康に係る被害を未然に防止する観点から科学的知見を集積し評価した結果として設定されるものでございますので、今後とも新たな科学的知見に基づき、必要に応じて、適切に見直し等を行っていくものと考えてございます。さらに、こういった評価文書でございますとか、指針値案の策定等を行う際には、パブリックコメントにより広く国民の皆様のご意見を聴取する機会を設け、透明性を十分確保するよう努めてまいりたいと考えているところでございます。
 それから4番目、最後の意見でございますが、いただいたご意見の概要といたしまして、意図的な含有はないものの添加量の閾値は世の実情を把握して、現実的な数値にすべきというご意見、さらに、将来の経済リスクも考慮すべき、より明確な根拠が必要であるというご意見をいただいているところでございます。
 こちらの主な理由といたしまして、マンガンにつきましては銅やアルミ、それから各種合金においても添加している場合もあるということでございますとか、国際競争上の問題でございますとか、リスクについて明確な根拠をもった規制とすべきといった考えを挙げていただいているところでございますが、回答案といたしましては、今回の指針値を設定する際には、国際機関や諸外国における同様の値の設定状況についても情報収集を行い、このような国際的な動向を踏まえた検討を実施してきたものであるということを述べさせていただいてございます。また、今回定める指針値は、環境目標値の一つではあるものの、有害性評価に係るデータの科学的信頼性において制約がある場合も含めて検討された、大気環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値でございまして、現に行われている大気モニタリング結果等の評価や事業者による排出抑制努力の指標としての機能を果たすことが期待されるものであるという、指針値の性格につきましてもう一度述べさせていただいているところでございます。
 以上でございます。

【内山委員長】 ありがとうございました。3通、4件のパブリックコメントがあって、それに対しての回答案についてご説明をいただきましたが、何か回答案につきまして、ご意見、ご質疑ございますか。

【浦野委員】 最後の4番目の意見についてですが、金属の場合、合金をどう扱うかというのはニッケルの指針値を設定するときにも議論があって、その時に、ニッケルは基本的には合金は対象外のように考えているとしていたと思います。ただし、測定法上ある程度ひっかかってくる物もあり得るけれども、それは非常に例外的なケースというようなまとめだったような気がするのですが、その辺をもう一度確認をして、こういう意見が出ているときの回答として、その合金の扱いを補足的に説明したほうがいいのかなという気がするのですが、いかがでしょうか。

【内山委員長】 今まではそういう例はありましたか。

【横山総務課長補佐】 今までこういった合金の添加量についてというご質問をいただいていた例はあまりなかったように思いますが、ニッケルにつきましては確認をさせていただきます。

【内山委員長】 ご質問をされた方がこの意味を誤解されているのかなというふうにも感じているんですけど、そうではないんですか。添加する量の閾値と捉えていらっしゃるので、それではちょっと低過ぎないかと。

【浦野委員】 そうですね、添加するのに閾値はないわけで、環境中に出すときに問題があるので。

【内山委員長】 環境中に出すものですので、それで、答えが大気環境中の濃度だと。

【浦野委員】 その辺もあります。そういう合金そのものが一部排出されたりするようなことも心配されている。合金の開発にも影響があるかのような意見なので、合金の扱いを書かないと、何となく右側の回答案が合金と関係ないような答えになっている、あるいは意見を提出された方が違うニュアンスで受けとっているのに対して、回答も合っていないかなという感じがするので、その辺をもうちょっと丁寧な、あるいは工夫をした回答がいいのかなと。
 クロムとかニッケルなんかも合金にいろいろ入っているわけで、その辺は前にも議論があったと思うのですけど、それも含めてずれない回答ができるのかなという気がしますけどいかがでしょうか。

【中杉委員】 浦野先生が言われたのは、ニッケル化合物の例だと思います。あれはニッケル及びその化合物という名前にしていて、当初ニッケル合金の話はおかしいじゃないかというご意見があって、ニッケル化合物だけにしたんです。そのときにどういうふうな回答をしたか、今回、ニッケル化合物について指針値を設定した時の、パブコメの回答例を見ていただいているので、多分、その結果を踏まえてこういうふうな書き方をしているのだろうというふうに私は解釈していますけども。
 だから、そのときにもパブコメのご意見に対して、ニッケル合金がどうのこうのということは回答をしていなかったと思います。そのときの議事録を見て、それをどう解釈して、どう整理したかというところがあまり明確でなくて、それは前で外しましょうということに結論としてはなったように私は記憶していますけど。

【浦野委員】 意見自身も若干ニッケルのときは違うような気がしますし、それから、合金は化合物に入らないという解釈だったと思うので、その辺も含めてもう一度確認していただいて。
 それから同じ意見の①の理由のところで、マンガンは不可避的物質として合金に少量は既に含まれてしまっていて、さらにマンガンを少量加えて何か合金をつくっているときの、その指針値というふうに捉えられているのかなという気がするので、そういう意味ではなくて、大気中に出てくる、大気環境中の濃度の指針ということをはっきり入れていただきたい。原材料なり、合金をつくるときの指針値ではありませんというものが入ればいいと思うのですが、大気環境中の有害大気汚染物質濃度というふうに書いてくれたんじゃないかと思うのですが。

【小林委員】 今の件なのですが、ちょっと全然違う話かもわからないんですけど、クロムを規制したときに、水でそういう規制をやったんですが、そのときに実は兵庫県で、議会でクロムの規制をしますという話をしたときに、議会の中からどういう意見が出てきたかというと、今ちょっとお話があったような、クロムメッキの製品を身につけてはいけないのかという、そういう議論が起こりまして、たまたまそのとき担当をしていた課長がちょっと間違った答えをしてしまったものですから大騒ぎになったことがあるんです。そういう意味からいくと、合金そのものが有害物質ではないということを少し書いていただいたほうがいいのかなという気がします。
 それからもう1点は、その合金であったとしても大気中に粉じんとして浮遊をした場合は、やっぱりマンガンとしては測定の中に入ってしまうわけですね。だから、合金は規制対象ではありませんというのも少し言葉が違うなという気がするんで、その辺をご注意いただいたほうがいいかなと思います。

【内山委員長】 合金が規制対象じゃないということではなくて、合金を作るときの規制では、指針値はありませんよと。この物質にこれだけ入ってはいけませんとか、そういうものではないという意味ですね。

【浅野委員】 誤解をしているにしても、誤解は誤解と言わないと仕方がないのではないか。

【内山委員長】 この指針値は原材料あるいは産業現場での指針値ではなくて、大気中に排出された場合の大気中の濃度の指針値ですというように書いてもよろしいでしょうか。

【浦野委員】 マンガンの使用を制限するわけじゃないので、その辺のことを言えばいいのではないでしょうか。現状の回答案は、何となく質問と答えがちょっと噛み合っていないような気がします。

【内山委員長】 じゃあ、そのような意味を少しつけ加えさせていただけばよろしいでしょうか。文章はお任せいただくか、事務局のほうで作っていただくか、どちらでもいいです。

【浦野委員】 事務局と委員長で。

【内山委員長】 今のご趣旨はわかりましたので、事務局と私で、そのようなことで1行つけ加えるということでよろしいでしょうか。
 そのほかにございますか。
 それでは4件とあまり多くはなかったのですが、ご意見をいただいたということで、その回答は今、1行ぐらい追加ということで了解をいただいたということにしたいと思います。
 それでは、議題2に入りたいと思います。
 健康リスク総合専門委員会報告案について、その後の修正点が多少あるということですので、事務局からご説明をお願いいたします。

【横山総務課長補佐】 それでは、健康リスク総合専門委員会の報告案につきまして、資料3-1及び3-2に基づきまして、パブリックコメントに付したものからの修正点を中心にご説明を申し上げます。また、参考資料5、こちらは前回、第14回の専門委員会のほうでもお出しさせていただきました資料でございますが、こちらのほうにも何点か修正がございましたので、あわせてご説明をさせていただければと思います。
 それでは、まず資料3-1をご覧ください。修正を行った点を中心にご説明をさせていただきたいと思います。
 ページめくっていただきまして、1ページ目、こちらは修正履歴をつけている形でまとめているものでございますが、多くは内容の修正というよりは、文言等の微修正のような形になってございます。
 まず1ページ目の下のほう、(2)第7次答申のほうの下から4行目から3行目にかけてでございますが、こちらの「大気モニタリングの評価に当たっての指標や事業者による排出抑制努力の指標としての機能を果たすことが期待」というところが第7次答申からの引用でございますので、鍵括弧をつけて文言を整理したというところでございます。
 それからページをめくっていただきまして、3ページ目でございます。(2)別紙「指針値算出の具体的な手順」についての全面改定の上から4つ目のポツの上から3行目でございますけれども、「適切な疫学知見がない場合は動物実験の結果に基づく」と書いてございましたが、他と整合をあわせまして「結果」を「知見」ということで整理をしているところでございます。
 それからページを少し飛びまして、6ページ目でございますけれども、こちらのタイトルが本文と目次のほうで合っていなかった部分がございますので、2ポツ、「有害大気汚染物質の健康リスク評価に関する課題」ということで、「健康リスク評価」という文言を入れさせていただいてございます。
 それからその次の7ページ目でございますが、こちらは1ポツ背景の2段落目でございますが、5行目から6行目にかけまして、こちらも先ほどと同様で、第7次答申の引用の部分につきまして鍵括弧と文言の整理をさせていただいてございます。
 それから3段落目、「これまで」から始まる段落でございますが、これの上から2行目、「水銀及びその化合物」ということで、優先取組物質の名称を正確に書かせていただいているというところでございます。
 それから、9ページ目の注釈のところに少し時点修正ということで、25を26に変えているというところで微修正をしてございます。続いて10ページ目4ポツの部分でございますが、指針値の性格と機能のところでございます。こちらは大気環境モニタリングの結果等ということで、(1)指針値の性格の2段落目の最後から3行目から2行目以降でございますが、こちらを大気環境モニタリングとしますと大気汚染防止法に基づく常時監視のみになってしまいますので、それ以外のものも含むというふうな趣旨で「等」をつけさせていただいてございます。
 これは(2)番、指針値の機能の上から2行目のほうにつきましても同様でございます。
 それから少しページが飛びまして13ページでございますが、⑧番の有害性の評価値の算出方法の上から2行目は事務局側の誤字でございまして、第8次答申で用いている漢字に修正したというだけでございます。
 それから14ページ目の2行目から3行目にかけて、「大気モニタリング」という用語でございましたけれども、こちらは「大気環境モニタリング」という形で全体の整合をとったところでございます。
 それから15ページ目から付属資料が続きますけれども、付属資料1から3につきましては、特段、修正等をしてございません。23ページ目付属資料4、動物実験の知見に基づく評価値算出の具体的手順のⅳ)人同等濃度への変換の一番最後の行でございますが、4-2のタイトルとずれておりましたので合わせましたということでございます。
 資料3-1についての修正点は以上でございます。
 続きまして、資料3-2でございますけれども、そちらのパブリックコメントの案のほうからは特段修正等がございませんでしたので、そのままという形になってございます。説明のほうは割愛をさせていただきます。
 それから、資料3-1に関連するものといたしまして、参考資料5がございますが、こちらがやや修正点が多くなってございます。
 参考資料5の、「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」用語集(案)というところで、こちらも修正履歴をお付けして、前回、第14回の専門委員会で出させていただきました参考資料から修正をしたものでございます。
 まず(1)の亜慢性曝露でございます。こちらにつきましてはいろいろと期間の話を書いていたところでございますけれども、OECDのテストガイドラインに準じて少し内容を書き直してございます。少し見にくくなっておりますので、修正した後のものを読み上げさせていただきますと、「OECDテストガイドラインには、実験動物に対する亜慢性毒性試験に相当する試験として、90日間反復経口投与毒性試験、亜慢性経皮毒性90日試験、亜慢性吸入毒性90日試験が記載されている。本報告においては、これらの試験は慢性曝露実験と同様に評価値の算出に用いることができるものとする」という記載に修正をさせていただいてございます。
 それから、続きましてページをめくっていただきまして、2ページ目でございます。(10)番のカイ2乗検定の部分でございますが、こちらもややわかりにくかった部分がございまして、下線を引いている部分を追加してございます。「ピアソンのカイ2乗検定では、「観察された事象の総体頻度がある頻度分布に従う」という帰無仮説を検定するものであり、帰無仮説の下での期待頻度と観測頻度の乖離をカイ2乗値により評価する」ということを書かせていただいております。
 (11)番の外挿、それから(12)番の部分につきましては、表現をより適切なものに修正をしたり、あるいは25から26ということで時点を修正したりということで微修正をさせていただいております。
 それから、3ページ目の(16)コホート研究の部分、こちらの下から4行目のところでございますが、「因果解析を調べる」という表現でしたけれども、より適切な表現といたしまして、「因果関係を調べる」と修正をしてございます。
 (17)番、最小毒性量のLOAELのところでございます。これは「用量(濃度)」というものを追加してございますが、ほかの部分と表記を合わせたというところでございます。
 それから(19)番の産業疫学の部分でございますが、こちらはより適切な内容になるようにということで修正をしてございます。やや見にくいので修正後の文章を読み上げますと、「産業従事者を対象として職業曝露の影響を調べるための疫学研究。すでに曝露が起きてしまった後で、事後的(後ろ向き)に履歴等の調査を行う場合が多いため、「後ろ向き(又はヒストリカル)コホート研究」に分類される研究が多い」という表現にしてございます。
 それから4ページ目の(20)番の指針値のところでございますが、こちらの下から2行目、本文と合わせた修正をしてございます。
 また、(22)番の出発点、(23)番の種内差、(26)番の信頼性につきましても、文言の微修正ということで、適切な表現に修正をしたというものでございます。
 それから5ページ目の(29)番の大気環境モニタリングの部分でございますが、こちらは時点修正も踏まえまして、「有害大気汚染物質については、平成8年の改正大気汚染防止法に基づき、現在は、優先取組物質のうち既に測定方法の確立している21物質について大気環境モニタリングを実施している。」と修正し、揮発性有機化合物のところにトルエンと塩化メチルを追加しているところでございます。
 それから(31)番、断続曝露の部分でございますが、こちらにつきましては、以前、動物実験の知見と人の作業環境における知見というのを並列して書いてございましたけれども、これを2つに分け、動物実験の知見についてまず述べさせていただき、作業環境における知見については、5ページの下の方にございます「また、」以降に記載することで改めて整理をさせていただいたところでございます。
 それから6ページ目の(32)番、(33)番は微修正というところでございます。
 それから7ページ目の(37)番、ハザード比の部分でございますけれども、こちらもよりわかりやすい文章になるようにということで、若干、流れを修正しているところでございます。最初の文章は修正してございませんが、二つ目の文章に、「即ち、曝露グループでは、死亡、発症等のイベントの単位時間当たりの発生が、非曝露グループの何倍になるかを示す」ということで書かせていただいてございます。※印以降も同じように、若干、その内容がわかりやすくなるよう簡略化したところでございまして、「これと類似しているが意味が異なる用語である「ハザード比」は、対象物質がリスクが高いか低いかを判断するために用いる指標を意味する。」ということで修正をさせていただいてございます。
 それから8ページ目でございますけれども、こちらの(43)番、不確実性の部分につきましては、表現の統一をはかって、「動物実験における知見」という整理をしているところでございます。
 それから(44)番の変異原性の部分でございますが、こちらの自然突然変異の部分につきまして、「自然突然変異よりも高い割合で」ということを書くことは不適切というご意見もございまして、より内容を適切にするためと、「突然変異を誘発する物理的、化学的性質」の後に、「一般的には、化学物質や放射線による突然変異誘発作用をいう。」という記載を入れることで内容を整理させていただいてございます。
 それから(45)番の部分、若干、整理をしてございますけれども、これは本文に合わせて文章を修正したというところでございまして、「ベンゼンの例に習い平均相対リスクモデル等を用いることとされている」と。それから、「このモデルは、WHO欧州事務局より提唱されているもので、ユニットリスクは以下のように算出される。」ということで整理をしてございます。
 それから、9ページ目、(46)番でございますが、こちらの部分につきましては、括弧内の書き方がやや限定的な部分がございましたので、少し分かりやすい表現としたものでございます。
 それから(47)番も同様で、より分かりやすくなるよう、期間を具体的に入れさせていただいたというところでございます。
 それから9ページ目の下からございます(51)番につきましては、10ページ目のほう、少し文書の内容が分かりやすくなるようにということで、「この比」からということと、「このp値が小さいほどモデルがデータに適合していないといえる。」と書いているところでございます。
 (53)番目のGLPの部分につきましては、法律の正式名称を入れさせていただいたというところ、それから(55)番の用量反応関係の部分につきましては、ほかの部分と整合をとって、終点ではなくてエンドポイントという表現にしたところが主な修正でございます。
 それから11ページ目の(59)番のところでございますけれども、4ポツ、時間性のところにつきましては、1ポツと合わせて「原因と考えられる」というところを削除させていただいてございます。
 それから最後でございますが、12ページ目の(62)番、PRTR制度というところでございますが、これにつきましては、内容をもう一度見直しまして、より適切な表現としたというところでございます。
 以上でございます。

【内山委員長】 ありがとうございます。
 特に、おまとめいただいた青木先生あるいは圓藤先生のほうから追加説明ございますか。

【青木委員】 青木でございます。
 まず資料1のあり方の改定についてなんですけど、先生方から前回の専門委員会までに随分ご意見をいただきまして、十分、修正できたと思っておったんですけど、やはりパブコメを受けまして、分かりやすさという観点から見たときに、特に文言を統一するという意味で、若干ではありますが直したほうがいいかなと思うところがありまして、事務局として少し直す作業をさせていただいたという次第でございます。
 それから、用語集については前回の専門委員会後から先生方に随分コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 この用語集、一般的ないわゆる辞典にあるような用語集というよりも、むしろこの資料3-1の12ページからの、いわゆる具体的手順を運用していくための用語集であるという観点から見たほうがいいかなと思っておりまして、いわゆる辞書で書かれているものとは少しニュアンスが違った書き方にした部分があるかと思います。逆に言い直すと、ある意味、現在のリスク評価のあり方の進め方に従ってアップデートしたものというふうに理解をしていただければと思っております。
 ただ、今後、このあり方の運用にかかる問題が出てきた場合には、具体的にその用語というのは少しずつ見直していかなくてはならないところがあるのがこの用語集と申しましょうか、この編さんに当たらせていただいた者としての感想でございますので、今後とも、もし何か変えるべき点、運用をしていった後に、例えば数年後に少し意味が変わってきたのではないかというご指摘がもしありましたら、言っていただければ、また適宜検討をしていくようなものかなと思っております。
 以上でございます。

【内山委員長】 ありがとうございました。
 今のは資料3-1をまとめてくださった青木先生ですが、資料3-2のほうは全く修正なしということでよろしゅうございますね。

【村田委員】 2ページに修正があるのでは。

【横山総務課長補佐】 失礼しました。2ページのほうにタイトルだけ修正した点がございまして、申し訳ございませんでした。
 資料3-2の2ページのところ、環境中のマンガン及びその化合物による、以前は指針値としていたところを、健康リスク評価と変えたというところが1点修正としてございます。失礼しました。

【内山委員長】 よろしいですか。資料3-2の修正というのは2ページのタイトルのところを合わせたということです。ありがとうございました。
 そうしましたら、資料3-1につきましては、本来はパブリックコメントに出すときにはもうこれが完成案として出すべきところですが、その後、主に用語の見直しというところで微修正があり、変更をした点があったということでお許しいただければと思います。また、これによって質問が来るというような点の修正ではないということでお許しをいただければと思います。

【小林委員】 1点だけ。言葉の問題で申し訳ないのですが、この用語集の、例えば一番上のところの下から2行目のところに、「本報告においては」と書いてあって、後もずっと本報告というのが何回も出てくるのですが、その本報告というのは何かというのがどこにも書いていないんですよね。ですから、できたら(1)のところの本報告のところは、例えばこちらのいわゆる報告だったら、これに「あり方について」として、「以下、「本報告」とする。」とかにしないと、この本報告という言葉だけがひとり歩きをしたときに、何のことがわからなくなってしまうと思うんです。

【内山委員長】 ありがとうございました。
 それでは、「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」というのを一番最初に書いて、以下、「本報告」とする。とさせていただきます。ありがとうございました。
 そのほかにありますか。

【浦野委員】 用語集の11ページ59番については、Hillの9視点を直訳したので、多分、こうなるのかなという気もするのですが、日本語としてよくわかりにくいところがあって、若干、その辺を検討していただければと思います。例えば、実験的証拠というのは、実験的研究が存在することということなのですが、研究があれば証拠なのですかという感じもするので、日本語として、直訳でなくて、意味が通じるように修正してはどうかと。例えば時間性なんかも、先行することと言われても、意味が通じるか疑問があるため、修正をしていただきたい。特に外国語の言葉を訳すと、どうしても元の言葉に引っ張られる場合があるので気をつけていただきたい。

【浅野委員】 これは、何から抜粋したのですか。

【内山委員長】 要はHillの視点というのは有名なもので、古くから日本語訳になっているので、それを引用されたのですかね。

【青木委員】 このHillという先生の論文です。そのサマリーをこういうふうに書かせていただいておりますが。

【浅野委員】 今回、原典から新しく訳されたわけですか。

【青木委員】 そうじゃなくて、定訳とされている訳がありまして、それを写したものです。ですから、これはこれとして1つ定訳になっていて、疫学の世界ではそれで実は通用しているものというと疫学の先生に怒られるかもしれませんが、というものであると聞いております。ですから、確かに日本語訳の場合は、常に迷うところなのでありますが、専門の先生の意見を伺いながら書いたというわけです。

【浅野委員】 この点に関しては、法律の分野でも関心があり、調べていただけば内容を紹介している論文が出てきますが。だいぶ訳文は違うと記憶していますが、公衆衛生の分野ではこういう訳が定訳になっているのですかね。

【島委員】 違うような、もう少しわかりやすい訳があるのでは。

【内山委員長】 これは用語集ですので、定訳のほかに説明文というのを後ほど補足してはどうかと。さっき青木先生が言われたように、実際に運用上、修正をしていくところもあると思いますので、もう少し誰が読んでもわかるような意訳も含めてですね。また佐藤先生と相談をして、少し補足していただければいいと思いますが。

【青木委員】 実際に、あり方の運用に従って用語集を見直していくというか、実際にわかりやすくしていくときに、こういうのをつくるのかどうか、またそのときのやり方になると思いますけど、少し考えさせていただきたいと思います。

【内山委員長】 ここはもう少し意訳してもいいので、わかりやすくということをご意見いただいたということで。

【島委員】 今のHillのこととも関連するんですけども、用語集の3ページ、(16)番のコホート研究の説明として、因果関係を調べることとあるんですが、因果関係の評価となりますと、やはり複数の疫学知見を踏まえて評価をするわけで、一つの疫学だけで行うわけではありません。そのため、コホート研究の説明として因果関係を調べることというのはちょっと不正確ではないかという気がしました。その点を検討する必要があるんじゃないかということが一つ。
 あとは非常に些細なことなんですけども、その上にある(13)番、環境基準で、大気汚染の環境基準について、括弧の中に略語が付いているものとついていないものは何か意味があるんでしょうか。

【横山総務課長補佐】 すみません、統一します。

【永田委員】 二酸化いおうは平仮名でいいのかな。

【横山総務課長補佐】 専門委員会の報告は平仮名でなされています。

【内山委員長】 ありがとうございました。
 それではですね、コホート研究の因果関係を調べることと断定しているのは少し言い過ぎではないかということですので、そこら辺の修正をまた少しお願いしたいと思います。

【青木委員】 その点も、それは今後の見直しの中でということでしょうか。

【内山委員長】 はい、よろしいですかね。
 それから、環境基準のところの略語を、入るものは入れてください。
 そのほかに。

【村田委員】 さっき浦野先生が言われた参考資料5の11ページですけど、(59)の8は実験的知見ぐらいにされたらどうでしょうか。上には生物学的知見が存在することという文言があるので、それに合わせるように、実験的知見が存在するということで。

【内山委員長】 はい、わかりました。11ページのHillの59の8、実験的証拠、観察された関連性を支持する実験的研究が存在することの部分を上の文言と合わせれば、実験的知見ぐらいが適当ではないかなと。

【村田委員】 という言葉はいかがでしょうかというだけですが。

【青木委員】 それはまた少し、次の機会のときに検討させていただきます。

【内山委員長】 あまり意訳し過ぎて、Studyと書いてあるのを知見と訳すると、ちょっとまた違うかもしれません。そこら辺のHillのところは少し、原文をもう一度、大分古い訳がずっと来ていると思いますので確認していただいて。

【青木委員】 この段階で、もし、すぐに文言上の問題が直せるものがもしありましたら直しますが。

【内山委員長】 英語の論文、nine viewpointsというのはもう有名なものですので、それは動かせないと思うので、それをいろいろなところが日本語に訳している、あるいはもうそれがさらに、最初に訳した疫学辞典なのかちょっとわかりませんが、それがずっと踏襲をされているところだと思いますけれども、これは本報告でということでもありますので、少し意訳を含めてわかりやすい訳にしていただくということでよろしいでしょうか。
 そのほかにございますか。
 それでは資料3-1のほうは今の修正が大きな修正、大きな修正というかおおよそはそれでよくて、用語集のほうで、新たに修正あるいは今後考えていただくということでご意見が出たかと思います。
 それから資料3-2については先ほどご指摘をいただいた2ページ目のタイトルの環境中のマンガン及びその化合物による健康リスク評価の概要についてということで、タイトルを修正したということで、内容に沿ってということで、目次に沿ってということですね。よろしゅうございますでしょうか。その他は特に修正点はないということで、これは前回、一応、ご了解を得ていますので、これでよろしいでしょうか。

(異議なし)

【内山委員長】 ありがとうございました。そうしましたら、この資料3-1、3-2を合わせたものがこの委員会の最終報告案になるということでよろしいでしょうか。

(異議なし)

【内山委員長】 ありがとうございました。そうしましたら、あとは事務局のほうで、資料4、今後の対応についてご説明をお願いします。

【横山総務課長補佐】 それでは、今後の対応についてでございますけれども、資料4に基づいてご説明をさせていただきます。
 まず、今、取りまとめをいただきました今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方の改定についてと、マンガン及びその化合物にかかる指針値の提案についてでございますけれども、こちらは2つ合わせて、今後、中央環境審議会の大気・騒音振動部会のほうに報告をさせていただくという流れになっております。この大気・騒音振動部会における審議を経まして、地方公共団体にマンガン及びその化合物の指針値等の設定につきまして、指針値本来の性格や機能も含めた周知を図る予定でございます。
 それから、3ポツのところでございますが、今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価の検討についてでございます。こちらにつきましては、次の物質がということではないんですけれども、指針値が設定されていない優先取組物質につきましては、引き続き科学的知見の集積を図ってまいりたいと考えてございます。この一定の科学的知見が集積された段階で、この健康リスク総合専門委員会のワーキンググループにおきましてリスク評価文章案の検討を行った上で、こちらの専門委員会において審議を行わせていただきたいと考えているところでございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

【内山委員長】 ありがとうございました。
 資料4についてご説明をいただきましたけれども、よろしいでしょうか。
 そうしましたら、先ほどいただいたご意見等は私と事務局のほうで修正をさせていただいて、最終的な報告案にしたいと思います。よろしいでしょうか。

(異議なし)

【内山委員長】 ありがとうございました。
 それでは事務局にお返しいたします。

【真先総務課長】 本日はありがとうございました。本日の議事要旨及び議事録につきましては、各委員にご確認をいただいた上で公開をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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