中央環境審議会 大気・騒音振動部会(第9回) 議事録

1.日 時

  平成27年9月11日(金)15:00~16:02

2.場 所

  環境省第1会議室

3.出席委員

部会長 坂本 和彦
委員 相澤 好治 浅野 直人
酒井 伸一 崎田 裕子
町田 信夫
臨時委員 飯田 訓正 石濱 正男
片谷 教孝 河上 豊
岸 玲子 島 正之
鈴木 規之 高岡 昌輝
谷口 博昭 谷口 靖彦
田村 洋子 中山 寛治
畠山 史郎 三隅 淳一
矢野 隆 山本 貢平
若松 伸司

4.委員以外の出席者

 環境省

高橋水・大気環境局長、早水大臣官房審議官、江口水・大気環境局総務課長、是澤水・大気環境局大気環境課長、小野水・大気環境局自動車環境対策課長、行木水・大気環境局大気環境課大気生活環境室長、吉川水・大気環境局総務課水・大気環境国際協力推進室長 他

5. 議 題

(1)環境基本計画の点検について

(2)自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施について

6. 配布資料

資料1 「大気環境保全に関する取組」に係る報告書(案)
資料2 自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施について(案)
参考資料1 中央環境審議会大気・騒音振動部会委員名簿
参考資料2 大気環境分野 重点検討項目について
参考資料3 重要事項説明書の例

議事

【江口総務課長】 それでは、定刻となりましたので、ただいまから中央環境審議会第9回大気騒音振動部会を開催させていただきます。

 まず、議事に入ります前に、本日のご出席者数でございますけども、所属委員33名のうち、現時点で21名の委員の方々に出席いただいておりますので、定足数を満たしております。また酒井委員よりは、遅れるとのご連絡をいただいております。

 本日の会議は、中央環境審議会の運営方針に基づき公開とさせていただきます。

 委員の交代がございましたので、お知らせいたします。

 内田委員にかわりまして、本日はご欠席でございますけども、石油連盟の五十嵐様に委員として就任いただいておりますのでご報告いたします。

 また、事務局の人事異動につきましても、併せて紹介させていただきます。

 水・大気環境局長の高橋でございます。

 私、総務課長の江口でございます。よろしくお願いいたします。

 大気生活環境室長の行木でございます。

 国際協力推進室長の吉川でございます。

 ここで事務局を代表いたしまして、高橋水・大気環境局長よりご挨拶を申し上げます。

【高橋水・大気環境局長】 7月31日付で三好の後任ということで着任をいたしました。高橋と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 今日は、第9回大気騒音振動部会ということでございまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日は、いろいろご多忙の中、多くの委員の先生方にご出席を賜りして、誠にありがとうございます。

 前回の部会では、環境基本計画の点検を議題にいたしまして、大気環境保全に関する庁内関係省庁における点検結果を踏まえました現状と取組状況につきまして、さまざまなご意見をいただいたということで伺ってございます。

 本日は、前回のご議論を踏まえました点検報告(案)につきまして、ご審議をいただきまして、この大気騒音振動部会としての取りまとめをしていただければというふうに考えております。

 そのほか、自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施についてご報告をさせていただく予定としてございます。

 本日も委員の先生方から、さまざまなご意見を賜れればありがたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 甚だ簡単でございますけども、ご挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。

【江口総務課長】 続きまして、本日の資料につきまして確認をさせていただきます。

 お手元の資料でございますが、まず議事次第、それから同じ紙で配布資料の一覧がございますのでご覧くださいませ。

 本日の議題は、先ほどの局長のご挨拶のとおり、二つございます。

 まず一つ目は、「環境基本計画の点検について」に関する資料として資料1、二つ目の議題、「自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施について」に関する資料といたしまして、資料の2、参考資料として、1から3を配付させていただいております。

 もし配付漏れ等ございましたら、事務局のほうまでお申しつけください。

 マスコミの方におかれましては、カメラ撮りは、恐縮でございますが、ここまでとさせていただきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入らせていただきます。

 これ以降の進行につきましては、坂本部会長にお願いいたします。

【坂本部会長】 皆様、今日はご多忙のところ、お集まりいただきましてありがとうございました。

 今日は、第9回大気・騒音振動部会ということでございますが、早速議事に入らせていただきたいと思います。

 議題が今日は二つございますけれども、一つは、これまで実施してまいりました環境基本計画の点検について、それからもう一つが、自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施について、この2件でございます。

 まず議題1の「環境基本計画の点検について」ということでございます。前回の部会に引き続き、環境基本計画の点検について審議をいただき、報告書を取りまとめたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 前回の部会の議論では、事務局に取りまとめていただいた現状と取組状況に、皆様のいただきましたご意見を踏まえて、今後の課題という形で書き加えました。この全体取りまとめた報告を本部会から総合政策部会へ報告書として取りまとめるということになってございます。

 あらかじめ、先生方にも事前に今日ご覧いただきます資料については、見ていただいてございます。そういうことで事務局からは簡潔に説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

【行木大気生活環境室長】 それでは資料1に基づき、報告書(案)についてご説明申し上げます。

 前回、現状と取組状況を示しまして、委員の先生方からいただいたご意見、ご指摘を踏まえて反映をしたところなどに下線を引いてございます。また、全般的な事項といたしまして、下線を引いてはおりませんが、図表を少々整え、語尾を報告書形式に修正いたしました。

 それでは、まず重点検討項目①、社会情勢の変化を踏まえた新たな課題への対応についてご説明申し上げます。

 まず1ページ目、下から3行目のところに下線が引いてございます。前回浅野先生から適応策という表現が気候変動の適応策とヒートアイランドの適応策と紛らわしいというご指摘を頂戴いたしました。その観点で、1ページ目、それから少し先になりますけれども、10ページと11ページ目の辺りに、ヒートアイランド対策への暑熱環境対策としてといったようなことをわかりやすく追記をさせていただきました。

 ただ、既に対策大綱として策定されておりますものの中に適応策という用語がありまして、そこから引用している部分については、修正と申しますか、そこでは言葉を変えることができませんので、追記をするような形で趣旨をわかりやすく工夫をしております。

 一つお戻りいただいて、8ページ目、9ページ目のところでございます。こちらにつきましては、時点修正でございますが、前回の部会以降、新たなデータが入ってきたところですので、表9と図表10につきましては、もう1年最新の状況を加えたものに変更させていただいております。

 それから、おめくりいただきまして、14ページでございます。アスベストの関連のところでございますが、各所轄から最新の情報について追記がありましたので、それを加えております。

 まず、大気環境におけるアスベストの飛散、ばく露防止対策の環境省関連の取組、それから、15ページの作業環境におけるアスベスト飛散、ばく露防止対策に関する厚生労働省の取組、それから廃棄物処理におけるアスベスト対策環境省の取組につきまして、一部記載が抜けておりましたこと、また時点修正があったことにつきまして、追記をさせていただいております。

 失礼しました。それから16ページにもございまして、16ページから、建築物におけるアスベスト対策の推進に関係する国土交通省の取組でございますが、ここにつきましても追記をさせていただいております。

 これら現状と取組について修正をいたしまして、34ページをおめくりいただきたいと思います。

 34ページに、今後の課題としまして、前回の部会でご議論いただきましたことをもとに作成をさせていただきました。

 まず冒頭、25年に実施しました、前回の点検の際に指摘した課題も踏まえて、施策が進展していることは高く評価はできる。一方で、以下のとおり個別の課題も見受けられることから、引き続きこれらの課題を踏まえて施策を推進すべきであるとしまして、重点検討項目①の課題の対応としましては、まず浅野委員と町田委員からのご指摘も踏まえまして、新幹線鉄道騒音について、環境基準を達成していない箇所への分析ですとか、騒音の評価方法についての検討について。

 それから、2点目は、谷口委員からのご指摘を踏まえまして、低周波音に関する苦情内容の詳細の調査と対応へつなげていくということの必要性について書きました。

 それから、3点目につきましては、崎田委員、それから片谷委員のご指摘も踏まえまして、風力発電施設から発生する騒音等の取組に関して環境影響評価とうまく連携させていくことが重要であるという点を追記しました。

 それから、4点目につきましては、谷口委員、山本委員からのご指摘を踏まえまして、後住者問題につきまして、建設物の対策の重要性ですとか、関係者の理解と協力が重要であるといったこと、対策の実効性を高める方策を引き続き検討すべきこととしております。

 それから、5点目、これは崎田委員のご発言をもとにヒートアイランド対策、ヒートアイランド現象に関連しまして、関係省庁との連携を深め、2020年の東京オリンピック、パラリンピック大会に向けて東京都モデルケースとして対策を進め、成果を日本全体の都市に広げ、熱中症対策に資するようにということを追記しております。

 それから、6点目でございますが、浅野委員、谷口委員からのご指摘を踏まえまして、アスベストの飛散防止対策について追記をしております。調査の信頼性を確保するための調査機関の登録制度の創設の検討と、あとレベル3の建材を使用した建築物の解体作業等に伴う飛散状況の実態把握を行い、必要な措置を講ずる必要があるということ、それから、平成26年施行の大気汚染防止法改正の規制強化の内容に関しまして、特に建物の所有者等への周知を徹底する必要があるということを記載させていただいております。

 これに関連してですが、参考資料の3をご覧いただきたいと思います。参考資料3には、重要事項説明書の様式を今お示ししております。ちょっと印刷が小さくて恐縮でございますが、ここの4ページ目をご覧いただきたいと思います。

 4ページ目の点線で囲ってある9番目でございますが、現在の重要事項説明書の中では、アスベスト、石綿使用調査の内容について、必ずこのように記載をするようになっているところではございますので、これも既にあるところでありますが、さらに所有者等への周知を徹底していきたいというふうに考えております。

 以上、重要検討項目①につきまして、説明を終えさせていただきます。

【是澤大気環境課長】 重点検討項目の②番、広域的な取組を重視した大気汚染対策の取組についてご説明いたします。

 まず現状と取組状況につきましては、特段ご指摘等もございませんでしたので、記載内容については、修正等は行ってございません。

 今後の課題につきまして、34ページ下のほうをご覧いただければと思います。

 まず最初に、島委員のご指摘等を踏まえまして、PM2.5や光化学オキシダント等の大気汚染物質については、継続的に疫学研究を進めるなど、我が国における健康影響に関する知見の集積を図り、環境基準等の見直しに活用することが重要であるとしております。

 また、2点目でありますが、PM2.5については、現時点の知見に基づき取り組むべき排出抑制対策を着実に推進するとともに、二次生成機構の解明やシミュレーションモデルの高度化等、科学的知見の集積に努め、総合的な対策の検討に繋げる必要があると。

 先般、微小粒子状物質等専門委員会で中間取りまとめをいただいた内容について記載をしております。

 3点目でありますが、光化学オキシダントにつきまして、片谷委員などからのご指摘だったかと思いますけれども、長期的な改善傾向を評価するための新たな指標による評価をさらに進めるべきである。またPM2.5対策と共通する課題が多いことにも留意しつつ、光化学オキシダントの低減効果の定量的な予測精度の向上や発生源寄与の解明を進め、排出抑制対策の推進が必要なVOCの検討を進めることが必要であるとしております。

 また、これも委員のご指摘を踏まえまして、4点目ですが、東アジア地域における広域大気汚染に係る国際的な取組については、既存の二国間やTEM等の取組の一層の強化を図る必要があるとしております。

 以上です。

【小野自動車環境対策課長】 最後に、重点検討項目③の排出ガス、騒音などの自動車に起因する環境負荷の低減に向けた取組についてご説明を申し上げます。

 変更したところでございますけれども、まず30ページをご覧いただきますと、b)のところの自動車単体規制の取組のところで、これは事実関係でございますけれども、追記をさせていただいております。

 それから次に、今後の課題の部分でございますが、35ページをご覧いただきたいと思います。

 まず重点検討項目③の最初の丸でございますが、ここについては、大久保委員からのご指摘がございましたけれども、インフラ整備に当たって環境への対策を加えるべき、あるいは社会資本整備計画、交通政策基本計画と環境基本計画の連携を密にするということ、さらに、温室効果ガスの削減ということについても明確に位置づけております。

 2点目は、これは浅野委員あるいは島委員からのご指摘でございますが、32年度の自動車NOx・PM法の対策地域における環境基準の確保の目標を適切に評価する方法を検討する必要があると、あるいはPM2.5については、自排局のほうが環境基準の達成率が低いということで、その要因分析をしていくということでございます。

 三つ目の丸でございますが、これはエコドライブ関係でございます。ここにつきましては、浅野委員あるいは谷口委員からございましたが、エコドライブの普及促進について、自動車メーカーの施設の活用、運送業者の経営者に対する啓発、民間セクターの活用といったことを書かせていただいております。

 次に、片谷委員からのご意見をいただきまして、自転車の利用の促進に当たっての交通ルールの徹底などについて記載をいたしております。

 次でございますけれども、環境性能に優れた自動車の普及ということで、谷口委員からもご指摘がございましたけれども、CNG車の利用の減っている原因について分析し、その要因を取り除く対策を行うようにということについて記載させていただいております。

 最後でございますが、水素ステーションにつきまして、崎田委員から、安全性の確保の徹底、あるいは安全性や環境性能についての市民や自治体への丁寧な情報発信が必要というような点について記載をさせていただいております。

 以上でございます。

【行木大気生活環境課長】 1点申し訳ございません。重点検討項目①のところで、一つ説明に事実誤認がございました。失礼いたしました。

 14ページ、15ページのアスベストの関連のところでございますが、下線部追記と申し上げましたが、追記ではなく、浅野先生などのご指摘を踏まえまして、要約に改めたということでございました。大変失礼いたしました。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 それでは、ただいま重点検討項目①、②、③という形で説明をいただきましたけれども、このそれぞれについてご意見を頂戴いたしたいと思います。

 最初に、重点項目の①ここについてご意見をいただき、その後、また②、③というふうに進めさせていただきたいと思います。

 それでは、重点検討項目①社会情勢の変化を踏まえた新たな課題への対応、ここにつきましてご意見等ございます方は、名札を立てていただければと思います。

 いかがでしょうか。

 それでは、片谷委員お願いします。

【片谷委員】 前回、私が発言させていただきましたことに対応して課題に取り入れていただいた項目なんですけれども、重点検討項目②の大気汚染対策の最後から一つ前、後ろから二つ目の丸、前からですと三つ目になりますが。

【坂本部会長】 申し訳ありません。今重点検討項目①でご意見を伺おうとしているところです。

【片谷委員】 では、すみません。後ほど発言させていただきます。

【坂本部会長】 そのほか、いかがでしょうか。今重点検討項目①社会情勢の変化を踏まえた新たな課題への対応、この部分について、でございます。

 崎田委員、どうぞ。

【崎田委員】 ありがとうございます。

 私は、ヒートアイランドなどについても発言させていただきましたが、熱中症など含め、課題について的確に入れていただきまして、ありがとうございます。

 なお、ここの最後の重点項目に入れるような話ではないですので結構なんですが、今回のこの議論の最初のときにお話ししたことですが、騒音に関して、ここ平成11年ぐらいから、また騒音の苦情が増えていますが、子どもたちの声というか、幼稚園や保育園とか、そういうところに関する苦情が自治体などでは増えてきています。その辺はあまり基準値などの数字で縛るのではなく、地域のコミュニティの対話で改善していくような方向性でというようなものもあります。ここに、今後こういう分野に関して、科学的な知見を取り入れると書いてありますけれども、科学的な知見や社会的な知見も取り入れていくというような形だと、かなりいろいろなことに今後対応していけるかなという印象も持ちました。

 ただ、これは前回発言しておりませんので、参考意見ということにしていただいて構いません。よろしくお願いいたします。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 そのほか、いかがでしょうか。

 石濱委員、お願いします。

【石濱委員】 上から二つ目、低周波音のことなんですが、あるいは三つ目、苦情件数が増加している原因を分析し、対策に繋げていくことが必要だということですと、そのとおりだろうと思うんですが、必要だということは、まずは原因を分析するが先に来て、それからまた対策という順序になるだろうと思うんですが、どういう調査だとか、どういう科学的知見が必要なのかという項目がある程度はっきりしているのかどうか、そこを知りたいんですね。もし今お答えいただけるようでしたら、ありがたいと思います。

【坂本部会長】 ここの項目についてどうということではないわけですけれども、この具体的な進め方について何か決まっている項目等があれば、それについてお答えいただければと思いますが、いかがでしょうか。

【行木大気生活環境課長】 大気生活環境室でございます。

 低周波ですとか、それから風力発電施設と関連する騒音に関して、でございます。例えば、低周波音に関連する苦情内容につきましては、大まかにどこの自治体さんから、どういった発生源、発生源と申しますのは、工事現場なのか、それとも自動車とか、この交通関連なのか、それともそれ以外の業態なのかとか、大まかなことはわかっております。ただ、それ以上、大まかな分類の中の具体的にはどんなものが原因になっていて、どういった苦情を寄せられているのかというところまでは、現状では把握ができておりません。その辺りの把握をまずすることが原因を考えていく上では重要と思っております。

 それから、風力発電施設に関する騒音等に関しましては、現在環境省の戦略指定研究といたしまして、風車から発生する騒音、それから低周波音に長期的にばく露した場合の健康影響につきまして疫学的研究などを行っているところでございます。

【坂本部会長】 どうぞ、浅野委員。

【浅野委員】 環境研究総合推進費を扱う委員会のメンバーでもありますので、少し補足をしたいと思いますが、低周波音の問題については、かなり大規模な総合的な研究を橘先生を中心に進めていただいて、今、行木さんからお話があったのは、その後継ということで公衆衛生の観点からも、さらに調査をするということをやっていただいているわけですね。

 橘先生のグループは前からずっとこれをやっておられるんですけども、私はそれが正しいかどうかはわかりませんが、橘先生の言われることをそのまま受け売りをすると、本当の意味での超低周波音の健康影響というものについてはわからんと、そんなに確実ではないんじゃないかとおっしゃっていて、むしろ橘先生の研究グループの新しい知見としてこれだなと思ったのは、実は、ぎりぎりのところでの低周波音が意外と大きいのではないか、それから、今まで全くの音がなかったところで新たに音が出てくると、やっぱりそれは環境基準のようなレベルの問題じゃないので、非常にインパクトを与えて、それで苦情が出てくるのではないか。

 だから、低周波騒音の苦情と言われているものの実態は、どうもいわゆる超低周波騒音ではないのだろうということであり、そこの対策は多分やればできるので、相当な改善が可能だという報告が出されていて、これは有意義な報告であろうと思って拝見したということがございます。

【石濱委員】 丁寧なご説明をいただきまして、ありがとうございます。

 私が言いたかったのは、当面何をわからなきゃいけないかということで進めていきますと、解決までは非常に時間がかかると思いますので、どういう科学的知見が必要かというところを、解決に至るまで読み切るところまではいきませんけれども、全体像を早目にはっきりさせて、そのうち今はここまでと、そして、もしこれがこうだったらば次の手はこれだというぐらいの全体の構造、グランドデザインというものを持っていただきたいなと、そういう意図で発言いたしましたので、特にこの文面がどうこうということはございません。ありがとうございました。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

【浅野委員】 この環境研究総合推進費の研究成果がなかなか行政の現場にはね返ってこないという問題が前からありますから、ぜひ行木室長、しっかり研究報告書を読んで、今の石濱委員のご指摘については、どこをどうやれば対策が加速できるかということは、かなり答えが出ているはずですから、ぜひご検討いただきたいと思います。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 はい、どうぞ。

【行木大気生活環境課長】 ありがとうございます。

 今のご指摘を踏まえて、しっかり取り組んでまいりたいと思います

 1点補足でございますけれども、騒音低周波音の関連、特に風力発電施設につきまして、現在、私ども水・大気環境局長諮問の検討会といたしまして、風力発電施設から出る騒音等に関しまして、調査で予測評価手法につきまして検討会を開催しているところでございます。ご指摘もございますし、現在何がどこまでわかっていて、何が関連なのかという辺りをしっかり取りまとめて、早い段階で公表できるように取り組んでまいりたいと思います。

【坂本部会長】 はい、よろしくお願いいたします。

 そのほか、飯田委員、お願いします。

【飯田委員】 熱中症対策についての書き振りについてちょっとお願いがございます。これは頭の書き出しが、ヒートアイランド現象についてはという書き出しになっています。ところが前回のご報告では、熱中症に係る救急搬送ないしは死亡者の数というのは、例えば、大気汚染の自動車に関わるオキシダントであるとか、それに比べて非常に大きな数字になっているわけですね。それで、ヒートアイランドで救急搬送に係るものがないと言うわけじゃないんですけれども、熱中症の原因の一つであって、ヒートアイランドでない地域にも実は起こっているわけで、これは書き振りが最初に熱中症対策についてはということで、そのうちの一つ、ヒートアイランドの対策からの東京都さんのオリンピックに向けたものが進行するから、それとカップリングしていきましょうという書き振りのほうがよろしいんじゃないかという提言です。すみません。今になっての発言で恐縮なんですが、いかがでしょうか。

【坂本部会長】 はい、ありがとうございました。

 事務局から何かございますか。表現方法で。

【行木大気生活環境課長】 ご指摘ありがとうございました。ここは、まさに先生が今お話になられましたことも事務局としても頭にありまして、記載を実はしておりまして、熱中症対策としては、先生おっしゃられるとおり、都市だけの話でもございませんし、環境省の中でもほかの部局を中心にいろいろと対策を進めておりまして、私どももヒートアイランド現象と関連した部分で一緒に連携をして、いろいろと対策を進めているところでございます。

 それで、ここの重点検討項目として課題になっております部分、ヒートアイランド現象の関連が課題となっていたということで、鶏と卵と申しますか、何と申し上げていいのかちょっと言葉がうまく出てまいりませんが、その文脈でヒートアイランド対策から。

【坂本部会長】 今この点は、ある現象が起こるときに、幾つかの要因があるんだけれども、それが例えば、高温になったとき、ほかの別の問題も同時に起こっている、例えば、高濃度オゾンが発生するとか、粒子状物質の二次生成が多く起こるとか、そういった部分も含めて、場合によっては、この熱中症という形のところに数えられている可能性もあるので、ここは熱中症ということでいいかもしれないけれども、ほかのところでそういったことも考えてやってほしいと、そういう要望であるというふうに理解いたします。

 浅野委員、どうぞ。

【浅野委員】 今回は、温暖化の問題、あるいは気候変動の適応という、もう一つの大きなテーマが点検の検討対象になっていないわけです。あくまでも大気という切り口での点検検討をしているわけです。むろん、全体としてのこの点検報告そのものが他の分野に関わって悪いということはないと思うのですが、この文脈でいきなり熱中症の話を詳しく始めると、平仄が合わなくなってしまうおそれがあります。

 ですから、ご指摘は十分に適応のほうで考えていまして、恐らく、12月ぐらいまでには適応の計画を国でしっかりつくりますので、そこで十分反映されると思いますし、この中で、総合政策部会でこれが上がってきたときに、もう一度その点については、考えて、温暖化対策についても、この際、特に加速しなきゃいけないということは、あちらこちらで強調することにしていますので、その中で、また適宜扱えれば扱っていきたいと思います。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今ご指摘のあった点は、実は、そもそもこの環境基本計画の中で大気汚染対策を温暖化対策とコベネフィットな形で考えていく必要があるというような指摘がされているところでございます。ありがとうございました。

 そのほか、よろしければ次のところへ入りたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 それでは、2番目の重点項目でございますが、広域的な取組を重視した大気汚染対策の取組というところでございます。

 片谷委員以外で、ご質問、ご意見ございます方、おいででしょうか。

 それでは、まず片谷委員お願いします。

【片谷委員】 先ほどは、部会長の指示をちゃんと聞いておりませんでした。大変失礼いたしました

 ②の検討項目の三つ目の丸でございますけれども、私が発言した内容を取り込んでいただいておりまして、ありがとうございます。

 35ページの一番上の行なんですけれども、排出抑制対策の推進が必要なVOCの検討というふうに書かれておりまして、確かにこういうことを申し上げたんですが、これを初めて読んだ方は、私が発言した趣旨は、VOCの成分によって影響の度合いが違うという趣旨だったんですけれども、そういうふうに読んでいただけない心配があるような気がいたしますので、できましたら、これはVOCの成分というような表記を考えていただけるとありがたいかなというふうに思いました。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 実は、私は、これでVOCの組成も考えてやるんだなと理解していたところでございますが、今おっしゃられたような形があれば、つけ加えてもどうかとは思いますけれども、ここのままでもこの部分はいいのかなというふうに私の理解では思ったところです。

 畠山委員、いかがですか。

【畠山委員】 確かに個別的にはいろいろな、それぞれの成分についても検討する必要はあろうかと思いますけども、ここの部分では、VOCの検討と書けば、その成分を含むというふうにはとれるんじゃないかと私は思います。

【坂本部会長】 ありがとうございます。

 光化学オキシダント対策、それからSPMという形でVOC対策をやってきて、ここへ来て、これまでは非常にVOCの濃度が非常に高い状況であった。まず対策を進めるべきだというところから、トータルVOCという形でやってきたけれども、だんだんいろんな現象、それからオゾン生成ポテンシャル、それから粒子状物質の生成ポテンシャル、そういったものを考えたとき、改めてもう一度その組成も考えつつやっていくんだという形で、今いろんな形で検討会、光化学オキシダント、それからPM2.5の専門委員会等でもやっているところでございますので、ここにつきましては、今畠山委員からのお話もございましたので、私自身はこのままで理解できるというふうに思ってございます。そういうことで、このままにさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 ありがとうございました。

 続きまして、河上委員でしょうか、お願いいたします。

【河上委員】 ありがとうございます。34ページの丸の二つ目のPM2.5のところなんですが、PM2.5につきましては、やはり効果的な対策を打つという観点からは、未解明な部分でありますところの、例えば二次生成粒子の生成機構などが解明された上で、本当は対策が打てればいいと、そこが重要だろうと思っておりますので、この文意でもとれないことはないんですが、少しそこを強調してほしいなと思っておりまして、その辺りは、微小粒子状物質の排出抑制の中間取りまとめにもあったと思いますので、例えば、そこのところ、「科学的知見の集積に努める」の後ろに、適宜反映することでといった少し文言を追加していただくと、その辺りの意がよくわかると思いますので、若干この辺りご検討いただければと思います。よろしくお願いします。

【坂本部会長】 ありがとうございます。

 そういたしますと、鈴木委員でしょうか。

【鈴木委員】 私は、この議論をお受けするのは初めてですので、もしかして今までの議論の様子を理解してないのであればお許しください。

 こういう取組で関心を持たれる大気汚染物質というものには、多分ここで今伺っているものとは、かなり違うものも多々あるのではないかと私は理解しておりまして、多くの物質は環境省内では必ずしも大気ではなくて、違う部局で精力的に対応される部分があるのではないかとは理解しておりますけれども、私は常々、特に日本において、広域的な取組の中で大気の部局とは違う局で扱っている、いろんな違う物質の間での連携した取組が弱いんじゃないかという懸念を何となく持っているところがございまして、あるいは、これは必ずしもここに書いてくれという意味ではございませんが、さらに今後の検討課題として、そういうことも考えていただければと思いましたので、一応発言させていただきます。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今のお話は、ここの部分の修正は必要ないけれども、全体でそういったことを考えてほしい、そういうことでございますね。ありがとうございます。

 畠山委員、お願いします。

【畠山委員】 ありがとうございます。PM2.5の広域的な取組ということから考えると、社会一般の人から見ると、PM2.5はみんな中国から来ているんじゃないのという意見が強いんですね、PM2.5の話をすると。ですから、国内的な取組ももちろん重要なんですが、そこのところは政治的な問題もあるんでしょうけど、一番最後の東アジア地域におけるというところから、その文脈から読み取らないといけないんでしょうか。その辺、一般の人の意識とちょっと離れたところがあるような気がするんですが、いかがでしょうか。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今の点いかがでしょうか。事務局として、そういったものもここに含めているという理解でよろしいのか。

 どうぞ。

【是澤大気環境課長】 今後の課題の部分だけを見ますと、確かに少しわかりにくくなっているのかとは思いますけども、現状と取組状況の部分で言いますと、特に22ページのところになりますが、今の課題に対応する東アジア地域における広域大気汚染に係る取組の部分では、そもそもPM2.5につきまして、西日本では、もちろん大陸から来るものが相当割合を占めているんだけれども、関東では、5割強と推計されているというような状況もご紹介させていただいた上での今後の課題でありますので、およそ全体を見ていただければご理解はいただけるのかなと思っております。

【坂本部会長】 よろしいでしょうか。これは全体のそれぞれの部分があって、そして特出しで今後の課題という部分を書いているわけですけども、今の説明にありましたように、越境汚染がかなりの割合であるという形で書いてある中での最後の文脈ということでございます。

 そのほか、いかがでしょうか。

 そういたしますと、先ほど河上委員からご指摘いただいた点は、ここに書いてある表現だと、いろいろな科学的に調べていって、事実がなかなかわかってこないと、先へ進められないような形で遅くなっては困ると、要するに、いろいろな科学的な調査、事実、そういったものがわかった時点で、いろいろなできる対策をやっていくべきだ、そういうお話、趣旨はそういうことであったかなと思いますが。

【河上委員】 適宜反映していただきたいという意味でございます。

【坂本部会長】 そういたしますと、どうでしょう。ここにつきまして、あえて言葉は補わなくても、行政としてそういった形で取り組んでほしいと、そういうことかなと理解をするところでございますが。

【河上委員】 しっかりやっていただけると。

【坂本部会長】 どうぞ。

【早水審議官】 ありがとうございます。水・大気担当審議官の早水でございます。

 今の点は二つ目の丸ですけれども、科学的知見の集積に努め、総合的な対策に検討に繋げる必要があるというところで読んでいただくのがいいかなと。知見の集積を踏まえて対策を進めていくという意味で、ここは書いておるつもりでございますので、そこはきちっと反映させてやっていくということで書いたつもりでございます。

 それから、あともう1点、鈴木委員からご指摘のあったところにちょっと言及しますと、最初の大気汚染物質は、多分ご指摘の趣旨は、ほかの有害大気汚染物質のようなトリクロロエチレンとか、そういったものもあるよというご指摘も多分含んでいるかと思うんですけれども、そういった点も当然、疫学研究とか、健康影響に関する知見の集積、それから環境基準等の見直しの活用もやっていかなきゃいけないというのは、ここを含んでおります。

 その際に、環境保健部などでやってもらっている連携というのも大事だということも認識しておりますので、そういうふうに進めていきたいと思っております。

 以上です。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 そのほか、よろしいでしょうか。

 もし、よろしければ、三つ目の重要検討項目というところに入らせていただきたいと思います。

 それでは、その点、重要検討項目③排出ガス、騒音などの自動車に起因する環境負荷の低減に向けた取組、このところでございます。

 ご質問、ご意見等ございます方、名札を立てていただければと思います。

 いかがでございましょうか。

 崎田委員、どうぞ。

【崎田委員】 ありがとうございます。一番最初の丸で、大久保委員のご発言をもとに書き加えていただいた件に関して、非常にこの部分は大事だと思っています。

 やっぱり自動車単体ではなく、それを点から線、そして面として考えてきちんと対策をとっていく、そういうところの視点を明確に入れることが重要なのではないかと考えておりますので、こういうふうに入れていただいたことは大変意義があると思っております。

 なお、3番目の丸のエコドライブに関してなんですが、今、エコドライブをきちんと徹底すると交通事故が減っているということは、運送会社のデータなどで、かなり科学的にも言われているんではないかなと思うんですが、ここは民間セクターを活用しというふうに書いてあるんですが、そういう情報をもとにきちんと普及啓発をするような行政の視点も大事だと思いまして、民間セクターだけではなく、ここも省庁連携みたいな視点も入れておいてもよろしいのではないかという印象を持ちました。

 なお、最後の水素ステーションに関しての安全性の確保の徹底と、それに関する社会への発信ということに関しては、きちんと入れていただいてありがとうございます。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今エコドライブの普及促進についてというところで、もし事務局から何かあればお願いします。

【浅野委員】 行政がやっていることについては結構しっかりやっていて、それは本文に書かれているわけです。行政は結構やっていることはわかるけれども、それだけでは十分でないということをここでは強調したいということで、あえてこういうように書き込んでいただいたという経緯があります。

 むしろ民間部分をもっとちゃんとうまく利用できるなら利用するようにということを強調したつもりです。

【坂本部会長】 どうぞ。

【崎田委員】 趣旨は理解いたしました。

 私が発言したのは、実は最近、自動車の免許証の5年の更新時期が来まして、講習を聞いたんですが、一度もエコドライブという言葉が先生から出なかったんですね。それで、一言でも出ればいいのにと思いながら聞いていたという顚末でございます。いろいろなことが進んでいるということは、結構なことだと思います。

【坂本部会長】 事務局よろしいですね。いいですか。ありがとうございます。

 どうぞ、そのほか、ここにつきましてご質問、ご意見ございますか。

 よろしいでしょうか。

 もし、よろしければ、今まで、①、②、③という形で区切って皆様方から質問等をお受けいたしましたけれども、全体を通して、こういった点が気になるとか、そういったこと等ございましたら、いただければと思います。

 いかがでございましょう。よろしいでしょうか。

 今いただいた意見は、幾つかの部分は、今後の課題についてのやり方等々についてご意見等があったと思いますけれども、全体としては、今日のこの取りまとめということで、よろしゅうございましょうか。

 ありがとうございました。

 そういたしましたら、今日皆様にご了解をいただきましたこの報告書につきまして、25日に総合政策部会がございますので、そこに報告をさせていただきたいと思います。

 ありがとうございました。

 それでは、続きまして、議題2でございます。

 自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施についてというところでございます。

 自動車NOx・PM法、これに基づく総量削減基本方針の中間目標について、自動車排出ガス総合対策小委員会において点検評価を行っていただきたいというものでございます。

 詳細については、事務局から説明をお願いいたします。

【小野自動車環境対策課長】 資料2に基づきまして、ご説明をさせていただきたいと思います。

 自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施について(案)ということで、ございます。

 まず、趣旨でございますけれども、自動車NOx・PM法に基づく総量削減基本方針、現行のものは平成23年3月25日のバージョンでございますが、ここにつきまして、目標に関する記述がございます。四角で囲っておりますけれども、32年度を目標としておりますが、32年度までに対策地域において、NO2及びSPMに係る大気環境基準を確保すると。27年度、これは中間目標ということでございますが、今年度27年度までに監視測定局における大気環境基準を達成するよう最善を尽くすという二つの目標が書かれてございます。

 また、進行管理につきましては、「施策の進捗状況の的確かつ継続的な把握と評価に努め、総量削減計画の進行管理を着実に実施するものとする。」という記載もございます。

 ②でございますけれども、中環審の答申、平成24年11月30日において、次のような記載がございます。

 (自動車NOx・PM法に基づく対策について)27年度の中間評価、まさに今年度でございますけれども、基本方針の目標である「すべての監視測定局における二酸化窒素及び浮遊粒子状物質に係る大気環境基準を達成するよう最善を尽くす」ことがどの程度達成されているのかを踏まえ、制度や運用の在り方を含めて検討する必要がある。

 さらに、27年度の中間評価に基づき、対策の強化を含めた追加的な施策の必要性を検討する必要があると、このような既存の記述がなされておるところでございます。

 以上を踏まえして、基本方針のちょうど中間目標年度が今年度ということでございますので、点検評価を自動車排出ガス総合対策小委員会、飯田委員長において実施いただくということとしたいと考えてございます。

 具体的な検討事項でございますが、①は基本方針の中間評価ということでございまして、27年度の中間目標の達成状況、それから施策の進捗状況について国が情報を取りまとめて、小委員会において点検評価を実施いただく。

 2点目は、32年度が最終の目標ということになっておりまして、対策地域全体、いわば面的に達成するという目標でございますので、この達成状況の評価手法について検討をするというのが2点目の項目でございます。

 スケジュールでございますが、本日お認めいただければ、年内より検討を開始していただいて、28年度末を目途に点検評価結果を取りまとめていただくということとさせていただければと考えております。

 以上でございます。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 この自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間レビューの実施ということは、今回の重点項目の③の二つ目にも上げてございますように、こういったことについて、やっていく必要があるという形でご指摘されているところでもございます。

 そういう意味で、今回自動車排出ガス総合対策小委員会、これにおいて中間レビューの検討を始めていただくことということでございますが、いかがでございます。

 特に、これはご異議ないかとは思いますが、いかがでしょうか。どうぞ。

【浅野委員】 前の小委員会では大聖先生が委員長でして、私は委員長の補佐役をしておりましたが、改めて、どうしてこういう目標を掲げたかということをお話しします。今の大気汚染に関しては、測定局がある周りについてはわかるわけです。しかし、測定局は満遍なく全ての場所にあるわけじゃないので、測定局がない場所がどうなっているかということは、実はよくわかっていないわけですね。

 とりあえず、測定局で達成できればそれで達成できたということにしてはいるのですが、本当かなという議論が大分小委員会でありまして、それで、とりあえず、何としても測定局では完全に達成しなきゃいけないだろう。それで全ての地域で達成できたということにはならんだろうから、だから、穴があいている部分をどうやって埋めるかということを考えなくてはいけない。ということを考えて、32年までの目標については、対策地域全部において、どの場所でもということを強調したわけです。

 しかし、実は、そうは言ってはみたものの、どの場所でもどうやって評価するのかというのは何も考えずに、言いっ放しにしたようなところがありますから、委員の先生にはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 いろいろ大気の常時監視という形でやっているところはあるわけですけれども、ある程度広域の代表性は考えているけれども、ローカルに非常に高濃度になりやすい地形的なものとか、道路構造だとか、そういったところがあって、そういったところにも我々生活をしているのであれば、そういったところも含めて、環境基準を達成するようにしないといけないというのは、この趣旨ということではないかというふうに思います。

 そういうことで、この自動車排出ガス総合対策小委員会の中間レビューを始めていただきたいと思いますけれども、この小委員会の委員長の飯田先生から、何か一言お願いできたらと思いますが、いかがでしょうか。

【飯田委員】 浅野委員から大変重たいお言葉を頂戴いたしまして、確かにNOx・PM法の対策地域、それ以外の地域においても削減は着実に進んでいて、インベントリ解析においても、環境省さん、あるいは国交省さん、それから自工会の新しい車両の導入ということで、ポスト新長期の車両の普及率に伴って確実に減少しているんですね。ところが、平成25年に、例えば、神奈川県で言うと、池上新田の自排局、これは年間通してNO2の基準をクリアしたということで、川崎市さんと神奈川県さんと集まったときに、これは赤飯を炊きましょうという話をしていたんですが、残念ながら、26年度、27年度、冬場を中心にやっぱり達成できないという状況にまた戻ってしまっています。

 ですから、大きな流れでは総量ベースで減っているんですけど、浅野委員が言われるように、局所のもの、あるいは自排局の置いていないところで、明らかに厳しいところもあるなというデータも散見されています。

 ですから、これはもう粛々と頑張りますというしかありませんが、事務局の皆さんにもご協力いただきながら、しっかりとした分析と、それから提言をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

【坂本部会長】 どうもありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。

 中山委員。

【中山委員】 一つ質問なんですが、この基本方針の中で、基準を確保するという言葉と、基準を達成するというふうに二つ表現があるんですが、何か違いがあるんでしょうか。

【坂本部会長】 これは浅野先生にお聞きしたら。

【浅野委員】 別にそんなに深い意味はありません。達成と言ってしまっても評価の方法がはっきりしないので、そうすると永遠に達成できないということになってしまうので、ちょっときついかなということで、言ってみれば言葉のあやみたいなところがございます。

【坂本部会長】 はい、ありがとうございました。

 それでは、今申し上げましたように、自動車排出ガス総合対策小委員会で中間レビューを始めていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。

 本日、用意いたしました議題は、以上の2件でございましたけれども、まだ時間が大分ございますので、皆様方から、こういった大気部会、大気騒音振動部会で考えなければいけないこと等ございましたらご発言いただければと思いますが、いかがでしょうか。

 どうぞ片谷委員、お願いします。

【片谷委員】 実は、そういう将来を見据えた話ではなくて、今のNOx・PM総量規制の中間レビューで思い出したことがありますので、若干発言をお許しいただきたいと思います。

 浅野委員がおっしゃいました、本当にはかれているのかという問題は、確かに私も重要な点だと思います。都道府県単位ですと、常監局の配置の見直しというのは、かなり多くの都道府県が、ここ何十年かの間に何回かはやってきていまして、私も長野県ではお手伝いをしましたけれども、シミュレーションとデータの解析を組み合わせることで、代表性がどの程度あるかということを評価しようということで、一部廃止したり、常設したりというようなことも検討した例がございまして、かなりの都道府県がそういうことを過去にやられた経験はあると思います。

 それを環境省に報告書が上がってきているのかどうかは、私把握しておりませんので、もし環境省でそういうことを把握されているのであれば、そういうものが反映されれば検討の材料になるのかなと思いまして、ちょっと発言をさせていただきました。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今後の検討の参考に考えてほしいということでございますが、もし今これに関連して情報がございましたら。

【小野自動車環境対策課長】 どうもありがとうございます。

 我々この見直しを小委員会でしていただくに当たりまして、もう少しその下準備といたしまして、技術的な調査検討を実施しておりまして、その中では、常監局についてどういうふうなことになっているのかとか、どういう設置状況になっているのかというような情報も収集して今検討をしております。

 ただ、常監局の場合、本当はここがいいと思っても、そこに必ずいろんな土地の制約とかございまして置けないというところもございますので、その辺りは簡易測定なり、あるいはシミュレーションなりということも、いろんな技術を駆使しながら、総合的に面的な評価手法というのを検討していきたいと考えております。

 どうもありがとうございました。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 そのほか、いかがでございましょうか。

 山本委員でしょうか。お願いいたします。

【山本委員】 後住者対策について、地方公共団体で使うことの可能なガイドラインを出していただいたということは、大変いい方向だと思います。

 一方、自動車騒音の常時監視は毎年実施していますが、その結果は、交通騒音マップという格好で公表されています。これは資料の7ページにあります。この騒音マップは、環境基準の達成率が色分けになって出ているということであって、その地域がどれぐらいの騒音にばく露されているかという騒音値が実はわからないわけです。

 後住者対策を考える上では、騒音マップは、騒音レベルのコンターマップのような形式の方が、よりわかりやすくなるだろうと思います。例えばハザードマップみたいに、この地域はかなり騒音が高いから、建物を建てて人を住ませるのは遠慮すべきだろうというようなことも検討できるわけです。資料には、今後、新幹線騒音についての騒音マップ検討という言葉が載っておりました。自動車騒音と同じタイプよりはもう一歩進めて、EUダイレクティブで作成が義務化されている戦略的騒音マップと同じように、騒音レベルが都市地域でどのように分布しているかという情報を市民に開示していくような方法を考えていただきたいという意見です。

【坂本部会長】 ありがとうございました。

 今の点は、例えば、環境基準を達成した、濃度がどれだけ下がったということだけではなくて、危険リスク、ハザード、そういったもので考えて、それがどうなっているかというものを示すことによって、より我々の生活環境が安心できるようになっているのか、そういったことがよくわかるという意味で、そういう情報も出すようにしてはいかがかということで、今後そういったことを考えていただきたいという要望でございました。

 ぜひこういった点もよろしくお願いしたいと思います。

 そのほか、いかがでしょうか。

 もしよろしければ、今日の大気騒音振動部会は、これで閉じさせていただきたいと思います。

 どうもありがとうございました。

 それでは、事務局から、何か連絡事項ございましたらお願いします。

【江口総務課長】 本日はお忙しい中、熱心なご審議をいただきまして、誠にありがとうございました。

 議事録につきましては、事務局にて案を作成いたしまして、委員の方々にご確認いただいた後に、ホームページで公表させていただく予定としておりますので、よろしくお願いいたします。

 また、お手元の資料につきましては、郵送をご希望の場合は、封筒にお名前をお書きいただければ、事務局より郵送をさせていただきます。

 これにて、本日の会議を終了させていただきます。

 今日はどうもありがとうございました。

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