保健・化学物質対策

身近な野生生物の観察事業について

 身近な野生生物の観察事業は、ExTEND2005の取組みの中で、平成17年度(2005年)より平成21年度(2009年)まで実施されました。

 ExTEND2005では、野生生物における異変の把握を、生態系を視野においた化学物質対策の原点と位置づけ、生物の異常等が観察された場合には専門家による調査と検討に繋げることを念頭に、地域レベルでの継続的な野生生物観察について報告いただきました。

 また同事業は、身近な野生生物を観察することにより、野生生物に対する関心・興味を養い、生物への深い理解を持った上で化学物質が生態系に与える影響を考えることができる人材を増やしていくことを目標とした、リスクコミュニケーションに係る取組の一環としても、その役割を担いました。

 これまで、毎年主に子どもを中心に野生生物の観察活動を行っている約25団体が参加し、事前観察準備会で専門家の助言を受けた上で、各団体がそれぞれの地域で観察を実施しました。

 観察結果は報告書に取りまとめられ、専門家から助言や新たな視点などが各団体にフィードバックされた他、平成20年から21年度には、選定された10団体による発表会を実施し、団体間での情報交換や、専門家より直接指導を受ける機会なども設けられました。