大臣談話・大臣記者会見要旨

「自然と人々のための高い野心連合」発足の閣僚会合における小泉環境大臣発言(ビデオメッセージ)

○生物多様性条約COP15に向けた過程の中で重要な役割を果たすこの会合に参加できることを光栄に思う。困難な状況下で、ワンプラネット・サミット及び本閣僚会合開催に御努力されたフランスのマクロン大統領をはじめ、全ての関係者に感謝。


○最初に、私は、日本がHigh Ambition Coalitionに参加することを皆様に報告したい。「ポスト2020生物多様性枠組」における野心的かつ現実的な目標設定に向けて、多くの参加国とともに、連携して取り組みたい。

○日本の菅総理は、昨年10月に、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする、カーボンニュートラルを 目指すことを宣言し、気候野心同盟にも参加した。私は、2050カーボンニュートラルを法律に明記することを目指すなど、あらゆる努力により、これを実現する。このことは、生物多様性課題の解決に対しても大きな貢献となることを確信している。


○そして、日本が多くのパートナーとともに進めている「SATOYAMAイニシアティブ」は、地域の自然資源を重視し、その持続可能な利用による活力ある地域社会の構築を進めており、High Ambition Coalitionの目的にも適うものである 。


○活力ある地域社会は、生物多様性課題に加えて、気候変動により激化する災害の防災減災、更には新たな感染症にも強靱さを発揮する。日本は、「SATOYAMAイニシアティブ」が「ポスト2020生物多様性枠組」を踏まえて、こうした課題にも対処できるように引き続きこれを推進する 。

○世界が直面するコロナ危機に対しても、国際社会が協調して、経済社会全体をリデザインし、そして愛知で共有された2050年ビジョン「自然と共生する世界」に向けて行動しよう。

○ありがとうございました 。

令和3年1月12日

(日本語仮訳)