小泉大臣記者会見録(令和2年1月24日(金)9:42 ~ 9:49 於:衆議院本会議場正玄関側廊下)

1.発言要旨

 まず、今日はこの後、参議院の本会議もありますが、今までのところ私として印象深いのは、多くの議員から気候変動、そして激甚化する災害、こういった形で我々が今、環境省としても取り組んでいる気候変動×防災、そして気候変動の世界的な意識の高まり、これが日本の国会にも非常に影響が出てきたなと。特に公明党の斉藤鉄夫元環境大臣からの御質問の中に、石炭の政策に対して見直しが不可欠ではないかと、そういった御質問をいただきました。それを受けて、私は常々申し上げている輸出に関する4つの要件、4要件に対する答弁、そして今、ベトナムのブンアン2という案件がありますが、それに対しての私なりの問題意識、こういったことを本会議でもお話をしました。恐らく、4要件というその存在自体、本会議で言及されたのも初めてだと思います。そして、昨日の答弁以降、様々な議員の方々からリアクションをいただきました。知らなかった、そういうことがあるのかと。そういった中で、この4つの要件というものが政治レベルで議論の一つになったことというのは、私は今後の日本の脱炭素化に向けた取組としては前向きなことだと思いますし、梶山経産大臣とも日ごろからコミュニケーションを取っていますが、様々なところで今議論がされているようですから、この一つの契機により、脱炭素化に向けた前向きな方向に動いていくように引き続き全力を尽くしていきたいと思います。私からは以上です。

2.質疑応答

(記者)NHKの杉田です。前向きに動いていくようにという、石炭の政策についてなんですが、今後、具体的にどんなことをしていきたいのか教えていただければと思います。
(大臣)まず、このブンアン2に限らず、他の案件もあります。そして、やはりこの4つの要件というものを、関係者に、まず土俵に上げて、議論をしたいですね。我が国の高効率石炭火力に対する要請があること。我が国のですよ。そういったことをどう捉えるのか。そして、今、日本が持っている技術の優位性、それが他国と比べてどういう状況になっているのか。そしてまた、一度輸出をした場合に、最低でも30年以上は相手国の政策をロックインしかねない、そういった課題もあること。そういったことはこの4つの要件の中に様々な問題がある意味内包されている中で、今後の石炭政策、エネルギー政策、そして脱炭素社会をいかに築いていくのか、そういった議論の土台としても私は注目されるべきところでもあると思いますので、COPの前から問題意識を持っていましたが、あのときにも言ったように、調整は継続中ということがあのCOP以降も続いていて、この一つのきっかけに、いろんなことがまた改めて動きだしている中で、前に向いて確かな一歩が踏めるように、環境省としてもできる限りのこの調整の中での貢献をしていきたいと考えています。

(記者)読売安田です。東京都が象牙に関して、不正輸出の管理等々について有識者検討会で議論していくという流れになっています。これについての大臣の受け止めと、国としては不正輸出管理等にどう対応していくかお聞かせください。
(大臣)環境省としては、象牙取り扱い事業者に関する規制及び罰則が強化された改正種の保存法に基づいて、国内象牙取引規制の厳格な運用を行ってきたところであります。環境省は様々な機会を捉えて、象牙製品の違法取引の撲滅に向けて対策を進めていまして、今年はオリンピック・パラリンピックもありますから、諸外国からより多くの方が日本に来られることが想定される中で、東京都がこのような動きをされたことを歓迎したいというふうに思います。環境省としては、今後も関係機関と連携を密にして、象牙取引の管理の協力体制を強化して、日本の国内象牙市場がゾウの密猟や違法取引を助長することがないように、国内市場の厳格な管理を徹底する取組を進めていきたいと考えています。

(記者)時事通信の木田です。一昨日の本会議で、夫婦別姓制度導入を求める野党議員の質問の最中に、「だったら結婚しなくていい」というやじが飛んで問題になっています。大臣は昨年9月に、選択的夫婦別姓制度の導入について、「お互い社会に出て仕事をし、個人と家族の幸せの両立を考える中で選択肢があればいい」と肯定的な発言をされていますが、今回の問題をどのように個人的に見ていらっしゃいますでしょうか。
(大臣)まず、議場のやじは今まで問題になっていること、問題になっていないことを含めて相当いろいろありますよ。そういう中での今回の件だと思いますが、私は今まで常に言っているのは、一人一人の価値観、そういったことに基づいて生きやすい、働きやすい、そういう社会が私はつくりたいと。そういった観点からすれば、今までと同じような制度も選択ができて、そしてそうではない選択肢も可能となる、そういったことについて私は常にポジティブであります。日本というのは、何か今までのやり方を廃止するということではなくて、単純に選択肢を増やすことなのに、それすらもまるで今までのことが破壊されるような、そういう抵抗とかがすごくありますよね。こういったことも、もちろん課題は議論をしていけばいろいろあると思います。しかし、選択肢がしっかりある、そういったことというのは、私が考える社会像としては望ましい方向性だと、私はこういった問題を見ていても思います。
(記者)やじ自体に関してはどういう風に思われていますか。
(大臣)やじは、私もどういうやじを受けているか言いませんけど、いろんなやじがあります。そして、議場というのは、これは逆に全く無音だったらいいのかと言われると、またそれも違うかなと、そういうふうにも思いますから、やじの中にはいろいろあると思いますが、それも含めて議員一人一人の問題というのもあるんじゃないでしょうか。

(以上)

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