大臣談話・大臣記者会見要旨

八木政務次官・加藤政務官共同記者会見録(令和元年9月13日(金)18:01~18:17  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(八木政務官)この度、環境大臣政務官を仰せつかりました、八木哲也でございます。私の出身は、愛知県の豊田市・みよし市を基盤としております。このたび、大役を仰せつかりまして、しっかり国のため、国民のために頑張っていく、このように思います。いずれにしましても、SDGs、持続可能な社会構築のために環境と成長、この好循環といいますか、これが大事だと、私も常々思っておるところでありまして、そういうことのためにもしっかり向き合って頑張っていきたいと、このように思いますし、また、大臣、副大臣をしっかりお支えする中で任務を全うしていきたいと思いますので、また皆様方の御指導をよろしくお願い申し上げまして、御挨拶にさせていただきます。どうもありがとうございました。

(加藤政務官)この度、環境大臣政務官兼内閣政務官のほうを兼任という形で拝命をいただきました、衆議院議員の加藤鮎子でございます。選挙区のほうは、山形3区になります。私も、環境省の皆さんが取り組んでおられる環境問題、環境と成長の好循環ということをキーワードに、今、様々幅広く扱われて取り組まれております。そういったことにしっかりと力を注ぎながら頑張っていきたいなと思っております。また、内閣府のほうでも、原子力防災の観点から、様々かつての震災や原子力の事故等々を教訓にいろいろな取組をされております。これに関して、微力ながら、しっかりと大臣を支えて、政務官としての職責を果たしていきたいと思っておりますので、皆様、御協力よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(記者)すみません、山形新聞の伊藤といいます。お願いします。加藤政務官にお願いしたかったのですが、御紹介にもあったように、加藤政務官は、東北の御出身であります。被災地のことを大変よく知っているかと思いますけれども、そうした観点から、今後どのように被災地対応をなさっていくのか。あわせて、海洋プラスチックの問題も、今、大変深刻化していると思います。山形県においても、酒田港など、大変深刻化していると思います。その点についてもあわせて御所感をお願いできればと思います。あと、もう一つ、2点目は小泉進次郎さんを支える役割について、どのような感想、御所感を持っているのか。お父さん同士がYKKで盟友だったということを踏まえて、お話しいただければと思います。お願いします。
(加藤政務官)座ったままでよろしいでしょうか。御質問ありがとうございます。まずは、東日本大震災の被災地福島県は、私の住む山形県の隣の県でございます。福島県のほうから避難をされて、いまだに暮らしていらっしゃる方々もおられるという意味をもって、本当に、常日ごろから人ごとではないという思いでおりました。被災地の方々にとって本当に安心して暮らしていける環境をつくっていくということは、国としても大切な取組だというふうに思っております。様々、汚染された土壌等々の、除去土壌等々の対応というのが、やはり被災地の皆さんの心配のテーマだと思っております。今は、まだ仮置きされている土壌等々が残ってございますので、そういったものをしっかり中間貯蔵施設のほうに運び込むということを完了させるところまで、しっかりと環境省の皆さんと前に進めていくことを取り組んでいき、また、それをきちんと寄り添いながら、不安を払拭できるような説明の仕方もしていく、発信をしていくということにも、心を砕いて尽くしていきたいなと、そんなふうに思ってございます。また、プラスチック海洋ごみのこともお尋ねがございました。これは、海ごみに関する法律等々ができたころから父も取り組んできた課題でございまして、私も大変関心が高いところでございます。これは国際的に、本当に日本だけではなく、海外の皆さんにとっても非常に注目度が高くなっている分野でありますので、これは国際社会と協力・連携をとりながら、現状の把握というところをしっかりスタート地点にしながら進めていく必要があるのだろうなというふうに思っております。科学的にしっかりと検討をした上で、これも進めていくべきだと思っております。最後に、大臣にお仕えすることについてということでありますが、大変発信力もある大臣だと思っております。環境省の皆さん方と今日もいろいろお話をさせていただいた中で、大変いい取組がたくさんございます。これを発信していくということが重要だなと思っておりまして、それに当たりましては、新大臣の発信力というのは、我が国にとっても、また世界的にもプラスになるのではないかなと思っております。その大臣のお務めに対して、私もしっかり仕えていきたいと思っております。YKKの話も出ましたけれども、そういう意味では、これまでも党務でも御一緒させていただいたことはございますので、そのときに、父方の連携の呼吸なども生かしながら、環境省内の皆さんと一緒に、また、副大臣や八木政務官としっかり5人のチームワークがいい形で、皆さんと頑張っていけたらいいなと、このように思っております。一番の若手でございますので、皆さんの胸を借りるつもりで頑張っていきたいと思います。

(記者)八木哲也大臣政務官にお伺いしたいと思います。何か経歴を見ますと、経産委員会のほうで、産業のほうに、主にやられていて、環境は今までどうだったのか。また、環境に、どんなふうに考えを持っていただくことに関して、伺います。
(八木政務官)ありがとうございます。私が先ほど申し上げましたように、私の出身は、自動車産業が発達したところでありまして、私も、議員になる前は自動車部品をつくっておる部品メーカーにおりました。24年間おりました。そういう中で、やはり産業は日本の基幹でございますので、引っ張っていかなければいけない。ですから、私は、国政に来て、ずっと経済産業省と科学技術イノベーション、そして、最近においては文科委員会に属させていただきました。それは何かというと、やはり経済というものが、いかに日本国民にとって大事なのか。とはいえ、そこで行われるであろう負の財産といいますか、マイナスの部分、エネルギーにしてもしかりかもわかりませんけど、そことのバランスをどのようにとっていくのか、それが、先ほど申し上げました環境と成長の好循環という形であらわれるのではないかと、こんな思いがありました。そういう中において、やはり環境という問題、経済との発展の中でどういうふうに捉まえていくのかということが大事です。それと、もう一つ、もともと私は田舎の育ちでございますので、私の周りにはたくさんの自然がありました。私の家から10分ぐらい行ったところの、小さな、本当に小さな湿地がありまして、この湿地が、非常に世界的には希少価値があるといいますか、そのラムサーム条約登録に向けて、市の職員などと一緒に、それを今、保存活動等もしている。そんな思いで、自然を次の世代にしっかり残していかなければいけないのではないか、こんな思いがありまして、今回、いい役をいただいたなと思いますので、私の守備範囲の中で、しっかりやっていきたいと、こんな思いを持っております。

(記者)朝日新聞の松尾といいます。御就任おめでとうございます。お二人にお伺いしたいのですけれども、今日、大臣が職員向けの訓示の中などで、クールビズに関して、自由化してもいいよ、自由にしてもいいよということをおっしゃいました。両政務官どちらもパリッとした感じであるのですけれども、一方で、自由化してもいい、その間でもネクタイをしてもいいというふうな感じのこともおっしゃっておられましたけれども、どのように、大臣の新たな省内方針について、受けとめられていらっしゃいますでしょうか。
(八木政務官)私は、クールビズに全く反対しているわけではありませんし、エネルギーを使わないということからしたら大事なことだというふうに思っています。しかし、実は、私、一年中ネクタイをしております。私は国政へ来てからそういうふうにしました。その前の市会議員のときにはクールビズをやっておりました。ところが、私の友達で、中学校を出て、こちらへ丁稚奉公して、ネクタイ屋さんへ、つくる、ネクタイ屋さんへ行っている子がおりまして、今、会社を立ち上げたのですけれども、クールビズで彼らの会社が非常に倒産した。僕が国会議員になったときに、わざわざ、僕の事務所へ来ていただいて、せめて、おまえだけは俺の味方になってくれということで、自分のところでつくったネクタイを持ってこられましたものですから、「わかった。俺はおまえのために、暑くてもネクタイをする」という約束をしてしまったものですから、その約束を守らなければいけないと。約束は約束だから守らなければいけないという思いで、暑くても我慢して、脱ぎたいと思いますけれども、我慢してネクタイをしているのが現状であります。
(記者)それは、いつぐらいからのお話ですか。
(八木政務官)国会へ来てから。
(記者)すぐですか。
(八木政務官)ええ、来て。中学校のときで、同級生が東京へ丁稚に上がったものですから、その子から。
(記者)ありがとうございます、八木政務官。ちなみに……。
(加藤政務官)ありがとうございます。クールビズについて、大臣がそうおっしゃったというお話を今伺いまして、環境省の皆さんと、今日もいろいろお打ち合わせをさせていただいた中にも、クールビズのスタイルの方もいらしたように思います。違和感もなく、むしろいいなと思った感触もありましたので、今はカチッとしていますけれども、場所を選んで、私もクールビズにチャレンジしたいなと思います。
(記者)質問というよりも、ちょっとつけ足しなのですけれども、八木政務官、今日、小泉大臣は、クールビズだけではなく、暑い8月、9月でもネクタイをつけたい人は自由につけていいですよと、自由ですよと言われたのですけども、何かそれについてございますか。
(八木政務官)私は、先ほど言ったとおりでありまして、暑かろうが寒かろうが、約束は約束でございまして、一人の約束を守っております。それは構わないと思います。

(問)環境新聞の小峰です。たびたびすみません。八木政務官に、地元に、石炭火力発電所の中部電力、今はJERAの武豊火力発電所がありますけれども、環境省も、ある手続の過程で、二度も、慎重な検討を、もう一度、検討をし直してくれというふうな意見を出していますけれども、先ほど、八木政務官がおっしゃっていた、産業と、それから環境の調和の観点から、環境大臣の当時の意見をどのように受けとめていたのか。そして、現在はどういう立場なのかということを、あわせてお聞かせ願いたいと思います。
(八木政務官)まず大前提として、エネルギーは産業にとって大事だし、国民生活にとって大事であります。それの安定供給をどのようにしていくのか。また、コスト的にも安定して、どのようにしていくのか。そして、一番大事なのは、先ほど申し上げました、地球の温暖化等の問題がありまして、その件にもしっかり、そうすると持続可能なということは、短いスパンの時代ではなくて、長いスパンで見たときの持続可能はどうあるべきなのかといったときにも、やはり慎重に考えていかなければいけないと思いまして、環境大臣がおっしゃられたことは的を射ているとは思います。