大臣談話・大臣記者会見要旨

伊藤大臣閣議後記者会見録 (令和5年10月10日(火)11:00~11:07 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。先ほどの閣議の終了後、循環経済、いわゆるサーキュラーエコノミーについて、岸田総理、西村経済産業大臣及び関係省庁幹部との打合せを行いました。
 その際、岸田総理から関係省庁に対して、地方創生の観点を踏まえつつ、サーキュラーエコノミーの取組を強化するようなことをしてほしいという御指示がございました。具体的には、すぐ着手すべき取組を経済対策に盛り込むとともに、関係省庁が協力して産学官連携の強化を進めること、さらに予算拡充、関連制度の見直しに着手することなどの御指示をいただきました。
 環境省としては、関係省庁とも緊密に連携しながら、循環基本計画の見直しや、脱炭素と循環経済の取組を一体的に後押しする制度的対応の検討も含め、サーキュラーエコノミーへの移行の加速に向けた取組を強化してまいりたいと存じます。
 以上です。
 

2.質疑応答

(記者)幹事社、読売新聞の矢野です。よろしくお願いします。先日の水俣病訴訟判決の関連で伺います。国が控訴する方針を固めたという一部報道もありますが、改めて、明日の控訴期限を前に、国の対応方針についてお聞かせください。
(大臣)水俣病の被害で苦しまれてきた方々の思いを受け止めつつ、現在、判決の内容について国の主張が認められなかった点などをしっかり精査し、最終段階の検討を行っております。
 
(記者)熊本日日新聞の高宗です。最終段階の水俣病訴訟の件です。最終段階の検討ということですけれども、まだ最終決定していないのだけれども、控訴に向けて検討しているというような状況でよろしいのですか。それとも全く白紙なのですか。その辺、お聞かせください。
(大臣)今申し上げたように、最終段階の検討を行っております。
(記者)決定は今日なされるのか、それとも明日なされるのか、その辺のスケジュール感はいかがでしょう。
(大臣)それも含めて、最終段階の検討を行っているというのが現在のお答えでございます。
 
(記者)時事通信の鴨川です。鳥インフルエンザについてお伺いしたいのですけれども、先週の4日に北海道美唄市でカラスの鳥インフルエンザが確認されております。高病原性の鳥インフルエンザであるか現在確認しているとのことですが、毎年対策を行っても、動物園とか野鳥の鳥インフルエンザは感染が確認されてしまいます。環境省として、トキなどの希少種を守るために、野鳥や飼養鳥の鳥インフルエンザ対策は十分に行われているのでしょうか。
(大臣)今御指摘の美唄市におけるハシブトガラスの死亡個体について、簡易検査をした結果、陽性の反応が確認されたところでございます。この事例は、今シーズン初めての高病原性鳥インフルエンザが疑われる事例となっております。今後、遺伝子検査を実施し、高病原性鳥インフルエンザであるかどうかを確認してまいりたいと思います。
 環境省では、今回の事例ですけども、10月4日水曜日付で、死亡野鳥の回収地点から周辺10キロメートル圏内を野鳥監視重点区域に指定し、北海道に対して野鳥監視の強化を要請したところでございます。
 それから、渡りの時期になってまいりまして、全国で鳥インフルエンザの発生リスクが高まる可能性がございます。引き続き、関係機関で連携を取りつつ、希少種を含む野鳥の監視や飼養施設への対応方法の周知などを徹底して適切に対応してまいりたい、このように思っています。
 
(記者)南日本新聞社の髙田といいます。先ほど、ちょっとまた戻って恐縮ですけれども、水俣病の大阪地裁判決の控訴期限は明日ということで、本日、方針を表明されていないということであれば、明日、何かしらの態度を表明された場合は、大臣が自ら説明していただけるということでしょうか。
(大臣)その辺も、今、最終的な検討を行っているところで、現時点ではコメントを差し控えたいと思います。
(記者)すみません。私、控訴するとかしないとかを聞いているわけではなくて、明日期限ですので、明日は大臣が何かしらの対応をしていただけるということなのでしょうか。
(大臣)明日するかしないかということについて、現在、コメントすることは差し控えたいと思います。
 

会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=IJ3XOWEGmXo
 
(以上)