大臣談話・大臣記者会見要旨

中川大臣記者会見録(平成30年4月20日(金)8:47 ~8:55 於:衆議院分館1階ロビー)

1.発言要旨

 私からは特にございません。

2.質疑応答

(問)TBSの阿部と申します。外国人技能実習生の除染をめぐる問題でお伺いします。別の会社でもベトナム人実習生3人に除染作業をさせていたことが明らかになりましたが、受け止めと対応をお願いします。
(答)報道されている事業につきましては、環境省の発注した事業ではなくて、郡山市と本宮市の発注した市町村除染事業でございまして、環境省が直接把握しているものはございません。事業発注主体とされる郡山市に確認したところ、市が発注した除染関連の業務で、郡山市内の建設会社において、技能実習生と思われる者が作業に従事していたと聞いております。本宮市の事案については、本宮市において今確認中であるというように聞いております。この事案につきましては、制度所管官庁、法務省であり、厚生労働省等におきまして、法令上適切であったか否かについて確認中であると承知しております。環境省といたしましては、既に法務省等から発せられております通知を、しっかり今後とも守るように、事業を発注した企業等に徹底してまいりたいと思います。

(問)共同通信の深谷です。石炭火力の関係で、中部電力が18日に武豊の火力発電所の着工を開始したという発表をしたのですけれども、大臣は昨年厳しい意見を述べたかと思うのですけれども、それについて受け止めをお願いします。
(答)これは常々申し上げておるわけですけれども、石炭火力発電は地球温暖化対策の観点から大いに懸念があるということで、CO2排出削減の具体的な道筋が示されないまま容認されるべきものではないということでございます。武豊火力につきましては、環境省といたしまして、今回の本格工事着手前に、事業者であります中部電力から書面やヒアリングによる情報収集を行いまして、2030年度のベンチマーク指標の目標達成の道筋を中心に確認をいたしました。中部電力は、現時点におきましては、最新鋭のLNG火力である西名古屋発電所の最大限の稼働、また知多火力発電所及び四日市火力発電所等の古い低効率の発電設備の休廃止などによりまして、ベンチマーク指標の目標達成が可能であり、その道筋が描けているということは確認したところでございます。ただ、更に2030年度以降に向けたCO2の排出削減の取組への対応の道筋につきましては、まだ、抽象的には達成できるということを言っておりますけれども、具体的な道筋を確認しているわけではございませんので、これはアセスの環境大臣意見でも述べましたように、2030年度及びそれ以降に向けたCO2排出削減の取組への対応の道筋が描けない場合には、事業実施を再検討することを含め、あらゆる選択肢を考えていただく必要があるというように考えております。したがいまして、環境省としては今後も引き続き、中部電力の計画的な取組等についてフォローしてまいりたいと考えております。

(問)日経新聞の安倍でございます。温暖化関連でもう一つお伺いします。昨日、外務省が有識者会合の提言をまとめました。それによると、気候変動対策を外交の軸とするというような提言でした。これは環境省の向いている方向とかなり近いものがあるのかなと思うのですが、温暖化対策で今後、外務省とどのように連携できるか、連携していく方向なのかということについてお聞かせください。
(答)今御指摘の気候変動に関する、外務大臣に提出されました提言につきましては、大変有益な御示唆があると認識しております。環境省と同じ方向も示していただいているということで、大変心強く感じたところでございます。その内容をどのように政策に反映していくかにつきましては,外務省を中心に、政府部内で検討していくということになると考えておりますけれども、外務省とも協力しながらやっていきたいというふうに考えております。

(問)朝日新聞の川村です。週末に靖国神社で例大祭が開かれますが、大臣として御参拝のお考えや、真榊を奉納されるお考えは今のところございますでしょうか。
(答)いずれも予定はございません。

(問)読売新聞の中根です。財務次官のセクハラに絡んでなのですけれども、今回の事案は他の省庁で省外の人に対するセクハラがあったのではないかということなのですが、いずれにしても、省内でセクハラが起こる可能性というのは否定できないと思うのですが、今回の件を受けて、省内で引き締めですとか、何らかの対応というのはとられるのですか。
(答)セクハラ問題につきましては、人事院規則を定め、政府全体で取り組んでおりまして、環境省としても省内の各部署に相談員を配置するなど、しっかりと対応してきたところでございまして、これからもしっかりと対応していきたいと考えております。

(以上)