とかしき副大臣記者会見録(平成29年11月09日(木)10:31~10:48 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

 皆様こんにちは。選挙が終わりまして、再任になりました、環境副大臣のとかしきなおみでございます。またどうぞよろしくお願いいたします。まず最初に私のほうから三つお話をさせていただいて、その後質疑応答ということをさせていただきたいと思います。
 まずは、COP23の中川大臣の御出席についてということと、神奈川と宮城県の私の出張と、最後に「エコ&セーフティ神戸カーライフ・フェスタ2017」の出席について、これも私の公務でございますけれども、これについて御説明をさせていただきます。
 まず、COP23の中川大臣の出席のことでございますけれども、国会のお許しをいただきましたので、中川大臣に日本政府代表団の代表としてCOP23の閣僚級セッションに参加いただくことになりました。日程のほうは、11月13日月曜日出発、そして11月17日金曜日帰国ということになります。場所のほうは、ドイツで、ボンのほうでなされます。内容といたしましては、COP23の閣僚級会議の御出席。これが11月15日の午後から17日のどこかでということと、あと各国の閣僚とのバイ会談をさせていただきます。そのほかにサイドイベントを幾つか用意されておりますので、そちらのほうに出席の予定でございます。
 次に、本日と明日、私が神奈川県の藤沢市と、宮城県の東松島市に出張させていただきます。藤沢市のほうは、再エネ・蓄エネシステムの導入の先進的な取組をしております、Fujisawaサスティナブル・スマートタウンを訪問する予定であります。東松島市におきましては、災害公営住宅と周辺の病院、公共施設等に対して災害時に再生可能エネルギーによる電力供給が可能となるようなマイクログリッドを構築している、東松島スマート防災エコタウンを視察させていただく予定であります。これら、再生可能エネルギーを、街全体で共有していくという先進的な取組をしているということで、地域の事情に応じて再エネの普及とか、温室効果ガスの削減、これにどういうふうに取り組んでいるのか、現場の様子を拝見しようというふうに考えております。
 最後に、「エコ&セーフティ神戸カーライフ・フェスタ2017」への参加でございます。これは、今度の11日の土曜日に神戸市メリケンパークで開催する予定で、環境省の主催によるものであります。今回のフェスタは、環境省の技術開発や実証事業の成果として市場に投入されております燃料電池フォークリフト、日本初の燃料電池によるごみ収集車、COを出さない次世代の自動車が展示される予定でございます。最新の省燃費・省電費の技術を搭載した各社のモデルを試乗していただけるような場所となっております。各社の展示ブースでは、エコドライブや、サポートカーと言われ、最近話題になっております衝突回避支援機能が体験できる場も用意させていただいておりますし、多くの皆様にイベントに足を運んでいただいて、我が国の環境技術の最先端、対策の最先端にも触れていただければと思っております。主催者の一人といたしまして、オープニングセレモニーで御挨拶させていただきまして、ブースも拝見させていただきたいと、このように考えております。

2.質疑応答

(問)朝日新聞、戸田といいます。よろしくお願いします。まず選挙後初めての会見となるので、改めて、再任されたということで、特に取り組みたい分野とか、抱負をお願いします。以前は、厚労省の経験を生かして、環境と健康をリンクさせることができればみたいなこともおっしゃっていたので、何かその辺手応えがつかめたとか、何か見えたことがあれば、あわせてお願いします。
(答)これからだと思いますけれども、環境省としては、まず全体像をつかむのが最初のこの3カ月の仕事だったと思うので、実際パリ協定がどうなっているのかとか、カナダのほうにも出張させていただきまして、各国の様子とか取組の様子、そういったこともよくわかりましたので、やはり日本の技術をこれからどうやって世界にアピールしていくのか、これをちょっと戦略的に考えていきたいなというふうに考えております。いろいろ視察も、なるべく空いている時間に積極的にさせていただいて、日本の環境技術をどういうふうに世界に発信していくのか、私も長い間企業の広報もやっておりましたので、環境省として広報体制をどうしていくのかということもちょっと今後考えていきたいなというふうに思いますし、あと、企業のちょっと迷いみたいなものも少し見えたりするときもあるので、そこをどういうふうに業界と歩み寄りをしながら、お互いに助け合って日本の環境技術を世界にアピールしていくのかということも考えていきたいなというふうに思います。ですから、低炭素市場の形成で、経済発展と低炭素化、この両方を実現していかなくてはいけませんので、これをウィン・ウィンの形で、我が国としてのオリジナルの提案ができるようにしていきたいなというふうに思っております。もう一つやりたいのは、国立公園の満喫プロジェクト。これまで私は全然できていませんので、これも現場のほうにちょっと行かせていただいて、これから観光客をいかにふやしていくのか。我が国は高齢社会になってきて、産業として育成していくのは観光だと思いますので、この観光の部分で、環境政策と、先ほど言いました健康の政策をどうやってリンクをさせていくのか、この辺も考えていきたいなと思っております。万博もこれから誘致を積極的になされていくことになりますので、その中の、一翼を担えるような取組を提案できるようにしていきたいなと思っております。また、ヒアリ等の外来生物、この対策も積極的に取り組んでいかなきゃいけないということであります。さらに、環境基本計画、これもこの間打ち合わせをさせていただいたんですが、パリ協定を守るのは、これは最低限だと思いますので、我が国として環境の取組をどういうふうに持っていくのかという、もうちょっと野心的な取組の計画が提案できるように、その辺もちょっと取り組んでいきたいなと。日本独自の発展を少し考えていかないと、私はパリ協定を守ることが私たちの最優先の目的ではないと思っておりますので、どういうふうに前向きな提案ができるようにできるかということも、ちょっと検討していきたいなと思っております。選挙も終わりましたので、ちょっと腰を落ちつけて、環境政策、頑張っていきたいなというふうに思っております。

(問)時事通信の市原ですけれども、今、企業の迷いというのが見られるとおっしゃったのは、具体的にはどういうことですか。
(答)この間、東京のモーターショーに行かせていただいたときに、今ハイブリッドが主流で日本の企業は取り組んでいるのですが、その後水素に行ったりとか電気自動車に行ったりとか、どういうふうなステージでそれぞれ勝負をしていったらいいのか。次の世代の車、その次の世代の車はどうなるのかとか、そういったものは、私も企業に勤めていたので、ちょっといろんな形で全方位で取組でらっしゃるなというのが見えたのです。ですから、こういうふうにやろうというものが、方向性、焦点がまだ絞り切れていないような、そういう迷いを私はちょっと感じたのです。これは業界の皆さんとちゃんとコミュニケーションをとって、国と企業とが歩調をきちっと合わせていく、特に環境政策においてはいろんな取組の方法がありますし、アプローチの方法がいろいろあるので、どこに照準を合わせていくのかということをしっかりお互いに共有し合いながらやっていったほうがいいのではないかなというふうに思いました。今までは、企業の独自性で、企業の皆さんが自分たちで判断して、次の世代、その次の世代という形でこの辺が将来大きく市場として大きくなるだろうということで投資しているわけですから、そうではなくて、これからは国とちゃんと連携してやっていったほうがいいのではないかなというふうに思います。特に中国が、今、ハイブリッドは日本とかにはとても技術的にはかなわないということで、電気自動車のほうに大きくシフトしていったり、ヨーロッパもディーゼル車をやめて、そしてガソリン車もやめていこうという動きが急速に出て、電気自動車に大きく舵を切り始めている。この中で、我が国としてどうしていくのか、ということもちゃんと考えていかなきゃいけないなというふうに思いますし、その迷いに関しては、私たち環境省としては、きちっとアドバイスをして寄り添っていくことも大切なのではないかなと、こういうふうに思ったわけでございます。

(問)環境新聞の小峰です。
今、抱負のところで、とかしき副大臣は万博ということも言及されていましたけれども、政府が大阪万博の立候補を決定していますけれども、環境省として何か支援する考えはございませんでしょうか。
(答)まだこれからの取組になるかと思いますけれども、これも新しい提案をしていきたいなと思います。オリンピックでは、新しく水素の車が出てきたりとか、そういう提案がなされるかと思いますので、オリンピックと同じものを出しても意味がないわけですから、トータルでどう見せていくのかというのが万博では重要になってくるのではないかなと。だから、私も今回視察で、まちづくりの何か様子を見ていくということは、要するにエネルギーについて、その地域でどういうふうにCOを出さないようにしていくのか。これは、街全体で取り組んでいくことが大切なのではないかなというふうに思います。ですから、万博会場の中で取り組んだり、万博が終わった後、隣にもしかしたらIRもできてきますので、そこでずっと引き続きCOを削減するような、新しい日本の環境技術が常に体験できるような場所が、ずっと継続的に維持できるような環境をつくっていきたいなというふうに思っておりますので、それはどういう形で提案できるかというのは、私も今こうやって視察をしながら、少し今考えさせていただいているような状況です。
(問)それに関連して、副大臣が所信のところ、企業との提携ということをおっしゃっていましたけれども、例えば東京オリ・パラの場合は、水素自動車等で、東京ガスや岩谷産業の協力があります。大阪万博ですと、大阪ガスだとか、また岩谷産業もそちらが地盤ですし、そしてまた、関西電力もありますね、こうしたエネルギー関連企業との協力関係についてどのように考えているでしょうか。
(答)もちろん連携していかないと。民間企業との連携、あと自治体との連携。こういったことはすごく大切になってくる。地域ごとに、事情がちょっと違いますので。一つのモデル地域として、それはちゃんとお見せできるように。万博というのは、その瞬間だけで終わりではなくて、その後も引き続き継続できるように。特に、大阪は、万博が終わった後どうするのという話もあるので、引き続きそこがちゃんと継続できるような形をちょっと提案していきたいなというふうには思っておりますけれども。だから、環境と健康に優しい万博になるように、こちらのほうからも提案していきたいなというふうに思っています。
(問)それに関連して、もう一つだけ。副大臣は選挙区が吹田市で、あそこは47年前ですか、今度決定したら50年ぶりの万博になりますけれど、その辺の何か思い入れみたいなものはありますでしょうか。
(答)吹田市というのは、万博によって生まれた街みたいなところもあって、万博はそれなりにすごいインパクトがあるというのは、どこの自治体よりも吹田市は一番よく肌で感じているところでありますので、それによって、私たちは何とその後50年ずっと、自治体としては非常に財政的にも比較的豊かに生活することができているというのは、万博の力のおかげだというふうに思いますし、万博というのはそれぐらい後世に大きな力を残すというのを私たちは実感しているので、やはり同じ大阪の中で、それをきちっと根づかせていくことが大切なのではないかなというふうに思っております。私の地元で今新しいまちづくりに挑戦させていただいておりまして、万博に向かって一つの階段になればいいなということで、これは健康の健と都と書いて「健都」(けんと)と読む町なのですけれども、国立循環器病センターと吹田市民病院と、あともう一つ国立の健康・栄養研究所と、これを三本柱にして、今まちをつくらせていただいております。これは、健康でいられる時間を少しでも長くしようよというのが大きな目的で、それをビジネスチャンスにどんどん結びつけていこうよと。なるべく楽しく愉快におもしろく健康維持ができるようにということで。そこにまた、私もせっかく環境副大臣になりましたので、エネルギーの政策もちょっと入れていきたいなというふうに考えております。例えば、健康を維持するときにいろいろな運動機器を使ったりしますけれども、そういうときに何か発電ができて、その発電した分のお金はあなたの家の光熱費からちょっと引かれますよとか、何かそういう、ちょっとおもしろいもの、健康維持のために頑張って運動したら違う形でリターンが来るとか、自分も地球の環境政策の中の一つにお役に立てたのかなと、自分の健康を維持しながらと。そういう意識を持ってもらえるようなまちづくりにしていきたいなというふうに思っております。そのエッセンスを万博の中にも生かしていきたいなと。うちは2020年にオープンの予定ですので、万博よりはちょっと前ですから、そこでノウハウを蓄積したものを万博に投影していきたいなというふうに思っています。

(問)NHK、金澤といいます。
1点だけ、今お話の中で、企業の広報をされていたということで、今の広報体制を具体的に変えていくとか、何かお考えでしょうか。
(答)これからちょっと話し合いをしてみたいなというふうに思いますけれども、長期的にちゃんと戦略を持って広報活動していく力をぜひつけていただけたらありがたいし、そういうふうにアドバイスしていきたいなというふうに思っています。いろいろなPRしなければいけない素材が当然来ますから、その都度その都度広報していくというのもいいのですが、環境省の場合は、視点がもうちょっと長期的に見ていかないと、5年後、10年後、30年後、50年後どうなのかといったときに、我が国をどちらの方向に導かなければいけないのかという、ちゃんとそこの計画のゴールを見つけて、そこからブレークダウンさせて広報計画を立てていくということを考えていくべきなのではないかなというふうに思いますし、民間企業もそうやって広報計画を立てていますので、環境省の中でもそういう形を今後考えてほしいなということで、今、環境技術の、我が国のすぐれた取組・成果とかというのを一覧表にまとめてもらっているところで、それができ上がったところで、実際に、これをもとに広報戦略をどういうふうにしていくかというのをちょっと打ち合わせしながらスキルアップしていきたいなというふうには思っています。

(以上)

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