大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年10月28日(金)9:01~9:10 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 昨日、三笠宮崇仁親王殿下が逝去されました。心から哀悼の意を表したいと思います。
 次に、週末の出張についてお知らせします。明日、10月29日(土)熊本県水俣市において、水俣病犠牲者慰霊式に参列をさせていただきたいと思います。慰霊式への参列に併せまして、語り部の方々や関係団体の皆様などとも懇談をいたして、現地の声を聞かせていただきたいと思っております。また、30日(日)は、阿蘇くじゅう国立公園と災害廃棄物二次仮置場を視察してまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)産経新聞の蕎麦谷と申します。西之島の件につきまして、先日大きく報道されたりかなり注目を集めているところですけれども、自然保護の観点では法整備等やらなければならないことがあるかと思いますが、その辺について大臣の方からお聞かせください。
(答)西之島の噴火の時から映像を見て、それから関係者が上陸をしてカメラに収めてきた写真を見たりして、非常に感動、感銘を受けております。さぞかし研究者の方々にとってみれば、大変貴重な島になったのではないかというふうに思ってます。そういうことを踏まえまして、ご指摘があったようにこれからあの島をどうやって保全をしていくか、環境省が中心になってやっていかなければいけない課題だと思っております。ご指摘のように法規制を含めて検討していきたいと考えています。

(問)熊本日日新聞社の内田と申します。水俣に明日慰霊式に出席されると思うのですが、今年は公式確認60年という節目の年です。熊本地震の影響で10月に延期になったのですが、改めまして訴訟が続いている状況ではありますが、現状どう捉えていらっしゃるのか、この節目に合わせ、どういった思いで参列されるのか、併せてお聞かせください。
(答)確かに長い歴史をみておりますと、行政においてはその時々に、できる限りの努力はしてきたと思いますけれども、未だに、この問題に苦しんでいらっしゃる方々がたくさんいらっしゃることは重く受け止めさせていただきたいと思っております。その上で、環境省としては、公健法の適切な運用を積み重ねていくことが重要であると思っております。今回、現地慰霊式等々に行かせていただきまして、先ほど申し上げたように、現地の方の声を聞いて、またお姿を拝見して、これからも真摯に取り組んでいきたいという決意を改めてしたいと思っております。
(問)もう一点よろしいでしょうか。これまでに水俣を訪問されたことがあるのかどうかということと、もしあるということであれば、いつにどういった行動をされたのか教えていただければと思います。
(答)政治家として伺ったことはありません。若い時といいますか、出身が四国ですから九州旅行はよくしておりましたので、そういう意味では行ったことはあります。

(問)NHKの橋本です。おはようございます。パリ協定についてお伺いします。今日、参議院の本会議で可決されて、衆議院の審議入りをする見通しとなりました。このことについての所感をまずお伺いしたいというのが1点。あと、与党内ではCOP22までに締結をすべきだというようなことが、これまでも言われてきましたけれども、7日まで時間も間もないというこのタイミングで、改めて大臣としては、いつ頃までの締結が望ましいと今お考えなのか、この2点をお願いします。
(答)今おっしゃられたように、今日、参議院本会議で成立をして、衆議院に送られてきて、午後から衆議院本会議で趣旨説明、その後、外務委員会が開かれて、そこでの趣旨説明と聞いております。衆議院も参議院も、与党も野党も非常な努力をしていただいたなと評価をいたしております。11日の閣議決定後、急速に国会内のスケジュールが進んだと思っておりまして、国会のご努力に対して評価をいたしたいと思っております。11月7日から始まります、4日に発効いたします、いろいろなことが取りざたされておりますけれども、プレCOP等の状況を勘案していくと、私どもはこの今の国会の動きというのは極めて心強いものだと思っております。
(問)改めていつ頃までに締結すべきだと、大臣の個人的なお考えでも結構なのですが、いかがでしょうか。
(答)皆さん方ご承知のとおり、いわゆる締約国としての参加というのは当初、臨むことができませんので、いつ頃までというのは思っておりませんけれども、少なくとも私がマラケシュに入るときには、入らせていただけるかどうか分かりませんけれども、入るような状況になったとするなら、その時には、私の個人的希望としては国連に登録だけはしておいてもらいたいなと思っております。

(問)共同通信の佐々木と申します。おはようございます。前回の会見で、象牙の取引の関係制度について、規制の強化に言及されていらっしゃいましたが、今日までに何か決まったことがあれば教えていただけますか。
(答)流通の実態を踏まえつつ、届出制になっている象牙取扱業のあり方の見直しや違反した場合の罰則の引き上げ、特に適正なネット販売が行われるようなあり方の見直し、古物業界に対する制度の更なる周知などについて検討を行うことにいたしております。
(問)場合によっては法改正も必要になるかもしれませんけれども、いつ頃までにという目途みたいなものがあれば教えてください。
(答)まだ目途はついておりません。検討をすることといたしております。