大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年9月30日(金)8:41~8:45於:衆議院議員食堂前廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 私の方から1点ご報告させていただきます。
 明日、10月1日(土)から、高知県四万十町で行われる第28回「星空の街・あおぞらの街」全国大会へ出席いたします。高円宮久子妃殿下がご出席になられます。

2.質疑応答

(問)TBSの阿部と申します。パリ協定についてお伺いいたします。昨日、総理が国会に提出して、締結に向けて全力を尽くすと述べておりましたが、早期締結の見通しと意気込みをお願いいたします。
(答)意気込みは十分にあるのですが、国会日程がまだ詰まってきておりません。総理のお言葉の中にありましたように、当然準備が整い次第提出をいたしますと総理もおっしゃっており、総理の力強い意気込みも国会答弁の中にございました。当然のごとく提出をされましたら、与党も野党もなく本国会内において、早期に承認ができるように我々も汗をかいてまいりたいと思っております。もう少し時間をいただきたいなと思います。私の立場からですと、必ずこの国会中に承認をしていただきたいと強く与野党に訴えていきたいと思っております。

(問)NHKの松田です。パリ協定に関してなのですが、本日、EUの環境閣僚会合が開かれ、そこでEUとして批准をするという方針が打ち出される見込みなのですが、そうすると日本抜きで発効要件を満たしてしまい、そうなった場合に日本の国際交渉の場での影響力の低下が懸念されますが、大臣のそのあたりの受け止めをお願いたします。
(答)それぞれの国のそれぞれのやり方があり、多少のタイムラグがあると思いますが、我が国はこの国会の中である種の方向性を打ち出していければ、マラケシュではある程度のポジションは得ることができると思っておりますので、そのためにもこの国会で承認されるように全力を挙げて努力をしていきたいと思っております。
(問)それはマラケシュまでに承認を得るということでしょうか。
(答)11月7日までにということになるとはなかなか難しいのかもしれませんけれども、方向性さえ出しておければ、国際舞台の場で明言できると思いますので、明言できるような準備だけは是非整えたいと思っております。
(問)明言ができないとやはり日本の立場というものが危ういでしょうか。
(答)それはあります。やはり各国がどんどん承認する中で、55%をもう超えたような数字になってきておりますので、だから、いろいろな意味でタイムラグはあるのかもしれません。また、それぞれの政治の仕組みがありますから、時間的なものはいろいろとずれてくるとは思いますが、日本が今までやってきた貢献度を考えていくときに、間違いなく日本がこういう場でちゃんとやりますということを明言できるようにしておければ、何とかポジションは確保できるのではないかと思っております。

(問)共同通信の井口です。ワシントン条約の締結国会議で象牙の取引について、密猟または違法取引の原因となるような国内市場を閉鎖しましょうというふうに多少限定の付いた案が出ています。これについて10月2日に議論が行われる見通しですけれども、大臣の考えをお願いします。
(答)いつも申し上げますとおり、この問題については、日本は密猟によるうんぬんとかいうことに関して国内市場が成り立っているわけじゃありませんので、その点については国際社会で理解をしていただいていると思っておりますので、当然、今度のいろいろな決議の中でも日本の国内市場というのは、私は除外というか、除外の対象になるんではないかというふうに思っております。