大臣談話・大臣記者会見要旨

山本大臣記者会見録(平成28年8月24日(水)11:09~11:16 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 私の方から一件だけ皆様にご報告をいたします。

 今週、福島に出張いたします。今週26日(金)には、富岡町及び浪江町の除染現場を視察する予定でございます。また、馬場浪江町長、桜井南相馬市長、菅野飯舘村長を訪問し、ご挨拶をさせていただく予定でございます。その後、27日(土)には、川俣町において開催される「川俣シャモまつり」に参加させていただきまして、古川町長にお会いをしてまいりたいと思います。

2.質疑応答

(問)時事通信の今泉です。今日の午後に臨時閣議において補正予算を決定されると思いますけれども、あと来年度予算の概算要求についても、今、作業中だと思いますけれども、どういった事業に重点を置かれるお考えになるか、今の大臣のお考えをお聞かせください。
(答)平成28年度第2次補正予算については、8月2日に閣議決定された「未来への投資を実現する経済対策」に基づいて、環境省といたしましては「国立公園満喫プロジェクト」を推進する事業や、熊本地震からの復興、防災対応の強化に係る事業などについて、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
 平成29年度の概算要求については、まず第一には、「東日本大震災からの復興・創生」ということであろうかと思います。更なる加速に向けて、一層のステップアップを図ってまいりたいというふうに思います。第二には、「循環共生型社会の構築」です。次世代につなげる暮らし・社会の変革による地球温暖化対策、魅力ある我が国の自然の保全・活用と生き物との共生、将来の暮らしを支える資源循環の実現と安心・安全の確保などを柱として、環境政策の推進に向けしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 次に原子力防災でございますけれども、補正予算においては、屋内退避施設の放射線防護対策や避難経路の課題改善に前倒しで取り組んで、住民の安全・安心を確保してまいりたいというふうに思っております。概算要求においては、自治体が行う原子力防災対策の充実強化を引き続き強力に支援していくとともに、原子力防災に携わる人材育成等を通じて、継続的な原子力防災対策の充実・強化を担う基盤の整備・強化を図ってまいりたいというふうに考えております。

(問)NHKの橋本です。補正予算についてなのですが、今年度中に、帰還困難区域を除く区域での面的な除染の終了を予定されていて、それに関連する予算が計上されることだと思いますけれども、今後、今年度内の除染完了に向けての大臣の抱負と言いますかお考えを改めてお聞かせください。
(答)いつも申し上げていますとおり、除染の加速化ということを、目に見える形で行っていくことが大事だろうというふうに思っております。今度で3度目になるのですが、福島に入るたびに感じますことは、作業が進んでいるということを間違いなく目で分かるような状況を作り上げていくことに尽きるのだろうと思っております。それが故に、人的なものであったり、財政的なものであるならば、手当てを十分していき、より加速化を図っていきたいというふうに思っております。

(問)産経新聞の緒方と申します。2つお聞きしたいと思います。1点目は、大臣が冒頭発言しました福島への訪問について、目的というか現地で首長の皆様とどのようなお話をされたいか、ということが1点。もう1点が、帰還困難区域の除染に関して、これから概算要求等ありますけれども、国としてどのように環境省としてどのように関わっていくかという、大きな視点で大臣のお考えをお聞かせください。
(答)1点目につきましては、先般まだ4つの町の町長さんと知事さんにしかお会いをいたしておりませんので、そういう意味において就任のご挨拶ということが基本でございます。その上で、前任の丸川大臣からの引き継ぎでも言われておりますが、是非、地元とは頻繁に交流を重ねて、信頼関係を築いてもらいたいということを丸川大臣からも承っておりますので、そういうことが目的で行かせていただこうと考えております。
 2点目の帰還困難区域の除染につきましては、これまでも我々がやれることはやってきたというように思っておりますが、先ほど申し上げましたように、私が就任して視察して思いましたことは、やはり目に見える形でことが進んでいるというふうに具現化していきたいと思っておりますので、これからも我々はそういう態度で臨んでいきたいと思っております。