大臣談話・大臣記者会見要旨

小里副大臣記者会見録(平成27年8月26日(水) 15:41 ~ 15:51 於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)先般、モルディブで開催されました「アジア太平洋3R推進フォーラム第6回会合」に参加してまいりました。本会合には39カ国から300人超が参加し、モルディブとの共催ということでございます。日本からは自治体、民間企業、研究者、NGOなど多くの関係者の参加があり、関心の高さを感じました。引き続き、循環型社会構築に向けて、我が国が有する世界最先端の環境技術などを活用し、重層的に協力していきたいと考えています。モルディブ環境・エネルギー大臣をはじめ、多くの大臣の方々との会談も行いました。環境・エネルギー大臣との会談におきましては、廃棄物処理に係る我が国の制度や技術力が高く評価されており、良好な二国間関係の更なる発展への期待を感じました。また、帰路においてタイのバンコクを訪問しました。廃棄物関連の日系企業の方々も一緒でございました。3Rの促進及び廃棄物・リサイクル分野における環境協力について、タイ工業大臣、バンコク都知事と意見交換を行いました。タイ温室効果ガス排出管理機構は日本が研修プログラムを支援をしてきております。そこも訪ねまして意見交換を行わせてもらいました。同席した廃棄物関連の日系企業からも技術の優位性について説明し、我が国とタイとの環境協力の一層の強化を確認するとともに、我が国事業者がタイにおいて実現可能性調査や実証事業を行っている廃棄物・リサイクル関連事業などへのタイ政府及びバンコク都のご協力をお願いし、前向きの感触を得たところでございます。引き続き、我が国循環産業の海外展開促進に協力してまいりたいと思っております。

2.質疑応答

(問)毎日新聞の渡邊です。昨日の夕方になりますけれども、フクシマエコテックの関係で地元から申入れがあったかと思いますが、受け止めをお願いいたします。
(副大臣)昨日25日に、望月大臣、浜田復興副大臣ともに福島県を訪問し、申入れを受けたところでございます。内容につきましてはいずれも重要なものであり、国として責任をもって対応してまいりたいと存じます。フクシマエコテックの活用について、地元のご理解が得られるよう、引き続き、政府一丸となって関係自治体と連携を図りながら全力で取り組んでまいります。
(問)誠意をもったご対応という話ですけれども、いつ頃までに地元に国のお考えを示すご予定でしょうか。
(副大臣)極めて大切な課題でありますので、対応については両町、福島県と協議をして検討した上で対応したいと考えております。
(問)いつまでという期限は決めてらっしゃるわけではないということでしょうか。
(副大臣)これからよく協議します。

(問)日経新聞です。宮城の指定廃棄物についてお伺いしたいのですが、一部報道では近々現地調査に入るという報道もされておりますけれども、まずその事実関係を確認したいです。
(副大臣)以前から申し上げているように、また去年のように雪が降る季節が迫ってくるわけですから、なるべく早期に入りたいというスタンスは変わっておりません。引き続き3カ所の候補地の状況等をよく勘案しながら対応してまいります。
(問)特に加美町は非常に反対が多いと思うのですけれども、反対の姿勢というのは全然崩していないと思うのですが、それでも環境省としては現地調査に入らせていただくと、そういったところを専門にするということでよろしいですか。
(副大臣)おっしゃるとおり、1市2町において状況は違うわけですが、これまでそれぞれのご理解をいただくべく、説明に努めてきたところでございます。更にしっかりと現地との意思の疎通を図るべく努力しながら、そこは判断していきたいと思います。

(問)共同通信です。まもなく8月末で福島の中間貯蔵の建設を県知事が受け入れを表明されてから1年になるのですけれども、この1年の進捗状況をどのように受け止められているかお聞かせください。
(副大臣)進捗状況としては随分長い道のりがあったわけですけれども、各関係者のご尽力があって、また地元の理解をいただきながら、この3月からパイロット輸送が始まったわけです。そういった中で、優先地域から始まっているわけです。そしてこの夏には学校の関係、3つの自治体が行われているところであります。雪が降ることも考えながら優先順位を決めてかかっております。距離が近い所からという原則もあるわけですが、それぞれの基準を決めながら、鋭意進めております。更にしっかりと進めてまいりたいと思います。