大臣談話・大臣記者会見要旨

小里副大臣記者会見録(平成27年6月11日(木)14:41 ~14:59  於:合同庁舎5号館25階会見室)

質疑応答

(問)共同通信の高田です。よろしくお願いします。指定廃棄物の千葉県のことについてお伺いします。昨日、千葉市長が申入れ書を持ってこちらに来られましたが、それについて今後どのように対応をしていくのか、時期も含めてありましたらお願いします。
(副大臣)まずは昨日市長には、再協議の申入れについてしっかり受け止めて、対応については検討させていただきたいということを申し上げました。併せて、私どもから選定結果についてお伝えをした際にも、市長からは議会や住民の皆様への説明について要望を頂いております。実際に市の協力を頂きながら住民の皆様への説明の場を設定するべく、今作業を進めているところでございます。そういったところを通じて、まずは選定の経緯とか安全性等について説明をしていきたいと思います。また、再協議を求める決議の中でもいろいろご意見、ご疑問の点が現れておりますので、そういったところは特に留意しながら説明をしていきたいと思っております。

(問)返事をする時期というのは特に無いのでしょうか。
(副大臣)まだ特に時期が決まっているわけではないのですけれども、説明会については今、具体的日程の設定に向けて鋭意作業を進めております。

(問)千葉日報です。重ねて千葉の指定廃棄物についてなのですが、市長並びに議会の決議文では茨城県のように分散保管を求める内容になっているかと思うのですが、各県一カ所の原則というものは千葉県では維持するのか、それとも茨城県のように見直すのか。
(副大臣)茨城県、宮城県、栃木県を含めて5県に共通する手続きとしては、市町村長会議を開いてそこで選定手法を決めてきているわけです。また共通する理念、原則として、県内処理というのがありますね。さらに具体的選定手法については、市町村長会議で決めてきたわけで、千葉県でもそのようにしてきたわけです。したがって、市町村長会議での議論を経て、決められた選定手法に従って進めていきたいと思っております。

(問)確認ですが、市町村長会議で決まった各県一カ所の原則というものは崩す感覚はないのでしょうか。
(副大臣)その方針でいきたいと思っておりますが、再協議の申し入れを受けて、これにどう対応するかは検討中です。

(問)隣接する市原市ですけれども、指定廃棄物の千葉市の東電の敷地を候補地とすることに反対する方が自・公推薦の候補者を破って市長に当選されたのですが、これについてどうお考えですか。
(副大臣)それはまた、市民の皆様の選択ですから、私がコメントすることはしないほうがいいだろうと思います。

(問)下野新聞の須藤です。もう到着されていると思いますが、塩谷町のほうから6月8日の日付が入った文書として基本方針の各県一カ所を見直さない方針に反発することと、加えて8000ではなく100ベクレル以上について集約処分を求めること、そのあたりを検討会で基本方針を含めて見直しを求めるような抗議文が届いたと思います。その中には今後、検討会の結論が出るまで各県処分を見直さないというような発言をしないように大臣に求める文言も含まれますが、全て俯瞰してどのうように受け止められていらっしゃいますでしょうか。
(副大臣)おっしゃるような文章を頂いたわけであります。施行状況検討会というのは、特措法附則第5条の規定に基づく施行状況の検討の参考とするための会でありまして、有識者による客観的な点検の場とされております。その検討会において、この夏場を一つの目処として、とりまとめが行われると思います。その内容を参考にしながら、今後の対応を進めていきたいと思います。同時に私どもは、指定廃棄物を処理するための責任を負っておりまして、主体的にこれを推進していく義務があると心得ているところです。今回のような文章を頂いたということは、それだけいろいろとご不安や疑問を抱いておられるという現れでもありますので、そういたっところもよく咀嚼しながら地域の皆様にしっかりと説明をしていく必要があると改めて思っております。

(問)文書で回答というかたちになりますでしょうか。
(副大臣)それは一つの選択肢ですね。頂いた要望について環境省として、考え方を整理して丁寧に説明するために文書を作って送付するということは一つの方法として充分にあり得ます。

(問)今のところ、スケジュール感については、できるだけ早期に回答といったところまででしょうか。
(副大臣)そうですね。

(問)重ねてなのですが、翌日には行政文書開示請求で一時保管の箇所数と量、シーベルトではなくベクレルで出してくれという開示文書が塩谷町さんのほうから出ていると思いますが、そのあたりの対応についてはいかがでしょうか。
(副大臣)よく内容を検討して対応については考えたいと思います。

(問)日本テレビの杜です。よろしくお願いします。指定廃で何点かなんですが、まず1個目、再協議については検討中だということでしたけど、再協議するしないを検討しているのか、それとも再協議をする方向で検討しているのかどちらでしょうか。
(副大臣)どちらとも言えませんけれど、まだ今検討の緒についた段階であると。あまり多くは言わないほうが、混乱はないと思います。

(問)それから千葉の場合は、白紙撤回とか選定自体やり直しを求めているわけではなくてあくまでも再協議を求めているわけですけれども、例えば、説明会やあるいはこれまでも自治体に対して説明を行ってきているわけで、千葉に関しては少なくともそういう点では他よりは進んでいるふうに副大臣ご自身はお考えになっていますでしょうか。
(副大臣)まだそこまで判断出来るよう状況ではないですよね。当該中央区を詳細調査候補地として選定しましたということをお伝えしたばかりでありまして、どういう進捗状況にあるのか、進捗していくのかまだちょっとコメント出来るような状況ではないと思います。

(問)昨日、熊谷市長は記者に対して市町村長会議では県内一カ所処分というふうに決まっていたその方向性は尊重したいと。ただ現段階では説明が不十分、あるいはその市議会の決議等等で現段階では受け入れる状況ではないという留保をつけたような言い方になっていたわけですけれども、副大臣率直な見解をお願いします。
(副大臣)最初選定したことをお伝えにお伺いした時にも市長からまだ説明が不十分であるから、市議会に対して、また地域の方々に対して十分説明を行って欲しいというご要望をいただきました。知事からも同様の要望をいただきましたし、議会からもいただいたわけです。それに基づいて今説明の市議会に対しては、二回説明をし、意見交換も行ったわけでありますが、さらに市議会の求めがあるならば、説明をしていきたいと思います。住民の皆様に対しても市の協力をいただきながら、その場を設定して説明していくと。とにかく今は説明に全力を挙げていくということであります。

(問)最後、茨城についてですけれど、前回保管市町長会議から二か月位で、なるべく早期に方向性を示して欲しいと。分散保管と一箇所保管それぞれのメリット・デメリットというのは、そのスケジュール感というのはいかがでしょうか。
(副大臣)茨城県では、実際に現地保管されている自治体でまず話し合おうということで会がもたれたわけですが、茨城県と事情が違うのは、その経緯がまず違います。市町村長会議を経て千葉県ではこういう選定方法を選んだわけであります。現に保管されている自治体が、特に1箇所に集約して処理して欲しいという強い要望をもたれているところも違うわけであります。

(問)それはわかっています。茨城の要するに今後の進め方のスケジュール感はどうですか。
(事務方)前回の一時保管をされている市町長にお集まりいただいた会議で、我々のほうからは、いろいろ御意見があったのでその実現可能性も含めてよく検証させて下さいということで引き取りましたので、今その作業をしているということです。

(問)朝日新聞の小坪です。指定廃棄物の関係で宮城県は6月中に調査をというような話が出たと思いますが、調整の状況はどのような状態でしょうか。
(副大臣)宮城県につきましては6月と特定しているわけではなく、雪も溶けたことでありますから、なるべく早期に現地調査を行うべく、心づもりを今しつつあるところです。具体的にどの段階でということを決めているわけではございません。

(問)同時ではなくてどこか先に行うのでしょうか。
(副大臣)同時というそれぞれの求めがありますので、お応えしなければならないと思っております。