大臣談話・大臣記者会見要旨

丸川大臣記者会見録(平成27年11月24日(火)11:27 ~ 11:35 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 今日の閣議に関して、環境省から発言する内容はございません。
 本日は、こちらからお知らせすることが1点ございます。明日25日(水)、福島県飯舘村を訪問し、飯舘村蕨平地区仮設焼却施設の火入れ式に出席いたします。本施設は、飯舘村で2基目の仮設焼却施設であり、飯舘村内で発生した災害廃棄物、家の片付けごみ、除染廃棄物に加えて、周辺の5市町の下水汚泥や農林業系廃棄物を、集約して処理する初めての施設です。本施設の稼働を踏まえ、飯舘村のみならず周辺5市町の早期復興に向けた廃棄物の処理などに、引き続き全力を尽くしてまいります。

2.質疑応答

(問)TBSの阿部です。石炭火力についてお尋ねします。先週イギリス政府が2025年までに石炭火力を全て廃止する方針を打ち出しました。これについての大臣の受け止めと、一方、日本では新規建設計画が相次ぐ中、電力業界から未だに具体的なルールや枠組みなどは示されていません。COP21が直前に迫る中、現状の認識をお聞かせください。
(答)イギリスが、CCSによるCO2排出削減策の講じられていない石炭火力発電所を2025年末までに全廃するという方針を発表したことは承知しておりまして、大変強い決意を表されたという受け止めをしております。一方で、我が国においては2030年のエネルギーミックスの達成、削減目標の達成に向けて、電力業界にはかねてから実効性の観点から具体的な仕組みやルール作りを行うようにと、しかも出来るだけ早くというお願いをさせていただいているところでございまして、今の時点ではまだ目標達成までの途中段階で、どういうPDCAを回して、足りない場合どう改善していくかというところが見えておりません。このところが具体的に見えるような対応を早急にお示しいただきたいと思います。

(問)下野新聞の須藤です。20日に塩谷町が関東・東北豪雨に関する町民向けの説明会を開きました。その中で見形町長が冠水の事実をもって不適格としまして、候補地の返上を時期は未定ですが環境省側に伺って伝えるという意向を示されました。このことについて大臣はどう受け止めて、どのように対応されていく方針でしょうか。
(答)20日の住民の皆様への報告会で、町として候補地を返上したいというお考えを示されたというところまでは承知しております。こういうお考えを持たれるのも、先般の豪雨による影響も含めて皆様方の不安・心配というものがまだまだ根強いのだということを感じまして、重く受け止めているところです。一方で、この詳細調査候補地をどのように決めてきたかということを振り返りますと、市町村長会議で議論を積み重ねて公平な選定手法を採りましょうというということで、その詳細についてもご議論をさせていただいた上で選んだということですので、改めて環境省としては、こうした選定の経緯、選定の手法、また環境省が先般行った豪雨の影響調査の結果も、是非とも町民の皆様に直接ご説明をさせていただきたいという思いでございます。
(問)豪雨の説明をしたいというお話でしたが、井上副大臣が先日の会見で町の方に伺って説明ということに関しても、当日の説明会の後の記者団の取材に対して受けづらいという考えを見形町長が示されたということですけれども、この辺りはどのように対応されますでしょうか。
(答)まず町長に直接ご説明させていただきたいという思いで、今お願いをさせていただいているところでして、できる限り早く、まず町長に直接説明させていただきたいと思います。もちろん栃木県ともよく相談させていただきたいと思います。

(問)NHKの大井です。福島のエコテックに関連して、今日、知事がいろいろな条件が満たされれば交付金を100億円交付したいと先ほど会見でおっしゃったのですが、それについての大臣の受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)今まさに行われている最中でございまして、職員がそちらに参加しているものですから詳しい情報が入ってきていないのですが、少なくとも県から100億という説明があったというところまでは我々も確認しておりますので、また会議が終わってから詳細を確認して、我々として必要な対応があればさせていただきたいと思います。

(問)朝日新聞の香取です。冒頭の幹事社の質問にありました石炭火力の関係なのですけれども、望月大臣の時から電力業界に実効性のあるものをと求めてきて一方で、経済産業省の方は省エネ法で石炭火力を縛ったりであるとか、電力供給高度化法でエネルギーミックス自体を縛ったりであるとか、エネルギー革新戦略を決めるというようなことを発表して、いろいろ具体的に進み始めていて、ある程度担保できるのではないかという気もするのですけれども、その辺と電力業界との枠組みとの関係性、それでもやはり必要なのかということを教えてください。
(答)経産省の審議会で火力発電の効率、非化石電源の導入の目標を設定する検討がなされていることは承知をしております。こうした調整は非常に重要であると思っております。是非、経済産業省の方で進めていただければと思いますけれども、一方で、実効性という意味において納得できるものであるかについては引き続き見させていただかなければならないと思っております。特に、これから事業者が増えていくことが予想される中で、透明性をどのように確保していくのかということは非常に重要な課題であると考えておりますので、政策的な対応の検討を事務方の方にお願いしているところです。そちらもにらみながら、予断を持たずに臨んでまいりたいと思っております。
(問)今、おっしゃった政策的な対応の検討というのは閣僚同士で行われるということでしょうか。
(答)まず、事務的に我々が何をすべきかというところを確認しているところです。