望月大臣記者会見録(平成27年1月16日(金)10:35 ~ 11:03  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 19日月曜日に、内閣府の原子力防災担当大臣として、小里副大臣と共に、鹿児島県に出張する予定です。現地の原子力防災対策の状況を視察するとともに、伊藤知事と面会し、意見交換を行う予定です。行程等についての質問がございましたら、会見終了後、内閣府事務方から細かい日程は説明したいと思います。
 次に、中間貯蔵施設の保管場、ストックヤード工事の契約事業者との調整を実施し、それを踏まえ中間貯蔵施設への搬入開始時期について見極めを行いました。その結果、順調に進めば、2月早々にも保管場の整備工事に着手し、福島県からの5項目の確認事項が確認された場合には、東日本大震災から5年目を迎えるまでには、パイロット輸送による土壌等の搬入が開始できるよう全力で取り組むことといたしました。福島県及び大熊町・双葉町に建設を受け入れていただき、平成27年1月という目標からは若干遅れることとなったものの、搬入見通しが立てられる段階まで至ったことについて、関係者の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。引き続き5項目に関する取組を早急に進め、1日も早く搬入が開始できるよう、最大限の努力を行ってまいります。他方で、除染土壌等の量及び中間貯蔵施設用地の確保や施設整備の状況に応じて、当初の保管期間を延長した上で、この先数年に渡って仮置場での保管の継続をお願いせざるをえないことについて、大変申し訳なく思っております。関係者の皆様には大変な御負担をおかけすることになりますが、政府として全力を尽くしてまいりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げたいと思います。いずれにしても、福島の復興のために、1日も早い搬入開始が実現出来るよう、政府一丸となって取り組んでまいりたいと思います。以上でございます。

2.質疑応答

(問)おはようございます、読売新聞です。すみません、まず基本的なところから確認をしたいのですけれども、中間貯蔵でいただいたペーパーで、「東日本大震災から5年目を迎えるまでには」とあるのですけれども、これは厳密に言うと、3月11日なのか、12日なのか、どちらを指しているのでしょうか。
(答)それは3月11日までには、です。
(問)今回、ストックヤードをということなのですけれども、今後、施設の整備を本格的に始めるにあたって、だいたいどのくらいで施設の建設にかかると見込んでいらっしゃるのか教えて下さい。
(事務方)今後の施設整備につきましては、用地の確保の状況ですとか、その他いろいろございますので、現時点ではっきりと申し上げることはできない状況でございます。
(問)今後の施設整備が本格的になると、今回は用地を借りてというか、貸していただいて、汚染土を先行的に搬入するという方法ととられるかと思いますけれども、今後その実際の住民の方々に土地を手放してもらうという選択をしてもらわなければならない状況だと思いますが、これについて大臣のお気持ちを改めて教えて下さい。
(答)前々から何回も土地の問題については話しておりますけれども、様々な問題がありますが、先祖伝来の土地を手放す、あるいは貸していただくというのは、それは交渉の段階であります。基本的には中間貯蔵施設は買い上げという形になりますけれども、我々としては1日も早い搬入をと考えておりますので、どういう形にしても、地権者の皆様に丁寧な説明をしてまいったわけですけれども、土地を買わせていただく、そして利用させていただくということは大変ありがたいことだというような様々な思いを大切にしながら、1日も早く、中間貯蔵施設あるいはストックヤードの建設を完了して、福島の建設のためにしっかりやっていきたいと思っています。
(問)さらに細かい確認なのですけれども、ストックヤードは現状どのくらいのスペースが確保されてて、最初にどのくらいの量を持ち込む予定なのかというのを教えて下さい。
(事務方)広さについては用地の状況等がございますけれども、ストックヤード単体で1万㎡くらいを今現在予定しているところでございます。今回の工事全体についてはということでございます。

(問)共同通信の角です。よろしくお願いします。火曜日の会見でも伺ったと思うのですけれども、そもそも今年1月を目標にすると言っていた工事について、そのできるかできないかの見極めを今月16日までにできなかったという状況は、かなり異常な状況だと思うのですが、地元に対してギリギリまで努力しなければといけないというポーズもあったと思うのですが、その状況について受け止めと反省があれば教えて下さい。
(答)このことにつきましては、1月という目標を何回か皆様に最大限の努力をしていますと申し上げてまいりました。しかしながら、福島県及び大熊町・双葉町に建設を受け入れていただき、27年1月という目標からは若干遅れることとなりましたけれども、これは様々な、どういう形でやったとしても、やはりまず地域の皆様の御了承を得ながら、信頼関係を結んで、そして積み上げをしてまいりました。そして最大限努力をした結果、搬入見通しが立てられる段階まで至ったことについては、本当に関係者の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。それとともに、仮置場はしばらくはまたお願いをしていくという形になりますので、このことについては御協力を是非お願いしたいし、大変申し訳なく思っておりますが、1日も早く搬入が開始できるように、もちろん5年目の3月11日以前にという目標を立ててやっておりますが、1日も早く開始できるように引き続き最大限環境省として全力を尽くしてまいりたいと思っております。
(問)すみません、あと1点ですが、しれっとコメントにありましたけれども、仮置場の保管がこの先数年に渡って継続をしなければいけないということですけれども、結局地元の方達が望んでらっしゃるということは、いち早く生活圏、生活空間から除染廃棄物と汚染土壌を持って行ってほしいということであって、ストックヤードの完成ですとか、フレコンバッグを1個持っていけばいいという話では全くないはずなのですが、それを考えると若干遅れているということではなくて、かなり遅れていると思うのですけれども、ここについて環境省としてはそもそも民主党政権の時の工程表なので、ちょっと言いにくいかもしれませんが、いろいろ反省すべき点や、原因を分析しなければいけない点があると思うのですが、どういうふうにお考えなのでしょうか。
(答)これは民主党政権であろうが、自民党政権であろうが、やるべきことはしっかりやっていかなくてはいけない。ただ、たぶん当時なんとかしたいということで、こういうような日程が組まれてきたと思います。いろんな努力やいろんな考え方でこういうことをして、ただ我々政権としては、総理が常に話をしますように、福島の復興なくして我が国の再生は無いということで、そうやって目標を立てたことについて、我々はできる限りの努力をしてまいりました。先程お話しがございましたように、やればやるほど地権者の皆様方は様々な思いがあって苦しい生活を余儀なくされている、そういう皆様に説明をしていくのに、今日話をして明日返事をいただくというわけにはいきません。それを何回も何回もいろんな人に中に入っていただいたり、環境省の職員や様々な皆様がいろいろ丁寧な説明をして、頭を下げていただいて、そしてここまで来たのかと思うと感慨深いものがあります。1月までにできれば良かったとは本当に思っておりますが、しかしここまでなんとかこぎ着けることができたと思うと非常にそれぞれの関係者の皆様に感謝を申し上げたいと思います。ただ、これからしばらくまだまだ話を詰めていかなくてはいけない問題。仮置場をまだまだ貸していただかなくてはいけない方々については、我々は今後とも丁寧な説明をしながら、御協力方をお願いしたいと思います。なんとかここまでこぎつけて、技術的には我々が話を詰めていくところであって、中間貯蔵施設についてもまだ5項目全てが話がついたというわけではありませんので、やはりしっかり話をつけるように最大限の努力をして、それまで5年目という大きな節目の前までには何とかできるように福島、あるいはこの大熊、双葉の皆様と話を詰めていきたい。
(問)大臣、すみません、お気持ちは良くわかるのですけれども、ここまでこぎ着けて良かったということではなくてですね、実際に目標を達成できなかったわけですね。実態としては若干ではなくて、大幅に遅れているわけでして、地元の人達に仮置場での保管継続を数年間にわたってお願いしなければいけないという状況について、当初の工程表がそもそも無茶であったというか、地権者のかたの心情について見通しが甘かったとかですね、環境省として反省すべき点はたくさんあると思うのですが、そこを教えていただけますか。
(答)我々が積み重ねてきて、ここまで来たということで、今お話ありましたように、今後どうするかいうことについては、様々な反省点がたくさんあるかと思いますが、そういったものを参考にして、今後地権者の皆様方ともっとスムーズにできるように努力をしていかなければいけないというつもりでございます。
(問)反省点というのを教えて下さい。
(答)反省点というのは、これは全て最終的に中間貯蔵施設に搬入して、皆様が安心して生活ができるようにということは、まだまだこれが第一歩でありますので、ここで細かく反省点というよりは、そういったことを踏まえて、我々がもっと成すべきことがあったのか、こうやってもっと積み上げていくべきであったのかというのは、これは一つの参考にして、福島の皆様に思いを馳せてこれからもしっかりやっていくと、そして1日も早く搬入することが大事だと思います。

(問)NHKの大井です。よろしくお願いします。改めてなのですけれども、今回目標から遅れることになったその背景について大臣はどう受け止められているか、その保管場の工事もそうだと思いますし、これまでの件もあります。そこをちょっと改めて伺えますでしょうか。
(答)先程からその搬入の時期の話が出ておりますけれども、工事事業者の施工計画について最終的に調整してまいりましたが、その内容を踏まえて機材とか日程的なものとか全てのものを踏まえて総合的に見極めた結果であると思っております。

(問)朝日新聞の奥村です。いくつかお尋ねしますが、政府としてお約束になった搬入時期が延期されることになったんですけれども、復興全体に与える影響について、いかがお考えですか。
(答)復興全体からいいますと、まださまざまな問題が山積しております。まず5項目の約束もお守りしなければならないですし、復興庁とも我々ともお互い連絡を取りながらやっていかなければならず、我々としてはもちろん1月が目標でやってまいりましたが、全体でいえば壁をのりこえたかなという安堵感と共に、今までのやり方をもう一度原点にかえって、良いやり方があったかなと、さまざま今までの状況の中でどうなのか、それをこれから活かして今後は進めていきたいと思っております。
(問)大状況をお話していただいたのですけれども、遅れて復興自体に影響があるのかないのかをまずお尋ねしたいのと、もう一つ、環境省としても反省する点が多々あったと、おっしゃってましたが、環境省として処分する可能性はお考えですか。
(答)今処分というお話が出ましたが、私としてはこの難しい状況の中で現場のみなさんは一所懸命やっていただいて、ここまで来れて良かったなという気持ちが第一です。ただ住民の皆さんには丁寧に説明をしながら御理解を得て進めていきたいと思っております。この日程からすると、復興への影響がこれによってあるということはないのではないかと思っております。逆にこれによって進み始めたのだなと皆さんが感じていただけると思います。影響はないようにしたいということです。
(問)幹事社さんからの御質問にもあったのですが1万㎡というのは双葉町なのでしょうか、大熊町なのでしょうか、両方なのでしょうか。それから、これはもれていると思うのですが、搬入開始でいえばどれだけ持ち込む計画なのでしょうか。
(事務方)1万㎡というのはそれぞれでございます。どれくらい持ち込むのかというのは、確認してお伝えしたい。
(問)合わせて2万㎡でよろしいでしょうか。
(事務方)はい。結構です。

(問)福島民報の渡部です。福島に思いをはせるというお言葉ですが、今日はこちらの発表ですが内堀知事と福島県に直接伝えるというのは今後何か予定されていますか。
(答)事務的には今日発表するということは連絡させていただきました。
(問)福島県にとっては大きい話だと思いますが、直接の説明の責任の必要は無いとお考えでしょうか。
(答)そういうことではありません。記者会見で話をする前にはしっかり連絡を取らしていただきました。先日も私は福島にまいりましたし、その時に知事さんにお会いしてさまざまなお話をしてまいりました。ただその中で契約をさせていただくという、そして契約の中で内容についてこれから詰めますと、そのようなことで今日はこのような形になりましたので、発表の直前に知事には連絡させていただきました。後になってしまっては、これは大切なことですから。
(問)すいませんもう一点、先ほどから若干若干というふうにおっしゃっておりますが、福島では玄関の軒先に青いビニールシートがかぶるような状況で、とても5年目までにというお話には若干とは思わないのですが、その認識がずれてらっしゃるのではないかと思うのですが、ひっくるめて、今後福島に思いを馳せるというのであれば、大臣から直接ですね地権者等々への何かしらの意思疎通というものがあってもいいのではないかと思うのですがどうでしょうか。
(答)今回の見極めについては技術的な面でありまして、実際に搬入するということになりますと、福島とお約束をしている5項目がございます。5項目を確認しなければ搬入出来ないことになっておりますので、我々としては国の方で見極めを行ったということで発表をさせていただきました。もちろん5項目についてはJESCO法の一部を改正する法律は昨年に国会を通させていただき、それから今回の補正予算で、しっかりと使い勝手の良い交付金も盛り込ませていただいたと、あとは国の方で搬入路の安全性であるとか、周辺の地域の問題であるとか、最終的には県や町と安全協定を結ぶと、これを全て解決しなければ搬入出来ないことになりますので、これからそこを詰めた時点で最終的に搬入出来るということになりますので、まだその時点になってないのではないかと思います。

(問)日経新聞の浅沼です。今の答弁とも関連しますが、5項目を詰めたという前提で、5年目までに搬入ということをおっしゃっているのですが、それをいつまでに詰めるというようなお考えでしょうか。あともう一点、現在、地権者との交渉というのはどのような状況にあるかその点を教えてください。
(答)これは今お話しましたように、JESCO法だとか、中間貯蔵施設の工期とかこういったものが我々がやるべきことをしっかりやって今積み重ねてきています。ですから、これは最後までこの5項目をしっかりと着実に取組を進めていきたいと思います。やはり5項目について福島県を始めそれぞれの町の皆さんに確認いただけるように引き続き全力を尽くしていかなければならないと思っています。

(問)福島民友の菅野です。二点お伺いいたしますが、まず一点目ですが、今回の遅れは先ほどから指摘が何回もあるように、時間からすれば若干ではないんですね。全体計画が遅れるわけですから、若干ではありません。また、お話を伺っていると、直接内堀知事に会ったりして説明することも今日の段階ではしないような言いぶりです。総合的にはストックヤードの技術的な問題であるというような論理構成をしているのですけれども、復興に影響が無いようにしなければならないという大臣のお言葉ですけれども、この一連の対応を全部踏まえれば、直接説明しには行かない、遅れは若干だというこの姿勢が、復興を必ず遅らせます。大臣、これについていかがお考えですか。
(答)我々は一日も早く搬入できるように最大限の努力をしているということでございまして、福島の復興に対する思いは同じではないかなと、全ての国民の皆さんが心配しているという、そういうつもりで我々はやっております。ただ、まだ福島をはじめ近隣の皆さんが23万人の方々が正月も帰れないということを思うと、そういった意味では申し訳ない、一日も早く我々が行かなければならないと思います。ただ、これは一つのものでなく、複層的に様々な問題が山積しておりますので、このことについては我々も最大限これからも努力をしなければならないともう一度しっかりと心して頑張っていかなければならないという気持ちでいっぱいでございます。若干という言い方について、これは日にちがどれぐらいかという形の中で、期間の話でございまして、一日過ぎれば大変なことだということについては我々もしっかりと受け止めていかねばならないと思います。
(問)若干事務的な話ですが、5項目の件ですが、いわゆるJESCO法の改正、施行と交付金創設には一つ目処がついたと思います。あと、運搬の安全面と、施設の安全面、これは議論が進んでいると。この安全協定についてはほとんど進んでいないのが現状かと思いますが、安全協定についてはいかがお考えですか。
(答)安全協定というのは5つが重なってきているものもありますので、そういったものを見極めながら安全協定は進んでいくのかなと。安全協定というのはそれ一つだけで進むものではないので、全てのものが重なって最終的に安全協定を結びますよということになりますので、そういった意味では他の項目についての話し合いが進んでいますので、そういうことを見極めて安全協定が最終的に決まってくるのかなと思いますので、そこに行き着くまで一日も早く取組を進めていきたいと思います。

(以上)

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