大臣談話・大臣記者会見要旨

北村副大臣記者会見録(平成26年11月5日(水)11:33 ~ 11:39  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(副大臣)冒頭私から御報告をさせていただきたいことがございます。いわゆるESDに関する世界会議に関することでございます。昨日4日から12日まで、延べ9日間にわたり愛知県名古屋市及び岡山県岡山市において、持続可能な開発のための教育、いわゆるESDに関するユネスコ世界会議が開催されております。私も9日に名古屋市で開催される「持続可能な開発のための高等教育に関する国際会議」に出席し、高等教育機関が果たす役割についての議論に参加してまいります。また、「ESDフォトコミュニケーションアワード表彰式」に出席させていただくとともに、地域における環境関連施設を視察し、意見交換を行ってまいります。なお、その夜に開催される日本政府主催の歓迎レセプションには、皇太子殿下の御臨席を賜る予定となっております。このほか、明日6日に岡山市で開催される「ESDウィーク・オープニングセレモニー」にも環境省の代表者が参加したいと考えております。また、12日に名古屋市で行われる全体会合において、環境省の代表者が、気候変動などの地球規模の課題への教育における対処の在り方について意見交換を行う予定となっております。環境省としては、これらの機会を通じて、更なるESDの推進に力を尽くしてまいりたいと考えておりますことをまず冒頭御報告をさせていただきます。

2.質疑応答

(問)幹事社の日経新聞の浅沼です。冒頭御発言にありました、ESDに関してなのですが、いまいち省内でも盛り上がっているのかどうなのか分からないんですが、その中で環境省としてこの分野をどう進めていくのかと、世界に対してどう訴えていくのかを教えてください。
(副大臣)環境省としては盛り上がっているのですが、国内レベル、一般社会の中では、認知度というか、評価というか、どれほど知られているのかについては盛り上がっていると言える状況にあるのかと、私もそのように感じます。しかし環境省としては、これまでも取組を積極的にやってきましたし、これからも関係自治体と連携をして、成功に向けて最大限の努力をしていこうという意気込みを持っているつもりでございます。
 世界会議では環境省のこれまでの取組の成果や今後のESD、持続可能な開発のための教育の推進方策を広く発信して、今後も我が国のESDの取組が世界を主導していけるように、議論に貢献してまいりたいと考えております。
 またこの世界会議を契機にESDの更なる推進を図るため、国内においては地域の特性を活かした環境教育、国際交流、学校教育に取り組むNGOやNPO、企業などの民間団体、さらには教職員、国や地方自治体からなる、様々な主体の参画からなる官民合わせた全国的なネットワーク機能充実のための体制の整備等を進めていく予定であります。我が国としても、世界のESDの推進を主導していけるよう、政府一丸となって頑張っていくつもりであります。
(問)あともう1点なのですが、リマのCOP20まで1ヶ月を切り、今ベネズエラでプレCOPが行われているわけですが、2日にIPCCの報告書も出て、かなり厳しい内容も出ているのですけれども、改めて日本政府として2020年以降の枠組みにどう取り組んでいくかというところの、副大臣のお考えを教えて下さい。
(副大臣)温暖化問題の重要性については我々も十分認識をしておりまして、日本政府としてできるだけ早期に我々の草案をまとめて公表しなければならないことは当然ですが、これまで日本がトップリーダーを走ってきたという役割をこれからも担っていけるように、しっかり頑張っていきたいと思っています。

(問)熊本日日新聞の高橋と申します。一部報道でもありましたけれども、水俣病認定申請に関して、鹿児島県が審査の再開を始める方針を示されています。今熊本県の方はまだ審査の再開の目途はたってないのですけれども、鹿児島が認定申請の再開をしたということに関して副大臣の見解を教えて下さい。
(副大臣)再開されるという方向で調整をしてるということは伺っておりまして、いつどの時期にということまでは把握をいたしておりません。その方向で調整をしているということについては承知をしております。
(問)その方向が決まったことについてはどう感じられてますか。
(副大臣)それは自治体の判断で、独自の判断で再開をされるということについては、結構なことだと思っています。