大臣談話・大臣記者会見要旨

井上副大臣・牧原大臣政務官記者会見録(平成26年6月19日(木)13:36 ~ 13:51  於:合同庁舎5号館25階会見室)

1.発言要旨

(政務官)「みちのく潮風トレイル」について知ってもらい、多くの方に現地を歩いていただきたいと考えておりまして、21日土曜日、22日日曜日の2日間、「東北と歩いていこう!みちのく潮風トレイルフェスティバルin六本木ヒルズ」を開催いたします。イベントでは、優れた自然景観や地域住民からのメッセージなど「みちのく潮風トレイル」を疑似体験できるドームシアターや、間寛平さんのトークショー、グルメや物産展なども御用意をさせていただいておりまして、初日のオープニングイベントには私も出席し、主催者の挨拶をさせていただきます。「みちのく潮風トレイル」の魅力を東京にいながら体験していただけるイベントとなっておりますので、週末は六本木ヒルズに、是非足を運んでいただくとともに、このイベントがきっかけとなって現地を訪れていただけますと、大変ありがたいと思っているところでございます。以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社、読売新聞の稲村です。よろしくお願いします。先程まで行われていた参議院環境委員会で例の金目でしょ発言について質疑が行われましたが、改めて答弁の中で来週国会明けに大臣が福島に謝罪しに行くという話がありましたが、具体的に日程と誰が誰に会うのか、その辺のことを教えて下さい。
(副大臣)大臣が委員会の冒頭で発言した通りなのですけれども、国会が閉会後、速やかに福島の地元に行って、そして謝罪をしたいということであります。詳細の日時、あるいはどなたにお会いするということに関しては、今まだ調整中ということですので、分かり次第またお知らせしたいと思っています。
(問)今回の審議でも質問がありましたけれども、井上副大臣自身は今回の発言が中間貯蔵施設のスケジュールにどのような影響があるか、あるのか無いのかということをお答えいただけますか。
(副大臣)やはり中間貯蔵施設は福島の復興に大変重要な施設だと思っております。除染、そしてその一時保管ということで状況が大変逼迫しておりますから、なるべく早く中間貯蔵施設を整備していかなければいけないと思っております。そういう意味では今回の石原大臣の発言が影響を与えないように、しっかり取り組んでいくということが重要だと思っております。
(問)今回の発言を撤回したのは、たぶん公で話したのは初めてだと思うのですけれども、その撤回した理由について、改めて井上副大臣のお考えを聞かせて下さい。
(副大臣)私の考えというか、これは大臣御自身の御判断で、そのことについては大臣御自身が発言していた通りだと思っております。誤解を与えるような発言であったと、品位を欠くような発言であったということで撤回されたのだと思っております。

(問)共同通信ですけれども。副大臣も金目発言の時に御一緒にいらっしゃったと思うのですけれども、その時横で聞いていて、「しまった」とか、どういう御感想を思ったのかということと、発言が問題になった後に、大臣とかとお話を色々されたと思うのですけれども、その間に、現地によく入っていらっしゃって一番御苦労されている井上さんとしてちょっと大臣に何か御忠告なり、御進言されたのか。あるいは大臣と「信ちゃんごめんね」のようなそういう話があったとかですね、何かやりとりがあったのでしょうか。
(副大臣)当然のことながら、環境省の大臣と副大臣ですから様々な課題について日常いろいろなお話をしております。今回の大臣発言についても当然色々お話をしております。ただこれはですね、内部の話でありますから、ちょっとここでお答えするのは差し控えたいと思います。

(問)日本テレビの杜です。先週から今週の月曜日まで宮城県の最終処分場の候補地を御覧になって、今後も第3回の会議も開催されるということですけれども、実際に視察された御所感とですね、今後の流れについてどのように評価されてらっしゃるかお考えを教えて下さい。
(副大臣)宮城の指定廃棄物の問題につきましては、本当に知事、あるいは3市町の市町村長さんに精力的に御協力をいただいていることをすごく有り難く思っております。取り分け現地視察に関しましては大変有意義だったと思っています。ですからその現地視察で得たいろいろな情報などをしっかり把握した上で、私どもの考え方をなるべく早く示したいと思っています。月曜日の会議の時に、来週中には、また関係者会談を開くということについて合意をしております。具体的な日時がまだ調整できておりませんので、知事や市町村長にもお願いをして前に進めて行きたいと思います。
(問)そうするとその会議で環境省として何かしらの方針を示すような形なのでしょうか。
(副大臣)方針というか、まずは現地視察を受けての私どもの考え方を示すということ。それから前回いただいたいろいろな御意見に対する回答を示す。それを示した上でそれぞれまた意見交換をしたいと思っております。私どものほうからは詳細調査を行わせてほしいということをお願いをしておりますから、引き続きそれをお願いしていこうと思います。

(問)福島民報の渡部です。副大臣にお伺いします。ちょっと話が戻ってしまいますが、先ほどの委員会の中で、副大臣は福島県においでになったり、地元のことを御存じだと思うのですけれども、今度の大臣発言についてマイナス影響があるかという質問に対して、「無い」というふうに最初はっきりと仰って、その後に「影響を与えないようにすることが大事」だという話をされましたけれども、最初に「無い」ということを仰ったことについて改めて真意をお伺いしておきたいと思います。
(副大臣)若干誤解を与えてしまったかもしれませんが、御覧になっていたならわかると思うのですが、水野委員のほうから、まずは住民説明会の話をされた上で副大臣は住民説明会に出席しているのに云々という話があった上で、その質問がありました。そこは明らかな事実認識の間違いなものですから、私も出席していないということを冒頭で申し上げました。その私の答弁に対して、質問に正面から答えろという御指示があったものですから、そういう意味では影響があるのか無いのかということで、二者択一で答えなければいけないという思いでお答えをいたしました。ただ、ちょっとそういう意味では若干誤解を与える表現だったかもしれないと思いますので、真意は影響を与えないように努力をしていくということです。

(問)河北新報の門田ですけれども、宮城の指定廃の件なのですけれど、今回の大臣の発言で宮城の指定廃のほうにもスケジュールに影響があるのではないかという声が宮城でも上がったりしているのですけれども、その点については如何でしょうか。
(副大臣)これも影響を与えないように努力をしていくということだとは思うのですが、これは言わば福島県もそうですし、宮城県もそうですし、地元の方々がどう捉えるかということでありますから、我々のほうで与えられる、与えられないというよりも与えないように努力をしていくということだと思っております。

(問)朝日新聞の奥村と申します。先ほどから繰り返していらっしゃる、与えないように努力しなければならないというのは具体的にはどんな努力が、今お考えになっておられるのでしょうか。大臣は、行ってお話をされるということを仰ってますが、それ以外にこんなことをということがあったら。
(副大臣)例えば、住民説明会が日曜日で終わったものですから、私どもとしては住民説明会でいただいた住民の方々からのいろいろな御意見について、どのようにお答えすることができるか考え方を整理した上で地元のほうにお答えをしようということを考えておりました。例えばそういったことが遅れてしまわないようにしっかりとお願いをしていきたいと思います。
(問)お願いをしていくというのは。
(副大臣)例えば、私どもの考えをお伝えしたいと思っていますので、それはしっかりとお伝えをすることを受けてもらわないと困るものですから、それはきっちり今回のことを謝罪をした上で、例えばそういうことをまずは受けていただくということで、これからおそらく必要ないろいろな手順があると思いますから、それを順番に丁寧に、且つ、なるべく早く行わせていただこうと思っています。
(問)協議が止まっているのを、またやってくれというふうに謝罪と併せてお願いするということですか。そういう理解でよろしいでしょうか。
(副大臣)謝罪と併せてとは思っていません。まずは謝罪をすることが大切だと思っています。
(問)現状の認識としてそういうことが示せない状況になったというふうに聞こえたのですけれども、それはそういう理解でよろしいでしょうか。
(副大臣)実際示しておりません。私どもはまずは謝罪に伺おうと思っていまして、その謝罪に伺う前に示すつもりは考えていません。
(問)もちろんその通りだと思うのですが、その政府としての考え方を示すというお考えというのは、大臣の問題のある発言の前からありましたよね。そうすると、今改めてそういうことを示したいと思っているということは、ちょっと理解しにくいところがありまして、示すつもりだったけれども、示せなくなっているので謝罪に行って示せるようにお願いすると聞こえたのですけれども。
(副大臣)まずは謝罪をすることが先決だと思っていますので、あんまり理解できないようであれば、まずは謝罪をさせていただいて、その後、今後の対応については考えさせてもらいたいと思います。

(問)読売新聞、稲村ですけれども、官房長官に大臣が、井上副大臣も同席されてお会いした際に、その後、記者団に答えた回答の中に、官房長官に金額の幅というかある程度の金額を掲示したととれる発言を大臣はされていたのですが、副大臣も同席されて実際に何を官房長官に報告したのか、そこのところを教えて下さい。
(副大臣)大臣がお答えしている通り、大変申し訳ないのですが、官房長官と大臣との打ち合わせの内容ということでそれをお伝えすることは差し控えたいと思います。
(問)報告したかどうかということも回答はできないということでしょうか。
(副大臣)大臣がお答えしている通りということでお願いします。私は同行したということですから、大臣御自身がそう仰るのであれば、それでお願いしたいと思います。
(問)金額については、もう事前に地元へはもう説明しているものを改めて官房長官に説明したという趣旨ではないですか。
(副大臣)地元に説明はしていないですね。金額については地元へは何も。まだそんな段階ではありませんので、住民説明会が終わったばかりですから、むしろいろいろいただいた御意見に対してお答えをするということがまず第一だと思っています。

(問)千葉日報の石井といいますけども、環境委員会のあとの内閣委員会の中で、原子力規制委員会について、また水野議員から質問がありましたが、ガイドラインを作る考えはないというお答えがあったと思いますが、その理由について教えて下さい。
(副大臣)自民党政権、私どもといたしましては、当然のことながら法律に則って、行政執行していくわけですから、それに尽きるというふうに考えておりまして、法律の要件に基づいてベストな人選をしていくということが大切であって、あえてガイドラインを作るという考えはないということです。