大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成26年11月25日(火)10:50 ~ 10:58 於:第5合同庁舎1階国会側ロビー)

1.発言要旨

 11月21日金曜日に、千葉県長生郡長柄町において回収されましたカモ類糞便の確定検査により、高病原性の鳥インフルエンザウイルスであることが判明いたしました。島根県安来市での発生も踏まえまして、国内の複数箇所で高病原性鳥インフルエンザが発生し、11月21日、全国の対応レベルを2から3に引き上げ、全国で野鳥の監視を一層強化することといたしました。また、11月23日日曜日から千葉県の事案について野鳥緊急調査チームを派遣し、野鳥の生息状況調査を実施しております。なお、鳥インフルエンザは、濃密な接触がなければ鳥からヒトに感染するものではないので、過剰に心配することのないように冷静な行動をお願いいたします。なお、周辺の住民の方々におかれましては、死亡野鳥に素手で触れないほか、野鳥のいる公園等に行った際は、靴で糞を踏まないように十分に注意していただきたいと思います。
 続きまして、12日から19日までシドニーにおきまして、国際自然保護連合(IUCN)等が主催する第6回世界国立公園会議が開催され、関地球環境審議官ほかが出席いたしました。同会議において我が国が主催した「国立公園をはじめとする保護地域が防災・減災に果たす役割」についての議論を踏まえ、来年3月に仙台市で開催される国連防災世界会議の際に、IUCNと協力して、防災・減災に対する保護地域の役割に関するガイドライン、今回初めてでございますけれども、これを公表する予定です。また、18日には、我が国の主導により準備してきた「アジア保護地域パートナーシップ」を、韓国やパキスタンなど6カ国の参画により発足させました。来年度には、我が国の経験を基に、国や自治体、観光事業者、地域住民など様々な主体による協働型の管理手法に関するワークショップを、アジアの国立公園レンジャーとともに実施いたします。
 次でございますが、先週火曜日にお知らせしておりますが、本日、2階の講堂におきまして、第49回全国野生生物保護実績発表大会を開催いたします。本大会は、全国の小学校から高校までの学校や、地域で活動している児童・学生によるクラブ活動などの子どもたちが、野生生物の調査や保護活動から得られた経験を発表することを通じて、子どもたち自身や地域の人々の野生生物保護への理解を深める機会とするため、昭和41年から開催しているものです。私も表彰式に参加して、素晴らしい活動に取り組んできた子どもたちを激励したいと思います。以上でございます。

2.質疑応答

(問)幹事社、日本テレビの天羽です。よろしくお願いします。先週末、長野で起きた地震に関して、環境省としての今後の取組、そして支援体制について教えて下さい。
(答)11月22日夜に発生した長野県北部を震源とする地震により被災されました方々に心から御見舞いを申し上げたいと思います。それから、被災地ではなお予断を許さない状況にあると承知をしております。我々は様々な情報の中で、これから余震がある、あるいは雨の天気が重なるということで、地盤が緩んでいるところがあるらしいという話も聞いております。環境省としても、関係自治体の御要望に応じて、必要な対策をしっかりとっていきたいと思います。
(問)職員などの派遣などというのは、考えていらっしゃいますか。
(答)これは、一義的にはまず国土交通省、あるいは防災担当の府省庁でありますので、我々は常に監視体制といいますか、そういう対応は環境省の中ではしておりますけれども、災害の廃棄物等の関係が我々の仕事となりますので、県や様々な要請を聞いて、その後にしっかりと連絡をとりながら対応をしていきたいと思っております。

(問)時事通信の斉藤です。衆議院が解散されたのですが、改めてCOPに大臣御自身が出席されるのか、その判断はいつ頃されるのかということについてお聞かせください。
(答)今回のCOP20は、来年のCOP21の世界の様々な国の合意に向けて大変大切な会議だと認識しております。まだ若干の時間がございますので、我々もしっかりと検討をしているところでございます。事情が許せばという形の中でしっかりと検討している最中でございますのでよろしくお願いします。

(問)共同通信の川口です。COP20に大臣の出席が難しいとなった時には、副大臣ですとか、政務官ですとか、ほかの方の参加というのはあり得るのでしょうか。
(答)まだそこまで決まっておりません。事情が許せば私自身がという形の中で検討している最中でございまして、まだそこまでは決めてはおりません。