大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成26年10月31日(金)8:26~8:35 於:(衆)本会議場議食側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 御報告が一つございます。環境省では、毎年、冬の地球温暖化対策の一つとして、過度な暖房使用を控え、20℃の室温で快適に過ごすことのできるライフスタイル「WARM BIZ(ウォームビズ)」の実践を広く呼び掛けております。ウォームビズ10年目の節目となる今年度も、例年と同様に11月1日から翌年の3月31日までをウォームビズ期間といたします。明後日、2日日曜日ですが、日本時間19時には、気候変動に関する最新の知見をまとめたIPCC の第5次評価報告書統合報告書が公表されます。これを踏まえ、企業や国民の皆様には地球温暖化対策への御協力を是非、お願いいたします。

2.質疑応答

(問)(テレビ東京)幹事社からお伺いします。政治と金の問題についてなのですけれども、昨日の予算委員会でもこの話題、大臣御自身のことを含めてかなりの時間が費やされたわけですが、これをどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。
(答)平成20年、21年の収支報告書に事実と異なる記載がなされていたということは大変遺憾に感じております。現在の関係政治団体では、適正に収支報告書が作成されておりますけれども、現在の事務担当者にも十分注意するように指示をしております。今後も引き続き国民からの負託を受けた政治家としての責任を自覚して、政治資金の問題で国民に不信を持たれないように常に襟を正して頑張っていきたいと思います。
(問)この問題で、政治資金の問題で、国会の審議の問題がかなり削られているように思うのですが、こうした問題については。
(答)やはり本来の、国民の皆様方の負託を受けた政治家として、しっかり案件を進めていきたい。特に我々は今JESCO法案という中間貯蔵施設、福島の復興と、様々な問題を抱えておりますので、しっかりとこれは時間を取ってやらさせていただきたいと思っております。
(問)改めてなのですけれども、御自身で再調査をするお考えというのは。
(答)古い話というのが時間的にはありまして、保存期間を過ぎているということもあって、領収書などは残っておりませんが、そういう中で最大限の確認を行ってきたところではあります。政治家として襟を正して説明責任を果たしていかなければならないことは当然でありますが、引き続きしっかりと努力をして、今後とも国民の皆様の信頼を得られるよう努力していきたいと思っております。

(問)NHKの大井です。よろしくお願いします。今の問題に関連して、御自身の監督責任を問う声というものがありますけれども、改めてどのようにお考えになっているかということと、再調査は考えていないということでよろしいでしょうか。
(答)再調査のかたちなのですけれども、何しろ保存期間が過ぎてしまっているので領収書が残っておりません。これは法的にそういう形になっておりますけれども、そういう中でいろいろとそれぞれの携わってきた人に聞いたり、最大限の努力をしてきましたけれども、なお今後も努力はしていきたいと思っております。事実と異なる記載がなされていたということは私も大変遺憾に感じておりますけれども、現在の関係経理団体では適正に収支報告がなされているということで、現在の事務担当者に十分に注意をするようにと指示をしております。
(問)御自身の監督責任についてはどうですか。
(答)その問題に関しては、先程から申しましたとおり、政治資金の収支報告に事実と異なる記載があったことは大変遺憾に感じております。私自身の法的責任については、法令違反というものとは認識しておりません。そういう中で、やはり環境省は難問が山積しておりますので、その解決に向けてしっかり頑張っていきたいと思っております。

(問)テレビ朝日の吉野です。支出項目については、今となっては分からないと思うんですけども、そこのところは分かるのですが、ただ賀詞交歓会をやったということは事実だと思われますので、少なくともそれはいつどこで誰を主幹事として行ったのかは最低限出していただけると有り難いのですが、これは要望です。よろしくお願いします。

(問)福島民友の菅野と申しますが、ちょっと復興の話をしますけれども、確かこれから9時から環境委員会があって、中間貯蔵施設をめぐるJESCO法改正案などの議論が進んでいます。また中間貯蔵の連絡のついていない地権者の方々についての連絡の取り方など詰めなければならないことがたくさんだと思います。そういう中でやはり大臣の今回のいろんな話が出ているわけです。私は震災現場地を経験して分かりましたけれども、人は困ったときには本性が出るのですよ。困ったときに人の本性が出るのです。大臣の国会答弁を聞いていると、事実関係は私はよくわかりませんけれども、結局亡くなった奥さんがやったことだという話をしている訳ですよね。その場合被災地で中間貯蔵地の交渉に真正面から向き合っている方達は、この人は困ったときに何かあったら別の人のせいにする人ではないかとそういう見方をしています。大臣それでいいのでしょうか。
(答)私自身は、その当時のことは家内が自主的に経理をやっていたという形の中でございまして、逆に私としては東京で政治を一生懸命やっているけれども、地元では家内には苦労させてしまったなと、そういう気持ちでいっぱいでございます。長年私を支えてきてくれて、そして私の見えないところで一生懸命、中小零細企業みたいなものですから我々は、そういう意味では家内が取り仕切ってそういうことをしていたのかなと。あくまでも自主的なところは、家内が亡くなってしまったし、そういう領収書も無いし、分かりませんけれども、私の気持ちとしてはそういうことでございまして、聞くすべもないということを申し上げたことであって、家内が一人でですね、そういう苦労をしてきたとそういうことに思いを馳せると。私も福島には何回も行きましたけれども、地元には1回か2回くらいしか帰っておりません。それはまずは私の家内の墓に行って、手を合わせて、苦労させたなとそういう気持ちで、それ以外は地元には帰っておりませんので、本当にそういう意味では私がそういったものを家内にかぶせるというそういう気持ちで言っているのではないということは、是非御理解いただきたいと思います。
(問)それの信頼回復が必要なわけです。中間貯蔵の議論を進めるには信頼が大事というのは大臣が常々おっしゃっていることで、被災地から見ればこの問題はそう見えますので、そこらへんは被災地にはどう説明していくのですか。
(答)被災地の皆様の、中間貯蔵施設とか皆様が苦労しているという形と、この政治資金の問題とはちょっと違うと思いますけれども、私も家内が急にぱたっと亡くなったということと、被災地の皆様も思いがけなく不幸が起きたということを思うと、そういう気持ちでは相通じるものがあると。そういう気持ちで、私は家内の遺言は、しっかり仕事をしてきなさい、私の代わりにそういったことをあなたが天から与えられたものだから、しっかりしてきなさい、と言ってくれていると。そういうつもりでしっかりと被災地の皆様の信頼を得ながら仕事をさせていただきたいと思っております。