大臣談話・大臣記者会見要旨

望月大臣記者会見録(平成26年10月28日(火)8:49 ~ 9:07  於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 皆様おはようございます。昨日は大変遅い時間、お疲れの中それぞれのマスコミの皆様に対応していただきありがとうございました。本日の閣議では、当省に特段関係のある事案はございませんでした。私からは今日は御報告する案件はございません。

2.質疑応答

(問)産経新聞の野田と申します。よろしくお願いします。収支報告書の件でお伺いしたいのですが、大臣も不適切な記載であったということをお認めになられた上で昨日記者会見を開かれたと思うのですが、その責任についてどのように考えておられるのかということ、どういうふうに責任を果たされるのかということ。それと重ねて、辞任する意思はないのかどうかということを教えて下さい。
(答)今お話がございましたように昨日の記者会見は事実と異なる記載がなされていたということを我々もお聞きいたしまして、これは大変遺憾だと思っております。ただこのようなことが今後無いように、現在の事務担当者に十分注意するようにということで、事にあたっております。そのような中で、現在環境省はまさに様々な問題が山積しております。福島、東北そういったところで避難を余儀なくされている皆様方、それから復興をしっかりとやっていかなければいけないという中で、環境省は非常に、毎日毎日そういったところの事案に対処しております。私としてはこれからも引き続きしっかりとこれに対処していきたいということでございます。

(問)NHKの北村と申します。3点お伺いしたいのですけれども、まず昨日の未明の会見では違法性は無いという御認識だとお話をされてましたけれども、事実とは異なることについて支出の名目で意図的に記載したということは、これは政治資金規正法の違法にあたらないというのは何故そういうような御認識なのかというのがまず1点と。あと、社会的に非難される類いの会合での支出だったという可能性があったということですけれども、これは具体的にはどのようなお店でどのような会合だったのか、これが2点目ですね。3点目がゴルフで33万円と45万円を会場費として計上したということですけれども、これは差額を補填する公選法の寄付行為にあたるという認識はないのか。この3点をお願いします。
(答)規正法の関係で、まず1点目ですけれども、我々は適切な記載ということを考えると、そういうことが分かりましたので、選管等に問い合わせしてこれについて訂正をしたいという申し入れをいたしました。その中でこのことについては既に法定の期間が過ぎていて書き替えることはできないということでして、それでこのことについては努力いたしましたが、今のような形ということでございます。それから私自身の法的責任についてはそういう意味では何ら法令違反は無いということであります。それから社会的責任ということですけれども、そのとおり様々、お金の使途について、やはり適正なお金というものを政治家はしっかりと使っていかなければいけないというようなことがあった時代であったと思います。それでこれはもう慮ることでございますが私の家内がこういったものについてはなるべく、という形の中で、収支報告書のそれを付け替えをしてしまったのではないかと推測するところであります。何しろ経理の関係は私の家内はほとんど事務の担当者といいますかお手伝いをいただいてやっておりましたので、そういう形で書いてしまったのかと思います。それからゴルフの問題ですが、これはまさに実行委員会でプレー代もそれぞれの個人から集めて、その後のパーティ代も5,000円というお金でしっかりとその中でできるような形でやっていただいているところです。この年、私が選挙で落選して地元にいるという中で、この機会を借りて200人か300人程度の皆様でしたが、我々も後援会の趣旨にのっとって、その場を借りて会をやらせていただきました。それから後のゴルフの大会についても、私が返り咲いたあと、ところが私の家内が葬式はお正月だったのですけれども、そういうことでゴルフや様々なことについては先送りという中で、でもその後返り咲きましたのでその報告はしないといけないと。そこでゴルフの大会の中で、我々の後援会役員がそのゴルフ大会の開催の場をお借りさせていただいて、その前に後援会総会という形でやらせていただいたとそういうことの「総会会場代」としての支出でございます。

(問)日本経済新聞の永井です。よろしくお願いします。昨晩の会見で賀詞交換会の支出として計上していたのは実際には相当する額の組織活動費だったという御説明でしたけれども、賀詞交換会費用と組織活動費の額が一致する、それも2年連続で一致するというのは不自然に見えるんですけれども、その点について、御説明お願いします。
(答)実はこの2年間我々も調べさせていただいたんですが、後援会の正式な費用というものが、最近の正式な収支報告書によりますと、22年、23年、24年、約150万円がございます。しかし、選挙の前に様々な支出がございました。交際費が調べたところ載っておりませんでした。ですから、そのときは交際費をそのまま載せればよかったのではないかなと今は思っております。先ほどのようにそういったことをおもんばかって、後援会ではなくて賀詞交換会の領収書を使った形になっていると思います。詳細は今、領収書も時期が終わって処分されておりますので、ありませんが、しかしながらその時の支出等を考えると大体これくらいかなと、あるいはそれ以上だったのか、わかりませんが、こういった形なのかなと、そのうち我々選挙も敗れて、私たちの事務所の職員もほとんど解雇せざるをえないという状況の中で、支出についてはうんと絞るようにということで、その後もこういう支出をなるべく少なくするということであるので、それからは大分少なくはなっていますが、当時としては、ほぼこれと同額くらいの正式な支出があったとこのように思われます。

(問)朝日新聞の贄川と申します。2年間で300万円ずつ組織活動費として支出したということなんですが、具体的な使い道やどこでいくらとかというのは調べたり公表したりするつもりはありますでしょうか。
(答)ちょうどその時期がなくて、たまたま22年でしたか、このことについて事務所を調べたら報告書の写しがあったということで、領収書やそういったものはすべて破棄されていたというのが、持っているという法的な根拠がなくて我々の事務所で破棄したというようなことでございます。たまたま22年度の報告書が残っていたのでこれを見ましたが、内容についてははっきりと定かではないということでございます。
(問)特に調査する予定はない。
(答)大分前の話でございますので、これについてはわかりませんので、今のところ法的な根拠があって、こういう処理をしておりますので、今のところ考えておりません。

(問)(NHK)2点すみません。最初の質問と同じなのですけれども、まず規正法に違反するかしないかということで大臣の先程の御答弁では、私自身の法的責任は無いとおっしゃられましたけれども、当時事務所の法的な違法性はあったということでよろしいでしょうか。2点目ですけれども、当時、交際費、まあ会合というのはあると思うのですけれども、いわゆる女性の接待も含めたですね、そういった意味での社会的非難もあったようなお店での会合というのはあったのでしょうか。
(答)家内がですね、実際のところは私の事務所の職員等に問合せをして、様々な話を総合して判断していることでございまして、すでに私の家内は亡くなっていてしまって、どうしてこのような記載をしてしまったのか、本人から聞くことは出来ないので、これについては実際は分からないということでございます。ただ様々な話を聞いてみて、こういう形にしたかなということでございます。それから後の問題ですけども、社会的な問題ということで、やはり風潮として政治家のお金の使い方に様々あって、私の家内が慮ってこういう記載の仕方をしてしまったのかなというような形であります。

(問)宮城県河北新聞の門田と申します。宮城の指定廃棄物の関係で恐縮ですが、2点教えてください。加美町で住民の反対運動があって、現地調査が出来ずに、年内調査をするために、環境省が強行的に調査を実施する考えはありますか。もう1点はこのまま両者が平行線をたどるようであれば、説明をするということも選択肢に含まれますか。
(答)今後もボーリング調査を実施出来るように努める必要がありますけれども、具体的な進め方については現地からの情報もふまえ、よく考えてまいりたいと思っています。本日はボーリング調査に関する作業の予定はございません。前々からお話しましたように、豪雪地帯の雪が降る地帯でございますので、三市町ともボーリング調査等々、現地での調査は11月には終わらせる必要があると思っております。ですからボーリング調査を始めなければならない時期が迫っております。その中でボーリング調査を実施出来るように努めていく必要がありますけれども、具体的な説明については、現地であたっている情報もふまえて、よく考えていきたいと思います。
(問)そうなると、現地で強行的に調査することも選択肢には入っていると理解してよろしいでしょうか。
(答)強行というような言葉をどういうふうに取扱うかですけれども、これからも担当者、地域の人、市長などと丁寧に話をさせていただいて努力をしていきたいと、その言葉に尽きると思っております。