大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年7月1日(火)10:30 ~ 10:40 於:共用第8会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議では、当省に特段関係する案件はありませんでした。私から御報告があります。
本日7月1日より、「熱中症予防強化月間」がスタートします。今日もだいぶ気温が上がってきていますが、国民の皆様方におかれては、こまめな水分補給。そして涼しい服装をしていただく。暑いときは無理をせず、外出せず、エアコンや扇風機を使って、熱中症の予防に心がけていただきたいと思います。特に、これから梅雨明けに向かって暑さが本格化します。体が慣れていない時期ですので十分に注意をしていただきたいと思います。これが今年のポスターです。
次に、昨日、一昨日と沖縄県を訪問して、「持続可能な島嶼社会の発展に関する専門家会議」に出席しました。これは昨年から行っているもので、今回は島嶼国の抱える問題について専門家による活発な議論が行われ、私もセッションに参加しましたが、大変高い評価をいただきました。環境省から新たに島嶼国研究者によるネットワークの設立を提案し、これに対して、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、琉球大学、またフィジーにある南太平洋大学を始め、多くの方々から賛同を得ました。特に、南太平洋大学のチャンドラー副学長、昨年、是非日本に来て下さい、と私からお願いをした方ですが、我が国との研究協力は時宜を得た提案であるとの積極的な支持をいただき、沖縄を拠点に、島嶼諸国の環境問題を考えていくネットワークがスタートすることになりました。来年も本会議を沖縄で開催し、このネットワークを発展させていきたいと思っています。研究成果が我が国を含む島国の政策に活かされるよう、積極的に環境省としてサポートしていきます。また、昨日、那覇で座間味・渡嘉敷両村長にお会いし、今年3月の国立公園指定後の慶良間諸島の状況についてお話を伺い、また御要望も承ってきました。観光客が昨年だけでも1万人くらい両村とも増えたということですので、国立公園では、適切な管理を行って貴重な自然をどのように保全していくのか、レンジャーも配置していますので、しっかりとチームワークを組んで行っていきたいと考えています。
 もう1点、明日ですが、尾瀬国立公園の保全管理状況を見に行ってきます。こちらは福島県でも大変関心が高いのですが、残念ながら長期的に見ると観光客が若干減っているということです。尾瀬はマイカー規制、ゴミ対策など、広範な関係者が協力して保全管理に取り組んでいただいている国立公園のトップランナーです。鳥獣保護法の改正案が成立しましたが、シカの増加による被害も著しく、環境省では発信器を用いて広域移動経路の把握対策を講じてきました。国立公園外も含めたシカの捕獲においては、県を始めとした関係機関の連携が発揮されていると伺っています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社の朝日新聞の香取と申します。よろしくお願いします。昨日夜、4回目の宮城県の指定廃棄物最終処分場に関する5者協議が開かれました。これについて大臣がどのような報告を受けているのかということについて教えて下さい。
(答)これは井上副大臣のほうからブリーフがあったかと思いますが、候補地である3箇所を井上副大臣、浮島政務官が視察し、その結果の報告とそれを踏まえた我が省の考え方を3市町にお話し、栗原市長、大和町長、加美町長と意見交換を行いました。結論は既に御存じのことだと思いますが、どういう雰囲気であったかというニュアンスをこの後直接、井上副大臣から聞くことになっています。
(問)その中で、議論が平行線を辿っていて膠着状態に陥っているように感じるのですけれども、その中で村井知事から石原大臣のリーダーシップで意思決定を、との声があっと聞いておりますが、これについて石原大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)栗原市長、大和町長は詳細調査は受けたら良いではないかというお話でしたが、加美町長は調査もだめだという話だったと聞いています。詳細調査をしないことにはどの地が適切であるかということを決定することができません。地元の理解を得られるよう丁寧に説明することがこれからも必要であると思っています。

(問)東京新聞です。中間貯蔵施設の関係なのですけれども、以前に説明会の再回答を政府一体となって、とりまとめて回答することになるとおっしゃっていたのですけれども、今まで説明会には大臣は一回も出ていらっしゃらないというお話もございまして、再回答の際には大臣が直接お見えになって大熊町、双葉町のほうに御説明されるのかどうかということを御見解を伺いたいと思います。
(答)現在、関係省庁が多岐にまたがっているので今後どのような形で国の回答を行うのか、調整している最中です。準備が整った段階で明らかにするわけですが、その方法についても、先日も地元で話しましたとおり、県、両町と相談して、どういう形でこちらの回答をお伝えするのが良いのか、今内々に相談しているところです。

(問)共同通信の角です。中間貯蔵施設の件ですけれども、双葉、大熊のほうでは住民説明会をされたと思うのですけれども、その周辺自治体からも説明会をしてほしいというような要望も出ているようですけれども、これについては環境省としてどのようにお考えなのでしょうか。
(事務方)そういうことも含めてどうするかについて、県、地元とよく調整したいと思います。
(問)先週の閣議後会見だったと思うのですが、かなり大詰めの段階まできているとおっしゃられたと思うのですけれども、言いにくいとは思うのですがいつ頃までにというのは。
(答)今、最終段階で財政面にきています。それをどういう形で戻すのか。やはり現場は2町です。ただ、県も大変関心を持っていますので、どういう形で示すのかという話もしており、もうしばらくお時間をいただきたいと思います。

(問)(朝日新聞)集団的自衛権の関係なのですが、今日、憲法解釈を変えて集団的自衛権を使えるように閣議決定を行う予定となっておりますが、この憲法解釈の変更についてどのようにお考えでしょうか。
(答)御存じのとおり、与党間で調整が終了しました。その終了した最終的な形というものがどういうものなのかということは残念ながら私はまだ承知していません。今日の午後の臨時閣議等で示される、また我が党では午後、総務会が開かれるという話も聞いています。それを見て、必要であればコメントしたいと思います。