大臣談話・大臣記者会見要旨

石原大臣記者会見録(平成26年5月30日(金)8:28~8:34  於:環境省22階第1会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。本日の閣議では、当省に特段関係のある案件はありませんでした。私から2点、御報告します。来月6月1日から9月30日までの4か月間は、スーパークールビズを環境省が率先して実施し、呼びかけていきたいと考えています。本日、丸の内のKITTE、昔の東京中央郵便局ですが、そこで開催される「スーパークールビズ2014 キックオフ・イベント」に、私も参加したいと考えています。
また、6月5日の環境の日を含む6月は環境月間です。環境省では、その中心行事として、6月7日及び8日にエコライフ・フェアを開催するほか、全国各地でも環境に関する多くの行事が行われます。多くの方に参加していただき、環境問題について学び、考えるきっかけとしていただきたいと考えています。
 2点目ですが、6月29日、30日に「持続可能な島嶼社会の発展に関する専門家会議」を沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催します。これは、昨年の「地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」において、沖縄を拠点として、日本と島嶼国との環境協力を一層促進しようとされたことを受けて2回目として開催するものです。今回は、太平洋の島嶼国における中心的な研究機関である南太平洋大学、フィジーにあり、私も行ってきましたが、たいへんすばらしい大学です。そこの副学長など、国内外の専門家を招聘し、島嶼国共通の環境問題について議論を行いたいと考えています。今後、今回の会議を通じて、沖縄を拠点として、日本と島嶼国との人的なネットワークができていくことを心から期待しています。私からは以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社のNHKの横井と申します。よろしくお願いいたします。水俣条約の関係でお伺いしたいと思います。条約の締結に向けて、どのような対応が必要かを話し合う専門家の委員会が今日から始まります。UNEPは来年から再来年の条約の発効を目指しておりまして、日本としても水俣病を経験し、去年10月の熊本市で行われた会議でのホスト国を務めたれたというお立場からも早期の締結が求められると思いますけれども、改めてどのようなスケジュールで条約締結をなされるのか、大臣のお考えをお聞かせ下さい。
(答)質問にもありましたが、水俣大気排出対策小委員会と水俣条約対応検討小委員会が今日から開催されます。我が国の地名である水俣という言葉が入っている重要な条約だと、世界各国の方々にも認めていただいたと思っています。また、UNEPも2015年から16年には発効させたいとしています。我が国としてもこのUNEPのスケジュール念頭に置いて、国内担保措置を整備し、できるだけ早期に締結していきたい。そのためにも中環審には年内に取りまとめを行っていただきたいと考えています。また、(中環審の)総会等もありますので、私から武内先生に期限を区切って少し急いで検討いただきたいという旨をお願いしようと考えています。

(問)時事通信の片川と申します。火曜日に国会のほうに原子力規制委員会の人事、田中知さんと石渡明先生で示されましたが、所管の大臣としてこのお二人を示された理由は、どういう観点からこのお二人にされたのかということをお聞かせ下さい。
(答)当たり前のことになってしまうかもしれませんが、人格が高潔で、原子力利用における安全の確保に関しての専門的知識、そして経験、こういうものをお二人の方は持っています。また高い見識をお持ちの方だと思います。こういうことを法律と照らし合わせて、適当だとされたわけです。今回の人事案は独立性を持って、科学的で中立公正の立場から原子力規制委員会の職務を遂行できる現時点でのベストな人選ではないかと考えています。
(問)関連して、現任の島崎さんと大島さんを再任することもできたと思うのですけれども、このお二人を交替させるという判断に至ったのはどういうことなのでしょうか。
(答)(お二人が)辞めたいとおっしゃっているからです。