大臣談話・大臣記者会見要旨

「車座ふるさとトーク(青森県西目屋村)(平成25年6月16日)

 平成25年6月16日、田中和徳環境副大臣は、青森県西目屋村で開催した「車座ふるさとトーク」に出席し、地元の17名の方々と対話しました。

 「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・政務官が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声をつぶさに聴いて政策に活かそうという取組です。今回は、「白神山地世界自然遺産20周年記念~地域を担う若手と考える白神山地のこれから~」をテーマに、観光・教育などの分野で白神山地に深く関わっている地元の若手の皆様と意見交換を行いました。

 参加者からは、
「最近は西目屋村を訪れる観光客が減ってきているが、多くのお客様に来てもらえるように頑張りたい。」
「観光業の発展と自然を守ることの両立は難しいが、自然のことも考えていきたい。」
「暗門の滝を見るだけでなく、付加価値をつけることが大切。自然観察など、学習の中にヒントがあるのでは。」
「地域の宝が何なのか、皆気づいていない。皆、普通だと思っていることでも発信していくことで、外から来た人にはおもしろい部分があるのではないか。」
「白神山地がどうなっているのかを記録していくことで、これから白神山地に起こる変化を把握することが出来る。協力して調べていきたい。」
「白神山地の自然が年々疲弊しているように感じる。次世代のために保全について考えていきたい。」
「白神山地の中に人が入って守るのか、人を入れずに守るのか、遺産登録20周年をきっかけに一定の答えを出すべき。」
「他の自然遺産地域とつながり、情報交換をするなど輪を作っていきたい。」
など、世界遺産である白神山地で活動して普段感じていることや、白神山地の自然を活かした活動への意気込みなどを率直にお話しいただきました 。

 「白神山地をぐるっと回れるようなロングトレイルを考えている」、「他の自然遺産地域とつながり、情報交換をするなど、輪を作っていきたい。」という参加者の構想に対し、田中副大臣は、「トレイルは一般の人に通ってもらうには安全の確保が必要で、保全の観点からは難しいが、多くの人に広めるためには良いかもしれない。」、「自然遺産地域の関係者の皆さんが会議をもって意見交換することは意義がある」と述べました。

 そして最後に、「皆さんのお話から美しい白神山地を大事に考えている思いが伝わってきた。」、「自然生態系が保全されるということが大切だが、よそから来てもらった人に、すごいねと言ってもらえる喜びを共有できることに楽しみもある。白神山地が観光資源として地元の糧になれば良いと思う。」と感想を述べました。

 副大臣も、参加者の皆さんも、世界自然遺産である白神山地の自然環境を守りながら、地域が発展することを考えるという思いを共有し閉会となりました。

 環境省では、いただいた様々な御意見を参考に今後の取組を進めていきます。